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最強の野生動物、それはライオンではありません。どの動物もが恐れる動物は、大きな体のアフリカゾウ。ゆっくりとゾウが近づくだけで、ライオンも逃げ出します。水辺では強いはずのカバも、ゾウを見ると逃げ出します。アフリカゾウは、どの動物にも恐れられています。アフリカゾウが、いつも凶暴なわけではありません。むしろ周囲の動物を傷つけないように、気を使ってさえいます。それでも、恐れられてしまいます。誰もが見た目で判断する。生物の心の奥底には、見た目が大きく影響するものなのです。・・・・・・・・明日から2週間強、非常に忙しくなります。日記の更新、皆様へのご訪問が不定期になるかと思います。ご容赦戴けますように。
2014.10.29
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だるまに願をかけましょう。まずは、だるまに眼を入れましょう。どちらの眼から、墨を入れましょうか。一般には、向かって右の左眼から。願いがかなえば、右眼に墨を。ただし、この順序は、厳密なきまりではありません。次に、だるまを、南を向けて置きましょう。だるまの赤色は、南を意味しますから。役目を終えただるまは、どうしましょう。神社仏閣で、お焚き上げするのが良いでしょう。いつまでも、家に置かれた、だるまさま。かなわぬ願いが、残っているから。お焚き上げのその時は、まだまだ先になることでしょう。
2014.10.27
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観音像には、その時代の流行がありました。初期の観音像は、聖観音ばかりでした。聖観音とは、ひとつの顔と2本の腕を持つ、人と同じ姿の観音様。次に、十一面観音が流行りました。11の顔と、2本の腕を持つ観音様。11の顔は、観音様が人を救う時の、それぞれの顔を示しています。よく見て、諭し、あるいは叱り、さらには笑い飛ばして、人を救うのです。続いて、千手観音が流行りました。千の手のひらには、それぞれ眼があります。千の眼と、千の手で、人を見て救うのです。最も多くの人を救う、千手観音。千手観音は、平安時代中期には千手観音は、観音信仰の中心となりました。ひとつの顔より、十一の顔を。十一の顔より、千の眼と千の腕を。観音様をグロテスクに変えたのは、救われたいという人の欲なのです。
2014.10.22
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いつから黒色は、邪悪さや不吉な印象に変わったのでしょうか。白が神の象徴であるように、古代の日本では黒も神の象徴でした。天皇が、神に奉納する馬の色。晴れを願う時は白い馬、雨乞いならば黒い馬が選ばれました。絵馬に黒馬が描かれていれば、それは雨乞いの馬の姿。雨乞いで、黒色が選ばれた理由。それは、雨雲は黒いから。古代日本でも、黒は闇でもありました。しかしそれは、不可知で、神秘な世界を意味しました。黒い闇は邪悪ではなく、そこは神の世界です。いつから人は、黒に邪悪さを感じるようになったのでしょう。それは、人が扱う光の量と、無関係ではないのかもしれません。街に光が増え、街が明るくなるほどに、街外れや山中の闇が黒く沈みました。黒さを増した深い闇は、人に神秘さよりも、恐怖を与えるようになりました。神が住む神秘の世界が、邪悪なものが住む暗黒に変わる。黒の意味、自然の価値を変えたのは、人のエゴなのかもしれません。
2014.10.20
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Wikipediaに掲載された写真や図は、基本的にGNU FDLです。GNU FDLは、GNU Free Documentation License (グニュー・フリー・ドキュメンテーション・ライセンス)。そのため、Wikipediaにある写真などは、下記のルールに従います。1)無断使用してもよい2)無断改変してもよい3)無断配布・販売してもよい ただし、その2次的配布物,販売物にも、無断使用、改変の許可を与えなくてはならないつまり「コピーレフト」のルールに従います。ですから、Wikipediaの写真は自由にブログで使えることになります。私もWikipediaの写真を、ブログで使っています。ただし、このルールを継承するには、その出典がWikipediaであると表示しなくてはならないようです。その表示ルールは、まだまだ守られていないようです。ここで、分からないことがあります。上記の「ルール3)2次的配布物の無断使用許可」について。ブログでWikipediaの写真を使った場合、無断使用許可を与えなくてはならないのはどの範囲でしょう?コピーした写真だけでしょうか?その写真を含む、ブログの日記全てでしょうか?GNU自体がまだ整備中のルールですので、その理解が良くできません。どなたかご存知でしょうか?
