全24件 (24件中 1-24件目)
1
カマキリは、その年の積雪量を知っていた!カマキリ博士の異名を持つ酒井氏は、面白い研究論文を発表しています。木に産まれたカマキリの卵の高さから、その年の積雪量が分かるというのです。雪に埋もれるのを防ぐため、カマキリは卵をある高さには産まなくてはなりません。しかし高すぎると、卵は鳥に食べられてしまいます。酒井氏は40年間データを取り、その年の積雪量を予測して、カマキリは産卵する高さを変えることを知りました。この研究成果で、酒井氏は長岡技科大学で博士号を取得。さらに論文「カマキリが高い所に産卵すると大雪は本当か」は、日経サイエンス誌の創刊25周年記念の優秀論文賞を受賞しました。そして山形新聞などでは、毎年酒井氏の積雪予報を報じています。カマキリは積雪量を知っていた。疑り深い私は、まだ十分に信じておりません。しかしよく外れる天気予報よりは・・・。豪雪地方の皆さんは、カマキリの卵にご注目ください。【山形新聞】 カマキリ博士の天気予報
2009.05.31
コメント(41)
植物と昆虫の話へのコメント、ありがとうございました。メキシコのテントウムシは円形に葉を食べた後、6m以上離れた木に移動するそうです。そして6mというのは、エチレンが近隣の木に届く限界の距離とか。ここまで話が広がると、怪しげに思えます。それで私としては、この話は半信半疑なのです。今日も雨の予報がありましたが、今は晴天。さて、今週も天気予報は外れるのでしょうか。天気に関わらず、皆さんは素敵な週末をおすごしください。【日記】 救いの声を 阻むもの -植物の言葉-
2009.05.30
コメント(31)
気づかない、植物と昆虫の戦い。米国ダーマス・カレッジのボールドウィンとシュルツが、面白い報告をしています。ポプラ、カエデ、オークの葉を傷つけると、植物内にタンニンが増加するという。タンニンが増えた植物を、草食動物や昆虫は上手く消化できません。そのため、葉をそれ以上、食べられなくなるという。さらに傷ついた植物は、エチレンを大気中に放出します。そのエチレンを“感じた”周囲の植物も、タンニンを増やして防御するという。身を守る植物の武器タンニンと、警告の声エチレン。しかし昆虫も工夫します。それは、メキシコのテントウムシ。まずテントウムシは葉の上に、切手の様な刻みの入った円い部分を作ります。それから円の内側を、ゆっくりと食べるのです。円の内側は切り離されているため、タンニンは生成しません。そのため、テントウムシは美食にありつけます。守るもの、攻めるもの。植物が繰り広げる、静かな戦い。タンニンを武器に、植物は生き延びてきました。それは植物を、永遠に守り続けるはずだったもの。タンニンさえも恐れない、凶暴な敵が現れるまでは。木を乱暴に切り倒す、「人」という敵が現れるまでは。【参考】 ジャン=マリー・ペルト,「植物たちの秘密の言葉」,工作舎,1997年,219P※ この本にある話。学会発表などもされていますが、私自身は半信半疑。もう少し今後も情報を集めたいと思います。【過去の日記】 聞こえますか その声が -悲鳴を上げる植物-
2009.05.29
コメント(29)
