inti-solのブログ

inti-solのブログ

2019.10.04
XML
テーマ: ニュース(96566)
カテゴリ: 政治
表現の不自由展、土壇場の再開合意 「空中分解」懸念
国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が脅迫を含む抗議で中止された問題で、芸術祭の実行委員会と企画展の実行委は30日、展示を再開することで合意した。
名古屋地裁で展示再開の仮処分を申請していた企画展実行委と芸術祭実行委の和解が成立した。芸術祭実行委会長の大村秀章・愛知県知事は30日朝に臨時の記者会見を開き、再開に向けた協議を企画展実行委に呼びかけ、「安全のため事前予約制にする」「当初の展示内容と一貫性を保つ」など四つの条件を提示した。その後に地裁で開かれた審尋で、企画展実行委側が和解に応じた。
大村氏が示した条件は、①犯罪や混乱を誘発しないように双方協力する②安全維持のため事前予約の整理券方式とする③開会時のキュレーション(展示内容)と一貫性を保持し、必要に応じて(来場者に)エデュケーションプログラムなどを別途実施する④県庁は来場者に(県の検証委の)中間報告の内容などをあらかじめ伝える――の四つ。
大村氏は記者団に「元の形にできるだけ近い形で戻していく」と述べ、来場者への事前説明などをした上で、中止前の状態で再開する方向で詰めていく意向を明らかにした。企画展実行委も会見で、一部の作品の展示位置などの「微調整」をする可能性に言及したが、中止前のすべての作品が展示されるとの見通しを示した。

---

正直なところ、わたしは再開できるとは思いませんでした。主催者側の、中止せざるを得なかった状況も理解できなくはなかったので、それを「怪しからぬ」とまでは、私にはいえませんでした。だから、よく再開にこぎつけたと、嬉しい喜びでいっぱいです。以前にも書きましたが、もともとは自民党出身であり、この問題では激しく対立する河村・名古屋市長と一時は共同歩調をとっていたことを考えると、この問題での知事の対応は、良い意味で驚くべきことです。展示位置の微調整はあっても、中止前のすべての作品を展示するとのことです。

ただ、さすがに名古屋は東京から遠いです。これを見るためだけに行くのは、さすがにね。東京でもやらないかなあ。

ところでその一方

河村名古屋市長、表現の不自由展再開に「暴力的で大変なこと」
あいちトリエンナーレ実行委員会の会長代行を務める、名古屋市の河村たかし市長は30日の定例記者会見で、「表現の不自由展・その後」の再開について「暴力的で大変なこと。表現の自由を著しく侵す」と持論を展開した。
河村市長は、昭和天皇の肖像を素材にした映像作品や少女像などについて「トリエンナーレは市や県が主催する公共事業なので、(再開されれば)名古屋の人が公的に出すという意味を持つ」と述べ、「天皇陛下に敬意を払おうと思っている多くの人たちの表現の自由はどうなるのか。僕の精神では考えられない」と反論した。

---

いかに考えても意味不明の言い分です。何故表現の不自由展を再開することが暴力的で大変なこと。表現の自由を著しく侵す」になるのか、さっぱり理解できません。「天皇陛下に敬意を払おうと思っている多くの人たちの表現の自由はどうなるのか。」というのですが、それって屁理屈にすらなっていないでしょう。
要するに、「不敬」な内容の展示があることが気に入らない、ということなわけですが、それを表現の自由を侵す、というなら、天皇が嫌いな人にとっては、政府の行う即位関係の儀式やら何やらは、すべて「天皇制に反対の人の表現の自由はどうなるのか」という話になる。
表現の自由とは、自分が表現したいと思うことを表現する自由であって、(名誉毀損やヘイトスピーチを除き)自分の気に入らない表現をさせない自由ではありません。「天皇陛下に敬意を払おうと思っている多くの人たち」の表現の自由など、いくらでも保障されているではないですか。
わたしは今の天皇家には好感を抱いていますから、個人的には「天皇制反対!」と大声を上げる気はありません。でも、そういう意見があっていい、そういう声を上げる自由はあっていい、「天皇陛下万歳」と叫ぶ人の、せめて半分でも発言の機会が保障しろよ、とは思います。

そしてもうひとつ。

あいちトリエンナーレへの補助金を交付せず 文化庁発表
愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の展示の一部「表現の不自由展・その後」が中止となった問題をめぐり、文化庁は26日午後、採択を決めていた補助金約7800万円全額を交付しないと発表した。慰安婦を表現した少女像など、会場の安全確保や円滑な運営をするために重要な内容があったのに、申告なく進めたことを問題視したという。
トリエンナーレの総事業費は約12億円で、県が少なくとも6億円、名古屋市が2億円を負担し、国も文化資源活用推進事業の補助金として7800万円を交付する予定だった。愛知県の検証委員会によると、不自由展関連の費用は約420万円。

---

つまり、政府の公式見解に反するような内容の展示には補助金を出さない、政府の政策に賛同か、少なくとも無色透明のものにしか金は出さない、という宣言に等しいわけです。
しかも、表現の不自由展は、引用記事の費用を見れば一目瞭然ですが、あいちトリエンナーレの多くの展示のひとつに過ぎません。ひとつに問題があったとして(実際には問題はないとわたしは思いますが)全部の展示に対して補助金を出さない、というのは、補助金を人質に取った脅迫にも等しいものと思います。
もちろん、「文化庁が決めた」かのように発表したようですが、文化庁が独断でそんなことを決めるはずがなく、政府首脳部の意向によるに決まっています。

いや、愛知県知事の姿と何たる違い、まったくこの政権には陰鬱たる思いしか抱けません。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2019.10.04 21:47:01
コメント(41) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: