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なにひとつ安全でもないのに、安だなんて・・・。早いもので、『今年一年を表わす漢字』を発表とのニュース。今日は昼間に暖かさが戻ったりして、なんだかまだちっとも師走な感じがしない。もちろん、街を歩けば、やたら人がザワザワと落ち着かず12月になったとたん、忙しない空気が漂ってきてはいる。でもまだ残り少ないこの月のうちに、したい事しなければならない事が大小山積み。慌てても仕方ないので、毎日できる事気が向く事からこつこつやっつけてくしかない。ちなみに私のこの一年を振り返ると思いつく一文字は、『別』。よい事も悪い事も、この漢字にはまってしまう。昨日はついに、愛着のあるガラケーをあきらめ、柄にもなくスマホデビュー。そこに在るのが当たり前すぎて、最近時々急にご機嫌斜めになったりもしたけど、それでも使い勝手のいい相棒と、訣別する気になれず・・・気づけば8年もの間、私はこの時代遅れのガラケーを、大事に使い続けまだ使うつもりでいた。けどもう、様々な事情が重なりいよいよ限界が近づき、手放さざるをえなくなり。少し前のデザインの無料スマホでも、メカ音痴の私にとっては最新も最新。なんとも座り心地の悪い場所に居るような、お尻の下がモゾモゾするよなこそばゆさを感じつつ、初心者レベルの使い方をマスターするため、おっかなびっくり格闘中。手続きして店を出た途端。ああやっぱり、またガラケーにすればよかった・・・と激しく後悔したものの、習うより慣れろじゃないが、昨日は全く手に負えなかったこの物体が、少しずつ手に馴染んできているから、おかしなものだ。でもガラケーはしばらく、お守り代わり?も兼ねて、目覚ましだナンダカンダで活躍予定。そして今日の『別』。結婚直後から通院し始めてずーっとお世話になっていた、主治医の元を離れることに。長年患う婦人病を、発症して初めにかかったクリニックの女医に誤診され、そこでの治療を止め、逃げるようにして辿り着いたのが、私とほぼ同世代の女医さんで。たまたま病院が、新居の近所にあった偶然の出逢いから始まったご縁だが、医師として最も勢いのある年頃の彼女の診断、治療そして開腹手術そしてまた治療・・・誰にも相談できないプライベートでデリケートな悩み、苦しみ、痛みを、いつも親身になり理解し、最善の方法を探し続けてくれ、なにより心強かった。そんな彼女の診察も、今日でほんとにほんとの終わりとなった。ほんとうは私が老いてしまう最後まで、彼女に見届けてほしかった。そのつもりで長距離通院の面倒も、投薬の副作用にも耐え続けてきたのだが。ついにこの病院では食い止めきれないレベルまで、病が悪化してしまった。ここで残された手術方法に、どうしても納得できず、最新最善を探し続け、別の道を見つけてしまったから。それを受けても完治は望めない厄介な病気だけど、試してみる価値はある。単なるカンだけど、どうせどっちの道を選んでも棘の道なら、最新医療を受けてみる方がまだ光は掴めるかもしれない・・・ダンナと何度も話し合い迷いに迷い、そう判断しての、別れ。先生はその決断を『あなたらしい。きちんとしてて』と笑顔で言った。普通の人は、その手術に伴うリスク説明を聞いたら、(怖くなって)あっさりやめてしまう、と。私、先生には、どんな治療にも痛みにも耐える「タフな人」と、言い続けられてきた。先生は私をずっと、そう評しながら励まし、共に悩み、解決策を探ってくれていた。その先生に、いつか近い将来、無事手術が成功したと、好い報告ができるよう私はこれから、新しい先生のもと、次なる闘いを始めるつもりでいる。そんな感じで、一歩前に踏み出すための『別』。今年はこれで、決まりだ。★ ★ ★ ★ ★今日のひとこと。「ああ今年も。里親にはなれなかった・・・」
2015.12.15
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邦画はそんなにすすんで観ないのだが、実在する鎌倉の寺が舞台の時代劇もの、と知りちょっと気にはなっていた。鎌倉の寺巡りは好きで、そこそこまわっているつもり。でもこの舞台の寺は、近づかない。なぜならそこは、いわゆる『縁切り寺』だから。江戸時代、女性が離婚の悩みを抱え辿り着く先の『家庭裁判所』的な役割をしていたという【東慶寺】(現北鎌倉・山ノ内)。悩みを抱える女性とそれをサポートする人間たちを時に真面目に時に滑稽に描いた、映画【駆込み女と駆出し男】を格安で鑑賞。原作は、鎌倉に縁のある井上ひさし氏『東慶寺花だより』。原田眞人監督と言えば、【クライマーズ・ハイ】が大好きで、映画館で観た後もテレビ放映がある度、繰り返し観てしまうくらい、私の中では印象深い邦画に。あの作品は硬派な地方新聞社の完全なる男社会の物語で、紅一点のまだ巷で有名になる前の尾野真千子が、いいアクセントになっていた。今作はその真逆も真逆。男子禁制の尼寺に、医者見習いで戯作見習いの大泉洋が、効いている。彼の目線とまではいかないが、彼という墨汁の黒がそこに垂らされる事で、様々な化学反応が起きたり、秘められていた女の園(大奥よりもっとストイックな世界)が垣間見れる。彼のあの素っ頓狂な声が、この重苦しいテーマにミスマッチして、全体の空気を軽くし温度を上げ好いスパイスになっているのは確か。