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SILVER CITY怪物ロアの襲来装画・堀内亜紀相変わらず不思議な世界観の中進む話だが、妙にひきつけられる。宇宙から襲来する、のような魔物と対立する存在が登場する。かつて宇宙に多く存在し、今でも地球のがいる。だが、大昔の戦いでに海底深く縛り付けられたがエミリー&フリーダによって救出(復活)使用としていた。一方、地球に産み落とされていたの子供、は一部の子供に力を与え、親と共に地球を食い尽くそうとしていた。トマスはジェニーが気になりながらも、土を掘り続ける子供らにビューティを与えるが、彼らを支配しているのが魔物だと気付き、抵抗する。トマスはいつも自分のビューティを巡ってボロボロになる。だが、前回よりも精神的に強くなった彼は成長をみせる。第一世代~六人の守り手ミロ ・ある日突然、異常な食欲に襲われ、その後からだがどんどん変異していく少年。変異後はすべての子供の位置がわかる目をもつ。身体は巨大化し、羽を持つ。子供の位置を把握、呼び寄せる力あり。トマス ・不思議な癒しの力(ビューティ)を持つようになった少年。ミロの変異を助ける。エミリー&フリーダ・虫のように手足で地面を這いまわる双子の姉妹。足が速く、パッチワークなども上手い。トマスがはじめに出会う。同じような特殊な子供を見つけることを使命のように思っている。ウォルター ・背が3m以上、身体の幅も1.5mに巨大化した少年。人一倍優しい心の持ち主。彼らを守る事を使命のように思っている。ヘレン ・遠くからでも他人の心を読む力がある少女。父親と二人暮し。ミロが助けを求めた人物。ジェニー ・ミロの幼い妹。第二世代の一人。予知能力と守るものを呼び寄せる力をもつ。タンニ ・土を掘り続ける子供たちのリーダ的存在の少年。トマスからビューティをもらおうとする。パーミンダー・タンニの仲間の少女。気が強く、タンニやトマスに反撥。ロア ・宇宙の魔物。いつも飢えている。カルナック ・ロアの最初の子供。地球の中心に産み落とされ、地上に出ようと目論む。シルバーチャイルド1
October 31, 2006
第52回江戸川乱歩賞受賞作、だそうな。明治の話。元士族で、家族を捨てた父・橋上隆。帝大生で将来有望と目されていた兄・義之の突然の帰郷と死。兄は最後に「三年坂で転んでね」と言い残した。一高受験のためにといって上京した実之は兄の言葉を頼りにいくつもある三年坂探しに乗り出す。兄の軌跡を辿る事は父に繋がっているようでもあった―一方、洋行帰りで(今で言う)予備校教師となった鍍金(メッキ)は帝大生で同じく講師をする立原とともに大火事件にまつわる坂と謎の俥夫を追う。坂探しと大火の謎が絡み合い、実之と鍍金が交差する。淡々としていて、驚きもないまま読了するも、だからといって面白くなかった訳でもなく、すんなり読めた不思議な話でもあった。鍍金の飄々とした立居振舞はなかなかよくて、またどこかで見たい気もする。東京って確かに坂が多い。名前も定かでなく、移転や時代の変化で名前も変わる。今でも三年坂って残っているのだろうか?そんなところに興味が湧く話でもあった。
October 30, 2006
国の盾(イージス)となる自衛隊のイージス艦いそかぜが中国人テロリスト(中井貴一ら)の手に渡る。彼らを手引きしたのは独自の自衛(隊)論を展開し、殺された息子の無念を晴らしたいとする自衛隊員ミヤオ(寺尾聡)だった。ミヤオを慕う自衛隊員(吉田栄作、谷原隼人など)も彼に協力していた。何も知らなかった先任伍長(真田広之)は艦を守る為、一時は敵かと疑いを持ったが、テロを回避する為に送り込まれた国側のスパイだった部下(勝地涼)を救う為、一人、艦に戻る。テロリストに要求を突きつけられた首相(原田芳雄)、情報部だったか?の官僚(佐藤浩市)、同僚?(岸部一徳)、部下(池田万作)らは官邸で対応。テロリストに紅一点の女性がいる以外は男性ばかり。しかも、実力者が揃っているので見応えあり。結末はあっさりしていた感じだったけれどもイージス艦を舞台にといった点から観れば攻防戦はそれなりに楽しめる。でも、先任伍長の妻の死、殺された息子のこと、実は親子だった勝地涼と寺尾聡(役名が不確かなので俳優名で)の過去、知り合いだったっぽい紅一点と勝地涼など、きっと原作では描かれていただろうところがおざなりなので気になった。原作を読めってことなのだろうか?
October 29, 2006
踊る大捜査線スピンオフ企画第4弾第1弾 交渉人 真下正義 からスピンオフされた第2弾 逃亡者 木島丈一郎第3弾 容疑者 室井慎二(ビデオまだ観てないので感想は後日) からスピンオフされた第4弾 弁護士 灰島秀樹。訴訟パラノイアとも呼ばれるやり手・弁護士灰島秀樹(八嶋智人)。子供っぽくて自己顕示欲も強い彼が次に目をつけたのは環境問題!?国主導で行なわれる環境パビリオン建設に反対する地元住人の弁護に立つ灰島事務所。実は、その土地にテーマパークを作りたいと目論む新進IT社長・速水(長井秀和)から環境パビリオンの企画を潰して欲しいと依頼を受けていたのだ。お金のために動く灰島だったが、母の面影を重ねた反対住民の代表者(石田ゆりこ)に心を動かされはじめる。揺れる灰島をみて、彼を裏切り、反対メンバーを煽る事務所メンバー(吹越満ら)。一人になった灰島は反対メンバーを擁護する議員(野村)が裏で速水と繋がっていることを知る。灰島は国(影に伊東四朗。彼ら側の弁護士には深浦加奈子)側につき、大どんでん返しを狙う。ゲーム好きの灰島のキャラクターを際立たせる為、音楽もゲームちっくな編集。第3弾までは警察が舞台だったのが、前回登場したからといって急に弁護士にというのはちょっと無理があったか?内容も地味というかなんと言うか…。事務所メンバーもキャラが立ちすぎていてなんだか馴染みにくい。踊る~とつなげる為に警視(真矢みき)がちょっとだけ絡んでくるも、他のシリーズのような絡みが出来ず、スピンオフの中でも無理が出やすいのは仕方ないのだけれども。環境パビリオン縮小案を出し、住民側を納得させて勝利する灰島。「誰のために?」と(石田ゆりこに)聞かれ「母のため」と答える。事務所メンバーには「(自分の勝ちで、国側に寝返ったのは)金の為」と答え、(吹越満に)誉めてもらう。まだまだ子供の灰島であった。
October 28, 2006
最近完結した話題コミックの映画化が早くも(TV)地上波に。来月から始まる後編に備えてなんだというのは分かるとしても、夏ごろ上映してたのがもう地上波とは、早いな。(前編、そんなに振るわなかったのだろうか?)名前と顔さえわかれば、記した者に死を与える死神のノート(DEATH NOTE)。死神界で退屈に飽きた(死神)リューク(声:中村獅童)がノートを人間界に落とす。それを拾ったのは品行方正、優等生(映画では大学生)の夜神月(ヤガミライト:藤原竜也)。犯罪者の名を記すことで世を正し、この世の神(人々はキラと呼ぶ)に君臨しようとするライト。誰も手に触れずに続く連続しに不審を抱きつつも、手がかりを得られないライトの父・夜神総一郎(鹿賀丈史)属する警察に協力を申し出たのは、世界的に有名な名探偵L(エル:松山ケンイチ)。推理と読みでぶつかる二人。原作を2時間くらいで表現するのには無理があると思ってみれば、なかなか頑張っていたのでは?と思うけど、ライトが字が汚いのが気になった。優等生の設定だし、字は綺麗なのでは…?細かいところだけど、大事な設定では?ライトの部屋を初めとする夜神家に盗聴器と監視カメラが仕掛けられる中での攻防あり、ノートを使ってバスジャックを仕掛け、自分を追跡するFBIの正体を突き止めるエピソードあり。ライトの恋人・詩織(香椎由宇)と原作ではちょっと出ただけのFBI所属の恋人(細川茂樹)をキラに殺され、キラを突き止めようとする南空ナオミ(瀬戸朝香)を上手く使って物語は展開。Lの代理人ワタリ(おひょいさん…藤村俊二)が妙にいい味出してて、私の中でイメージピッタリでした。ナオミvsライトで前編終了。いよいよLvsライトに。前編では所々に出ているだけだったアイドル・ミサ(戸田エリカ)は後編で活躍だな。後編はどうするのだろう?L編そのままだと原作の最大メッセージが入らないから、ラストはメロ&二ア編のクライマックスになるのでは?と思うのだけれども…どうだろう?
