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白馬五竜&Hakuba47スキーの2日目・・ 朝からあいにくの雨・・通り雨とのことでしたが・・ アイゼンにピッケル姿のクライマーの方々が、 続々と、ケルンに向かって登っていくので、 ちょっとスキーを立てかけて山登り気分を味わう。 10分ほどで、地蔵の頭・・1675メートル 夏であれば、ここから小遠見山まで60分、 でも、五竜岳までは6時間(T_T) 五竜岳・・百名山の一つなので、いつの日か歩くのでしょうか?! 滑走中の11時半過ぎ、稲光りとともに雷が轟音・・ 滝のような激しい雨になる。 当然ながら、全リフト・ゴンドラ停止 中腹のアルパインセンターで雨宿り・・ 1時間半ほど経ったところでHakuba47側へ滑り降りる。 30分ほど待ち、白馬五竜行きの巡回バスに乗ることができました。 レンタルスキーの方も、「最悪の雨でしたね~。こりずにまたいらしてください」 と声をかけられましたが、1~2月の冬シーズンの姿も見てみたいです。
2011.04.30
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1泊2日で、白馬五竜&Hakuba47スキー場へ 初日は、好天・・積雪は165センチ、気温2度 白馬五竜側のエスカルプラザからのゲレンデ・・は、雪なし(>_
2011.04.30
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【送料無料】構造デザインとは何か構造デザインとは何か―構造を理解しないアーキテクトとアートを理解しないエンジニア アラン・ホルゲイト訳 播繁 鹿島出版会2001年刊 ≪この本の大部分は、アーキテクトの「仕事のやり方や思想」を研究することに 当てられている≫ しかしながら、 のっけから、印象的な文章があります。≪ある人はまた、技術者同士であれば意見の相違が生じても、 純粋に冷静で論理的な議論によって、通常、人間関係につきまとう問題から 離れて解決できると思っている。 このような考えをもつ人たちはいずれ突然目を覚まされる運命であり、 そしてこのような思い違いをさせておくのはひどい仕打ちというものであろう。≫≪構造エンジニアリングのアート(術)には、 設計チームのの他のメンバーとよい関係を保つためのコミュニケーションのアート が含まれて≫いる。≪・・仕事は人間によってなされるもので、どのような形で雇われようとも、 同意することもできるし、あるいは反対することもできるからである。(アクロイド)≫もう一つ、ホルゲイトさんのぼやきを紹介(>_
2011.04.25
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哲学は何の役に立つのか価格:777円(税込、送料別)西研・佐藤幹夫「哲学は何の役に立つのか」(新書y)洋泉社2004年刊≪哲学とは、「原理 principle」の思考である。≫ 「何を根本に置けばよいか?」を常に問題にしようとする思考が哲学である。≪ぼくが近代哲学にこだわるのは、現代社会の諸問題を捉え新たな方向を 探るさいに、「どこに足場(原理)を置くか」ということがきわめて重要だからだ。≫≪哲学書の難しさは「なぜそもそもこんなことが問題になるのか」 がよくわからない、という点にある≫ 哲学はなぜ始まったか?≪「安定した世界像が揺らぐこと」が一番の条件です。≫ たとえば、アレキサンダー大王によって小さな国々や様々な民族が一つになったことで 古代世界が大混乱したことを契機としたり・・≪「いろいろな価値観をつくり出して生きている人間というものはどういうものか」 を考える≫≪哲学は一度相対化を経た後の思考法≫である。≪近代哲学はほんとうに多くのことを成し遂げてきました。 ひとつには、「共通理解をつくりあげるための方法」≫です。 フッサールの現象学の「意識体験の本質観取」にいきついている。 第二は、人間的な欲望の理論である。 人間的な自我は他者からの承認によって初めて支えられる、とヘーゲルはいう。 人間の欲望は変化するが、「承認」を求めるという契機は貫かれている。 第三は、近代の核心は、自由であるということ。 <目次>序章 哲学の難しさに負けないために第1章 ニーチェ 「自分」をどこから考え始めるか第2章 ソクラテス‐プラトン 「考える」ことについて考えてみる第3章 カント 「人間」とは何だろうか―近代という枠組みを考えてみる第4章 ヘーゲル 教育と働くことをめぐって第5章 フッサール・橋爪大三郎 「私」から社会へどうつなげるか―「われわれ」の語り方第6章 カント・ヘーゲル 9・11以降、「正義」についてどう考えるか終章 東浩紀・フーコー 哲学はなぜ必要か―再び「考える」ことの足元を見つめて
2011.04.25
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西研・川村易「哲学のモノサシ」日本放送出版協会1996年刊 古代ギリシアの哲学者たちは、万物の<おおもと>を考え、様々な答えを導いたが、 かんじんの哲学は、その「答え」にはなく、彼らの抱いた「問いかけ」にあった。 「世の中にはいろんな物があるけれど、それらはいったい何からできているんだろうか。 神話や伝説はあれこれ語っているけれど、ほんとうのところはどうなんだろう」 「ほんとうのところはどうなんだろう?」に、≪哲学≫のはじまりがある。≪ ≪哲学≫という営みについて、ぼくは次のようなイメージをもっている。 1.深く根本的問うて考えようとすること。 2.じぶんのなかの風通しをよくすること。 3.美しく真実なものへの意欲をもちつづけ・育むこと≫≪「わたしが存在していることの理由」には、端的な答えはない。 でも、「なぜその人はこう問うのか」は問える。≫ つまり、より適切な問い方・考え方は存在する。 哲学の歴史は、そういう問い方の変換に感心させられる。≪物理的世界にはまったく「意味」というものがない。≫≪科学はあくまで、世界を「人間」が説明しようとする仕方のひとつにすぎない! 科学は、世界を説明しようとする人間の欲望と知性が生み出したものであり、 人間が存在しなければ、科学は存在しないのだ。≫≪「物理的世界こそ客観的真理だという考え方は、ひっくりかえっている」≫ とフッサールはいう。≪生きていること・経験していることが先である。 科学や情報や説明はその後からくるのだ。≫≪ ≪現象学≫は、「向こう側に存在するだろう唯一絶対の真理」をもとめることから、 問いの方向を大きくじぶんのほうへと転換した。≫ <なぜわたしにはこれが真実だと思えるのか?>と問う。 じぶんのモノサシを持つことが大切である。 でも、じぶんのモノサシをどうやってつくればよいか?≪<蓼食う虫も好き好き>という言葉があるが、批評家というのはじぶんのなかの 「虫」の認識育成に骨を折る人種のことだ>と小林秀雄がいっている。≫ 「じぶんのなかの「虫」の認識育成」をすることにつきる。<目次>哲学はどうやってはじまったのか哲学するってどんなこと哲学の特徴はどんなところ考えても「無駄」なんじゃない生きてる意味はどこにあるじぶんを問うこと・普遍的に問うことどこから・どうやって考えていけばいいのか「科学」ってどういうもの絶対にただしい知識なんてあるのかな科学は世界を説明しつくせるか〔ほか〕【送料無料】哲学のモノサシ価格:1,529円(税込、送料別)
2011.04.24
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【送料無料】哲学の練習問題価格:1,575円(税込、送料別)西研・川村易「自分と世界をつなぐ哲学の練習問題」日本放送出版協会1998年刊≪哲学とは、なるべく根っこから考えようとすることである。≫ 人間とは何を求めて生きる存在なのか? 死んだらどうなるのか? いくら考えてもぐるぐると回る。≪そういうときに大切なのは、問いそのものを吟味するということだ。≫≪私はなぜこういう問いにとりつかれているのかと考えてみることだ。≫≪自分のなかの疑問をまっすぐに追及してよい≫ 人間は人生全体を見降ろすようにして、人生の意味や神や来世について考えてしまう。 しかし、≪人間は生きているかぎりつねに生の内側にあり、生の外側に立つことなどできはしない。≫ ≪<私が感じたり考えたりしていること(意識)の外側に、まったく客観的な現実という ものを想定することはできない>≫とフッサールはいう。 ニーチェの言葉・・≪<どこかに絶対の生きる理由があるわけではない。 生きる理由を求めるのは、君が自分を勇気づけたいからなのだ。 君は自分の外に何かを求めるのではなくて、君じしんにたずねなくてはいけない。 どう生きることが自分をいちばん元気にするのか、と。>≫≪<人生はひとつながりの輪である。 もしいままでにただ一度だけでも心の底から「生きていてよかった」 と思えるときがあったなら、人は自分の人生の全体を肯定したことになるのだ>。≫ 脳の仕組みを徹底的に研究すれば、人間の精神の働きも解明されるはず、 と考える人がいるが間違いである。 脳というハードウェアだけみても、心というソフトウェア面からのトラブルの原因はわからない。≪客観性とは、じつは他者との「共有性」なのである。≫<目次>プロローグ 自分に向けて問う第1章 科学の言葉、哲学の言葉第2章 人間の本性をテツガクする第3章 自分と社会はどうつながっているか第4章 「生きる意味」の問い第5章 思想の流儀―どこへ向けて問うかエピローグ(再び〈根本から考える〉場所へ生きる意味と哲学の役割―ヨースタイン・ゴルデルとの対話)
2011.04.24
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【送料無料】定年と読書鷲田小彌太「定年と読書 知的生き方をめざす発想と方法」(文芸社文庫)文芸社2011年刊(単行本は2002年刊) 読書の楽しみを再認識できる一冊。 このGW期間中、足立巻一さんの「やちまた」、 ・・20数年ぶり、読みたくなりました(^^ゞ 高齢社会は暗黒だ・・のウソ 古川俊之氏によると、≪高齢化は、2021年がピークで、その後は低下し、日本を含め、 先進国では、ほぼ20パーセントで安定する。≫ また、就労人口と総人口の比率は、1980年と2025年は、 0.477で同じである(1920年は、0.462)。 高齢者であふれている世界がくるわけではない。 定年後の読書は、愉楽・・でも、定年前から読む習慣がないと読めない。 「晴れた日には読書が似合う」≪「晴耕雨読」は、退職後の悠々自適の生活スタイルとしてではなく、 若いときの、しゃにむに仕事をしているときの知的生活スタイルに適っている、 といってみたい。≫≪読書をすると世界が違って見える≫≪たとえ、自分の周囲の世界に変化がない場合でも、 自分を巡る世界が変わる。 ということは、読書によって、自分の内部世界が変化するからだ。≫≪読書とは、一言でいえば、世界とあい渉ることである。 「渉る」とは、広く通じる、広く知る、広く読むである。 本を開くとは、世界の扉を開くことである。≫≪何よりもいちばんいいのは、自分の人生はこれからである。 自分の世界はまだ開かれてある。 そのためには、そうおうの気力と体力を要する。 努力が必要だ、そして、その努力は概して報われる、ということに 気づくことである。≫ 「本を読む人の顔はいい」≪いい顔というのは、美醜よりも貴卑に関している。 貴卑よりも賢愚に関している。 賢には、知識と知恵が属する。 いい顔とは、知識よりも知恵がある顔である。≫ 小西甚一「日本文藝史」全5巻+「日本文学原論」≪おそろしく困難な主題を追っていながら、驚くほど読みやすい。≫ 福澤諭吉「時事新報」の社説を読む 足立巻一「やちまた」<目次>序章 新・人生設計論―定年後の人生に上昇気流1章 定年後の日々には読書が似合う2章 読書のある人生、ない人生3章 読書計画のある人生4章 さまざまな読書術集書術終章 老後は続くよ、どこまでも
2011.04.24
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【送料無料】東大生の論理高橋昌一郎「東大生の論理 ― 「理性」をめぐる教室」筑摩書房2010年刊 「理性の限界」「知性の限界」を題材にした授業の反応はいかに? 高橋さんが提出する問いかけに対するやりとりが数多く紹介されているのですが、 とりわけ、「東大生への挑戦」としたアンケートを巡る顛末が、実に面白いです。 受講している学生全員に対して、授業後に提出するコメントシートに 「1万円」か「1000円」かどちらかの金額を書くようにいいます。 どちらを書くのも自由だが、クラスメートと相談してはいけない。 もし「1万円」と書いたシートがクラスの20%を超えたら、プレゼントは何もない。 しかし、もし「1万円」と書いたシートがクラスの20%以内だったら、 書いてあるとおりの金額を君たち各々にプレゼントしよう、というもの。 はたして結果はいかに? 条件を変えて何度か行った挑戦を通して、 図らずも・・いえ、図って「社会的ジレンマ」や「腐ったリンゴ仮説」、 「ナッシュ均衡」「アヒルの選択」「集合的合理性」「個人的合理性」 などを体感しつつ、あわせて東大生の倫理観まで垣間見ることができる、 というものでした。 ところで、 論理学が、論理的に考えても同じ答えに辿りつかない端的な例として、 「囚人のジレンマ」における論争では、 論理学者のレイモンド・スマリヤンは、「裏切る」べきだといい、 認知科学者のダグラス・ホフスタッターは、「協調」すべきだといい互いに平行線のまま だといいます。<目次>「シラバス」と「男女関係の問題」「二分法」と「詐欺」「スモールワールド」と「東大生への挑戦」「社会的ジレンマ」と「東大生からの挑戦」「ナッシュ均衡」と「アヒルの選択」「パレートの法則」と「マーフィーの法則」「進学振分け」と「功利主義」「哲学ディベート」と「推論」「東大生の相談」と「科学者倫理」「理性」と「神秘」「東大生の視点」と「授業評価」