残念ながら、私たちはやせにくい脊椎動物。病気でやせるという声もありましたが、やはり健康第一。運動でやせましょう。スポーツ飲料は、塩分取りすぎとの声も。血糖値にもご注意を。脂肪を燃やすスポーツ飲料。まだ発売されていましたので、下にリンク。(笑)昆虫の研究。生物から学ぶ科学は、無数にあります。昆虫は一回の羽ばたき指令で、数回羽ばたきとの情報。昆虫と脊椎動物とは、かなり違うのでしょう。空を飛びたい。夢ではありますが、高所が苦手な私には・・・。スズメバチ体内にも、とても栄養分があるとの声。エネルギー消費の多さが、昆虫の短命につながるのか。脈拍の速いネズミは、短命ではありますが。ハエ男も短命・・・。う~ん。蚊トンボ、マルムシ。ガガンボとダンゴムシのことでしょうか。違います?菜園を荒らす虫は困りますね。蚊が血ではなく、脂肪を吸えば良いのにとの声。残念ながら・・・。そろそろ、蚊が心配な季節。脂肪ではなく、蚊は血を吸うのが好みらしいですね。これからは薄着になります。虫刺されにも、ご注意ください。【日記】 脂肪が燃える 夢の能力 -昆虫-
2009.05.27
コメント(33)
また虫たちの季節がやってきました。空を飛ぶ虫たち。あの飛行には、驚くほどのエネルギーを必要とします。ハエなどでは、飛ぶ時には静止時の1000倍のエネルギーを必要とするという。人は全力疾走しても、静止時の15倍のエネルギーでよいのに。昆虫の飛行のエネルギーは、脂肪の燃焼に依ります。その脂肪のエネルギーへの変換効率は素晴らしい。脊椎動物にはない、素晴らしいエネルギー変換効率を昆虫は持っています。その脂肪燃焼メカニズムを追求して、スポーツ飲料も作られました。しかしスポーツ飲料は糖分取りすぎにもなり易く、ダイエット効果は定かではありません。人の羨望のまなざしを受ける虫たち。そのまなざしは、空を飛ぶことへのあこがれか。それとも、飛べば脂肪が燃える、夢の能力へのあこがれか。
2009.05.25
コメント(41)
指輪には、特別な想いがありますね。指輪を売る人も増えたとか。思い出は残しておきたいですね。中古の指輪は思いがこもっていて怖いという声も。指輪のサイズが合わなくなったり、失くされたというかたも。最近では、結婚指輪は心をつなぎとめる意味もこめられています。左手薬指が心臓、つまり心につながるという同じ意味から。毒での腐食を避けるため、ポイズンリングに使った材質は不明です。写真で見ますとシールもなく、毒がこぼれそうにも思えます。おそらく固形の毒を使ったのでしょう。ご指摘のとおり、日本の戦国武将も毒殺を恐れましたね。茶碗が毒の判別の意味があったというのは、面白いですね。毒殺よりも、指輪をねだられるほうが怖いという話も・・・。今日もこちらは午後は雨の予報。梅雨も近くなりました。皆さんも外出時は、雨とインフルエンザにはご注意を。それでは素敵な休日をおすごしください。【日記】 怖れよ 封印せよ -指輪-***************今朝、この日記を書きましたが、結局今日は素晴らしい快晴でした。天気予報は??
2009.05.24
コメント(19)
指輪の役割は、装飾ばかりではありません。中世から、髑髏模様の指輪は多く作られました。キリスト教では、天国と地獄の間に煉獄(れんごく)があります。煉獄の苦行で罪を償えば、人々は天国に行くことができます。死を身近に感じるため、天国に近づくため、髑髏の指輪が好まれました。死といえば、毒殺用の指輪も多く作られました。指輪に毒を入れ、握手で相手を傷つけて毒殺します。またカプセル型の指輪から、食事に毒を入れる暗殺も横行しました。欧州の宴会などで、一列に長く横並びに座る風習は、背後から毒を食事に入れられるのを避けるため。長い歴史。指輪は、死と権力、そして支配に深く関わってきました。結婚指輪にも支配の意味があります。結婚指輪は左手薬指にはめます。古く欧州では、右手は「男性」、左手は「女性」でした。さらに右手には「正義」、左手には「悪魔」の意味もあります。そして左手薬指は、心臓からまっすぐに血管が走っていると考えられました。そこで結婚指輪を左手薬指にはめることで、女性の「魔力」を封じようとしたのです。結婚指輪は、男性社会から生み出された習慣。人の死や苦しみ、さらに争いを見続けた指輪。指輪が封じ込めたのは、様々な人の想い。指輪を大切に守りましょう。封じられた、こころの「魔」が逃げ出さないように。【参考】 浜本隆志,指輪の文化史,白水社,1999年,206P
