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[1] DVD視聴記 最近観たミステリ&ホラー系映画の、 DVDの感想などを、ざざっと。 「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」(2007年,イギリス) 友人から薦められたので鑑賞。 あまりに優秀であったが為に田舎へと追いやられた警官が、 平和(?)な村で起こった連続変死事件の捜査へと乗り出す物語。 コメディを基調とした、ミステリ兼ガンアクション映画。 アホな内容を大真面目かつ丁寧に作っているのが良く、 非常に面白かった。 グロいシーンをさらっと差し込んでくるセンスも好き。 個人的には、ラストに明かされる「動機」が特にツボだった。 (笑いのツボを刺激されたというより、ミステリファンとしての ツボを刺激された) ただ、コメディ映画としてだけ観るには、 笑いのパターンが似通っているので途中疲れる。 「デッド・サイレンス」(2007年,アメリカ) 腹話術の人形をモチーフとしたサスペンス・ホラー。 監督・脚本は「SAW」のジェームズ・ワン。 約90分の映画ながら、面白いのは冒頭とラストの各5分程度で、 中盤の展開が単調で観ていてだるい。 ホラー映画の演出としては、 ハリウッドというより日本のホラーに近い作りなのだと思うが、 かなり失敗している。 致命的なほどに怖くない。 ただ先にも書いたが、ラスト(落ち)はそれなりに面白く、 人によってはツボにはまる(色々な意味で)人もいると思われる。 余計なお世話ではあるが、脚本を練り直し、 小道具(特に腹話術人形)をもっと効果的に使えば、 もう少し面白く、全編楽しめる映画になっていたと思われるだけに、 多少残念。 「ひぐらしのなく頃に 劇場版」(2008年,日本) 大ヒットした同名同人ゲーム作品の実写映画。 主に、原作の「鬼隠し編」部分に相当。 ネタばれになるので、詳しくは書かないが、 一言で書くと、 主人公(♂)が東京から転校した先の寒村は、 主観的に「天然コケッコー」だと思っていたら、 横溝の「八つ墓村」や「鬼首村」だった、という物語。 ほぼ原作どおり。 原作ファンが観れば良い作品で、 原作ファン以外の人が見て果たして面白いと感じるかどうかは疑問。 あるいは、登場人物の女の子たちの生脚を見る作品。
2009年01月13日
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[1] DVD視聴記 2007年5月からNHK教育にて放映され、 終了と同時に再放送が始まり、今週末でその再放送も最終回を迎えるアニメ、 「電脳コイル」 を、 初回放送時に一通り観ており、再放送も時々観ていたのだが、今回改めて、 1話から最終話まで、まとめて鑑賞。 一話一話がジュブナイル、SFモノとしても面白い作品ではあるのだけれど、 やはり全体として観たときの「ミステリ」として、よく出来ている。 (というか私がミステリというジャンル愛好者なので、「ハリー・ポッター」だろうと 何であろうと、とりあえずミステリとしての出来不出来(謎、整合性のあるロジック 等)に目がいってしまう……) 魅力的な謎、 物語中のいたるところに散りばめられた手ががかり(伏線)、 そしてヒネリのきいた解決編。 ミステリ(特に「本格ミステリ」)好きならば、絶対に押さえておく必要のある作品。
2008年06月11日
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[1] DVD視聴記 レンタルDVDにて、 「Lの世界」(シーズン1が2004年からスタート) の第1~2話を視聴。 アメリカのテレビドラマ。 ロサンゼルスの舞台に<レズビアンやバイセクシュアルの女性達を中心に据えて、 その生の有様を描く群像劇>(『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)。 日本ではまずお目にかからない類のドラマで、 物語性云々ではなく、そのモチーフであり、テーマ故に興味深く鑑賞。 その目の付け所に恐れ入る。 最近、森奈津子の小説がマイブームでもあり、集中的に読み込んでいたので、 自分の興味関心のど真ん中だったこともあって、より楽しめた部分もあったかも。
