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海が時化て、港に停泊している漁船が大きく上下している。カモメが舳先にとまって鳴くと、寒さが一層強く感じられる。みぞれ混じりの雪が降り始めて、水平線が瞬く間に霞んで地上の世界がいっぺんに狭く小さくなる。海時化てカモメ小さく鳴く朝の電柱下の雪溜まり傍
2010/01/30
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沼に氷が張って、その上にうっすらと新雪が積もっていた。水鳥が来てその上をよたよたと歩く。その足跡が岸から沼の中程まで続いて、あとは二本の線が残っている。鳥が飛び立ったのだ。氷の下ではナマズ達が死んだように眠っていることだろう。水鳥の飛び立つ群れはぎしぎしと翌檜の木を揺らし消えゆく
2010/01/23
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横なぐりの雪が吹き付ける中、車窓から灯りがちらちら見える。廃線になったローカル鉄道が、まだ走っていた頃のこと。雪は窓に貼り付いては滑り落ちてゆく。家が近づいてくるとほっとして眠くなった僕は、母親にもたれかかってすっかり夢見心地だった。その眠りを切り裂くように警笛が鳴った。その後、ガクンと電車は止って。そのまま動かなくなった。積雪がすごくて電車が動かなかったのだ。再び眠りについて、起きたときは電車は駅に着いていた。雪降れば電車の汽笛鳴る音も静かに聞こえ夜は更けゆく
2010/01/16
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水が冷たい。朝などは特に冷えて、手がかじかむ。水道水を飲むと、喉を通り食道を下りていくのが判るくらいキンキンに冷えて気持ちいい。雨が降ると、その雨も冷たく、身体が凍える。正月元日の朝、一番に汲んでおいた水を冷蔵庫で冷やして飲んでいるけれど、冷蔵庫の水の方が、水道水よりもぬるい気がする。過冷却凍る蓮沼枯れ葉落ちて冬の夜明けの不思議なること柿の葉の落ちて急速に凍りゆく過冷却なる蓮沼の水
2010/01/09
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