2009.05.23
コメント(29)
舞い踊るかのように、移動の多い今週でした。おもちゃに反応する猫さんたち。これはたしかにあるでしょう。特定の言葉は、愛猫、愛犬も覚えますね。缶詰の音に反応。これはまさに条件反射。三味線を弾くと猫が踊る。いつかは見たい条件反射(?)。趣味の世界はたしかに消去できない反射かもしれません。(笑)目覚ましに反応。ちょっと辛い習慣ですね。食べ物の文字を書いてもよだれが。なるほどグルメグログではよだれが・・・。言葉は人の世界を支配します。それだけに、広く条件反射が広がり、人特有の条件反射が現れますね。そして小説の世界にも使われるほど、条件反射は知られています。数日、ご訪問,更新ができず、すみませんでした。新宿、横浜(桜木町)の宿泊地を、渡り歩いていました。理由はネットで調べると、わかるかもしれません。特に昨日の桜木町は、ホテルの前があの大観覧車で、とても綺麗な夜景でした。また日記、復活しますので、よろしくお願いします。【日記】 幸せを 告げる調べ -パブロフの犬-
2009.05.22
コメント(30)
犬と人、どちらがより単純なのでしょうか。条件反射で有名な、パブロフの犬の実験。ベルの音を聞かせてから、肉を与える。それを続けると、やがてはベルの音を聞くと犬は唾液を流します。しかしベルの音を聞かせても、餌を与えないとどうなるでしょう。繰り返すと、ベルの音を聞いても、唾液は流れなくなります。条件反射が消えてしまう、このことを「消去」と呼びます。条件反射は、人間でも起こります。人もベルの音で唾液を流します。そればかりか「ベルを鳴らす」と、声をかけても唾液が出ます。ベルの音ばかりではなく、「ベル」という言葉にも人は反応します。条件反射。犬と人、どちらがより単純なのでしょうか。********先日のリサイクルに関して、下記の本のご紹介がありました。【江戸のエコサイクル】 SIR JAPANさんのお話私も以前読みましたが、江戸時代の面白いリサイクルの話です。目からうろこの話で、気づきのある本です。
2009.05.19
コメント(43)
身近な疑問が多く寄せられました。スーパーなどの食品トレーの多さに疑問を持つ声がありました。商品類の包装そのものも、過剰包装かもしれません。PETボトルに関しては、使い捨て方式自体に疑問があるとの声。使い捨て文化が、見直されるべきなのはたしかでしょう。ゴミ回収が有料化になれば、使い捨て文化は縮小するでしょう。そのままの形で使うリユースは難しいですね。PETボトルのリユースは、精神的に受け入れ難く失敗したとの声がありました。たしかにPETボトルは難しいかもしれません。しかしリサイクルショップやフリーマーケットで、リユースもかなり広がりましたね。リサイクルでの環境負荷を心配する声。それももっともで、問題があるものはサーマルリサイクル、つまり燃料として燃やされています。リサイクルの実態もまだ不透明で周知されていませんね。実際は、樹脂関係ではサーマルリサイクルも多くあります。缶入りを買わないという声。ゴミを出さないのが、基本ですね。無駄をなくせば、環境にも優しくなります。昨日は雨でした。これからは雨の日も増えそうですね。皆さん、雨の日の事故などはお気をつけて。それでは、素敵な日をおすごしください。【日記】 明日のため 未来のため -リサイクル-
2009.05.18
コメント(25)
