世界の片隅で小さな声で申し訳なさそうに「スティール！」と叫ぶ！

大船（六国見山）～長沢（三浦富士）まで2日間、ノンビリ三浦半島のハイキング

2月11日と2月12日の2日間で約42kmのハイキングをしてきました。コースは→ こちら脚力のある人であれば、早足であれば1日でも踏破できるかもしれません。でも、それによって見逃してしまう風景が、聞き逃してしまう音が、嗅ぎ逃してしまっう匂いがあるのでは？このブログを読んで頂いている皆さんには、記録に残すハイキングよりも記憶に残るハイキングを楽しんでいただきたく、この日誌を書きコースを公開した次第です。【2月11日】6時25分頃、大船駅を出発。大船を出発地点としたのは、東海道線と横須賀線という交通の便が良く（特に始発）有利と考えたからです。「行ってきま～す！」離山の富士見地蔵尊で道中の安全を祈願。離山と云うのは、その名の通り大船の田畑の真ん中にぽつねんと鎮座する小さな山なのである。古い絵が鬼火「鎌倉攬勝考巻之一」に紹介されています。はなれ山といへる山あり。誠に続きなる尾上もみえ侍らねば、”朝まだき　旅立つ里のをち方に　其の名もしるきはなれ山かな”。（廻国雑記／道興准后）因みに私が小学生時代は、ここから先は殆ど田んぼでした。さて、最初の山である六国見山が見えてきました。常楽寺に立ち寄りで道中の安全を祈願。山号は粟船山。常楽寺の裏の小さな山ですね。（登れるのでしょうか？今度トライしてみます）多門院はにピンクの梅が咲いていました。多門院のすぐ隣に鳥居があり、ここを登ると熊野神社です。お参りしてゆきましょう。右隣は琴平宮です。さあ、いよいよ山道に入ります。切通がありました。歴史を感じますね。大船にもこんなに立派な切通があったなんて．．．．。鎌倉市のハイキングコースの多くは、ハイキング目的で作られた公園遊歩道ではなく昔の人達の生活道路でした。もしかしたら大船地域の農村において、鉄の農具は円海山あたりの踏鞴（たたら）場で製造されたものを使っていたのではないか？と私は考えるのです。そして古い時代に想いを馳せるのです。まるで史跡ウォークのようになってますが、ガツガツと登らないユルいハイキングも良いでしょう。ところで、興味深いサイトを見つけました。鎌倉手帳寺社散策六国見山は登りやすい里山です。六国見山の展望台に到着。「着いたよ！」彼方に富士山が見えます。浅間大神の碑があります。富士山信仰は各地にあります。稚児の墓というのがありました。染屋時忠の娘という説があるそうですが、定かではありません。手作りの碑がありました。「147メートルって意味だね」六国見山は双耳峰で、大船駅から1つめのピークは展望台、2つ目がこのピークです。六国見山の登山道から住宅地に出ました。次は明月院の坂から天園ハイキングコースに入ります。十王岩の展望（かながわの景勝50選）からの眺望。左から如意輪観音菩薩・地蔵菩薩・閻魔大王が岩に彫りこんである。天園までもうすぐですね。大平山に無酸素単独登頂成功！「空気が濃いよ！」（低山なので酸素タップリです）天園峠の茶屋の右側（海側）を通り、十二所（じゅうにそ）方面へ．．．。貝吹き地蔵。大亀石なかなかミステリアスですね。謎の仏塔。大変立派で花も添えてありましたが、どなたのものなのかは不明です。明王院方面に進みます。祠がありますが、何を祀っているのか不明です。とりあえず手を合わせておきました。（シリキウトゥンドゥだったらどうするんだよ！）明王院に到着。十二所神社で道中安全祈願。朝夷名切通に向けて進みましょう。「頑張っていこう！」朝夷名切通は1241年に造られたらしいです。歴史がありますね。大刀洗水朝夷名切通は静かな所です。熊野神社拝殿熊野神社本殿本殿の右側から裏を回って山道に入ります。六浦方面に進みます。「こっちだね」北鎌倉線30号鉄塔のY字路を右へ。「間違えないでね！」海軍？？？随分と古いものですね。住宅街に出て京急の六浦駅近くの線路を通過します。私は六浦駅前のセブンイレブンで簡単な昼食をとりました。（たしか11時か11時半だったかな．．．）六浦南小学校の裏から山道に入り、鷹取山を目指します。手作りの道標。急登を登り切れば、鷹取山はすぐそこです。鷹取山はロッククライミングが盛んらしいです。多くの人が楽しんでました。鷹取山頂上の展望台に到着。「とうちゃこ！」展望台からの眺望。先を急ぎましょうっと、その前に...「石仏見ようよ！石仏！」はいはい、わかりました。では寄り道しましょう。有名な鷹取山の磨崖仏「弥勒菩薩尊像」です。「大きいね～」歴史は浅く、昭和40年頃のものらしいです。さて、元の道に戻り、田浦方面に進みましょう。途中のY字路は田浦駅方面へ。「よし、こっちだ。」鉄塔方面は全然違う方角です。