October 27, 2006
THE SLIVER CHILDミロと六人の守り手装画・堀内亜紀自分の体に異変に気付いた6人の少年少女は、何かに導かれるように荒れ果てたゴミの街・コールドハーバーを目指した。そこに待つ運命、使命とは―不思議な世界観を持つ(児童)小説。ミロ・ある日突然、異常な食欲に襲われ、その後からだがどんどん変異していく少年。変異後はすべての子供の位置がわかる目をもつ。身体は巨大化し、羽を持つ。トマス・不思議な癒しの力(ビューティ)を持つようになった少年。ミロの変異を助ける。エミリー&フリーダ・虫のように手足で地面を這いまわる双子の姉妹。足が速く、パッチワークなども上手い。トマスがはじめに出会う。同じような特殊な子供を見つけることを使命のように思っている。ウォルター・背が3m以上、身体の幅も1.5mに巨大化した少年。人一倍優しい心の持ち主。彼らを守る事を使命のように思っている。ヘレン・遠くからでも他人の心を読む力がある少女。父親と二人暮し。ミロが助けを求めた人物。ジェニー・ミロの幼い妹。飢えだけを持つの襲来から子供を、地球を守る為に変異した事に気付いた彼ら。最初の守り手、使者で先駆けである事に気付いたミロは空で見張る事に。
October 26, 2006
笑酔亭梅寿謎解噺1 ハナシがちがう!の続編。前作に続いて落語家・月亭八天氏の解説つき。~ネタバレあり~・蛇含草~餅をたくさん食べるたた男が、人間を丸呑みしたウワバミが腹が張った為、舐めて人間を溶かした草を舐め、腹を落ち着かせようとする。だが、残ったのは羽織と餅だけだった(人間は溶けてしまった)~前回、若手噺家のO―1グランプリの関西大会で優勝し、本大会出場の為に東京に出向いた笑酔亭梅駆こと星祭竜二。だが、師匠・梅寿が支給された交通費を使い込んだりした為に、打ち合わせなどをすっぽかしてしまった事が判明、崖っぷちに。また、関東勢の話運びにやられ、最下位となってしまう。優勝者は三昧亭あぶ虎(関東・そばの羽織~蛇含草の関東バージョン)、2位は東西亭豌豆(関東・大工調べ)3位は石川屋真砂(関東・)、3位、4位はどちらがどちらか分からないが、桂昼網(関西・禁酒関所)、林家森蔵(関西・かぜうどん)、最下位が笑酔亭梅駆(関西・蛇含草)。散々関西勢を馬鹿にしたチャキチャキの江戸っ子で有名な豌豆。だが、彼が一切"そばネタをやらないこと、彼が口にした方言から、竜二は彼が元は関西の出であることに気付く。豌豆は一時、梅寿の弟子だったが、師匠の扱いに飛び出し、関東で弟子入りしなおした。だが、うまく蕎麦がくくれない事から"蕎麦ネタ"が出来なかった。関東と関西で元は同じネタでも、題材、タイトルが変わっているものもあるとは知らなかった。餅→蕎麦とか、うどん→蕎麦とか、蛇含草→そばの羽織、ちりとてちん→酢豆腐などなど。タイトルは楽屋の符丁なのだそうな。・天神山~花見の代わりに墓を見に行った変人の男がそこで会った女の幽霊と結婚し、また、隣人の男も狐と結婚するといった"葛の葉の子別れ"のパロディともいわれる話~梅寿の弟弟子で有名なタレント・武者河原ハテナの付き人をやることになった竜二。ハテナの口利きで馬鹿にしていたバラエティーに出演するも失敗。バラエティーも馬鹿に出来ない技術が必要だと身にしみて分かる。ハテナは先代梅寿を見取った人でもあった。彼は竜二にTVの仕事を紹介してくれる。・ちりとてちん~知ったかぶりの男に腐った豆腐を「ちりとてちん」という珍味だと渡す。男は「知っている」と言って食べ、どんな味か訪ねられると「豆腐が腐ったような味だ」と答える~TVレポーターとなった竜二だったが、取材お断りの店突撃取材に失敗。罰ゲームを受けたりし、扱いに激昂、TVでお尻を出すという暴挙に出る。取材交渉した豆腐屋で食べた「最高級グルメ豆腐」を「美味しい」と言って追い出された竜二。実はその豆腐はわざと不味く作ったもので、口ばかりの人、話題だけに注目して中身を見ない人を追い出す基準となっていた。その豆腐屋の娘は元落語家で今は番組ADの男と結婚して家を出ていたこと、ADが元梅寿の弟子だった事が判明。梅寿は番組に出て自分もお尻を出し、竜二の仇を取る。・道具屋~ブラブラ遊んでいる男に「道具屋」をやらせてみたら、「鯉の滝登り」を「ボラが尾で立って素麺食うてるところ」などむちゃくちゃな応対をする~ラジオのコーナーを持った竜二だったが、不評続き。そんな時、師匠から「道具屋」を林家猿右衛門師匠に習ってこいとのお達しがでる。猿右衛門は落語界の重鎮・林家犬右衛門の弟で、兄の前座などしかしない目の不自由な男。兄が話しやすいよう、落語会などのセッティング、演出をすべて請け負う猿右衛門は兄のために笑いどころを押さえた話をしていた。(そうすると次に話す演者で客が笑いやすくなる)持病を抱えていた兄は息を引き取るが、自分の評価は自分の実力だけではなく、弟である彼が支え続けてくれていた事だと理解していた。・猿後家~"サル"が禁句の猿顔の後家はその言葉を口にしたものをクビにする。彼女に取り入った男はある日"猿沢の池"といってしまい…~松茸芸能の売り出し中の若手漫才コンビ「ラリルレロバの耳」を面白くないと一蹴した梅寿。それを聞いた彼らのマネージャー江口寿子が突っかかり、梅寿は彼女を殴ってしまう。松茸芸能は創業者で落語の後押しから大きくなった現社長・志井威男の体調が思わしくなく、長男鯉太郎に代替わりすることに。落語を軽視する鯉太郎は落語部門縮小を打ち出した。ピン芸人チカコに頼んで漫才養成所の授業を見た竜二は師匠がいなくてもネタを作り、新しい力を生み出そうとする生徒に圧倒され、師匠のいない落語家養成案を出し、顰蹙を買う。鯉太郎の社長就任式で「鴻池の犬」(捨て犬が日本一の金持ちの家にもらわれていく話)をかけた梅寿は鯉太郎の禁句「おしっこ」を口にし、首といわれるが逆襲する。だが、落語の面白さに気付いたこともあり、クビは撤回されるも、梅寿を見て噺家を目指す事にした「ラリルレロバの耳」の二人が事務所を辞めたことからやはりクビとなってしまう。・抜け雀~貧乏宿屋に泊まった一文無しの絵師が家賃のかたに衝立に雀の絵を描く。描いた雀が絵から抜け出し、それが評判となって宿屋は大繁盛する~松茸芸能をクビになったこともあり、個人事務所を開くと言い出す梅寿。事務所から仕事をもらっている弟子の大半はついてこず、残ったのは竜二を含め、梅々、梅漫、梅毒、梅春、梅刈子ら数名のみ。お金もなく、松茸芸能の圧力で仕事もなくなった面々は窮地に立たされ、夫婦喧嘩から梅寿の妻千都子(アーちゃん)も家を出てしまう。夫婦喧嘩の元ともなった100円ショップの社長・鳥巻と知り合った竜二は彼が詐欺にあうのを救い、彼の後ろ盾を得、独立を決意する。・親子茶屋~放蕩息子に説教する堅物の親旦那。だが、実は彼は息子よりも遊び人だった。お互い知らずに目隠しして同じお茶屋の座敷で遊んだ二人が目隠しを取ると…~独立を宣言し、破門された竜二は取り巻き社長の後押しで、独演会をやることに。だが、同じ日、同じホールで梅寿一門も会を開く事に。鳥巻が倒産し、竜二は彼が借りたホールの借金(暴力団・沢田からのもの)を抱えることに。あぶ虎やラリルレロバの耳の二人の協力もあってなんとか独演会を乗り切るも、梅寿の噺に感動し、再び彼の弟子になる決意をする竜二。一方、梅寿一門に入門した方言のキツい噺家志望の男・横濱田欽吾は江口の元彼で、彼を入門させない噺家を江口は嫌悪していた事もあって殴った梅寿を訴えていたことが判明。梅寿の話の面白さと、欽吾のことで江口は梅寿を認め、訴えを取り下げ、彼らの事務所のマネージャーとなる。梅寿がイライラしていたのはゴタゴタのせいよりも、コンタクトレンズが合わなくなっていたから。気付いた竜二のアイディアで弟子らから新しいコンタクトレンズを贈られ問題解消。梅寿が密かにノミネートしてくれていた為、竜二は文化庁の「日本演芸文化大賞」新人賞に選ばれる。破門したにもかかわらず、目をかけ、ノミネートもしてくれていたとは!破天荒で、暴君だが、優しさのある梅寿と竜二の師弟関係が微笑ましい。江口など、個性派メンバーもレギュラーに加わり、ますます面白くなるだろうこのシリーズ、今後も楽しみ。本の帯に小野不由美氏のコメントが載っているのだが、彼女の活動は今、どうなっているのだろう。新作読みたいなぁ。
October 25, 2006