2011.04.24
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【送料無料】春の日や庭に雀の砂あひて春の日や庭に雀の砂あひて―キーツの俳句絵本編 リチャード ルイスイラスト エズラ・ジャック キーツ訳 いぬいゆみこ偕成社1999年刊 やわらかなタッチのキーツさんのイラストに、 俳句の原文、英文、和訳が載っていて目で楽しむ絵本 うつくしや せうじの穴の天の川 一茶 How lovely Through the torn paper window The Milky Way きれいだなあ! 障子の穴からみえる 天の川は 大蛍ゆらりゆらりと通りけり 一茶 A giant firefly: that way, this way, that way, this - and it passes by. 大きなほたるが、あっちへ ゆらり こっちへ ゆらり またあっちへ -ほら そこをとおって
2011.04.23
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我は求め訴えたり価格:2,977円(税込、送料別)デーモン小暮「我は求め訴えたり」ネスコ1987年刊ちまたの宗教拡販員や占い師に騙されないために・・≪そもそも”運不運”などというものは、我々悪魔が左右しているのだ。 我々のような気まぐれ者が掌握している運命が、たかだか人間の占い師の 予想通りになるわけないであろう。 愚か者め。≫≪神などにすがっても、救いなど見つかるはずがない。 救いは汝ら自身の内側にあるからである。 耳を澄まして、自分の内側の声をきくがよい。 もっと素直になり、自分の欲望に従って、己れの心の欲するがまま、 求めるがままに生きてゆけば、不安に足をひっぱられることなどないのである。≫でも、日本人は、既成の宗教に入信していなくても、根っからの「世間体教団」の信者なのである。≪ある意味で日本人は二重の強迫神経症患者である。 一つは、他人と同じでないと不安な”画一化神経症”、 もう一つは他人と差をつけて優越感を感じていたいという”差別化神経症” である。≫ 日本にいながら、日本人的思考を捨てる・・難しいですね~(>_
2011.04.23
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【送料無料】学者のウソ掛谷英紀「学者のウソ」(ソフトバンク新書)ソフトバンク クリエイティブ 2007年刊 理系、文系問わず、学者たちのウソ・・というかポジション・トークのオンパレード。 原因は、現実の前に理屈が死んでいるため。 現実の中から、都合のいい事実を切り取って、それに理屈をつけることはできてしまいます。 三元主義・・現地、現物、現人を抜きにした理屈が現場を殺します。 福島原発の現場作業員の方々のことが心配です。 一方、日本人の好きな価値相対主義の危険性・・ ≪ポストモダニスト、あるいは価値相対主義者は、何を疑い、何は疑わないのか。 結論からいうと、自分に都合の悪いことは疑い、都合のいいことは信じるという 思考パターンに陥っているケースが多いのである。≫ <目次>第1章 学者のウソ(住基ネット論争のウソゆとり教育のウソダム論争のウソ理系学者のウソ文系学者のウソウソが生まれる背景)第2章 本来の学問(自然科学の方法論自然科学の困難文系学問の困難ポストモダンの学問)第3章 学歴エリート社会の罠(マスコミエリートの倫理破綻エリートによる「弱者ごっこ」論法利己主義の暴走既得権益としての学歴エリート道具化する倫理)第4章 ウソを見破る手立て(学歴エリートに騙されない方法言論責任保証の試み新たな技術が社会を変える)
2011.04.23
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【送料無料】元素111の新知識第2版桜井弘「元素111の新知識 第2版」(ブルーバックス)2009年刊 「原子」は「物質を構成する具体的な要素」 「元素」は「性質をあらわす抽象的な概念」 水素原子は、水素ガス・水・アルコール・糖・アミノ酸・タンパク質などの状態で存在する。 このすべてのの状態を含めた水素原子のことを、概念として「元素」とよぶ。 ウラン・・≪ウランが放射性元素であることを見出したのはフランスのベクレルであり、 1896年のことであった。≫ 地殻中のウランの存在度は、地殻1g中、2.4μg。 海水1Lあたり、3.3μgの低濃度であるが、海水中の総量は、40億トンにのぼる。≪核分裂によってつくられる複数の中性子数をコントロールせずに一瞬のうちに 核分裂連鎖反応をおこさせるのは原子爆弾であり、 厳密にコントロールして持続的に核分裂反応をおこさせるのが原子炉である。≫ 超重元素・・ 周期表で92番のウラン(U)よりも原子番号の大きい元素は超ウラン元素と 呼ばれ、天然にはごくわずかしか存在しない。 しかし、ウランよりもずっと原子番号の大きい元素は、人工的につくることができる。<目次>水素ヘリウムリチウムベリリウムホウ素炭素窒素酸素フッ素ネオン〔ほか〕
2011.04.23
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【送料無料】塔と橋塔と橋―構造芸術の誕生 デビッド・P. ビリントン訳 伊藤学、杉山和雄、海洋架橋調査会鹿島出版会 2001年刊 ロベール・マイヤールの研究者、ビリントンさんによる構造芸術についての本。≪一人の設計者が一つの形態の構想を立て、「効率性」と「経済性」の規範を守りながら 「優美」なものを見いだすときに、構造芸術は生まれる。≫ ≪構造力学の透視図からこの新しい芸術形式の設計図を示すことと、 厳格に技術的意味において最良の設計がしばしば最も美しい設計であることを示すのが、 私の主たる目標である。≫ 科学と技術は独立した活動である。 第二次大戦後の軍事用の厖大な数の技術的発明のうち、科学的発見に依存するものは、 わずか0.3%であった。 ≪スイスの橋梁設計者ロベール・マイヤールは、1923年に彼のアーチ橋の一つに対して 限定された理論を展開した。 それは、構造に対する一般的数学公式の原理に反するものであったため、 大戦中は多くのスイス人学者から批判されたが、マイヤールの限定理論は特定の型の形態 に対して十分に機能したのである。 その型の類型内ではマイヤールの理論は有効であり、非常に簡潔であるという利点があった。 彼はその理論を形態に合わせて造りあげたのであり、理論に合わせて形態を造ったのではない。≫≪広範な現場観察と結びつく美しい形態を求めるマイヤールの美的な目標が、 より合理的な計算法を発展させたのである。≫≪1900年から1940年にかけて、ロベール・マイヤールは構造芸術の分野において 革命的な仕事を成し遂げた。彼の業績が偉大であることは、今日やっと技術者のみならず 一般の人々に明らかになってきた。 彼は過去の石造り建築を完全に捨て去り、コンクリートをその特性にふさわしい、 見た目にも洗練された形態にした20世紀最初の技術者であった。≫≪マイヤールのスイスにおける薄肉コンクリートアーチは競争設計で最も低コストの提案であ≫った。 サルギナトーベル橋は、ロベール・マイヤールは建築業者フローリアン・プラダーとともに、 他の設計会社18社との競争入札において最低価格で入札したため、本橋の設計と建設 の契約を勝ち取ることでできた。 ≪優秀な技術者にしばしばみられるように、設計に十分な費用をかけた方が、 全体としての実質的費用は安くなるといえる。≫<目次>隠された伝統:工学における芸術第1部 鉄の時代(トーマス・テルフォードと新しい芸術形態ブルネル、スチブンソン、鉄道構造物の形態グスタフ・エッフェルと三日月形アーチ橋ジョン・ローブリングと吊橋ブルックリン橋とエッフェル塔)第2部 鋼とコンクリートの新しい時代(ジェニー、ルート、第一シカゴ派イーズからアンマンまでの巨大鋼橋ロベール・マイヤールと鉄筋コンクリートによる新しい形態ヴォールトの国別の様式フレシネーが目指した理念規律と遊び心:コンクリートの新しいヴォールト新しい高層構造物、新しい橋梁構造芸術の理念)
2011.04.23
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【送料無料】あなたのエクササイズ間違っていませんか?桜井静香「あなたのエクササイズ間違っていませんか?―運動科学が教える正しい健康メソッド」(DOJIN選書)化学同人2008年刊 「運動」とは、体力の向上や健康維持・増進のための一手段。 「スポーツ」とは、運動にルールをとりこみ、勝敗が関わるもの。 本書は、運動を心から楽しい、と思えるようになるためのもの。 心電図の所見と一日の歩行数との関係・・ 一日の歩行数が多いほど、心電図で正常を示すことが多い。 12500歩以上では、異常心電図者は一人もいない。 反対に、5000歩未満の人は、約40%が異常心電図者である。 運動プログラム例・・ ・時間にして1回25~30分間以上実施 ・週に2~3回は取り組む ・脈拍が120~130になる時間帯が8~12分間続くこと ウォーキングの効果・・ 1.心臓への負担が少なく安全な運動(血圧の上がらないニコニコ運動) 血圧循環が良好になり、身体の状態はより健康的になる。 運動の強度を上げると、どんなに激しく運動をしても「これ以上は上がらない」 最大心拍数まで到達する。 ウォーキングでは、心拍数が最大にまで達することはない。 2.高血圧の人に適度で有効な運動 適度な運動処方が血圧を下げるタウリンを増やす。 3.肥満(糖尿病)の撃退につながる 肥満 ⇒ 心臓への負担大 ⇒ 糖尿病や動脈硬化などの病気へ 4.エンドルフィン効果で心地よくなり、ストレス解消 酸素をたくさん必要とするような運動を定期的に続けると、 脳の血液中にβ-エンドルフィンというホルモン物質が増える。 これはストレスがかかったときに分泌されるホルモンで、 苦痛をやわらげてくれるもの。 5.怪我のリスクが少ない ジョギングの3分の1程度の衝撃しか下半身にかからない。 6.身体バランス調整力が養われる 定期的にウォーキングすれば、必然的に足腰が強くなる。 外を歩くことで、階段など昇り降りをする中で調整力が身につく。 走りを強化するような筋力トレーニング・・ 基本的な下半身の運動(スクワットなど)や体幹の運動(腹筋運動やツイストなど) を行う。 運動後、筋肉痛にならないために・・ クーリングダウンを念入りに、サボらずしっかり取り組みを! <目次>第1章 正しい運動の第一歩として第2章 知っておきたい 運動と身体の関係第3章 中高年と運動――生活習慣病予防のためにも運動実践を第4章 より効果的な運動を行うために第5章 すぐできる! 健康運動にトライ第6章 運動 お悩み相談運動は楽しい!――あとがきにかえて
2011.04.23
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【送料無料】統計数字を読み解くセンス青木繁伸「統計数字を読み解くセンス―当確はなぜすぐにわかるのか?」(DOJIN選書)化学同人2009年刊 「数学や確率が苦手であっても統計学を活用することはできますよ」 本書、統計リテラシーを高めるための一冊。 統計数字を見る場合、その数字の前提を見極めることが大切であること。 前提条件によって、数字の意味は大きく変わります。巷の統計数字の多くは、 公表する人にとって都合のよい数字であることが多いことを知ることは大事です。 標本が満たさなければならない条件 カブトムシを調べるのに、カブトムシの雄だけを観察してわかった気になる。 世論調査の場合も、また同じ。 標本は、母集団の縮図でなければならない。 因果関係を検討する。≪ふたつの事柄(変数)のあいだに相関関係がある場合に必ず因果関係があるわけでは ありません。 因果関係がある場合には相関関係がありますが、相関関係があるからといってそれは 必ずしも因果関係を意味しません。≫ 風が吹けば桶屋が儲かる ・・風が吹いてから、桶屋が儲かるまでには、11のステップがあるが、 各々の発生確率を7割とすると、 0.7の10乗 で、 なんと、0.028=2.8%となってしまいます。 これでは、因果関係があるとはいえない。 検定・・統計学的な見地から、割合の差に意味があるかどうかを調べること。 「検証したい仮説」の明確化 「帰無(きむ)仮説」・・「無に帰される運命をもつ仮説」 棄却されることで、「検証したい仮説」が採択される仮説 「対立仮説」・・「帰無仮説に対立する仮説」のこと。 ex.サラリーマンの年収と血圧 Jリーガーには、早生まれは少ない<目次>第1章 統計数字はじめの一歩――データの集計と分析 一 どんなデータがあるのだろう 二 データの分布に現れる法則 ●確率をめぐる話1 二個のサイコロの目の和第2章 平均することでなにがわかるか 一 平均とはどういうことか 二 宝くじ一枚の当選金――期待値とはなにか ●確率をめぐる話2 確率を具体化するとどういうことになるのだろうか第3章 偏差値を正しく理解する 一 全体の中での位置を知る 二 偏差値はなにを明らかにするか 三 対数正規分布の平均値と標準偏差 ●確率をめぐる話3 宝くじの番号、宝くじに当たりやすい人第4章 データ集計のコツ一 集計表の見方とつくり方 二 シンプソンのパラドックス ●確率をめぐる話4 誕生日のパラドックス第5章 相関関係をどう読み取るか 一 ふたつのデータの相関をとらえる 二 性質の異なる数値をどう扱うか ●確率をめぐる話5 ロト6で出やすい数字はあるのか? 第6章 因果関係を検討する一 相関関係と因果関係 二 見かけの相関 三 風が吹けば桶屋が儲かるか ●確率をめぐる話6 薬の有効・無効第7章 もっともらしい結論に惑わされない――検定 一 検定とはなにか 二 違いの大きさを測る基準 三 奇妙な一致に統計学はどう答えるか ●確率をめぐる話7 野球選手の打率第8章 全体の姿を推しはかる――推定 一 標本とはなにか 二 得られた結果をどう判断するか 三 ペンキの厚さの分布と信頼区間 ●確率をめぐる話8 エレガントな調査法第9章 統計による予測は可能か? 一 回帰という現象 二 地球は温暖化しているか 三 予測の精度を高める方法 ●確率をめぐる話9 確率を意思決定に役立てる――降水確率第10章 健康な生活を送るための統計学 一 正常と異常の境目 ●確率をめぐる話10 検査結果の確からしさ 二 安全性の判断
