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みなさん、こんにちは。すっかり更新が遅くなってしまいごめんなさい!こんなに忙しいのにはわけがあり、先日からちょいちょいブログでも報告していますが、この11月下旬から、無農薬の原材料を使用した長期熟成の調味料、生醤油や玄米黒酢、そして自然栽培米、自然栽培味噌、オリジナル仕様の圧搾なたね油、雑穀ブレンド、オリジナルの塩、無酸処理海苔、古来種の梅干し、ごま、汚染のない煮干し、あご、天然昆布、天然わかめ、原木乾しいたけとか、そういう日本の伝統食材をオリジナルラベルで展開することになったんです。日本全国を旅してまわり、見つけた本物食品や、オリジナル原料で仕込んで頂いた逸品ばかり勢ぞろい55品目。けっこうな品数になってきたので、新たにブランド名を付けようということになり、ラベルデザインとか、撮影とか、紹介ページの原稿とか、数が数だけに、ものすごく時間がかかってしまいました。いやーーーすさまじかったです\(◎o◎)/!でも、ようやく一段落つけそうな感じです。先週は、そのお披露目のプレス発表会が青山でありまして、200名以上のプレス関係の方に来て頂きました。↑コスメを愛用して下さっている女優さんやモデルさんも足を運んで下さいました。みなさん、食も大切にされているので、すごく喜んでいただけました。大変でしたが、こうしてお披露目出来る日が来るなんて夢のようです。今回、一番時間がかかったのが自然栽培米の展開なんです。九州に自社農園がある関係で、よく九州に行くようになって、熊本の自然農の農家さん数人と知り合いになり、こういう素晴らしいお米を、縁ある方々にもお届けしたいなって強く思ったんです。野山に自然に生えている植物たちは、農薬や肥料などなくても病気になることは少なく、虫が過剰に発生することもなく、毎年花を咲かせ、実をつけます。自然栽培とは、自然の営みに寄り添い、肥料や農薬に頼らず、主に自生に近い環境で農作物を栽培する方法です。肥料・堆肥を投入しませんので作物は養分を求めてグングン根を張ります。根が張ることで、植物の生命力は非常に強くなり、過剰肥料の臭いに寄ってくる虫も少ないので、農薬などの必要性がなくなり、台風等の被害にも強く、野生植物のたくましさを備え、味もとてもおいしいのです。いろいろな田んぼを訪ねて、本当に水がきれいだなというところのお米を選びました。無農薬で無肥料で自然栽培であることはもちろん、生活排水がいっさい流れてこない棚田の一番上とか、ゲンジボタルが飛び交う美しい一つ目水源を水源としている田んぼとか、川の一番上流などの田んぼです。今回、6人の農家さんと契約させていただくことが出来ました。九州なのでヒノヒカリという品種のお米が多いですが、旭一号、亀の尾、イセヒカリ、ササニシキなどの日本人が古くから食べてきた原種に近いお米も揃えました。ヒノヒカリは「コシヒカリ」と「黄金晴」の交配で生まれたお米で、味のバランスが良く、炊きたてでも冷えてもおいしく頂くことができるお米です。ササニシキは、現在なかなか見かけない品種となってしまいましたが、あっさりした食感と甘味が特徴で、昔の日本人が食べてきたおかずの味を引き立たたせる飽きのこない品種です。口に含んだ瞬間にはらりとほぐれる柔らかな食感、そして噛む程に旨みが増す澄んだ味わいは大きな魅力です。旭一号は100年以上の歴史を誇る幻の品種で、粒が大きく食味の非常に良い品種です。すごくおいしいのに稲が倒れやすいために、倒伏に強いお米へと生産が移ったことから、幻のお米となってしまったと言われています。亀の尾は明治時代、山形県の研究心に富んだ篤農家・育種家である阿部亀治によって在来種から選ばれ、育成された日本の傑作イネ品種であり、現代米のルーツです。西の「旭一号」、東の「亀の尾」という言葉があるそうで、現存する日本の代表的な美味しいお米のルーツをたどるとこの2品種に行き着くといわれます。イセヒカリは伊勢神宮の神田にて発見された、大変希少なお米です。透き通った粒の立つ甘みのあるおいしいお米です。