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『雨無村役場産業課兼観光係(3)』岩本ナオ役場シリーズ、終わっちゃった。あーあ面白かったのに。ド田舎の役場勤務の若者とその友人たち、親や同僚や地域の住人たちが織り成す「ご当地マンガ」。いまどき、役場が音頭をとって地域住民が一致団結して村おこしって、どんだけ昭和な話? という感じだけど、現実の限界集落とかってこんな感じなのかなあと想像してみる。東京でタレント仕事しているおバカだけど村一番のハンサムくんが、ガッコでて村に戻って役場勤めをしている幼なじみに告白したときは、「えええ~この絵柄でBLになるの?」と驚いたけど、それもどうやら青春の甘酸っぱいエピソードとして処理されて、あくまで主役は村そのもののようだった。いいお話だった。この作家さんの、へんに都会にスレてない感性が好きだ。それにしても岩本さん、マンガが巧いのかヘタなのかさっぱりわからない。いわゆるヘタウマ系なんだろうけど、妙に好感が持てるんだよね。あのぽっちゃりした料理のうまいしっかりものの女の子が、ハンサムくんに恋心を抱きながらも、しっかり者たる悲しさでそれを実行に移せないまま、結局観光課の若侍と結婚して平凡な家庭を築いているらしいラストはご愛嬌。この本を読みながら、「あー最近、他にもこういう地域活性化マンガがあったなー」と思っていて、なんだっけなんだっけと記憶をお手繰ったら、西さんの「女の一生」だった(笑)。あれも年の差恋愛とは別に「地方のしがらみ」がもうひとつの主役だった。いろんな読み方ができるもんである。そして、こういう、村とか地域とかご近所とか親兄弟をしっかり描きながら、少女漫画足りえる作品を書ける人って貴重だな。こういう小さな共同体の地方自治の集合体が最終的に国なんだってわかるような仕掛けというか、なんかキッザニアにこういうのがあるといいのに(笑)。役場の人はテラー(って銀行だけ?)でハンコ押してるだけじゃないってよくわかるよね。この作家さんの「天狗」のシリーズは途中で止めちゃったけど、この作品みたいに成人ばかりのお話はもっと読みたい。
2010.04.30
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昨日はちょっとした宴会があって、久々に飲みすぎた。ホテルの安い宴会コースで飲み放題だったので、食事に期待できない分、酒は飲むぞ~と息巻いて、最初ビールを1瓶分くらい飲んだ後に、ワイン6杯までは覚えているけど、その後はどれだけ飲んだか知れない。軽くて飲み口が水みたいだったもんで、ぐいぐいいけちゃったのが敗因か。やっぱワインは重くなくちゃだめだな。 一応デザートフォークまでついていたセッティングだったが。オードヴル3種。鮪のカルパッチョ、ポークパストラミ、トラウトサーモンのマリネ。ローコストな食材を盛り付けの工夫で見栄えをよくしましたって力作。今の職場の若者たちが、飲み放題に行くと1回1杯じゃなくて3杯くらい同時に頼んで、自分の前にズラッと並べて次々飲んでいくのに驚いたけど、今回マネして、赤白のワインを半々ずつトレイに並べてテーブルを回ってきたフロアスタッフから、赤白同時にとって2つ並べてみた。味を飲み比べてどっちを飲み続けようか決めようと思ってさ。 オードヴルと変わらぬサイズのメインらしきもの2種。鯛のグリルジェノベーゼソース焼たけのこ添えはもっともマシだった。グリルはいろいろごまかせる。そしてホテルの宴会に出てきたのは初めて!の鶏のから揚げ。これは食べなかった。で、例によって白はビールのほうがマシってくらい薄くて、赤は中辛口で口当たりはいいけど風味もなんにもなくて人工的な味のどっちもいい勝負のレベルだったから、ならポリフェノールでしょってことで赤にした。無礼講なので、スタッフが回ってこないときは自分でボトルを取りに行ったし(笑)。 あとはもう炭水化物でひたすらがっつり! というわけでペスカトーレのパスタと散らし寿司。子どもお誕生日会みたいね。 水の如き白とジュースみたいな赤。だから飲みすぎる。はっ! アルコール依存症って、安くて薄いお酒を飲むから量が行き過ぎちゃうんじゃないの? デザートのイチゴは4分の1にカットされていた。すばらしきコスト感覚!でもフルーツも付くと一応体裁だけは保てる。このミニロールケーキは意外にも美味だった。おそらく飲み放題つきで一人4000円くらいの宴会。アルコール代のほうが食事の3倍くらいのコストだよね、きっと。でも見栄えもいいし、食べられないもの、マズいものはないから健闘していると思う。さて、ここからは自己反省。えらかったのはタクシーに乗らずちゃんと電車で帰ってきたとこ。ダメだったのは、「ちょっとだけ」と思ってベッドに横になったら、そのまま爆睡モードに突入しちゃって、毎週楽しみにしていた「デスパレートな妻たち」を観損ねたこと。えらかったのは、深夜三時半ころ脱水で気持ち悪くなって目覚めて、その時点で胃の中が全然消化されていなかったので消化剤飲んだら落ち着いたこと(吐かなかったのはエライ)、ダメだったのは、その時まで化粧も落とさず眠りこけていたこと。そして、猫らにご飯を上げるのも忘れて寝たので、朝方すんごい勢いで起こされた。ごめんよごめんよ。カリカリはいつもの場所にあるじゃないか~。
2010.04.29
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今をさかのぼること十数年前、築地小学校のウラ側あたりのビルや京橋郵便局の隣のビルのなかで○通の仕事していた頃は、築地にはよくランチに来ていた。まだ観光客なんてほとんど来なかったし、すし屋で言えばにぎやかな看板のすし屋なんか全然なくて、敷居が低くて気軽に入れるのは寿司清と寿司岩くらいだった。場内の定食屋は量もたっぷりで確かにおいしいけれど、決して安くはなくて、焼き魚に小鉢を2つくらいつけると、当時でも1500円くらいになった。で、世紀が変わって再び築地に職場が移ったので、再び築地界隈を散策していると、今は雨後のタケノコのごとく場外・場内・周辺のビルにもすし屋がはびこって、一大すし屋ゾーンとなっている(らしい)。というのは、観光バスが停まってるし、朝からすし屋に行列できている。しかもガイジンが早朝のマグロのセリを見学に来るから(現在は休止中)、朝から日本語の通じない人たちがうろうろしているしで、通勤ストレスのたまる地帯だってことに、通勤してみて分かった。なんとかチャリで通える日はいいけれど、雨の日は地下鉄の構内が魚臭くて気持ち悪くなる。多分湿気がこもって、晴れた日には気にならないニオイが充満するんだろう。一応術例だけは日本一のがんセンターの直下なのに、魚臭くていいのか?でも寿司好きとしては築地はパラダイス! 全店制覇せねばなるまいと思って、第一弾としてそこいらじゅうにある「すしざんまい」のひとつに行って、もう二度と行かないと誓った。築地の名に泥を塗るような下品で味も素っ気もない寿司だった。やっぱり路面店やチェーン店はだめなのかしら。場外・場内の一見さんお断り風のとこじゃないと、まともなすしも食べられないの?と思ったけど、先週、雨の日に東銀座まで歩いていく途中で目に付いたすし屋にふらりと入ってみたら、それほど悪くなかった。名前も確認しなかったので、ぐぐって調べたら「すし鮮」というらしい。時折、朝から客が並んでいるのがここ。場外で3500円くらいの特上盛りが2800円くらいで食べられるらしい。とりあえず特上ではなく並でレベルを図る魂胆。これはシャリ小で1.5人前1365円。家族経営っぽいところは○。すしざんまいよりはずっとマシで、握りがちゃんと指で押さえた形になっていて口の中でほろっと崩壊する。しゃりナイス! 鉄火巻の海苔のグレードもよかった。顔に近づけると海苔の香りがする厚めで黒びかりする特級のり。ネタもまあまあで、江戸前なのか酢〆と煮上げてツメでいただくネタが多い。良くはないけど、お値段相応という感じかな。ホタルイカは今年お初だった。でもこのお任せはもういいや。やはり新鮮な生中心がいいな。中トロも1貫くらいは食べたいし。しばらくいろんな店でお仕着せメニューを食べながら好みの店を見つけてお好みで握ってもらおうっと。ああ……せっかくエンゲル係数がすこし下がったのに、今年は寿司ランチでまた跳ね上がる予感。でもおいしいお寿司なら毎日でも食べたい。猫にも食べさせたい(笑)。
2010.04.28
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『とのとのとのこのなんとかしま~す』TONO『うぐいす姉妹 海外うろうろ本』うぐいすみつる/TONOなんか、簡単な本だなあ~いいなあこんなんで単行本にしてもらえて。と思ってたら、あとがきでTONOさん自身が「こんな不況時に新刊を出してもらえてありがたい」みたいなことを書いていて吹いたわ。ほんと、TONOさんじゃなかったら、こんなへたうま絵の雑なマンガ、絶対世に出ないよね。でもマンガとしてちゃんと成立しているし、ファンにはこういうのがたまらない。まあ、存在自体が脱力系だからな、TONOさんは。Dariaに連載しているTONOさんのエッセイマンガは、本当に日常生活のどしよもない話ばかりで、シュミも食べ物もファッションとかも、そういう魅力的なモノは一切描かれなくて、ただ淡々と自分の目にうつったよしなしごとを描いてある。線なんてもう下書きなしのぶっつけ本番ぽくて、西原りえぞうや伊藤理佐さん並に簡略化されていて、要は全部「記号」なんだよな。ネームができてしまえばペン入れにはページ1時間もかからないような気がする(笑)。彼女を全然知らない人が読んだら「なんじゃこりゃあ」ってことになるけど、長年「この人のだけは買って読む」というファン層に支えられているし、彼女の変わらなさを読んで自らの進化のなさを肯定する、みたいな効果があるな(笑)。何冊か前に出たエッセイマンガで、やなことがあるとスーパーエゴの部屋に入って自分の傷口を舐めている、みたいな表現があって笑ったけど、この人はいろいろ知っているけどそれを見せないで、すっとぼけて見せているような気がするよ。はっきり独身であることを隠さないし、年齢だって大方予想ができるし、自慢話とかかっこいいとこ見せようなんてさらさら思っていない。20年くらい変わらない生活をしているという意味では、大島弓子さんと立ち位置が同じだよね。旅行記のほうは、昔の話ばかりで、私が海外に行きまくっていた同じ時期に同じようなところに行っているので、新しい事実はなかった。もしかしたらヨーロッパのどこかですれ違っていたかもしれない。今の若者たちはそんなに簡単に海外なんて行けないと思っているのか、職場の30前半くらいまでの子たちも、せいぜいが東南アジアとハワイなんだよね。渡航歴って。なんか本書にも描かれていたけど、旅はさ、経験こそが宝だから、ツアーなんかに参加せず、行けるときに行っといたほうがいいよね。ホントに。
2010.04.27
