Resurrection

Resurrection

July 12, 2016
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カテゴリ: 読書
『下流の宴』(林真理子著 文春文庫)を読了した。

「先月から『下流の宴』(林真理子著 文春文庫)を読んでいたが、
面白くて、物語の世界に引き込まれながら読んでいる。
やはり著者は大したストリーテーラーだ。
確かテレビドラマになったと思うが、そのときはドラマも見なかったし、
あまり関心もなかった。
東京の中流家庭、中流の上あたりの家ってこういうのかと思った。
全然上昇志向のない中卒(高校中退)の翔は、このまま変わらないのだろうか、
その辺が一番興味のあるところだ。
翔の相手の珠緒の出身地、「南琉球島」は架空の地名だった。
南大東島がモデルらしい。あるブログに書いていた。」
(ここまでHPに書いたこと)



珠緒は恋人翔と一緒になるために医者になる、
と彼の母親、由美子の前で啖呵を切る。
由美子が珠緒の家とは家の格が違う、
それは由美子の家が医者の家だからというのだ。
このあたりが中盤の盛り上がりで、
この後、カリスマ進学塾講師の指導の下、
珠緒の猛勉強が始まる。
目標は2年で宮崎大学医学部合格で、「宮崎大学医学部」の方は実在だった。

『下流の宴』は2009年に毎日新聞に連載された小説だけあって、
現在の社会問題を多く取り扱っている。
若い人が特に車とか欲しいと思わなくなってきている。
「これじゃ、モノが売れないわけだ。」という翔の祖母、満津恵の言葉。
「特に贅沢しなければ、バイトで暮らしていけるジャン」という翔の生き方。
実際、年収300~400万ぐらいで子供の学費も払えないような「下流の人」が増えているという記事を最近読んだ。





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Last updated  July 13, 2016 03:26:32 PM
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