inti-solのブログ

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2012.04.21
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カテゴリ: 環境問題
太陽磁場、来月に4極化か…300年前は寒冷に
国立天文台などは19日、5月にも太陽の磁場が反転し、北極と南極にN極(プラス磁場)、赤道付近に二つのS極(マイナス磁場)が出現する「4重極構造」に変化するとの予想を発表した。
約300年前に地球が寒冷化した時期と太陽活動の特徴が一致しており、温暖化の一時的な抑制につながる可能性もある。
同天文台の常田佐久教授(太陽物理学)らは、太陽観測衛星「ひので」を使い、磁場データを分析。昨年7月以降、北極の磁場がS極からN極に反転し始めたことを確認した。一方、ほぼ同時に反転するはずの南極はN極のままで変化せず、4重極構造が確実視される状況となった。
磁場反転の原因は未解明だが、約11年周期の黒点の増減と同期することが知られている。直近の黒点周期は13年近くに延び、北半球の平均気温が0・6度下がった17~18世紀とよく似ている。当時も4重極構造だったと推定されるという。

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この記事、実はちょっと気になるところがあります。各紙の報道による磁極の構造は、元々はこういう構造だったのが
太陽の磁極1



太陽の磁極2

こういう構造に変ってしまうということです。
ところが、一つだけそれとは違う説明をしているところがあります。

太陽の北極も南極もN極に? 観測衛星「ひので」がとらえた,太陽磁場の奇妙な事実
現在の太陽は「棒磁石が二つ連なった状態」
 常田教授は次のように話す。「今,太陽の基本的な対称性がくずれていると考えられます。本来は両極域とも次の極大期にほぼ同時に極性が反転すると考えられていました。しかし,北極域は本来の約11年周期で極性が反転しつつあり,南極域は約12.6 年で反転する可能性があります」。
2007年の太陽は,磁力線が南極側のN極からでて,北極側のS極に入るふつうの構造(2重極)だった。それが,2012年1月では,南北の両極域にN極ができ,太陽の中心付近にS極ができるという構造になっている。つまり,棒磁石が二つ連なった構造(4重極)になっていると想定できるという。

20120419-00000301-newton-000-0-view.jpg
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4極構造は同じでも、その形がずいぶん違うのですが、どちらが本当なのでしょう。後段は科学雑誌ニュートンの記事なので、こちらの方がより正しいんじゃないかという気もするし、しかし棒磁石を二本縦に並べたら、S極同士が反発してこんな形にはできないから、主要紙の報じる形の方が自然な気もするし・・・・・・。
ともかく、太陽の磁気が通常の2極構造から4極構造に変化しつつあることは確かなようです。
地球の磁極も反転することがあります。地球史上という尺度で見れば、磁極反転は無数に起こっていると言っても良いのですが、人間の時間の尺度で見ると、非常に稀な出来事です。最後の磁極反転は約80万年前。また、一定の期間ごとに起こるものではなく、白亜紀頃には5000万年も磁極反転のなかった時代もあり、過去1000万年以内では、数万年程度の頻度で起こったこともあります。それにしても、人間の一生の間にお目にかかるようなものではありません。ひょっとしたら、今だって磁極反転が進行中なのかも知れません。よく知られているように、磁極と地軸の北極・南極は同じ位置ではなく、約11度のずれがあります。磁極の位置は年々動いており、このままのスピードで動いていけば、数千年後には反転しているかも知れません。

それにしても、地球の磁極は、11年という短い時間で反転することはないし、まして4極構造になることもありません。太陽は、直径で地球の100倍も大きな星でありながら、11年周期で磁極がころころと反転する、あろう事か、磁極が4つになることまである、不思議なものですね。いや、太陽は宇宙全体で見るとごく平均的な恒星なので、宇宙規模で見れば、太陽の方が普通で地球が不思議なのかも知れませんけど。
で、1645年から1715年までの70年間、マウンダー極小期と呼ばれる時期に、太陽に磁極が4つあったのではないかと推定されていて、今回その再来ではないかと疑われてるいるわけです。マウンダー極小期は、その間太陽の黒点数が著しく減少し(この時代に、太陽の黒点数を継続的に観測していた天文学者がいたわけです)たことが知られています。黒点数と太陽活動の活発さは比例していますから、黒点が少ないということは太陽の活動が低調、ということであり、それが中世の小氷期と呼ばれるこの時期の寒冷気候と関係があるのではないかと推定されています。
実際のところは、ニュートンの記事によれば、あと10年は極域の調査をしないと,今後の太陽の活動予測はできないそうですから、目下のところは「その可能性がある」という程度の話ではあります。それにしても、太陽は地球のすべての生命の源ですから、今後の動向に注目する必要がありそうです。





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最終更新日  2012.04.21 09:57:03
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地球の極性反転  
はやし さん
こんにちは。

地球の磁極の反転はゆっくり進むんじゃなくて、急激に一気に変わるもののようです。
変わる間のしばらくは磁気が弱まるらしく、その間放射線への防壁が失われます。それが進化の動因の一つという説もあります。

太陽の方が激しく磁極が変わるのはやはり全体が流体で出来ていて活発に活動しているからでしょう。

磁極の構造について、知り合いの天文学者に聞いてみます。
(2012.04.21 19:22:50)

Re:地球の極性反転(04/21)  
はやしさん

>地球の磁極の反転はゆっくり進むんじゃなくて、急激に一気に変わるもののようです。

なるほど、確かに太陽のように巨大な星で磁極があっという間に反転するのだから、地球ならなおさらそうかも知れません。

>変わる間のしばらくは磁気が弱まるらしく、その間放射線への防壁が失われます。それが進化の動因の一つという説もあります。

はい。ただ、放射線への防壁は磁場だけではありませんけどね。現在、地球の磁場は弱まる傾向があるとされています。 (2012.04.22 12:18:42)

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