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豪華客船タイタニック号に2台搭載された、最新型のマルコーニの電信無線。事故後の無線通信で700名の命を救いましたが、事故の原因も、その無線にありました。航海中、タイタニック号は南に進路を変えました。それは氷山発見の無線通信を聴いての進路変更でしたが、変更先にはさらに多くの氷山がありました。当然、更なる氷山発見の報せで、その進路は再修正されるはずでした。しかし、タイタニック号の通信士が、その後の無線を無視したために、氷山激突の事故が起こりました。「うるさい、じゃまをするな」なぜ、通信士は「氷山アリ」の報せを無視して、ブリッジにも報告しなかったのでしょう。いくら乗客からの、観光無線の送信に忙しかったとしても。その理由は、簡単でした。2人の無線技師が船舶会社の船員ではなく、無線のマルコーニ社の社員だったから。2人は利益にならない船舶間の通信より、大きな利益を生む乗客依頼の観光無線を優先したのです。そのために2人は、衝突40分前のカリフォルニアン号の無線も無視します。そればかりか、カリフォルニアン号の無線技師を怒らせてしまいました。怒ったカリフォルニアン号の無線技師は、通信をやめて無線を切って就寝します。その結果、最も近くにいたカリフォルニアン号には、救難信号のSOSは届きませんでした。そればかりか、目視で見えたはずの遭難照明弾まで認知されませんでした。安全よりも、利益を優先。命を救う道具を、娯楽のために無駄使い。そして、最も近くの友さえも怒らせてしまう。もし、無線技師がマルコーニ社の社員でなかったら。利益や欲に目がくらむ空しさを、タイタニック号と無線の話は伝えてくれます。【過去の日記1】 「知らないことが命取り - タイタニック号 -」【過去の日記2】 「タイタニック号を 救えた者 - グリエルモ・マルコーニ -」【過去の日記3】 「最後に 彼女を救ったもの -タイタニック最後の生存者-」
2014.02.28
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台湾御紹介の途中ですが、いつものカレイドスコープも織り交ぜることにします。旅行日記ばかりでは飽きますから。明日は、通常日記を更新します。昨日26日は、福島空港を経由して移動していました。写真は、福島空港前に立つウルトラマン。円谷英二監督は、福島出身。ウルトラマンの足元にも、街中の路肩にもまだ雪が残っています。
2014.02.27
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台北で有名な衛兵の交代式は「忠烈祠」と「中正紀念堂」で観ました。「忠烈祠」は辛亥革命や抗日戦争で亡くなった英霊を祀った場所。抗日戦争関連の場に日本人観光客が多いのも、平和な証。「忠烈祠」入り口の動かない衛兵さん。1時間ごとに、衛兵さんの交代が行われます。交代が始まりました。テケテケと歩く衛兵さん。でも、歩く邪魔をしてはいけません。衛兵さんの交代中。「中正紀念堂」は、蒋介石を記念したモニュメント。こちらでも交代式を拝見しましたが、こちらは大混雑。屋内の会場が狭く、人も多いので、よく観ることができません。交代式を観るなら、場所が広い「忠烈祠」の方がお勧めでしょう。今日は、有名な観光地のご紹介でした。【過去の日記1】 「故宮博物院はとても混雑 - 台北1 -」【過去の日記2】 「地下鉄が便利 - 台北2 -」【過去の日記3】 「とてもやさしい街 - 台北3 -」
2014.02.24
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台北の治安の良さは秀逸で、少なくとも東京や大阪よりは治安が良いでしょう。信仰心豊かな優しい国民で、日本人への接客にも慣れています。台湾の国民の優しさは、街中の野犬の多さにも表れています。かなり大型の野犬も、人を恐れず、街中を歩いています。「台湾の野犬は怖くないから。」国民の皆さんは、そう語ります。しかし、最近、狂犬病の危険性が問題視され始めました。また、野犬が多いためか、野良猫を見ることはありませんでした。野犬に関しては、やがて日本と同じ課題を、台湾の皆さんも抱えることになるのでしょう。アニメ好き、かわいいもの好きなのも、街の様子から伝わってきます。「華山1914・創意文化園区」での写真。「龍山寺」での写真。「五鉄秋葉原」という名の電気街もありました。ドラマ「半沢直樹」が大人気。昨年9月の最終回では、瞬間視聴率50.4%だったとテレビで放送されていました。それまでの最高視聴率は、「家政婦のミタ」だったと放送でありました。生活水準は日本と同等。それでいて、日本では失われつつある優しさが残っている台北。日本人に、特に女性に人気があるのが良く分かりました。【過去の日記1】 「故宮博物院はとても混雑 - 台北1 -」【過去の日記2】 「地下鉄が便利 - 台北2 -」 ※左下にあるのは、私が使ったガイドブック地図が分かりやすくて便利
