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2017年7月下旬前半に行った串本磯採集の備忘録。採集・観察した甲殻類の一部を掲載。ヒシガニ科の一種(Parthenopidae sp.)。Retrospectiveに見てわからなくなったので、ホソウデヒシガニ→ヒシガニ科の一種へと訂正した。また時間があるときにでも調べてみることにする。スベスベマンジュウガニ(Atergatis floridus)。いつも見かける個体よりも小さな個体。ヒメソバガラガニ(Elamena truncata)。転石下の普通種。オスのようだ。クモガニの仲間。カイメンや海藻を付着させてカモフラージュしていた。サメハダヤドカリ(Dardanus gemmatus)。ほかにもサメハダが数個体いた。今回ソメンは見つからなかった。イシダタミヤドカリ(Dardanus crassimanus)。ここでは少なめの印象がある。以前の底引き網漁ではこればっかりだったなぁ。また某所の漁業廃棄物にもこれが多かった…。サンゴヤドカリの仲間たち。上:ウスイロサンゴヤドカリ(Calcinus vachoni)。下:ツマジロサンゴヤドカリ(Calcinus latens)。ヤマトホンヤドカリ(Pagurus japonicus)。左眼の色が変だ…。リリースしたけれど気になるなぁ。アオヒゲヒラホンヤドカリ(Pagurus decimbranchiae)。なかなか出てこなかったので、あきらめて撮影。クロヤドリエビ(Arete dorsalis)でいいんだろうか。気になるのは腹部。寄生虫かと思ったのだが、単なる抱卵だった。残念。エビノハラヤドリがいるわけないわな…。このあと見つかったムラサキウニの元へリリースした。つづく。
2017年07月31日
2017年7月下旬前半に行った串本磯採集の備忘録。サンゴの海をシュノーケリング~♪濁ってはいるがやはり面白い。水温は低くなく、ウェットスーツなしで十分だ。ホンケヤリムシ(Sabella fusca)。トゲイトマキヒトデ(Aquilonastra coronata)。転石裏によくいるヒトデ。たぶんアラサキガンガゼ(Diadema clarki)。なぜかガンガゼ類をチェックしてしまう…。ナマコ類もいろいろと…。写真下は触手を引っ込めてしまったが樹手目のナマコのようだ。となりにいるのはチビナマコなんだろうか?キュビエ器官に注意してニセクロナマコ(Holothuria leucospilota)を観察。写真下は寄生貝。結局のところ棘皮動物の観察に時間を費やしている。でも楽しいから仕方がないんだけれどね。アオリイカ(Sepioteuthis lessoniana)。スミを出しまくり~。このあとすぐにリリース。つづく。
2017年07月30日
2017年7月下旬前半に行った串本磯採集の備忘録。朝早くから来たのだが、(写っていないが)先客が一人いた。これから磯採集シーズンだからな…。それにしてもいい天気だ。朝から結構暑い。潮が引いた後の岩盤にあったウミガメの骨の一部。脊椎は甲羅に引っ付いた状態。ふむふむ、以前に本で読んだ通りの解剖だ。岩盤には多数のアラレタマキビ(Echinolittorina radiata)がいた。照らされた岩盤はとても熱くなっているので、アラレタマキビは接地面を小さくして付着。こうして体温上昇を最小限に抑えている。それにしても面白い。もっとたくさん連なっているものがないかどうか探したが、暑くてあきらめた。その後早々にシュノーケリングを開始。タイドプールにいたコノハミドリガイ(Elysia marginata)。こちらもコノハミドリガイ(Elysia marginata)。おっとこんなところにタツナミガイ(Dolabella auricularia)。刺激を与えないように注意しなくては。(刺激→紫汁放出!)ツマジロオコゼ(Ablabys taenianotus)。枯葉かと思った。それにしても見事な擬態だ。つづく。
2017年07月29日
