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イレズミオオメエソ(Synodus oculeus)。少し前に沖縄の水深110mで採集した個体(左の魚)。この魚が欲しいというホムラspのわがままを聞いていただき、某氏に船で採集地にまで行っていただいた。(誠にありがとうございます。)眼の後方には3本の黄色のバンドが確認される。さて昨日、初回の給餌を試みた。前回の飼育経験を生かし、給餌棒の先にキビナゴ小片を付けてトライ。少し苦労したが、無事に摂餌完了。慣れてくると泳いで積極的に食べに来るんだけれどなぁ。前回がそうだった。でもそうなるまでにはずいぶんと苦労したっけ。今回もうまくいくといいが…。まぁがんばってみようと思う。
2017年09月30日
2017年9月中旬に行った大阪市立自然史博物館の備忘録。博物館を見たあとは長居植物園へ~♪この時期ハスの花はなく、青々とした葉が広がるばかり。でも目的はこっちのほう。魚。生き物観察が楽しい~。小さなカメがハスの葉の上で日向ぼっこ。こちらのカメは上を向いたまま近寄ってきた。どうせエサくれ~だろ(笑)。(餌付けされているな。)でもエサは与えないけれど…。このあと大池を一周してから帰宅した。おわり。
2017年09月29日
2017年9月中旬に行った大阪市立自然史博物館の備忘録。今回の気になった展示の一部を紹介。まずはこれ。うそをついて身を守るMimesis and mimicry in insects.展示のタイトルからして興味津々である。でも決して虚言や作話、的はずれ応答などといったヒトのことではない。(ちなみにこれらは精神医学用語。)今回は英語のサブタイトルに書いてあるように昆虫の擬態のことである。こちらはトビモンオオエダシャク(成虫)。シャクガ類の幼虫は小枝に似ており、捕食者から見つからないようにしている。このような隠蔽擬態としてトゲナナフシも展示されてあった。ミズイロオナガシジミの自己擬態。後翅の突起と眼状斑がニセの頭のように見える。捕食者がこのニセの頭を本当の頭だと勘違いして狙った際には、後翅の一部だけの損傷でまぬかれる可能性が高くなる。こちらはベイツ型の擬態の例。無毒のアゲハチョウが有毒のアゲハチョウに似ていることで、捕食者に有毒だと思わせて危険を回避する。擬態関連はだいたいこんな感じ。ほか気になった昆虫の展示。海岸の昆虫。海へよく行くホムラspとしては、オオヒョウタンゴミムシやシロスジコガネが気になる。クルマバッタモドキはやはり海岸に多いのか。某先生の言った通りだなぁ~。海にすむ昆虫。そして洞窟にいる昆虫。このあたりはとても興味がある。同時に地下浅層の昆虫にもかなり興味あり。個人的な興味という点では寄生虫は外せない。こちらは広節裂頭条虫の標本。最大で10mにもなるという人体寄生虫である。ストロビラ(連なった体節)はもっぱら生殖と栄養吸収を行うという面白いやつだ。サクラマスやカラフトマスなどにおいてはプレロセルコイドの寄生率は高いらしいが、実際臨床で罹患した患者に出くわしたことがない。他科のドクターに駆出した広節裂頭条虫を見せてもらったことはあるのだが。リュウグウノツカイ(Regalecus russelii)の標本。ラブカ(Chlamydoselachus anguineus)の標本。1985年に和歌山県南部町の沖で獲れたものとのこと。ホソフジクジラ(Etmopterus brachyurus)の標本。数年前に某先生のご厚意にて生きているホソフジクジラを見せてもらったことがある。貴重な体験だった。もう一度生きている個体を見たいものだ。つづく。
2017年09月28日
クロオビスズキ(Liopropoma lemniscatum)。ツルグエに似ているが、側線が尾柄で褐色(あるいは黒色)の縦帯内にある、もしくは隣接していることで区別できる。現在バラハナダイといっしょに飼育しているが、大きな喧嘩はないようだ。(ちょっとしたバラハナダイの威嚇はあるが…。)こちらがそのバラハナダイ(Odontanthias katayamai)。エサ食いは断然バラハナダイのほうがいい。クロオビスズキは食べ負けしているようなので、与え方に工夫が必要かもしれない。
2017年09月27日