ミュージカル「オケピ!」(初演バージョン)の台本(戯曲?活字化?)。ミュージカルのオーケストラピット。ブロードウェイで上演されたと言うだけで日本に持ち込まれた舞台で客の入りも、俳優の評価もイマイチ。この舞台のときだけ集まったオーケストラピットのメンバーも様々。ワガママな俳優の要望に振り回され、メンバーの相談や自分の問題を抱えるコンダクター、奔放で男殺しのハーピスト、自分大好き、勘違い男(ハープ大好き)のギター、コンダクターの妻だが家を出、好きな人と暮らしているバイオリン、ジャズマンで来るもの拒まず(バイオリンと一時暮らし、今はハープと付き合う)のトランペット、人員の足りない楽器をカバーする器用なサックス、いい加減で腕もないが、おおらかで和む人柄のピアノ、太っていて、おなかがいっぱいになると寝てしまうファゴット、トラ(エキストラ)として今日が初めての学生でもあるパーカッション、チャキチャキ者のチェロ、存在感が薄く、未だに名前も不明のビオラ、ネズミ講の洗剤セットを売りつけようとするドラム、ベテランで皮肉屋のオーボエ。コミカルで笑いあり、ちょっとホロリとさせる場面もある。TV(ビデオ)で観たことあるが、それは再演バージョンで配役の違いからちょっと三谷氏が変更しているらしい。頼りなさそうな白井君らの再演バージョンも良かったが、初演バージョンも映像が残っていれば観てみたいなぁ!…でも、やっぱり、生の舞台が観たかったなぁ…2000年・初演時キャスト (→参考までにおぼえている範囲で再演時キャスト)コンダクター ・真田広之 →白井晃ハープ ・松たか子 →天海佑希ギター ・川平慈英 →同バイオリン ・戸田恵子 →同トランペット ・伊原剛志 →寺脇康文サックス ・白井晃 →相島一之ピアノ ・小日向文世 →同ファゴット ・北川潤パーカッション・山本耕史 →小橋健二チェロ ・宮地雅子 →瀬戸カトリーヌビオラ ・小林隆 →同ドラム ・菊池均也オーボエ ・布施明 →同
October 24, 2006
タイトルからゆるやかな学校風景が描かれるかと思いきや、裏切られた。でも、優しさと強さがある。問題すべては解決しなくても前に進むとした光景は現役教師の作者ならではだろうか。学級崩壊が進む中学。正義感の強いみちるはクラスの崩壊を止めようと発言するが、それが原因でイジメの標的になってしまう。小学校でイジメにあい、転校した経験をもつ優子は友人(みちる)の味方もできず、別室登校するようになる。どんなイジメにあっても逃げずに教室に通うみちる。登校拒否になり、学外の教室に通ったり、カウンセリングに行く優子。だが、みちるのためもあり不良で周りから一目置かれている伊佐瞬とカウンセリングを応用し、話すように。みちるもやる気のないスクールサポーター(臨時講師)の吉川、有能なパシリの斉藤君との多くない会話を糧に教室に通い始める。劇的に変わることはない。でも、少しずつ影響しあって人は変わることもある。"温室"だと称される学校。でも、そこは決して"楽園"ではない。それでもやっていこうとするみちる。その芯の強さは皆が真似できるものではないが、心強くも感じる。…でも、最近、事件にもなっているように描かれる以上のいじめも存在するし、誰もが乗り切れる、受け止められるわけではないと思うと心苦しくも感じる。
October 23, 2006
私と私の間の十二話と題し、レコードのA面・B面のように、一つのストーリーを二人の別の主人公の視点で綴ったショートショート。執筆者が豪華。短い中で個性と、視点の違いの面白さが出ている。・吉田修一ご不在票―OUT-SIDE― 子供が生まれるのを待ちわびながら、配達をする宅配業者ご不在票―OUT-SIDE― 自分の不注意もあって子供を亡くした男が、宅配業者から子供のために買った荷物を受け取る・森絵都彼女の彼の特別な日 元恋人の結婚式に出席した女性はバーで男に声をかけられる。彼の彼女の特別な日 バーで出会った女性に勇気を出して話し掛けた男。・佐藤正午ニラタマA 常連さんからの出前。どうやって食べるのか想像するパートの女性。ニラタマB ニラタマ好きの上司の注文も一緒に、出前を頼むサラリーマン。・有栖川有栖震度四の秘密―男 結婚目前、身辺整理に出向いた男が婚約者からの電話に出る。震度四の秘密―女 婚約者のごまかしに気付きながらも、自分も同じような状況であったため、許容する女。・小川洋子電話アーティストの甥 亡くなった電話をかけながら面白い絵や細工をする伯母の作品にあった32枚のメモの電話番号にかけてみる。電話アーティストの恋人 20年前に亡くなった祖父が1年に1回電話していたらしい女性の甥から電話が来る。・篠田節子別荘地の犬 A-side 別荘地で見つけた捨て犬の可能性もある迷い犬の飼い主を探す女性。別荘地の犬 B-side 死んだ愛犬を彷彿とさせる迷い犬の張り紙を見、飼い主だと名乗り出る女性。・唯川恵 容姿に恵まれ、ちやほやされる女性。だが、醜悪な顔になる悪夢に悩まされる。 容姿に恵まれないが、夢の中では美女になり、待遇も良いため、眠るのが楽しくてしょうがない女性。・堀江敏幸黒電話―A 孫がほしがった旧式の黒電話を退職した会社から貰い受ける男性。黒電話―B 孫(息子)のために祖父(義父)が黒電話をプレゼントしてくれる。懐かしいベルの音に和む女性(母親)。・北村薫百合子姫 恋した女性は清楚可憐な先輩(友人の姉)だった。だが―怪奇毒吐き女 口も悪く、柄も悪い姉と180度違う人を好きになったと言う友人。・伊坂幸太郎ライフ システムエンジニア編 友人の出る試合を仕事で観戦出来なかった男は、(取られなかったが)稚拙なファウルをしたと友人から連絡を受ける。ライフ ミッドフィルダー編 地元で試合のときは観戦に来てくれる友人に懺悔のように電話した男。・三浦しをんお江戸に咲いた灼熱の花 時代劇を撮影中、俳優仲間が彼女に連絡取りたいと電話に突進する。ダーリンは演技派 人気俳優の彼が、周囲にいるファンに気付かれぬよう、電話で自分に愛をささやく。・阿部和重監視者/私 依頼で盲目の女性の監視をする私は、いつしか父親のような気持ちで彼女を見守るように。監視が終わる最後にどうにかして「大丈夫」だと伝えなければ。被監視者/僕 プロポーズしたが、両親の不破から結婚に踏み出せぬ彼女の背中を押すような電話が入る。
October 22, 2006
DIE UNENDLICHE CESCHICHTE装画 ロスヴィタ・クヴァートフリークネバーエンディングストーリーとして有名な映画の原作。有名すぎるほどだったのに未読でした。ミヒャエル・エンデの「モモ」は何十回も読み返しているのに…映画化されたのは三分の一ほど。(1作目)~バスチアンが幼ごころの君に名をつけるまで。その後、続編として映画化されたものがあるが、それは観てないので(どのあたりが映画化されているか)分からず。懐かしくもあり、新しくもあった物語。一気に読んで堪能。映画は上手く作っていたことも分かった。バスチアンがいじめっ子らから逃れて訪れた古本屋。そこで彼が手にしたのはあかがね色の絹の表紙に二匹の蛇(ウロボロス)が描かれた「はてしない物語」という本。心奪われた彼は本を持ち出し、学校の屋根裏で読み出す。虚無がファンタージエン国を襲い、幼ごころの君が病に伏せる。彼女を救うのが虚無からの脱出の鍵だとされ、幼ごころの君の名代である事を示すアウリンを授けられた勇士・アトレーユが探索の旅に出る。愛馬アルタクスとの別れ、媼モーラとの出会い、群集者イグラムールからフッフールを助け出し、夫婦隠者のエンギウィックとウーグルの協力でウユララの予言を聞き、大風坊主に吹き飛ばされ、グモルクに出会い、幼ごころの君に謁見する―ひきつけられるように読むバスチアンはいつしか自分が救い主になる存在だと気付き、幼ごころの君に新しい名「月の子(モンデンキント)」をつける。新たな物語が始まり、ファンタージエン国に入ったバスチアンは「真の意志」を探すため、アウリンを持って旅をする。夜の森ペレリン、色の砂漠ゴアプ、炎を持つライオン・グラオーグラマーンとの出会い、千の扉を抜け、銀の都アマルガントでアトレーユらと出会い、共に旅することに。そこでは彼が望みを持てばすべて叶うが、そのたびに、彼の人間界での記憶は失われていった。それを知っても気にせず、英雄として活躍するバスチアンを心配するアトレーユとフッフール。バスチアンを傀儡の王に仕立てようとする魔女サイーデも旅の仲間に加わり、アトレーユ達との溝は深まる。バスチアンは幼ごころの君に代わってファンタージエン国の帝王の座につこうとするも、アトレーユらの攻撃にあい、失敗。だが、記憶を無くした元人間(元帝王)らの姿を知り、アトレーユらの友情を感じ、自分の世界に戻る旅に出る。バスチアン・バルタザール・ブックス~10か11歳くらいの背の低い太った少年。いじめられっこ。物語を作るのが好き。母は亡くなり、自分に無関心な父と二人暮し。カール・コンラート・コレアンダー~古本屋店主。アトレーユ~緑の肌の勇士。フッフール~幸い竜(ファルコン)さすらいの山の古老~「はてしない物語」を記述(同時進行で記される)。幼ごころの君~エルフェンバイン(象牙の)塔に住む、ファンタージエン国のあらゆる命の中心であり、存在するのみ。真の意志とは「愛」。愛を知り、アトレーユとフッフールの友情と協力により、バスチアンは元の世界に戻る。元の世界では一日しか経っていなかったが、父親との関係も良好になり、古本屋店主とも理解し会う。
