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とがった頭とずんぐりした体型のヤマシギが東葛地区の公園に滞在しており、出会えたらと思い現地に出かけました。到着したばかりは姿がなかったものの、しばらくして林縁に出現してくれました。頭と頬が灰褐色、頭頂から後頭にかけて黒褐色の横斑、目先と目の下にある黒っぽい線は目に近いほうで間隔が広く、上面は褐色ベースに黒と淡色の模様が独特の成鳥でした。このほか、同地にアトリ、アオジの姿もあり、出会いを堪能しました。その後、手賀沼沿岸の公園まで移動し、トラツグミとの出会いを楽しみました。到着直後は地面で葉っぱをひっくり返して餌を探していましたが、その後近くの木の枝に移動し、小一時間日光浴をしていたのか姿を現さず、行動範囲はほぼ把握できているのでひたすら待機しました。一時間程度経過して日が陰った時に地面を歩きながら登場。ピンク色の足、黄色と黒の虎縞模様が素敵でした。(写真)2022年2月28日撮影
2022.02.28
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昨日、柏の葉近郊の調整池で観察したタヒバリについて鳥友から3年前に同地で顔から胸がバフ色の個体を観察し別種ではと質問をもらいました。(昨日観察したタヒバリ)短い眉斑が眼の後方にあり、嘴基部には黄色味がありました。上面は暗色で縦斑は目立ちませんでした。本日柏市内で観察したタヒバリでは、目の下に黒褐色の細い線がありました。(顔から胸がバフ色のタヒバリ)タヒバリの夏羽は、顔から下面がバフ色で下面の縦斑は少ない印象があり、別種のような印象を受けることがあります。この点についての質問だと思われました。タヒバリ夏羽と近似しているのはムネアカタヒバリですが、こちらは眉斑は不明瞭で、夏羽は頭部から胸が赤みを帯びている点、冬羽は頬に赤みがあり嘴と足は肉色、背に淡色の縦斑があり、三列風切が長く初列風切を覆います。(ビンズイとの比較)ビンズイ冬羽は上面が緑色がかっていて、頬に小さな白斑と黒班があります。上面の色を確認するのがタヒバリとの見分けのポイントだと思います。(写真)一枚目2022年2月26日柏市柏の葉近郊、二枚目2022年2月27日柏市内顔から胸がバフ色のタヒバリ:2019年4月柏市柏の葉近郊で撮影。ビンズイ:2008年12月松戸市内で撮影
2022.02.27
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鳥友から近所の湿地帯にイカルチドリが今冬滞在しており、コチドリ、ハジロコチドリとの識別のレクチャーをしてほしいと要請がありました。現地でインカムを使って細かい説明をしながら一緒に観察することにしました。イカルチドリは、湿地帯全体で2羽の姿がありました。コチドリのアイリングほどは目立ちませんが黄色のアイリング、翼より尾が突出する点、頭と背の褐色部分は後頸の白帯で分かれる点、足はピンク色に見えました。このほか、タシギ、コガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモの姿も湿地帯にありました。また、短い眉斑が眼の後方にあり目の下に黒褐色の線が入るタヒバリの姿も目撃しました。(写真)2022年2月26日撮影(コチドリ、ハジロコチドリは2月23日渡良瀬で撮影した画像を参考としてアップ)
2022.02.26
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朝から青空が広がり、日中も暖かくなるとの予報。先週出会うことができなかったアカガシラサギと沿岸の林に一角に滞在しているトラツグミに出会おうとでかけました。アカガシラサギは、いつものスポットに姿があり、相変わらず小魚を頻繁にゲットしていました。上面の淡褐色で無斑なこと、虹彩と目先が黄色である特徴を観察できました。同じ葦原には、ヒクイナとクイナが姿を見せてくれました。その後、近郊の公園に移動し、トラツグミを探索。トラツグミは、地面をほじくり餌探しに余念がありませんでした。(写真)2022年2月25日撮影
2022.02.25