2014.10.18
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青森県の国道339号線は、階段国道と呼ばれます。その名のとおり、国道339号線には362段の階段があります。全長388m、標高差70mの細く短い国道。十分な現地確認がないまま、1974年に国道に指定されたと言われます。その道は、あまりに急で細い坂道。そのため、1996年、歩行者の安全を考えて階段が作られました。階段国道は、今では観光名所となっています。住民も、名所としての階段国道の存続を望みました。車が通れない不思議な国道は、その意外さゆえに、人を引き寄せます。機能よりも、意外性。魅力というものは、まさに意外なところにあるものかもしれません。
2014.10.16
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「正一位」は、朝廷から与えられた位です。多くの稲荷神社は「正一位」。しかし、この位は、朝廷から与えられたものではありません。江戸時代、吉田神道の家元だった吉田家。この吉田家が、朝廷には無断で正一位を乱発しました。吉田家の正一位乱発の理由は明確。家元の立場を利用して、収入を得るためです。吉田家からの、正一位の乱発。それに対抗して、古くからの神道の家元、白川家も正一位を乱発するようになります。特に稲荷神社に対しては、正一位が乱発されました。稲荷神社が、正一位の「名誉」を欲しがったから。個人の屋敷内にも、稲荷神社が多かったことが理由のひとつ。狐という動物神のイメージを拭うためにも、競って正一位を求める嘆願書が出されました。名誉のため、金銭で買われた、正一位。金銭のため、正一位を売りさばいた、神道の家元。金銭欲と、名誉欲に汚されて、お稲荷さんは何を思っているのでしょうか。
2014.10.14
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台風の影響を避け、早めに帰宅しました。近畿地方は、16時以降はJR運休でもありますので。しかし、奈良はとても静穏です。15時ごろまでは、雨らしい雨もなく、晴れ間さえ見えていました。奈良は、いつも静かです。しかし、油断はなりません。雨風が強まるのは、これからでしょう。皆様もお気をつけてください。
2014.10.13
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死者を裁く冥界の王、閻魔大王。裁かれた死者は、六道に送られます。六道は、地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天道。いずれの道にも苦しみがあり、天道ですら、老・病・死の苦しみがあります。その六道の輪廻に苦しむ衆生を、六人の地蔵菩薩が救います。衆生を救うためには、時には地蔵菩薩は身代わりとして苦しみを受けます。衆生の罰を軽くする、地蔵菩薩。裁きを無視したその行いを、なぜ閻魔大王は許すのでしょうか?理由は、とても簡単です。閻魔大王の正体は、地蔵菩薩の化身ですから。閻魔大王は地蔵菩薩ですから、生前から衆生の行いをよく見ています。だから、死者を裁くこともできるのです。閻魔大王として死者を裁き、裁かれた衆生を地蔵菩薩として救う。罪を憎んで人を憎まず。それが、やさしき閻魔のこころです。 閻魔大王、地蔵菩薩は、遠山の金さんの様だと思いませんか?