ますます盛んなリサイクル。アルミ缶には、日本のアルミニウムの約1割が使われています。そのうちアルミ缶のうち、80%以上が回収されています。アルミ缶は日本のアルミニウムの貴重な資源。さらにスチール缶は、90%近くがリサイクルされています。そのリサイクルされた鋼材の量は、東京タワー1基を1日半で作る量になります。年間では、東京タワー230基分。PETボトルのリサイクル。再資源化による劣化もなく、技術的には100%リサイクルが可能。さらに日本では、世界初のPETを石油に戻す技術も開発されています。しかしリサイクル率は、50%と低く残念。その他にも、食品トレーのリサイクル率30%と、改善が期待されるものもあります。逆に日本の紙原料は、60%以上が古紙の再生。古紙のリサイクルは、世界トップレベルです。資源の少ない日本では、リサイクルは必須です。しかし街には様々な製品として、多くの資源の元があふれています。回収コストがかかっても、街に眠る資源を回収したい。明日のために、未来のために。【参考】 エコビジネスネットワーク編,新版絵で見てわかるリサイクル事典,2005年,159P
2009.05.16
コメント(40)
ボディーガードを呼ぶ植物。信じ難い話でしたが、真実です。学会でも様々な追試で確認されています。引用文献の日高氏も信頼できるかたです。ハダニで困っているかたも見えました。ハダニ駆除用に、実はチリカブニダニは農薬の様に容器に詰めて販売されています。このチリカブリダニを放すと、ハダニが駆除されます。【チリカブリダニ剤】 スパイデックスもちろん、農薬を併用しますとチリカブリダニも駆除されますのでご注意を。植物にも不思議な防衛機能がありますね。植物に話しかける人は、少なくありません。また老木を切り倒さなくてはならず、悲しい思いをする人も。植物の血液型という声もありました。リママメは美味しいとの声がありました。私は残念ながら、味などをよく知りません。「お花を大切に♪」のCMソング。懐かしくなり、聴いていました。YOUTUBEにあります。疑似科学ではない、不思議な話はたくさんあります。また時々、日記でもご紹介します。これからも、よろしくお願いします。【日記】 聞こえますか その声が -悲鳴を上げる植物-
2009.05.15
コメント(25)
悲鳴を上げる植物があります。植物の天敵ハダニ。ハダニは植物の汁を吸い、葉を枯らしてしまいます。いっぽうで、チリカブリダニという肉食のダニもいます。このダニは葉の汁を吸わず、ハダニの体液を吸って殺します。植物にとって、チリカブリダニは良いダニ、ハダニは悪いダニ。ハダニに襲われた植物は、何もできないのでしょうか。最近、驚きの事実が判明してきました。リママメというマメ科の植物があります。リママメはハダニに襲われると、悲鳴を上げます。ハダニに襲われると、βーオシメンなどの化学物質を発生します。この物質を、シノモンと呼びます。そしてシノモンは、ハダニの天敵のチリカブリダニを呼び寄せます。シノモンは、ボディーガードを呼ぶリママメの叫び声。さらに驚くことに、周囲のリママメもこの叫び声に反応します。ハダニに襲われていない周囲のリママメも、この叫び声に応じてシノモンを分泌し始めるのです。そしてチリカブリダニを呼び集め、ハダニの害を予防します。悲鳴を上げる植物。そして、その悲鳴を聴く植物。植物は沈黙してはいません。聞こえますか。あなたの家の植物が、見て、聴いて、話しかける、その言葉が。【参考】 日高敏隆,春の数えかた,2001年,197P【過去の日記】 確かめて その真偽を -100匹目の猿- 先日の「100匹の猿」のお話の後で、皆さんは今日のお話を信じることができますか?