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茨城県と埼玉県、群馬県の県境にある渡良瀬遊水地を訪ねました。谷中湖は水が抜かれているので水鳥は極端に少ない状況でした。それでも、干潟状の場所にマガン、オオヒシクイ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、ヨシガモ、ミコアイサ、カンムリカイツブリといった鳥たちが羽を休めていました。さて、今日のお目当ては、谷中湖沿岸に葦原に飛来しているベニマシコ。セイタカアワダチソウの実、スイカズラの花芽をついばんでいました。最低でも10羽以上のベニマシコの姿があり、さしずめベニマシコ通りと命名したい感じでした。なお、時折、ベニマシコの雄が尾羽を上にあげていました。まるでオジロビタキの尾の感じでした。このほか、谷中湖にはアイリングのあるコチドリ、嘴が太くて短く黒く、足が淡いオレンジ色のハジロコチドリの姿を見つけました。(写真)2022年2月23日撮影
2022.02.23
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今日、千葉県松戸市内の公園のフィールド調査に立ち寄りました。その折、アオジが地面に落ちている種子を食べている際に尾を上げて仕草を見かけました。はじめて見かけました。いままで、たまたま見かけなかったのか、見逃していたのか、その意味はなんでだろうと思いました。尾をあげる小鳥として、オジロビタキが翼をさげた姿勢をとって伸ばした尾羽を上に数回振り上げてゆっくりと下げる仕草をすることが知られています。高野伸二さんが著書(*)の中で「枝に止まっている時には尾の白色部が見えにくいが、尾をあげて広げ気味にしながら下げる動作をよく行い、その時には尾の白と黒のコントラストが目立つ」と報告しています。オジロビタキの外側尾羽には白斑あります。この白斑または下尾筒の白を同じアオジが見せているかとも考えられます。(1)外側尾羽に白斑がある小鳥アカハラ(外側尾羽の内弁先端に灰白色の斑を持つ個体がいるとの報告があります)ホオジロ(外側尾羽2枚に白斑)、ベニマシコ(外側尾羽に白斑、3枚目に小さな白斑)、オオルリ(外側尾羽基部に白斑)、シロハラ、マミジロタヒバリ(外側尾羽2枚に白斑)、ムギマキ(外側尾羽基部に白斑)、オオルリ(外側尾羽基部に白斑)(2)外側尾羽に白斑があるが尾羽をあげる仕草をしないのはなぜ野外観察では解き明かすことは無理ですが、祖先がそのような行動したものが遺伝的に個固定されたか、なにかの要因で尾をあげることで利益があり行動が獲得されたという2つの考え方をあげられます。(*)高野伸二.1980.野鳥識別ハンドブック.p265.(財)日本野鳥の会.(写真)2022年2月22日撮影(オジロビタキは2016年2月千葉県松戸市で撮影)
2022.02.22
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海のカモに出会いたいと思い、千葉県新浦安を訪ねました。朝から北の風が強いとの予報でしたが、新浦安は高層ビル群が北西から北方向に乱立しているので強風の影響はあまり受けないところです。海ガモが羽を休めている水域は、そんな一角にあるので落ち着いて鳥影を探すことができます。新浦安駅からバスで日の出小学校まで移動し、近くの公園から三番瀬に出るコースを選択しました。三番瀬の水域を丁寧に探していくと、目に飛び込んできたのがシノリガモの姿。肩羽、三列風切、雨覆に白斑はなく一様に暗色の雌成鳥でした。見ている堤防の眼下にはハマシギが餌を探す姿を発見。その後、日の出七丁目方向から市川塩浜駅方向に遊歩道をすすみます。白地に黒の波状斑のあるススガモ雄生殖羽、眼先の白色部のあるススガモ雌個体、その先にホシハジロ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリの姿を見つけました。さらに、市川塩浜駅に近い水域では、ウミアイサの複数の個体を目撃。虹彩が赤く眼先に淡色線のある雌成鳥、虹彩は暗色で後頭部がボサボサな雄第一回冬羽、ボサボサした冠羽と細長い嘴と胸に褐色の地に黒い縦斑のある雄生殖羽とじつにいろいろな羽色の個体を観察できました。(交通アクセス)新浦安駅からバスで日の出小学校で下車し隣接する公園から遊歩道に入るのがおすすめです。(バス料金150円)公園にはきれいなトレイ施設があります。ただし、昼食を食べるところはないので駅周辺で求めてから出向くのをおすすめします。(写真)2022年2月21日撮影