2008年05月21日
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[1] DVD視聴記 映画「チーム・バチスタの栄光」のチェーン・リアクションで、 「医龍-Team Medical Dragon-」(2006年4月13日~6月29日,フジテレビ系列) をレンタル。 昨日、今日と二日かけて、全11話を視聴。 原作は未読。 勧善懲悪、熱血医療ドラマ。 一人の天才外科医と、彼の元に集った仲間たちの医療現場での活躍を描いた物語。 あるいは、「坊ちゃん」とバカにされてきた新人研修医の医療現場での成長物語。 もしくは、野心的な大学病院助教授の白い巨塔及び、改心(転向)物語。 二部構成となっており、前半6話までが第一回バチスタ手術(日本最初のバチスタ手術) を目標としたパーティー編成、後半5話で大学病院内の権力闘争の代理戦争としてのバチ スタ手術が、描かれている。 盛り上がりどころは、やはり手術シーン。 時代劇で言うところの、チャンバラシーンに相当。 ただそこがピークとなりすぎて、それ以外の人間ドラマがやや地味で、見劣る。 観ていてダるい時、多々。 「早く手術シーンに入ってくれ」と思いながら観てしまう。 物語自体にそれほどの感動はないけども、一話一話、あるいは術後のカタルシスは凄い。 圧倒的。時代劇以上。ここまでカタルシスにひたれるドラマって、あんまり無いかも。 分かりやすく、お手軽な勧善懲悪もの、英雄活躍譚を観たい人にはお薦めのドラマ。 映画「チーム・バチスタの栄光」とは、題材は同じでも全く物語の方向性が違うので、 どちらがどうという話でもない。
2008年02月07日
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[1] DVD視聴記 レンタルにて、 「隠された記憶」(2005年,フランス=オーストリア=ドイツ=イタリア) を鑑賞。 「ピアニスト」、「ファニーゲーム」の、ミヒャエル・ハネケ監督作品。 (公式サイトはコチラ) 静かながら、独特の緊張感がある。 鑑賞後、他の人たちの作品の解釈を知りたくて、ネットの海を彷徨ってしまった。 こういう行動に走ったのって、韓国映画の「カル」を観た時以来かも。 (「マルホランド・ドライブ」とかは、別に他人の解釈に興味は無かったので、そう いう行動には結びつかなかった。「カル」は、どうしても答えあわせがしたかった) そういう映画。
2008年01月21日
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[1] DVD視聴記 レンタルにて、 「LOOP ループ」(2006年,アメリカ ) を鑑賞。 タイトルままのループモノ。 主人公の少女に訪れる殺戮のループ。殺されては、バイト先のガソリンスタンドで 目を覚まし、繰り返し自分が殺される、その日がやって来る……。 シチュエーション・スリラー。 序盤は結構ドキドキさせられる。 ただ中盤になると、ワンパターンなショック効果に慣れてしまい、それほどのドキ ドキ感は無くなり、代わって謎解きに興味が移行する。 しかし同時に、気分的に結構だらけて、疲れというか、飽きがやって来る。 ラストのオチは、この手の映画としては、かなり綺麗に決まっている。 「やられた!」という程の感動はないが、納得がいかなかったり、無理がある、と は思わせない。 しかもオチとしては、誰が見ても説明がいらないくらいに分かりやすいのに、映画 途中でこれを見破るのは結構至難の業ではなかろうか、という作品。この手の映画を 見慣れている人でも、意外と見抜けない作品だと思う(ただ、自分が見抜けなかった ので、一般化したいだけかもしれないけど……)。 「奇妙な味」系のミステリ短編が好きな人には、特にお薦め。 短編ミステリのプロット、ツイスト感、どんでん返しの味わいがある。
2008年01月17日
