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雪が積もった朝は早く明ける気がする。明るくなったと思ったら、すぐに部屋の隅々にまで光が満ちて、部屋にあるものの輪郭がはっきりしてくる。いつも以上に明るくて、別の世界の扉が開いて、そこから新しい光が溢れ満ちてきているようだ。雪国に住んでいた頃は、そうは思わなかったけれど、たまにしか雪が積もらない街に住んでいると、雪が懐かしい。光満ちて朝の時間を過ごすときも大根の葉は静かに生きる
2008/01/26
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前のアパートの部屋は一階にあって、裏手にはプランターを置ける空間があった。そのアパートに居た頃は、プランターや植木鉢に野菜を作っていた。そこを出るときプランターは処分したが、少し大きめの素焼きの植木鉢だけひとつ、今のアパートに持って来ていた。植木鉢を置く場所がなかったので、玄関に置いていたが、それに、鳩が細かい藁を運んで、いつの間にか巣のようにしてしまった。僕が出入りをするのが迷惑なのか、鳩はそのうちいなくなってしまった。けれど、鳥がいつ来ても好いように、敷き詰められた藁はそのままにしておいた。それも去年の暮れに処分してしまった。啼くときの声静かなる淵の底奥山に棲む鳥の巣篭り
2008/01/19
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菜園はこの時期になっても人が訪れていて、畑の所々の畝には、籾殻のようなものが撒かれて白くなっていた。そこに雀の群れが舞い降りて、しきりに啄ばんでいる。暗い色のコートを着た人がそばを通るとき、雀たちはいっせいに飛び立った。雀の群れの、その小さい身体には不似合いの羽ばたきの音が、優しく耳に残る。寒雀群れて畑に降り立ちぬ餌を啄ばむ初春真昼
2008/01/12
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季節を問わずに啼いている雀にはとても親近感を覚える。雨が降っていない朝には、必ず雀が啼いている。夏と違って、窓を開けていないのでその声は小さいけれど、耳を澄ますと聞こえてくるのが嬉しい。それにしても、日中はあれほど忙しく飛び回っている雀達は、こんな寒さの中でどのように夜を過ごしているのだろうか。寒月の青々と地を照らしつつ木枯らし吹く夜の雀のねぐら
2008/01/05
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