2022.02.21
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最近、いくつかのブログでオオアカハラの観察報告がアップされています。鳥友から亜種アカハラと亜種オオアカハラの違いについて質問をもらいました。違いについて整理してみました。(1)水元公園の亜種アカハラと亜種オオアカハラ一枚目の写真は2019年12月16日に観察した亜種アカハラです。これに対して二枚目、三枚目の写真は2022年2月4日に観察した亜種オオアカハラです。亜種アカハラは、頭部がオリーブ色がかった褐色で、顔と喉に黒みがあります。胸から脇腹にかけて橙色です。これに対して亜種オオアカハラは、亜種アカハラに比べて頭部全体が強いのが特徴です。(2)国内に飛来している冬のアカハラは亜種オオアカハラ?冬、国内に飛来しているアカハラは亜種オオアカハラの可能性が高いと指摘している文献があります。四枚目の写真は2013年1月28日千葉県柏市で観察・撮影した個体です。2022年2月水元公園の個体と同様に頭部全体が黒く、以前から飛来していた可能性があります。ただし、冬期の亜種アカハラと亜種オオアカハラの飛来している数が把握された上で、結論を出す必要があると思います。(3)冬以外の亜種アカハラ私共夫婦が出かけたフィールドで観察した個体の記録写真を紹介します。繁殖期でも亜種オオアカハラを見かけています。五枚目の写真は2019年7月に長野県戸隠で観察した亜種アカハラです。頭部の色はオリーブがかった褐色に見えます。六枚目の写真は、2009年5月に栃木県日光市湯滝で観察した亜種オオアカハラです。頭部全体が黒いのがおわかりいただけるものと思います。七枚目の写真は、2014年7月に長野県佐久穂市で観察した亜種アカハラの雌夏羽です。上面が雄に比べて淡い褐色です。
2022.02.20
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朝から強い風が吹くこともないなあと思ったら、午後から日曜日も雨の予報。一月半ぶりに柏市柏の葉公園のアトリと冬鳥の様子を見に出かけました。県民プラザ前の池の沿岸を散策しながら、カモの仲間たちを観察しました。赤紫と緑色の頭部と鎌状に下垂した三列風切が素敵なヨシガモの雄が雌をめぐって囲い込み行動をしていてペアになろうと熾烈な競争を繰り広げていました。また、かつては手賀沼が飛来地として知られていたオカヨシガモは、ここ柏の葉が東葛地区の代表的フィールドです。鱗模様の胸と白い翼鏡、尾筒の黒さが目立つオカヨシガモの雄、嘴が橙色の雌、尾羽の黒さと中央尾羽2枚が伸びて素敵なオナガガモの雄と見ていて飽きることがありません。その後、アトリの姿を求めて桜の広場、アスレチックエリアと日本庭園を探索しました。アトリの姿は、桜の木が多いエリアにありました。合計36羽ものアトリが地面に降り立ち餌を物色したり、花芽をついばんだりしている光景を目撃しました。その中に一羽だけ違う種類を発見。黄色の嘴、顎から頭頂にかけて濃紺の黒頭巾。イカルが花芽をついばんでいました。しかし、曇天でなかなか思うような記録写真がとれず、証拠写真の域を出ませんがアップします。(写真)2022年2月19日撮影
2022.02.19
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何気なく見ている留鳥カワラヒワですが、そこに亜種カワラヒワと亜種オオカワラヒワが飛来していることが知られています。ホームグランド手賀沼とその周辺地区では、10月すぎに亜種オオカワラヒワが飛来し翌年4月はじめ頃まで滞在しています。つまり、留鳥亜種カワラヒワにくわえて、渡ってきた亜種カワラヒワと亜種オオカワラヒワと3者が同時に存在していると可能性が考えられます。外観上の識別ポイントを整理してみました。ご参考となれば幸いです。(1)亜種カワラヒワにいて一枚目の写真は、2019年7月柏市内で撮影した亜種カワラヒワ雄個体です。