2017年9月中旬に行った大阪市立自然史博物館の備忘録。今回の主目的はテーマ展示、「パネルで見る2016年熊本地震 活断層に備えよう」これを見ること。最初に…。北北西ー南南東から南北方向に張力軸をもつ右横ずれ断層型の地震らしい。パネルに書かれてあった小さな恐竜の図(右中央やや下)がわかりやくくてよかった。2016年熊本地震で現れた地表地震断層。全長30km以上におよぶとのこと。パネル展示されてあった被害写真。歴史的建造物、建物、インフラ・土砂災害…。阿蘇山噴火の噴出物。火砕流堆積物の軽石。活断層の模型。「地震の起こる仕組み:活断層と地震」のパネルは非常にわかりやすかった。近畿地方の活断層。そして近い将来に起こることが予想されている南海トラフの地震。地震への備え。これが最も大切だろう。少しは準備しているが、もう一度見直しておこうと思う。つづく。
2017年09月26日
2017年9月中旬に行った大阪市立自然史博物館の備忘録。写真は花と緑と自然の情報センター。比較的ゆっくりできるので、個人的には好きな場所である。目の前の人工の池にいたイトトンボ。癒し系だな。博物館へ。入ってすぐのところにあった”大阪で見つかったヒアリ”の展示。こちらは有翅女王。そしてワーカー(働きアリ)。外来生物として危険な種であり、知っておいて損はなさそうだ。長居植物園で見られるアリ。実は以前よりアリには興味があるホムラspである。何度も飼育したいと思ったことがある。つづく。
2017年09月25日
2017年9月上旬に行った串本磯採集の備忘録。磯採集を終えてから宿泊先へ向かう途中に寄った漁港。今シーズン、ここではタコクラゲに出会えなかった…。漁港の隅にいたイカ。アオリイカかな?わかりにくい写真になってしまった。もう一度撮影を試みたが、逃げてしまった。別の場所には青い魚がいた。ルリスズメダイか、ソラスズメダイだろう。ハタタテダイの仲間が群れを成して泳いでいた。ハタタテダイか、ムレハタタテダイだな。かわいいものだ。見ているだけで癒される。その後宿泊先の串本ロイヤルホテルへ。翌日に帰宅した。おわり。
2017年09月24日
トゲハナスズキ(Liopropoma japonicum)。ここが隠れ家になっている。深海より採集したあとの初回の摂餌を終えて、その後の排泄を確認したので、2回目の給餌を行った。おまけのバラハナダイ(Odontanthias katayamai)。ここが隠れ家。ただ給餌のときにはすぐに出てくる。かわいいやつだ。
2017年09月23日
私服に着替えて帰ろうとしたときに他科の某先生につかまってしまった。わからないところを他科の専門の先生に聞くのは普通のことだが、帰る直前はやめて~。(帰ると言ってもこれから私用で他病院へ行かねばならない。)もうちょっと早めに聞いてほしかったなぁ~。昼から十分な時間があったのに。とまぁそんなことは言えずに私服のまま1時間ほどいろいろと答えたホムラspであった。
2017年09月22日
2017年9月上旬に行った串本磯採集の備忘録。今回採集した海水魚の一部を掲載。サザナミヤッコ(Pomacanthus semicirculatus)の幼魚。採集してから気付いたことだが、ご覧の通り臀鰭の3分の2ほどが欠損していた。あたかも何者かに食いつかれたあとのように見える。これだけ大きく欠損していたら再生は難しいだろう。トゲチョウチョウウオ(Chaetodon auriga)。メジャーだがやはり美しい。チョウハン(Chaetodon lunula)。こちらもメジャーでかわいらしい小さな個体。トゲタナバタウオ(Belonepterygion fasciolatum)。たくさんいるのだが、時として採集に苦労する。たぶんシロヒゲセジロハゼ(Clariger sp.)。個人的に好きなハゼ。水槽では隠れキャラ的な存在で行方不明になることが多いのだが、つい採集してしまう。ハゼの仲間。まだ調べていない。今度調べようっと。サツマカサゴ(Scorpaenopsis neglecta)。今回多く見つかった。下の写真は胸鰭内面の模様の確認で、ニライカサゴと鑑別するためである。ちなみにこれらもサツマカサゴであった。フサカサゴの仲間。いつものように多く見つかった。ハタンポの仲間。カノコベラ(Halichoeres marginatus)の幼魚。ホンソメワケベラ(Labroides dimidiatus)の幼魚。タモの網目をすり抜けて逃げてしまうことが往々にしてある。タモを二枚重ねることでこれに対応した。つづく。
2017年09月21日