2009.05.13
コメント(43)
真実を見極めることは、難しいものです。日記に誤解を受ける箇所がありましたので、訂正します。猿がイモを洗う習性は、事実としてあります。また他の猿が、そのまねをすることもあります。捏造されたのは、100匹の猿がイモを洗うと、群れ全体が急に洗い出すこと。またその時、地理的に離れた他の場所でも、その現象が起き始めるという超常現象が捏造でした。昨日の日記を書きながら思いました。もしこの「100匹目の猿現象」を事実として書いたなら・・・。あらためて、ブログでの情報発信の責任を感じます。人は多数決の原理に惑わされ、また権威に弱くもあります。都市伝説なども、その中で生まれるのでしょう。旧石器のゴッドハンド捏造事件もありました。以前、日記に書きかけましたが、あのかたの現状はとても気の毒です。捏造の代償は、とても大きなものです。河合雅雄さんと河合隼雄さんが兄弟とのご指摘。私も知りませんでしたが、たしかに7人兄弟のふたりですね。猿のお団子、暖かくなり、もう冬まで見ることはなさそうです。このまま暑くなるのか。今年の夏の暑さが、早くも心配なkopanda06でした。皆さんも、気温の変化に、体調を崩されませんように。【日記】 確かめて その真偽を -100匹目の猿-
2009.05.12
コメント(30)
私たちは、常に試されています。「宮崎県串間市幸島で、ある猿がイモを洗って食べるようになりました。他の猿もそのまねを始めます。そして猿の数が100匹を超えた時、その日の夕方には、突然に群れの猿全体がイモを洗い始めたのです。更に驚くことに、地理的に離れた高崎山の猿の群れまで、イモを洗い始めたのです。」これが有名な「100匹目の猿現象」です。1979年にライアル・ワトソンが、著書「生命潮流」で発表した発見。ライアル・ワトソンは9個もの博士号を持つ、有名な学者。日本でも大きく取り上げられ、人にも同じ現象があるのではないかと注目されました。しかし著書でワトソンが引用した河合雅雄の論文には、その発見はありません。そしてワトソン自身も、この現象が全くの捏造であることを認めます。ワトソンは他にも「グリセリン結晶事件」などの捏造も起こした、疑似科学者でした。人は容易に、権威にだまされるもの。信じる人がある数を超えると、誰もが出典を確認せずに信じてしまう。この事件で分かったこと。「100匹の猿現象」がなかったこと。「100人の“ヒト”現象」はあったこと。今も宮崎県串間市幸島には、「百匹目の猿現象発祥の地 記念碑」が海辺に寂しくたたずんでいます。ちなみに当時の幸島には、59匹の猿しかいませんでした。【記念碑の写真】 百匹目の猿現象発祥の地 記念碑【過去の日記1】 栄光の光に あこがれて -科学者の光と闇-【過去の日記2】 魅了する その輝き ―長岡半太郎―【過去の日記3】 ほたる、はかなすぎて ―渣蛍線―【過去の日記4】 見えないものが見えるとき -病的科学 N線-
2009.05.11
コメント(30)
マゼランへのコメント、ありがとうございました。目的達成には柔軟さと継続する力。そのとおりですね。意志の強さは必要ですが、頑固すぎてはいけません。時には引くことも大切です。皆さんがおっしゃるとおり「退くのも勇気」です。そもそも力で征服しようとしたのが、マゼランの大きな過ちですね。アドバイザーの忠告も不十分だったのかもしれません。コロンブスとは違いがあります。ご指摘のとおり、ラプ=ラプ王はフィリピンでは英雄とされています。しかしマゼランは、星雲,海峡など多くのものに名を残すことはできました。当時のスペインの強大な力のおかげとも言えるでしょう。最後まで航海を続けた、船員達のおかげでもあります。ただ、意志の強さ自体は賞賛されるべきものでしょう。何事もバランスが大切です。今日も快晴。みなさん、素敵な休日をおすごしください。【日記】 その道を 迷い続け -フェルディナンド・マゼラン-
2009.05.10
コメント(19)