2014.02.22
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台北の市内観光には、地下鉄を使いました。市民の多くはバイク通勤ですので、地下鉄はとても空いています。駅も綺麗で、自動券売機も日本より分かりやすい。20元(約80円)から乗れます。券売機から、こんな樹脂製のコインが出てきます。「トークン」と呼ばれます。片面には「metro Taipei」とあります。逆面には「単程票」とあります。この写真は、駅のベンチに置いて撮影しました。空いているので、落ち着いて撮影できます。これをICカードの様に改札口にかざすと入場。退場時は、改札口のコイン投入口に入れると回収されます。空いているのに、数分間隔で運行されています。主な観光地には、地下鉄で十分。安くて、便利で、綺麗で、安心。台北観光には、地下鉄をお勧めします。
2014.02.21
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台湾はとても良い国でした。楽しい話ばかりになりますので、まずはあえて、ちょっと失敗したと思うことからお話します。中国の故宮を観た私には、台湾でも故宮博物院見学は必須の目的地。陶器、陶磁器のブログとしても、故宮は押さえなくては。あえて言えば、これが失敗。とにかく、台湾の故宮は混みます。特に3Fの玉石のコーナーは順番待ち。大人気の「翠玉白菜」、「肉形石」、「玉人與熊」などは一列に並んで順番待ち。20分以上待って、見る時間は3秒で係員に追われます。館内は撮影禁止。中国の故宮は、展示物も撮影可なのに。ちょっとしか観れなかったけど、白菜も肉形石もよかったな~。そう思っていると、現地で衝撃の事実が!「今度、東京に展示物が行くよ」そうなのです。白菜も、肉も、人と熊も、今年の6月から東京国立博物館と九州で展示されます。実に、台湾以外では世界初公開。東京の開期は、2014年6月24日(火)~9月15日。展示総数は、231点。ただ、さすがに人気の品は期間と場所限定。○翠玉白菜:6月24日(火)~7月7日(月)/東京のみ○肉形石:10月7日(火)~10月20日(月)/九州のみ白菜は東京で2週間、肉は九州で2週間のみ。それでも日本での展示は驚き。東京も九州も混雑は必至。それでも、台湾の3秒よりは、落ち着いて観ることができるでしょう。ぜひ、日本での展示会、お勧めします。そして、注意事項は言うまでもありません。6~11月に、台湾の故宮に行かれる方はご注意を!人気の品ばかりが、日本に行っていますので、台湾にはありませんよ!「翠玉白菜」「肉形石」「玉人與熊」○東京国立博物館 2014年 6月24日(火)~ 2014年 9月15日(月) 展示 231点○九州国立博物館 2014年 10月7日(火)~ 2014年 11月30日(日) 展示 110点【東京国立博物館】 「台北 國立故宮博物院-神品至宝-」【九州国立博物館】 「台北 國立故宮博物院-神品至宝-」
2014.02.19
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しばらく留守をしましたが、台湾に旅行していました。台北,九フン,花蓮,高雄を巡る旅。国内便,新幹線,在来線,地下鉄など,様々な交通手段を使いました。旅の間、日本は雪で大変だったようですが、台湾は少し暑い日々。特に高雄は、最高気温23.7℃の汗ばむ陽気でした。写真は少なめですが、また旅の様子のご紹介もいたします。よろしければ、またご覧ください。
2014.02.18
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ロウバイが咲いていると、なぜか春はもう近いと感じる。ロウバイは、冬の花に違いないのに。それは、毎年のこと。ロウバイから、春の花への想いが強まる。特に、氷雨に濡れた日の、ロウバイがよい。小さな花がうつむいて、冷たい雨にうなだれて、それでも形をくずさない、あのたくましさがよい。甘い香りに誘われて、もしこの花を口にすれば、どうなるだろう。これでも、ロウバイには毒があるから。猛毒カリカルチンは、ロウバイの種にある。悪名高きストリキニーネは、その葉にアルカロイドが含まれる。カルカチンの致死量は、人で換算すると2.6グラム。種に2%含まれるとすれば、種の量で132グラム。大丈夫だろう。ロウバイの種を、それほど食べるつもりはない。でも、いつもロウバイに春を想うのは、ちょっと、あの毒に酔っているのかもしれない。あまりに、花に近づくから。あまりに、いとしく花を愛でるから。