2011.04.23
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【送料無料】だまされる視覚北岡明佳「だまされる視覚 錯視の楽しみ方」(DOJIN選書)化学同人2007年刊≪本書は、錯視デザインの指南書である。それも世界初の書物である。 本書が錯視デザイナーのバイブルとなることを、私は期待している。≫ とは、あとがきの言葉。 錯視の楽しみ方・・と思って手に取ったら、 錯視デザイナーを志す人向けの内容にもなっていました。≪今なら、錯視デザインを志す競争相手の数は少ない。 それどころか、競争相手は一人もいないのかもしれない。 だから、短期間でこの業界(そんなものがあればだが)のトップに立てるかもしれない。≫ って!!! 古今東西だけでなく、北岡さん作成の豊富な錯視図が惜しみなく紹介されており、 眺めるているだけで楽しめます。 錯視は脳で起こる≪錯視(visual illusion)とは、目の錯覚のことである。 もっとも、「目の」錯覚といっても、錯視は目ではなく、脳で起こる現象である。≫ 錯覚には、知覚レベルの現象や認知レベルの現象=勘違いなどがあるが、 錯視は、視覚性の錯覚、知覚レベルの現象である。 静止画が、なぜ動く? 運動残効のため。 同じ明るさなのに、一方は明るくて、一方は暗い? 明るさの錯視。≪ある領域が、それよりも暗い領域に囲まれると、より明るく見え、 それよりも明るい領域に囲まれると、より暗く見える現象である。≫ 水平のはずが、なぜか傾いている 傾きの錯視。幾何学錯視の一種。 なぜ立体的に見えるのか? 3D画像=ステレオグラムは、両眼立体視の機能を用いたものであり、錯視ではない。 ステレオグラムの奥行きが見えるのは、両眼視差によるもの。 右目と左目の網膜像上では、奥行きの異なる対象の距離が異なり、それらの距離の差のことをいう。 <目次>第1章 錯視とは何か第2章 静止画がなぜ……止まっているものが動いて見える錯視第3章 同じ明るさなのに……明るさの錯視第4章 水平のはずが……傾きの錯視第5章 だまし絵は錯視か?―いろいろな錯視
2011.04.23
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【送料無料】橋はなぜ美しいのか大泉楯「橋はなぜ美しいのか―その構造と美的設計」技報堂出版2002年刊 橋はなぜ美しいのか? 美しくあることを求められているから。 でも、橋はまず強くある必要があります。 チャンドラーの言葉ではありませんが、、 美しく作った橋でも、強くなければ生き残れません。 また、強いだけでも、愛されません。 しかし、 風雪に耐えて生き残った美しい橋は、 できた時から美しい橋であった。 そして、それは自然にできたものではなく、設計者の強い意図が働いている。 本書は、「健康的で美しい構造物を創造するために必要な視座と手法」について 述べられたもの。 大泉さんも、ロベール・マイヤールの橋のファンですが、 サルギナトーベル橋ではなく、 スイスのテス川に架けられた人道橋・・幅2メートル、長さ50メートルの小さな橋 でした。≪土木施設の美しさを考えるとき、この橋にすべての要件が含まれていると思います。≫ つまり、「視覚的な美しさ」と「心的な美しさ」を兼ね備えている。≪美しさは理屈ばかりでなく、まず直感があり、理屈はその後ということもあります。 ですから、審美眼と造形力を養うためには、美しいもの、優れたものにできるだけ 数多く接し、その都度よく考えること以外にありません。≫ 美しさとは何か、の分類分けを踏まえた説明の延長で、 日本での建築においては、「日本の美」について考えることの必要性を 説かれている点が、印象に残りました。<目次>第1章 設計の原点―日常生活と設計(酒場のグラフ―観察の重要性新幹線の小テーブル―考察の重要性 ほか)第2章 基本認識―設計のこころ(美しさとは何か橋とは何か ほか)第3章 構造計画の実際―こころを形に表す(計画の手順造形の検討、方法論 ほか)第4章 参考資料―事例・環境・スケッチ(さまざまな形地球環境への負荷)
2011.04.16
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【送料無料】脳の王国茂木健一郎「脳の王国」小学館2011年刊≪脳には、手遅れということはない。≫≪少なくとも、ある年齢以上になったら学習は不可能だと決めつけるデータなど、 脳科学では存在しないのである。≫≪人間の脳は、一生学び続けることができる。 そのシステムは「オープン・エンド」。 いつまで経っても、「完成」ということはあり得ないのであって、 森鴎外の小説のタイトルを借りれば、常に「普請中」なのである。≫≪脳の神経回路は、結局は「筋肉」と同じことである。 腕立てふせをすれば筋肉が太くなるのと同じように、「瞬間集中法」を実行していれば、 切り替えの回路が太くなる。≫≪・・経験の「多様性」は脳に良い。 一つのカテゴリーだけではなく、さまざまな種類のことを経験するのが、 脳の成長を促し、学習を育む上で大切である。≫≪天才とは努力の仕方を知っている人のことである。 逆に、努力の仕方を知らないがために、自分の能力を発揮せずに終わってしまう人は 世間にたくさんいる。≫≪人間の脳は、自らの身体を使って行動しなければ、本当の意味では学習することができない。≫≪「癒し」とは、すなわち、全体のバランスが回復すること。 脳のような複雑なシステムがうまく働くためには、さまざまな異なる回路が、 調和あるかたちで機能しなければならない。≫≪他人のことをこうだと決めつける人は、結局自分の脳も決めつけている。 せっかくの発展のチャンスを逃してしまう。 先入観を持たずに柔軟に考えることが脳を活かす上で最も有効な方法なのである。≫新橋のサラリーマンに対する茂木さんの目・・≪朝から晩まで真面目に働いて、赤提灯でささやかに飲む。 シリコンバレーの俊才たちと渡り合ったり、目をギラギラさせた中国や韓国の野心家 たちと対等に張り合ったりはできないけれども、それなりにつましく生きている。 そんな人たちの生活が、失われてしまってはいけないだろう。≫ ・・って、駅前のニュー新橋ビルを見ての感想のようですが、 店によっては、客単価7~8000円ぐらいで、客筋も付近のオールド・ジャパンの 企業の人が多いので、上から目線ですね~ 最後、茂木さんと内田さんの対談があります。 就職先を選ぶ学生への内田さんの言葉・・ ≪実利に流れるのは、悪いけど二流の才能ですよ。 真の才能は魂がぶるぶると震えるところにしか向かわないわけで、 ここへ行けば金が儲かるという理由で選ぶなら、その時点ですでに二流ですね。≫<目次>第1章 脳の鍛え方第2章 “天才”“人生の達人”に学ぶ第3章 脳の不思議、人生の妙第4章 「ガラパゴス化」と向き合う第5章 脳を進化させる教育第6章 脱藩せよ!第7章 「アンチ」から「オルタナティブ」へ第8章 特別対談 内田樹×茂木健一郎 「天下無敵」のススメ
2011.04.16
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【送料無料】脳と即興性山下洋輔&茂木健一郎「脳と即興性―不確実性をいかに楽しむか」(PHP新書)2011年刊 ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」を弾く山下さんのむちゃくちゃな 演奏・・肘打ちの姿に一目ぼれした茂木さんと、山下さんの対談。 ≪今、ここにいたら自分はダメになるってわかったら、 逃げちゃえばいいんですよ。 他所へ行けばいいんです。≫(山下)即興演奏するための引き出し・・≪まず、好きなことについては、関連する知識や技術は全部知ろうと思うわけです。 ほかの人はいったい何をやっているんだということから始まって、 やってみたいものは自分で取り組んでみる。 それが引き出しとなっていきます。≫(山下)即興性の鍵は・・「おもしろい!」 「おもしろいですね、やろう!」<目次>第1章 いにかして山下洋輔は生まれたのか(譜面どおりに弾くのは嫌だ!第二外国語としてのヴァイオリン ほか)第2章 即興力の磨き方(言葉をたくさん覚えておく才能を叩き売る覚悟をもて ほか)第3章 独創性の育て方(フォロアーが独創性を育む「楽譜なんて見るな」と言えるか ほか)第4章 音楽は生命力の源泉である(引き出しがカラッポな状態宮廷で育てられたクラシックの奇跡 ほか)第5章 人生の本質とは何か(ジャズの道を選んだ理由脳科学者を選んだとき ほか)第6章 勇気をもって生きる―即興の知とは何か(能登で感じたクオリアリスクを取って自由に生きる ほか)
2011.04.15
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【送料無料】ちょいデキ!価格:767円(税込、送料別)青野慶久「ちょいデキ!」(文春新書)文藝春秋2007年刊 サイボウズを立ち上げた青野慶久さんの実践ノウハウ・・ ≪努力しないですむように努力する≫≪モチベーションを探していませんか?≫≪モチベーションは自分でつくり出すことができます。 夢をつくるのです。 そのときは親しい人と、未来について語り合ってみてください。 理想の自分について、理想の会社について、理想の社会について。 ・・ モチベーションは、夢であり、未来に存在するものだからです。≫≪反省とは、よりよい未来をつくりだす活動である。 そう考えると、反省することが楽しく聞えませんか。 ・・ 失敗を振り返ることが苦痛でなくなってきました。≫ 誇張表現は使わない! 「絶対」「最低」「最悪」という言葉は使わない。 その代わり、「事実」を言葉にする。 NGワード・・ 「みんなが、そう言ってます」 「いつも聞いてくれません」 自分の身体と向き合うためのマジックワード・・ 「体くん、ありがとう」<目次>第1章 大企業に溶け込めず、起業へ第2章 こんな私でもなんとかやってます第3章 Q&A基礎編第4章 Q&A役に立つ実践編第5章 Q&Aビジネス情報収集術編第6章 Q&A健康管理編第7章 では、現場へ「行ってらっしゃい!」
2011.04.15
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【送料無料】8つの実話が教えてくれた「最幸の法則」西田文郎「8つの実話が教えてくれた「最幸の法則」」ダイヤモンド2009年刊 「ツキの法則」の実話・・を期待していたら、 そうではありませんでした。 「夢ケーキの日」を作った長野県伊那市の「菓匠Shimizu」さんや 子供たちから「どうせ無理」という言葉をなくしたいという思いで ロケット開発を手がけた北海道赤平市の植松電気さん の話など、西田さんが集めた「いい話」が8つ紹介されていました。<目次>第1話 たった二ヵ月だけの妹―ラーメン屋主人の話第2話 無料で配る850個の「夢ケーキ」―伊那にある一軒のケーキ屋さんの話第3話 ゴミ山で暮らす子どもたちが教えてくれたこと―アジアを旅するカメラマンの話第4話 残された100歳までの夢日記―和歌山の小さな小さな会社の話第5話 宇宙にいちばん近い男の本当の夢―小さな工場の専務のお話第6話 いちばんの出会いは交通事故―車いすのキャプテンの話第7話 寂しさが育てた他喜力の心―会社をついに上場させた社長の話第8話 障害者70人が生き生き働ける場所―若い兄弟が作ったあるクリーニング工場の話
2011.04.15
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【送料無料】エビデンス主義和田秀樹「エビデンス主義―統計数値から常識のウソを見抜く」(角川SSC新書) 角川SSコミュニケーションズ 2009年刊 世間の常識や一般にいわれていること・・特に「もっともらしい理屈」 に騙されないためには、 エビデンスや数字の根拠に基づいて判断する習慣を持ちなさい、との勧め。 健康常識にも眉唾な話はたくさんある。 「コレステロール値が高いとよくない」「血糖値が高いとよくない」など。 いくつかの調査では、「コレステロール値が正常よりやや高めがいちばん死亡率が低い」 「血糖値が高い方がアルツハイマー型の認知症を発症にくく、 また、やや高めでも高齢者は健康障害に結びつきにくい」とも言われる。≪心構えの一つめは、どんなことでも「疑ってかかる」ことである。≫ 「もっともらしい理屈」に対しては、統計などを調べて検証を行う。≪都合の悪い事実を無視しない≫ 「これは例外である」と考えて、深く検討するのをやめてしまわない。 ・・なかなかできません(>_
