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この世界は、じつは五分前に生じたのかも知れないという、仮説をたてた人がいる。われわれの記憶とか、化石とか、古文書とか、とにかく過去の存在を証拠立てるすべてのものとともに、世界は五分前に突如として生まれた。という可能性だ。そのことの前提には、今、現在ここに存在する僕というものを認めなければならない。たとえ五分前がどうであろうと、僕が僕であるという存在の認識からは逃れられない。この現実は、時々僕をものすごく不安にさせる。うつつなる木々の彼方に寒雲雀啼くとき時は静止するとも
2010/02/20
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凍った滝の水が融けて水の音が高く響き始めると、草の芽が地中で芽吹く。節分過ぎて、立春を越えても、まだ、氷点下の日が続く。それでも、息を吹き返したように、既に土の下ではいきものの蠢きが始まっている。春は近い。早春の明るい光浴びてゆく仏は野にも足跡残す
2010/02/06
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