写真は現在飼育中のフウセンウオ(Eumicrotremus pacificus)。うれしいことに再び飼育機会に恵まれた。こちらは到着時に撮影したフウセンウオ。と言っても10日以上も前の写真である。購入先でのキープ水温が15℃ほど。気温が30℃ほど。このときの水温が13℃。素晴らしい梱包と水温管理であった。輸送中に保冷剤で13℃未満になることはあったと思うが、フウセンウオは(ある程度なら)大丈夫だろう。それよりも上昇することのほうが恐い。用意していた水槽の水温は10℃だったので、水換えを行って12℃まで上昇させた。こちらは水合わせと水温調整をかねて、フウセンウオをケースに移しかえた時の写真。写真左のペットボトルは凍らせたもの。水槽に入れたあとのフウセンウオ。最初は落ち着かずに泳いでいたが、翌日には落ち着いてじっとしており、与えたエサを摂餌していた。ちなみにこのときより水温を緩徐に下げていき、現在は5~6℃である。この水温をキープする予定である。以前飼育していたときは2~3℃だったので、このあたりの差異を確かめながら飼育したい。
2017年07月28日
ポエキリア・サルファラリア(Poecilia cf sulphuraria?)。海水域で採集された原種系モーリー。写真はかなり前に産まれた魚たちの現在である。エサをふんだんに与えているが、成長が遅いような気がする。(と言ってもどれくらいが正常の成長速度なのかわからないが。)狭すぎるかもしれないので、今後分けて飼育して、経過を見たいと思う。
2017年07月27日
2017年7月上旬に行った串本磯採集の備忘録。採集した海水魚の一部を紹介。サザナミハギ(Ctenochaetus striatus)。幼魚~若魚だと思う。オレンジのラインが非常に綺麗だ。お持ち帰りすることを考えたが、結局リリースした。トゲチョウチョウウオ(Chaetodon auriga)。7月上旬になり増えてきたが、海の中はまだまだトロピカルさに乏しい気がする。チョウチョウウオ(Chaetodon auripes)。前回の磯採集のときと比べてかなり多くなった。カゴカキダイ(Microcanthus strigatus)。他魚を採集していてたまたまタモに入った個体。カーリーバスター、いやカーリーイーターとして優秀。ハクセンスズメダイ(Plectroglyphidodon leucozonus)。サツマカサゴ(Scorpaenopsis neglecta)。ニライカサゴではないようだ。マルスベカサゴはいないと思うのでそこまで確認はしていない。フサカサゴ科の一種(Scorpaenidae sp.)。アカハチハゼ(Valenciennea strigata)。砂泥地で採集した個体。潮が満ちてきたこともあって、採集を早めに切り上げて宿泊先へ移動した。宿泊先からの眺望。くしもと大橋(上)と橋杭岩(下)。夕方5時ごろ、まだ明るい。もう少し遊んでおけばよかったかな(笑)。翌朝の橋杭岩。日の出のタイミングを狙って起きたが、少し寝坊してしまった。そして朝より帰路へ…。写真は途中に寄った漁港。タコクラゲの出現等の確認をかねて観察したが、何も見つからなかった。おわり。
2017年07月26日
2017年7月上旬に行った串本磯採集の備忘録。今回観察・採集した甲殻類の一部を紹介。クリイロサンゴヤドカリ(Calcinus morgani)。セグロばかりが続いていたので、クリイロを見たいを思っていた矢先に見つけた個体。ツマジロサンゴヤドカリ(Calcinus latens)。ここではウスイロ同様によく見つかるサンゴヤドカリ。ベニワモンヤドカリ(Ciliopagurus strigatus)。ヤマトホンヤドカリ(Pagurus japonicus)。転石下の普通種。といっても圧倒的にクロシマホンヤドカリのほうが多いが。カイカムリの仲間。写真上は背負っているカイメン。これをひっくり返すとカニ(写真下)がいる。クモガニの仲間。フシウデサンゴモエビ(Saron marmoratus)。このあたりは水槽に入れてもよさそう。テッポウエビの仲間たち。今回甲殻類においてはあまり大したものが見つからなかった。いつもよく見かけるものばかりだった。つづく。
2017年07月25日