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周囲の環境が変わって早や1カ月。4月は晴れた日が少なかったので、ランチ探検もできず、なんだか近所のビルのしょぼい飲食店とかあんまり行きたくないセルフの食堂(カフェだけど、イメージとしては食堂ね)とかばかり行っている。しかも内勤仕事(主に会議)が増えて、ランチタイムゾーンでセッティングされたりしていると、もうアウト。なかなかにランチ欲求不満マンスリーだった。こちらキューバ料理を出す店のカレーランチ。インド風でも欧風でもないスパイシーさが新しい感じ。キューバ風カレー? パンケーキを食べた喫茶店(断じてカフェでなく正統派の喫茶店)のサンドイッチランチ。ハムとコンビーフサンド。コンビーフって何十年ぶりに食べたわ。ああこんな味だったと思い出した。たっぷり厚くて意外においしい。ちょっとヘヴィーで一山分包んでもらった。ここ、ランチ時はすごく混み合うんだけど、厨房近くのカウンタで観察していると、スタッフのオペレーションが見事なの。ファストフード店のマニュアルなんかとは違う、長年の経験から生み出された無駄のない動き、というか。驚いたことにサンドイッチもパンケーキも作っているのはひとりで、パンケーキは注文が来てから焼き始めるし、カップを大きな発泡スチロールの箱(保温箱だろう)から出しているのにちょっと感動した。余計な什器がなくても心のこもったサービスはできるってことだな。営業男子と出かけた先でのてんやの天丼。松屋とかてんやとか、たまに味噌汁が飲みたくて行くことがある。ご飯を小盛にしてもらうのを忘れたら、こんなすごい量。てんやはこの金額で出しているのはすごいことだが、天丼としての感動はなにもないな。私は高くてもおいしいものが食べたいぞ。あ、でも冬季限定のかき天丼は食べたくなる。 こないだ初めて足を踏み入れて、こんな異空間が都心に!と驚いたイタリア街のバール「フィオーレ」のラザニア。しっかり焼いてあるけど、まあ普通の味。でもサラダとドリンクがセルフで食べ放題なのがうれしい。サラダは野菜系8種類、ドリンクもそれくらいあって、本を読みながら長居できる。キャッシュオンデリバリーのスタイルとか、夜はグラス類を自分で選んでカウンタで注文するところとか、本当にイタリアやスペインのバールみたいだった。日本の過剰なサービスに慣れちゃっているとちょっと不満なくらいに。ファサード、なかなかよし。ああこれも、ビル内の飲食店でのラーメン。本来麺を出す店ではないのにランチ麺という日替わりがある。煮卵、わかめ、叉焼、なると、メンマと具沢山なのはよかったけど、麺とスープがマズかった(涙)。
2010.04.26
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『ありをりはべり(2)』日向なつおBLは不発だったので、久しぶりに少女漫画を何冊か衝動買いした先週のこと。新刊が並ぶ平台で「ありをりはべり」という作品を見つけて、2巻だということも確認しないまま買ってきてしまった。いわばタイトル買い。だって「ありをりはべり」だよ。すぐさま「いまそかり」と反応した私は別に古文は得意じゃないけど、変格活用は英語の不規則動詞の変化のごとく、たぶん一生忘れない(笑)。ラ行変格活用「ら・り・り・る・れ・れ」は「ありをりはべりいまそかり」の4つ、だよね。えっ、でもタイトルに「いまそかり」がないってことは、もしかしてラ変から外れたの? そんなこたないよな。「いまそかり」って言葉を初めて知ったとき、日本語とは思えなくて、余計印象に残っている。「います(そ)-」「-かる(り)」と分解してみれば「ああなんだ」と思えるんだけど、すごく不思議な言葉に思えたものだった。この活用形って、数学の対数以上に実生活とは無縁だな。外国人相手に日本語教師をしている友人も、そんな文法は意識したこともないと言っていたし、古文文法の活用型って、なんのために覚えなくちゃならなかったんだろうと今思うと不思議だ。受験以外役に立った覚えがない。変格活用はもう一つ、ナ行変格活用(死ぬ・居ぬ)も絶対忘れないんだけど、なんか腹の立つことがあったら、心の中で中指立てて「死なず死にたり死ぬ死ぬるとき死ぬれども死ね」と唱えて落ち着かせるというのが高校時代の我慢術だった(笑)。「ナ変は口語では4段活用になります」あーこの時の古文担当の声のトーンまで思い出せる。寺の息子で40過ぎて独身で神経質そうなフレームレスのメガネをかけていて、東北の田舎の高校なのにきれいな標準語を話す教師だった。「六条御息所」を「ろくじょうのみやすんどころ」と発音する人だった。「ん」が入るほうがより古風な発生法だとあとで知った。あ、マンガの話をしなくちゃ。1巻を読まなくても読めるお話でよかった。これは「見える」女の子の話で、日本の神道が学べる(笑)。カテゴリーとしては「夏目友人帳」とフレームは同じだけど、あっちは妖怪、こっちは八百万の神。思春期の頃って、こういうスピリチュアルなものにどうしようもなく魅かれる時期があるよね。
2010.04.25
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『若旦那と愉快な仲間たち~こゆるぎ探偵シリーズ2』たけうちりうと初版は2001年6月。この当時はまだ、こういう淡いテイストのBLが生き残れると思ったんだろうなあ。小学館だから読み違えたともいえるけど、こういう、コバルトとBLをつなぐ存在は、自分的には必要だと思うけどなあ。さて、このシリーズも、あと2冊残すのみだなあ。入手が難しそうだけど探す気満々。キャラクターも多いし、時代設定的にいろいろ遊べるしで、ちゃんとした青春小説になっているところが好きだけど、そう思って読むと逆に若旦那と大工のラブがじゃまに思えてくるのが不思議だ。シリーズ2冊目も中編が2本。前作の深窓の令嬢に擬態した美少年の話も面白かったけど、今回は桜と犬をモチーフにしたお話だった。探偵団なのに相変わらずミステリというには単純でたわいのないお話だけど、なんか、このシリーズでたけうちさんが描きたかったのは二人のラブでも謎解きでもなく、「小田原っ子気質」そのものだったんじゃないかと思えてくる。それぐらい気風がよくて頑固で新し物好きな面々が個性的でユニーク。大正期(だよね?)にやけにモダンな洒落モノの大工の棟梁の息子と、彼に惚れられた造り酒屋の美少年の恋心は、1巻で早くも成就し、仲良しグループの何人かはそれに気づいている様子。旧制高校でのこういう「友情以上の関係」はよく書かれていたけど、城下町の商人や職人の跡取りたちが、こうも仲がよいというのが不思議でならない。なんだろ。商工会議所青年部みたいなもの?今回の最初の話は、お茶屋のこいさんと使用人のほのかな恋で、それに主人公二人と桜をめぐる恋話がリンクする。夫婦みたいに寄り添っていた桜の1本を植え替えたら、枯れてしまったという故事にありそうなエピソードをうまく使って古木のよみがえりと、青年期の男子たちのピュアなアドレッセンスと重ねてみせる。佳作。もう一本は、いかにもこの時代にありそうな、外交官が箱根に遊びに来るお話。お犬さまがなかなかいい役回りで、ドイツかなんかの異国のえらい人と担ぎやのおばあちゃんとを見事に結びつける。ひとつだけ、ロットワイラーみたいな大型犬を貧しいおばあちゃんの番犬にするのはいいけど、餌代はどうするのさ!ああ、あと今回、あの食えない和尚の出番が少なくて残念。そう思ったのは私だけじゃないらしく、作者自身のあとがきが笠生和尚の口上になっていた(笑)。
2010.04.24
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今朝はもう一本書いとこう。なんかそろそろ公にブレイクしそうなので、その前にこっそり流して逃げる、みたいな。ファンには叱られそうな村上春樹ジェネレーターである。ドリーム小説と同じ手法で、キーワードを自由に設定できるだけなんだけど、最初は笑い転げたよ。あの独特のまわりくどい文章をネタに笑っていいのか?といううしろめたさと、キーワード次第で何通りにも遊べる楽しさで。完璧なケロロ軍曹などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。 六月にデートした女の子とはまるで話があわなかった。僕が南極について話している時、彼女はケロロ軍曹のことを考えていた。 ケロロ軍曹の目的は自己表現にあるのではなく、自己変革にある。エゴの拡大にではなく、縮小にある。分析にではなく、包括にある。 「男の人ってケロロ軍曹のこと考えながらあれやるわけ?」「まあそうだろうね」と僕は言った。「株式相場とか動詞の活用とかスエズ運河のことを考えながらマ○ターベー○ョンする男はまあいないだろうね。まあだいたいはケロロ軍曹のことを考えながらやっているんじゃないかな」「スエズ運河?」「たとえば、だよ」 僕が三番目に寝た女の子は、僕のペ○スのことを「あなたのケロロ軍曹」と呼んだ。 そして今日でもなお、日本人のケロロ軍曹に対する意識はおそろしく低い。要するに、歴史的に見てケロロ軍曹が生活のレベルで日本人に関わったことは一度もなかったんだ。ケロロ軍曹は国家レベルで米国から日本に輸入され、育成され、そして見捨てられた。それがケロロ軍曹だ。 ケロロ軍曹は盲のいるかみたいにそっとやってきた。 とかこんな具合。ちなみに明太子で続きをやるとこうなる。「どうせ明太子の話だろう」とためしに僕は言ってみた。言うべきではなかったのだ。受話器が氷河のように冷たくなった。「なぜ知ってるんだ?」と相棒が言った。とにかく、そのようにして明太子をめぐる冒険が始まった。 「どれくらい私のこと好き?」と緑が訊いた。「世界中の明太子がみんな溶けて、バターになってしまうくらい好きだ」と僕は答えた。「ふうん」と緑は少し満足したように言った。「もう一度抱いてくれる?」 僕はなんだか自分が明太子にでもなってしまったような気がしたものだった。誰も僕を責めるわけではないし、誰も僕を憎んでいるわけではない。それでもみんなは僕を避け、どこかで偶然顔をあわせてももっともらしい理由を見つけてはすぐに姿を消すようになった。 「僕はね、ち、ち、明太子の勉強してるんだよ」と最初に会ったとき、彼は僕にそう言った。「明太子が好きなの?」と僕は訊いてみた。「うん、大学を出たら国土地理院に入ってさ、ち、ち、明太子を作るんだ」 明太子には優れた点が二つある。まずセッ○ス・シーンの無いこと、それから一人も人が死なないことだ。放って置いても人は死ぬし、女と寝る。そういうものだ。 他人とうまくやっていくというのはむずかしい。明太子か何かになって一生寝転んで暮らせたらどんなに素敵だろうと時々考える。 「ずっと昔から明太子はあったの?」僕は肯いた。「うん、昔からあった。子供の頃から。僕はそのことをずっと感じつづけていたよ。そこには何かがあるんだって。でもそれが明太子というきちんとした形になったのは、それほど前のことじゃない。明太子は少しずつ形を定めて、その住んでいる世界の形を定めてきたんだ。僕が年をとるにつれてね。何故だろう? 僕にもわからない。たぶんそうする必要があったからだろうね」 その他、ネコの肉球とか弁財天とかエビスビールとかでも遊んだ。下品なシモネタにすると加虐心を煽られ、自分の好きなものに設定すると被虐心を煽られるというシロモノだ。きっとこの投稿者は村上春樹に対する愛であふれているんだろうな。好きすぎて、この面白さを多くの人に伝えたくってこんなのつくっちゃたんだろう。だからね、ハルキストは怒っちゃいかんよね。寛容に生ぬるく見守って欲しい。例の本、3巻には誤植がないことを祈る(笑)。
2010.04.23
