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2012.06.30
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鎌倉時代のモンゴル来襲。元寇と呼ばれる、歴史上の日本の危機。元寇では、神風が吹き、日本は救われたと言われます。1274年、文永の役。日本を襲ったモンゴル軍に、鎌倉武士は翻弄されます。「やぁやぁ、我こそは・・・」鎌倉武士が名乗りをあげる間に襲いかかる、モンゴル軍。火薬に、毒矢。あまりに違う戦い方に、敗走を続ける鎌倉武士。しかしその夜にモンゴルの船を強風が遅い、モンゴルは大損害を被ります。ただ11月のこの強風が、台風か否かは定かでありません。そして1281年の弘安の役。この時も、台風にモンゴル船は被害を受け、日本は救われました。日本を救ったのは、神風でしょうか。神風を崇める前に、なぜモンゴル軍が沖の船に戻ったかを考えなくてはなりません。元寇の時、鎌倉武士は臨機応変に戦術を変えています。ドラを使い、大将がモンゴル軍に指示を出しているのを見抜いた鎌倉武士。彼らは、モンゴルの副大将を弓で射て、軍の機能を麻痺させました。文永の役で、モンゴル軍が船に戻った理由に、この戦術変更があります。弘安の役では、モンゴルの上陸に備えて、土塁の防御壁を築きました。さらに日本の弓が、モンゴルの弓より長い射程を生かします。上陸に手間取るモンゴル兵を、長距離射程の日本の弓で攻撃しました。モンゴル兵の皮衣を切りやすく、改良した刀。火薬に驚かないように、大きな音に慣れさせた馬。鎌倉武士は、周到な準備をしていました。その結果、モンゴル軍は、2ヶ月も日本上陸できず、苦戦します。それは、6~7月の夏の2ヶ月。当然の様に、7月30日に、モンゴル軍は台風に襲われます。神風は、吹いたかもしれません。しかし、その神風を生かせたのは、鎌倉武士の巧みな戦術変更。鎌倉武士は、とても合理的な戦術家だったのです。少なくとも、ただ神風神話に憑りつかれて敗戦した、後の帝国陸軍よりは。
2012.06.26
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時には、洋食器の基礎のお話。スプーンなどの、カトラリー。その材質で間違われやすいものに、洋白があります。洋白は、「洋銀」、「ニッケルシルバー」、「ジャーマンシルバー」とも呼ばれます。その成分は、銅が50~70%、ニッケルが5~30%、亜鉛10~30%。先日ご紹介した、500円玉の材質が、この洋銀に相当します。つまり洋白は、銅-ニッケル-亜鉛の合金です。厄介なのは、洋銀やニッケルシルバーなど、「銀」の名称が使われること。そのため、しばしば銀と間違われます。洋白のスプーンなどでは、”NICKEL SILVER”や"E.P.N.S"と刻印されることもあります。"E.P.N.S"は 、”Electroplated Nickel Silver”(電気めっきした洋銀)の意味。洋銀は、スプーンでは、主に銀をめっきしたものが使われます。洋銀やニッケルシルバーの呼び名。銀メッキしたものが多いこと。これらから、銀と間違われやすい、洋白でした。洋銀のスプーン。その正体は、500円玉の親戚なのです。【過去の日記1】「500円玉は5円です - お金の値段 - 」【過去の日記2】「飾りじゃないのよ - 洋食器の抗菌 -」
2012.06.24
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1906年、フッ素の分離と電気炉の製作でノーベル化学賞を受賞した、フランスのアンリ・モアッサン。何人もの命を奪った、猛毒フッ化水素を扱うフッ素分離の研究。彼自身も、実験中に片目を失いながらの功績でした。モアッサンには、もうひとつ、重要な研究がありました。それは、1893年に発表された、ダイヤモンドの人工合成成功の発表。人工ダイヤモンド合成という、まさにノーベル賞相当の成果。しかしそれは、彼の死後に、捏造された成果と判明しました。それは、彼の助手が合成炉の中に、天然ダイヤモンドを入れた捏造。モアッサンを喜ばせるために。結果としてその捏造は、モアッサンの成果に汚点を残しました。支援する気持ちは、大切です。しかし、過剰すぎる想いは、相手を苦しめることもあります。誠実に、適切に。人への想いには、バランスが必要なのです。 ※フッ素の原料、蛍石を濃硫酸中で加熱すると、猛毒フッ化水素を発生します。厳禁。
