inti-solのブログ

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2017.10.26
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カテゴリ: 政治
なぜ炎上しているのか 山尾氏辛勝と無効票1万超
愛知県選挙管理委員会に23日早朝から抗議や問い合わせが殺到し、24日夕も電話が鳴りやまない異常事態となっている。無所属の山尾志桜里氏が自民党候補に辛勝した衆院選愛知7区の開票結果を巡り「1万票を超える無効票は異常」「陰謀では」「警察に通報した」とネット上で炎上しているのだ。「当選は不正」と見出しで断じるウェブメディアも現れた。騒動の背景に何があるのか。
山尾氏は自民党の鈴木淳司氏に834票の小差で勝利。無効票は1万1291票だった。愛知県選管は23日午前1時半ごろ、確定結果を公表した。疑問の声は直後に出始め、ネット掲示板、ツイッターなどで「怪しい」「対立候補の有効票を不当に無効化したのでは」など再集計を求める意見が次々に登場。「開票作業のバイト、国籍条項ないんでしょ?」と無関係な外国人差別をあおる内容もあった。
愛知県選管には午前6時ごろから真偽の確認や「やり直せ!」という抗議の電話が殺到。24日も続く。選管は「各陣営の立会人の監視の下で開票した。不正はありえない」としている。
そもそも、無効票は「異常に多かった」と言えるのか。愛知7区の投票総数に無効票が占める率は4.23%で、前回2014年衆院選小選挙区の全国平均3.29%より高い。だが、今回の小選挙区選挙で東京12区は9.71%。東京14、16、17区も5%を超えた。14年衆院選の大阪3区では15.25%が無効票だった。小選挙区で支持する候補がいないと白紙投票が増える傾向にあるとされる。総務省選挙部によると14年衆院選で小選挙区選挙の無効票は全国で約180万票あり、その半分強の約100万票が白紙だった。
なぜ炎上しているのか。大阪国際大准教授の谷口真由美さん(国際人権法)は二つの理由を挙げる。「最近、右派や左派に限らず不正選挙と騒ぎがちです。自分と似た考えの意見ばかり目に入るSNS時代。自分に見える世界がすべてと思い込み、『あんなに嫌われてる候補が当選するのは不正に違いない』と短絡的に考える人が増えました」
さらに、ほかならぬ山尾氏だったことが炎上理由とみる。「安倍晋三首相と真っ向から対決した、しかも女性。不倫疑惑報道もあった。でもそれは本来、他人には関係ない。議員は公務の中身で評価すべきで、男性なら同じ激しさでたたかれないはず。男と対等にやり合う女を引きずり降ろしたい『オッサン社会』のいやらしさが垣間見えます」

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ネトウヨどもが、山尾当選という不都合な真実をまえに吹き上がっている-と、言いたいところですが、まことに残念ながら、「不正選挙!」というありもしない「疑惑」に吹き上がるのはネトウヨの専売特許ではないのが現実です。
10月20日、当ブログで 「期日前投票に行こう!」という記事 をアップしましたが、その中で私は「投票用紙の書き換えが」などと叫ぶ陰謀論者について批判しました。あれは別に、今回の騒動を予測してのことではありません。とあるSNSの、護憲を訴えるグループ内で、投票所備え付けの鉛筆で書くと、消して書き換えられるから、マジックかボールペンで書こう、とか、開票所で使われるOCR(読み取り機)のメーカーが安倍の手先だとか、愚にもつかない陰謀論を叫ぶ連中が何人もいるものだから、呆れてあのような記事を書いたのです。護憲を訴えるグループだから、書いているのは当然リベラル派です。

私は、一応左派のはしくれに位置する(もはや左翼崩れですが)人間ですから、あまり「仲間」の批判はしたくはないけれど、それにも限度があります。残念なことですが、明らかに根拠薄弱な陰謀論を簡単に信じてしまう人が少なからずいる、という現実に右も左も関係ないようです。