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というわけで、毎日気温が乱高下していて、とてもじゃないけど身体がついていかないけど、新宿まで行かなくちゃならなくて、ちょうどランチタイムどきだったので、中村屋のカリーを食べることだけをよすがに、寒い中で出かけた。おおお~本店で食べるのは2、3年ぶりかも。田舎から出てきて、最初にここに連れてこられて食べたときは衝撃だった。この日本人向けにジャポニカ米に合うよう改良されたインドカリーは、ちゃんとスパイスの味も識別できるのに、かつごはんとのコンビネーションが絶妙。街のカレー専門店に行けば、そりゃもっとおいしいユニークなカレーもあるけど、ここのはなんつうか幼少時の刷り込みに近いから、一生食べ続けても飽きない味。結局味覚に感じて自分はかなり保守的なんだと思うわ。ところで中村屋さん、数年前から薬味をケチっていて、以前はハンドルのついたピルケースみたいなガラスの器に結構な量が入っていた薬味が、小さな仕切りのついた半月形の小皿にちょっぴりになって失望したのだけれど、今回、サラダとドリンクの付くセットで頼んだら「薬味のおかわりもご遠慮なくどうぞ」と言われた。えええ~!薬味のおかわり?そんなの初めて聞いたよ。もしかして私の顔に「薬味が足りない」って書いてあったんだろうか。だってごはんのおかわりなんてサービスもやってないのに。薬味だけきれいにたいらげる常習犯だとなぜわかったんだ?でも、ここのらっきょがとにかく好きなので、というか、らっきょは中村屋のカレーを食べるときしかほぼ食べないけど、永遠に食べ続けられるほどカリーと合うので、もちろんおかわりしましたとも! 今回、いつものオニオンスライスの辛いやつと、きゅうりのピクルスとらっきょ、それに複雑な味の(フルーツよりスパイス系の素材を強く感じる。それとドライフルーツ)チャツネの4種で、チャツネも不思議な味でおいしかった。このチャツネも以前と違うわ。おいしかったので、それをスタッフに伝えたら、すんごくうれしそうに45度おじぎをされたよ。ここのスタッフの対応はいつも気持ちがいい。そうそう、粉チーズが小さなジャーに入って出てきて、これも以前はなかった。パルミジャーノではないチェダー系のソフトな粉チーズだけど、これがライスとルーにすんごく合うのよ。ルーに入れようかライスにかけようか迷って、ライスにかけたら激うま~!薬味との組み合わせて、実に何段階もの辛さと風味を味わえる。画像のセットに、食後はマンゴーラッシーを頼んだけど、これも街のカレー店のうっすいやつじゃなくて、どろどろの濃いいやつだった。これで2200円くらい。でもお値段に見合った味だと納得できるおいしさ。ホテルのカレーなんかよりずっとCP高い。スタッフの教育もお客の質もいいしね。そしてこゆこと考える自分がイヤ。
2010.04.23
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今週は和のデザートをいただく機会が多かった。それも老舗の名物とかじゃなくてごく庶民的なやつ。それがまたおいしかったり。これは火曜日、久々に紀の善の抹茶ババロアブログに食べ物画像を貼るようになってからの、おそらく最多登板。だって滅多に食べられないから、その都度撮っちゃう。でもどれも同じだっつーの!抹茶系デザートは甘いのが許せなくてほとんど受け付けないのに、唯一無二でこれだけは食べられる。だって苦いんだもん。と思っていたら、今日はほんのりババロアが甘かった!そんなババロア!(バナナよりもっと通じない)木曜。新宿中村屋でランチにカレーを食べて、地下でイラストレーターさんと打ち合わせをして、帰りがけに買ったこの時期限定の中村屋のいちご大福。なんかへんだ。どこが大福? なんかピタパンに挟んだこういう食べ物あるよね。なんか髪飾りにもこんなのがありそうだ。クリームは使わず品のよいつぶし餡に小ぶりのいちごが丸ごと2個よりそっている。いちごは半分に切ったりしてケチなことをせず、丸ごと2個ってのが中村屋らしいわ。中身が見えてるので食べにくいじゃないか。大福なのに黒文字が要る。そしていちご大福にはやっぱり乳脂肪分が必要だ。大きさがわかるかと思ってワインのコルクを置いてみた。ワインにいちご大福。わーん新茶はまだか~! 大福の左側に見えている黄色いのはたんぱく質を補うためのスモークチーズ。今日はもひとつ、会津のゆべしもいただいたのだけど、さすがにそこまで食べたらいかんぜよ。明日のお楽しみにとっておく。
2010.04.22
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多田富雄さんが亡くなられた。理科系の人の書いた一般書を読むのが好きで、多田さんの本も学生の頃から読んでいた。「免疫の意味論」の一連のシリーズなんてある時期バイブルだった。こんなにわかりやすく体の仕組みのことを教えてくれるなんて、どんな人だろうと憧れていたら、思いは通じるもので、編集でかかわることになった某医学雑誌の編集顧問が多田さんだった。一流の研究者は趣味の分野でも群を抜いた感性を持っているもので、村上陽一郎氏のチェロなんてのも玄人はだしだけど、多田さんはお能だった。白洲正子さんとの交流の様子などを読むと、一流の人たちはジャンルを超えて理解しあえるんだなとうらやましく思ったものだ。真性文系の自分が医学雑誌に関われたのは、多田さんの著作を読んでいたからにほかならない。編集委員の先生方による毎月の編集会議には、お忙しくて毎回出席されるわけではなかったけれど、専門誌(基礎医学)では当たり前のように私には通じない言葉を使う多田さん(研究者にはあるまじきおしゃれさんで、蝶ネクタイがトレードマークだった)は身内(東大)に厳しく、若い研究者に対しては常に公平な人だった。結局その雑誌では10年近く顧問を勤められ、多忙を理由に辞任されたのは、倒れられる2年前だった。倒れてからの苦闘はNHKのドキュメンタリーにもなり、その後もコンピュータ音声を使っての講演会の演者で登場するなど積極的に活動され、私も何度か講演に足を運んだ。よりにもよって、どうして優れた頭脳の人に大きな病がとりつくんだろうな。奥様も東大の医師のはずだが、夫の後遺症を治せないことに絶望しなかっただろうか。あの後遺症はひどすぎた。努力してもあそこまでなんだということを、人前にさらしてみせた勇気に涙した。今も多少は医学に関わる仕事をしていられるのは、多田さんの本を読んでいたおかげかもしれない。最後は前立腺がんなんて。今は治るがんのうちなのに。ひどすぎる。 「免疫の意味論」、書庫にあるはずだ。読まなくちゃ。もう一度。合掌。
2010.04.21
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久しぶりに腐売り場の充実したいつもの書店のコミックスフロアで新刊を物色していた。ところが。読みたい本がないよ~。いつもなら、漫然と平台の表紙を眺めているだけで、なんかピピッとくるものがあるのに、1時間以上フロアに滞留して、表4のあらすじやら、小説なら挿絵やらを吟味してみても、「これはおもしろそう」というものがない。どどどどうしたんだろう。もう自分の嗜好がBLから離れていきつつあるんだろうか。小説のなかには、ちょっとは魅かれるものもあったけど、そういうのに限って絵が受け付けなかったり、続き物の途中だったり。マンガに至っては、5割が絵が受け付けない、残りの5割は設定が受け付けなかった。あああ……。まあ、いい。マンガはまだ5冊くらい手付かずの新刊が家にあるし、小説は好き作家さんの既刊(2007年以前発行のもの)が大量に家にある。でもさ。なんかさ。つまんないなー。新刊って即効で萌えるガソリンみたいなもので、大事に読んでる積読本はどっちかというとオイルだからなー。うーん。まあ、小説に関しては好き作家さんが寡作な人だったりするから滅多にフィットする作品にはお目にかかれないし、マンガに関しては、たまたま自分の好みの作品が並ばない時期だったと思いたい。で、とっくに読み終わっていたけど、記録し忘れていた続きもの3冊。いずれも非BL。『PALM33 蜘蛛の紋様(4)』獣木野生やっぱりまだ伸たまき、と打ちそうになるな。ジェームズの過去編。どれだけ悲惨な目に遭っても、常に冷静なモンスターチャイルド。この巻の大半は珍しく雑誌掲載中に読んでいたので、引きは弱かったけど、PALMが現在の絵柄になった頃には、すでに作者はスピリチュアルな世界を描くことに夢中だったから、まだ10代前半のジェームズが、すでに自分の未来に出会うことを約束された運命の人物たちを知っていたことになっていた。それはもちろんアンディでありカーターでもあるけど、どうやらあの黒猫みたいなルージュメイアンやジョゼとも、すでに出会うことを知っている。どこまで彼を人間ばなれさせれば気が済むんだよ~。私はアンディやカーターとトタバタしながら暮らしていた初期のコメディのほうが好きだったりする。でももう、この作品の行く末を見届けるのは、ファンとしての義務だと思っている。『死がふたりを分かつまで(11)』Double-S10巻で大きく動いて、いよいよこれから面白くなるんだっと期待したら、なにやら全然別の作品の(作者も違う)キャラが登場して、わけのわからない展開になってきた。なんだよこれ~。こういうコラボって、本当にファンのニーズなの? 大人の事情じゃないの?土方護は音を消されて気配を感じ取れなくても、人工的な視覚を奪われても、超人だったよ。『ピアノの森(17)』一色まこと15巻くらいで、あまりに進みが遅くて、そろそろやめちゃおうかなとも思ったけど、読めば読んだで、音楽の感動を景色や効果で表してみせてくれるところが面白くて、やっぱり読んでしまう。この作品は10巻当たりまで出揃っている時点で読み始めて、たっぷり5年は経っているけど、それからまだ7冊かあ。1年1冊なんてペースの作品はザラにあるけど、なにしろ話がドカベン並に進まない。ショパンコンクールが始まって4巻くらい経つけど、やっと1次予選が始まったばかりだよ。たしか一色さん、5年前のショパンコンクールの取材に行っているはずだから、エキエル(エキエルト)版とか、ピアノを選べるところとか、まるきり同じシステムで描いている。でも5年前のショパコン設定でまだ半分も終わらないうちに、今年のショパコンがやってくるんですけど。
2010.04.20
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某医療機器メーカーの勉強会があって、初めてシオサイト寄りに出かけた。汐留再開発って、新橋の裏側だけじゃなかったんだ! と初めて知った。ここは新橋と浜松町のちょうど中間あたり。なにやらおしゃれな石畳(歩きにくいことこのうえない)に、オープンカフェにパルテノン風の装飾のエントランスを持つビルに、まるきりヨーロッパの古い町並みを模した間口の狭いのっぽビルディングが並ぶ界隈があった。なんだなんだ一体ここはどこ?石畳にテーブルを出しているカフェ多し。そして、このあたり一帯をイタリア街と言うそうである。小さな石畳の広場を取り囲むビルの名前が、すべてそれっぽい。グラティードビアンコカーサベルソーレコモディオサンマリーノパラッツオシエナパラッツオアステックルネパルティーレピアネッタすべてビル名。おいおい。すぐ近くにイタリア公園まであった。でも、この北ヨーロッパ(でも北欧ではない。アムステルダムっぽい)みたいな建物群が、みんなピカピカに新しくて、どうしても映画の書き割りにしか見えない。裏に回るとつっかえ棒がありそうな。おいっ、イタリア街なのにもうはずしてる。なんでこんなに安っぽいの? そんで、テーマパークでもなんでもないのに(イタリア人の一人もいないのに)、なんで無理やりイタリア街にしたのか不明。でもって、このもっとも豪華な建物はJRA。つまり場外馬券場である。このショットは本当に日本とは思えない。でも場外馬券場(笑)。かっこつけるにもほどがある。なんかヘンだよこの界隈。でも気になるカフェがあったから、今度ランチに来ようっと。チャリだと5分くらいで来れるんだ。