なおかつ、大変ですが天日掛け干し米がやっぱり最高なので、2人の農家さんに天日干しをやって頂きました。太陽の光でゆっくり乾燥し、逆さにすることで米に栄養が集まるので、とびきり美味しいお米となります。今回、あつかわせて頂く農家さんの中に、富田さんという方がいます。無農薬8年目の方です。除草剤や殺虫剤、化学肥料をやめた後もお米の収量は変わらず、とてもおいしいお米が出来たそうですが、ただ1つあった大きな変化について話をして下さいました。「ホタルが戻ってきたんですよ。除草剤や殺虫剤をやめたことで、ホタルが食べる「こひな」という虫が増えたんです。「こひな」を食べてホタルは成虫になるんですね。自然界というのは、すべて繋がっているんですよ。毎年6月になると、小木川沿いがホタルだらけで、まるで天の川みたいです!」今では子供の頃いた日本タニシも見かけるようになったそうです。水田で農薬をやめることは、本当に環境に影響が大きいと思います。こうした農家さんが、もっと増えてほしいです。私達がおいしく食べることで、盛り上げていきたいなと思います。↑うちの中津江村の田んぼも大豊作!来週稲刈りです。またみんなで天日干ししまーす!↑こちら何だと思いますか?なんと幻の「日本むらさき草」なんです。現在、絶滅危惧種とされるほど、日本ではほとんど見かけなくなっています。今、福岡のうちの農園ですくすくと育っているんですよ!↑ものすごく栽培が難しいのですが、西日があたらないように半分遮光して育ててくれています。この作戦がうまくいき、こんなに伸びて、花を咲かせているんです。このまま順調に育てば、ピンクのグロスの色付けの原料と出来ます。今現在も、北海道産の無農薬むらさき草を使用しているのですが、来年には自社農園の原料も出来そうです。紫根はお肌にもすごく良いので、これを入れた敏感肌用クリームも試作しています。無農薬で、昔ながらの方法で丁寧に、愛情込めて作られた伝統食材はまさに日本のスーパーフードです!
2014年10月21日
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みなさん、こんにちは。前編から時間が経過して、更新が遅くなってしまってごめんなさい。そうこうしているうちに、かなり秋の気配。本当にお肌も衣替えしてきましたね。お知らせなんですが、今発売している雑誌「sweet」の巻頭のニュースページになぜだか私のコスメブランドが1ページ全部で紹介されていて!びっくりしました。RAWチョコレートや瀧の酵母まで!sweetに?なぜだ?\(◎o◎)/!びっくり感激です。よかったら読んでみて下さい!さっそくですが、前回の続きです。肌が乾燥しているということは、お肌を異物の侵入から守ったり、ある程度紫外線をブロックしてくれている「お肌のバリア」が薄くなっていることを示しています。こうなると、ちょっとしたことでかゆみや赤みが出たり、化粧かぶれを起こしやすくなったり、いつもの化粧品が急に合わなくなることもあります。また、冬は紫外線の量は減りますが、減るだけでなくなるわけではありませんし、秋の紫外線量は春とほぼ変わりません。特にUV-Aはピーク時の2分の1以上の量が常に降り注いでいます。肌のバリアである皮脂膜や角質層には、紫外線をある程度程度吸収したり、ブロックする働きがあるのですが、バリアが薄いと、日常的な紫外線ダメージにも弱くなります。実は私は、これが一番アンチエイジング的に怖いと思っています。肌のバリアを守り、強化する。そのために、顔を洗いすぎない、出来れば合成界面活性剤を使わない、そして基礎化粧品で保湿を手伝い、うるおいを守り、バリアを助けるというのが大事だと思います。角質層にある20%~30%の水分を守っているのは皮脂、NMFなどの天然保湿因子、角質の細胞間脂質です。これをを保持するためには、洗顔に気をつけると共に、水分を保持できる「保湿物質」を外からもプラスしてあげると、なお良いと思います。良質で抗酸化力もある油分をプラスしてあげることは大事ですが、その前に水を挟み込んだり、水を蓄えたりする性質がある保湿成分をプラスしてあげると、とても乾燥しにくくなってバリアが強化されます。