トゲハナスズキ(Liopropoma japonicum)。沖縄の水深200m以深で採集された深海魚。飼育は久々である。昨日キビナゴ小片とオキアミの摂餌を確認。最初の関門はクリア。次は排泄のチェックだな。
2017年09月20日
2017年9月上旬に行った串本磯採集の備忘録。今回採集・観察した甲殻類の一部を掲載。カブトヤドカリ(Dardanus deformis)。沖縄にはたくさんいるが、串本では少なめ。それゆえに見つけたときはうれしい。ちなみに宿貝の殻口の周囲にはモンバンイソギンチャク(写真下)が付着していた。オイランヤドカリ(Dardanus lagopodes)。アオボシを探していたのだが、すべてオイランだった。残念。次回に期待する。ツマジロサンゴヤドカリ(Calcinus latens)。面白いものを宿にしていたので、思わず撮影。歩きにくそうだが…。セグロサンゴヤドカリ(Calcinus gaimardii)かな。眼柄を見る限りはこれでいいと思うが、前甲が白かった。幼稚体からの成長過程かもしれない。これもたぶんセグロサンゴヤドカリだと思うが…。わずかに見える眼柄の色彩から判断。でもちょっと自信なし。ウスイロサンゴヤドカリ(Calcinus vachoni)。毎回のように観察し、掲載しているヤドカリのひとつ。ヤマトホンヤドカリ(Pagurus japonicus)。まだ小さな個体。かわいらしいものだ。ベニワモンヤドカリ(Ciliopagurus strigatus)。トウヨウヤワラガニ(Halicarcinus orientalis)。少し前のブログに掲載した個体。写真下は死んだふりをしているところ。スベスベマンジュウガニ(Atergatis floridus)。有毒ガニとして有名である。ワタリガニの仲間。フシウデサンゴモエビ(Saron marmoratus)結局のところ甲殻類でお持ち帰りしたのはこれだけ。つづく。
2017年09月19日
2017年9月上旬に行った串本磯採集の備忘録。シュノーケリングにて観察したウミウシの一部を掲載。オキナワキヌハダウミウシ(Gymnodoris okinawae)。最初はキヌハダモドキかと思ったのだが、なんだか違和感…。(何度も書いているが、この違和感は結構大切。)そう思って撮影して、のちに調べたら、オキナワキヌハダウミウシだったわけだ。今回、初の出会い。うれしいものだ。クロスジアメフラシ(Stylocheilus striatus)。ここにいるアメフラシ類の中では少なめ。この写真ではわかりにくいが、体表に散在する小さな青い点はかなり美しい。クロヘリアメフラシ(Aplysia parvula)。そこらじゅうで見つかるアメフラシの仲間。見飽きたせいもあり、最近は観察を怠っている…。エンビキセワタ(Odontoglaja guamensis)。これもかなり多いウミウシ。ただ小さいので見落としがち…。ツヅレウミウシ(Discodoris lilacina)。地味だがこういうのは好き。今回撮影していないが、今までに何度も掲載している(地味な)ビワガタナメクジとかも好きだ。サキシマミノウミウシ(Austraeolis ornata)。ミノウミウシ類は最近こればっかり…。ほかのも見たいな…。次回に期待しようっと。コノハミドリガイ(Elysia marginata)。ここにはよく似た種がいるので、以前にも増して注意して観察するようになった。トカラミドリガイ(Elysia lobata)。さらにこのウミウシもいるから面白い。Elysia属、ちょっと気になる。また観察に行きたい。つづく。
2017年09月18日
2017年9月上旬に行った串本磯採集の備忘録。シュノーケリングにて撮影した海水魚の一部を掲載。タイドプールで見つけたサツマカサゴ(Scorpaenopsis neglecta)。どこに?まぁ見慣れればすぐにわかるが。最初の写真の真ん中あたり。まるで石のようである。石灰藻のような薄紫色も見事。こちらはまた別のタイドプールで見つけたサツマカサゴ。別角度から撮影。砂のような、藻のような見た目が見事だ。小さくてかわいい白いサツマカサゴ。よく見かける色彩パターンである。トラウツボ(Enchelycore pardalis)。穴の近くにはサラサエビがたくさんいた。こちらもトラウツボ。目の前を泳いでいたので思わず撮影。クマノミ(Amphiprion clarkii)の幼魚。あちこちのサンゴイソギンチャクで見られた。つづく。