上面の色が黄緑色(オリーブ色)で、翼や尾の黄色が目立ちます。二枚目の写真は雌で、三列風切の白色部は狭く上面の緑色は弱い感じです。下面は雄に比べて暗色でした。(2)亜種オオカワラヒワについて三枚目から五枚目の写真は亜種オオカワラヒワの雄個体です。三列風切外縁の白色部が広く、目立ちます。頭頸部は灰色です。ただし、三列風切外縁の白色部が狭い個体も見かけます。(3)亜種カワラヒワと亜種オオカワラヒワを同時に観察した場合カワラヒワは春季は換羽せず体羽は磨耗して褐色味が減少(消失)して黄色が増すことが知られています。顔と胸は色の変化が著しく、喉は黄緑色を帯びることを耳にしています。春から夏の個体は2つの亜種の羽色が似ることが予想されます。このため、春すぎは体の大きい亜種オオカワラヒワなのか、そうでない亜種カワラヒワなのか丁寧に観察する必要があると思います。(写真)亜種カワラヒワ:2019年7月27日柏市内で撮影亜種オオカワラヒワ2022年2月18日柏市で撮影
2022.02.18
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朝から北西の風が強く、気温以上に寒さを感じる日でした。風が強い条件下でも冬鳥たちと出会いを楽しむことができる市川市大町自然公園に出かけました。大町駅近くのパーキングに愛車を入庫し、徒歩3分程度の公園入口に。入口付近てアオジ、メジロ、エナガたちの歓迎を受けて、出発となりました。お目当てのルリビタキは、公園の林縁にその姿がありました。上面や風切が光沢のある青色で褐色の羽がなく、脇がオレンジ色の成鳥冬羽でした。その後、遊歩道をすすむと多くカメラマンのみなさんに撮影されているジョウビタキが出現。そして、眼瞼輪(がんけんりん:アイリングより内側の皮膚の部分)が黄色っぽいエナガ成鳥、エナガと一緒に早い動きで移動していたメジロ、強風の影響で枝に止まっていたヒヨドリをよくみると腹部の単なる斑点と思っていたものがふわふわなものだったと新発見。最後に林の中から複数のヤマガラの声がしており、耳をかたむけているとピクッ、ピクッ、リリリリとキビタキの声のように聞こえる声。帰宅後、調べてみたら蒲谷鶴彦さんの著書にテリトリー争いの時に出す声と解説がありました。またまだ知らないことが多いものだと改めて痛感しました。(写真)2022年2月17日撮影(なお、エナガ、ヤマガラ各1枚は2021年12月同地撮影、2021年10月松戸市撮影を使用しています)
2022.02.17
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我孫子市側の手賀沼大橋から岡発戸新田までの遊歩道はも市民の方々が散策する姿をよく見かけます。この遊歩道脇の葦原と水面には身近に冬鳥たちの姿を観察できます。このところ、アカガシラサギが飛来していたこともあり、市民にくわえてたくさんのカメラマンのみなさんも立ち寄るようになっています。今日、遊歩道を3キロ程度探索してみました。アカガシラサギの姿は確認できなかったものの、葦原に頻繁に姿を表すクイナ、複数箇所で鳴きながら移動したり、小魚をゲットするカワセミの姿、水面の杭には捕獲した魚をむさぼるミサゴ、ボートの上でゆったりと休むセグロカモメ。虹彩と嘴基部が黄色っぽくなってきたカイツブリと短時間でも楽しむことができました。(写真)2022年2月16日撮影
2022.02.16
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今月に入りはじめて千葉県松戸市と埼玉県三郷市の境にある江戸川沿い訪ねました。平年よりも寒い日が続き、越冬している鳥たちは餌探しに余念が様子でした。お目当てのベニマシコは合計8羽もの姿があり、イノコヅチ、セイタカアワダチソウの実を食べに頻繁に姿を見せていました。翼以外淡い紅色の雄冬羽、背から腹にかけて黒い縦斑のある雌冬羽、嘴と上尾筒が淡いピンク色の若鳥といろいろな個体が登場。若鳥とは目と目で見つめ合ってしまいました。ドキドキ。くわえて、たまたまですが、ベニマシコが枝から飛び立つシーンを記録できました。その際に腰の紅色もしっかり見ることができ、大満足でした。このほか、キジ、アオジ、嘴を大きく開けて囀っていたシジュウカラ、地面で探しに余念のないツグミ、江戸川の水面にはカンムリカイツブリ、オナガガモ、キンクロハジロとコンパクトなフィールドでありながら、冬鳥に会える自慢の探鳥地です。(写真)2022年2月15日撮影