2017年7月上旬に行った串本磯採集の備忘録。シュノーケリングが楽しすぎ。海の近くに住みたい。そしてタイドプールを水槽代わりにして毎日観察。楽しそうだ。さて妄想は置いといてシュノーケリングの続きを…。ハナヤサイサンゴ(Pocillopora damicornis)。サンゴフジツボ科の一種(Pyrgomatidae sp.)。寄生している。軟体動物をちょっとだけ。上から順に、アオウミウシ(Hypselodoris festiva)、ホンクロシタナシウミウシ(Dendrodoris nigra)、カメノコフシエラガイ(Pleurobranchus peronii)、そして巻貝。巻貝はよくわからない、っていうか調べていない。キリオレとかそのあたりの仲間なんだと思うが…。そしてウニ類。上から順に、ツマジロナガウニ(Echinometra tsumajiro)、コシダカウニ(Mespilia globulus)、シラヒゲウニ(Tripneustes gratilla)、ラッパウニ(Toxopneustes pileolus)、そしてタコノマクラの仲間。こちらはガンガゼ(Diadema setosum)。ここには多い。アオスジガンガゼ(D. savignyi)やアラサキガンガゼ(Diadema clarki)との区別をしておきたいと思いながらシュノーケリングを行うとこれまた楽しい。(でも楽しいと思うのはホムラspだけかもしれないな…。)クラゲムシのチェックもかねてたくさん見たが、悩ましいガンガゼ類もいる。例えばこちら。肛門に橙色の輪がないことや青いラインからアオスジガンガゼだと思ったのだが、5本の青いラインのパターンが異なるようだ。これはアラサキガンガゼになるんだろうか…。悩ましい。でも楽しい。つづく。
2017年07月24日
シマハタ(Cephalopholis igarashiensis)。主食として与えているのは冷凍キビナゴ。季節ごとにサイズが異なるのである程度の調整が必要だ。現在与えているキビナゴは小振りなものが多い。よって給餌回数を増やして様子を見ている。
2017年07月23日
コウワンテグリ(Neosynchiropus ocellatus)の幼魚。最近串本で採集した個体。この色彩と外観、アニメキャラのようでとてもかわいい。ちなみにサイズはこれぐらい。海では白い砂地にいたため保護色となっており、さらにこの大きさだからまったく目立たない。最初は魚としての認識はなく、なぞの動く小石と思い観察したところ、コウワンテグリだったわけだ。コウワンテグリは普通種だが、今回のような意外な発見には喜びを隠せない。また磯採集に行きたくなってきた(笑)。
2017年07月22日
2017年7月上旬に行った串本磯採集の備忘録。天気予報は雨。まだ降ってはいないが、こんなときに海へ来るのはホムラspぐらいか?ほかには誰もいなかった。当たり前か。でも貸し切り状態だ~。淀んだタイドプールを観察。アオリイカ(Sepioteuthis lessoniana)らしきものがいたので、これを採集した。撮影後リリースした。その後水中メガネを付けて、シュノーケリングを開始した。かわいらしい豆チョウ~♪ヒメメリベ(Melibe papillosa)。ひらひら、くねくねと舞うように泳いでいた。ゴンズイ(Plotosus japonicus)の幼魚たち。クサフグ(Takifugu alboplumbeus)は休憩中…。ここではある魚を採集。その後ほかのタイドプールを順に観察した。干潮時の別のタイドプール。何かいる。トラウツボ(Muraena pardalis)か。かっこいいウツボなんだよなぁ。つづく。
2017年07月21日
大阪市立自然史博物館で開催されている、「第48回特別展 瀬戸内海の自然を楽しむ」~~~ 生き物のにぎわいとその恵み ~~~ へ行ってきました。では早速~。瀬戸内海の模型です。瀬戸内海についての説明書きを読みました。知っているつもりだった瀬戸内海でしたが、実際知らないことばかりでした。「瀬戸とは何?」と聞かれて答えられる人は少ないのではないかと思います。(答えられないのは私だけだったりして…(汗)。)さて今回、瀬戸内海の自然についての展示がとても充実しており、陸域と海底の地形、そしてこれらに生息する生き物の展示が学術的な知見とともに展示されてありました。こちらは展示されていた砂浜の生き物の一部です。リアルなアリジゴクの拡大模型とその成虫の標本。コカスリウスバカゲロウ(Distoleon contubernalis)というウスバカゲロウの仲間です。非常に小さな昆虫も展示されてありました。ハマヒョウタンゴミムシダマシ(Idisia ornata)です。砂浜や砂丘などの海浜植物も展示されてありました。左は砂丘の代表的な植物、ケカモノハシ(Ischaemum anthephoroides)です。スナジホウライタケ(Marasmiellus mesosprus)というキノコ。コウボウムギなどの埋もれた茎に寄生するようです。砂を顕微鏡で観察すると…。