2010.04.19
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『Ruin-緑の日々ー』六青みつみ前作で受が精神崩壊したところで終わっていて、おおお~引っ張るな~続きも読もうと思いつつ半年も忘れていて、やっと読めた。あいかわらず2段組でみっしりつまっていて、ここのところ文庫ばかり読んでいたので、なかなかに読み終わるのに時間がかかってしまったよ。最初、キャラの名前すら忘れていて(まあいつも読み終わった瞬間に忘れるんだが)、真綿にくるまれて女子の扮装で育てられた皇太子が攻のほうだったと気づくまでに時間がかかった。おおお今回はコメディかっと思っちゃったじゃないか。まあでも、ちゃんと収まるべきところに収まるハッピーエンドだった。みっしり、どんどん膨らませて、こんなところまで仔細に書いてどうするのってぐらい風呂敷広げて、でもちゃんと収めて見せて、大団円。こういう六青さんのうますぎるところがいや(笑)。もうさ、ハリウッド映画の狡猾さによく似ていると思うのよ。この人、キャラの組み合わせはいつも同じパターンなんだけど、それぞれに面白いのはさすがでさ、ヘタレ攻に健気受、庇護者攻にショタ受。まあ大体このパターンに当てはまるよね。で、受のほうが肉体も精神も幼くて危ういことが多い。今回は精神が一回壊れちゃって、略奪した攻による再生の物語だった。この受の壊れっぷりはファンタジー設定(異世界・コスプレ・剣と魔法)じゃなかったら、相当つっこみどころ満載なんだけど、なにしろ剣と魔法の世界だから、回復過程がどっかで読んだことがあるような気がしても、それは知らなかったふりをしなくちゃ。で、加筆の部分てここだろうなあと思われる、両親の過去話とか、もふもふ系のシルバーバックの狼とか、あらゆるファンタジーモチーフをそのまんまもってきているから、ちょっとしらけちゃったんだどね。それにあの母上の執着ぶりはもっと違う書き方をしないと、「単なる愚かな女」という印象で終わっちゃっているのが残念だった。男たちが「あいつはしかたがない」と諦めているところがもう違うだろうって。こういう描写で家と子に囚われている女を描くと、いや~んな気分になるんだよなあ。最後までこのママンへの不信感がぬぐいきれなかったよ。そこだけが今回ダメだった。もうシルバーバックはグインにも出てきたし、公爵(領主)が水害の視察に出かけて遭難し、残された受が右往左往するのは、「月と茉莉花」にまったく同じシーンが出てきたぞ。とまあ、いろいろ新鮮味はないんだけど、自己否定の激しい受が、攻の療養中、ママンに阻まれて会えない間に自分の気持ちを再認識できたのはよかった。で、なんとか男のヨメを認めてもらおうと、故事来歴に当たってミラクル展開で階位も叙勲もいっぺんに受に与えちゃうなんて、なんてご都合主義な。これも「月と茉莉花」のラストとよく似ているんだよねえ。攻が盲目的に受を大事にするところも、受が結構ツンデレなところもまあ、同じっちゃあ同じだけど、そこはファンタジーだからね、なんでもありだし、こっちの受は一回壊れているところが最強だな。あああ~龍馬伝、吉田東洋が退場したらもう観る気が失せていたけど、今、たまさかチラ見したら、なに! 勝海舟が武田鉄也? いやああ~~~! 勝麟太郎はハンサムだったのよ~~!!
2010.04.18
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近所に住んでいて、風邪やぎっくり腰で動けないとSOSすると飛んでくる、人のいいお金持ちのSちゃんと、久々に外食。当初、久々に茅場町近辺のこじゃれたイタリアンにしようと思ったのに、予約が取れなかったのと寒かったので、結局近所のビストロにした。二人でまったり外食するのは5カ月ぶりだった。あんまり近くにいても、いつでも会えると思うとからそういうことになる。彼女はお母さんの介護をしつつ、昨年秋に完全に仕事を辞めてからはずっとゴルフ強化月間らしく、今も週に2、3回ゴルフ場に行っているという。なんというかうらやましい身分だけど、そんなに打ち込んでいても、山もあれば谷もあるという話をきいて、あれ、ピアノと同じだと思った。シュミにもいろいろあってさ、集めるだけとか鑑賞するだけのものも好きだけど、楽器とか、習い事全般、一般には上達度合いは時間に比例するけど、時折それが大きく裏切られることがあるんだよね。彼女も、慣れ親しんだコースで、コンディションもいいのに、なぜか全然巧くいかないことがるらしい。ピアノもさ、昨日までちゃんと弾けた曲が、なぜかその日はグダグダで全然思うように弾けなくなっちゃうことが、わりとよくある。スランプとかそんなかっこいいものじゃなくて(あんまり精神性とはリンクしてない気がするから)、とにかく自分の気持ち的にも体のコンディションもなんら異常はないのに、なにやってもだめ、ってことがある。これはどうすればいいの? 星占いとかパワーストーンとかに頼ればいいのか? ピアノは相変わらず平均律+マズルカに、あと一曲好きなものを持って行ってるんだが、肝心の最後の1曲が全然決まらない。前回、シベリウスの「樅の木」を弾いたら、やっぱりこういう曲はまともにレッスンでは見てくれる気がないらしく、「いいんじゃない?」で終わってしまった。どうも、ドイツ~フランス音楽圏をあんまり離れられなくて、北欧とかスペインの作曲家の曲を弾きたいんだけど、まあそういうのは、好きに弾いたらいいんじゃない、ってことなんだよね、きっと。で、シベリウスのほかの曲も見たんだけど、なんかどう弾いたらいいのかわからない曲ばっかりで、面白さを見出す前に飽きそうだ。じゃあグリーグはどうだろうと楽譜を探したら、小品集はあったけど、弾きたかった叙情小曲集が見当たらず。そうこうするうち、久々にピースを引っ張り出して片っ端から弾いてみることになった。メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーゾバルトーク:ルーマニア民族舞曲集グリーグ:ソナタシューマン:蝶々ラヴェル:水の戯れ(腐った水っぽい)プロコフィエフ;ソナタ第2番(全部は弾けない)リスト:エステ荘の噴水(故障した噴水になっちゃう)なんか最近、鍵盤をぶっ叩きたい気分で、バーバリアンな要素のある曲を探していたんだけど、プロコは楽譜面は簡単なのに相当叩かないとプロコっぽくならない。指先が痛くなる(非力で音量出ないから)。バルトークは短いし面白い曲だけど、レッスンピースではない。水を表す曲も弾きたくて、水の戯れのさわり部分とエステ荘のさわりを。エステ荘はさ、一見最後まで弾けそうなんだけど(あくまでリストのなかでは、だけど)、トレモロを本気できれいに弾こうとすると指がつる(笑)。で、半日ピアノに向かって、結局レッスンに持っていく曲が決まらなかった。もうちょっと近現代、もうちょっとインテンポ、もうちょっとリサイタルピースっぽいものを……とか考えていると、自分の弾ける曲がなくなってしまう。そうそう、小曽根真がついにクラシックに目覚めたらしく、「題名のない音楽会」でショパンを披露していたが、あれはもうジャズだから!で、小曽根さんは手が小さいのは知っていたけど、鍵盤アップを見ると結構ぶっ叩く系のピアニズムだったよ。そして手首の位置が高い!クラシックではNGなハイフィンガーでどこまでもサラサラと即興できちゃうんだな。悔しい。
2010.04.17
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ああもう寒くて、低気圧が身体に障って、朝からしんどい日々。でも以前の職場のように「会社に行きたくない」とは思わないのは、とりあえず今のところ、仕事はそれなりに楽しいからだ。雑誌屋の締め切りから解放されただけでも、なんかいろいろ憑き物が落ちて、身奇麗になったというか。そしておそろしいことに会社の風通しがよすぎて、数字が全部クリアに見えるもんだから、生まれてこのかた興味がなかった経営(要は金儲けだな)にちょっと興味津々である。インターネットの世界ってさ、数字がダイレクトに業績に響くから面白いんだな、きっと。まあ自分の場合はなんでもそうだが、そのうち飽きちゃうんだけどね。なにしろ社内には子どもの頃からインターネットがあって、大学の専攻はインターネットマーケティングだった、みたいな若者がうようよいるんである。おばさんは知らないことがあるのが我慢ならない性質なので、彼らから教わることはたくさんある。とかなんとかネタがないもんだからどうでもいいことを書いたが、食べ物画像があったので貼り付けておく。数日前、銀座8丁目あたりの和食処、香季庵のランチ。銀鱈の味噌漬け焼き800円。とても上等の(魚久あたりで1枚700円くらいするのと同等のクオリティ)魚でおいしかったが、このお値段ではやってけないとみたか、ご飯とお味噌汁とドリンクがセルフサービスだった(笑)。しかもとても粗悪なご飯と味噌汁。なんてバランスの悪い。そして中途半端な。許せないけど魚がおいしいから許しちゃう。なんのこっちゃ。これでご飯と味噌汁を吟味してくれたら、私なら1500円払っても食べるのに。なによりこの店、3年くらい前に夜来たことがあって、確かに洋風創作ダイニングだった気がするのに、内装も店名も変わっていないのに完全な和食の店になっていた。およよ。これは月曜の家食。ほとんど残り物を乗せただけの野菜のプレート。たんぱく質は真ん中の京揚げ豆腐と、2枚のボローニャハムだけ。野菜はせりとうどのぬた、うどとハスの白きんぴら、生野菜。食材は全部で10種類。これでやめときゃいいのに、ご飯まで食べるからやせないんだな。あーこのお皿やっぱり使いやすいわー。大正解だったな。
2010.04.16