2022.02.15
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年によりますが、初春にツグミの亜種ハチジョウツグミが姿を現すことがあります。ところが亜種ハチジョウツグミと亜種ツグミの中間的に個体を見かけることがあります。亜種ツグミと亜種ハチジョウツグミの特徴を整理するとともに亜種ハチジョウツグミと亜種ツグミの中間的な個体を紹介します。野外での参考となれば幸いです。(ハチジョウツグミの特徴)全体的に淡いレンガ色で、体下面の斑は黒色にはなりません。下尾筒には赤褐色の斑があります。上面は灰褐色で亜種ツグミのようなコントラストはほとんどありません。(一枚目から五枚目までは2020年2月に都内水元で撮影したもの)(亜種ハチジョウツグミと亜種ツグミの中間的な個体)六枚目から九枚目までは千葉県松戸市千駄堀で2015年1月に観察した個体です。上面は灰褐色でハチジョウツグミにように見えます。しかし、この個体は、下面は赤褐色でしたが、耳羽がツグミのように黒く見え、下尾筒には赤褐色の斑は狭いのかほとんど見えませんでした。これにのことから亜種ハチジョウツグミと亜種ツグミの中間的に個体と思われました。
2022.02.14
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昼から雨降りとの予報だったので松戸市の鳥友のホームグランドの谷津田に出かけました。ここは、小さな公園ながら、池と葦原、雑木林、水路といろいろな環境が整っており、水辺の鳥、山野の鳥が複数飛来し餌をとったり、羽を休めるところです。ここは、観察しやすいところに複数のアオジが姿を現し、姿をじっくりと観察できます。なんだアオジかと注目もしないアオジですが、顔に着目すると個体差があります。一枚目は、眉斑が不明瞭な雌個体です。頭上や耳羽は緑がかっており、喉や腮(さい)は黒くありません。二枚目は、眉斑が明瞭な雌個体です。眼先が淡色で頭上や耳羽は褐色です。三枚目は眼先が黒く、上面は茶褐色で背に黒い縦斑がある雄冬羽です。四枚目は、ほおが黒っぽく、下面に縦斑がある雌個体です。(喉が黒くないので雌冬羽です)(*)かつてのアオシトド(現在のアオジ)は、ホオジロの仲間をあらわすシトド、緑のあおと呼ばれ、短縮されてアオジと呼ばれるようにと聞いています。アオジのほか、園内ではカワセミが水路、池で小魚をゲットする姿、ダイサギとコサギが同じ柵にたまたま飛来していた光景、餌場をめぐってバトルを繰り広げていたツグミ、葦原の茎の中の小動物を探していたメジロの姿と厳しい冬を生き延びてきた鳥たちの姿がありました。(写真)アオジ以外は2022年2月13日撮影アオジ一枚目は2022年2月13日、二枚目1月17日、三枚目2月8日、四枚目12月20日撮影のもの
2022.02.13
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一ヶ月ぶりに流山市と野田市の境界の水田地帯のケリの様子を見に出かけました。物流団地の一角にあるケリが休んでいた調整池は公園化の工事が進行しており、重機が複数はいり工事がすすめられています。ケリの姿は、4羽で近郊の水田地帯に姿がありました。耕起した田んぼで土の中にいる獲物を探し回っていました。ケリは、警戒心が強く、光線の具合がどうのなどのこちらの都合は自由になりません。ポージングしたありのままを記録するしかありません。ケリのほかは、水路にカワセミの雌が登場し、先駆けて縄張りを確保していた雄のもとに立ち寄った格好でした。これから繁殖に入るのかどうか見守っていきます。帰りがけに、立ち寄った運河沿いの遊歩道脇の葦原では、水際で餌を狙っていたアオサギ、木の枝に飛来したツグミ、藪の中の小動物を探していたハクセキレイ、草薮に渡来したシジュウカラ、アオジと出会うことができました。(写真)2022年2月12日撮影
2022.02.12