世界一周の旅から、帰ることのなかったマゼラン。1519年、鉄の意志を持つ男マゼランは、世界一周の旅を目指します。長旅の途中、フィリピンに立ち寄ったマゼラン。悲劇は、その場所で起きました。セブ島のフマボン王と条約を結び、全フィリピンの支配権を得たマゼラン。しかしマクタン島には、マゼランに従わないラプ=ラプ王がいました。スペインの威信に酔うマゼランは、ラプ=ラプ王との戦いを決意します。フマボン王は無謀な戦いを避けるよう忠告しましたが、鉄の男マゼランは聞こうとしませんでした。3隻の船に60人の兵士を乗せて、戦いに挑むマゼラン。艦砲射撃の計画でしたが、浅瀬の岩が邪魔で船が接岸できません。やむなく11人の兵士を船に残し、マゼラン他48人の兵士が上陸します。しかし敵ラプ=ラプ軍は、4000人で待ち構えていました。4000対49。圧倒的戦力差を前に、船に撤退すべきでしたが、鉄の男マゼランは退くことをしませんでした。しかもマゼランが指揮官であることを知ったラプ=ラプ軍は、マゼランに攻撃を集中。そして多数の兵士にめった刺しにされ、マゼランは命を落とします。マゼランの遺体は、ラプ=ラプ王に持ち去られ、返されることもありませんでした。それから1年半後、ビクトリア号はセビリアに寄港し、世界一周を成し遂げます。世界初の世界一周を成し遂げました18名。しかしその中には、当然、マゼランの姿はありませんでした。もしマゼランが、幾たびかの忠告を聞き入れれば、きっと生還できたに違いありません。しかし世界一周の冒険には、鉄の意志も必要です。強い意志と、あやまちを正す柔軟さ。つよく、そしてしなやかに。それが夢への最短ルート。
2009.05.09
コメント(29)
ペットショップで売られている動物を見ると、悲しくなります。単独で飼われることが多い犬猫たち。家族が教育しなくては、社会性を持たせることはできません。私も愛犬が自分をヒトと考えている様子をかわいく思っていましたが、本当は良くないことでした。海外の犬の保育園の情報などは、とても参考になりました。社会性の教育が必要なのは、猫も同じなのですね。また上手く指導して、社会性を身につけたご家庭もありますね。動物との距離感、気持ちの触れ合いを得るためにも、適切な教育は必要です。ヒトは売られないのに、動物は売られる。ペットブームでこの矛盾が、いっそう大きな歪となっています。かわいいもの好きな日本人気質が、仔犬を母親から引き離すという残酷な仕打ちを与えているのでしょう。この気持ちは簡単には変えにくく、ドイツの様な思い切った政策が必要かもしれません。みなさんの愛犬、愛猫は、本当に幸せですか?*24万ヒットを迎えました。みなさん、いつもありがとうございます。ニアピンはカエルスキー♪さんでした。最近、少し話題の変化が乏しいですね。この点は少しずつ見直して、これからも続けたいと思います。これからも、長くよろしくお願いします。【日記】 正しく 理解してあげて -イヌの行動-
2009.05.08
コメント(30)
イヌの行動の定説に、ウソが多くあるという。生後8週以内に、親から引き離された仔犬は、問題行動を取る可能性があります。しかし日本では、生後6週以内に親から離され、ペットショップで売られます。生後5週以内に親から離された仔犬は、例外なくイヌを怖がります。性的関心も薄く、恐怖感からの防御的な攻撃をしがちです。6~7週以内に離された子も、イヌ社会の挨拶などができません。欧米では、イヌはブリーダーかシェルター(動物愛護施設)から入手します。そういえば皇太子ご一家の新しい愛犬ゆりちゃんも、保護施設から譲り受けた雑種犬でした。ドイツでは、ペットショップでの仔犬の売買は禁止です。さらにショップに限らず、生後8週以内の仔犬を売ること自体も、ドイツの法律で禁止されています。 犬社会を知らない日本のペットショップ育ちのイヌ。飼い主が、正しく社会性を身につけてあげなくてはなりません。私も長く愛犬とすごしましたが、下記の本で誤解に気づくことも多くありました。「イヌの行動 定説はウソだらけ」は、愛犬と長くすごし、イヌの気持ちを十分理解していると思う人ほど読んで欲しい。堀明さんのブログでも、その本の一部をご覧になれますので参考になさってください。愛犬たちは、皆さんに本当の気持ちを、知ってほしいのですから。【参考】 堀 明,「イヌの行動 定説はウソだらけ」,ナツメ社,2008年,223P【堀明さんのブログ】 “犬は「しつけ」で育てるな!”のホントの意味を考えよう。
2009.05.07
コメント(29)