October 21, 2006
交渉人 真下正義に続き、踊る大捜査線からのスピンオフ企画第2弾。これは「交渉人~」が映画化されたあとにスペシャルドラマとして地上波で放映された事あるので(観るの)2回目。これは時系列としては「交渉人~」直前の事件。エンディングに使われるのは「交渉人~」の映像である。「自分の勘は外れた事がない」と言い切る、強面だが、気はやさしい警察官・木島が大活躍!家族はいなくて家にいるのは猫(タマ)だけで、友達もいない…!?SIT課長・木島丈一郎(寺島進)は交渉課準備室課長・真下(ユースケ・サンタマリア)を押しのけ、人質となった少年を無事助け出す。別の事件の重要参考人だといわれた少年は連行されそうになり、木島に助けを求める。訳も分からぬまま、少年を連れ出す木島だったが、その裏には(木島とは同期の)稲垣管理官(段田安則)が指揮をとる、会計課の警察官(台東署のフルタ)殺害事件が絡んでいた。木島行きつけの居酒屋の女将ミツコ(森口瑤子)と木島とのやり取りが良い。以前、人質となった美津子を助けるも、PTSDに彼女が苦しんだのは口下手で交渉に向かない自分のせいだと彼女を見守りながら責めていたと言う木島。そんな彼を慕う美津子。爆弾処理班の基本だと居酒屋にも裏口から入る、爆発物処理班班長(松重豊)を初めとする班員が酒盛りしながら盛り上がるのは"黒ひげ危機一髪"!「交渉人~」で勘に物を言わせて爆弾処理した班長だったが、二者択一となったゲームではあっさり負ける。やはり緊張感は本番にとってあるってことだろうか?(笑)新幹線は使わず、"夜汽車"を使い、追い詰められたら部下を人質に取ったりする。青森まで逃亡する木島たちがヒッチハイクするのはカエル急便。(「交渉人~」で犯人が使用していた車と色は違うが同業者。細かいところをつなげてくる。)木島に「オマエは裏の裏を読むと昔から言っていた」とアドバイス(!?)する元警察で今は青森の農家の住む先輩(梅宮辰夫)。「交渉人~」で木島は「(相手が)裏の裏なら、こっちは裏の裏の裏の裏を読む!」って言ってた気が…。初めはぎこちない少年と木島だったが、いつしか友情が芽生えるシーンはベタであればあるほど心和む。ラストに黒幕は言う「上からの指示だった」と。これはもっと先がありそうなのだけど、どうだろうか?陰で活躍した交渉課準備室は評価され、今後、増員が決定したようだ。
October 20, 2006
鴉に出てきた一風変わった探偵・メルカトルが活躍する短編。「(すぐに解決してしまうため)長編に不向きな探偵」と自ら豪語するメルカトル。解決しても、それを裁くかどうかはメルカトルの気分、彼の利になるかどうかによって簡単に左右され、あまつさえ、暇を潰すために犯罪を誘発する事も…!?小説家の友人・美袋三条の事件の巻き込まれ方とダメッぷりはメルカトルの横にいるだけに際立つ。ちょこちょこ出てくる増岡も事件にあいやすいといえるだろう。・遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる美袋が友人・増岡の誘いで訪れた山荘で恋した女性・佑美子が殺された。状況から疑われるのは彼女の自殺か、犯人は美袋だということ。救いを求めてメルカトルを召喚。・化粧した男の冒険増岡の招待で訪れたペンションで、今度は化粧された男性の遺体が発見される。一緒にいたメルが事件を解く。・小人間居為不善 (*間は門に月)「メルカトル鮎探偵事務所」に閑古鳥が鳴く。だが、メルは「"必要と思われる人に"DMを送ったと言う」現れた依頼人は甥や姪に命を狙われていると言う老人だった―"悪魔的"を強く感じた事件。暇つぶしのためならば犯罪者予備軍の背中を押す事躊躇わず!?・水難執筆のために旅館に泊まる美袋はメルに会う。旅館に出た女子高生の幽霊と殺人事件を"心霊探偵 物部太郎"を名乗るメルが解く。メルカトルのタキシード姿は(探偵としての)ユニフォームである事が判明。・ノスタルジア真相を解けなければ、「美袋三条」名義で発表すると言う賭けの下、メルが書いた小説(ミステリ)を読む美袋。死んだ富豪は自殺か他殺か?屋敷内にいたのは医者と刑事の養子だった。登場する(養子の)刑事の上司の倫理観は作者・メルに共通するものあり。・彷徨える美袋学生時代の友人・大黒から彼のシガレットケースが贈られてくる。彼を探しに出た美袋は彼の弟と出会うが、次の日、弟が殺される。・シベリア急行西へシベリア急行内で殺人事件発生!"悪魔的な"メルカトルの探偵っぷりを堪能したので、みっつ君さんが教えてくれたメルカトルシリーズをゆっくり読み進めていきたいと思います!
October 19, 2006
気になったことをランダムにメモとあと妄想をば。感想は→λに歯がない~ネタバレあり~”研究は仕事ではない。研究が出来るという餌でつられてこの職についたが、そんなのはいつまでもさせてもらえない事が分かった。これからは借りを返せという事か…"(辞めればと言う萌絵に対し)"それじゃ勝ち逃げになる"と言う犀川が印象的だった。これってまんま森氏の台詞では?しかも、森氏は勝ち逃げしたのでは…!?喜多が教授になるそうだが、こう言うあたり、犀川も教授になる日は近い?"生きているのは自殺を保留している人たち"珍しく(レトルトだが)カレーを振舞った恵美に海月が「ご馳走様」という。赤柳は保呂草のずっと前の友人とか。Vシリーズに出ていた人で、友人とも言える人…でも、保呂草に対して敬語を使う。近くにいた紅子でも練名でも紫子さんでもないあの人(一緒のアパートに住んでた名前忘れた)と言うのはあまりに突拍子すぎるかなぁ?後は、事件の中で知り合った人の中で誰かいなかったかなぁ…千葉から名古屋に転勤になったT建設の城田が"萌絵のことは千葉でも噂になっていた。デビューはまだ?"という。千葉でも有名になるようなことあったっけ?なんか騙って調べたこととかあったっけ??記憶力のなさが情けない。ホームレスのような謎の男・葛西。林さんだったりし…ないかなぁ?昔、お酒を飲んでいた人というのもヒントなのか!?ケーキ、今回は残り一個の行方はなく、国枝先生はケーキを一口で食べるというコメントのみ。萌絵は書類提出ギリギリになりながらもケーキを買って国枝先生らより神経を疑われる。λ(らむだ)←→(昔の被害者)たむら!?(萌絵談)現地にいて気付く海月と、安楽椅子探偵宜しく現場に行かず、話を聞いただけで気付く犀川。殺された4人のリーダー(5人目)はすでに死んでいた。ということにされているが、それは誰か関係ある人だったのだろうか?(保呂草の”台本”どおり、おそらく各務と思われる女性が梶間にそう伝える)
October 18, 2006
λ HAS NO TEETHGシリーズ最新作!今回はλ(ラムダ・小文字)冒頭及び作中各章の引用文は「クヌルプ」(へルマン・ヘッセ著、高橋健二訳)T建設技研の実験棟で殺人事件が起こる。密室といえる建物の中、身元も分からない4人の被害者は至近距離から銃で撃たれた上、ほとんどの歯が抜かれていた。ポケットには「λに歯がない」のメモが。偶然居合わせたのはT建設技研と共同研究していた国枝研究室の面々。ポロリと助けを臭わせた近藤の要請を受け、密室に乗り出す萌絵。事件がどうこうは本当におまけのように思えたり…だって、トリックがあまりに専門的で、いや、それは今に始まった事ではないが…保呂草がちょろっと出てくる。と、言うことは、彼と一緒にいる女性は各務だろう。暗躍している彼らが表に出て来る時に事態は大きく動くのだろうか?沓掛とも保呂草とも面識がある赤柳。名前は偽名。あの人だろうか?それともこの人?と予想はするが、決定打はない。これだけ匂わせているのだから、すでに出てきたことのある人と思うのだけども、引っ掛けだったらどうしようか…葛西も登場人物紹介に"謎の男"とある。あれ、この人も要チェック!?喜多もちょっと出てきてS&Mコンビを微笑ましく見守ってくれているよう…な。加部谷恵美・C大学2年生海月及介 ・同山吹早月 ・C大学大学院M1李 ・留学生国枝桃子 ・C大学助教授西之園萌絵・N大学大学院D2犀川創平 ・N大学助教授近藤・愛知県警刑事鵜飼・愛知県警刑事沓掛・警視庁警部(公安課)赤柳初朗・探偵葛西 ・謎の男松木泰三・T建設技研研究員(設備系)城田孝治・同(構造系)吉沢美佳・同(構造系)日比野 ・同(意匠系)梶間繁夫・研究所所長青井弓子・研究所副所長有本 ・出入り業者田村香 ・事故で死んだ女小嶋聡司・窃盗犯ギリシャ文字はまだまだあるが、順番もランダムだし(意味があるのかも)、どういう意味があるのか、どこまで続くのか、謎のまま。α・β・γ・δ・ε・ζ・η・θ・ι・κ・λ・μ・ν・ξ・ο・δ・ψ・π・π・ρ・σ・τ・υ・φ・χ・ω・Αネタバレ大有りメモGシリーズ φは壊れたね θは遊んでくれたよ τになるまで待って εに誓って