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7日と昨日観察できたアカガシラサギの外観的な特徴を整理してみました。・上嘴:黒っぽく見えました。このことから観察した個体は若鳥と思われました。(成鳥冬羽では嘴は黄色で先端が黒い)・全体的には淡褐色で無斑、頭頂は斑模様でした。・喉から胸には縦斑がありました。・飛翔した際には白い翼が目立ちました。(近似種との比較)アカガシラサギは、シラサギ類と比べると首は短く縮めているとササゴイのように見える可能性があります。また、冬羽は首に縦すじがはっきりあるのでヨシゴイ類のような印象を持つ可能性があります。ただし、アカガシラサギ冬羽とササゴイ若鳥、ゴイサギ幼鳥が同じ時期に観察されることはないと思われますのであくまで参考です。(1)ヨシゴイの喉から体下面の縦斑(線)ヨシゴイの雄では喉から体下面が淡い黄白色で、淡茶褐色の縦斑が中央にあります。ヨシゴイの雌では喉の下に5本の縦線があります。(2)ササゴイ若鳥ササゴイの若鳥にも喉から胸に縦斑があります。ただし、上面は暗褐色で翼の羽縁が黄褐色です。(3)ゴイサギ幼鳥虹彩は橙色で褐色の体には白斑があります。嘴は黄色で先端が黒い。第一回冬羽は全体が褐色で、頭には黒みがあり背と肩羽、雨覆の一部が灰色味があります。(写真)アカガシラサギ:2021年2月9日手賀沼沿岸で撮影、夏羽は2020年7月土浦市で撮影ヨシゴイ:2018年6月、2020年7月印旛沼で撮影ササゴイ:2018年7月都内北区で撮影ゴイサギ:2018年6月土浦市で撮影
2022.02.10
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拙宅の亭主から手賀沼のアカガシラサギを見たいとリクエストがあり、現地にむかいました。一昨日、観察できたポイントで小魚を探していた光景を目撃した後、西方向に飛翔する姿を見届けたので探索してみました。すると、同じような環境の浅瀬にその姿がありました。上面の淡褐色で斑がない点、喉から胸にかけての縦斑、がっしりした首などを観察できました。この後、一昨日のポイントでヒクイナの姿を目撃。エンジ色がかった体、素敵な赤い虹彩をしっかり観察。帰りがけに先週、ホオアカと出会ったポイントに移動して探索していると、ホオアカのほか昨年から滞在しているマガンを発見。カルガモと行動を共にしていました。そのほか、電線に小鳥の群れが次々に飛来していたので見てみたらカワラヒワの群れ。150羽ものカワラヒワが一線に並ぶのは壮観でした。(写真)2022年2月9日撮影
2022.02.09
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散歩で出かけた公園にある葦原をみていたら、複数のメジロ、シジュウカラが葦をつつき中にいる虫を探していました。そのうち、メジロを見ていたら、胸と脇が赤褐色の典型的な亜種メジロでした。ところが、ふと思い出したのが、暮れに鳥友のホームグランド柏市内の谷津でみたメジロが胸と脇が赤褐色でなかったこと。案外、メジロをよく見ていなかったなあと反省。帰宅後、胸と脇が赤褐色でなかった画像と今日撮影した画像を比べてみるとたしかに違いが。拙宅の亭主の書庫にあった標識調査のメジロ識別マニュアルを紐解いてみました。すると、特徴として近いのは亜種リュウキュウメジロZosterops japonicus loochooensis 。日本産メジロ亜種の中で最も小さく、胸と脇が灰白色で赤褐色味がない。額は黄色をほとんど帯びず、上面の緑色には亜種ヒメメジロほど黄色味はない。下嘴先端の黒色部は不明瞭。成鳥の虹彩は灰褐色とありました。ところが暮れに観察した個体は近くにいたメジロと大きさは大差がなく、リュウキュウメジロのように亜種メジロよりも小さいとは言えない結果でした。また、下面の白っぽい亜種シチトウメジロでは嘴が長いので特徴が一致せずでした。亜種メジロの個体差なんだろうなという結論になりました。(写真)2022年2月8日撮影(胸と脇が赤褐色でない個体は2021年12月19日撮影)
2022.02.08