2011.04.15
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【送料無料】人生の軌道修正和田秀樹「人生の軌道修正」(新潮新書)2009年刊 コフート「人間というのは依存的な生き物だから、一生、支えてくれる人間が必要なのだ」 人間の知能には、2種類ある。 流動性知能・・計算やパズルをこなす瞬発力。ピークは子どもの頃。 結晶性知能・・いわゆる知恵。一生伸び続ける。≪ちなみに、川島隆太先生によれば、計算やパズルによって脳は活性化されますが、 もっとも効果的なのはやさしい問題を解くことだそうです。≫ 難問にモンモンとするよりも、やさしい問題をたくさん解いた方が、 頭は活性化する。≪「あの人は頭はいいけれど、嫌な人だね」と言われるような人は、 本当は頭がよくないのです。≫<目次>1 心にいい考え方を身につける2 変節漢は長生きできる3 節制は心にも身体にも悪い4 年をとったら浪費しよう5 年をとるほど頭をよくする方法6 恥と厳しさを知る
2011.04.15
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【送料無料】構造デザイン講義内藤廣「構造デザイン講義」王国社2008年刊 橋の美しさ・・について知りたくて手に取った一冊 2006年から2008年までの3年間、東大土木学科で行われた講義録。 構造は、物理的な仕組み・メカニズム デザインは、人間の思考や感情がもたらすモノ この各々独立したものを結びつけて考える「構造デザイン」論 何かを「美しい」と思ったら、 そのまま流してしまわずに、なぜ「美しい」と思ったのか、を考えてみることは、 テクノロジーのブレイクスル―のヒントになる。 建築や都市デザインの世界では、 「機能的なものは美しい」 「合理的なものは美しい」 「経済的なものは美しい」 ということになっている。≪まず「美しさを発見」し、その「美しさに感動」し、 その中に構造を発見する。 さらに、その中に構造的な仕組みを発見し、 最終的にそれを力学的な世界で再構築する、 ということを目指してください。≫≪ガウディ曰く「オリジナリティとはオリジンに帰ることだ」≫ 起源に帰ること、自然に帰ること、その法則を見出すことがオリジナリティである。なぜWTCは崩壊したのか?≪完成度の高いものは、部分的な破壊が全体に決定的なダメージを与える≫突き詰めて考えられたものは、「リダンダンシー」が低いから。≪その時代の最先端の技術を駆使した構築物というのは、 その時代の最上の文化を組み込んでつくられるべきです。≫ 技術はそれだけでは短い間に優位性はなくなるが、 技術と文化の融合の成果物は、未来に残る。アークテクチュアとは? アークテクチュアは、ギリシャ語ではアルヒ・テクネー、 アーチのテクノロジーのこと。 アーチを形づくる知恵の意から転じて、 何かを「構築しようとしたときに働く人間の意志と枠組み」を指す。本当のエンジニアとは何か?≪後々構造体に禍根を残すと判断した場合は、 中止する勇気と決断が必要です。 その人の経験と見識でその現場を止められるかどうかです。 それが本当の意味でのエンジニアだとわたしは思っています。≫・・たかだか20~30名のチームでも、中断を指示するのはためらわれます(>_
2011.04.11
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【送料無料】そして、僕らは風になる田中渉「そして、僕らは風になる 走ることから学んだ夢をかなえる方法」マガジンハウス2009年刊 ランナー語録・・ 「天才は有限。努力は無限」 中村清 「一歩一歩がチャレンジで、 だからこそ人生は面白い」 マイケル・ワトソン 「体力、気力、努力」 金栗四三 「変わらなくては、前に進めないことってある」 有森裕子 「スタートラインに立てない選手は負けなんです」 谷口浩美 「体が動くと、心も柔軟に動く」 谷川真理 「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。 やがて大きな花が咲く」 高橋尚子 「次の電柱まで頑張ってみよう」 君原健二 「走った距離は。裏切らない」 野口みずき 「集団から落ちようか。落ちても苦しいぞ。 同じ苦しいならついていこう。隣もきっと苦しいのだ」 森下広一 「若者が、負けるのは不名誉なことだと教えられれば、 勝てる自信のないときは挑戦さえしないだろう。 そして、挑戦しないことこそ本当の不名誉だ」 ロン・クラーク
2011.04.11
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【送料無料】ロ-マ人の物語(15)価格:3,150円(税込、送料別)塩野七生「ローマ人の物語(15)― ローマ世界の終焉」新潮社2006年刊 「ローマ人の物語」も、ついに最終巻。 でも、ローマ帝国らしさ、という点では、すでに14巻で終わっていました(>__
2011.04.10
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【送料無料】人月の神話新組新装版人月の神話 フレデリック・P・ブルックス Jr.第19章 『人月の神話』から20年を経て 『人月の神話』で主張したことの1つは、 ≪大規模プログラム開発プロジェクトを管理することは、 小規模プロジェクトを管理することとは質的に異なるというものだ。 単に、携わる人間の頭数が違うだけだと考えてはいけない。 統一性を実現するには、周到かつ大胆な管理行動が必要である。≫ とるべき行動として最も重要なことは、 だれか1人を製品アーキテクトに任命することである。「アーキテクトは、製品のあらゆる局面について利用者が知覚するコンセプトの 完全性に責任を持つ。」 ウォーターフォール開発ではなく、 漸増的(インクリメンタル)開発を試みる。 そうすれば、「そのどの段階でも、使える実働システム」が手に入れられる。 情報隠蔽が、ソフトウェアデザインのレベルを上げる唯一の方法である。 要員と月数の間のトレードオフは、線形ではなく、非線形である。 ≪投入された要員の人数には関係なく。計算された最適スケジュールの4分の3より 短い時間内で成功したプロジェクトはほとんどない!≫ 本質的課題が、早々に解決されない中で、 プロジェクトを推進するために必要となるのは、「ピープルウェア」である。 ≪マネージャの働きは人々に作業をさせることではない。 人々が作業できるようにすることである。≫ というデマルコ、リスターの言葉は正しい。【送料無料】ピ-プルウエア第2版価格:2,310円(税込、送料別)
2011.04.10
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【送料無料】人月の神話新組新装版人月の神話 フレデリック・P・ブルックス Jr.第16章 銀の弾などない――ソフトウェアエンジニアリングの本質と偶有的事項≪・・私たちは銀の弾、すなわちコンピュータハードウェアのコストと同じように ソフトウェアのコストも急激に小さくしてくれる特効薬を求める必死の叫び声を 聞くのである。≫しかしながら、≪技術においても管理手法においても、それだけで10年間に生産性や信頼性と 容易性での飛躍的な改善を1つでも約束できるような開発は1つとしてない。≫≪本質的な難しさとは、ソフトウェアの性質に固有な困難のことであり、 偶有的な難しさとは、目下の生産にはつきまとうが本来備わっているものではない 困難さのことである。≫ 本質的な仕事・・概念構造体の仕様作成とデザインおよびテスト 偶有的な仕事・・上記を表現する仕事やその表現に忠実か否かをテストする仕事 本質的な難しさ・・ 複雑性・・複雑性は、ソフトウェアの大きさにしたがって、非線形に増大する。 同調性・・多くの複雑性は、他のインターフェースにしたがうことにより発生する。 可変性・・ソフトウェア製品は、アプリケーションの利用者、慣習および機械機器 (媒体)といった文化的マトリックスにすっかりはめ込まれ、そしてそれらは 絶えず変化し続ける。その変化は、ソフトウェア製品に容赦なく変更を強制する。 不可視性・・≪ソフトウェアの構造を制限したり単純化したりすることは進歩したにも かかわらず、その構造は本質的に視覚化できないままになっている。 その欠落は1人の人間の頭の中のデザインプロセスを妨げるばかりでなく、 複数の人間の間でのコミュニケーションもひどく妨害する。≫ 20年前の時点での「銀の弾」の候補・・ 偶有的問題・・高水準言語、タイムシェアリング、統合プログラミング開発環境 本質的問題・・ モジュール化、 抽象データ型 階層的構造化 オブジェクト指向・・モジュール性、カプセル化、継承により、上記を解決策を包含 人工知能? エクスパートシステム△ 自動プログラミング○ ビジュアルプログラミング○ プログラム検証・・≪完全なプログラム検証を行っても、プログラムが仕様書と合っている ことを立証するだけだ。≫ 本質的な課題は、仕様書のデバッグ・・要件の正しさの立証にある。 コンセプトの本質への対策・・≪ソフトウェア製作者が顧客のために行う最も重要な仕事は、 製品の要件を繰り返し抽出し、洗練していくことだ。 実際のところ、顧客自身何を希望しているのか分かっていないものだ。≫≪繰り返し対話しながら要件を指定していく方法の一部として、 システムのプロトタイピングを迅速に行うアプローチのしかたとツールを 開発することである。≫≪ハーラン・ミルズは、どのソフトウェアシステムも漸増的(インクリメンタル)開発に よって育成されるべきだと提案した。≫≪偉大なデザインは、偉大なデザイナーから生まれる。 ソフトウェア構築は創造的プロセスだ。≫第17章 「銀の弾などない」再発射≪作業の偶有的または表現的部分は今や全体の約半分以下に減っている・・≫ 概念構造体を作る上の本質的な困難さには、 複雑性・同調性・可変性・不可視性がある。 複雑さの回避には、階層化による。一度に全階層と勝負しない。 本質的問題を攻略する最良の方法は、 「全然構築しないこと」である。 パッケージソフト、プログラムやモジュールの再利用、 レガシーシステムの再利用等
2011.04.10
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【送料無料】人月の神話新組新装版人月の神話 フレデリック・P・ブルックス Jr.訳 滝沢徹、牧野祐子、富澤昇ピアソン桐原2010年刊 フレデリック・ブルックスさんの35年ぶりの新刊「デザインのためのデザイン」とあわせて、 昨年12月新装版として出された「人月の神話」・・ 最大の関心事は、35年前といまとで何が大きく変わったか? 一番異なるのは、システム構築に必要となる環境・・ パソコン、メール、グループウェア、インターネット、ウェブ、 パッケージソフト、リレーショナル・データベース、オブジェクト指向言語 アプリケーションフレームワーク、仮想化技術、 BIツール、ETLツール・・ 静かできれいなオフィス、オフショア・ニアショア利用などが、 35年前にはなく、またあっても実プロジェクトへの適用はこれからの段階でした。 不思議なことに、本書を再読して、全然古く感じられないのには、 大きく2つの理由があります。 一つ目は、議論の中心が、「人と組織に関する課題」であり、 プロジェクト活動をする以上、いまでも存在する課題であるため。 二つ目は、システム構築にまつわる課題には、 大きく「本質」的な課題と、「偶有」的な課題(副次的な課題)があるが、 この35年のIT技術や様々なプロダクトが解消したことの多くは、 「偶有」的な課題に対してあり、 ソフトウェアの持つ「本質」的な課題は依然残っていること。 「偶有」的な課題が減少した分、「本質」的な課題が半分以上を占めるに至っている。 大規模化、複雑化する中で、難度は確実に上がっている。 20年前時点もわかっていたことですが、 インプリメンテーションに対する自動生成、プロダクトによるサポートは確かに充実 してきています。でも、35年前の時点でも、インプリメンテーションにかかる工期は、 プロジェクト全体工期の6分の1・・いまだと10分の1程度。 残りの9割の生産性や品質を、格段に向上させる方法が課題になります。 また、不良の根本原因の大半は、インプリメンテーションではなく、 設計やそれ以前の要件定義にあります。 様々なモデリング技法はありますが、表記法のレベルではなく、表記する内容そのもの に対する理解・把握は、エンジニアのスキルや知見に大きく依存します。 35年ぶりの「デザインのためのデザイン」は、 ずばり、この要件定義工程に焦点を当てていました。 第18章『人月の神話』の命題――真か偽か1.1.プログラミングシステム製品は、個人使用目的の別個に書かれたコンポーネントプログラム の約9倍の労力を必要とする。 製品化には3倍の労力が必要であり、各コンポーネントプログラムをデザイン・統合化・ テストして1つのまとまったシステムにすることに3倍の労力がかかる。 そしてそのコストは本質的に別々のものである。2.2.おいしい料理には時間がかかるのと同じように、結果が惨憺たるものにならない ようにするためには、急かすことのできない仕事もある。2.6.(略)人月は、間違った危険な神話である。 というのも、人月とは「人」と「月」が相互に交換可能だということを意味しているからだ。2.11.