October 17, 2006
MATILDAクェンティン・ブレイク 絵ウォームウッド夫妻の娘・マチルダは1歳半で滑らかに喋り、三歳になる前に時が読めるようになっていたが、両親は彼女に無関心。それどころか、喋るマチルダを「チビのおしゃべり」と呼び、本を読みたいと言えば「TVをみてればいい」と一喝。父親は詐欺まがいの中古車販売業でお金持ちに。後継ぎの長男・マイケル(5歳年上のマチルダの兄)にだけ興味を示し、母親はビンゴとTVがあれば良いような人。ひどい仕打ちをする両親にちょっとずつ秘密の仕返しをするのが彼女の唯一の救いで楽しみでもあった。そんな訳で、4歳になった彼女は一人、図書館に行き、親切な図書館員ミセス・フェルプスの適切なアドヴァイスにそって読書を開始。世界を広げる。小学校に入学したマチルダは担任のミス・ハニーにその才能を認められ、クラスメイトとも仲良くなるが、子供嫌いで、理不尽で、横暴な振る舞いで君臨するミス・トランチブル校長からは目の敵にされる。ミス・ハニーと秘密を共用する事になったマチルダは新たに得た力を使って校長を懲らしめる策を考える。横暴で嫌な大人はやっつけろ!あっけらかんと進む物語には皮肉がいっぱい。そして、心底面白い。ミセス・フェルプスの紹介する本は子供への良質な図書案内になってもいる。
October 16, 2006
踊る大捜査線からのスピンオフ企画第1弾。青島刑事の後輩だったキャリア刑事・真下正義。彼は交渉課準備室の課長になっていた。前回の事件(レインボーブリッジを封鎖せよ、だったか?)で交渉を成功させ、マスコミに答えた彼に犯罪者からクリスマスに挑戦状が届く。地下鉄の新車両・フリーゲージトレイン"クモ"(違う規格の線路にも対応できる車両)を盗み出した"弾丸ライナー"からの爆破予告。地下深くにある管理室、管理官(國村準)に初めはあしらわれる真下らだったが、広報官(石井正則)の協力を得、弾丸ライナーと対峙していく。専門職である線引き屋(運行ダイヤを組む仕事)が恰好良い。地下には秘密の線路がある、それを使った犯行。これで好評を得、更なるスピンオフ(ドラマ)となった木島(寺島進)も登場。活躍する。ちょっとしか出て来ないが、「責任は俺が取る」と言った室井(柳葉敏郎)は良い上司だなぁ。無骨な地下鉄管理官(國村準)がポロリと漏らす「お母様」、が笑える。そのほかにも"踊る~"シリーズならではの笑いあり。無事、難を逃れるも、犯人勝ち逃げの感あり。いや、これからはこういった犯罪が増えるよと提示するには十分なのだが、ちょっともやっと感残る。
October 15, 2006
・生きてるだけで、愛。躁鬱を繰り返し、今は鬱で過眠症の寧子は淡白な津奈木の下に転がり込んでいた。淡々と対応する彼に苛立ち、理不尽な怒りを爆発させるが、転がり込んだのは成り行きだった。忙しい彼の元彼女の強襲にあい、元ヤンキーがオーナーのレストランでバイトすることになる。優しく、暖かい雰囲気に立ち直れるかと思ったのだが―津奈木は何故自分と一緒にいるのだろう?自分で自分に絶望するような自分と…・あの明け方のその後の二人は相変わらずのように寧子の理不尽な怒りに津奈木が振り回されているようだが、"ちゃんと振り回されてくれている"津奈木が淡々としながら暖かい。
October 14, 2006
Eccentric persons are in stock森節炸裂の不思議な一冊。淡々と進めながら、ちょっとゾクっとさせられるラストもなかなか。「注文の多い料理店」(宮沢賢治)とは違うのだが、どこか通ずる怖さ、不気味さがあるような気がする。"人が物を食べている時とは殺生、破壊行動をしていることであり、些細な本質が垣間見える"確かにそうだ。自分も気をつけねばと背筋を正してみたり。休日の大学が好きだというのは犀川にも、森氏自身にも通じる事。大学教授が主人公というのは身近な設定だけに好きなんだろうな。後輩・荒木から紹介されたのは一人で行くのが条件で、固定店舗を持たない静けさを楽しむような不思議な"店"。「満足した」と言い切ってはいけなくて、毎回違う場所で営業し、毎回変わる女性と共に食事をする(相手の食事代はこちら持ち)だけだと言う。荒木が失踪した事から店を訪れることにした大学教授・小山は店に魅了されていく。そして―~ネタバレあり~・少し変わった子あります初めて来店した店はお座敷あり。魚をメインとした純和風。女将は整いすぎた容姿を持つ和服の女性。一緒に食事をする女子学生風でジーンズ姿の女性も今日が初めてだという。初来店の上、ルールが良く分からない小山だったが、相手の食事の仕方が様になり、上品で洗練されているのに目を見張る。彼女が話したのはとりとめもない、遊園地にゴジラが現れるという夢の話。荒木の情報もなく、不思議な店だった。・もう少し変わった子あります「名前のない店」を再び訪れることにした小山。今回の店はビルの地下。人工的な造園も中にある座敷。(おそらく潰れた料亭で営業)今回も魚を初めとした和食。一緒に食べるのはやはり綺麗に食べる銀縁の眼鏡をかけた女性。具体的に話しすぎてしまうと言う悩みをする彼女に答える小山は彼女の回転の速い理解力、会話力に感心する。・ほんの少し変わった子あります今回の店は小規模な旅館のような建物。前の持ち主は陶芸家。料理は豆腐を中心とした料理。20代くらいのショートカットのあっさりした風貌の女性は上品に食べ、無口だったが、小山は言葉はなくとも暖かい、その心地よさを堪能する。・また少し変わった子あります同じ分野の研究者である女性が突然、研究室を訪れ、結婚した事を告げられる。一方的な宣言に呆然としながらも店を訪れることに。今回の店は一階は洋風レストランだが、二階は普通のアパートのような建物。同席したのは10年ほどこの仕事をしているという大人しいファッションの主婦だという女性。彼女は自分の一日について喋り続ける。魚がメインの和食。彼女の会話のラストにあっけに取られた小山は彼女が退席した後、一杯のお茶を所望する。・さらに少し変わった子あります一緒に食べる相手がいながら、二度と会えない相手と、二度と訪れることのない店で食事するシステムは「孤独増幅器」だと思いながらも店に予約する小山。肉料理がメインの食事をしながら、若い割には静かな物腰の地味な女性は身近に起こった不幸話をとうとうとする。それすらもスパイスと感じる小山。・ただ少し変わった子あります同じ職場の後輩だったことのある磯部にふと店の事を話す小山。今回の店は森林の中にある芸術家が住んでいたと言う(洋風の?)建物。廃墟が好きだという白い服装の女性と和風とも洋風ともいえないエキセントリックな食事を楽しむ。・あと少し変わった子あります市外にある廃校、畳があるから元宿直室と思われる部屋。30代前半くらいの、理知的に見える、上下黒、黒縁眼鏡をかけた元大学教員だった女性と食事。雑炊がでてくるから和食か?前進する事、止まる事を恐れる若さ、アウトプットとインプット、正しいもの、本来の姿への追究について話す。・少し変わった子終わりました敷地内に鉄塔のある平屋の木造の建物で20代くらいのセーターにジーンズの女性と共に洋食(フランス料理)を楽しむ。はまりそうな予感を抱きながらも"店"の危険性を肌で感じるのだった。「あと少し~」は名前が一切出ないので、小山か磯部か戸惑う。「少し変わった子終わりました」で食事をする彼は前回は郊外の小学校で食事をしたというし、会話の雰囲気がどうも後者っぽい気がする。「あと少し~」は突然、曖昧になるというか、もやぁっとした空気がふきだしてくるような、ラストに向かって不安感が高まるような感じになっている。…気のせいかなぁ?会話の雰囲気が変わった気がするからだろうか?
