inti-solのブログ

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2024.03.04
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テーマ: ニュース(96533)
東京のど真ん中で、生活保護JKだった話
誰もが受ける可能性のある「生活保護」。その実態を少し覗いてみませんか?
父は病気の後遺症で仕事につけず、母も病気療養中のため生活保護を申請することになった家族。
「タネコちゃん、お魚の食べ方きれいだね」
……なぜかって? 家族4人でサンマ1匹を食べあってるからだよ~~!!! 苦い内臓だって大事な可食部!!
お金がかかるボウリング場はなかなか行けない……。だったら”無料で”遊べる公共施設に行けばいいじゃない!
世は平成のゲーム戦国時代。欲しかったあのゲーム機も、貧乏な家庭では到底買うこともできず……。そんななか、ある漫画雑誌で作品中の謎を解けば抽選でゲーム機が当たるとの情報が!! これはやるっきゃない!
そんな波乱万丈な暮らしのなか、ボランティア活動を通して仲良くなった区役所職員さんが、進路に迷った著者にかけてくれた驚きの言葉とは……!
あなたも私も実は知りたい「生活保護の実態」。
実際に生活保護を受けた著者だからこそ描ける、人生救済リアルコミックエッセイ!

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以前に、「健康で文化的な最低限度の生活」という漫画を紹介したことがあります。テレビドラマ化もされた作品で、そのリアリティには福祉事務所関係の知人も大変感銘を受けていました。
あの作品は、生活保護のケースワーカーを取材して作られた漫画であり、個々のエピソードは「ケースワーカーあるある」な話満載のようですが、ともかくもフィクションではあります。

一方こちらは、生活保護を受給した側の視点、そして実話です。1冊読みきりなので、すぐ読める分量です。
元は大企業に勤めていたが、脳腫瘍が原因でリストラにあい、転職したもののさらに脳梗塞で倒れた父、統合失調症の母、その母の圧迫から引きこもりになった兄と、高校生の妹(作者自身であり主人公)という4人家族。
家庭状況は相当マイルドに、面白く描かれていますが、実際のところは漫画から受けるイメージよりさらに悲惨な状況であったことは、容易に想像できます。
その悲惨な状況の中で、著者は「とにかく就職してこの家を出る」と決め、かなりの進学校の出身にもかかわらず、高卒で公務員試験を受け、無事合格して公務員となります。(結局、4年務めて退職し、漫画家のアシスタントになったそうですが)

このように生活保護世帯から自立する子どもは、保護世帯の子どもの中では稀有な例、とまでは言えないそうですが、それでも大半の子どもがそうなる、というわけにはいきません。親は生活保護、子も不登校から生活保護、という「貧困の連鎖」もまったく稀ではないので、その連鎖から抜け出した著者は、幸運だし、よく頑張った人だと思います。逆に言えばもっと悲惨な状況のままという人も大勢いる、ということです。
余談ですが、このように生活保護受給世帯から公務員に就職、という例は、他にもいます。私の勤務先にもいます。決して稀な話ではありません。ただし、私が知っている実例は、わたしよりかなり年上の方ばかりで、だいたいみんな退職していますが。
バブル崩壊後の不景気で公務員の競争率が高くなると、真っ当な家庭の出身で小さい時から勉強がよくできた人で合格者が占められるようになって、貧困世帯出身者が入り込み難くなった傾向は否定できません。最近になると、人手不足で公務員の競争率が猛烈に低下しており、また状況が変わるかもしれませんが。

ちなみに、この主人公は前述のとおり、進学校にもかかわらず高卒で就職しますが、生活保護でも奨学金と世帯酢分離によって、大学に進学することは可能です。

ところで、この 著者のブログ を読むと、本人もご主人も同級生で、長く交際しながらなかなか結婚に踏み切れなかったのは、ご主人が長く非正規雇用だったためのようです。
バブル崩壊後の不景気と、それによって就職氷河期世代の多くが不安定雇用を余儀なくされたことが、日本の出生率の動向に大きな悪影響を与えたことが分かります。





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最終更新日  2024.03.10 09:03:34
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