2017年09月17日
2017年9月上旬に行った串本磯採集の備忘録。こちらはツマジロナガウニ(Echinometra tsumajiro)。そこらじゅうで見つかるウニだが、個人的には観察対象である。そして今回面白いと思ったのは、トウヨウヤワラガニ(Halicarcinus orientalis)がツマジロナガウニの棘の間にいたこと。最初はたまたまだと思ったのだが、ほかにもツマジロナガウニの棘の間にいるトウヨウヤワラガニを見つけることができた。さらに面白いことに、トゲクモヒトデ類の腕に付着するトウヨウヤワラガニも見つかった。トウヨウヤワラガニは小さいものばかりで成長過程だと思われた。こういった場所も隠れ家としているのかもしれないな。こちらのウニにいたのは寄生貝(下の写真)。棘皮動物の観察が楽しすぎる~♪つづく。
2017年09月16日
2017年9月上旬に行った串本磯採集の備忘録。観察したヒトデ、クモヒトデ、ウニの一部。マンジュウヒトデ(Culcita novaeguineae)の幼若個体。ここで見かけたのは久々だ。幼若個体はご覧の通り”ビスケット”のようなかわいらしい形状をしており、ヒトデであるとわかるが、成熟個体は”まんじゅう”のような形状をしている。ヒトデヤドリエビの共生が見られることが多く、またカクレウオの仲間が住んでいることがあるので、個人的には面白い生体と思っている。とまぁここまではいいのだが、厄介なことにオニヒトデ同様にサンゴを食害するらしいのだ。”食害するらしい”としたのはまだ食痕を見たことがないから…。まぁ観察不足かもしれないが…。ウデナガクモヒトデ(Macrophiothrix longipeda)。写真を見ればわかるがとても腕が長いクモヒトデである。アカクモヒトデ(Ophiomastix mixta)。転石下でよく見つかるクモヒトデ。ミナミイツツメクモヒトデ(Ophiarachnella infernalis)。こちらも転石下で比較的よく見つかるクモヒトデ。タワシウニ(Echinostrephus molaris)。岩に穴を掘って生息しているウニ。同じ岩盤に多数のタワシウニが穴を掘っていることが多い。ラッパウニ(Toxopneustes pileolus)。叉棘には毒があるため注意が必要である。クロウニ(Stomopneustes variolaris).うっすらと緑色がかった黒い棘が美しいと思う。つづく。
2017年09月15日
2017年9月上旬に行った串本磯採集の備忘録。何やろ…。転石下にいた。ユムシの仲間っぽいのだが…。それともホシムシの仲間。よくわからない。手袋の上でしばらくの間観察していると次第に長軸方向へと伸びていった。今まであまり興味がなかった生体だが、こうやって見ていると面白い。水槽の底砂の撹拌・掃除部隊になるかもしれんな?ヒザラガイの仲間。このあたりもよくわからない…。たまに興味を引くようなきれいな個体がいるので、多少気になる生体ではある。タカラガイの仲間はよく見つかる。上:ハナビラダカラ(Monetaria annulus)。下:ホシキヌタ(Lyncina vitellus)。外套膜がわかる個体を選んで撮影した。つづく。
2017年09月14日
2017年9月上旬に行った串本磯採集の備忘録。この日はほとんど人がいなくて、ほぼ貸し切り状態~♪採集されている方はホムラspをのぞき、ほかに一人いただけだった。写真はこれから潮が引いていくタイドプール。では早速シュノーケリング。クシハダミドリイシ(Acropora spicifera)を眺めてゆらゆら。海水温は低くなく、ウェットスーツなしで十分だった。ハナヤサイサンゴ(Pocillopora damicornis)。毎回のことだが、ピンク色が際立って目立つ。こんなところにスナギンチャク類。踏んでしまいそうになった…。グビジンイソギンチャク(Stichodactyla tapetum)。白っぽいのもばかりだった。たぶんセンコウカイメンの一種(Cliona sp.)。でもちょっと自信なし。オオナガレカンザシ(Protula bispiralis)。比較的多く見つかる。やっぱり綺麗だ。つづく。
2017年09月13日