これは見てのお楽しみ~♪そして砂浜と言うとウミガメの産卵場所。こちらはアカウミガメ(Caretta caretta)の骨格標本です。瀬戸内海のクジラ、イルカの骨格標本も展示されてありました。写真はザトウクジラ(Megaptera novaeangliae)の骨格標本。ちなみに手前はハセイルカ(Delphinus capensis)の骨格標本です。ザトウクジラの骨格標本の愛称を募集中とのことです~♪スナメリ(Neophocaena phocaenoides)の骨格標本と模型。瀬戸内海で暮らす唯一のイルカとして紹介されてありました。大阪湾南部でもときどき見ることができるらしいです。一度は見たいと思っているのですが、なかなか…(汗)。ちなみに写真下はスナメリ漁のコーナーで展示されてあった模型です。(スナメリ漁が気になる方は一度博物館へ足を運んでみるのもいいかも。)展示されていた干潟の生き物の一部です。ハマシギ(Calidris alpina)の標本。マゴコロガイ(Peregrinamor ohshimai)。アナジャコ類の胸腹部に付着するウロコガイの仲間で日本固有種です。サキグロタマツメタ(Laguncula pulchella)。移入された個体が増殖し、アサリなどの二枚貝に対する食害が問題となっている巻貝です。あと、いつの間にかタニシ科になっていました…(汗)。カブトガニ(Tachypleus tridentatus)。言わずと知れた生きた化石です。医療の分野でも役立っています。タビラクチ(Apocryptodon punctatus)。砂底~砂泥底の底生生物の展示です。スジホシムシヤドリガイ(Nipponomysella subtruncata)。スジホシムシモドキに付着する微小な二枚貝です。スジホシムシモドキヤドリガイ、スジホシムシノヤドリガイとも言います。マテガイ(Solen strictus)。 河口の水鳥の一部。河口の魚の一部です。上:サッパ(Sardinella zunasi)。下:ミナミメダカ(Oryzias latipes)。ミナミメダカは塩分耐性が強く、河口にも生息しているとのことです。磯の鳥です。上:ウミウ(Phalacrocorax capillatus)。下:カワウ(Phalacrocorax carbo)。こちらは展示されていた磯の貝の一部です。マツバガイ(Cellana nigrolineata)。磯に行ったら観察することが多い貝です。帰巣性があり、別の日に行っても同じ場所にいることが多いです。ヒメネジガイ(Spiniscala japonica)。イソギンチャク類の寄生貝です。ほかの磯の生き物の一部です。上:イソガニ(Hemigrapsus sanguineus)。中:コブダイ(Semicossyphus reticulatus)の幼魚。下:イシダイ(Oplegnathus fasciatus)。コブダイの幼魚はやはり小さくてかわいらしいです。オスの成魚はあんなに怖い顔をしているのに。剥製のドタブカ(Carcharhinus obscurus)が空中を泳いでいました~!瀬戸内海の漁業についての展示もとても充実していました。瀬戸内海の魚としてのサワラ(Scomberomorus niphonius)です。流し網や釣りなどで漁獲されているようです。ほかにはイカナゴやカタクチイワシが展示されてありました。底引き網漁で漁獲される魚介類の一部です。上:アンコウ(Lophiomus setigerus)。下:ガザミ(Portunus(Portunus)trituberculatus)。小学生のころガザミを不用意につかんで、指を挟まれて切ったことがあります。確かこれぐらいの大きさのガザミだったなぁ…。定置網漁のコーナーではつぼ網の縮小模型が展示されてありました。袋網(写真下)に魚が入り込むようです。定置網漁で漁獲される魚の一部です。上:マダイ(Pagrus major)。下:アカメバル(Sebastes inermis)。養殖の展示もあります。牡蠣と言えばやはり広島県です。瀬戸内海が抱えている問題は深刻です。自然海岸が減少することで姿を消したあるいは減少した生き物が数多く展示されてありました。写真はその一部のルイスハンミョウ(Cicindela lewisi)です。外来生物の問題も深刻です。外来生物としてのムラサキイガイ(Mytilus galloprovincialis)は有名です。ほかには富栄養化と貧栄養化のバランス。