化粧水は水分と共に天然保湿成分を補給することが使用目的なので、水分だけのミストのようなものは、呼び水となって、かえって蒸発する時に肌の水分まで奪うことがあるので気を付けて下さい。下記のような保湿成分が入っている化粧水を選ぶと良いと思います。水を蓄えたり、挟み込める保湿成分●ヒアルロン酸皮膚や軟骨、目にも含まれるムコ多糖類。わずか1gで6Lの水分を抱え込むことが出来ます。ニワトリのトサカから抽出するヒアルロン酸もありますが、ダイオキシンの残留も気になるため、私は乳酸菌などの微生物に糖を与えて発酵したものを使用します。●グリセリン海藻や私達の体内にも存在する成分で、とても吸湿性が高く、水分を外部から取り込み保湿する性質があります。表示が同じグリセリンでも、石油パラフィン由来のものと、植物油由来のものがあります。私は植物由来が好きです。●トレハロースキノコや海草、酵母や藻類にも豊富に含まれる糖質で、高い保湿性があり干椎茸が水で戻るのもトレハロースを含有するため。ただし、遺伝子組み換え植物由来原料の可能性があるので気を付けて下さい。●ベタイン植物や水産物に含まれるアミノ酸の一種です。吸湿性と保湿性があり、皮膚につけると高い保湿性があり、NMFとして働きます。出回っているものは、北海道産の甜菜由来のものが多いです。ただ、甜菜は病気や虫に弱く農薬がよく使われる植物なので、私がコスメに使う時は、フィンランドのオーガニックの甜菜由来のものを使います。●セラミドお肌の角質層の隙間を埋めている脂質。水分を強力に挟み込んでキープする力がある。酵母発酵で得られるものが多いですが、酵母に発酵させている元は何なのかというのは気になります。私がコスメに使う時は、遺伝子組み換えでない菜種由来のステアリン酸を酵母が分解しているものを使います。●シロキクラゲ多糖体食用キノコのキクラゲに含まれる多糖類で、重量の480倍の水分を抱え込むことが出来る。●アロエベラ葉エキスアロエベラから抽出したムコ多糖類で、ヒアルロン酸に匹敵するほどの保水力がある。●レシチン細胞膜に多く含まれる脂質で、皮脂にも含まれる。水分を水分をサンドイッチ状に挟み込んで、肌の乾燥を防ぐ。遺伝子組み換えでない大豆由来がいいと思います。ちなみにセラミドやレシチンは脂質なので、化粧水に配合するより、美容液やクリームに混ぜる方が無理がありません。次に、体内からのアプローチです。乾燥肌を防ぐ食べもの●カロテノイドの多い、紫蘇、ニンジン、パセリ、わかめ、春菊、ほうれん草、海苔など。ビタミンAは皮膚や粘膜の潤いを維持しますし、NMFの生成を促す働きもあります。皮脂腺や汗腺の働きを助けるという面もあります。カロテノイドの形で摂ると、体内で必要なだけビタミンAに変換されます。●セラミドの多い生芋こんにゃく角質層の水分を保持するのがセラミド。こんにゃくや、しらたき、わかめ、大豆、ほうれん草などに含まれますが、生芋こんにゃくと書いているこんにゃくに特に多いです。●山芋、オクラ、納豆などのネバネバ系ネバネバ系にはムコ多糖類が多いのですが、皮膚のコラーゲンの隙間を埋めているのもムコ多糖類なので、食べることでも乾燥肌を予防できます。私は最近、大分県の「くろめ」というネバネバ海藻に夢中です!!フコイダンたっぷりだから、免疫アップにも良いと思います。●オメガ3脂肪酸(青魚、おきあみの油、亜麻仁油、チアシード等)オメガ3が不足すると細胞膜の質が落ちるのですが、肌のターンオーバーにも悪影響します。細胞間脂質やNMFは、角質層のターンオーバーの過程で生成されるため、オメガ3の補給により肌にうるおいを感じる方が多いのです。他にもコラーゲンや天然ビタミンC、ビタミンE、B1、B2、亜鉛なども重要だと思います。秋冬の肌の乾燥を防いで、バリア機能アップ!!肌バリアが健全なら、肌のアンチエイジングはかなり実現出来ます!!!
2014年10月08日
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