October 13, 2006
ROWAN OF THE BUKSHAH作画は佐竹美保リンの谷のローワンシリーズ第5弾ローワンと魔法の地図ローワンと黄金の谷の謎ローワンと伝説の水晶ローワンとゼバックの黒い影冬がいつまでも続き、食物などの貯えも底がつきそうになり、リンの村は対策を迫られる。勇敢なリンの村のプライドから他に助けを求めるのを渋るランを説得し、バクシャーを置いていけないローワンと数名を除いて人々はマリスに避難する事に。そんな村にがやって来る。これは山の呪いか、それともの新たなる始まりなのか?シバから受け継いだ能力と共にローワンは再び禁じられた魔の山へ。今回の試練のために今までの試練があったとシバが言うようにローワンシリーズの集大成とも言える一冊。これでシリーズ完結ではないのかもしれないが。危機に際して迷信に揺れる人、自分の見たものしか信じないもの、プライドの高い人、他者を思いやる人…様々な人、感情が交差する。リンの村の更なるルーツも明らかに。何より嬉しかったのはスターを始めとするバクシャーが今回のキーとなって活躍しているところ。やはり賢い動物なのでありました。ひねくれながらも道を作り、ウノスで避難するシバもいいキャラクターである。ローワン~リンの村のバクシャーの世話係の少年。引っ込み思案。「やせっぽちのウサギ」と呼ばれることも。ジラー ~ローワンの母親。畑係。アナド ~ローワンの妹。ストロング・ジョン~ジラーの再婚相手。果樹園の世話係。ラン ~リンの村の長老。村長的存在。ティモン ~リンのの下で子供たちを教える教師。シバ ~リンの村の老婆。とも魔女とも呼ばれる。アラン ~リンの村のパン屋。母サラはりん出身だが、父親は。泳げない。ブロンデン~リンの村で家具作りをしている女性。ニール ~リンの村で壺作りをしている男性。ノリス ~ゼバックの奴隷だったリンの村の人々と同じ血を受け継ぐ青年。シャーラン~ノリスの妹。絹絵係。オグデン~のリーダー。語り部。ジール ~ゼバック生まれだが、オグデンに拾われ、養女に。凧で飛ぶ先駆けの一人。~海の民マリスのリーダー。スター~リンの村のバクシャーの雌。群れのリーダー。ウノス~シバが飼っているグラック(翼をもつ爬虫類の動物)アイス・クリーパー~寒さの中で繁殖する白い大蛇。
October 12, 2006
ROWAN AND THE ZEBAK作画は佐竹美保リンの谷のローワンシリーズ第4弾ローワンと魔法の地図ローワンと黄金の谷の謎ローワンと伝説の水晶母・ジラーとストロング・ジョンとの結婚の日。お祝いの雰囲気に水をさしたくないと、嫌な予感がしていたのに様子を見ていたローワンの目の前で、妹のアナドが翼のある怪物にさらわれた!空中襲撃を考えるゼバックの仕業らしい。ローワンはシバの予言を携え、アラン、お祝いに来てくれていたパーレン、ジールらと共にゼバックへ。海をわたり、砂漠を越え、辿り着いた城壁内で見たものとは!?相変わらず、危機にきっちり気付いているバクシャーのリーダー・スターが素晴らしい。勇敢な人の多いリンの村でははみ出し者のローワンのルーツが明かされる。混血のアラン、敵側の出自を持つジール、奴隷制度の残るゼバックなど、アイデンティティを問われる事の多いシリーズでもある。ローワン~リンの村のバクシャーの世話係の少年。引っ込み思案。「やせっぽちのウサギ」と呼ばれることも。ジラー ~ローワンの母親。畑係。アナド ~ローワンの妹。ストロング・ジョン~ジラーの再婚相手。果樹園の世話係。ラン ~リンの村の長老。村長的存在。ティモン ~リンのの下で子供たちを教える教師。シバ ~リンの村の老婆。とも魔女とも呼ばれる。アラン ~リンの村のパン屋。母サラはりん出身だが、父親は。泳げない。ブロンデン~リンの村で家具作りをしている女性。パーレン ~海や航海に詳しいマリスの民。水掻きをもち、体が乾くと生きていけない。オグデン~のリーダー。語り部。ジール ~ゼバック生まれだが、オグデンに拾われ、養女に。凧で飛ぶ先駆けの一人。トール ~の先駆けの一人。ミズレン~の先駆けの一人。シエリー ~ゼバックの奴隷の老人。絵巻物を描く。ノリス ~シエリーの孫息子。シャーラン~シエリーの孫娘。スター~リンの村のバクシャーの雌。群れのリーダー。バラ ~ゼバックの戦闘用グラック(翼をもつ爬虫類の動物)ウノス~ゼバックの作業用グラック
October 11, 2006
ROWAN AND THE KEEPER OF THE CRYSTAL作画は佐竹美保古の約束を果たす時が来た。新しい水晶の守り手を選ぶため、選任役を求めてリンの村に使者がやって来る。先祖の代から受け継がれている選任役、それは、ローワンの母・ジラーだった。選任役は命の危険に晒されるため、長子も一緒にマリスの町に赴く決まり。見送りのストロング・ジョンとローワンはジラーと使者・パーレンと共にマリスへ。マリスで毒に倒れたジラーの代わりに選任役になったローワンは三人の候補者と共に危険な島に降り立つ。についた母のためを探し出す事は出来るのか!?母に毒を持ったのは誰か?ローワン~リンの村のバクシャーの世話係の少年。引っ込み思案。ジラー ~ローワンの母親。畑係。アナド ~ローワンの妹。ストロング・ジョン~ジラーの婚約者。果樹園の世話係。ラン ~リンの村の長老。村長的存在。ティモン ~リンのの下で子供たちを教える教師。パーレン ~海沿いの街・マリスからリンにやってきた使者。アーシャ ~マリスのアンブレー族に選ばれた司の候補。善良で自分を信じている。シーボーン~マリスのフィクス族に選ばれた司の候補。勇敢で強い。ドス ~マリスのパンデリス族に選ばれた司の候補。思慮深い。リース~マリスと関わりをもつローワンの祖先。オリン~マリスの初代リンの谷のローワンシリーズローワンと魔法の地図ローワンと黄金の谷の謎
October 10, 2006
nameless poison誰かの続編。連続無差別毒殺事件が起きる。4番目の被害者の孫・美知香と知り合った三郎はひょんなことから彼女に協力する事に。自分中心にしか周囲を理解出来ず、被害妄想が強く、人のせいにばかりして高い理想の"自分"とのギャップに苛立ってばかりのいずみ。彼女が広報室のアルバイトに入ったことから振り回される三郎ら。二つの事件が交差して進む。三郎と菜穂子の金銭感覚のギャップが広がっていく話でもある。"名もなき毒"~無差別な毒と言う意味と悪意という意味が含められている。最近、いずみのような人が増えている気がする。それだけにいつか出会うかも知れぬ恐怖が身近にある。シックハウス症候群や(前に建っていた工場などの汚染物質が土地に残る)土壌汚染など、現代が抱える問題も含まれるところはさすが宮部氏、である。杉村三郎・今多コンツェルン、財閥会長の娘婿。今多グループの広報室に務めている。杉村菜穂子・心臓の弱い妻。財閥会長の愛人の娘だが、実権を持たないこともあり家族(年の離れた兄たち)とも仲がいい。杉村桃子・愛娘。幼稚園生。お受験を控えている。今多嘉親・今多コンツェルン会長。園田瑛子・広報室"あおぞら"編集長。谷垣・副編集長。昔気質。定年間近。加西・入社5年目。今多エステートから広報室に出向中。原田いずみ・アルバイト。虚言癖、被害妄想ありの問題児。遠山女史・"氷の女王"と称される会長室の第一秘書。古屋暁子・毒殺事件の4番目被害者・古屋明俊の娘。外資系企業に勤めるキャリアーウーマン。古屋美知香・暁子の娘。犯人を探し出したい女子高生。北見一郎・元刑事の探偵。秋山省吾・ジャーナリスト五味淵まゆみ・省吾の従妹。女子大生。通称"ごんちゃん"卯月勝敏・「誰か」に出てきた刑事。今は警視庁城東警察署刑事課、巡査部長。でも、今回は出番なしに近い。睡蓮・あおぞら広報部のメンバーも行きつけの喫茶店。
October 9, 2006
ささら さやの続編。不思議なことが起こる町・佐々良に降り立ったのは奔放で浪費家の両親が借金作って夜逃げすることになり、母親の遠い親戚のところ(佐々良)に行くことになった雨宮照代。本来なら、志望し、合格した高校に入学しているはずなのに、こんなところに来る羽目になるなんて…いらだつ彼女が頼る先は"鈴木久代さん"。知らずに以前の住まいであるサヤの家を訪れ、久代の同世代だと言う夏や珠子、エリカとも知り合いに。助けてくれると思った久代さんは元教師の厳しい人でご近所で"魔女"と噂されるような人。家に置いてくれる事にはなったが自分のことは自分でと突き放されるのだった。そして、彼女の家で昭代は少女の幽霊と遭遇する―~ネタバレあり~・春の嵐大雨の中、照代が久代の下に辿り着くまで。昭代の携帯に不思議なメッセージが入る。”てるてる あした。きょうはないても あしたはわらう”・壊れた時計目覚し時計を蹴飛ばし壊す、久代の家の食事は口に合わない(言えないけど)、勝手に決められてサヤとエリカの荷物持ちに付いていくことになる、電車内で拾った女子高校生・偉子(ヨリコと読むがエラ子と呼ぶ照代)のノートには予言したかに見える文字があった。イライラしどおしの照代。でも、助け合う人たちを見て、怪しみながらもエラ子と距離を縮めて、目覚し時計はスエヒロ電気の松ちゃんが直してくれて、再び動き出した時と共に「大丈夫」とつぶやくのだった。・幽霊とガラスのリンゴバイトを探すも断られ、凹む照代は久代さんの家に出る幽霊に遭遇。でも、不思議と回りは納得している。佐々良はそういうことがある地だと。