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17:00〜 オーチャードホール 3階正面 プッチーニ:エドガール(演奏会形式) 東京フィルハーモニー交響楽団 指揮:アンドレア・バッティストーニ 某アマチュア団体の主催ということで、基本相手にしないようにしているのですが、バッティストーニが振るというので、バッティストーニを聞きに行きました。最近バッティストーニが出ることがあるのだけれども、仕事選ぼうよ、アンディ..... プッチーニのエドガール。オペラ2作目ということで、マノン・レスコーの前の作品です。粗筋がスチャラカなのはオペラでよくあることとして、音楽的には二流ですね。個人的に、ヴェルディは音楽的にはどんな作品でも何某か光るものがある - まぁ、それこそヴェルディの二作目のは例外かもしれないけれども、それでもこれよりはマシじゃないか - けれど、プッチーニは多分人気以上に駄作が多いと思います。音楽的に雑なんですね。マノン・レスコーや蝶々夫人、西部の娘なんかも実は音楽的にも駄作の気配がするのだけれど(台本は言わずもがなとして)、そのダメな部分を集めたような作品。台本は稚拙でバランスも悪い。その割に音楽は無理矢理盛り上がるように作っている。その盛り上がりへの繋ぎもスムーズじゃないので、はっきり言えば馬鹿みたいな作品です。正直、バッティストーニが振るのでなければ来ません。人生そんなに暇じゃない。世の中は、しかし、よっぽど暇を持て余している人が多いのでしょうね。それともバッティストーニのファンが沢山いるのかしら。でも、そういう雰囲気ではなさそうだったなぁ。雰囲気悪いおっさん(あんたもだろと言われればそうなんだけれど)ばっかりで。 で、そんなアホな曲でも楽しく振ってしまうのがバッティストーニ。まぁ、君、こういうの好きだよね、アンディ、といったところか。こんなオペラ振る機会もそうはないから、ってことで引き受けたんじゃないかとは思いますが、振れば振ったでこんなしょうもない曲ながら、それなりに締まった演奏をするし、盛り上がりは例によって爆音で持ってくるし。これをボエームあたりでやられたら困るけれど、これはそういうオペラではあります。リスペクトしなくていい曲、って言ってるのではないですよ。曲自体がそういうものなんですね。だから、オーケストラとしてはこれはこれでいい。 歌手や舞台に関してはアマチュアなので論評に値せず。割愛。 但し、それを承知で書いておくなら、曲に比してもあまりに酷すぎる。あれは歌ってるつもりでなくて、明らかに怒鳴ってるだろ、という。バカみたいに声張り上げるのはもうセンスがないからしょうがないんだろうけれど、その挙句に、出さんでもいいくらい張り上げた挙句に最高音なんかでは音程が無くなってしまう。妻エリ怒鳴ってる。そんなんばっかです。曲が曲だとしても、音楽としての丁寧さがない。 そして、合唱も含めて全てに問いたい。何語を歌ってたのですか?確かこれはイタリア語なのだけれど、フランス語なのか日本語なのかそれとも私の知らないタガログ語あたりで歌ってたのか、一体何語で歌ってたのかさっぱり分からなかった。こんなに酷いのは久し振りです。それっぽくすらないんだもの。 私だって各言語分かるわけでもないので偉そうには言えないけれども、しかし、そもそも言葉をどうするか以前に何語で歌ってるかも分からず、例えば発音や発語を犠牲にするのと引き換えに音楽的に大事にしているようにも聞こえない。 そして、怒鳴っているにも関わらず、張り上げるところ以外はオケに負けまくってるし。オケがピットにいて、バッティストーニがもう少し抑えれば多少は聞こえるかもでしょうが、まぁ、グダグダ。こっちはバッティストーニ指揮の東フィルがよく聞けたからおいいけどさ。でも、この曲でない方がよかったなぁ。 プログラムの解説でこの曲自体を扱き下ろして、破綻してるから演奏会形式が相応しい、なんて書いてるけれど、不見識も甚だしい。舞台上演が相応しくないなんて作品はそもそも上演するに値しないということであって、演奏会形式でやりゃいいなんてものはないのです。そんな作品上演すべきじゃない。アマチュアの上演にでも任せておけば........あ、そか、アマチュアでしたもんね。勘違いも甚だしく金取るけれど。だからいいのか。こりゃまた失礼しました。 しかし、こんなに酷いものなのかね。 新国でも聞くたびに以前にも増して違和感は感じていたけれど、今の人って、こういうのが本気でいいと思ってるんですか?そいつはちょっとおかしいと思いますよ。趣味の問題通り越して。
2022年04月24日
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15:00〜 東京文化会館 3階右側 ローエングリン:ヴィンセント・ヴォルフシュタイナー エルザ:ヨハンニ・フォン・オオストラム テルラムント:エギルス・シリンス オルトルート:アンナ・マリア・キウリ 東京オペラシンガーズ NHK交響楽団 指揮:マレク・ヤノフスキ もう色々前後してますがとりあえず思い付くところから。正直、3月から忙しくなりまして、あまり書いてる余裕がないんですよね......聞きには行くんだけれどもさ。そこそこ。自分でも唸ったりもしたものだから、尚更。 東京・春・音楽祭。LFJが敢え無く潰えそうな危機にあるのを尻目に、結局生き残りましたですね。危機的状況にあっては、結局運営側のやりたい意志の強さが勝負ということになったのか。国際フォーラムがヘタレでも、三菱地所が頑張ろうと思ったら、ちょっとしたものは出来てしまった訳だしね。 