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橋寺法生院　宇治　源氏物語のまちへ３

テーマ：ちいさな旅～お散歩・日帰り・ちょっと１泊(42037)

カテゴリ：源氏物語ゆかりの地めぐり

宇治十帖ゆかりの地巡り、古跡では宇治第１帖「橋姫」から宇治第１０帖「夢浮橋」と

各帖の内容をひと言でご紹介してみますね。

宇治第１帖　「橋姫（はしひめ）」　　　　　薫、八の宮の姫たちを垣間見
宇治第２帖　「椎本（しいがもと）」　　　　八の宮の他界
宇治第３帖　「総角（あげまき）」　　　　　大君の他界
早蕨（さわらび）」　　　　　中の君、匂宮と都へ
宇治第５帖　「宿木（やどりぎ）」　　　　　浮舟登場
宇治第６帖　「東屋（あずまや）」　　　　　浮舟、薫と宇治へ
宇治第７帖　「浮舟（うきふね）」　　　　　浮舟、匂宮と対岸へ
宇治第８帖　「蜻蛉（かげろう）」　　　　　浮舟失踪
宇治第９帖　「手習（てならい）」　　　　　浮舟発見、出家へ
夢浮橋（ゆめのうきはし）」　薫より浮舟への文　

古跡は順番通りには廻れませんけれども、その他ゆかりの史跡を間に挟みながら
できるだけ物語のストーリーを辿ってゆきたいと思います。

さて、宇治橋を渡り、すぐ目の前にある「あさぎり橋通り」を右折（南）、
５０ｍ位進んだ左手にあるのが、「橋寺法生院」。

聖徳太子の頃から宇治橋の管理をしていたとも言われているそうで
西対岸の橋姫神社とともに、宇治橋を守る役目を担ってこられたのでしょう。

瀬戸内寂聴さんの著書「源氏物語を旅しよう」によると、
「紫式部がこのあたりを八の宮の山荘と設定したという説もある」のだそう。

紅い椿がぽとりと落ちた石段を見上げてのぼると猫が似合いそうな陽だまりの境内。
薬師如来さまもいらっしゃるのでしょうか、銀杏の木が腕を広げていました。

小高い場所から今来た石段を望めば、宇治川と西対岸が見えて。

川音にのって響いてくる西側からの宴のさざめきに、八の宮は薫にあてて歌を届け
その返歌を匂宮が代わりにしたことから、薫と大姫、匂宮と中の君の、
二組の恋が始まるのが、宇治第２帖「椎本」。

もっと後、宇治の山荘に大君と中の君の異母妹・浮舟を薫が囲っていることを知った匂宮が
彼女を連れ出して舟にのせたのも、彼女が失踪したのも、きっとこのあたりから続く川岸…
などとイメージふくらむ史跡でした。

続きます。

「秋の京都へ2008　源氏物語ゆかりの地めぐりの日記」
「源氏物語の日記」

***

源氏物語のあらすじをお読みになりたい方は、よろしかったら
「源氏物語で恋と人生を学ぶ」（ayakawaの楽天さんのもう一つのブログ）、
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