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『ジンと猫は呼ぶと来ない』SHOOWAまたもや翻訳調タイトルだなーと思ったら、ちゃんと英語の原題(笑)がついていた。Neither A nor Bって、久しぶりに見たな。でもこの作品の原題はフランス語にしてほしかった。相変わらずわかりにくい話で、ずっとバスタイムに読んでいたけど、バスタブに浸かるたびに同じ話を何度も読んでようやく「面白い」と思える不思議な話。今回、どのキャラの顔も同じに見えて全然見分けがつかなかったのと、せめて髪型で見分けようとか思うと、ウィグかぶってたりするしで、本当に混乱した。この人の描き分けのできない開き直りなストーリーがまたいい味出していたりする。過去作品のスプラッシュが2本。もうフランス映画のようにわけがわからない。難解というのとは違うけど、作者が描きたいのはストーリーでも恋愛でもなくて、訳ありな若者たちの生態だけって気がする。不思議。編集者はちゃんとわかってるんだろうか。時折、ストーリーが全然見えてこないけど許せるマンガってあるんだけど(円陣さんとか円陣さんとか剣解さんとか剣解さんとか)、それはひとえに絵が達者すぎるからだったりする。でも、この人は絵がすんごく巧みというわけでもなく、なのに妙に存在感あるんだよな。猫とかびっちみたいだし。表紙の胴長さには吹いたし、何しろ顔の表情がどれも同じだし。全体にアンバランスでそこが魅力、みたいな。ちょっとまえにコメントしてきたおフランス人の腐女子さんは、そんな不安定さといろいろ古いフランス映画みたいなところが好きだったのかな。で、スプラッシュものの表題作よりも、ヘンな天使の出てくる近未来SFが爆笑ものだった。この人さ、ペンネームといい自画像がウ○チのところとか、どこまで本気かわからなくて、デビュー作のびっくり浦島太郎とか、ふっと頭に沸いてきて「くすくす。こんな話考えちゃった」と普通なら脳内自己完結して、どこにも証拠を残さない妄想を、そのまんま形にして、あろうことか商業作品にまでしちゃう荒業ができる人なんだよな。天使のモチーフってもっとゴスロリになるか(ユキカオリの禁猟区みたいな)、ファンタジーになるかの二極かと思っていたら、一本ネジの吹っ飛んだ妙なお話で面白かったよ。ふっと、中年のくたびれたおっさんが天使だった「ベルリン天使の詩」を思い出した。ブルーノ・ガンツ、最近みないなあ。ともかくも、このノリは貴重。わかってもらうことを拒否しているわけではないのはわかる。でもわかりにくい。かといって高尚だとか難解だとかいうのとも違う。この雰囲気でどこまで支持され続けるかは不明だけど、わが道を行ってほしいよ、うん。
2010.04.15
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『放課後のラブコール』北沢きょうリンクスフェアの小冊子が欲しくて、欲しくもない本を買わなきゃいけなくて、どれがいいだろうと悩んだ挙句、以前読んだことのある北沢さんのコミックスを手に取る。こういうフェアってダブつく在庫処分みたいなもんだから、対象作品には最新刊も評判のいいヒット作もないんだよなー。些細な非売品欲しさに群がる読者の心理を巧く突いた作戦だよなー。口惜しい。で、買って読んでみて激しく後悔した。絵は比較的好みなんだよね。このテの絵柄のBL作家さんは多いから、多分主流の(支持層の多い)絵柄なんだろうと。カップルはヤクザ×教師。あれれどこかで見たような…。あ、でも水壬さんの「最凶の恋人」は同級生同士のヤクザ×教師だけど、こっちはヤクザの息子が教師の教え子なのだった。でも確かによくある設定だったりする。しかしなあ……北沢さんて、以前確か農業高校の話を読んだときにも思ったけど、すんごく表面的というか底が浅いというか中身がないというか(全部同じ意味だな)、要するに雰囲気だけで描いていてストーリーがからっぽ。なんの深みもエピソードの面白さもプロットの斬新さもないんだよなー。シチュエーション萌えできる人ならこれでも満足するのかもしれないけど、もうこういう若者対象すぎるのはイナフだわ。もうなんというかいろいろありえなくてぎこちなくて生硬な感じ。でもこういうところがいいという読者もいるはずだから、作家さんに罪はない。合わない私が悪いんだ。
2010.04.14
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すでに週末は人でごったがえすらしい業平橋そばのスカイツリー。「おしなりくん」とかいうゆるキャラまであって、デザイン的には好きでないんだけど、まだ途中なのになんにもなかったこの界隈の一大観光資源になっているようだ。押上(おしあげ)と業平(なりひら)界隈だから「おしなりくん」。業平って在原だよね。都鳥を追ってこのあたりにいたのか?へええ~両国橋の袖からも見えるんだ~と気づいたのがつい最近だったけど、単に関心がないから目に入っていなかっただけで、一旦気にし始めると、絶賛成長中のスカイツリーは行く先々で目に入るようになった。早くも都市伝説までできていて、建設に携わる職人さんたち(鳶の方々)は朝晩いちいち上り下りするのが面倒だから、建設中のスカイツリーの中には宿泊施設も食堂も温泉まであるとかいう話まである(事実は、食堂らしきものは確かにあるけど、ちゃんと夜は降りてくるらしい)。で、目に入った都度、思い出したように撮ったスカイツリー三態。一月くらい前、清洲橋の上から撮影。直線距離で約4キロ。だいぶ遠い感じこれは錦糸町から。これはかなり近いよね。数百メートルの距離そしてこれは今日、職場から。会社が移転して2週間。割とずっと天気が悪かったのと、いつも眺めるのは海側だったので、毎日仕事しているフロアから見えていることに気づかなかった。直線距離にして7キロくらい?さすがにかなり小さいけど、完成したら丸見えだわ。通勤しんどいと早くも音を上げそうになっていたけど、意外といい場所なのかも。 オフィスの反対側はこんな。今日は曇っていたけど、競馬場のトラックみたいな築地市場と、右は隅田川河口とかすかにレインボーブリッジが丸見え。毎日見ていると飽きるんだが、まあ東京らしい景色かもしれない。……まあ、こんなどうでもいいこと書いているときは、大抵ネタがないからだ。
2010.04.13
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『WORK in』鈴木ツタ久々の鈴木ツタさん。うーんどうだろう。今回はあんまり思うところがなかったな。この人は、見た目と性格と行動がバラバラなキャラクターを描かせたらピカイチだと思うけど、今回は割とノーマルな感じだった。そして、もしかしたらデビュー作の頃から変わらないのかもしれないけど、以前はそれほど意識していなかったので気にならなかったが、この人、アップが多いなあ。ページを繰っても繰ってもアップの連続で、ストーリー的な意味でも背景があまり見えてこない。リンクしながら2組のカップルのお話が描かれていて、最初のカップルはフツーのサラリーマンなので、これなら誰にも描けるわ(暴言)と思ったり。純真な顔してえろいキャラとか得意だった気がするのに、なんだかエロスが不足気味と思ったり。この顔で、この性格でこう来るかーって、ある種の裏切りがツタさんの醍醐味だったけど、そういう驚きがなかったなあ。2組目の大工とメガネ父さんのカップルは微妙に萌えたが、それはどっちもフェロモン系で、しかもお父さんのほうは自覚なしのダダモレだったからだ。でも、子どもがなー。おしゃまな小学生というのが、ひっかかるっちゃーひっかかる。幼児期ならまだしも、シングルファーザーの恋人がガテンなワイルド系って、どっちがお父さんかわかんなくなるのでは?なんつうか全体にえろ不足でストーリーもよくある話で(これはBL的には定番なお話だからいいんだけどね)、これぞツタさん、さすがツタさんって部分がなかった。……最近、BLマンガが読めなくなってきて、途中で放り出したままのが数冊ある。この本も時間かけてしまったけど、テンション落ちているときに読むとおもしろがれないなあ。あ、そうそうカバーの袖部分で、長々と抱かれている黒猫がいて、これに萌えた。これって竹久夢二の黒船屋で、トウザン縞の着物(黄八丈?)着た美女が抱いている黒猫のミラー図になっている。なんでそんなに具体的かというと、夢二の作品(絵葉書)がうちのトイレの壁に貼ってあるからだ(笑)。あーあ、うちの黒い子もこういう風に抱かれてくれないかしら。お姫様抱っこはオーケーだけど、縦に抱かれてくれないんだよねえ。
2010.04.12
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『3月のライオン(4)』羽海野チカますます劇画調になっていく3月のライオン、久々に新刊! と思ったら表紙が怖いんですけど。なにこのひとだれ? と3巻の内容をすっかり忘れていたので、3巻から読み直す。この作品はプロ棋士という厳しい精神性の世界と、下町のあったかいおせっかい一家とのコントラストが絶妙で、3巻のお正月のシーンなんて、大人数が苦手な自分ですらちょっと憧れる「ちゃんとしたお正月」だった。そして今回もやられたよ「おいなりさん」に。この3姉妹は可愛くって大好き。おねいちゃんはきょ乳だし、真ん中もスレてないし、ももちゃんなんてもう食べてしまいたいくらい可愛いよ。はあはあ。今回は対局シーンが多くて、私なんて将棋指さなくなって長いので、もう棋譜だけでは場面が展開できないけど(もともと弱くて、ゲームの将棋ですら負けるけど)、頭の中が現代語なので、ほほう、プロ棋士だって現代っ子なんだなと結構笑い転げながら読むことができる。そしてどう指すかでそのキャラの性格を表現する面白さは久々に味わったな。能條さんの「月下の棋士」は緊張感を強いられっぱなしだったけど、この作品は対局している以外は(そして主人公以外は)割と悩みなくはっちゃけているのがいい。将棋連盟のトップ(会長)があんなにお茶目でいいのかというのはともかく、若いキャラもそれなりのA級棋士も、ちゃんと常識が通用しそうなところが好印象。こういう特殊な世界を扱う作品って、とかくバイアスかかりがちだからさ。で、やっと研究会に入って人と交わることを覚えた零くんは、少しは他者とのコミュニケーションが図れる少年になっているようで安心した。そして、二階堂君の兄弟子(兄者、と呼ぶのがかわいい)の島田八段、ストレート負けにするなんて、容赦ないわ羽海野さん。あんなにバックグラウンドを丁寧に描いておきながら、結局故郷に錦を飾らせないなんてすごいSだわ。でも多分、超えられない力の差というものをちゃんと描くには、必要なんだと思う。「月下の棋士」の時代ならさ、島田八段は絶対血を吐いて緊急入院とかしちゃうよね。この巻では大丈夫だったけど、そろそろ危ないかも。毎回思うんだが、零君、掃除と洗濯はどうしてんの? 人間って生きてるだけで部屋も身体も汚れて来るんだよ。将棋のことしか頭にない18歳に一人暮らしは無理だろうとずっと思ってるんだけど。今回出てきた宗谷という棋士のモデルは羽生名人?なんかまたすごいのが登場した感たっぷりで、先が楽しみだわ。
2010.04.11