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[1] DVD視聴記 今週頭から毎日5,6時間ずつ観続けていた米ドラマ、 「デスペラートな妻たち」シーズン1 をようやく観終わる。 ソープオペラ(soap opera)。 アメリカのいち住宅街ウィステリア通り。 そこで暮らしていた一人の主婦の突然の自殺。 その死に隠された謎と、彼女の友人であり、同じくウィステリア通りに暮らす4人の主婦 (とその家族)たちの、題名通り「デスパレートDESPERATE=せっぱ詰まった、がけっぷち の、絶望的な」日常を描いた物語。 叙情的なシーンやカットを廃し、全く無駄の無いパズルのようなかっちりとしたシナリオ で組み立てられた(全編これ伏線といった)ドラマ。 米ドラマらしく、コミカルかつ、テンポもスピーディー。 アメリカの中流家庭の悲劇(あるいは喜劇)を風刺を効かせて描かれており、映画で言え ば、「アメリカン・ビューティー」(1999年,米)が近しいか。 勢い余ってそのままシーズン2の視聴にも入ったのだが、これまた米ドラマらしく、シー ズン1の最終話と、シーズン2の第一話の人員整理っぷりはお見事。 メインキャラだろうと容赦の無い、不自然なまでのそのやり口には、驚くばかり。 とはいえ、「プリズン・ブレイク」シーズン2の第一話ほどではないけども。
2007年05月31日
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[1] DVD視聴記 「名探偵コナン 水平線上の陰謀」(2005年,日本) コナンたちが、乗っていた豪華客船上で起こった殺人事件の解決を目指す物語。 映画のストーリーとしては、小粒の感を否めない。 推理パートも、イマイチ。 クライマックスも、盛り上がりに欠けるし、さしたる見せ場もない。 ヒロインの蘭は、キャラクターとして人気はあるのだろうか? と、常々思っていたのだけども、殊更そのことを強く感じさせられる話だった。 結構、ウザいんですけど……。
2007年05月16日
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[1] DVD視聴記 「名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌」(2006年,日本) コナンたち探偵チームが、人質をとられた状況下で、謎の人物から依頼されたある事件の 真相解明に乗り出す。 見所は、コナンたちの捜査と推理、名脇役怪盗キッドの活躍と、テーマパーク内から出て しまうと爆破スイッチのはいるリストウォッチを腕に巻いている人質たち(本人たちは、そ の事を報らされていないので、人質にされている自覚はない)をいかに上手くパーク内にと どめておけるか、など。 この映画シリーズらしく、物語はかっちりと組み立てられているし、主要登場人物全員に 憎いまでの見せ場もある。 ただ、シリーズ10作目という数字をネックと感じる。 人質に及んでいる危険を伝えないという行為は、人質の安全面を考えると(現に人質たち は何度も、自分の意志でパーク外に出ようと試みる)、人質にそのことを伝えてはならない という枷がない以上、「彼女たちに危険に巻き込まれていることを知られたくない」では本 来済まされない、人質にしてみればありがた迷惑な配慮に映る。 それでもこれが1作目であれば、むしろそう考えることはさほど不自然とまでは思わせな い。しかし如何せん10作目である。 映画単独のシリーズとしても、同時期(2006年ゴールデンウィーク時)の物語上の流れと しても、人質となっている人物たちは10作目ゆえにこれまで、修羅場の場数経験を積み重ね すぎている。 それによくよく考えてみれば、劇場第1作「時計じかけの摩天楼」内において、人質の 面々(小学1年生)に、彼らが乗っている列車に爆弾が仕掛けられていることを、コナンは 伝えている。 不自然ではなかろうか? その明晰な頭脳と、判断力で窮地を脱してきた名探偵のこれが行動と言えようか? 製作サイドのご都合主義に思えてならない。
2007年05月11日
