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2014.05.29
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小学時代
六年の時、告白された女性と形式的ではあったがカップルということにいつしかそうなっていた。そしてなぜか告白のことや二人の行動や交わした言葉などの詳細を先生を含めた教室内のすべての人物に把握されていた。すべてがガラス張り状態で事実上公開交際といったものだった。カップルとはいってもこれといった目立ったイベントを行なったことは無かった。けれど二人が接近しようとする度、日常のあいさつを交わそうとする度に周囲が右往左往するざわつき感はちょっとしたニュースでぼくらをアイドル気分に勘違いさせるのに十分な空気を醸し出していた。とはいっても愛が何なのかも分からない12歳同士のカップル。いわゆるひとつの恋愛ごっこでしかなかったとさ。

中学時代
中一の時、交換日記をしていたあるカップルの男子が仲間たちに新婚旅行の行き先場所やどんな家庭を築くなどの日記相手の彼女との具体的な将来像を語っているのを聞いて大人だなと感心させられたと同時に交換日記をするということはそこまでの覚悟と責任が必要なんだと認識させられた。なのでぼくに交換日記を申し込んできた女性が現れた時にはプレッシャーを感じそして覚悟も責任も持ち合わせていなかった当時のぼくは束縛よりも自由でいられるスタンスを優先させたいと考え交換日記の提案は丁重にお断りをしたのだった。

高校時代
機械科だったということで教室に女子生徒は一人も居なく、なので恋愛機会が訪れる気配も感じられないでいた。けれど月日が経過するごとに女性からの恋愛感情がぼくの心に訴えかけていることに次第に気づかされることに。その女性とは国語担当の先生で年齢はぼくが高校一年当時27歳だった。秘めた感情を言葉にも態度にも表すことはなかったが顔には「私はあなたにときめいています」と書いてあったのをはっきりと読み取ることができた。本人同士でしか感じ得ない恋愛波という電波をその先生は発信し続けていてぼくはその思いを日々感じ続けていた。
もしもの話だけれど、先生と生徒という関係性が説かれる時、ぼくが卒業し社会人となったなら秘めた思いも言葉にできるということで誰が誰と恋愛しようと結婚しようと自由なわけで、なので彼女からの告白があったならルックス的にも性格的にも不満は無かったぼくから断る理由は無く、なのでとりあえずは恋は始まったことだろう。けれど彼女の口から告白の言葉を聞くということにはならなかった。おそらく年齢差を理由にその言葉にブレーキをかけていたのだろうと。考えて考えて考え過ぎて思いを告げるというシンプルな答えを自ら難しくしてしまったのだろうと。ぼくはぼくで知識格差を強く感じていて職業が先生という女性に赤点常連者のぼくの方から告白するなどおこがまし過ぎると考えていた。ということで相思相愛であったであろう二人は姿無き壁をお互いに作ってしまいそしてその壁を乗り越えることができず思いは淡い想い出のひとつとして忘れ去られる運命としてしまったのだった。



社会人恋愛編(小説風)

社会人になり20歳から21歳にかけてのぼくは仕事面でも友達関係でもまずまずの充実感が得られていた。

共通のお気に入りミュージシャン佐野元春のナンバーのBGMの中、車の助手席で同級生の女友達のマキは御機嫌そうに言葉にするのだった。
「次のデートはいつ?」と。
まだ車を走らせて間もないのに今日のこれからの予定でなくあえて意地悪混じりな質問を投げかけてくるのだった。
「前回が三ヶ月前だったから次は三ヵ月後かな」とぼくは笑った表情でそう答えた。
「そうなんだ。ふぅ~ん」と予想どおりの答えに小さく微笑むマキ。
高校時代の三年間が女性との会話がまったくと言っていいほど無かったことの反動や車という存在が行動範囲を広げてくれたという追い風もあってか我ながら躍動している日々を送っているなという感覚が持てていた社会人生活。
当時のポリシーとして『来る者は拒まず。去る者は追わず。デート相手を一人と決めないかわりにガールフレンドとなってくれた誰とも特別な関係を持たず会話を楽しむだけの関係にとどめておく』というものだった。とにかく女性との会話が何よりも楽しいと思えていた時期でジョークやギャグやおもしろエピソードを聞いてもらって笑いを共有することが最高に愉快で快感だった。別の道として一人の女性だけを深く愛し二人だけの日々を重ねていくという選択もカッコいいと思えてはいたけれどそれを選択させてくれないほどに歳月とともに女友達が増えていくという現実があったのでそうせざるおえなかったという側面もあったのだった。
「三ヶ月間どんな生活を送ってた?誰かとデートしてたん?」とマキ。
「何をしてたっけ?そうだ、正座して読書してた」とぼく。
「正座で読書?三ヶ月間毎日?」
「そう、毎日ずっと」
「つまらない人生」
「みんなそうじゃないの?ちなみにマキちゃんはどんな生活送ってたん?」
「正座で読書」
「一緒じゃん」
「そうね。ふふ」
ぼくは相手の言葉に乗せられて、相手はぼくの言葉に乗せられて笑いが起こる返しへと展開させていくという言葉のキャッチボール。笑いは尽きるどころか会う度に増すばかりという感覚だった。






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最終更新日  2014.05.29 13:48:22
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