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最近は家食は野菜と炭水化物だけでいいという気分で、野菜室はいつも満杯。で、そろそろ全部片付けないと、悪くなっちゃうと思った頃に友人を呼ぶ(笑)。今日は通勤用の自転車が届く日なので、今まで乗っていたママチャリをもらってくれるHちゃんが開梱を手伝いに来る。なので張り切った。新しいお皿も全部使って、なんかイタリアンと中華のコラボ飯。どれも満足いく出来で、盛り付けもきれいだったのに、例によってホスト側になると写メ撮る余裕がなくなって、全部撮り忘れる。ううう……。メニューはちょうど、すごくおいしいオリーブオイルを仕入れたばかりだったので、そのおいしさを味わう4品。1品目はモッツァレラとアメーラトマトのカプレーゼ。滅多に使わないホヤのクリスタルがちょうど似合った。もう一品の前菜はルビーグレープフルーツ+生ハム。どっちもペッパーを挽いてオリーブオイルをかけまわすだけ。リーフ型のオードブル皿に盛り付け。あああ2品とも簡単すぎるのに受けがいいわ。ロイヤルコペンの平皿にはシーザースサラダと生ウィンナーをボイルしたやつ。春にんじんが柔らかくて味がいいのでピーラーで盛大にカールさせて山盛りにする。うーんきれい。パスタは春色のアーリオオーリオにしたくて、うど、たけのこ、菜の花、きのこ2種(しめじ・えのき)、春キャベツをアンチョビで和えようと思ったのに、午前中に足りない材料を買うためにスーパー行ったら、菜の花が560円もした! いつもは298円なのに。キャベツも400円とかでかなりびびったけど、まあ食べでがあるから買うけどさ、この菜の花は買えないわ~。思わず、どこかそのへんに生えてないかしらと帰りがけにあたりを見回しちゃったじゃないか。妙なところで小心者なので、結局緑はアスパラガスで代用。たけのこも高かったけど、これは焚き物と炊き込みご飯にも使えるからいいんだよ。でも菜の花は一回分だからな~。で、アスパラにしたけど、十分おいしかった。お皿はもちろん、こないだ買った、モスグリーンの柄のついたロイヤルコペン。おおお~200g分のパスタが楽勝で入るわ(Hちゃんは大食い)。うどがおいしい~。春の滋味は蕎麦屋の山菜天ぷらも好きだけど、イタリアンでもいいんだな。仕事明けのHちゃんのためにと、昨日作ったハスの白きんぴらと、青梗菜と京揚げのオイスターソース炒めも出した。おおお~気持ちよいほどよく食べてくれる。たまに来る男子よりよく食べてくれる女子だよ。ワインは軽めのブルゴーニュといただきもののしゃぶり。したたか酔ってデザートにアイスクリームを出そうとしたら、スクープした腕でワイングラスを倒して割ってしまう(涙)。あああ~お気に入りのクリスタルが……。去年はシャンパングラスを割っているし、やっぱり1年に1個のペースでグラスは壊しちゃうな。だからもう高いのはやめたんだけどさ。でもクリスタル……。なんか野菜を10種類以上使うと「やったぜ」って気になるのはなぜだ? 切る手間はかかるけど春の野菜はそれだけでおいしいから、調理の手間がかからないのはいいなあ。明日は残ったウドの皮と春にんじんできんぴらをつくるぞ~。
2010.04.10
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ランチパラダイスだった以前の立地に比べ、銀座も至近だというのに会社の周辺は本当に過疎地帯。ビルの中にある店なんて、確実に需要が見込めるもんだから、ほとんど努力していなくてつまんない店しかない。比較的ランチの種類が多いほうの店なんて、前払いのセルフサービスだよ!学食や社食じゃあるまいし。まがりなりにも1000円近い金額を設定するなら、サービスに力を入れんかい!というわけで、雨の日に外に出なくてすむのはありがたいが、早く自転車通勤を恒常化して、ランチ遠征しなくちゃ。ちなみに自転車では2週間経った時点でまだ3回しか通っていない。だって雨だったり寒かったり……(言い訳)。景色がよかったり信号や人ごみが少なければ、まだ快適に通勤できるんだろうけど、イライラしながら30分近くこぎ続けるのは結構しんどい。でも電車よりはまだマシなんだよね~。朝の通勤時間帯って、昼時間帯より乗っている所要時間がかかるのよ。たぶん乗り降りでモタつくせいだ。しかも朝からガイジンはんがうろうろして、足並みがバラバラだから歩きにくい。そして時折魚臭い! これは場所柄仕方がないんだろうけど、とにかく同じストレスになるなら、自分で解決できる余地があるほうがまだいいので、早く電動アシスト自転車来い! (土曜に来るんだが)空中庭園で見かけた、桜ではないバラ科のなにか(笑)。色合いが素敵。この時期に咲く枝ものでは海棠が好きなんだけど、最近見ないな。で、これはちょっとだけ海棠に似ている。築地市場はなー、まだ電通が築地にあった頃に仕事もらっていたのでよくきたけど、なにしろ午後1時くらいで終わっちゃうので、ランチタイムが遅い自分にはちょっといけそうにない。それに昔に比べて格段に観光客が増えたので、なんだが居心地が悪い。チェーン系列のすし屋なんて、朝から行列できてんのよ! 信じられん。そしてその店にランチタイムに行ってみたが、並ぶほどの価値など微塵もなかった。特盛状態の15貫! シャリ小さめはナイスだが、ネタが厚くて品なく台無し。1500円。スタッフは作務衣風のユニフォームで観光客対策もバッチリなんだが、トレイに対して寿司皿を逆さにおいてテーブルにおいていった。つまりエビの尾っぽが手前に来ているの。信じられない。これは自分で配膳しなおして撮った図。これは会社の入っているビル内の日替わり。魚+肉のコラボ。でも魚(鰆の西京焼)は、駅弁に入っているような、茹でて焦げ目をつけたようなベトベトのシロモノだし、ヒレカツは軟らかかったけど豚肉臭がする。ごはんと味噌汁がおいしいのが救い。840円 話題の喫茶店のパンケーキランチ。いつの時代の分量だろうってくらい、すべてが多すぎる。パンケーキというよりホットケーキ(直径18センチ大)が2枚!これ見ただけでもくらっとしたけど、日替わりおかずのツナとポテトサラダがまた凶悪な量。おかずをもっと工夫して、半分の大きさにして2枚だとうれしいが、新聞社内勤のおじさまたちにはこの量がうれしいのだろうか。味も別に普通だし。でもメープル、蜂蜜、抹茶のシロップ三種はめずらしい。800円あーもう。2週間になるのにまだぜんぜんあたりがない。昨日、久しぶりに自転車通勤して、がんセンターと朝日新聞の間(銀座寄り)を散策したが、割烹が数量限定でやっているランチとか、ちょっと高級なおそばやさんとかはあったな。おいしい魚が食べたいから、この行列のできていた割烹に行きたいぞ。ああでも今日は午前と午後にびっしり会議でランチタイムがはぼとれない(涙)。二つの肩書き兼務になって、マーケティング業務は楽しいが出かける機会が減る予感。やだやだ。
2010.04.09
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『あて馬ライダー』語シスコ寝室においてたもんだから、ちょっと読んでは眠りに落ち、数日経つとまたそれまでのストーリーを忘れて最初から読む、という行きつ戻りつを繰り返していたせいで、全然進まない。なんだかんだと2ヶ月くらいかかってしまった。不思議だよねえ。同じ、えろ属性の深井結己さんは15分くらいで読み終わるのに、語さんのはコマ割小さいし台詞多いし、地の文もある二重構造だし、とにかくいつも情報量が多くて、CP的にはとってもお得なんだが(笑)、なんつうかマンガ読むのにこれほど時間がかかるというのもいかがなものかと。で、これだけ言葉の情報過多なのに、絵柄もそれに輪をかけてこってりクドくて、ドえろいから、ホント、いつもこの人の誰にも真似のできないセンスには敬服すらする。おそらくダメな人にはまったく受け入れられないだろうけど、この人のストーリーは質のいい私小説の短編をえろと一緒にブレンダーにかけたみたいな話なので、ストーリーというより設定と言葉重視の読者にはたまらないと思うんだよねえ。ここまでえろえろしいものを堂々と描けるプロ根性というか、ずっとブレないえろへの執着というか。今回もとってもえろくて純粋でかわいい男の子とおにいさんがいっぱい。そして去年読んだ、語さんにしては珍しい丸いキャラのメガネ系オタク男子(無論どーてー)くんが、今回も別キャラで登場していて、なんと高校生陶芸家!またみょーんな設定を。だから外せない。なんで時間かけて読んでも面白いかというと、多分続きが気になるストーリーじゃないからだ。あて馬ライダーの場合、ナレーションしている攻が結構冷めた脳みそしていて、淡々と行動の背景にある過去の記憶なんかを敷衍しているし、絵柄は汁っぽいけどストーリーは案外ドライなんだよね。だからストーリーに畳み掛けるような推進力がなくても、別のところで面白がれるというか、なんか立ち止まって考えるマンガなんだよね。なのにえろさでボカしてちゃかしてみせる。えーっと、何度かにわたって連載された中編と短編が1本収められていて、中編のほうはヤーさん、その手下、金づる、オカマのママとかいかにも怪しい(そして美しくない)人ばかりが出てくる、夜の歌舞伎町みたいな話で、出てくるおんなたちもなにやらイッちゃってるし、みんなヘンなんだけど、そいつらが狐と狸のバカしあいをするという大きなバックグラウンドストーリーがあって、その中で1組のカップルがくっついたり離れたりするという。カワイコちゃんの受は、なんつうか下半身の箍が外れていて、愛は信じているけど、慰めてっくれるならまあ誰でもいいやというせくすドランカー。だからどんなに攻が執着しても、誰とでも簡単に寝ちゃう。攻はとってもまじめなヤーさんで(笑)、受のために一世一代の博打を打とうとして墓穴掘って失敗し、そのうち金が絡んで追われる身になって、いつのまにか福井でサーフショップを経営(爆)。で、そこに受ちゃんが今の彼氏に振られて、追いかけてきて数年ぶりで感動の再会。なんかさ、昔、タモリ倶楽部に「愛のさざなみ」というメロドラマのパロディがあったんだけど、それを思い出しちゃった(ふ、古い……)。そんなベタで昭和なお話なのに、出てくるメンズはやけに今風でえろいというのが語さんのマンガ。ああ、こういう愛の形もあるのねってぐらいにはBL的に面白い。もう一本は美しいあそこを鑑賞するのが好きな受、という不思議な設定で、美しいものへ執着する一方、愛されて大事にしてくれる医者の彼のものがグロテスクで、その対比がまた。直喩やら隠喩やらのたとえがおかしすぎて、これは昔のぽるのっぽいと思った。なんつうか腐女子に訴えるかどうかは疑問だけど、まあ、描いちゃう語さんがいちばんがら読んだよ。
2010.04.08
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『若旦那・空を飛ぶ』たけうちりうと2001年刊。副題に「こゆるぎ探偵シリーズ(1)]とある。(2)までは確認できたが、(3)もあるのかな?たけうちさんが今は亡きパレット文庫に残した作品はどれも良作で、陽の目を見ないままレーベルがなくなってしまってもったいないことだなあと常々思っていたけど、これはパレット文庫の第一作目になるのかな。デビューがホワイトハートで、次いでパレット文庫にも書いていたということは、やっぱりこの作家さんはもともとラノベ~ジュヴナイル作品のほうが得意なような気がする。どの作品もちょっと風変わりで、同性同士の恋愛はあるけど、どろどろえろえろしていないし(ほぼ朝ちゅんみたいなもんだ)、どっちかというと人類愛的な視点で書いているし、しっとりとした恋愛を書くより文章を練りたいタイプなんだろうなあと勝手に思っている。そしてたけうちさんの文章は、ずっと理系脳独特の乾いた印象だったけど、この作品はまた全然違っていた。なんか粋でいなせで出てくるキャラクターがみんなくっきりといい印象を残している。時代設定も、謎解きにしたのも、「若旦那衆のお遊び」という軽いノリに設定したのも、イラストの今さんも、どれも絶妙にマッチしていて、名作ではないけれど稀有な快作だった。ああ~面白かった!しっかりもののお手伝いさんであるサトさんがいい味だしてる。みんないい子たち。あとなにやら煩悩まみれの住職とか、個性豊かでさ。大正モダニズムの時代で、大工の息子がT型フォード(たぶんね)に乗っていたり飛行免許を有していたり、商家の跡取りや道場の跡取りとか、城下町の町場のボンたちの、オブローモフになる前の熱血時代。これがよかった。