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第二五巻　癩王のテラス/LONG AFTER LOVE

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オーラの泉　金魚坂　街のオーラ　湯島・本郷編３　

テーマ：どんなテレビを見ました？(79174)

カテゴリ：オーラの泉

本郷通りから白山通りを結ぶのが菊坂、戦災を免れたため明治の面影が残り

多くの文人が暮らしていたのだそうです。

「耳なれたる　豆腐売りの声聞こゆるに　
思えば菊坂の家にて　買い慣れたるそれなりけり。（樋口一葉の日記より）」

次に訪れたのは「金魚坂」という珍しい名前の喫茶店。お二人がお店の裏に回ってみると…
江「あ、ほら、金魚いますよ！」
国「あー、いますね、結構…」

たくさんの水槽の中には５０種類以上の金魚、江戸時代から続く

江「おじゃましますー」
「いらっしゃいませー」
黒地に金魚のデザインの着物で登場されたのは、女将の吉田智子さん。

江「金魚ぶら下げていますね☆」
吉田さん「そうなんです☆金魚が可愛くって」
国「お洒落じゃないですかー」

奥へ進むと、青い長方形の大タライに小さな金魚がたくさん。
お二人は金魚すくい（１回200円）に挑戦するようです。
国「いや、相当、久しぶりですよ、僕やるの」
江「僕なんかも全然…」
国「やってないですか？」

江原さんは早速、小さく畳んだ白いタスキを取り出されます。
国「あ、生で見れるとは思わなかったけど…きたー…
この間…それをやったのにも関わらず、鉄板うまくいかなかったっていう…
（前回、江原さんはあんこ巻き作りに挑戦されました。
「街のオーラ　浅草編　純喫茶マウンテン」）

紙を張った円い金魚すくいのあみとお皿を握りしめ、身を乗り出すお二人。
吉「なるべく、あの…金魚が乗っかってくるのを待ってた方が…」
国「へえ…（という間に黒い出目金が円の上に）でっかいの来ちゃった…
（上手に水面のお皿へ金魚を入れて）おお！（太一くん１匹目）」

江「上手い！（さらに身を乗り出して）…あの…誰も寄って来ないんですけど…これ…」
吉「寄って来ないですか？」
江「…（あみで小さな赤い金魚を水に沈めたお皿に追い込んで）」
吉「あ、できた！」

江「これって、すくったことになりますか？」
吉「そうです、金魚すくいですから、すくっていいんですよ」
江「いいんですか☆（江原さん１匹目）」
吉「すくい込んじゃって…」

国「（いつの間にか赤い金魚もすくって２匹目にしていた太一くん）
いやこの出目金がね…（また黒い出目金が円の上に）いっぱい…あ！（紙が破れて）」
吉「あー残念！」
国「やばい、２対１ですよ☆」

江「（赤い金魚に続いて黒い出目金をすくって２匹目。ますます身を乗り出して）…」
国「おー、同点ですよ！」
江「（続いて大きな黒い出目金をすくって３匹目）…」
国「来た！上手い！上手くないですか？☆」

江「（すごく嬉しそうなお顔で）いやー面白い☆勝っちゃいました☆」
国「まさかこんなにムキになるとは思わなかったです、江原さんが☆
…でも、何か懐かしいですね…」

金魚売りは夏の風物詩。
江戸時代にはタライを担いだ行商人が売り歩いていたとのこと。画面には
金魚の入った円いタライを置いて手ぬぐいを使って休む役者風の男性を描いた
歌川国貞作「俳優見立夏商人　金魚商人」の版画と
笠を被り「吉田金魚」と読める半天を着た男性が水槽の載ったリヤカーを引き
金タライを持った客に金魚を売り歩く映像が映ります。
昭和３０年代には、こういった姿をよく見かけたのだそう。

金魚の歴史と共に歩いてきた「金魚坂」さんの喫茶店内へ。
棚には金魚をテーマにした美人画など浮世絵の額が並び
江原さんと太一くんが隣同士に座ったテーブルの上には小さな金魚鉢。

吉「金魚はケースに入れて飼わなくちゃならないのが…私、一切その観念を捨てて
（金魚鉢に手を伸ばし）このようにして飼ってね…で、毎日、毎日、金魚の可愛さを味わって…
この今の世の中のスピードを止めて…ちょっと癒されるような気分で…
『ああ金魚見たいな、エサあげたいな』っていう方たちが増えてくるとね、
好いと思うんですよ…そういう癒しの時間を、人間も持たないと…ね？いけないですよね…」