ブルックスの法則-遅れているソフトウェアプロジェクトへの要員追加は、 さらにプロジェクトを遅らせるだけである。3.3.少数精鋭チームが最高である-人数はできるだけ少ない方がよい。3.5.少数精鋭チームで非常に大きなシステムに取り組むと、 開発が遅れすぎる。4.1.「コンセプトの完全性こそ、システムデザインにおいて最も重要な考慮点だ」。4.3.コンセプトの完全性を得るには、デザインが1人ないしは互いに意見が 同じ少人数の頭脳グループで考え出されなければならない。7.16.組織の目的は、必要となるコミュニケーションと調整作業の量を減らす ことである。7.17.従来の木構造組織は、「二君に仕えず」という権限構造の原理を反映 している。7.18.組織におけるコミュニケーションの構造は、ネットワーク構造であって 木構造ではない。(略)9.6.大人数のチームの場合、その中でさらに分けたサブグループは、そのグループの 目標だけを満たすために部分的に最適な状態を作り出す傾向があり、 利用者に全体として与える影響を考えない。 こういった取り組む姿勢と(コミュニケーションの)断絶こそが、大規模プロジェクト にとっての主要な障害の要因である。10.9.プロジェクトマネージャーの基本的仕事は、全員を同じ方向へ進ませることだ。10.10.プロジェクトマネージャーの主要な日課は、意思決定ではなくて コミュニケーションを図ることである。 そして、文書は計画と決定事項をチーム全体に伝達する。11.3.たいていのプロジェクトでは、最初に完成したシステムはほとんど使い物に ならない。遅過ぎたり、大き過ぎたり、使いにくかったりする。 ひどいものになるとこの3つすべてが当てはまっていることもある。11.6.だから、1つは捨て石にするつもりでいることである。 どうしたってそうせざるを得ないのだから。11.8.実際の利用者のニーズとニーズに対する認識の両方が、 プログラムが作成されテストされ使用される中で変化していく。12.17.アプリケーションの中には、対話型システムがバッチシステムに取って代わる ことが決していないものもあるだろう。【今もそうである。】12.18.デバッグがシステムプログラミングの困難で時間のかかる部分であり、 長いターンアラウンドでデバッグの悩みの種である。 ⇒ 単体テストでのターンアラウンドは、一人一台のPCで解消済。 でも、結合テスト以降は依然そのまま。13.12.システムデバッグは困難であるがゆえに、しっかりと系統立てて計画された アプローチが必要である。13.13.各部分がきちんと動くようになってから初めてシステムデバッグに着手する べきである。(略)14.1.「プロジェクトはどうして1年も遅れるようになるのか? ・・一度に1日ずつ」。14.2.1日ごとの遅延は、災難による遅れに比べ、気づくことも予防することも、 さらにはその分を取り戻すこともより困難になる。E.1.ソフトウェアシステムは、人間の作り出したもののうちで、おそらく (異なる部品の種類の数という点で)最も分かりにくく複雑なものだろう。 蛇足・・ 1996年に邦訳が出た時も手に取りましたが、 15年前は、パソコンが一人一台にはなったばかりの頃で、 メールやグループウェアに対する抵抗感はまだまだ残っており、 インターネットは個人利用のレベル。 大規模プロジェクトの開発においては、毎日、100ページ以上の配布物や 回覧物が出回る状況でしたが、いまは配布や回覧用のものはほぼ全廃。 残るは、レビュー用に確認するための成果物ですが、これは何百枚あっても 大量印刷⇒大量コピー⇒レビュー⇒シュレッダーにより大量廃棄は、 まだまだ無くせていません。 レビュー済みの成果物は、電子媒体納品ですが、設計書やエビデンスの目視確認 が課題。・・iPadを利用して、紙の配布を止めた部署もありますが、 プロジェクトへの適用はこれからです。<目次>第1章タールの沼第2章人月の神話第3章外科手術チーム第4章貴族政治、民主政治、そしてシステムデザイン第5章セカンドシステム症候群第6章命令を伝える第7章バベルの塔は、なぜ失敗に終わったか?第8章予告宣言する第9章5ポンド袋に詰め込んだ10ポンド第10章文書の前提第11章1つは捨石にするつもりで第12章切れ味のいい道具第13章全体と部分第14章破局を生み出すこと第15章もう1つの顔第16章銀の弾などない――ソフトウェアエンジニアリングの本質と偶有的事項第17章「銀の弾などない」再発射第18章『人月の神話』の命題――真か偽か第19章『人月の神話』から20年を経てエピローグ50年間の不思議、興奮、それに喜び
2011.04.10
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花曇りの一日・・ 夕方、近くを散策・・
2011.04.09
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【送料無料】論より詭弁香西秀信「論より詭弁 反論理的思考のすすめ」(光文社新書)光文社2007年刊 冒頭から、身も蓋もないホンネモード・・ ≪議論に世の中を変える力などありはしない。 もし本当に何かを変えたいのなら、議論などせずに、 裏の根回しで数工作でもした方がよほど確実であろう。 実際に、本物のリアリストは、皆そうしている。 世の中は、結局は数の多い方が勝つのである。≫ なぜ論理的思考に対して、こんなに否定的なのか? それは、「論者間の人間関係を考慮の埒外において」、 「対等の人間関係というものを前提」としているから。 でも、日常生活で、親子や兄弟、顧客との関係、社内の上下関係 など、対等の関係はほとんどない。 相手の常套句に対する反論・・ 「あなたの○○という言葉を定義せよ」といわれたら、 「あなたの○○の使い方と同じだと思ってくれてかまわない」 とでも答えておく。説明は、相手の責任にする。 人に訴える議論・・ ある人の議論に対して反論するのではなく、 ある人の人格そのものを否定することで議論を葬り去る。 不当予断の問い・・ はい・いいえの二者択一を問われた場合でも、 はい・いいえで答える必要はない。<目次>序章 論理的思考批判第1章 言葉で何かを表現することは詭弁である第2章 正しい根拠が多すぎてはいけない第3章 詭弁とは、自分に反対する意見のこと第4章 人と論とは別ではない第5章 問いは、どんなに偏っていてもかまわない
2011.04.09
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【送料無料】議論術速成法香西秀信「議論術速成法―新しいトピカ」(ちくま新書)筑摩書房2000年刊 古代ギリシャ人のトピカ・・「思考術」が示すのは、 人間の思考は不自由であるという発見であった。≪人間は決して自由に思考しているのではなく、 いくつかの「癖」あるいは「習慣」に従ってものを考えるのである。≫ ≪思考力とは、さまざまな考え方を情報として保有する量のことだ。 だから、思考力のある人とは、そのような情報を豊富に持っている人という ことになる。≫≪論戦での不意打ちを防ぐための処方箋≫ あらかじめ反論を用意しておく。 小林秀雄の常套句は、 「そう言うだろうと思ってた。 そういうのが一番つまらん、愚劣な奴のすることだ。」 ≪わわわれは、ものを考えているつもりで、 実際には<常套句>を機械的に操作しているにすぎないことがしばしばある。≫ だから、相手の常套句に対する反論を準備しておかなければならない。 「その説(考え)は、もう古い」・・ でも、新しいものが古いものよりよい・・わけではない。≪もし言葉で人を傷つけようとするなら、いかにも傷つけるような調子でその内容を 喋ってはならない。・・ だから、相手をより効果的に傷つけようとすれば、失言を装って、つまりうっかり 口に出してしまったというふりをして、その言葉を口にすることだ。≫<目次>序章 ギリシャの舌はまだ動いている第1章 論法を蓄える(思考術としてのトピカアリストテレスの“雑然たる”論法集―正統篇アリストテレスの“雑然たる”論法集―異端篇 ほか)第2章 「常套句」を操作する(論戦での不意打ちを防ぐための処方集「常套句」の誕生「常套句」としての通念 ほか)第3章 選ばれるための条件を知る(われわれの選択を左右する論拠量と質のトポス順序のトポス ほか)第4章 自分の「議論的」気質を発見する(論者の個性と使用する論法との関係間接的に自己を知る私のトピカ―福田恒存氏の論争術より)
2011.04.09
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【書籍】読んですぐに身につく「反論力」養成ノート価格:1,575円(税込、送料込)香西秀信 「反論力」養成ノート―読んですぐに身につく亜紀書房2009年刊 議論の能力は、 結局のところ、「反論」の技術を身につけさえすればいい。 なぜなら、すべての考えは、元々の前提とされている考えに対する、 何らかの反論であるから。 ところで、この「反論力」なるものの養成には、即効性はない。 地道にコツコツと訓練する必要がある、といいます。 訓練によって頭がよくなることはないが、 良くなったのと似たような状態にすることはできる。 本書、順に読み進むには、読みずらい構成でした。 でも、紹介されている、漱石や呉智英さんらの反論の事例は、 思わずにやりとするものばかりでした。<目次>第1部 議論に勝って本当の“強者”になる(議論は誰が勝ってもいい正しければ議論に勝てるか論理的であれば議論に勝てるか議論が強ければ嫌われる?本当の強者は議論をする必要がない)第2部 速成!議論テクニックの身につけ方(余計な努力はしない自分の頭だけでなく、他人の頭も使って考える)第3部 相手の矛盾、弱点を衝く反論術―実践編(「類似からの議論」への反論その他の議論型式への反論)
2011.04.09
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【送料無料】新書がベスト小飼弾「新書がベスト」(ベスト新書)ベストセラーズ 2010年刊 「新書の大人買い」のススメ。 新書なら単行本に比べて安いし場所を取らない。 まずは、300冊読みなさい。 本を探すにあたって、タイトルは「短いほどにハズレ率は低くなる」 たとえば、岩波新書の「数学入門」「インターネット」など。 本に「読まれない」ための読み方は、 複数の本を同時に読むこと。 1冊をゆっくり熟読すると、著者の価値観が自分の価値観になってしまう怖れがあるから。 ブルーバックスは、「レーベル買い」 「核融合への挑戦」「新・核融合への挑戦」 「元素111の新知識」 「ちょいデキ!」 【中古】新書 ちょいデキ!【10P06Apr11】 高橋昌一郎「理性の限界」「知性の限界」【送料無料】理性の限界【送料無料】知性の限界 「3語で9割通じる英会話」【送料無料】3語で9割通じる英会話 「学者のウソ」【送料無料】学者のウソ 「会社人生で必要な知識はマグロ船で学んだ」 「我は求め訴えたり」<目次>序章 生き残りたければ、新書を読め1なぜ今、本を読まなければならないのか生き残るための読書/情報は「プル」してこないと意味がない/本は、偏っているから価値がある/勝ち組になるための最低条件2新書以外は買わなくていい紙の書籍の理想型/意味ある読書に必要な冊数/ハードカバーは滅びてしまえ/1000円以上出す価値のある本は、そんなにない/コンパクトな判型だから習慣化できる/どんどんダメ本に当たろう/新書こそ中身が問われる/ノンフィクションは新書で十分/「抱き合わせ」で買うと栄養が偏らないPartI 新書の買い方、読み方1読書レベル0からの【初級編】読む本を「選ばない」/新書習慣は「大人買い」から/最初の10冊を意地でも読み通す/子どもに本を読ませたいなら、まず親が読め2なんとなく読めはじめてからの【中級編】ハードカバーで気になる本を新書で探す/ハードカバーは捨てるつもりで買う/信者になるな、読者になろう/「脳内マップ」を埋めていくように本を買う タイトルや目次から内容を想像する/気軽に読書記録をつける/内容はどんどん引用して「使う」/「にわか専門家」になってみるPartII 新書を10倍生かす方法1タイトルから本の出来を測る短いほどにハズレ率は低くなる2ダメ本も味わう激しくハズれた本に当たるのは、よい経験3疑うことを楽しむニセ科学本を読み解く/疑うにはコストがかかる/テレビの信用度は低い/経済学の常識を疑う/専門家はすべてにおいての専門家ではない/歴史と宗教の楽しみは18禁!?4洗脳されずに自己啓発本を読むツッコミを入れながら読むべし/物事の実現性はセルフイメージにかかっている/人は成功ではなく失敗に学ぶ5話題の本とは距離をおく「話題の本」を読む必要はない/ビッグネームは避けろ6ジュニア向け新書はこんなに楽しい 大人に教えるより、子どもに教える方が難しい7複数の新書を同時に読む本に「読まれない」読み方をする/忘れたら読み返せばいい/速読にこだわらない/目次だけ読むのも読書8本で得た知識を活用する知識は定着させなくてもいい/「衝突断面積」を増やす9「超」整理法で本を整理するアクセスした順に本を並べる9ウェブを使って本を読むどんどん忘れることが大切/ツイッターをメモとして使う/「Tsudaる」読書法/書くように本を読む/出版社は読書体験を広げる取り組みをすべしPartIII 新書レーベルめった斬り!1 貫禄のある老舗レーベル新書スタイルはここから生まれた「岩波新書」じっくりと時間をかけて仕上げる「中公新書」<
2011.04.09
