フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記
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中国杯での真央ちゃんの「白鳥の湖」、ジャパンオープンで見た時と比べると、かなり洗練されたな、という印象を個人的には抱き、なんだかホッとしました。まぁ勿論まだまだ言いたいことはあるのだけど、この調子で滑り込んで行ってくれたら、シーズン最後にはきっと「浅田真央の白鳥の湖」を完成させてくれることでしょうね(シーズン最後というのが今シーズンなのか来シーズンなのかは分かりませんが)。思えば「愛の夢」だって、一応の全体像を見せたと言える2010年の全日本選手権での演技と、集大成となったニースワールドでの演技とを比べると、驚くくらい美しく、洗練されたものに進化していました。ニースワールドでの真央ちゃんは、お世辞にも出来が良いとは言えない演技だったと思うし、本人も相当悔しかったことだろうとは思いますけど、「愛の夢」というプログラムの世界観はあれだけのジャンプミスがあっても損なわれること無く伝わって来たし、ああこれが、彼女の見せたかった世界なんだな、素晴らしいな、と私は心から思いましたし、それは私だけでなく、ジャッジも同じ思いで、だからこそ彼女は演技構成点において非常に高い評価を貰ったのでしょう。ジャンプで失敗してもそれを補えるだけの高いスケーティングスキルを2シーズンかけてじっくり築き上げたからこそ、でもあるでしょうが、とにかくジャンプの出来不出来に関わらず、真央ちゃんの、真央ちゃんにしか描くことの出来ない世界、徹底的に純化された世界、とでも言うのでしょうか?は確実に存在し、私の心を震わせてくれました。「愛の夢」素晴らしかったです!と、心から称賛し切ってしまったせい、もあるのでしょう、私がジャパンオープンでの彼女の「白鳥」にいまいち乗り切れなかったのは。勿論バレエ的な表現云々、というのもあるのですが、私は真央ちゃんの「美しさ」はもう完全に行き着くところまで行ってしまった、という印象を今抱いているような気がします。気がする、などと言うのは、自分でもまだ良く分からない、そして今の段階で結論を出すのはいくら何でも早計過ぎる、と思うからなのですが、でも何だかそんな気がするのですよね。浅田真央の「美しさ」はもう充分分かったから、堪能させてもらったから、今度はその「先」にあるものを見せて欲しいし感じさせて欲しい、真央ちゃんが究極的に目指すものは何なの?って、何だかそんな風に感じている自分がいます。まぁ、欲張り過ぎる一ファンの戯言でしかないことは百も承知しています。彼女が今どのような状況下にあるか、等々考えれば、本当に欲張り過ぎであることは自分でも十分分かるのです。けど・・美しさの先にあるもの、美しさを超えた何か、をいつか見せて欲しい。今の私はそんな風に思って彼女を見ているように思います(注・彼女が美しいだけの選手でない、ということは承知の上です)。あ、勿論真央ちゃんの目指すものがひたすらに美しい世界を氷上で描くこと、なのであれば、それはそれで全然構わない訳ですよ。「その道」をひたすら突き進んで行ってくれればいい、と思います。それはそれで大歓迎なのです、矛盾してますがね(笑)。まぁ、いずれにせよ真央ちゃんは歩みを止めることは決してないでしょうから、いつかは必ず「浅田真央の完成形」を見せてくれるに違いないのですがね。ジャンプやスケーティングなど、技術的な面では私は全く心配していないのですが、そして技術面を磨いて行ってくれれば必然的にそれ以外の面も磨かれて行くだろう、とも思うのですが、なんとなく真央ちゃんの演技は茫漠としていていまいちピントが合っていない、という印象を受けることもあるのです。「白鳥の湖」のようなドラマティックな曲では、なんだかそういった面が強調されて見えてしまうような気もします。チャイコフスキーのバレエ曲なら、「眠れる森の美女」の方が良かったかも・・なんて思ってしまうのですが(オーロラ姫は、全てにおいて真央ちゃんにぴったり嵌ると思う)まぁきっと真央ちゃんは「白鳥」を完成させてくれると思うので、私も「生暖かい眼で」「気長に」見守りたいと思います。
2012年11月14日
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