メイン公演とも言えるオペラの演奏会形式は、一昨年のトリスタン、去年のパルジファルと中止になっただけに、まぁともあれよくやったものだよ、と、まずは言うべきなのだと思います。期待も一入、と言ったところでしょうか。場内も上の方はほぼ満員。流石にそろそろこの光景にも慣れてきた感はあります。まぁ、下の方はそこそこ空いていたようですが...... 以前、東京のオペラの森という名で小澤が振っていた頃は、演奏会形式と言いつつ一応舞台で演出も付く形でしたが、今回は映像も何もない演奏会形式。 まず、もう、頭抱えてしまったのが、合掌。1幕の合唱、謎の騎士が現れるところが、どうとか言う以前に、あれはもう歌じゃなくて怒号。怒鳴ってるようにしか聞こえない。3幕の方はもう少し落ち着いてましたけれどもね。ありゃねぇだろうよ、と言うのが率直なところ。あそこまで酷いと逆に清々しくも......ないか。歌っていうのはそういうものではないですよ、多分。知らんけど。 歌唱陣は、それに比べればまだしもですが、ムラはありましたですね。一番不安定だったのは外題役。なんというか、不安定でしたね。音程がどうとかいうより、歌としてふらついてる、とでもいうのか。歌唱陣で一番よかったかと言えるのは、結局、オルトルートだったかなと。いや、馬力あるのに任せた歌い方で、決して好みではないですよ。でも叫んでるようで、叫んでない。歌にはなってる。揺るぎない。その点ではエルザもテルらムントも、勿論ローエングリンも寄せ付けない。こういう「ローエングリン」もあるもんだなぁ.....という感じですね。 N響は......そうねぇ。好みではないなぁ。序曲とか、こいつら大丈夫か?と思ったくらいだし。まぁ、本編入ってからはそこそこ安定してましたが、しかし、これは勿論指揮者の責任もあるけれど、何某か物足りなく思ったのは事実。最後もずっと拍手されてましたしね。だから、それなりに皆さん満足されたとは思うんですけれどもね。でも、そういうものを聞きたくてわざわざ来ている訳ではないのですよ、と思ったのは事実。こっちの聞いてる場所も決して良くなかったのは事実としても。 あ、でも、3幕2場の前でのバンダ、特に舞台上手側に陣取ったバンダは高性能だったのは事実。むしろ、優秀なバンダを本隊がきちんと受け止めきれてない感があったかなぁ。 そう、正直言うと「お前らもっとやれるだろ」って感じなんですよね。手ぇ抜いてるだろ、とは、まぁ言いません。でも久し振りに「公務員オケ」というのを思い出しました。30年くらい前のN響ってそんな感じだったよね、という。大したことないのにお高く止まって真面目に弾いてないだろお前ら、というような。あの頃とは違う感じで、決してお高く止まってるというのではないけれど、でも、「もっとやれるだろ」感は一緒かな。いやむしろあの頃は実は出来ない、だったと思うので、それこそやろうと思えば出来るんじゃないかという気もするし。でも、多分この紙一重が難しいんだろうなとも思うし。とはいえ、ワーグナーの場合この差は本当はそんなに大きな差でもないと思うしなぁ、実のところ..........................まぁ、やってちょうだい。
2022年04月20日
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既報の通りLFJは中止になってしまったわけですが、GWに三菱地所主導で「丸の内ミュージックフェスティヴァル」を実施するそうです。 https://www.marunouchi.com/event/detail/30984/ 東京駅前から有楽町駅前に掛けての、国際フォーラムの前を通る道、の一本皇居側の一方通行だったりする通りは、両側をオフィスビルに挟まれていて、丸の内仲通りと呼ばれてますが、実は別名三菱地所通り。このオフィスビルの多くが三菱地所の物件だったりするのでこんな呼び方したりしてたのですが、なので、LFJの時も丸の内エリア一帯で共催イベントをGW期間にやっていたのですよね。 LFJは国際フォーラムが主な会場なので国際フォーラムが中止しても、会場は準備してあるし、ということで、三菱地所が主導して、国内の演奏家中心にプログラムを急遽組んで、ホールCを使ってメインコンサートを企画した、といったところでしょうか。 まぁ、三菱地所としては、周辺物件のイメージ戦略もあるので、GWにこの地域に折角人が集まっていたのに、勿体無い、と言ったところなのでしょうか。 三菱地所はテナント企業との繋がりが強いので、そちら中心のイベントになってしまうと、それはそれで色々変質していくのかなとも思うし、それはそれでちょっとな、とも思うのですが、まぁ、イベントの系譜がどういう形であれ続いてくれることは悪いことではないと思います。 あまり言うのもなんだけれど、そういう意味では、国際フォーラムのすっとこぶりが際立つという気もするのではあるのですけれどもね。 そのメインコンサートは、午前一回午後一回というスタイルなのですが、しかし、まぁ、なんですね、正直言うとあまり食指は動かない......午前はLFJでも評価の高かったお子様向けのプログラムメインだし、だから、それはそれでいいけれど、私は遠慮いたします.....午後は......3日は行くかな。他は.......まぁ........ でも、そういうものとして、お客さんが集まってくれるといいですけれどもね。
2022年04月15日
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