今の日本で、開票における大規模な不正など、あり得ません。先の記事にも若干触れましたが、投票所には各候補、政党から推薦を受けた投票立会人が目を光らせているのです。
彼らは、ただ漫然と開票作業を監視しているだけではありません。疑問票の取り扱いは、各立会人の意見を聞くのです。互いに、「その疑問票は1票でも、自陣営の票に」、と思っている立会人が確認したうえでの無効票です。その上で、各候補の票、あるいは無効票と確定した票の束も、100票とか200票単位に結束したものを、全部立会人が確認して認印を押しています。A候補の票の束に無効票やB候補の票が混入しいたら、当然対立候補陣営の立会人がそれと気付く。(そんな事例も過去にはあったようです)。
開票立会人の定員は10名ですが、今回現職議員を擁して選挙戦に臨んだ政党はそれに満たない数ですから、当然全党から立会人は出ているはずです。
加えて、マスコミやその選挙区の住民は開票作業を参観人席から観察することができます。
この状態で、開票における不正、それも何十票、何百票なんて単位の不正ができるはずがないのです。今回、山尾はわずか800票差で当選しています。国政選挙なので、これは大変な僅差なのですが、それでも800票差です。そんな数の票を不正に隠したり書き換えたりして、それが立会人にも参観人にも、まして他の開票事務従事者にも、誰にも気づかれないなんて、集団催眠にでもかからなければあり得ないことなのです。

ただし、不正はなくてもミスはあります。少し前に、確か香川県で開票中に白票を選管職員が数票隠して刑事事件になった、という出来事がありました。これは、投票総数より有効投票数の方が多くなってしまったため、それを隠蔽しようと、多い数だけ白票を隠してしまった、というものだったと記憶しています。バカなことをしたものですが、操作したのが白票だったので、選挙結果には影響ありませんでした。
投票総数より有効投票の方が多い、あり得ないようですが、時々起こるミスです。理由は2種類あると思われます。1つは、投票券を渡した際に、誤って選挙人名簿(今はほとんどパソコン管理)に投票済みのチェックを入れ忘れてしまうこと、もう1つは選挙人名簿に載っていない人(未成年者、転入後3ヶ月経っていない人、転出後3ヶ月以上経ってしまった人など)に投票用紙を渡してしまうこと、です。あってはならないことですが、投票所が大混雑で投票待ちの行列が長くのびて、となると、どうしてもそういう間違いが起こるのです。残念ながら人間は神ではないので、無謬ではありません。

そういったミスを別にすると、不正は絶対にないーとまでは断定できません。票が投票箱の中に入って以降の不正は、ほぼないのは既に説明したとおりですが、それ以前についてはそうとも断言できません。最近はあまり話を聞かなくなりましたが、少し前までは、田舎では選挙の度に買収が問題になったものです。これは立派な不正です。また、発展途上国では、二重投票を防ぐために、投票済みの人には数日間消えない塗料などを塗る例がありますが、日本ではそれは行っていません。そのため、他人の投票所入場券を譲渡される(最悪の場合は盗む)ことで、二重投票は不可能ではありません。おそらく、そういう例は皆無ではないだろうと思います。

その他、不正とは違いますが、記載台の構造が、後方から盗み見がしやすい、つまり投票の秘密が侵害されやすいこと、特に最高裁の国民審査は、✖️をつけたかどうかが誰にでもわかってしまうこと(諸外国では記載台にカーテンを設けて目隠ししている例も多い)、そもそも一票の格差や小選挙区制など選挙制度自体が公正とは言いがたいことなど、問題点は多々あります。

が、それはそれとして、投票した後の投票用紙がすり替えられるとか書き換えられるとか、そういった類の不正なるものは、妄想の産物でしかない、ということは、声を大にしていっておかなくてはなりません。





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最終更新日  2017.10.26 19:00:09
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