1.現在の研修医制度。 将来進むべく専門の科以外にも勤務するため 幅広い知識が身に付くというのはいいのかもしれないが、 本当に役立つかどうかは疑問。 研修医は希望の臨床研修指定病院を回るわけだが、 今まで見てきた感じではどの研修医も真剣さが足りない気がする。 (こんな研修医ばかりではないと思うが。) 希望の臨床研修指定病院と言っても将来ここで働かない場合が大半で、 ましてや全然希望していない科の勤務だったら、 それこそ気合いが入らないんとちゃう?2.医師会の生涯教育制度。 少なくとも知りあいの中で単位申告を行っているドクターがいない。 それほど普及していないような気がするのだが。 ただ雑誌自体はその時の特集によっては面白いときがある。3.最近MRの数が少なくなっていると思ったら、 どうやら医局の雰囲気が変わったというのが原因らしい。 他病院の知り合いのドクターがMRから直接聞いたらしい。 確かに以前は賑やかだった。 ただそういった医局を好むドクターもいれば、 好まないドクターもいるからこればっかりは仕方がないな。
2017年09月12日
以前より飼育しているAntennarius biocellatusのこと。1つ目:アバウトな比重管理。汽水で生息できるカエルアンコウの仲間。海水性の白点病の発生を抑制するために比重を1.008弱でキープしているのだが、最近水換えがアバウトになっていた。先日比重を測定すると1.005…。いつの間にか結構下がっていた。2つ目:白い膜状のもの。1か月ほど前のこと。水面に白い膜状のものがうっすらと…。油膜かと思ったが、カビのような白い粉状だった。水換えと同時にやや多めにポビドンヨードを添加したらいつの間にか消えた。3つ目:体表の結節のこと。2017年6月4日のブログ掲載写真と比べて左眼後上方の結節は縮小している。左眼内側の結節はほぼ消失。左胸鰭上方の結節はあまり変化なし。ほかにも結節はあるが、全体的に縮小傾向である。ちなみに後方にいるもう1匹のAntennarius biocellatusには体表結節は見られない。4つ目:危ないと思ったこと。最初の写真の手前のAntennarius biocellatusはこのとき口が半開き状態であり、給餌棒で与えたエサをうまく食べれなかった。食べようとする仕草はあるのだが口の開きが悪く失敗する。そういや以前に同じような症状で☆になったカエルアンコウのことを思い出した。何が原因かはわからないが、とりあえず栄養添加を多めに行ったエサを強制給餌させた。それから1週間後症状は回復していた。いったい何だったのだろうか。
2017年09月11日
2017年8月下旬に行った串本磯採集の備忘録。観察・採集した海水魚の一部を掲載。フチドリタナバタウオ(Acanthoplesiops psilogaster)。3匹見つけたうちの1匹をなんとか採集。過去にタモの網目をすり抜けて逃げられた経験があるので、目の細かいネットを用いて採集した。アカハタ(Epinephelus fasciatus)。最初はメギスかと思ったのだが、採集してみるとアカハタだった。ほかにもカンモンハタやクエといったハタ類の幼魚が見つかった。オジロスズメダイ(Pomacentrus chrysurus)。幼魚のうちはまだ綺麗なんだけれどなぁ…。チョウチョウウオ類はメジャーなものばかり。上から順に、チョウチョウウオ(Chaetodon auripes)、トゲチョウチョウウオ(Chaetodon auriga)、チョウハン(Chaetodon lunula)。写真はないがフウライとかも…。ミツボシキュウセン(Halichoeres trimaculatus)。沖縄ではアカオビベラ、ハラスジベラなどと同様に、イノーにたくさんいるのに串本では相対的に少なめ。ここではニシキベラやカミナリベラが圧倒的に多い。採集後は宿泊先の串本ロイヤルホテルへ移動。写真は串本ロイヤルホテルの教会。哀愁の漂う空がとても良かったので思わず撮影。しばらくの間、生暖かい風に吹かれて空を見ていたのであった。おわり。
2017年09月10日
2017年8月下旬に行った串本磯採集の備忘録。観察・採集した海水魚の一部を掲載。シマヒメヤマノカミ(Dendrochirus brachypterus)。ペットボトルのキャップに収まるかなり小さい個体。そういや昨年の8月にも同じような小さい個体を採集したっけ…。この時期に多いのかもしれないな。サツマカサゴ(Scorpaenopsis neglecta)。薄紫、茶色、白のカラーリングが美しい個体。胸鰭の軟条数は16だった(ニライカサゴとの区別)。小さなフサカサゴの仲間(Scorpaenidae sp.)。この時期たくさん見つかった。アオヤガラ(Fistularia commersonii)。いつものタイドプールに数匹いた。ササウシノシタ科の一種(Soleidae sp.)の幼魚。すでに掲載済みの個体。毒を持つミナミウシノシタの可能性を危惧してすぐにリリースした。たぶんイソハゼ(Eviota abax)。他魚を採集した際にタモに入った個体。ハゼの仲間。汽水域で採集した個体。チチブモドキあたりかもしれないな。つづく。