これも難しい問題のようです。瀬戸内海で発見された生物も展示されてありました。写真はその一部です。上から順に、ミヤジマトンボ(Orthetrum poecilops miyajimaense)、セトウチヘソカドタマキビ(Lacuna setonaikaiensis)、ヒクラゲ(Tamoya haplonema)、オノミチキサンゴ(Dendrophyllia cribrosa)、ヒメダラ(Guttigadus nana)になります。ヒクラゲもそうだったのですね。確かに冬場に時々見かけます。今回の特別展は、私自身、海の生き物が好きと言うこともあり、子供のように楽しみながら閲覧しました。あっ、これ知ってる、これ見たことがある、こんな感じで…(笑)。また学術的な知見や貴重な標本の展示が多く、低下気味だった学習意欲が再起した気がいたします。さらに気になる点は購入した解説書を読んでおさらいしました。とても楽しく勉強できる特別展でした。一度博物館へ足を運んで閲覧してみてはいかがでしょうか。
2017年07月20日
ミカドウニ(Goniocidaris mikado)。2個体の飼育を続けているが、今のところ順調な経過。個人的には飼育しやすいウニだと感じている。前回の深海性のカニのことと話はかぶるが、このミカドウニの棘の一部に刺胞動物の付着が見られた。よくもまぁ、こんな所に付くもんだなぁ~と興味を持って見ているが、これはいったい何もんだと思い、しばらくの間観察…。個々のポリプは共肉で連続しているようだ。スナギンチャク類とかかな?でもここにそんなの入れたことあったっけ…と回顧的に思い出してみたら、宿貝にヤドカリスナギンチャク類が付着した深海性ヤドカリを飼育していたことがあった。それなんだろうか?う~ん、よくわからない。
2017年07月19日
飼育中の深海性のカニのこと。先日見るとカニの甲の上にイソギンチャクが引っ付いていた。甲全体を覆うようにイソギンチャクの足盤が引っ付いているため、上から見るとほとんど甲が見えない。あたかもイソギンチャクから脚が生えているかのようである。クモガニ類は何かを付着させてカモフラージュするものが多いが、今回はどうなのだろうか。カニ自らが付着させたのか…。でも今までこのカニが何かを付着させているところを見たことがない。(ただし実際はどうなのかわからないが。)となるとイソギンチャクが勝手にへばり付いたのか。う~ん、悩ましい。ちなみに本日もイソギンチャクは引っ付いたまま。果たしていつまで引っ付いているのだろうか。面白いからしばらく観察を続けることにする。
2017年07月18日
以前より飼育しているOpistognathus latitabundusというジョーフィッシュの仲間。久々の掲載になる。何度か書いているが、この水槽には厄介者のイソギンチャクが増生している。そしてこのイソギンチャクの触手が魚に触れていることがよくある。こんな感じで…。当初はイソギンチャクの刺胞毒を心配したりもしたが、今までの経過を見ると、この魚には影響がないように感じる。影響は魚によるんだろうか。
2017年07月17日
今回採集した海水魚の一部を掲載。シロズキンハゼ(Hetereleotris poecila)。すでに掲載済みのハゼ。これが個人的に一番うれしい。ただ探すとたくさんいる。サツキハゼ(Parioglossus dotui)のメス。1匹だけポツンと泳いでいた。ニジギンポ(Petroscirtes breviceps)。海藻を探っていたらタモに入った個体。忘れてはいけないのがエサ用の小魚。とりあえず種を問わず小さそうなものばかり。ちなみにすでに紹介しているサツキハゼもエサとしてお持ち帰りした。ハタンポの仲間。フサカサゴの仲間。ハコフグあるいはミナミハコフグの幼魚。写真は後ろ向き…。うまく撮れなかった。潮が満ちてきたので終了。魚はシロズキンハゼとエサ用小魚をお持ち帰りした。このあと串本ロイヤルホテルに宿泊し、翌日に帰宅した。おわり。
2017年07月16日
