なんちゃってジャズマンのジャズ日記

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ウェスト・コースト・ウェイラーズ

なんちゃってジャズマンのジャズ日記 ジャズアルバム紹介 ウェスト・コースト・ウェイラーズ

玄人芸が冴えるウェスト・コースとの名手コンビによる「洗練されたジャズの手本」
表舞台に立つ事は少ないが、4歳上の兄ビートと共にビッグバンドでの
経験豊かなトランペッターがコンテ・カンドリだ。

ウェスト・コーストでアート・ペッパーなんかのアルバムに出てくる
サイドマンと言った、どちらかと言えば地味な存在だが
絶妙なニュアンスを絶妙なリップ・コントロールで聴かせる
コンテ・カンドリの技と歌心はまさに玄人芸。

趣味のいい演奏を聴かせてくれた実力者だ。


とてもコンテ・カンドリらしい演奏を繰り広げている冒頭の「ラヴァー・カムバック・トゥー・ミー」の
ほか、じっくりと聴かせる「ラヴァー・マン」は、数あるアトランティック・レーヴェルの
中でも名演に入る演奏だと密かに思っている。

同時期のコンテ・カンドリでは、モード・レーヴェルの
コンテ・カンドリ・カルテット 』の方が知られているかもしれないが、ビッグバンドの鬼才
ビル・ホルマンの演奏をコンボで聴けると言う珍しさに加え、ピアノ・タッチが冴え、いかにも
名人芸的なフレーズとバッキングの妙が聴けるルー・レヴィーの参加が、本アルバムに
軍配を上げている。

同じメンバーによるベツレヘム盤『トゥーツ・スイート』も必聴。




Conte Candoli / Lou Levy / West Coast Wailers




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