旧制高校とかでないのも巧い設定で(だってあいつら悩んでばっかりだもん)、町場の職人や大店の子のほうが知恵が回るんだよって言ってるみたいだった。私が生まれ育ったのも小さな城下町の、江戸時代から職人と商家の立ち並ぶ界隈で、町内には製造からやってる味噌や・醤油や・酒屋・麹屋、大店の呉服屋・金物屋・花屋・果物屋・菓子舗に料亭とまあなんでも揃っていて、そこの子たちはみんな仲良しだった。小学校の頃の同級生には太鼓屋、花火師、氷屋、紋章師(家紋を扱う職人さん)の家の子なんかもいた。古い町で育つって、それだけでいろいろ学べて楽しかったな。多分100年以上変わらない風景なんだろう。うちも商売やっていたので職人さんが住む離れとかあったし、農閑期だけお手伝いにやってくる農家の奥さんとか、大勢の大人の中で大事にされて(まあスポイルされて)育ったんだよね。昭和後半の話。えーっと、お話は小田原市中の若旦那(全員20歳前後。主人公は17歳の旧制中学生で酒屋の跡取り)が、警察沙汰にするほどではない案件を解決する探偵団を結成する。それがこゆるぎ探偵団。この頃はもう、「探偵」という単語が普通に使われていたのかな。翻訳小説はどこまで普及していたんだろう。で、飛行機乗りの教授の浮気疑惑を解決したり、物言わぬ深窓の令嬢と鳥泥棒の関係性を暴いたりと、謎解きじたいはたわいもないものなんだけど、なんかいい雰囲気なのよ。那須さんの「グリーンウッド」を読んでいるみたいな気分になれて。青春モブシーン(笑)。でもこの集団のなかで、大工の棟梁の跡取りと造り酒屋の跡取りがいい仲になる。二人の接近シーンとか待合でしっぽりするシーンがすごく印象的。だってやることはちゃんとやっているんだが、表現が古風で奥ゆかしくて雅で品格高いの(笑)。あ、ちょっと違うなあ。なんだっけこれ……そうそう、江戸の読み本!黄表紙とかに使われている口調だよね。「相慕う仲」とか「わりない仲」とか、祝砲三発とか、何なりしものが何なりし有様で、それがわが身のうちのしかるべき部位に納まっている状態、とかさ。たけうちさん江戸の読本まで知ってるのか?そしてちゃんと小田原の市勢や歴史もわかるように工夫されている。いやはやすごいねまったく。鳥屋の話は、今さんを意識してのことか、偶然そうなったので今さんにイラストを託したのか。どっちなんだ、たけうちさん! よりにもよって文鳥だよ! こういう符牒めいたお遊びも楽しいわ。
2010.04.07
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忘れていたけど先週、映画「シャーロック・ホームズ」を観て来たんだった。先入観持つなって言われても無理な話なんだが、結果を言うとホームズ映画だと思わなければそこそこ面白いアクション映画だった。CG満載なんだろうけど、世紀末ロンドンの雰囲気とか(実際はもっと混沌としていたはずだ)、風俗とか衣装とかも好きだし、ロバート・ダウニーJr.は昔は大好きだったし、ジュード・ロウはもっと年をとったらいいバイプレイヤーになると思ってるし(そう、イメージとしてはサー・ジョン・ギールガットみたいな)、要素は全部ツボなのに、ホームズがあんなにアクティブなはずはないという思い込みが払拭できなかった。シャーロキアンではなかったけど、ホームズは小学生の頃にジュヴナイルで一回読んで(アンの代わりの通過儀礼みたいなもんだ)、大人になっても一度全部読み返した。無論ベイカー街のホームズの自宅(笑)にも何度も行った。あの正統ヴィクトリア調の暗い部屋には一時私の名刺が壁に貼られていたぞ。それぐらいのファンだが、映像では英グラナダテレビが制作したジェレミー・ブレットの印象が強すぎて、そもそもアメリカ人がホームズを演じるなんて耐えられない。ロウはイギリス人だからいいんだけどさ。一応、ダウニーJr.は半端なクイーンズイングリッシュを話してはいたが、Rで舌を巻かれるとがっかりするわ。なんかさ、動きが大きすぎて、音がうるさくて、実は途中で眠ってしまったのよ(笑)。だからあんまりストーリーを覚えていないんだが、生贄の美女を寸前で救出するシーンとか、お前はインディ・ジョーンズかと。ヴァイオリンをかき鳴らしてインスピレーションを得るとか、物事が超倍速映像で予測できるとか、超人さをわかりやすく演出しすぎていて、子供向け映画のようだったよ。腐を刺激するようなショットだが、二人とも無類の女好きに描かれていたよんなんか最後、続きがありそうなエンディングだったけど、このコンビのホームズはもういいよ。一番興味深かったのが、建設途中のタワーブリッジだったな。全部木製?あー久々にジェレミー・ブレットの名前を書いたら、彼についてもっと書きたくなった。彼の演じたホームズは「原作を忠実に再現した」と言われていた。世界中のシャーロキアンが認めた映像だった。あの神経質そうな顔、眉間の皺、細い鼻梁、薄い唇、長い手足。昔のブラウン管テレビでは、室内シーンなんて暗すぎてなんだかよくわかんなかったくらいだ(笑)。お、DVDは安いのね。い、いかん。大人買いしそうだ……そしたらブレット自身、かなり重い気鬱の病持ちで(今は双極性障害というのかな)、バイセクシャルでイートン校に通っていたと知って、激燃えたもんだ。死ぬほど驚いたのが、映画「マイ・フェア・レディ」の中で、イライザに求婚する若き貴族フレディ役で踊りながら「君住む街角」を歌ったりしていた! ホームズの頃のジェレミーとは見た目が全然違ったので、はじめは同名の別人かと思ったほどだった。 左がホームズ、右がフレディ。ダウニーJR.はちゃらちゃらした青春映画に出ていた頃から見ていたけど、なんでこの程度の演技力で大きな役をもらえるんだろうとずっと不思議だった(チャップリンとかさ)。いや、ファンなんだよ。で、一時いろいろアル中とかジャンキーとか、のっぴきならない状態になって(丁度「レス・ザン・ゼロ」の主人公のように)転落していったんだけど、ちゃんと努力して更生して、身体も絞って絞って引き締めて、以来ちょっとヘンな役を得意とする怪優となりつつある。アイアンマンも相当ヘンだが、私は「毛皮のエロス」(ダイアン・アーバスの伝記映画)で、全身毛むくじゃらの奇病の男を演じていたのが忘れられない。あー彼はジョン・ハートみたいになりたいのかなとか、ジョニー・デップを意識してるんかなとか。ずっとハリウッドで生きていると、いろいろ人生間違っちゃうんだろうけど、今は年齢的にも落ち着いて自分の居場所を見つけたみたいで、まずはめでたい。あら、「レス・ザン~」の片割れ、足の短いイケメンワスプのジェームス・スペイダーはどこ行った?(画像をぐぐったら、哀れなことになっていた)
2010.04.06
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先週はほとんど本が読めていないのでネタがない。なので撮り溜めた画像で茶を濁す。まずは会社移転のお祝いで取引先からもらったお花ちゃんたち。今はもっと増えて受付はもうむせ返るようなすごい匂いになっている。 今更何をかいわんや胡蝶蘭。なんかもう見飽きた。これって株分けして多年草として来年も咲かせられるのだろうか。どうせもらうなら花期は短いけど篭盛りのほうがいいわ。今日、朝日新聞とつながっている浜離宮ビルの2階の空中庭園の潅木たち。雨の日に濡れそぼっている姿もまたよし。このビルに入っている喫茶店のパンケーキが名物らしいので、明日のランチでチャレンジしてみる。 ああやっぱり枝垂桜が一番好きだ。右は初めて見るかも。小枝の先にポンと花塊が着いた桃の木。幹が黒々としていてなかなか風格がある。 毒々しい色の石楠花。この花は昔から好きじゃない。そして何をトチ狂ったか一輪だけ咲き出したオオムラサキ(ツツジ)。と思ったら、会社のビルの植栽のツツジもこの有様。桜が満開の時期に咲き始めるのは早いよね。今年はそれだけ桜が遅かったんだな。
2010.04.05
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運動は敵だと思っているのに、寄る年波と贅肉には勝てないので、家でできる簡単なエクササイズはないかいなとネットで情報を集め、最近話題のDVDを初めて購入。トレーシーメソッドの最初のやつ。このテのエクササイズはDVDを買うのもやるのも初めてなんである。ところが。腰痛と肩こり抱えた身には、ウォームアップですらきつかった。いやマジで。朝目覚めてからストレッチぐらいはしていて、体は比較的やわらかいと思っていたのに、ここ数年腰の具合が悪すぎて、ずっとかばって生活していたせいで、股関節もガチガチに硬くなっていた。あああ~もうだめ。でも腕とか足にはすっごく効きそう。自分はウエスト周りには肉はつかないけど、太もも、二の腕という四肢の付け根が太くて、こういうところはなかなか細くはならないから、あきらめていたんだよね。でもトレーシーメソッドでは、大きな筋肉についているアクセサリーマッスルを刺激して、表面に見えるような筋肉割れを起こさず、女性らしいボディラインを保ったまま引き締めるらしいので、ちょっと期待。でもウォーミングアップで……(以下略)。 もう3本出ているのに、1本目の最初の5分でヘタっている自分って……最新の3本目を買わなくて本当によかった。1本目ですら、全部できるようになる前に老化で体力が衰えて寿命が尽きる気がするなにしろ体力も筋力もないので、ビリー隊長やずっと踊りまくっているようなのは無理なのである。汗をかくのも嫌いだが、このメソッドは飛んだりはねたりしないで部分的なエクササイズができるらしいので、がんばろうと思った。腕のエクササイズは、本当にきつい。普段から腕を肩より後ろにそらしたり、ひねったりってほとんどしないから、肩関節からひねって上や後ろにそらすのはかなり効果がありそう。なにより肩こりが治りそう。でもきつい。毎日は無理でも、続けていたら慣れてくるのかな。足も同様。椅子の背につかまって片足上げっぱなしで伸縮を繰り返すのはできるけど、支えている脚のほうがもたない。なんてへなちょこな。で、翌日、会社に行ってからどんどん太ももの後ろ側が痛くなってきて、帰りはまともに歩けないほどだった。すごい。筋肉痛がリアルにひどくなっていく過程を実感するのは初めてだ。もう何年も、筋肉痛は数日経ってから時間差で現れるのに、翌日きたってことは若い証拠?(ないない)アマゾンのレビューを見ると評価はまっぷたつで、運動をしていない人は一様に「きつい。だが効きそう」といい、普段からジム行ったりして鍛えている人にとっては「わかりにくい。退屈。物足りない」らしい。私はある程度自分を痛めつけていないと効果を実感できないタイプなので、このきつさに慣れて、燃焼系の運動ができるようになるといいなあ。でもまたあの筋肉痛になると思うと腰が引けちゃって、買って3週間になるけどまだ2回しかやってない。だめじゃん。
2010.04.04