こいのぼりも、雨には困っていることでしょう。こどもの日の雨は残念です。各地には川に渡したこいのぼりもありますが、雨に濡れてかわいそう。*さて今日は、頂いたプレゼントのご紹介です。少し前、は~ちゃんぽんぽんさんの日記に、小学生の算数の問題が掲載されていました。幾何学的に解くと面白いとコメントした成り行きから、この問題を解くことになりました。みなさんも解いてみませんか。【リンク】 は~ちゃんぽんぽんさんの日記なんとか正解したとのことで、ご褒美を頂きました。手作りクッキーとチョコです。ありがとうございました。*GWも残りわずか。みなさん、お休みの締めくくりを。私もゆっくり、いつものペースに戻ることにします。よろしくお願いします。
2009.05.05
コメント(29)
こいのぼりも減りましたね。吹流し、玉、矢車などがないものもよく見ます。大漁旗は武者のぼりより、勇ましく感じますね。たしかに漁師と戦国武将の違いにも思えます。アメリカでは吹流しに似たものをWindsockと呼ぶとの情報。平家の落ち武者の里では、こいのぼりを揚げないという情報もありました。黒の金縁のこいのぼりなど、様々な色のこいのぼりがありますね。一方で、都会のマンションでのこいのぼり禁止は残念。子供の成長を願う文化。これからも長く受け継ぎたいものです。連休も後半です。皆さん、素敵なGWの締めくくりを。私の日記も間もなく通常のペースに戻ります。これからもよろしくお願いします。 【日記】 守ってあげたい -こいのぼり-
2009.05.04
コメント(20)
今日は高知にいました。高知の鯉のぼりを眺めていると、不思議なことに気がつきます。通常、鯉のぼりと武者のぼりが対で揚げられていますが、高知では武者のぼりが見られません。代わりに大漁旗の様なものが揚がっています。調べますと、やはりこれは大漁旗とのこと。(下のリンク参照)漁師町らしい風習だと思いました。最近では、吹流しも玉もない鯉のぼりが多く、寂しく思います。吹流しは5色を使った魔除け、玉も神が宿る場所。魔除けも神の加護もない鯉のぼりは、頼りなさげに感じます。鯉の親子が安心して泳げるように、守ってあげたいですね。【参考】 「鯉のぼりと大漁旗」
2009.05.03
コメント(24)
良い天気が続きますね。関東と関西のちまきは、別物との声がありました。そういえば、中華料理のちまきは違いますね。(下の左端)私のちまきのイメージは、団子を葉で包んだものです。(下の中央)柏餅とちまきの地域の分布は、皆さんある程度は納得されたご様子です。しかし私と同様に、混在したり、逆の感覚もありました。かなり「柏餅/ちまき文化」も境界が消えてきているようです。名古屋の保育園のおやつがちまきというのはちょっと驚き。たしかにちまきからは、「背くらべ」の歌を思い出しますね。5月に限らず、食べたいものです。インフルエンザ騒ぎで大変な地域、渋滞で大変な思いをされた方、様々かと思います。混乱を避け、素敵なお休みをすごされますように。【日記】 広がる風習 -ちまき-
2009.05.02
コメント(21)
端午の節句にちなんで、ちまきの話題を。楚の屈原の死を偲んで始まったなど、その由来には諸説あるちまき。端午の節句にちまきを食べることは、中国から伝わった風習と思われます。主にちまきは京都中心、柏餅は東京中心に食べる風習があるとか。武家が柏餅を好み、東京は柏餅となったと言われます。その分布を調べてみましょう。【ちまきを食べる地域】新潟南部、富山、石川、岐阜、福井、滋賀、京都、奈良、大阪鳥取、島根東部、山口、徳島、福岡、大分、熊本、長崎、宮崎、鹿児島【柏餅を食べる地域】北海道、青森、岩手、宮城、新潟北部、福島東部、茨木、栃木、群馬、埼玉、長野、千葉、東京、神奈川、山梨、静岡、愛知、三重、和歌山、兵庫、島根西部、愛媛、沖縄【両方混在する地域】秋田、山形、福島西部、岡山、広島、香川、高知、佐賀現在は、人の移動でより混在している気もします。実際、何度か移り住んだ私は、ちまきも柏餅も食べます。皆さんの地域では、いかがでしょうか?【参考】 青木直己,「和菓子の今昔」,淡交社,2000年,182P【過去の日記】 葉に 願いをこめて -柏餅-
2009.05.01
コメント(31)
全24件 (24件中 1-24件目)
1