お間違えなく。そこからまっすぐ山道を進むと、住宅街に出ます。そこから数十メートル、家と家の間の物凄く細い所を入っていき、また山道へ。住宅街に出て、県道24号線を横断。そしてまた山道へ。「いよいよ二子山山系の山道だね」そう。多くのプチ遭難者を出しているという、あの二子山山系です。でも、今回通るのはそういう心配の無い踏み跡がハッキリした道ですのでご安心を。二子山山系自然保護協議会のページも参考にしてみてください。手作りの道標も有り難いです。「親切だね」そろそろ疲れてきましたが、頑張って歩いてゆきましょう。乳頭山に到着。「ここだよ」乳頭山からの眺望「東京湾がよく見えるね」三国峠を通過。ここから畠山を目指します。「もう一息！」途中、こんなものが。「東京湾要塞第一区地帯」と書かれています。畠山に到着。「着いたよ！」畠山の山頂には三面観音が居られます。さあ、不動橋方面に降りてゆきましょう。竹藪を通ります。私はこの竹藪を通るのが好きです。もう3～4回通ってます。人里に降りてきました。今日のハイキングはココまでです。不動橋バス停からバスで衣笠駅へ。（3時半だったと思います）衣笠駅前にはたこ焼き屋台が．．．。「お腹すいたね」たこ焼きをつまんでから帰宅しました。(^_^;【2月12日】JR大船5時10分の横須賀線に乗り、衣笠3番バス停6時0分発（土日は6時25分発）の逗子行きバスに乗ります。（私が行ったのは平日ですが、土日はバスの時刻がチョット違いますのでご注意を）2日目は、不動橋バス停からスタートです。「頑張って行こう！」早朝の冷え込みで霜が。阿部倉温泉 湯の沢旅館の前を通ります。旅館という名前ですが、現在は日帰り入浴のみだそうです。さあ、大楠山に向かいましょう。「ゴー！」途中にトイレがあります。有り難いですね。早朝の山道は静かでしっとりしています。あと800mです。「がんばりま～す！」大楠山に到着。「ひといきつこう．．」山頂からの眺望これから向かう山々が見えます。来た道を降りていきます。（現在、プラスチック処理場のルートは工事中で暫くは通れません）さっきのトイレのところを直進して自販機のT字路を右に行きます。これは木蓮でしょうか。横横沿いを通り、横須賀PA付近から山道に入ります。「こっちだね」とても歩きやすい山道です。道端の苔の緑が鮮やかです。黄色い水仙。綺麗ですね。三浦半島の山道は椿が多い気がします。大和田街道入口付近にあるお地蔵様。これはなんという名前の花でしょうか？可憐ですね。道端の花を愛でるのは楽しいです。ハイキングの醍醐味です。山科台から岩戸方面に抜ける山道に入ります。「準備はいいかな？」武山の鉄塔が見えます。少しずつ近づいてますね。そして草ボウボウの道が。「ぐぬぅ．．．．」コンクリの柵のある道を歩き．．．遊園地のジャングルのアトラクションのような草ボウボウの階段を登り．．そして、大きな送電線の鉄塔が見え．．．その鉄塔の下をくぐってゆきます。山道が終わり岩戸方面に降ります。光の丘 第二公園で一休み。光の丘公園からすぐのところに、みかかの暗黒要塞。「真っ黒で邪悪な気配がする．．．」．．．と、パソ通時代に電話代で悩まされた人は、NTTの建物がそう見えてしまうのです。光の丘から武山への登山道入口はチョットわかりづらいです。公式には載ってないので私有地かもしれません．．．。「さあ、がんばって行こう！」武山ハイキングコースに入りました。「もうすぐだね」武山不動に到着。手を清めてからお参りしましょう。残りの道中安全を祈願しました。お堂のすぐ隣にお稲荷さんがありました。展望台からの眺望。「ちょっと曇っていて残念だね」砲台山を目指しましょう。「レッツゴー！」もうすぐです。「こっちだね」不思議なコンクリートの建造物。砲台山に到着。「凄い要塞だね」私の中ではナバロンの要塞のような大砲があったと信じて疑いません。（笑）残るは三浦富士ですね。「頑張ろう！」無事、三浦富士に到着。「やったー！」祠は2つあります。お地蔵様が居られました。残りの道中安全を祈願しました。長沢駅に向けて下山開始です。「あとは降りるだけだね」Y字路は長沢駅方面に。道路が見えました。無事、長沢駅に到着。「おつかれさま～！」こうして2日間の旅は終わりました。ハイキングを始めて5ヶ月くらいですが、今までで一番距離があったかも。（特に1日目は）昨年末から、コースを短く区切って下見と研究を自分なりにしてきました。そしてようやく実現できました。鎌倉～三浦半島の山々は、人気の場所もあれば、訪れる人が少ないところもあります。でも、どの山道も本当に素晴らしいです。ながい歴史を感じます。また訪れたい．．．そう思わせてくれる、とても良い旅でした。きっとまた私は訪れるでしょう。