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6.5キロの巨体になった愚猫(白)は、8歳くらいまでは全然吐かない子だったのに、9歳になったころから時折吐くようになった。うまく毛玉を吐出してくれればいいんだけど、そういうわけでもなく、夜だけ与えているウェットフードをガツガツとすごい勢いで食べた後、ほどなくしてピューッと、まるで水芸のごとく放物線を描いて1メートルほど飛ばしやがる。なぜかいつも玄関先で吐くので、これまで靴が被害にあったこと2回。一度なんかショートブーツの中にまで飛び散っていて閉口した。それだけなら単に「食べすぎだよ」で済まされるんだけど、吐いた日に限って、食後3、4時間すると「エッエッ」と舌を丸めて突き出して空吐きするようにえづく。苦しそうなのでこれは大変だと思ったものの、食欲は衰えず元気もあるので、ついつい病院へ連れて行くのを忘れていた。先週、やっと思い出して巨体を小さなキャリーバッグに無理やり押し込んで病院に連れて行った。吐くのは猫の宿命だが、えづきが気になるので、数秒だけど携帯で動画が取れたので、先生に見せて詳細を話したら、「胸焼けですね」と言われた。猫の胸焼け……。聞いたことないよ。食事係は酔っ払ってよく胸焼けするが、酒を飲まなくても胸焼けって。野良経験もないくせに、異常に食い意地張っているから、いつも食事時は死に物狂いで食べるんだよね。なので胃液の分泌がおいつかないのか…。で、スクラルファートとガスモチンをもらった。胃粘膜保護剤と消化促進剤か。一丁前に、人間と同じ薬なんだな。前者は粉剤なのでお湯で溶かして(細粒だが溶けないんだこれが)シリンジで3~4mlほど、ガスモチンは半分に切ったものを直接喉へ放り込む。幸いなことに、うちの二匹は薬を飲ませるのに苦労したことがない。そしたら翌日からえづきも吐くのもなくなったが、代わりに便秘になった。んもおおお~。もう一週間に1回しかお通じないので、またもや病院へ。ところが今度はまだ記憶が新しいせいか、キャリーバッグ見ただけで逃げ惑うので、連れて行くのは諦めて、電話して様子を伝えて薬だけもらいに行くことに。はああ~玄関先に吐かれるのも困るけど、軟便の始末も大変なんだよな~やれやれ。早く治っておくれよな。
2010.04.03
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『櫻狩り(3)』渡瀬悠宇やっと完結。あしかけ3年がかりかな? 最後までずっしり重くシリアスで、言葉の表記法が中途半端なのが気になってわずらわしかったけど、概ね満足。いまどきこれだけこだわって、時間をかけて、異色の作品を世に出せて、おまけに装丁にまでお金かけてもらえる作家さんは少ない。これは長年専属作家続けたヒットメーカーへの版元からのご褒美みたいなものかな。いや勘ぐりすぎか。さて、終わってみればやはりこれは魂の浄化の話で、BLではなかったな。宗道だの男色だのと、作者は男性同士の恋愛の形に随分こだわっていたようだけど、それらは単なるエピソードの道具だったし、書生くんはいろいろされてちゃんと人として成長したし、象徴としての若様はああいうラストで自分の罪を贖った。でも、やはり私には背景であるあの「家」にかかった呪いというか血の縛りみたいなものが前面に出ているような気がした。あんな蔵もできた使用人もいなかったら、こんなことにはならなかったんじゃ? まあちゃんと二人とも主人公だったし、二人ともきちんと落とし前をつけたラストだった。しかし、この最終巻、前半は愛する書生くんをいじめた元書生を、その妻を使って毒殺させたり、書生くんが実家に戻って自らの罪を認めたりと、おいおいこれ以上エピソード詰め込んで、本当にこれで終われるの?と思ったけど、さすがベテラン、後半のどんでん返しがすごかったな。まさか櫻子がそうだったとは。父親があの人だったとは。若様はハーフで愛人の子で、表に出せないきょうだいがいるというだけでもなかなかにどろどろした設定だったのに、ここまで波乱万丈にするのはむしろ禁じ手のような気もするぞ。そしてラスト、若様がああいう形で贖罪を果たすのは、なんとなく予想していたけど、なんか最後まで自分で直接手を下さずに、自分にかかわった男たちを破滅させていく(文字通り死をもって罪を贖わせる)とはあっぱれな人生だった。彼こそオム・ファタルだよな。こんな、ライフワークみたいな作品描いちゃって、渡瀬さん、このあとどうするんだろ。またエンタテイメントとして楽しいマンガを描いてくれるといいんだけど。
2010.04.02
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ああ……ダニエル・デイ=ルイスの長い手足を堪能できて幸せだった。この人の腰の細さ、足の細さ(ズボンの中で足が泳いでいる感じ)が、彼が20代の頃からまったく変わらない。私のなかの英国俳優御三家のなかでも、そのシャイな性格はダーク・ボガードと双璧だ(いやボガードがプライベートでシャイかどうかは実は知らないけどさ。自伝を読んだときそう思った)。それにしても、こんなブロードウェイミュージカルの映画化にデイ=ルイスが出演するとは思いもせず、そもそも彼、歌は歌えるんだっけ?とか心配しながら観に行ったら、そのあたりは全くの杞憂で、女優陣は豪華すぎて目がくらむし、セットは古の映画の都チネチッタだしで、ああ淀長さんに見せてあげたかった。これはフェリーニの「81/2」へのオマージュだよね。本来、この役はマルチェロ・マストロヤンニが演じるべきものだ。ということはよ、フェリーニを演じたマルチェロを、この映画ではデイ=ルイスが演じているわけで、映画的な入れ子構造は映画好きにはたまらない。マルチェロと並べてみる。ううーんぞくぞくするわ(笑)でもフェリーニを知っている人には面白い映画だろうけど、知らない人にはどうだろう。案外半端で退屈なミュージカルに思えるかもしれない。表面的には軽いノリの女タラシの映画にも見えるから、商業的にはうまくいかないかもね。でも個人的にはツボがたくさんあって、もう何度でも観たいと思った。今更、ロブ・マーシャルがフェリーニへのオマージュを手がけるとは思わなかったし(ハリウッドは元来イタリア映画とは親和性がない)、これがヨーロッパの監督だったらまた全然違う絵になっていたとは思うけど、とにかくイギリス人のデイ=ルイスがイタリア人に扮してイタリア訛りのクイーンズイングリッシュを話す、というところに激萌えした。なんというかこれはM! ジュディ・デンチもデームのつくイギリス人だが、イタリアで仕事しているフランス人の衣装担当という役柄なので、フランス訛りの英語を話す。あああ~ゾクゾクする。完璧な英国英語を話せるのにあえて崩すというのは、なんというか粋の美学というか(違う!)。そしてイタリア訛りゆえに、日本人にはとってもわかりやすくて、久々に字幕なしでも大方わかった。なんでこんなところに萌えられるのか、自分でもヘンだと思うが、主要女優陣で、まともな英語を話しているのはニコール・キッドマンだけで、ペネロペ・クルスはスペイン訛りの巻き舌英語だし、マリオン・コティヤールはフランス訛り、ファーギーに至っては台詞がなかった(が、一番えろかった。少年時に娼婦に筆下ろしというイタリア男の通過儀礼ごっこをしていた。これも数ある名作イタリア映画へのオマージュだ)。ソフィア・ローレンが監督の母親役で、少年時と現在の両方に同じ姿で出てきて、昔のかっこいいアルファロメオスパイダーで北イタリアの海岸沿いを疾走しているときは、亡霊になってサイドシートで息子に説教する。さすがイタリア。ママンの呪縛は一生続くのね。ストーリーは単純でね、過去に名作をいくつも送り出したものの、長くスランプ状態の名監督が、新作をぶちまけて記者会見までしたのに、実は脚本が1ページもかけてない。彼はミューズ(女性たち)の力を借りないと、仕事ができないと思い込んでいて、美しい貞淑な妻と、娼婦のように色っぽい不倫相手(亭主持ち)が逃亡先の小さな町でかち合って、逃げたら今度はヴォーグの女性記者に誘惑されてベッドイン寸前まで行く。彼は仕事からも女からも実は逃げたいのに、女はやさしくしてくれるから必要で、妻は女遊びの耐えない夫に失望し、愛人は自分を優先してくれない監督を責めるかのように睡眠薬自殺未遂を図る。絵に描いたような情事のもつれ(笑)。そして映画はもうすぐクランクイン--。もう泥沼状態で逃げ惑うデイ=ルイスがかわいすぎる。彼は世界中の女性を愛しているんだよ。だから誰のものにもならず、誰をも真剣に好きになるんだよ。でも頭の中では常にママンが監視していて、なかなかふっきれないというか、誰をも幸せにしたいのに、できない自分に絶望している。さて、時代は1960年代中ごろ。女優が手の届かない「スター」であり、男はダンディズムを誇り、イタ車が輝いていたころ。まだフェラーリなんてほとんど知られてなくて、登場するのはランチア、フィアット、アルファロメオ。あああ~この時代のヨーロッパ車はいいなあ。誰でも知っているチンクエチェントは出てこなくて、当時の高級車ばかりだけど、それは女性もそうで、美しいボディの女たちが高級な衣服を身にまとって登場する。男の美学が女と車だった時代。あ、なんか「プレイボーイ」みたい。あれの創設者はイタリア系だったっけ?女性を泣かせ、失望させているように見えて、結局この監督は誰からも見捨てられている。そんな男の弱さや脆さが、きらびやかなチネチッタスタジオのセットで、いかにも60年代風のアレンジで表現されている。で、女タラシの監督のはずなのに、彼から積極的にアプローチするわけではなく、女がほうっておかないだけなんだよね。だってアモーレだのベリッシモだの台詞を吐かないし。彼は弱っているときに、マンマの胸で泣きたいだけなのに、それが叶わないからやさしくしてくれる美女の胸に抱かれたいだけなのかも。BLだったらデイ=ルイスはああ見えて受だ。ああ~ごめんなさいごめんなさい。失礼にもほどがある。ファッションがね、女性はほとんどパフォーマンスシーンでコスチューム着ているだけなので、それよりも男性のおしゃれさに目が行っちゃう。デイ=ルイスくらい手足が長いと、なんでもない白シャツにダークスーツでもやたらかっこよく見える。逃げ回った挙句、結局新作はなかったことにされ、数年後に落ちぶれ果てて(すんごいステロタイプ)彷徨っているときの臙脂と辛子色のマフラー、細かな千鳥格子のウールのコートに中折帽とか、そんななんでもないスタイルがかっこよすぎて涙が出るよ。これはラテン男性よりは英国紳士のほうが決まるような気がする。手前で背中を見せてうずくまっているのが監督だが、どれを選ぼうというより、俺を惑わせるなと絶望しているように見えるわコスチュームやフォリーベルジェールの踊り子さんたちとか、ヌードじゃないのにやたらえろいのは、やはりこの時代だからかな。全部は見せないエロスのほうが私も好みだ。ニコール・キッドマンの人形みたいな完璧なスタイルより、生身の女丸出しで悲しいぐらいにエロチックなペネロペ・クルスのほうが好みだった。でもいちばん印象に残ったのは、子どもにいけないことをしてみせるファーギーだったり。女がほうっておかなくて、でも真剣になれない彼に絶望してやがて女のほうから離れていく。この映画では妻(コティヤール)と彼の映画の象徴みたいな主演女優(キッドマン)がそうだ。そして情熱的な愛人(ペネロペ)すら、結局平凡な夫の下へと帰っていく。「どうせあなたは変わらない」というのは、すべてのダメ男性への強烈な捨て台詞だな。私だったら衣装係(デンチ)の立場で彼を見守るだけでいいなあ。アカデミー賞を受賞したThere will be bloodが一昨年だから、5年に1回くらいしか映画に出ないダニエルにしては勤勉なことだが、またこのまま10数年行方をくらましたりしないでね。
2010.04.01
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