ニーハオ中国

ニーハオ中国

2005/08/13
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カテゴリ: 考えごと・所感
今日は首相の靖国参拝について、私の意見が変わった
きっかけについて書こうと思う。

ある日、夫とテレビを見ていると、
戦争時代の日本軍が悪いことをしている映像が。
わたしは夫に

「なんで戦後60年にもなって、いつまでもこんな日本軍の
 悪徳をあえて喧伝するような映像を流すわけ?」

って、夫に抗議。いつもはこういうことに対して、
あまり口を開かない夫が、このときには一言。

「日本が戦争時代のことを反省しないからだ」

と静かに言う。

「日本は何度も謝罪してるよ、まだ謝罪が足りないっていうの」
「謝罪しても、すぐ態度が変わるから、中国人はみんな不安だ」
「態度が変わるって?」
「首相が靖国神社を訪問したり、歴史教科書とか・・・」

そこから戦争についての話になった。
最初は、首相が靖国神社を訪問する理由だとか、
歴史捏造教科書っていうけど、新聞にそう書いてあるから
そう信じ込んでるだけで、あなたも
その教科書読んだわけじゃないんでしょ?とか、
日本を擁護していた私。

夫と731部隊についての話になったとき、気持ちに変化が起こった。
今まで教科書などで習って知ってはいたが、
改めて夫と話して、夫の親類が、友人が、
おそろしい人体実験の犠牲になったかもしれなかったのだ
ということを想像したとき、
日本軍がやったことのむごさというのが、
急に実感として感じられた。

実際に被害を受けた人の気持ちになって考えた場合、
日本側にどんな理由があったとしても、首相の靖国参拝は、
すべきではない、と考えが変わった。
日本は謝罪した、っていうけど、本当に被害者に
すまないという気持ちを持っているのなら、
被害者の気持ちを最優先して、靖国参拝を取りやめること
ぐらい当然ではないか、と思った。

日本は神道の国で、死んだらみな英霊だ、とか、
A級戦犯は、裁判の仕方がおかしかったから、本当は
戦犯でない人も裁かれた、とか、戦後、歴代首相は
靖国を参拝していて、そのときは何も問題なかったのに、
今外国から圧力をかけられて、それを断念するのは
内政干渉だ、とか日本の言い分もいろいろあるが、
それらの理由は、被害者の国の方の気持ちに
優先するものではないと思う。

死んで靖国に戻る、といって散っていった日本の若者の命を
思うとき、国としてその魂を弔いたいという日本の立場も
分からないでもないが、やっぱり日本は加害者なのだ。

被害者の国の人の気持ちよりも、日本の立場を優先して
主張すれば、これまで何度も謝罪を繰り返してきた
日本の誠意が疑われてしまうだろうと感じた。

今まで中国との摩擦を避けるために
靖国参拝を見送ってきた何代かの首相達の後に
突如として出てきた変り種、小泉首相。
今まで中国の顔色をうかがい、言いたいことも言えなかった
ところへ、いきなり日本の立場をはっきり主張する首相が現れて、
日本人として、今までの鬱屈した気持ちが晴れる
ような気になったのも確かだ。

はっきりものをいう小泉首相のことだ。
靖国問題に対してはやや意地になってる感もあるが、

「被害国の国民感情に考慮して、今後靖国神社参拝は行わない」

とはっきり発表すれば、今までのあやふやな日中関係に
終止符を打ち、新たなステージへと一歩踏み出せる
のではないかと思う。

長くなりましたが、私の考えが変わったきっかけでした。





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Last updated  2005/08/13 05:29:52 PM
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