今回採集したヤドカリの一部を掲載。ベニワモンヤドカリ(Ciliopagurus strigatus)。やっぱりこれ。クロシマホンヤドカリのようにウジャウジャいるわけではなく、数は少なく、そして偶然見つかることが多い。その分見つけたときはうれしい。今回2匹見つかったがいずれもリリースした。セグロサンゴヤドカリ(Calcinus gaimardii)。セグロ、クリイロのいずれも見つかるが、最近はセグロばっかりのような気がする。ウスイロサンゴヤドカリ(Calcinus vachoni)。たくさんいる。グァムサンゴヤドカリに似ている。ツマジロサンゴヤドカリ(Calcinus latens)。たくさんいる。沖縄ほどじゃないけれど。オイランヤドカリ(Dardanus lagopodes)。アオボシヤドカリを期待して出てくるまで待ったが、オイランだった…。サメハダヤドカリ(Dardanus gemmatus)。サメハダでもソメンでもどっちでもいいんだが。でも一応鑑別のため左のハサミの写真を撮っておいた。この後リリース。カニダマシの仲間。ヤドカリじゃないがここに掲載しておく。抱卵していた。かなり小さいが、これで成熟個体のようだ。このあと元の転石裏へ慎重にリリースした。つづく。
2017年07月15日
今回採集したカニなどの一部を掲載。ベニオウギガニ(Liomera venosa)。なんやこのペイントされたような紅色は…!と思い採集したカニである。色彩といい、つやといい、おもちゃのようだ。こちらのカニ、採集時にはすでに両方のハサミがなかった。それだけならよかったのだが…。腹部にはフクロムシの寄生が見られた。しかしカニには悪いが、個人的に興味深いことには変わりない。じっくり観察、そして撮影。ヒメキンチャクガニ(Lybia caestifera)。毎回のように見つかるが、なぜか飽きないカニ。左のハサミで持っているものはイソギンチャクでいいと思うが、右のハサミで持っているものもイソギンチャクなんだろうか。しぼんでいるだけなのかもしれないが。ソデカラッパ(Calappa hepatica)。砂に隠れていても、近付くとわずかに動くことがあるので気付いてしまう。そして採集。でもこの後リリース。ヒメソバガラガニ(Elamena truncata)。採集したエビ類。つづく。
2017年07月14日
今回観察・採集したウミウシの一部を掲載。カラスキセワタ(Philinopsis cyanea)。採集地は砂泥地。今回初めての採集となったがこの後リリースした。たくさんいるエンビキセワタ(Odontoglaja guamensis)。毎回のように見かけ、そして掲載しているような…。こちらも毎回のように見かけているクロヘリアメフラシ(Aplysia parvula)。ジャノメアメフラシ(Aplysia dactylomela)。ビワガタナメクジ(Dolabrifera dolabrifera)。名前の通り、琵琶のような形である。枇杷ではない。ウスイロウミウシ(Hypselodoris placida)。撮影時はシロウミウシだと思っていたのだが、のちに写真を見るとウスイロだった。ノウトサカの仲間(Cladiella sp.)。そしてこれを食害するシロハナガサウミウシ(Tritoniopsis elegans)。つづく。
2017年07月13日
転石裏のウスヒザラガイ(Ischnochiton comptus)?綺麗なゼブラ模様だったのでつい撮影。マガキガイ(Strombus luhuanus)。にょきっと出た眼が愛嬌たっぷりだ。採集はしないが、食用として美味しい巻貝。沖縄で某氏に食べさせていただいたときのことを今でもよく覚えている。ただし鰓下腺には毒がある。イモガイ類。マガキガイによく似ている巻貝だが、ストロンボイドノッチがないことで見分けられる。ハナビラダカラ(Monetaria annulus)。干潮時の干上がったくぼみにたくさんいた。たぶんトゲイトマキヒトデ(Aquilonastra coronata)。でも少し自信なし。コシダカウニ(Mespilia globulus)。転石裏のナマコ類。転石裏にいた(たぶん)ヒラムシ類。網目から逃げてしまった。最初はナマコウミウシかと思って採集したのだが違った。つづく。
2017年07月12日
昨年のブログになぞの動くサンゴということで、巻貝の上に固着したサンゴを紹介したことがある。そして今回も…。巻貝の上に固着するサンゴのポリプが開いていた。このままサンゴが育っていくと面白い。まぁ広がっても巻貝の上に限定されるだろうが。それにしても興味深い…。このあとひっくり返した巻貝は元に戻しておいた。つづく。
2017年07月11日