2014.10.11
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日本語の使い方。先日、「煮詰まる」の間違いが多いと話題になりました。これは大丈夫と思っていましたが、他を見ると私も続々と意味を取り違えていた例が・・・・・・。私が意味を取り違えていた例を示します。1)「姑息な」2)「ハッカー」3)「話のさわり」4)「なしくずし」5)「失笑する」6)「爆笑する」7)「確信犯」まずは皆さんで、意味をお考えください。正しい意味は、食器のアフィリエイトの下に。さぁ、皆さんはいかがでしょうか?【答え】1)「姑息な」:一時しのぎの。その場しのぎの。 卑怯という意味ではありません。2)「ハッカー」:コンピュータ,ネットに詳しい人。 犯罪者ではありません。3)「話のさわり」:話の要点の意味。 話の最初ではありません。4)「なしくずし」:物事を少しずつ処理すること。 曖昧に物事を進める意味ではありません。5)「失笑する」:思わず笑い出すこと。 あきれる様ではありません。6)「爆笑する」:大勢で笑うこと。 大笑いすることではありません。7)「確信犯」:道徳、宗教、政治的義務を確信して行われる犯罪。 いわゆるテロ行為。 犯罪と知って行う犯罪という意味ではありません。
2014.10.08
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プロペラ列車があれば、ジェットエンジンを搭載したジェット列車もあります。写真は、旧ソ連のジェット列車ER22。1970年代に、時速250kmを達成しました。エンジンは、先頭車両の上部にあります。これなら客車も接続できます。これで採用かと思われましたが、あっさり開発は中止されました。理由は簡単。燃費が悪すぎるから。今日では、自動車ですら、ハイブリッドや電気駆動の時代。列車にジェット、間違いに早く気付いて良かったですね。【過去の日記】 「ロンリー・ウルフ - プロペラ列車 -」
2014.10.06
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ツェッペリンといえば、飛行船。先日に日記「プロペラ列車」のレール・ツェッペリンからは、多くの方が飛行船を連想されました。外郭に支持構造がある軟式飛行船は、通称ツェッペリンと呼ばれます。これは、硬式飛行船の開発者、ツェッペリン伯爵の名に由来します。プロペラ列車も硬式飛行船に形が似ていたので、レール・ツェッペリンと呼ばれました。ツェッペリン社の飛行船といえば、ヒンデンブルク号の爆発事故が有名です。1937年の爆発事故の原因は、長く水素ガスの使用が原因とされていました。しかし、水素ガスの使用は、直接の原因ではありません。1997年、爆発の原因は「船体外部の塗装」にあると、NASAが発表しました。外皮の塗料は、危険な酸化鉄・アルミニウム混合塗料でした。この塗料は着火すると、テルミット反応で知られる、爆発的な燃焼を起こします。焼夷弾にも使われた、この危険な塗料が、静電気の火花で着火・爆発燃焼したのです。爆発燃焼、高温発熱で、燃え出すと鎮火困難な酸化鉄・アルミニウム混合塗料。爆発の原因が塗料にあることは、事故後の実験でツェッペリン社も気づいていました。しかし、保険金問題やナチスの圧力により、公表されなかったと言われます。爆発事故により硬式飛行船の時代は終わり、ツェッペリンは失敗の代名詞になりました。ロックバンド「レッド・ツェッペリン」は「鉛の飛行船」。つまり「失敗する」という自嘲めいた冗談から、バンド名を名づけました。20年間無事故だった、水素ガスを使った硬式飛行船。悲劇を招いたのは、水素ガスではなく、塗料の選定ミス。21世紀、水素ガスを使った自動車FCVが、街を走り始めています。新時代の自動車が水素の汚名を晴らせるか、再びツェッペリンと呼ばれるのか。それは、まだ誰も知りません。 【過去の日記】 「ロンリー・ウルフ - プロペラ列車 -」
2014.10.04
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1929年、ドイツで開発された列車、シーネンツェッペリン。その姿は、新幹線に良く似ていました。しかし、横から見た姿は、新幹線とは決定的に違います。この列車は、プロペラを使って走る列車でした。プロペラの駆動源は、なんと600馬力12気筒のBMWガソリンエンジン。シーネンツェッペリンが、1931年に達成した最高速度は230 km/h。この速度は、現在でも「ガソリン推進式列車」の世界最高記録です。この列車は、実用化はされませんでした。理由はいくつもありますが、分かりやすい欠点もあります。シーネンツェッペリンを後ろから見てください。どうやって、客車をつなげばよいのでしょう。列車も人も、つながりがあるからこそ生きるのです。
2014.10.02
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