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弁当のおかずに困った、というより、昨今ピーマンは高い、にんじんは調理が面倒、かぼちゃは量が多い…などと言って、緑黄色野菜を食べずにいると、手荒れがひどくなってきました。昼は自炊か回転ずし、夕方は冷やしたぬきそば、夜食は弁当、という生活を続けていると、確かに緑黄色野菜が不足する理屈です。そこで、にんじんを煮込んで手軽に食べよう、弁当のおかずにもしようと思い、根菜を多く摂れるがめ煮(筑前煮)を作ろうと考えました。でも、それだけでは芸がないので、みそ味にしてみてはどうだろう、と思った次第です。にんじんやれんこん、たけのこなどを一口大に切って、だしで煮込み、みそ汁より少し濃いめのみそを溶いて一度沸騰させ、火を切って冷まして、味をしみ込ませました。なお、厚揚げと里芋の水煮も使いましたが、これらは火の通りが早いので、他の材料を煮込んでから、途中で鍋に加えました。これは、熱々でも、冷めてからでも美味しいです。「がめ煮」の時にも書きましたが、正月の煮〆のようでもあり、何より、根菜入りのみそ汁なのは間違いありません!しょうゆ味で作った煮〆は、汁を飲んだりはしませんが、今回はみそを濃いめに溶いているとはいえ、まったく「みそ汁」なのですから、冷めてから冷蔵庫に入れた汁をいただいたら、とても美味でした。みそは濃いめだけど、飲める程度に。煮た根菜は、汁から上げて冷まして、冷蔵庫で保存を。…「みそ汁は一度に多く作ると美味しい」と言いますが、作り置きがきいて、汁まで無駄にならない、とてもいい調理法です。弁当のおかずにしても美味しかったです。
2010年03月31日
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いわしの稚魚でしょうか、せいぜい3cm程度の透明な小魚ですが、それを山と盛った軍艦ずしを食べました。ほんの少しのぬめりと甘みと塩味があり、尾頭付きで丸ごといただくことによる苦みも含めて、すべてが繊細な食材です。「駿河湾の桜えびに対して相模湾のしらす」と聞いたことがありますが、春先ならではの季節感あふれた一品なのでしょう。しょうゆをほんの少し垂らしただけで口いっぱいにほお張ると、数十匹分の命を託された気分になりました。「しらうお」とか「しろうお」とか、成長しても“小魚止まり”の魚もいますが、あなごの稚魚の「のれそれ」や、釘煮にして味わう瀬戸内の「いかなご」など、今の季節は多くの「一網打尽」にして獲った小魚が味わえます。なんとなく、暖かくなったり寒さが戻ったり、晴れた日があったかと思うと雨がちの日が続いたりという、今の時分の気候にも似た不安定さや、はかなさ、淡さを感じてしまいます。まるで、一年の節目にあたる通過儀礼であるかのような。生しらすは、しらす干しになる前の生の状態ですから、新鮮でなければいただけません。普通の魚屋さんやスーパーで見かけないのは、鮮度抜群でなければ売り物にならないからでしょう。先日いただいたものは、「手々噛む鰯」じゃないけれど、目もきれいに澄んでいて、鮮度には問題ないように思えました。わさびも、しょうがも、ねぎも、もみじおろしも、たとえあってもきっと邪魔になったかもしれません。2カン(2ケ)100円の回転ずしではありましたが。
2010年03月24日
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