磯採集にて使用する防水バッグに小さな穴が開いてしまった。もはや防水ではない。当たり前のことだ。これに使用済みの濡れたウェットスーツを入れると、水漏れして、助手席が濡れるのは当然だろう。こんな過ちをしたのは紛れもなくホムラsp…。反省~。よって新たに購入した。通販は便利だ。つくづくそう思う。防水バッグを購入する際にいろいろ眺めているとほかにも欲しいものが出てくる。ついでに水中メガネ、シュノーケルなども購入。衝動買いかもしれないが…。まぁいい。結局のところ、磯採集で使用するものばかりだ(笑)。
2017年07月10日
2017年6月下旬に行った串本磯採集の備忘録。サンゴ礁でシュノーケリングを楽しんだ。魚のカラフルさにはまだとぼしい感があるが、それでも楽しい。サンゴ、海藻と…。ウェットスーツを着ながらも、少々ひんやりとする海水が心地良かった。オオナガレカンザシ(Protula bispiralis)がゆらゆら。ほかにも…。サンゴの下からにょきっと伸びる赤い腕。これを取り出した。オオアカヒトデ(Leiaster leachi)。かなり巨大なヒトデである。つづく。
2017年07月09日
2017年6下旬に行った串本磯採集の備忘録。串本のある磯。これから潮が引いていくところ。このタイドプールをシュノーケリングで観察。岩壁にいたイソカサゴ(Scorpaenodes evides)。鰭の刺棘には毒があるので、安易に触らないように注意が必要だ。イソスジエビ(Palaemon pacificus)がちらほら。転石下にはウミケムシ類がうじゃうじゃ…(汗)。ニシキベラが捕食しようとしたがくわえた途端に放した。ウミケムシに刺されたな…。転石下を観察する際にはベラなどの捕食者に対して注意を払っているのだが今回は迂闊だった。反省~。別の場所でも…。採集意欲が低下してしまう。ニセクロナマコ(Holothuria leucospilota)。ナマコの寄生貝などを探していたらキュビエ器官が出てしまった。つづく。
2017年07月08日
深海性のカニ、たぶんハリツノガニ(Rochinia pulchra)。(でも少し自信なし。)以前のブログにこのハリツノガニの脱走事件を記載したが、その後何度も脱走するので結局あきらめた。写真のごとく沈木につかまっていることが多く、どうやらここがお気に入りのようだ。心配していたことと言えば、他生体に襲われないかということだったがほかの深海性甲殻類に襲われず、またルリハタにも襲われず…。ということでここでの同居は問題ないと判断し、リフジウム水槽へ戻すことをやめた。元気なら別にどこでもええんや。
2017年07月07日
前回の続き。採集した海水魚の一部を紹介。イサゴハゼ(Gobiopsis arenaria)。昨年に続き今年も採集。これ以外にも数個体を確認できた。セジロハゼ類。今回小さな個体が多かった。ホシハゼ(Asterropteryx semipunctata)。たくさんいるハゼ。青い斑点は綺麗である。ロウソクギンポ(Rhabdoblennius nitidus)。こちらもなかなか綺麗なカエルウオの仲間。たぶんアライソコケギンポ(Neoclinus okazakii)。もっときちんと真横からの写真を撮影しておくべきだった。反省~。今回の磯採集で嬉しかったことと言えばやはりイサゴハゼ。数個体確認できたことは大きかった。採集後は串本ロイヤルホテルへ…。写真は宿泊先からの眺望。上:くしもと大橋。下:橋杭岩1泊したのち帰宅した。おわり。
2017年07月06日
以前のブログでキビナゴを食べたことを記載したレインフォルディア・オペルキュラリス(Rainfordia opercularis)。その後給餌のペースを戻し、チアミンを多めに栄養添加したキビナゴ小片を与えたところ、難なくこれを摂餌した。それから数日後。今度のエサは中身を抜いたクリルの殻に栄養添加した練り餌を詰めたもの。これを食べたらOKと思い与えようとしたところ、すでにエサ待ち状態。ここで失敗したくないので、丸呑みできるようにエサをハサミで小さめに切り、さらに確実に沈下するように海水に浸して空気抜きを行った。これを与えたところ、素早く摂餌。良かった~。
2017年07月05日