サヤの子供・ユウ坊は幽霊が見えているようだ。バイト探しが甘いと久代に一括され飛び出した照代はサヤにフォローされるも人の良すぎる彼女に腹が立ち、振り払った拍子に自分の大切にしていたガラスの置物を割ってしまう。・ゾンビ自転車に乗って久代の口利きで市場でバイトする照代。そこで、久代の事を何も知らない自分、久代が厳しいけれど敬われていることに気付く。家に出る幽霊の夢を見る事を久代に告げると、彼女はかつて受け持った問題児で、今でも気懸かりだった少女の事をポツリと話す。だが、突き放すような久代の発言に家をとびだす照代だったが、探してくれていた久代に少し距離を縮める。松ちゃんが照代の乗っていたおんぼろ自転車に油を刺し、スプレーペンキで色を塗り、綺麗にしてくれる。・ぺったんゴリラ佐々良の夏。久代が検査入院。照代はお手伝いがてらのバイトに精を出す。幽霊の名が"沢井やす子"だと分かる。珠子は初産で子供が死に、そのときに子供が埋めないからだとなり、離縁された事が判明。照代は佐々良高校を来年受験する事を決意。・花が咲いたらエリカの息子・ダイヤと彼のお友達・あゆかを預かるバイトをする照代。生意気なあゆかとはなかなか上手く行かない。だが、彼女が入院している妹に付き添う母に誉めてもらおうと(母親の前では)一生懸命"いい子"であろうとしているのを知り態度を軟化させる。・実りと終わりの季節久代が倒れ、彼女が余命いくばくもないことが知らされる。本当は親戚でもなんでもない照代のために手を尽くしてくれていた久代と母の関係とは?心温まる、優しい物語。
October 8, 2006
タカハタ秀太監督全編韓国語である。音楽(LOVE PSYCHEDELICO)が好きで一度観てみたかった映画。「ビーナスの背中を見せてくれ」流れ流れた人々の中でも、過去を隠して暮らしたい人はココに来る。ビーナス(市村正親)の背中、ホテル ビーナスで暮らすのは、一度の医療ミスから酒びたりとなったドクター(香川照之)、彼の妻ワイフ(中谷美紀)、母親にココに置き去りにされたボウイ、花屋で働きながら、いつか自分の店をと夢を持つソーダ、流れ着きつつ、目的もなくホテルで働くチョナン(草なぎ剛)。新たに加わったのはガイとサイの親子。酒びたりのドクターと身体で稼いで彼の側にいるワイフは喧嘩ばかり。無口で食事も取らないサイを気にかけ、面倒を見るチョナン。彼にだんだん心を開くサイ。拳銃を手に入れたボウイは殺し屋を名乗り、夢のためにソーダは麻薬の運び屋をやっていた。「強さって何?」「生きるって何?」嫉妬、贖罪、犠牲、希望、絶望…それぞれに波は襲い、流されながらも皆、自分の足で立ち上がる。「(生きるか死ぬか)迷うってことは生きたいってことさ」ビーナスの言葉が心に残る。韓国語を学ぶチョナンカン(草なぎ剛)のために作られた映画だったんだなぁ。でも、タップも頑張っていたし、映画自体は悪くなかった。英語を学んでいるから英語(の台詞)でと最後にゲスト出演した香取慎吾のシーンさえなければ。明らかに付け足しで、浮いたシーンに余韻が台無し。最後の最後で"アイドル映画"だったのだと思い知らされた気もする。音楽は使いすぎず、面白い挿入の仕方をしていて良かった。クサナギのなぎって機種依存文字なんだということが判明。自分の名前(漢字)が出ないって結構寂しいだろうなぁ。
October 7, 2006
図書館戦争の続編。笠原郁(22歳・女性)~熱血・体力バカ。図書特殊部隊堂上班。一等図書士。高校時代に検閲から守ってくれた王子様に憧れてこの道へ。堂上篤二等図書正 ~怒れるチビ。郁の"王子様"。彼女はまだそのことを知らず。小牧二等図書正 ~笑い上戸の正論派。手塚光一等図書士 ~郁の同期。優等生で正論を振りかざす。日本図書館協会会長・手塚純夫の次男。玄田竜介三等図書監~喧嘩屋中年。豪快。柴崎麻子一等図書士~情報屋。寮では郁と同室。武蔵野第一図書館図書館業務部の図書館員。稲嶺和市~関東図書基地司令。「日野の悪夢」の生き残り。折口~玄田と昔馴染みで「新世相」の女性記者。手塚慧~手塚光の兄。日本図書館協会個人会員に籍を置きながら父とは袂を分かつ。「図書館未来企画」の中心メンバーとして活動。朝比奈光流~焚書(政治的目的などで焼き捨てられたり廃棄された本)について調べる青年。中澤毬江~小牧の実家の近所に住む女の子。数年前に突発性難聴となる。笠原克宏・寿子~郁の両親。今回は"内乱"ということもあり、一枚岩ではない図書館内(原則派、行政派、中立派など)の駆け引き、やりとりがクローズアップ。といいながらも、あちこちにラブ度満載の趣向となっている。郁×堂上、小牧×毬江、玄田×折口、柴崎×朝比奈(?)など。まぁ、漫画チックな構成であるだけに分かるのだけれど、そして、それを嫌いでもないのだけれど、郁にはもっと大暴れして欲しいような気もした。(いや、十分活躍してはいるのだけれど。)次回に期待。事件としては・郁の両親来訪。特殊部隊に所属していることがばれたら強制送還かも!?・毬江に紹介した本が原因で小牧が良化特殊部隊に連行される。・小牧奪還。・小牧の事件で失態を犯した鳥羽館長代理が更迭、代わりに江東特等図書館が館長に就任。・少年法に違反する「週間新世相」の記事とそれに対応する図書館。・「図書館員の一刀両断レビュー」で辛口コメントを載せていた砂川一等図書士による特定図書隠蔽(現代の焚書)事件。・郁が査問委員会にかけられる!?誰もが同じ意見とは限らず、また、その場の雰囲気で決定が揺れる。そんな危うい現実を表した「新世相」への図書館の対応。これって現実の色々な法案や選挙、身近な会議などでもありうる事態だなぁ。小牧が正論派である理由、情報屋柴崎の過去なども描かれ、郁以外のメンバーの悩み、想いも小出しにされて厚みがでてきている。誰もが"誰かのため"に正義となろうとする。そんな中、郁は皆に大事にされているなーと実感できる一冊でもある。また、小牧が毬江に紹介した本「レインツリーの国」がスピンオフで小説化されている。こちらも気になる。「図書館未来企画」は地方行政に立脚している図書館も権力を持ち、メディア良化委員会と同格の国家公務組織に昇格した上で法務省と文科省の政治的駆け引きに持ち込もうとの活動主旨を持つ。だが、そのためには「図書館の自由法」が削られ、一時的な検閲を受け入れざるを得ないという要素を含み、図書館隊には否定的な論法。
October 6, 2006
「対人地雷」ミステリー短編集「本格推理」に寄稿していた2編+4編で構成されている。地雷は「不眠の兵士」であり、兵力を削ぐために存在するため、致命傷を与えることが第一の目的ではない。しかし、戦争後も放置されているため、肢体を奪われた人々が今も増えている。「対人地雷」に対する知識がなかったため、こういう現状があると知れた、知らせるための小説は良いのかもしれない。でも、「対人地雷」に関わる人が綺麗事(正論だけでは成り立たず、政治的駆け引きが必要など)ではいられないのはあるとしても、殺人という重石を背負わせるのってどうなんだろう…いや、ミステリでフィクション、そういう設定だと分かってはいるのだが。・地雷原突破~事件発生年1996年NGOに参加している坂田洋は学生時代からの友人・早瀬にベルギーであった事故について語る。対人地雷全面廃絶に関する国際会議を盛り上げるため、坂田の所属する団体は近くの公園で市民集会を開いた。そこで、地雷原を体験してもらおうと火薬の代わりに音声ブザーを仕込んだ擬似地雷原を作ったのだが、最初に歩いて見せたメンバーの一人、サイモンが爆死したのだ。坂田の話を聞くうちに、早瀬は真相に気付く。・利口な地雷~事件発生年1997年自衛隊に納品する地雷を制作する安永工業で罠にかかって社員の山崎が殺された。居合わせたのは社員の二宮、陸上自衛隊調達実施本部の小川、ジャーナリストの永井綾子。山崎には軍事機密を流した疑いがかかっていた。それは二宮が開発した、火薬を使わず、圧縮空気を詰め、本体には生分解性プラスチックを使用し、一定期間が過ぎれば土の中で分解される"利口な地雷"「ドリアン」のことかもしれなかった。・顔のない敵~事件発生年1993年カンボジアで地雷撤去作業をするアネットと坂田。元軍人で、彼らに地雷撤去の仕方を教えたジム、医者のマーガレットもいた。地雷被害者である少年・コンはお弁当を運ぶなど彼らの手伝いをしていた。地元選出の国会議員の息子で、地雷を撤去した土地を有効に使おうとしている青年・チュオンが地雷原で爆死した。事故のように思えたのだが―・トラバサミ~事件発生年2006年事故で死んだ新井はNGO「戦争被害者自立支援会」(通称「支援の会」)のメンバーの中でも過激な意見の持ち主で、ぬるま湯のような日本で暮らす人々を批判し、地雷原の怖さを知らしめるため、人間用トラバサミ(狩猟用の罠)をつくっていた。どこかに1個だけ仕掛けられたらしいトラバサミについて警視庁の久山警部補は地雷を調達したこともある友人で自衛隊調達実施本部の小川のもとを訪れる。行動を起こさない、協力しない一般市民を避難するのはNGO団体が最もやってはいけないこと。地雷撤去のために税金が使われているといった点で、一般市民も知らずして協力している。このあたりのジレンマは実際ありそう。・銃声でなく、音楽を~事件発生年1991年新たなスポンサーになってもらおうとプレゼンテーションに赴くサイモンと坂田。音響機器ブランドの社長室で、社長ジェシカ・マーチンの目の前には死体が。彼女は「警察への通報を待て」と言う。彼女が殺したわけではないらしいのだが―・未来へ踏み出す足~事件発生年200X年地雷撤去のエキスパートとなった青年コン、ジャーナリストの綾子も立会いのもと、安永工業の弓削、工科大学(ロボット工学)の谷村、高分子化学工業の岡田らが開発した新しい地雷撤去装置の実演が行なわれる。ムカデに似た装置についたセンサーで地雷を発見し、接着剤で地雷を固めて爆破しないように処理する。これが普及すれば各段に作業が早くなり、処理する人の安全も確保される。実験は成功するが、その夜、頭を接着剤で覆われた弓削の死体が発見される。犯人は誰か?ちなみに日本が対人地雷全面禁止条約に署名したのは1997年の終わりらしい。・・暗い箱の中でこれだけは「対人地雷」と全く関係のない話。「本格推理」に寄稿したもの。同僚・理恵の送別会に行こうと彼女と会社を出た5人。店を手配した由紀子がサービス券の付いた本(タウン情報誌)を忘れたため、一同は会社に戻ることに。5人を乗せたエレベーターが地震の影響で停止・停電。その中で由紀子が刺殺された。犯人は乗り合わせた4人の中にいる!密室での犯行。誰にでもなしえたこと。でも、今、何故?水島が辿り着いた真実とは―