2012.06.23
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アップル社のマーク、リンゴ。そのマークのリンゴは、かじられています。リンゴをかじったのは、暗号解読で有名な数学者アラン・チューリング。チューリングは、青酸化合物を塗ったリンゴをかじって自殺しました。同性愛で告発され、強制的な女性ホルモン治療の果ての最期でした。アップル社は、チューリングに敬意を払い、かじられたリンゴのマークを採用しました。「かじる」の意味の”bite”と、コンピュータの単位”byte”をかけた意味で。歪んだ偏見が、天才の命を奪いました。そして世界は、二度と得難い財産を失いました。かじられた、リンゴのマーク。あのリンゴのマークには、強烈な「毒」が秘められています。【過去の日記1】 「秘密をしられてはなりません ― アラン・チューリング ―」
2012.06.21
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葉に毒を含む、紫陽花。それは青酸性の毒と言われていましたが、今では原因が何かよくわかっていません。謎の毒を含む紫陽花の葉を、なぜカタツムリは食べることができるか?そう思ったあなたは、カタツムリを誤解しています。カタツムリも、毒のある紫陽花の葉はきらいです。紫陽花でカタツムリを思うのは、雨のイメージからの連想にすぎません。たとえ紫陽花にカタツムリがいても、それは紫陽花に寄ってきているのではありません。カタツムリのねらいは、紫陽花のそばのブロック塀。カタツムリは、ブロック塀をおいしく食べます。ブロックを食べて、カルシウムで殻を丈夫にするために。紫陽花をきらい、ブロックを食べるカタツムリ。あなたは、カタツムリを、草食系とおもっていませんか?【過去の日記1】「いつもとちがう 雨の日には - カタツムリ -」【過去の日記2】「赤い花の その下には - 紫陽花の色 -」 ※)2008年に、紫陽花の葉を食べた、2件の食中毒例がありました。 ご注意を。 1)2008年6月13日、茨城県つくば市。飲食店で、料理に添えられたアジサイの葉を食べた8人が吐き気、めまい。 2)2008年6月26日、大阪市。居酒屋でアジサイの葉を食べた1人が、嘔吐等の食中毒。
2012.06.18
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小学生の頃、雑誌の付録に「探偵ブック」の様なものが付いていました。探偵の推理の謎を、クイズ形式で解き明かすもの。そのひとつに、紫陽花の謎がありました。探偵が訪問した、容疑者の自宅。毎年、青い紫陽花が咲くはずの庭で、1ヶ所だけ赤い花が咲いていました。それを見た探偵は、すぐにその紫陽花の下に死体が埋まっているのを見抜きました。それはなぜかというのが、その探偵ブックの質問でした。紫陽花は、酸性土で青い花、アルカリ土壌で赤い花が咲きます。根からアルミニウムを吸収すると、紫陽花は青い花になります。酸性土はアルミニウムが溶けやすいので、根から吸収されて青い花になるのです。この紫陽花の色の秘密に気付くのが、探偵ブックの問題。探偵とは、なんと難しい知識が必要な職業でしょうか。わたしの探偵になる夢は、小学生にして断たれました。公園で見る紫陽花。火山性の酸性土が多い日本では、青い花が目立ちます。ただ、時に赤い紫陽花をみつけると、その下に何が埋まっているか、気になってならないのです。 ※)紫陽花には毒があります。 おなかが減っても、食べないように。(笑)
2012.06.17
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時には,洋食器のおはなしを。銀製、あるいは銀めっき製の洋食器。みなさん、おなじみかと思います。毒殺を防ぐために広まった、銀の食器。青酸カリで、黒く変色して、食事に入れられた毒を知らせました。今では、抗菌作用で注目される、銀の食器。抗菌性があっても毒性のある銅と違い、銀は無毒で、抗菌性ももっています。かつては、毒の犠牲になり変色して、人を毒から守った銀の食器。いまでは、細菌を殺すことで、人を細菌から守ります。犠牲になり、攻撃者になり、様々な手段で人を守る銀は、洋食器を、飾るばかりの化粧ではありません。
2012.06.15