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【送料無料】15分あれば喫茶店に入りなさい。齋藤孝「15分あれば喫茶店に入りなさい。」幻冬舎2010年刊 集中するには、時間が限定された、ちょっとうるさいぐらいの空間がいい。 静かな部屋だと眠たくなってくる人でも、 電車や喫茶店だと、読書やアイデアの整理に集中できる。 喫茶店は、コーヒーを楽しむ以上に、「リラックスしていて、なおかつ生産的」な、 空間である。 喫茶店では、インターネット依存から脱却する場になる。 知りたいことに対して、ネットを使って情報が入手できない代わりに、 自問自答して思考を深める「垂直思考」=「自分の経験を深く深く思い出し、掻き出す作業」 に使おう、とのすすめです。 日頃から、「懸案事項」「問いのプール」をたくさん持つ。 どんな問題でも、設問さえあれば解くことができる。 問題を解くことよりも、適切に問題を設定する方が難しい。 だから、懸案事項リストを作れること自体、かなりレベルが高い。 「いま、何を考えなくてはいけないか」を持っている人は、成果もたくさん出すことができる。<目次>1章 「喫茶店タクティクス」入門(喫茶店は「アイデア生産」の場喫茶店で「垂直思考」のクセをつける喫茶店でインターネット依存から脱却する ほか)2章 みんな喫茶店で勉強して賢くなった(掘り下げて語りやすい場喫茶店のライブ感が頭を刺激する喫茶店で生まれた『シェイクスピア全集』 ほか)3章 タイプ別「喫茶店」利用法(喫茶店の意味が変わった喫茶店は文化のバロメータースターバックスは「大人の勉強」に向いている ほか)
2011.04.09
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【送料無料】本田直之人を動かすアフォリズム90本田直之「人を動かすアフォリズム 金言・格言90」 小学館2010年刊≪「ホワイトカラーの9割以上が、今後10年から15年以内に、 煙のように消え失せるか、昔日の面影をとどめないほどに姿を変えるだろう。」≫ トム・ピーターズ『ブランド人になれ!』≪「『失敗』と書いて、私は『せいちょう』と読むことにしている」≫ 『野村再生工場』≪「細かいことを感じるか、感じないか、 考えるか、考えないかで、 人の成長は違ってくる」≫≪「足りないものがわかれば、それを埋めることを考えればいい。 何もわからないより、よっぽど素晴らしい」≫ 中村俊輔『察知力』≪「人と話をするときは、その人自身のことを話題にせよ。 そうすれば、相手は何時間でもこちらの話を聞いてくれる」≫ デール・カーネギー『人を動かす』≪「人生は60パーセント確実ならば やるべきである」≫≪「これまで3時間かけてやっていた仕事が 限りなくゼロになる方向を考えなければ生き残れないのだ」≫ 藤田田『勝てば官軍』≪「知識労働者のほとんどが、自らをマネジメントしなければならなくなる。 自らを最も貢献できるところに位置づけ、つねに成長していかなければならない」≫≪「自ら未来をつくることにはリスクが伴う。 しかしながら、自ら未来をつくろうとしないほうが、リスクは大きい」≫ ドラッカー『明日を支配するもの』<目次>第1章 個人の力第2章 パーソナルブランディング第3章 脳科学を活用する第4章 スポーツマネジメントに学ぶ第5章 中国の古典に拠る第6章 偉大なる人物の言葉第7章 ドラッカーの言葉第8章 商人の思想第9章 コミュニケーションスキル上達のために第10章 シンプルシンキングの方法
2011.04.09
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いま家に帰ってきたばかりですが、 激しい余震・・・でした。 被災地の方のことを思うと、追い打ちをかけるようなこの余震 なんともいえません。 まだ帰宅していないメンバーも沢山いるので心配です。 こんな時でも、咲いた桜・・
2011.04.07
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花曇りで肌寒の一日・・ 市川真間の弘法寺(ぐほうじ)へ、しだれ桜を見にいきました。 山門の右手の灯篭が、震災のため、崩れて落ちていました(>_
2011.04.03
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【送料無料】デザインのためのデザインフレデリック・ブルックス『デザインのためのデザイン』訳 松田晃一、小沼千絵ピアソン桐原2010年刊 本書の特徴的なところは、後半3分の1は、デザインの実践例になっています。 ブルックスさん自身が実際にデザインした別荘や自宅の事例やIBMのシステム360や本の執筆におけるプロセスの事例が紹介されています。 特に、デザインから得られた教訓が、とても興味深いものになっています。 ビーチハウスのデザインでの教訓・・ ユーザーやマネージャの立場で、 ≪1.プロの建築家のデザインでも、細心の注意を払って確認し、その根拠を尋ねること。 正直で、有能で、誠実な建築家であっても、間違いを犯すことはある。 2.工事中に、頻繁かつ徹底的に点検すること。 正直で、有能で、誠実な施工業者であっても、間違いを犯すことはある。 3.メンテナンスのあらゆる側面についてじっくり考えること。 うまくいった設計デザインは、長期間メンテナンスすることになる。≫ IBMのシステム360のデザインでの教訓・・≪1.デザインには十分なプロジェクトの時間を割くこと。 それにより製品は遥かに優れた、長い間役に立つものとなり、作り直しの作業が減る ことで、より速く出荷することさえ可能になるだろう。≫ IBMのOS360のデザインでの教訓・・≪システムアーキテクトに、デザインに関する全権を与えること。≫≪どれほどスケジュールの圧力があろうとも、デザインとプロトタイピングを 十分に行えるだけの時間を取ること。 そのように投資した時間によって、プロジェクトは遅れるどころか、 早く完成するだろう。≫
2011.04.03
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【送料無料】デザインのためのデザインフレデリック・ブルックス『デザインのためのデザイン』訳 松田晃一、小沼千絵ピアソン桐原2010年刊≪「あらゆる可能な要求仕様をプロジェクトの開始時に明確にしようとする試みは、 どのようなものであっても失敗し、かなりの遅れを引き起こすことになる」(Pahl and Beitz)≫ デザインプロセスを、系統的かつ段階的に行われるプロセスとしてモデル化されるべきものであるとする考え方は、 ドイツの機械工学界で最初に発展した。 デザインプロセスを系統化するという取り組みは、いきなりコーディングすることに 比べれば、格段の進歩ではある。 でも、デザインプロセスの定義は、漠然と思っているよりはるかに難しい。 デザインプロセスにおける「決定木」にしたがって、デザインを粛々と進めていけば よいのだろうが、そもそも「決定木」が事前に決まらない。 デザインを進める過程で、「決定木」が決まってくる。≪高度な技術分野のデザインでは、その領域の基本的な決定木を描けるほどの 十分な知識を持ったデザイナはほとんどいない。≫ なぜなら、 ≪デザインの最も困難な部分は、何をデザインするか決めることにある≫し、 だからこそ、 ≪デザイナが提供する主なサービスは、顧客が何をデザインしてほしいのかを 見つけ出す手助けをすることにある≫ 要件とその重みづけは、デザインのプロセスを通じて変更し続ける。≪要するに、トレードオフをじっくり考えていくと、複雑に絡み合って相互作用する 要因として、デザインの問題全体が新しく理解されてくるのである。 同時に、要件の重みづけも変わってくる。≫ 顧客自身が、自分の要求が明確になるにつれ、優先順位づけも替わり得る。しかし、≪古典的なウォーターフォールモデルでは、要求仕様はデザインが始まる前に 設定されるからである。≫≪「・・創造的なデザインとは、まず問題を確定し、それから条件を満たす解とは どのようなものかその概念を探求するということではない。 そうではなく、問題と解という2つの「空間」の間で、絶え間なく解析、統合、 評価のプロセスを繰り返しながら、問題の定式化とその解に対するアイデアの 両方を一緒に開発し、洗練していくことだと思われる」(Nigel Cross and Kees Dorst)≫<目次>第1部デザインのモデル第1章デザインの課題第2章エンジニアはデザインプロセスをどう考えるか 合理的モデル第3章このモデルではどこがいけないのか? 第4章仕様,罪,契約第5章より良いデザインプロセスモデルとは何か?第2部協同作業と遠隔協同作業第6章デザインにおける協同作業第7章遠隔協同作業第III 部デザインの観点第8章デザインにおける合理主義と経験主義第9章ユーザモデル---曖昧であるよりは間違っている方がよい第10章長さ,重さ,ビット,お金 計画配分すべきリソース第11章制約は味方第12章テクニカルデザインにおける美学とスタイル第13章デザインの手本第14章熟練デザイナはいかにして失敗するか?第15章デザインの分離第16章デザインの軌跡と根拠を表現する第4部コンピュータサイエンティストが夢見る家屋デザインシステム第17章コンピュータサイエンティストの夢見る家屋デザインシステム 頭脳から機械へ第18章コンピュータサイエンティストの夢見る家屋デザインシステム 機械から頭脳へ第5部偉大なデザイナたち第19 章素晴しいデザインは素晴しいデザイナから生まれる---素晴しいデザインプロセスからではない第20章素晴らしいデザイナはどこからくるのか?第6部デザイン空間を巡る旅:ケーススタディ第21 章ケーススタディ:ビーチハウス“View/360” 第22章ケーススタディ:家の増築第23章ケーススタディ:キッチンのリフォーム第24章ケーススタディ:System/360 のアーキテクチャ第25章ケーススタディ:IBM Operating System/360第26章ケーススタディ:Computer Architecture: Concepts and Evolution の本のデザイン第27章ケーススタディ:共同計算センターの組織編成:トライアングルユニバーシティ計算センター第28章推奨文献
2011.04.03
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フレデリック・ブルックスさんの『デザインのためのデザイン』の続き・・ ソフトウェア・デザインの美しさは、 論理的に正しいことだけではなく、無駄がないこと。 でも、無駄がないことだけでは駄目で、 直交性があり、 本来性があり、 汎用性があること・・ そして、そのトータルの一貫性があること。 一貫性は一貫性によって強化され、 一番の教訓となる。 ・・って、こういう言い回しは、 12年ほど前、ウェブ・アプリケーション・フレームワークの構築、 適用した際の狙いの一つでした。今となっては当たり前の実装です。 What is logical beauty? "Elegance" requires parsimony. One definition of elegance in mathematics is "accomplishing a great deal with few elements." But parisimony in not enough. One also demands a certain straightforwardness in a lnaguage or a computer architecture. There should be a direct route from what one wants to say to how one says it. Structure. "Elegance" in a technical design demands that the basic structural concept of the design be plainly evident and, if not logically straightforward, easily explained. Consistenccy. Consistency underlies all principles of quality. A good architecture is consistent in the sense that, given a partial knowledge of the system, one can predict the remainder. Divided Principles. Orthogonality: Do not link what is independent. Propriety: Do not introduce what is immaterial. Generality: Do not restrict what is inherent. Consistency is reinforcing and self-teaching, because it confirms and encourages our expectations. It also solves the conflict between ease of use and ease of learning. 【送料無料】デザインのためのデザイン
2011.04.03