2017年09月09日
アオスジモンガラ(Xanthichthys caeruleolineatus)。写真は給餌棒に付けたクリルを食べているところ。普通に与えても食べるが、たまに沈下したままになることがあり、これを避けるために給餌棒を用いている。特に練り餌が沈下したままになるのは困る。崩壊し、水を汚してしまうのが怖い。さて最近、新しい給餌棒を作成した。というのも、以前の給餌棒が少しボロボロになってきたので、必要に迫られて作成したのである。ちなみに以前の給餌棒はこんな感じ。エサを付ける釣り糸の部分がザラザラになってしまった。アオスジモンガラなどのトリガーフィッシュに対して使用すると、どうしてもこうなってしまう。仕方がないことである。結局これは処分した。給餌棒は簡単に作れるので、ほかにも予備として2本作っておいた。
2017年09月08日
ヨロイウミグモ(Pycnogonum tenue)。熊野灘産の深海のウミグモの仲間である。数匹いるうちの1匹が2週間ほど前から行方不明。それで心配していたのだが、先ほど観察するとこんなところで発見。巻貝の殻の中から出てくる脚。相変わらず非常に緩慢な動き。たぶんこの奥にずっと入っていたのだろう、2週間(?)も。今まで巻貝の殻の中に入っていることはあったのだが、まったく見えなくなるまで入ってしまうことがなかったので、見落としていた。ケース外へ脱走したことはあったのだが…。それはともかく無事でなによりだ。
2017年09月07日
写真はフウセンウオ(Eumicrotremus pacificus)。このように水槽の上から撮影する分にはいいのだが、側面からだと曇っていてわかりづらい。ちなみに水温は7℃ほど。いつの間にか2℃ほど上昇していた。やっぱり冷蔵庫を用いた水温管理はアバウトだな。与えるエサは練り餌にビタミンなどを栄養添加したもの。あとオキアミ小片。留意すべき点は、練り餌に糸くずなどの不純物を混入させないこととエサの温度。糸くずなどの消化されないものは難治性のイレウスの原因になるかもしれない。またエサの温度は重要と思われるため、冷した海水にしばらく浸してから与えている。給餌棒に付けた練り餌に反応するフウセンウオ。かわいいやつだ。そしてガブッと摂餌。このあと簡単な掃除と少量の水換えを行った。ちなみに水換え用の海水は同じ冷蔵庫で冷やしていたものを用いている。
2017年09月06日
2017年8月下旬に行った串本磯採集の備忘録。観察・採集した甲殻類の一部を掲載。トゲアシガニ(Percnon planissimum)。かなり小さな個体。右第2歩脚は欠損しており、再生芽が形成されていた。次回の脱皮で歩脚の再生が行われるだろう。コシオリエビの仲間。いったん採集したもののこの後リリースした。ヤマトホンヤドカリ(Pagurus japonicus)。ご覧の通り毛がたくさん生えているヤドカリ。クロシマホンヤドカリ(Pagurus nigrivittatus)。そこらじゅうにいるヤドカリ。特に転石下にかなりの数の個体がいることがある。コモンヤドカリ(Dardanus megistos)。ここで見つかるDardanus属のヤドカリの中では2番目に好きなヤドカリ。一番はやっぱりアオボシヤドカリ。サンゴヤドカリはいつものメンバー。上:ツマジロサンゴヤドカリ(Calcinus latens)。下:ウスイロサンゴヤドカリ(Calcinus vachoni)。フシウデサンゴモエビ(Saron marmoratus)。甲殻類でお持ち帰りしたのはこれだけ。ほかはすべてリリースした。つづく。
2017年09月05日