2014.02.12
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陶器オリンピックは、いかがでしょうか?国内の陶磁器の生産額は、減り続けています。飲食器、つまり陶磁器製の食器の生産額は、2011年は1779億円。しかし、1991年は、348億円と1/5に減りました。わずか20年の出来事で、その減少傾向は止まりません。さらに追い討ちを掛けているのは、輸入食器の増加。大半は安価な中国製の食器です。その結果、国内製の食器の内需は、ゼロになりそうな傾向です。西洋陶器、陶磁器の分野でも、2008年から2009年のウェッジウッド,ローゼンタール,ロイヤル・ウースター・スポードの破綻は記憶に新しいところ。洋食器も安価な食器に排除されつつあります。だからこそ、陶器オリンピックの開催はいかがでしょうか?世界最大の陶磁器の見本市は、フランクフルトメッセ。しかし、見本市はあくまで展示会です。ビエンナーレの様な芸術性ばかりを追求しない、作家ばかりではなく、窯元も参加できる、そういうコンテスト、陶器オリンピックが開催されたら。安価な陶磁器ばかりではなく、芸術性ばかりでもなく、製品の信頼性や基本性能を追求した、陶器オリンピック。コスト競争ばかりにならない、良い陶磁器の見直しのためにも、せめて国内だけでも良いから、陶器オリンピックを開いてほしい。 ※ 経済産業省「窯業・建材統計年報」より【過去の日記1】 「私のブログを 支えてくれた - ウェッジウッド -」【過去の日記2】 「消える名窯 - ローゼンタール -」【過去の日記3】 「ロイヤル・ウースター・スポードの破綻」
2014.02.10
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「富士には、月見草がよく似合ふ」太宰治が、富士に似合うと例えた月見草は、実は待宵草であったと言われます。花の色を、黄金色と例えたことから、たしかに待宵草なのでしょう。ただ、大切なのは、花の種類ではありません。月見草が似合うと、なぜ太宰は思ったのでしょう。当時、太宰は、井伏鱒二の紹介で、美知子夫人と結婚したばかりでした。そして「富嶽百景」は、太宰が口述し、美知子夫人が書き取ることで生み出された作品でした。「富嶽百景」を読めば分かります。太宰は富士を見て、美知子さんを「ちらと」見ます。そして、決めます。このひとと結婚しようと。また、太宰は「ちらとひとめ見た」月見草を、富士に良く似合うと語ります。富士に似合う月見草は、美知子夫人の例えでした。富士は、評判の割りに不恰好で、太宰が顔を赤らめるほど軽薄で、でも、時に虚をついて見せるその姿は、ただ美しい。富士の姿は、太宰にも似ています。富士には、月見草がよく似合ふ。太宰が、美知子夫人に語ったこの言葉は、夫婦の誓いの言葉でもありました。高く頂を極めようとして、清く美しく、優美でもあろうとして、ただ、理想を極めるほどに、それを支えるものはなく。孤独だから、真っ直ぐ見つめていて欲しいから。だから、富士には、月見草がよく似合ふ。---------------------(富嶽百景 抜粋)井伏氏と母堂とは、おとな同士の、よもやまの話をして、ふと、井伏氏が、「おや、富士。」と呟いて、私の背後の長押なげしを見あげた。私も、からだを捻ねぢ曲げて、うしろの長押を見上げた。富士山頂大噴火口の鳥瞰てうかん写真が、額縁にいれられて、かけられてゐた。まつしろい睡蓮すゐれんの花に似てゐた。私は、それを見とどけ、また、ゆつくりからだを捻ぢ戻すとき、娘さんを、ちらと見た。きめた。多少の困難があつても、このひとと結婚したいものだと思つた。あの富士は、ありがたかつた。・・・「いいかい、これは僕の月見草だからね、来年また来て見るのだからね、ここへお洗濯の水なんか捨てちやいけないよ。」娘さんは、うなづいた。 ・・・老婆も何かしら、私に安心してゐたところがあつたのだらう、ぼんやりひとこと、「おや、月見草。」 さう言つて、細い指でもつて、路傍の一箇所をゆびさした。さつと、バスは過ぎてゆき、私の目には、いま、ちらとひとめ見た黄金色の月見草の花ひとつ、花弁もあざやかに消えず残つた。 三七七八米の富士の山と、立派に相対峙あひたいぢし、みぢんもゆるがず、なんと言ふのか、金剛力草とでも言ひたいくらゐ、けなげにすつくと立つてゐたあの月見草は、よかつた。富士には、月見草がよく似合ふ。【青空文庫】 「富嶽百景」