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世界最低気温は、マイナス89.2℃。1983年7月21日に、南極ボストーク基地で記録した気温。ところで、二酸化炭素が固まり、ドライアイスになる温度はマイナス79℃。世界最低気温の時、空気中の二酸化炭素はドライアイスになったのでしょうか。その答えは、ドライアイスにはなりません。マイナス79℃での凍結するのは、1気圧の時。空気中の二酸化炭素は少ないので、大気圧では凍結しません。もう6月なので、最低気温の話題にしました。間もなく南極では、最も寒い季節を迎えますから。 ※正確には、二酸化炭素の分圧が1気圧に満たないので、マイナス89.2℃でもドライアイスにならないということ。
2012.06.13
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硬貨の材料費をご存知でしょうか?硬貨の原材料費を、材料費が高いものから紹介しましょう。【100円玉】 材料費 4円66銭, 75%銅-25%ニッケルの合金 4.8g【500円玉】 材料費 4円65銭, 72%銅-20%亜鉛-8%ニッケルの合金 7.0g【 50円玉】 材料費 3円89銭, 75%銅-25%ニッケルの合金 4.0g【 10円玉】 材料費 2円91銭, 95%銅-4%亜鉛-1%スズの合金 4.5g【 5円玉】 材料費 1円76銭, 60%銅-40%亜鉛 3.75g【 1円玉】 材料費 0円23銭, 100%アルミニウム 1.0g一番高いのは、100円玉。それでも、5円もしません。そして、500円玉はもっと安い。いかがでしょうか?あなたの安い500円玉と、わたしの高い100円玉を交換しませんか?悪い話では、ないですよね? ・・・・・・・・※1) 材料費は2011年の価格からの算出※2) 加工費は入っていない、原材料費です。 1円玉は加工費を入れると、2円以上かかると言われます。 また加工費を入れると、500円玉は100円玉より高いらしい。
2012.06.11
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公園の紫陽花は、まだ咲き初め。見頃には、まだほど遠い花でした。紫陽花の花壇の前に広がる、雑草の広場。そこには、姫女苑(ヒメジョン)の花々が、群れて咲いていました。公園は、雨上がり。今が見頃の姫女苑は、水滴に光を映し、美しく輝いていました。しかし、その広場に響く、草刈り機の音。姫女苑たちは、草刈り機で刈られている最中でした。紫陽花を見るための、道を開くために。まだ見頃ではない紫陽花のため、今が盛りの姫女苑が刈られる。紫陽花に似合う雨もやみ、姫女苑に似合う陽射しがさしているというのに。虚像を作りあげるため、あるがままの姿が摘み取られる。それは花に限らず、人も同じ。雨上がり、輝く光、草刈り機の咆哮にせかされて、わたしは、紫陽花ではなく、日に向かって輝く、姫女苑たちの最期の姿を写真に収めました。【Wikipedia】「ヒメジョオン」
2012.06.09
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犬や猫に聴こえない音。ピアノの最低音「A0,下二点い」は、27.5Hz。犬や猫には、聴こえないとされる音。人にとっても、可聴域下限に近い音。下記のリンク先、上から4行目「 下2点イ(ラ)[※MIDI] 」のリンクをクリックすると、27.5Hzの音が出ます。【ピアノの鍵盤について】「下2点イ(ラ)」YouTubeにもあります。【YouTube】「倍音・低音・革命。~ピアノと戯れる」愛犬、愛猫の反応は、いかがでしょうか。・・・・・・・・・・私のPCの外付けスピーカは、ELECOMの木製スピーカ。再生の下限は、50Hzとなっていますが、上記の27.5Hzを再生しました。スピーカによっては、注意が必要です。【過去の日記】「半音さげて ささやいて - 犬と猫の耳 -」
2012.06.07