October 5, 2006
クスリの国の図像学と言う副題がついている。クスリのパッケージの歴史、分類などを面白おかしく、分かりやすく簡単に紹介した本。パッケージだけで効能あるかも!?題名にもなり、パッケージを含め、商品名が裁判にもなって一時話題になった"正露丸"についても簡単に紹介されている。戦時中はやはり好戦的なもの(弾丸、戦友膏など)があったり、最先端=よく効くというイメージから当時の流行りもの、最先端モノの名がついた薬(電話散、パッケージにはロケットなど)があったり、時に悪役退散、時に不思議な力(秘薬)で治ると言うことからか妖怪(天狗、河童、鬼)などがパッケージに用いられたり、妖怪よりも強力な異人として西洋人が処方した薬(ベルツ水、宝丹など)やパッケージに登場していたり、動物(兎、熊、狸、馬など)がパッケージに多く用いられていたり、類似品の多くについてもちょこっと言及。薬売りのおまけ(紙風船や絵巻)も載っていて目にも楽しい。薬売りには忍者やスパイがいたことを裏付けてみたり、万能薬として話題になった薬を列挙、本当に効いたらしいとか、流行ったけれどいい加減だったとかのコメントも興味深い。薬といいながら流行に応じて効能が変わったこともあるという昔の"臨機応変さ"に驚かされもするが、訳のわからないカタカナ成分を効くと信じている現代もそれは変わりないという意見に納得。"(この薬は効くという)思い込み"が一番の薬になるのかもと思ってみたり。
October 4, 2006
死神(Ankou):フランス・ブルターニュ地方に伝わる死神。アンクーを見ると、自分または自分の愛する人が死ぬ、とされている。死ぬ人の家の裏で泣く、死を知らせる妖精バン・シーに近いのかな?死が近くなると現れる死神。だが、死神自身、死ぬ直前にあわせて現れるわけでもないらしい。しかも、感度の高い人には"彼"の姿は見えるらしい。見えた瞬間から記憶操作が行なわれ、"彼"は当たり前に職場の同僚となっていたりする。いつの間にかいる、窓際の席の同僚・島野。死神だけに、人の心の機微を捉えきれず、地雷を踏むことも多々あるが、それがいっそう人ならざるもの感をかもし出しているのかもしれない。・おむすびころりん同じ会社の布川恭助を好きになっても告白も、アピールもせぬままだった佐野原多美。彼女はいつしか彼の婚約者・相馬絵里の死を妄想するようになる。そんな彼女の前にいたのが窓際の同僚・島野。彼の姿を見ることが出来る多美。それは、彼女に近しい人が死ぬからか、彼女の妄想が死をひきつけたからなのか―身代わりの提案に隠れているのは人間的に考えれば"悪魔的"裏がある。でも、そう思ってしまうのも、身代わりになれるかもと思ってしまうこと自体がエゴなんだろうな。・舌きりすずめ麦穂は不倫や望む結婚からの脱出を図り、小説家を目指して投稿するも落選。あろうことか地味な同僚・片野が同じく投稿して賞を取ったことが判明。会社を辞め、偶然目にしたレストランでアルバイトすることに。同じ会社だった島野に出会い、片野と自分の運命が綱引きしていることを知る。幸せとは?死ぬからといって不幸なのか?そんな問いかけも聞こえてくる一編。問いかけ、悩ませても、仕事が済めば自分に関する記憶を消し去ってしまう"死神"。何も残らないようでいて、一歩踏み出している。記憶は残らなくても"何か"が残っていて、変化している。生きようとしている。幕前、幕間、幕後と短編に挟まって展開される死が近い母のいる少年と島野のやり取りも心に残る。
October 3, 2006
読後メモを残さなければ、もっと本が読めるんじゃ…しょっちゅうそんな思いに捕らわれる。メモにでも残しておかねば気になって読み返す羽目になる本が多くなりすぎるし、図書館で借りることが多くなったからすぐに読み返せなくもなった。と、言うことで、今日も今日とて読み終わった本をどれから入れるか考え中。熱い内に入れたいものもあれば、ちょっと冷ましてから、と順番やその時の気分で前後している内にまた積まれていく。語弊があるが、ミイラ取りがミイラになった気分。
October 3, 2006
カインとアベル、櫻花と橘花、兄と弟、羨望と嫉妬が交錯する―~ネタバレありです~カインは死んだ弟アベルが一時滞在していた地図には載ってない村を訪れる。そこは外界と断絶し、現人神・大鏡が君臨していた。鴉に襲われた彼は助けてくれた千本家に身を寄せる。アベルは大鏡の近衛となり、庚と名乗っていたことが判明する。村に馴染んでいた弟は何故、村を抜け出し、殺されたのか。村では西の長の孫・菅平遠臣が殺される。アベルと同じく"外人"で、村に住みついた乙骨、三ヶ月前に自殺したといわれる錬金術師・野長瀬の死とともに殺人事件を調べていた村の子供たちの一人・啄雅も殺される。少なくない村人から疑われながらもアベルは真実に近づいていく。遠臣の元婚約者で"鬼子"として処理された姉・千本松虫、彼女に代わって婚約者になった妹・蝉子、姉と妹の間にも愛憎が。事件解決にふらっとあらわれた"外人"メルカトル、不思議。彼は何者なのだろうか?短編集のタイトルで「メルカトルと美袋のための殺人」というのがある。関連があるのだろうか?
October 2, 2006
まだ新婚といっていいころ、子供も生まれたばかりで交通事故に合い、死んだ俺はなぜだか成仏せずにいた。頼りないほど優しく、自分の意見を主張しきれない妻・サヤと息子・ユウスケを心配し、自分のことが見える人には1回だけ乗り移ることができる不思議な巡り合わせを使い、彼らを見守り、時に(乗り移って行動し)守ることに。~ネタバレあり~・トランジット・パッセンジャー俺は自分の葬式を見つめていた。周りに好きに言われ放題で放心したかのようなサヤが心配で。坊主になっていた元同級生・細貝に乗り移って彼女を見守ることを約束する。・羅針盤のない船小船のように大きい、旧式の乳母車を押したサヤは亡くなったおばから受け継いだ家にある佐々良の駅に降り立った。彼の家族にユウスケを奪われたくない彼女は逃げるようにこの町に来たのだった。そして、不思議な老婆に出会い、彼女の忘れ物を見つける。親切な不動産屋の協力を得るが、久代を見つけることは出来なかった―・笹の宿佐々良へ引越ししてきたサヤとユウスケ。だが、水道などの手続きが上手く行かず、とりあえず(引越し業者の教えてくれた)宿に泊まる事に。宿の大女将・夏は嫁である若女将の愚痴を言いながらも子育てに不安のあるサヤの手助けをしてくれる。・空っぽの箱夏と久代、隣人の珠子が女学校時代の同級生だったことが発覚。知りたがりの珠子がサヤのおばへの郵便物を預かっていたが中身は空っぽ。(中身を盗んだと)珠子に疑いがかかる。・ダイヤモンドキッス夫の実家からユウスケを養子に出すよう迫られるサヤ。料理上手な夏、元教師・元級長でしっかり者の久代、知りたがりの珠子、三人の老婆はなんやかんやといいながらもサヤの家に。公園でビューに気後れするサヤは奔放に振舞うダイヤの母・エリカに憧れる。彼女からユウスケが取ってしまったと思われるメモは「息子を預かった」という脅迫文だった。・待っている女珠子と反対側の隣人は誰かを待っているような老女だ。亡き夫を忘れられないサヤにエリカが名案を思いついたと言う。・ささら さやユウスケが夜中に高熱を出す。三婆の協力で病院へ行くことになるのだが、それに夫の実家の策略が加わり、ユウスケの居所がわからなくなる。・トワイライト・メッセンジャーささら さや―あの音とともに現れていた俺。佐々良と言う不思議な土地だからできたことだったかもしれない。サヤに最後のメッセージを贈ろう。サヤは鞘であり莢。中は切れ味があり、はじけるのを待っている。見守りながらも、彼女も一人でやっていけるのだと寂しく悟る俺。優しさの詰まった一冊。個性派の三婆が楽しく頼もしい一冊でもある。あんまりみてなかったが、TVドラマ「てるてるあした」でサヤ役を木村多江が、久代を草笛光子が、夏を富士真奈美が演じていた。珠子は誰だったかなぁ?「てるてるあした」も借りてこようっと。
October 1, 2006
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