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先週金曜日に手賀沼沿岸にアカガシラサギが飛来したとニュースをもらいました。目撃された葦原でひたすら待機。姿を確認できたのは、到着してから小一時間経過してからのことでした。目の前をすーと翼の白いアカガシラサギが通過し、葦原の中に。それからまたひたすら待機。14時すぎに目の前の葦原に飛来し姿を見せてくれました。証拠写真の域を出ませんが写真をアップします。頭から胸にかけて褐色の縦斑、背は褐色、上嘴は先端から基部が黒い点を観察できました。多くの図鑑類はこれを冬羽とコメントしていますが、図鑑によっては上面がもっと茶褐色のものを冬羽と紹介しているものもあります。ゴイサギと比べるとアカガシラサギのほうがほっそりとした印象があり、背には斑はありません。このほか、待機している間、ヒクイナが目の前を通過したり、体上面が褐色で黒い斑点があるクイナも登場してくれました。上嘴がほとんど黒いこと、下面は青灰色で腹と脇に黒と白の横縞があったので成鳥冬羽と思われました。(写真)2022年2月7日(アカガラサギとの比較でアップしたゴイサギは2021年9月手賀沼で撮影)
2022.02.07
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鳥友から3日に手賀沼沿岸で観察したホオアカについて質問をもらいました。ホオアカとカシラダカが冠羽を立てる点、両者の識別について質問をもらいました。(1)冠羽を立てる点について一般的には興奮すると冠羽を立てると言われています。3日に手賀沼の畔で冠羽を立てていたホオアカは、興奮というよりは風が強いこともあり、冠羽を立てているように見えたというように思っています。一枚目の写真です。興奮して冠羽を立てているカシラダカの冠羽を立てる前と後の写真を紹介しておきます。野田市の座生で撮影したカシラダカです。2枚目と3枚目の写真です。興奮していない状態のカシラダカは、4枚目の写真のような状態です。(右が雄で頭上が黒色、雌は頭上は褐色です)(2)ホオアカとカシラダカの識別について両者の識別では、ホオアカのほうが頭や背に灰色味があり、ホオアカの頬は赤褐色、ホオアカは、喉から胸が白く、胸にT字のように見える黒い模様があります。また、胸から腹は赤褐色がかっている個体とそうでないものがいます。カシラダカは胸と胸側から脇腹に茶色の縦斑があります。なお、カシラダカは冠羽を立てたホオジロと誤認されることがありますが、ホオジロは下面は無斑ですが、カシラダカは胸と胸側から脇腹の茶色の縦斑があります。(写真)ホオアカ:2022年2月3日手賀沼で撮影カシラダカ:2016年12月、2017年1月野田市座生で撮影ホオジロ:2021年12月手賀沼で撮影
2022.02.06
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朝から風が強いので水辺のフィールドはあきらめて先月15日に訪ねたつくば市高崎自然の森に出かけました。風の影響を受けずに小鳥との出会いが楽しめます。今日もルリビタキが登場し、じっくりと観察できました。頭部から上面の青色、眉斑の白、風切の黒褐色の雄成鳥でした。このほか、エナガを観察したのみでした。帰りがけ、手賀沼沿岸の水田地帯に立ち寄り、猛禽類をリサーチ。印西市と我孫子市、印西市と柏市の境界周辺を愛車の中から目を凝らしました。水田の耕起をしているところが複数あり、それぞれタゲリ、ツグミ、セキレイ類が土の中から出てくる獲物をゲット。このほか、昨シーズン、コミミズクが登場したエリアの草むらにノスリが飛来。しばらく待機してその姿を観察しました。全体的な印象は淡色で若鳥ではと思いましたが、虹彩は暗色でしたので若鳥の淡黄色とは違っていました。待機していた折、ノスリの視線とピタッと合ってドキドキ。(写真)2022年2月5日撮影
2022.02.05
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3週間ぶりに都内水元公園を訪ねました。お目当ては、葦原に出現するヒクイナ、クイナと冬の小鳥たち。到着直後に葦原の縁を動くエンジ色の影。飛び跳ねるような動きも見せて移動していました。姿を目撃できる機会はなかなかないので嬉しさで最高。下腹から下尾筒は白黒模様、体全体はエンジ色です。時折、バンのようなにクィッと上に上げて下尾筒の模様を見せてくれました。この光景に見入っていたらその近くにクイナが登場。こちらは、一瞬の出会いでした。写真はこの一瞬とものと昨シーズンの記録写真を両方アップしました。このほか、葦原にはウグイス、アカハラ、シメが次から次に姿を現しました。また、近くの林縁にシロハラの姿、水面にはアメリカヒドリの姿も発見。(写真)2022年2月4日撮影(クイナは二枚のうち一枚は2021年1月撮影のもの)
