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第二五巻　癩王のテラス/LONG AFTER LOVE

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フジテレビのアナウンサーから、フリーになられての変化とは。

内「それが、もういろんな習い事をやりたいと思っていたんですけれど、仕事を辞めた瞬間に
反対に時間があり過ぎて、何をやればいいかわからなくなっちゃったんですよ。

だけど、その何もやらない時間って、多分それもずーっと働いていたせいなのか、こう…
働かないで家にいるっていうのが、すごい罪悪感だったんですよね。
『いいのかなー』とか、焦っちゃったりとか…何かそれが
『あれ？ストレスなのかな？』って、まあ、そこまではならなかったんですけれど
それくらい…」

内「私ですか？☆」
美「人の好き嫌いがね☆」
内「はい…そうかな…☆はい、人は…そうですね…☆」
美「分析して、いろいろ考え過ぎちゃうからね☆」

江「でもね、その理由はあってね、あの…内田さんのお祖母さんがおっしゃるけれども、あの…
『そうじゃなくて、小さいときから人で苦労してきました』って言うんですね。
理不尽な思いもたくさんしてきたから、そういった意味で『どうして？』っていうね、
常にあの…一番最初に『鉄人』って申し上げましたけれど、正義とか理論的で、
それにかなわないと許さない、というところがあるから。だから必ず相手を分析して。

『この人はまともなことを言っているのか、それとも自分の方がそうなのか』って
常に分析しながらいるから、親しくなるまでに時間がかかるんですよ。でないと

『いらぬ論争もしたくない』というのがあるから。平和が一番で
『とりあえずは上手くスルーしてゆきましょう、スルーしてゆきましょう』
『その中で、光るものがあったら近くへ寄ってゆきましょう』という習慣がね、あの…
要するに『身に付いたんですよ』っていう風におっしゃられる…」

内「お祖母ちゃんですか…」

内「うーん…苦労してきたのかなあ…あの…すごく父の転勤が多かったので…」
江「そう。移動、移動で、新しい人間関係を、しかも国をまたいでもそうだし、
考え方とか、習慣が違いますでしょう？だから『郷に入れば郷に従え』みたいなものを
いろんなところでいつも学んでこられた方じゃないかと…」

美「どういう国をまたいでいらしたの？」
内「あの…ドイツに幼いときにいて、また日本に帰ってきて
その後は小学校の途中から高校までアメリカにいたんですね。やはりこう…
言葉がわからない中、まあその中でも現地校とかにずっと通っていたので…
やはり人をすごく見る、言葉がわからないから、あの…人をとりあえず見て
『この人はどういう人なのか』というのは、確かにすごく
そんなときからずっとやっていた気はしますね…」

国「『お祖母ちゃんが言ってたんですか』ということに驚いていましたけれども、それは…」
内「祖母が三年くらい前に亡くなったんですね、父方の祖母なんですけれども。
私も小さい頃はよく家に遊びに来てたりとかしたんですけれども
そういう風に海外に住んでいたりとか、日本に帰ってきたら今度は自分がちょうど
楽しめる年齢になってしまったので、やっぱりお祖母ちゃんよりも
友達とか学校の方が愉しくなってしまって…何か前ほど
『お祖母ちゃん、お祖母ちゃん』って言ってあげられなかったんですよね…

そんな中、お祖母ちゃんが亡くなってしまって…
自分の中でお祖母ちゃんに対して、何かちょっと『可哀想だったな』とか…」
美「罪悪感がね」

内「はい。私、孫の中でも一番下だったので、本当に『お祖母ちゃん、お祖母ちゃん』って
言って遊びに行ったりとか、してあげればよかったなって思うことが、結構あって…
『でも、お祖母ちゃん、もう亡くなっちゃったから』と思って、
どうすればいいかわからなくて…」

江「じゃあなおさら『西の魔女が死んだ』なんて、感動しましたでしょう？」
内「はい。もう号泣だったんです」
江「でしょう？だって内田さんの家系自体が、魔女だらけの家系だから☆
女の人たちがすごくしっかりしていて、心を、皆を励まして、あの…
どちらかというと女系なんだろうと…」
内「はい、そうです☆」

江「でしょう？それはお祖母さんのみなず、ひいお祖母さん、そしてもっと上でもずっと…」
美「ひいひい、ひいひいお祖母さん☆」
江「そうでしょう？☆」

内「はい。父が７人兄弟の末っ子なんですけれど、お姉さんたちが凄く多くて
お祖母ちゃんもそうだったんですけれど、女性がとにかく気が強いんです☆」
江「だから、魔女だらけ☆」
美「男は気の毒ね☆そういうお家はね☆」

国「お祖母ちゃんとの一番の思い出というのは、何ですか？」
内「何だろうな…やっぱり家に遊びに来てくれて、それこそお祖母ちゃんがいなかったら
やらなかったであろう、おはじき遊びとか…」
江「昔の遊びごとが、すごく出来る人というか、好きだった人」
内「すごく教えてくれましたね…ずっと…私はお祖母ちゃんというと
おはじきのイメージがすごく多いんですけれど、一緒にやったりとか…」

国「そういうような思い出をいま…」
内「はい…」
江「…だけじゃなくて、いっぱい心配してくれたお祖母ちゃんですからね。
何かの折には必ずいつも『どうしてる？どうしてる？…』っていうことをね。
いつも見守っていた人ですよ。芯は強いところは、そっくり」

国「さあ、ではどんなメッセージが？」
江「実はね…あの…ごめんなさい、内田さんが今日いらっしゃったのは、あの…
やっぱり私は必然だと思います。思いのほか、ちょっと重たいメッセージがあってね…
ああ、そういうことが含まれているんだな、これから先のためにっていうのが、
ちょっとあるんですけれどね…

もともと内田さん自身というのは、すごく強い人なの。
それが本当にオーラの上でも現れていて、もちろん色んな色を持っているんだけれど
周りにしっかり銀色で囲まれているところがあるのね。これというのは、本当に
『鉄人』じゃないんだけれども、防御が強いんですよ。
だからお友達関係とかでも、よほど仲が良くないと、絶対に自分のことはしゃべらない。
あと、聴くことはするけれど、語りはしない…」

内「…あの、すごく仲のいい友達が…ずっと一緒の友達がいるんですけれども
もう彼女ひとりいれば、他はいらなくてもいいと思っているくらいの…」

江「そういった意味で誤解も受け易いかもしれないけれども、そうじゃなくて
別に人を差別しているわけじゃなくて、やはり自分の心とか、
自分の領域を守るという意味では、美輪さんがおっしゃるような部分では、すごく自立している、
『腹六分』をしっかりできるということなんだと思うんですよ。

ただね…先にお祖母ちゃんのことで申し上げるんだけれども、
『あなたは生き下手』だとおっしゃるんですよ。
『とにかく、自分が駄目だ、駄目だという感覚はお止しなさい、無駄だから』って。

『必ず、自分は劣るとか、自分は駄目だとか、自分がもっとちゃんとしなければとか
常にプレッシャーを自分で自分にかけていくのは、無駄な遊びになるからお止しなさい』と。
『本当のあなたはよく、自分で自然体が一番と言ってる割には、自然体じゃない』って。
『自分が周りからどういう風にとか、立場として行動を取るべきなのかっていうことを
考え過ぎてグチャグチャになっちゃうところがある』と。
『特に…この二年くらい、ずっとそれの連続だ』と…」

「オーラの泉・腹六分のお付き合い」

続きます。

「オーラの泉の日記」

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