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フレデリック・ブルックスさんの『デザインのためのデザイン』の続き・・ デザイン・プロセスが問題になるのは、その作業が複数人で行う必要があるため。 でも、 そもそもデザインの協同作業は良いことなのか? と問います。 古今東西、素晴らしい創造物は、1人または2人によって作りだされた。 さまざまな建築物だけでなく、絵画や音楽、文学作品・・ ブレインストーミングも、アイデアを収拾するところまでは衆知を集めることが 有効なのでしょうが、 その深さや独創性は、じっくり考えた個人に勝てません。 プロジェクトにおけるデザイン工程において、 限られた要員での体制の組成と、 原理的に定義不能といわれるデザイン・プロセスの定義を前に、 どう実行計画を策定するか・・思案半ばです。 Is Collaboration Good Per Se? Most great works of the human mind have been made by one mind, or two working closely. Cost of Collaboration "Many hands make light work" - Often But many hands make more work - Always Much of what we consider elegance in a design is the integrity, the consistency of its concepts. Sometimes this virtue is called coherence, sometimes consistency, sometimes uniformity of style. The most important single way to ensure conceptual integrity in a team design is to empower a single architect. This person must be competent in the relevant technologies, of course. He must be experienced in the sort of system being designed. Most of all, he must have a clear vision of and for the system and must really care about its conceptual integrity. Brainstorming - when judged with respect to quality along three dimensions (originally, fiesibility, and effetiveness), the individuals significantly(p < 0.05) out performed the group working together. 【送料無料】デザインのためのデザイン
2011.04.03
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The Design of Design: Essays from a Computer Scientist - Frederick P. Brooks・・デザインのためのデザイン 『人月の神話』のフレデリック・ブルックスさんの新作『デザインのためのデザイン』 『人月の神話』から、実に35年・・ はたしてブルックスさんの主張はどう変わったか? が最大の関心事でしたが、 プロジェクトはむやみに人を入れても人海ならぬ人芥と化してしまう、 特に、デザイン・プロセスにおいては間違いない・・ 少数精鋭のスパイラル・モデルこそがポイントであることを再確認されていました。 でも、大規模で高度化・複雑化している最終的には数千人規模になるプロジェクト・・ において、どうアプローチすればよいのか? それだって、1人ないし2人のアーキテクトが、一貫性のあるコンセプトを作り、 それに従うべきである、という仮説になります。 Design is important; teaching design is important. I believe "a science of design" to be an impossible and indeed misleading goal. The disign is thus the mental formulation, which Sayers calls "the idea," and it can be complete before any realizaton is begun. First, great designs have conceptual integrity - unity,economy,clarity. We use terms such as elegant,clean,beatuiful to talk about bridges,sonatas,circuits.bicycles,computers,and iPhones. We don't really know the gaol when we start. The hardest part of design is deciding what to design. Not only is the design process iterative; the design-goal-setting process is itself iterative. A chief service of a designser is helping clients discover what they want designed. Therefore, The waterfall Modell is wrong and harmful; we must outgrow it. I strongly believe the way forward is to embrace and develop the Spiral Model.<目次>Preface ixPart I: Models of Designing 1Chapter 1: The Design Question 3Chapter 2: How Engineers Think of Design?The Rational Model 13Chapter 3: What’s Wrong with This Model? 21Chapter 4: Requirements, Sin, and Contracts 39Chapter 5: What Are Better Design Process Models? 51Part II: Collaboration and Telecollaboration 61Chapter 6: Collaboration in Design 63Chapter 7: Telecollaboration 89Part III: Design Perspectives 103Chapter 8: Rationalism versus Empiricism in Design 105Chapter 9: User Models?Better Wrong than Vague 113Chapter 10: Inches, Ounces, Bits, Dollars?The Budgeted Resource 119Chapter 11: Constraints Are Friends 127Chapter 12: Esthetics and Style in Technical Design 139Chapter 13: Exemplars in Design 153Chapter 14: How Expert Designers Go Wrong 167Chapter 15: The Divorce of Design 175Chapter 16: Representing Designs’ Trajectories and Rationales 185Part IV: A Computer Scientist’s Dream System for Designing Houses 201Chapter 17: A Computer Scientist’s Dream System for Designing Houses?Mind to Machine 203Chapter 18: A Computer Scientist’s Dream System for Designing Houses?Machine to Mind 219Part V: Great Designers 229Chapter 19: Great Designs Come from Great Designers 231Chapter 20: Where Do Great Designers Come From? 243Part VI: Trips through Design Spaces: Case Studies 257Chapter 21: Case Study: Beach House “View/360” 259Chapter 22: Case Study: House Wing Addition 279Chapter 23: Case Study: Kitchen Remodeling 297Chapter 24: Case Study: System/360 Architecture 313Chapter 25: Case Study: IBM Operating System/360 331Chapter 26: Case Study: Book Design of Computer Architecture: Concepts and Evolution 347Chapter 27: Case Study: A Joint Computer Center Organization: Triangle Universities Computation Center 355Chapter 28: Recommended Reading 367Acknowledgments 371Bibliography 375People Index 393Subject Index 401【送料無料】デザインのためのデザイン
2011.04.03
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【送料無料】橋のディテール図鑑価格:5,145円(税込、送料別)橋のディテール図鑑―写真でみるヨーロッパの構造デザイン伊藤學 監修久保田善明 文・写真鹿島出版会2010年刊「写真800点で読み解く、橋梁デザインの仕組みとアイディア。 ヨーロッパ8か国をエンジニアが探訪し、80橋を詳細に撮影・図解。構造と風景のデザインの発想を満載したフォトブック。「橋のかたち」をめぐる解説も充実。」 他書だと、1つの橋について、写真は1~2枚程度しか紹介されていませんが、 本書は、1つの橋について、橋の上部構造だけでなく、下部構造、橋脚などの各部位 毎にクローズアップした写真が平均10枚ほど載っています。 ぱらぱらとはぐるだけなのですが、 マンチェスターのマンキュニアン・ウェイ歩道橋や ミュンヘンのケルハイム橋が、なかなか魅力的です。 マンキュニアン・ウェイ歩道橋は、「1面トラスで描く曲線」 ケルハイム橋も、「空に弧を描く1面吊橋」というコピーがあるように、 どちらも優雅な弧を描いた美しい橋・・ 歩いて見たいですね!<目次>写真でみる橋の構造デザインとディテール80(桁橋トラス橋アーチ橋斜張橋吊橋その他)解説 橋のかたち(橋の種類橋のかたちとその関係性)
2011.04.03