2017年8月下旬に行った串本磯採集の備忘録。観察したウミウシ、棘皮動物の一部を掲載。カメノコフシエラガイ(Pleurobranchus peronii)。Color variationが豊富なウミウシ。今回美しい赤紫色の個体に出会えた。エンビキセワタ(Odontoglaja guamensis)。初めて見つけたときは喜んだりもしたが、こうもたくさんいると何だか…。先程と同様にたくさんいるクロヘリアメフラシ(Aplysia parvula)。岩の上などの目立つところにいても魚に襲われない。外套膜に摂食を阻害する物質があるからなのかな。ビワガタナメクジ(Dolabrifera dolabrifera)。岩の下などにひっそりといることが多いアメフラシの仲間。ここではクロヘリアメフラシほど多くはないが、探すと比較的見つかるほうだ。サキシマミノウミウシ(Austraeolis ornata)。見つかったミノウミウシ類はこれだけだった。ホウシャクモヒトデ(Ophiocoma pica)。体色は地味だが、個人的には美しいと思っているクモヒトデ。タコノマクラ目の一種。いろいろ付けてカモフラージュしていた。タコノマクラそのものでいいと思うが、確認はしていない。コシダカウニ(Mespilia globulus)。カモフラージュならタコノマクラに負けていない。トックリガンガゼモドキ(Echinothrix calamaris)。このとき小さな個体が数個体見つかった。お持ち帰りしたくなるくらいかわいい。つづく。
2017年09月04日
以前より飼育しているシマキツネベラ(Bodianus masudai)。リフジウム水槽で飼育中の個体だ。この下のメイン水槽にいるのは深海魚シマハタ(Cephalopholis igarashiensis)。このシマハタがリフジウム水槽のシマキツネベラをエサと勘違いして下から上にアタックすることがある。多いのは水換えのとき。水換えのときは消灯あるいは赤い照明を用いているので、シマキツネベラは底でじっとしている。これを狙っているようだ。当然水換えのときだから蓋を開けている。よってシマハタのアタックと同時に水がバシャ~!水槽周りはびしょ濡れ…。毎回ではなく、なぜか忘れたころにやってくる。ちなみに昨日はびしょ濡れ。
2017年09月03日
ハシキンメ(Gephyroberyx japonicus)。ゆっくりとエサに近付き、大きな口で瞬時に食べ、その場から去る。写真はまさにその場から去る時の状態である。さてこのハシキンメだが、前回掲載してから1年4か月以上も掲載していなかった。深海魚としては飼育しやすいと思う魚で、ネタに乏しく、掲載が少なくなってしまうのが原因かもしれない。それ以外の原因としては、臆病な魚なので、撮影を控えたいというのもある。さて今回久々に撮影したわけだが、特にネタはない。それで少し前のネタ。前回掲載してから今回に至るまでの間にちょっとしたイベントがある。そのイベントとは一時的にエサを食べなくなったこと。そしてそのときの原因は明らかである。もともと低温飼育であり、水換え時には水温が上昇しやすい。水換え後に水槽クーラーの負担を軽減する目的で、水槽に凍らせたペットボトル浮かべたことがあった。これがダメだった。ハシキンメはペットボトルに対して警戒し、水槽の片隅に隠れてしまった。さてここからが大変。このあと2か月近くも出てこなくなってしまった。もちろんその間何も食べずじまい。しかしながら実はこれ、何度か経験していることであり、2か月ぐらいは許容範囲なのである。水槽内を普通に泳ぐようになるまで待ち、給餌を行い、再び食べるようになるところまで持っていき、現在に至っている。今回撮影で少し刺激を与えたかもしれないが、たぶん大丈夫だと思う。いや大丈夫であってほしいな…。実は次回の給餌が少し心配だったりして(苦笑)。
2017年09月02日
2017年8月下旬に行った串本磯採集の備忘録。サンゴ礁でのシュノーケリングは楽しすぎ~。トランスもどきの状態でしばらくの間海を漂った。目につくのはピンク色のハナヤサイサンゴ(Pocillopora damicornis)。ここにも…。結構たくさんある。特に小さいハナヤサイサンゴは応援したくなる。がんばって大きくなれよ~。こちらのハナヤサイサンゴは一部をカイメンに占拠されていた。あとは適当に撮影したものを列挙。ゴンズイ(Plotosus japonicus)。ウツボ(Gymnothorax kidako)。岩下の隙間にいたサザナミヤッコ(Pomacanthus semicirculatus)の幼魚など。つづく。
2017年09月01日
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