2022.02.04
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ホームグランド手賀沼沿岸の葦原ではホオアカをはじめとする小鳥たちが過ごしています。今日も葦原にホオアカは健在でした。合計6羽が葦原に飛来したり、水田に移動し餌を物色する光景を目撃しました。チッ、ジッと濁った声を出しながら移動していました。アップした写真は本日観察できた雌個体と過去に出会えた雄個体の写真です。雌雄の識別は、耳羽の赤色が大きいか、小さいか、雌の下面には褐色の斑が小さいなどで行うのが一般的です。ホオアカのほか、ホオジロ、アオジ、オオジュリン、カワラヒワ、スズメの姿、また、葦原の近くの沼の水面にはカンムリカイツブリの姿もありました。(写真)2022年2月3日撮影(ホオアカ雄は2010年1月同地で撮影)
2022.02.03
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鳥友から市川市大町自然公園に足を運びたいと相談があり、昼過ぎに現地で待ち合わせし探索しました。長田谷津と呼ばれる細長い谷間の遊歩道を動物園にむけてスタート。鳥友には、ルリビタキの観察ポイントを伝えて、私は31日に記録できなかったウグイス、ミソサザイの観察ポイントで待機しました。ウグイスは2本の遊歩道に挟まれた葦原のその姿を発見。バフ色がかかりぼやけた印象のある眉斑、上面の茶褐色、下面のグレーがかった灰色、しっかりと観察できました。嘴は太めに見えましたので雄ではと思いましたが、記録はかなわず。ミソサザイは、北側斜面でその姿を発見。体が小さい上にその動きは素早く、斜面が日陰となっているので記録するのになかなか手間取りました。それでも、焦げ茶の体、褐色の眉斑、上面と風切、尾羽の黒い横斑を観察できました。和名のミソは溝、サザイは些細という意味を持つと聞いていたのはなるほどと納得。人間が舌打ちするよう鳴き声をたっぷり堪能。帰路の鳥友との合流場所にした市川市自然観察園の敷地内の植え込みエリアでルリビタキが出迎えてくれて今日の探索を終了。(写真)2022年2月2日撮影なお、2010年5月に奥日光湯滝で撮影したミソサザイの羽を上から見た画像をアップ。横帯のある尾羽10枚、風切羽の模様や色の参考として御覧ください。
2022.02.02
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鳥友からルリビタキの雄第一回冬羽と雌の識別、雄の羽色について質問をもらいました。過去撮影したライブラリーを復習し、特徴を整理してみました。(1)雌個体と雄第一回冬羽一枚目:2013年2月16日柏市内で撮影した雌個体脇のオレンジ色と尾の青色が淡く、嘴の付け根はほとんどなく見えます。また、脇のオレンジ色の喉側部分は境界があいまいで、脇のオレンジ色部分の角がしっかりと出ず境界があいまいな印象があります。二枚目:2018年1月14日柏市内で撮影した雄第一回冬羽と思われる個体嘴の付け根は、白い色が少しあります。写真ではわかりにくさがありますが、アイリングは眼先側で狭く見えました。脇のオレンジ色の喉側は境界がはっきりとしている印象で、脇のオレンジ色の角部はしっかりと角が出ているように見えました。(2)雄の羽色三枚目:2015年12月12日柏市内で撮影上面に青色はあるものの、黒味があります。第二回目冬羽と思われます。四枚目:2020年1月12日松戸市千駄堀で撮影上面や風切が光沢のある青色となっていますが、眉斑は嘴の付け根から白い部分が出始めた状態となっています。第三回冬羽と思われます。五枚目:2021年12月26日柏市内で撮影上面や風切が光沢のある青色で、眉斑は嘴の付け根から白い部分が伸びています。成鳥冬羽で4年から5年が経過している個体と思われます。
2022.02.01
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