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【送料無料】ビュ-ティフルア-キテクチャ価格:3,150円(税込、送料別)「1章 アーキテクチャとは何か?(ジョン・クライン、デビッド・ワイス)」(『ビューティフル・アーキテクチャ』)より 従来のさほど条件の厳しくないシステム開発であれば、 アドホックで(その場限りの・その場しのぎの)形式化されていない工学的手法でも、 構築できたのかもしれませんが、 大規模・複雑化の中での、高性能・高信頼・高品質なソフトウェアシステムの開発は、 全体をカバーする単一のアーキテクチャを開発・維持することが必須となります。 部分的な場当たり的な開発は、テストや統合の失敗の原因となる。 そもそもアーキテクチャとは何か?≪「システムがステークホルダたちの関心事を満たすことの保証手段、 そしてシステムの構想・計画・構築・保守時の複雑さへの対処手段になり得る」もの≫ 現在のアーキテクチャに求められるものは、 ・顧客の要求する機能が実現できる ・予定通りのスケジュールで安全に作り上げることができる ・正しく実行できる ・信頼できる ・安全である ・予算内で作ることができる ・必要な設計・開発メンバーを揃えることができる ・法律・コンプライアンスに準拠している ・保守コストが安い ・変更・改良しやすいこと ・拡張性に優れている ソフトウェアアーキテクトの関心事は、直接的には、システムの機能要件にはなく、 いわゆる「非機能要件」にある。 この非機能要件は、トレードオフの関係にあるため、 何を活かし、何に制約をつけるか、を整合性のある統一されたコンセプトにより 決める必要がある。 アーキテクチャ構築にあたって、アーキテクトが行う最初の仕事は、 ステークホルダたちと一緒になって、システムの品質要件や制約について理解し、 それらの優先順位づけを行うことにある。 ステークホルダたちの関心事は実にさまざま・・ ・プロジェクト・オーナーは、プロジェクトが予定通りのQCDに収まるかに関心があある ・アーキテクト、設計者、開発者は、システムを構築できること、 構築後は保守・変更・改良に関心がある ・プロジェクト・マネージャは、チームを組織し、計画・実施できるかに関心がある ・エンドユーザは、システムを使って自分の仕事ができることに関心がある ・営業は、非機能要件そのものと、それで実現されたシステムが、いかに競合製品・ システムと差別化されているかに関心がある だから、機能要求だけに飛びつくと、機能要求を実現できても、 変更可能性、保守性、拡張性などの非機能要件が十分に実現できない。、 逆に、非機能要件を充足させるために、後から機能要求に制約が加わりかねない。 また、機能要求を実現できるアーキテクチャは複数ありうる。 アーキテクチャの持つ普遍的原理・・ 1つのことは1箇所に・・重複は誤りにつながるために避けるべきもの。それぞれの「こと」は、単一の分解できない単位とし、他の「こと」とは独立させる。 たとえば、階層構造によって、各層(レイヤ)がそれぞれ抽象化やドメインを担当することで、 情報や動作を局所化させることができる。 自動伝播・・「1つのことは1箇所に」を原則とした場合でも、効率化を考えると、 一部のデータや動作が重複する場合がある。その際、一貫性・正しさを保つために、 そのデータや動作の本来の存在個所から自動的に伝播されるようにする。 アーキテクチャには構築が含まれる・・アーキテクチャは実行時システムだけではなく、 いかにして作りだすか、も含んでいる。 美しいアーキテクチャは、実行時に用いられるのと同じでデータ、機能、手法に 基づいて構築される。 エントロピーに逆らう・・自然に保守を行うと、エントロピーの法則にしたがって、 時間を経るごとに、システムは乱雑さ増していく。 美しいアーキテクチャは、この保守の抵抗が最も小さくなるようにし、アーキテクチャ そのものが美しくあり続ける必要がある。 そして、 アーキテクチャの最も重要な属性は、コンセプトの一貫性にある。 「たくさんの良いアイデアが独立に調和なしに含まれているシステムよりも、 1つの設計上のアイデアを体現したシステムの方が、ずっと好ましい」(フレデリック・ブルックス) だから、 美しいアーキテクチャが持つ特徴は、≪「システム全体を通じて使われる抽象技法と規則の集合が、可能な限り簡単にまとまっている」≫
2011.04.03
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【送料無料】ビュ-ティフルア-キテクチャ価格:3,150円(税込、送料別)「14章 古典再読」 パナギオティス・ロウリーダス(『ビューティフル・アーキテクチャ』)より ≪プログラマとしての私たちは、単に美しく見えるだけでなく、 動くものを作らなくてはいけません。 この2つのことは必ずしも相容れないとは限りません。≫ ロベール・マイヨール(Robert Maillart)が設計し、1930年に完成した橋があります。≪スイス人のマイヤールは工学を学びましたが、彼の作品、とりわけ橋は、 建築的な美しさの代表例です。 重要なのは、それらが美しいだけではないということです。 マイヤールは競争入札で契約を勝ち取って橋を作りました。 サルギナトーベル橋のときは、19人の設計者たちより低い値をつけて契約を勝ち得ました。 サルギナトーベル橋と道路の建設に掛かったのは、 当時の金額にしてたったの70万スイスフランであり、これは現在の400万ドルより安いのです。 この橋はちっぽけな物ではありません。 径間は90メートルにも渡り、サルジナ川の水面から80メートルもの高さを持っています。 構造がスレンダーで軽いことが、その経済性の理由です。 この橋は優雅であるがゆえに、経済的なのです。≫ 章末の参考文献欄に、ロベール・マイヨールについてのデヴィッド・ビリントンさんの本が2冊紹介されていますが、アマゾンでも入手できない様子。 代わりに、以下の3冊がありました。Robert Maillart and the Art of Reinforced Concrete (Architecture History Foundation Book) David P. BillingtonRobert Maillart: Builder, Designer, and Artist David P. Billington Robert Maillart's Bridges: The Art of Engineering David P. Billington 最新刊の「Robert Maillart: Builder, Designer, and Artist」を注文しました。届くのが楽しみです【送料無料】塔と橋価格:3,360円(税込、送料別)【送料無料】Robert Maillart's Bridges: The Art of Engineering価格:8,518円(税込、送料別)
2011.04.02
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世界の橋物語価格:2,940円(税込、送料別)世界の橋物語 - ガボル・メドベド 訳 成瀬輝男山海堂1999年刊≪12章 橋の強さと美しさは両立しなければならない≫ 橋の強さとは、 最適な材料、 構造系、 耐荷力、 経済性、 維持管理、 信頼性 など、合目的性の見地を含んだ設計となっている必要がある。 これに加えて、 景観面から見た「美しさ」がなければならない。 ギリシャ語のアーテクチュラは、建造物を造ることを意味し、 道路、橋、水利、運河、寺院などの設計を網羅していた。 ギリシャやローマ時代、ルネサンス時代に橋を架けた技術者たちは、 芸術家のイメージを持っていたように思える。≪建築学から構造工学が分離独立した後も、アーキテクトは美を追求し、 構造設計上の諸問題は構造専門の技師に委ねた。 逆に、構造専門技師が美しい橋を設計したいときは、その設計過程に アーキテクトが参画することを求めた。≫≪論理的に正しく設計された構造物が自然に美しい形を持ちうるという説にも、 一面の真理はある。 力の流れを目視的に表現した橋は、余分な装飾などがなくても、 信頼性と安全性、さらに美そのものが感じ取れる。≫≪橋桁と橋脚の量感のバランスもまた大切な要因である。 小さな橋脚の上に載った大きな橋桁は、たとえそれが力学的に問題がなくても、 形が悪いだけでなく、見る者に不安感を与える。 逆にマッシブな橋脚の上に薄い桁高の橋が載った場合もバランスがとれない。 橋を見る一般の人たちが力の流れを自然に感じ取れることが大切で、 そのためにはこうした量感の配分に留意することが必要である。≫ ・・「美しい橋は美しい音楽である」<目次>1章 原始時代の橋―自然からの学習2章 有史初期の石造り天井3章 ローマの橋4章 中世から近代へ5章 “鉄の馬”の時代6章 鋼とコンクリートの栄光の道7章 どうやって橋を建設するか8章 特殊な橋9章 橋の事故―試練とその克服10章 橋にも永遠の命はない11章 橋の歴史に名をとどめた人たち12章 橋の強さと美しさは両立しなければならない13章 世界の長大橋
2011.04.02
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【送料無料】世界の橋世界の橋―3000年にわたる自然への挑戦 デビッド・J. ブラウン訳 加藤久人、綿引透丸善2001年刊 本書でも、サルギナトーベル橋の記述・・ サルギナトーベル橋の美しさが解説されています。ロバート・メラール(Robert Maillart)の芸術・・≪彼の経歴の頂点では決してないが、1930年に完成したスヒール近郊の サルギナトーベル橋は、メラールの仕事の中では傑出したものになっている。 それは現地の雄大な壮麗さ(アルプスの裾野、グラウビュンデンカートーの 切り立った渓谷に架かる)と、90mというほどほどの径間ではあるが 彼の実施例の中で最も長い径間であることによっている。 橋梁全体は1対34の一定の増分で傾斜が付けられている。 「短い」方の側では驚くほど唐突に岩の壁にぶつかっていて橋台は存在しない。 その結果、荘厳で薄平たい全体構造は、側面から見ると、 あたかも巨人の手で優しく山の要塞に取り付けられているように見える。 一方、アーチは6m幅のフーチングから立ち上がって3.5m幅の床構造に至り、 その結果、橋の取付部からは安定性が強調されることになる。≫<目次>起源古代世界アビニオンの橋の上でルネッサンスの開花産業革命ビクトリア朝の業績新世界、新旧の思考20世紀鋼橋の様々な形鋼吊橋コンクリート橋の到来斜張橋最先端の現状未来に向けて
2011.04.02
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【送料無料】世界の橋大研究世界の橋大研究 ヒミツがいっぱい! 役割・構造から歴史まで三浦基弘著・監修PHP研究所2009年刊 小中学生向けの大型本・・ 海外10、国内16の大きな美しい写真を眺めるだけで、 大人も十分楽しめます。 夏の暑い盛りに放水している通潤橋、見てみたいですね サルギナトーベル橋についての記述・・≪シンプルだから美しい ゆるやかなアーチと白いコンクリートが美しいサルギナトーベル橋。 この橋は、「むすぶ」という橋本来の役割に加えて、まわりの景色との 「調和」を重視したことで有名なんだ。≫≪風景をより美しく見せる スイスは、ヨーロッパのなかでもとくに険しい山が連なる国だ。 国の約6割が山地で、町と町、集落と集落のあいだには深い渓谷も多く、 学校や病院に行くにも橋はかかせない。 この橋のおもな材料は、ビルなどの建物でおなじみのコンクリート。 そのなかには多くの鉄筋を入れていて、橋をよりじょうぶにしている。 またこの橋は、ロベート・マイヤールという人がまわりの風景を乱さないように 考えて設計した橋だ。 白くてうすい橋げたや、ゆるやかでシンプルなその形は、美しい渓谷の景色に ピッタリとけこんでいる。≫<目次>1 こんなに美しい世界の橋(ポンデュガール(フランス)コールブルックデール橋(イギリス)ポンテヴェッキオ(イタリア) ほか)2 こんなに繊細な日本の橋(厳島神社の反橋(広島県)錦帯橋(山口県)雪鯨橋(大阪府) ほか)3 こんなにすぐれた身近な橋(くらしを支える橋の役割橋の形を調べよう変わりつづける橋の材料 ほか)
2011.04.02
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巨大建設の世界―NHKスペシャル「テクノパワー(2)」 NHKテクノパワー・プロジェクト 著1993年刊 「橋」とは、未知の世界である「向こう側」に渡ること・・未知の扉を開けること を意味していた。 古代より、橋を架けることが重要で名誉ある仕事であった理由の一つ・・ ローマ教皇の正式名称は、最高司教を示すPontifex macimusであるが、 このポンティフェクスは、「橋を架ける人」という意味を持っている。 橋が他の社会資本と異なる点は、 利便性のみでなく、景観としても評価されているところにある。≪橋はまず、大きく上部構造と下部構造に分けられる。 上部構造とは、自動車や人、あるいは飲料用水などが通る上部を支えるところを総称するもので、 桁、主塔、ケーブルなどからなっている。 これに対して下部構造とは、上部構造を支える部分で、橋台、橋脚、基礎部分からなっている。 また、橋長とは上部構造の全長であり、支間(スパン)は橋脚(吊橋では主塔)や 橋台の間の距離を指す。 一般的に橋の長さを比べる場合、橋長(全長)ではなくスパンの長さで競っている。 橋にかかる力は、 ≪橋そのものの重さ(自重)=死荷重≫、 ≪自動車や列車、人など橋の上を通行するものの重さ=活荷重≫、 ≪風圧による力=風荷重≫、 ≪地震による力(慣性力)=地震荷重≫、 ≪温度変化による伸び縮みを抑える力=温度荷重(応力)≫ の5つである。≫ これまで多くの橋が、いろいろな困難に遭遇してきた。 しかし、建設までの試行錯誤や完成後の誤算等の失敗が、教訓となり、進歩を生み出してきた。 特に、タコマ橋の落橋事故以降の長大橋建設においては、 技術分野が細分化され、少数のエンジニアだけではすべての分野の最先端まで 精通することができなくなったため、 大きなプロジェクトチームが組まれるようになった。 安全面での検証は時間をカネをかけて、徹底的に行われるようになった。 架橋技術の継承問題・・ 1.現物、建設された橋そのもの 2.設計図や工事記録など、紙の形で残された技術 3.実際に設計や施工に携わったエンジニアの頭の中にしかない技術 3.はエンジニアが引退すれば、失われてしまう。 だから、経験工学といわれる土木技術においては、プロジェクトを続けることで 技術の継承が可能となる。 PS 「鉄の恐竜」として有名なフォース橋が紹介されるところでは、 どの本にもトラス構造の原理と強さを表すために、 2人の男性がロープを使って1人の男性を載せている写真が一緒にあるのであすが、 この中央の男性・・実は、日本人の渡辺嘉一さんという方でした。 【中古】芸術・アート ≪芸術・アート≫ 巨大建設の世界 (2) 長大橋への挑戦【10P25Mar11】
2011.04.02
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