個人的には、[DVD] 幕末太陽傳 デジタル修復版 DVD プレミアム・エディション のフランキー堺のような、そして昭和の名作【男はつらいよ】のフーテンの寅さんのような、その後継が彼なんだと思う。今作の何が一番好いか。それは隅々の役者までもが、舞台や映画を数多く経験したキャリアはあるけど主役級じゃない、そんな俳優たちだけで作品が完成している、ということ。メインで光る駈込み女代表は、アイドル系の若手から見事女優へと脱皮した戸田恵梨香(七里ヶ浜の鉄練り、じょご)や満島ひかり(豪商の妾、お吟)。このふたりは現代劇でも他の若手よりやや高度に実力を発揮し、既に評価もされてはいるが時代劇での馴染み具合も、なかなか。ただ、満島は毎回やややり過ぎ感があり、濃すぎてお腹いっぱいになってしまうので、巧いけどちょっと苦手。今回も歌手時代に鍛えられたあの通りのいい声(ぴょん吉はハマり役)が、耳に痛い時があり、後半に行くにつれ(病気で弱っていくので)、登場具合がいい塩梅になり、見やすくなっていく。戸田については、彼女本人の人となりには特に関心ないが、彼女の出る作品は思わず観てしまう。例えば山田孝之と同じで、怖い物見たさ、じゃないが、今回何してくれるんだ?みたいな、妙な期待感が。そして観た後、滅多に損しない。私が最後まで観たドラマには結構彼女が出ていて、演じた役にもハマり役は多い。今作では、訛りのきつい田舎娘を好演。じょごがDVダンナから逃げ東慶寺に駈込み、火脹れのある顔が治っていく過程で、身も心も豊かさを取り戻し、強く美しく賢く成長を遂げる姿は、観ていて心温まる。この人、ルックスが毎回別人に見える面白い女優さんだなと思うのだけど、この作品でもまた全く違う雰囲気を感じられ、とっても愛らしく『素敵』(これ、映画のキーワード)!途中、猛ダッシュしたり太もも露わに男どもを相手に大立ち回りして、血風吹・・・の辺りは『SPEC』の当麻が出てきたのかと思ったが、どのシーンも可愛く健気。噂では実際の戸田さんかなり気が強く、仕事に対しても意見するとのことだが、それも好い個性となり作品に活かされたように思う。だって満島がいくら小柄でも、彼女を背負い苔むした階段上り下りしたり、乗せて荷車全速力で坂で牽いたり・・・あの華奢な体で、肝座ってないと絶対にできないって! 彼女の役者魂を見た気がした。そんなふたりの心が通う後半は、泣ける。べった べった だんだん。いい言葉だ。忘れない。あ、レビューで主役陣を超える評価をされていて、とても気になっていた法秀尼!ほんと素敵だった。陽月華さんって、宝塚宙組トップの娘役だったとか。この映画まで、知らなかった女優さんだけど、佇まいがサマになって好かった。ヅカ出身のいかにも!な鼻息の聞こえそうな腹式発声も邪魔にならない、むしろそれを抑えた演技。尼という役どころも、ある意味リアル女の園の経験者だからか、違和感なくそこに居るしかない女の悲哀のようなものさえ感じさせる凛とした姿、とても美しい! 駈込みして離縁状をもらうか否かまでの期限が、24か月ということで、四季折々の自然美が盛り込まれ、目にも楽しめる作りだった。印象的だったのは、竹林と苔むした上に規則正しく滴る雨だれ。彼女たち、そこで暮らす駈込み女たちをあらわしてるようで、その映像の織り込み方は見事。あと、手ぬぐいや暖簾など小道具や風景の使い方も絶妙。特に【臨場感】の素晴らしさは『クライマーズ・ハイ』で唸らされたが、今作も秀逸。ただ音響がまずい。初っ端の大泉洋の肝心な台詞から、クライマックスに至るまで。残念ながら、テンポの好い台詞がどれも聴き取り辛く、他の観客からも不満の声が漏れていた。効果音と挿入曲がうるさすぎ。肝心な長回しの決め台詞があんなにかき消されるなんて。せっかくの俳優さんたちの苦労が台無し。あれはどうにかならなかったんだろうか?あと、ところどころなんで?と解らないままいきなりの展開を見せるシーンもあって・・・これは私が歴史知らな過ぎってこと? はい、原作読みます。日本史学び直します。全体的にやや盛り込み過ぎで、ものすごくノリのいい流れの所とそうじゃない所とムラがある。前半はわりと古典的な喋り口調でまとまってたのに、時々急に現代的な口調や言い回しで喋ったりして中途半端な時代劇ものになってるのが惜しい。まー、現代で時代物を作ったらこれが限界なのかな?『幕末太陽傳』やひと昔前の時代劇の役者や演出の重みと比べちゃうと、やっぱり台詞にしろ所作にしろ同じようには演じきれないよな。【粋】って言葉が出てくるんだが、そういう粋や艶などを出せる役者は歌舞伎の世界にしか残ってないのかも。歌舞伎界もそれを演じられる世代が、徐々に居なくなってるが。まー、そんな不満な点もあるにはあるが、こういう時代劇を今の時代にあえて映画で観るのも、新鮮だ。余談だけど、今作のあちこちに『クライマーズ・ハイ』の出演者が何気に出ていてあの人が、こんな所にこんな格好で?など、原田作品を別角度から観て楽しめるのは愉快。★ ★ ★ ★ ★今日のひとこと。「目覚まし気づかず爆睡!!で一気に目が覚めた」
2015.12.02
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