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高音の聞き取りが得意な、犬と猫。一方で、彼ら彼女らは、低音は苦手です。人の低音の可聴域は、20Hz。犬は40Hz、猫は60Hzとされます。しかし、人と同じ、20Hzまで聴こえる犬もいるという。もし、きみが、20Hzまで聴こえたら。耳がよい、犬のわたし。小さな音も、聴き取ります。とても高い音も、聴き取ります。そして、苦手な低い音も、わたしには聴こえます。わたしに語りかける、あなた。あなたの声は、よく聴こえる。でもそれは、ともだちにも聞える声。他の人には、聴かせないで。わたしだけの、あなたでいて。だから、ねぇ、わたしだけには、半音さげて、ささやいて。・・・・・・・「可聴域」 人: 20 ~ 20,000Hz 犬: 40 ~ 40,000Hz 猫: 60 ~ 100,000Hz
2012.06.05
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私は昆虫とは親しんできましたが、カマドウマは苦手です。カマドウマ、別名をベンジョコオロギ。便所の名を持ちますが、ことさらに不潔なわけでもありません。ただ、あのぬるぬるとした体が、私はたまらなく苦手です。加えて、すぐに足が取れる、あの脆弱な体。触ると壊れるその体から、私には、いつしか触れてはいけない虫になりました。近畿には、古墳が多くあります。大型の横穴式石室は、内部は真っ暗で不気味です。石室内部に入った時、何か嫌な気配を感じることがあります。その時は、ご注意を。間違ってもその時に、ライトを照らしてはなりません。そっと、カメラのフラッシュを炊いて内部を撮影したら、すぐに外に逃げ出しましょう。外で撮影した写真を、ご確認ください。おばけか、心霊の類が写っていれば、幸運です。しかし残念ながら、きっとあなたは、別の恐怖を知ることになります。写真に写っているのは、天井に、壁にぎっしりと群がる、無数のカマドウマ。想像しても、ご覧なさい。暗闇の中、天井から降り注ぐ、多量のカマドウマの恐怖。石室という住みかへの侵入者を、あの生物は容赦しないに違いありません。石室内部で知らずに、幸運でした。おばけも、心霊も歓迎しましょう。ただ、カマドウマが、くらやみを好むかぎり、私は、たまらなく、石室のくらやみが怖いのです。
2012.06.03
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リトマスゴケは、「コケ」ではありません。昨日の日記へのコメントが気になりましたので、補足します。リトマスゴケは、地衣類、菌類と書きましたが、説明が十分でありませんでした。コケと地衣類の違いは、下記になります。・コケ : 植物・地衣類: 菌類+藻類の共生つまり、コケは植物ですが、地衣類は植物ではありません。地衣類は、菌類(キノコ,カビなど)と、藻類(アオサ、アオミドロなど)の集合体。この表現も不正確ですが、リトマスゴケは植物ではなく、キノコ,カビの仲間。リトマス紙の作り方が、NHKから出ていましたのでご紹介します。【NHK】「リトマス紙の作り方(123秒)」冒頭にリトマスゴケが出ています。リンク先を見ても、再生を押さないと動画は動きませんのでご安心を。再生を押すと、音声付でリトマス紙の作り方が説明されます。ちなみに、リトマスゴケは誤解が多くあります。下記の学研の子供教育資料も、間違ってリトマスゴケを「コケ」と解説しています。【学研 子供教育】「6年理科 学習相談」地衣類をさらにご覧になりたい方は、下記をご覧ください。写真が多く出ていますが、地衣類は気持ち悪いので、私は好きではありません。【岐阜大学 理科教育講座】「進化する地衣類図鑑」リトマス紙は「リトマスゴケ」から作られますが、「コケ」から作られるわけではないことを補足しました。【過去の日記】「ふるく あたらしく - リトマス試験紙 -」
2012.06.02
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理科の実験で使った、リトマス試験紙のお話。酸性とアルカリ性を判別する、リトマス試験紙。これは、リトマスゴケから作ります。リトマスゴケを発酵させて、水で抽出すると、青い液が出来ます。この液をろ紙に浸み込ませると、青いリトマス試験紙ができあがり。青い液に、一定量の硫酸を加えると、赤い液に。この赤い液とろ紙から、赤いリトマス試験紙ができあがります。リトマスゴケは、地衣類。地衣類は菌類で、とても古い生物。化学の判別に使う、リトマス試験紙。そのリトマス試験紙は、古い生物から生まれます。人類の化学の世界は、意外に古い自然に頼っているものなのです。
2012.06.01
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