採集した海水魚の一部を紹介。ベニカエルアンコウ(Antennarius nummifer)。すでに掲載済の個体。この時期によく見つかると思う。こちらもベニカエルアンコウ(Antennarius nummifer)。かなり小さな個体。写真下はシュノーケリングしていたときに撮影したものだが、回顧的に見てわかりづらい…。ちょうど上を向いているところなんだが…。小さなチョウチョウウオ(Chaetodon auripes)がちらほら。写真下はトリクチス幼生の時期が終わったぐらいだろう。(あるいは終わりかけぐらい。)頭でっかちでかわいい。このあとリリース。カゴカキダイ(Microcanthus strigatus)。ネズスズメダイ(Chrysiptera glauca)。幼魚は綺麗なのでつい採集してしまう。この後リリース。キタマクラ(Canthigaster rivulata)。海藻を探っていたらタモに入った個体。クサフグ(Takifugu alboplumbeus)。ほかの魚を狙っているときにたまたまタモに入った個体。フグ類の幼魚。タイドプールの隅の水面近くを泳いでいた個体。たぶんハコフグ(Ostracion immaculatus)の幼魚。ミナミハコフグとの鑑別が問題だが、このくすんだ黄色はハコフグだろうな。つづく。
2017年07月04日
観察・採集した甲殻類の一部を紹介。クモガニ類。海藻の中に隠れていたカニ。もともと黄緑色なのか、それとも苔のようなものを付けているのかわからないが、保護色になっていて面白い。こちらもクモガニ類。カイメンを付着させてカモフラージュしていた。カイカムリ類。いろいろ背負ってカモフラージュするカニ。写真のようにカイメンを背負っていることが多い。ヒメキンチャクガニ(Lybia caestifera)。両方のハサミでイソギンチャクを持って身を守るカニ。さらにこの体色、砂利の上だとわかりにくい。ヒメソバガラガニ(Elamena truncata)。写真は死んだふりをしているところ。ちょっとした波でも簡単に流され、流されている間も死んだふりをしていることが多い。スベスベマンジュウガニ(Atergatis floridus)。簡単に捕まえることができるカニ。ただし毒を持っている。これが捕食者からの防御手段らしい。ちなみにアクアリウムで有名なトゲアシガニも微量だが毒を持っている。ここからは異尾類。転石裏にいたカニダマシ類。気まぐれに撮影したヤドカリたち。上から順に、ヤマトホンヤドカリ(Pagurus japonicus)、ソメンヤドカリ(Dardanus pedunculatus)、オニヤドカリ属の一種(Aniculus sp.)、ウスイロサンゴヤドカリ(Calcinus vachoni)。エビはこれだけ…。上:サラサエビ(Rhynchocinetes uritai)。 小さい個体が多かった。下:ヒゲナガモエビ属の一種(Lysmata sp.)。つづく。
2017年07月03日
最近採集したシロズキンハゼ(Hetereleotris poecila)。名前の通り、明瞭な白頭巾だと思って観察していたら、次第に褐色化…。落ち着かず警戒しているんだろうか?今回せっかくだからいろいろ観察。イソハゼダマシと呼ばれていただけあってイソハゼに似ている点もあるが、胸鰭軟条を見るとやはり違うな。ふむふむ。そしてさらに観察…。その後水槽へ。でも飼育場所がなくなってきている。すでに水槽は飽和状態だ(汗)。
2017年07月02日
今回観察した軟体動物の一部を掲載。カメノコフシエラガイ(Pleurobranchus peronii)。弾力のあるモコモコしたウミウシ。ついツンツンしたくなる(笑)。ビワガタナメクジとかも弾力があってツンツンしてしまう。メリベウミウシ属の一種(Melibe sp.)。すでに掲載済のウミウシ。海藻によく似ている。常連のエンビキセワタ(Odontoglaja guamensis)。小さくて見過ごしがちだが、ここには結構多い。クロヘリアメフラシ(Aplysia parvula)。先程のエンビキセワタよりも多く見つかるアメフラシの仲間。色彩のvariationは豊富。ほかのアメフラシの仲間。上:ジャノメアメフラシ(Aplysia dactylomela)。下:アクアリウムで馴染み深いタツナミガイ(Dolabella auricularia)。マガキガイが多く見つかるなか、よく似たイモガイ類もいろいろ見つかる。カイウミヒドラ(Hydractinia epiconcha)が付着した巻貝。シワホラダマシなどの巻貝と思うが、確認はしていない。ツマグロヤナギシボリダカラ(Luria isabella controversa)。時々見かけるタカラガイの仲間。つづく。
2017年07月01日
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