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[1] DVD視聴記 とりあえず山下監督の、 「その男狂棒に突き」(2003年,日本) を観る。 擬似ドキュメンタリ。 同時収録の「汁刑事」のロングバージョンが「その男狂棒に突き」らしい。 DVD特典のメイキング映像で、主演の山本剛史が自分の演じた役の事を、 <グループの中に一人いる不器用で、可哀相な奴>と述懐したのを聞いて、 昨日から観ていた山下監督の一連の作品の主人公たちを形容する言葉を与えられた 気がする。 昨日観た「不詳の男」や「道」の方が、「いかにもそれらしい」感じが強かった分 だけ、この作品よりも好みかも。でも、面白かった。 ただ「不器用で、可哀相な奴」を笑うという行為を現実の場でやると、「いじめ」 という行為になりかねないのを面白く思う。 「いじめ」に限らず、「働くおっさん人形」を観て笑うのは許されても、同様な感じ の上司を笑う事は出来ないし、「真剣十代しゃべり場」を観て笑うのは許されても、現実 のマジ討論の場で笑うとひんしゅくを買う、なんて事はゴロゴロしている。 上記のような事は、日常茶飯事に起こり得る事である。 と考えると、 人は現実世界では、社会性、道徳、法律や何やで縛られて出来ない行為を、虚構の世界 に少なからず求め、その部分を充足させ、社会とのバランスを保っている一面もあるので 無かろうか、と。 というわけで、「規制」「規制」と声高に何でもかんでも規制しているのが、逆に犯罪 の低年齢化を招いてる原因だったりするのかもよ。 だとすれば、近所の住人達の「まさか、あの子がこんな事をするなんて!」と発言する のにも、納得いきます。虚構の世界に逃げ場を求める事ができなかったのかもね、なんて。 推理小説作家が、ひとを殺して回っているなんて話は聞かないし。 ただ、推理小説作家だけに完全犯罪を成し遂げて、人の目を逃れている可能性も無きにし もあらずですが……。
2007年02月06日
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[1] DVD視聴記 最初から最後まで笑わせてもらいました、 「不詳の人」(2004年,日本) 「リアリズムの宿」、「リンダリンダリンダ」等の山下敦弘監督による作品。 擬似ドキュメンタリー。 同時収録で、同じく擬似ドキュメンタリーの「道」も良かったです。 このブログ上で取り上げた、最近観た笑える作品と呼べるような作品の中では、これが 断トツで一番。というか、この手の種類の笑える作品が好き。 続けて2回連続で観てしまいました。 もう1回くらい観るかも。 「その男狂棒に突き」も借りて来なければ。
2007年02月05日
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[1] DVD視聴記 「プリズン・ブレイク」、「LOST」と連続ではまった後、しばらく海外ドラマとご無沙汰 状態だったのだが、理由あって「トゥルー・コーリング」を改めて見直した事で、唐突に 面白い海外ドラマを観たくなり、 「SUPER NATURAL」 「デッド・ゾーン」 をレンタル。 とりあえず2枚ずつ借りて来て、それぞれ一枚目の視聴終了。 ★シリーズ全体を観ている過去の作品と一概に較べる訳にはいかないが、上記に挙げた 先行作品よりもファーストインパクトは、やや弱めといった感じ。 ★「SUPER NATURAL」は、昔フジテレビの深夜ドラマとして放映していた「NIGHT HEAD」 に、「バフィ・ザ・バンパイヤ・スレーヤー(バフィ恋する十字架)」のオカルト的 ホラー要素を加えたロードムービー。 映画は字幕版が好きな癖に、海外ドラマとなると、何故か吹き替え派の自分だけれど、 この作品に関しては、字幕派。主人公の兄弟二人の声が、吹き替えだと棒読みに聞こ えて仕方が無い。 ★「デッド・ゾーン」は、「ミレニアム」や「トゥルー・コーリング」路線の特殊能力 を、犯罪捜査や事件解決に役立てるミステリ。原作はスティーブン・キング。 「SUPER NATURAL」との比較では、こちらが好み。 でもさすが両作品とも、わざわざ輸入されて来ているだけあって、エンターテイメント として一流。キャラクター、プロット、テンポ……、とどれを取っても申し分はなく、 面白い。
2007年01月25日
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