2014.02.08
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「医者いらず」で知られる、アロエ。私も「火傷にはアロエ」と覚えていました。でも、少しご注意を。医者いらずと呼ばれるのは、キダチアロエ。キダチアロエとケープアロエ以外の、ほとんどのアロエには薬効はありません。特に、観葉のアロエには、薬効はありません。また、火傷に使うときは、ご注意を。火傷をむしろ、悪化させた例もあるそうだから。アロエ入りヨーグルト。私も食べることもあるでしょう。アロエには下剤効果もありますが、同時に胃炎のおそれもあるものです。継続摂取で、大腸の色素沈着も知られています。薬だからと、安心しないで。その取り扱いには、正しい理解も要るものだから。良いものも、頼りすぎず、よく理解して。たとえ、それが人だとしても。良い人も、頼りすぎず、よく理解して。良い薬は、ときには毒にもなるものだから。
2014.02.06
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最近、増えすぎて、嫌われている竹やぶ。タケノコや竹が、安価に輸入できるため。管理する人も減り、放置された竹やぶが増えました。竹やぶは、その早い成長で、さらに急速に拡大します。しかし、地震の時は竹やぶへ逃げろ。そういう言葉があります。 竹やぶの地下には地下茎が張り、地震に強い構造だから。ただ、一方で、表層滑りの地すべりを、起こしやすくもなりますが。木ならば、成長に、数十年はかかります。でも、竹ならば、70日から1年で成長します。資源として使うなら、とても有望な竹なのです。地震に耐え、資源としても、人を支えてきた竹。それがいつしか、嫌われています。竹に罪があるというのでしょうか。変わったのは、竹ではなく、人なのに。
2014.02.04
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歩行はどちら側かの日記へのコメント、ありがとうございました。道交法で決まっているのですから、やはり人は右側歩行ですね。道交法では昭和35年に歩行区分も制定されました。それ以前の道路交通取締法にもあったのかもしれません。なぜあれほど、ネットでは左側歩行の意見が多かったのか不思議です。コメントでは、エスカレータの乗り方の件も多くいただきました。エスカレータで、東京は左に立ち、大阪では右に立つ件です。結論から言いますと、関西付近のみが右で、他は左の様です。私も名古屋に住んでいる時は左。東京に出かけても左です。関西以西にも住んでいましたが、やはり左でした。現在、住んでいる奈良はやや不明確。なぜなら、エスカレータがある駅は少ないか、狭いエスカレータです。もちろん奈良駅などではありますが。商店のエスカレータでは曖昧です。ただ、私は右に立つようにしています。私は右肩にかばんを掛けますので、エスカレータの右立ちは苦手。かばんが手すりに擦れてしまいますから。最近では「エスカレータを歩かないで」の表示も見かけます。私もつい歩きますが、エスカレータでは歩かない余裕も持ちたいものです。【過去の日記】 「なぜ左? - 右側歩行 -」
2014.02.02
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日本の道では、人は右側、車は左側。その通行規則を、疑ったことはありませんでした。しかし、ネットを見て驚きました。あまりに多くに人が、人は左側通行と答えています。私の右側通行の認識は間違っていたのでしょうか。道路交通法を調べます。「歩道または路側帯(以下「歩道等」)と車道の区別の無い道路においては、 道路の右側端に寄って通行しなければならない。 路側帯の幅員が歩行者の通行に十分でない場合も同様である。」やはり、右側通行に思えます。ただ、道路交通法には次の項目もあります。「なお、この原則は、道路の片側のいずれかまたは両側に、 歩道または路側帯のいずれかが存在する場合には適用されない。」つまり歩道を歩く限りは、左右どちらでも可です。しかし、左側通行の規定はありません。江戸時代、日本は左側歩行でした。これは左に差した刀が、すれ違いでぶつかるのを防ぐためです。現代では、帯刀の習慣はありません。人は右、車は左。間違っていますか?
2014.02.01
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