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仙道の大周天法食養は少しお休みです。また後日、再開します。フナの秘法を仙道に応用する方法を探っていますが、まだ漠然としている部分が多く存在します。その中でも大周天法以降については完全に手探り状態で、解明の糸口さえ見つかりませんでした。なのでアプローチする方向を変えることにしました。仙道の修行においては精神の分離が不可欠です。自分と言う意識を肉体から分離し、それを新しい肉体へと移し変えることにより不死の肉体を手に入れるわけです。フナではそれを重要視していません。不老不死は目的でも手段でも無いからです。なので自分と言う精神の構造を利用して考え直すことにしました。ロウセルフとミドルセルフがひとつの肉体に同居していると言うのがフナの理論です。これを分離することが仙道の目的なので、どのようにしたら分離できるかを考えてみます。実はこれ、そんなに難しくないんです。おそらくロウセルフに過大なストレスをかけ続け、”ミドルセルフと分離せよ”と言う命令を与えたら成功する可能性があります。でもそれは精神分裂症を引き起こしかねません。肉体と精神にとんでもない負荷を与えるわけですからね。安全を担保できない方法は採用するべきではないのです。仙道での基本的な精神の分離作業は次の通りです。1:肉体を鍛えて生命力の発生を多くする2:内臓の働きを一時的に止める。瞑想により脳の活動も緩やかにする3:余った生命力を極限まで集約し、エネルギーの変質を行う4:エネルギー密度の高い物質を作り出し、潜在意識と顕在意識の分離を促す5:エネルギーだけで作った肉体へ分離した顕在意識を移し変える食養は二番目のプロセスになります。内臓の働きを緩めるか、一時的に停止させるために、糖質のようなドーピング物質の代謝をストップさせます。代謝によるエネルギー産出は多くても、内臓に過大な負担をかけるためです。脳もまた大量のエネルギーを消費するので、瞑想状態に入ることでエネルギー消費を止めます。内臓と脳の活動をほとんど止めることで、肉体は60%以上のエネルギーを余らせることが可能になり、そのエネルギーによって陽神を作る準備が整えられます。精神を分離すると、肉体は無防備状態です。なので、しっかりとガードを行っておかなければなりません。気のバリアーで保護するか、結界を作成するようにします。ロウセルフ、潜在意識とミドルセルフ、顕在意識の接合部は脳内の視床下部にあります。この結合を引き剥がすと何が起こるのでしょうか。それについて次回に説明していきましょう。
2019.06.19
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寿命と食事と病気の関係江戸時代の平均寿命は何歳でしょうか。答えはおおよそ30才~40才だそうです。今から考えると恐ろしい数字ですね。室町時代の後半、織田信長が好んだ敦盛に、「人間五十年~」と言う言葉があるように、当時の人間にとって50才くらいまで生きるのは珍しいことだったのです。といってもみんながその年齢で死ぬのではなくて、まず新生児死亡率がかなり高かった事があげられます。それと病気になったら治療法がない。インフルエンザや破傷風、様々な病気で人がすぐに亡くなっています。江戸時代に戻りますが、はしかの大流行で江戸の人口の25%が失われたそうです。それくらい人が簡単に死ぬ時代が長く続いていました。明治になり、近代医学による感染症予防と公衆衛生の概念が普及したことで死亡率は低下してきます。それと栄養状況も改善され、人が簡単に死ぬことが少なくなってきたわけです。現代では人生百年と言われ、長生きは珍しく無くなってきました。昔の人間は早死に(今から考えればです)だったので、肉体の衰えによる病気はほとんどありませんでした。現代病の多くは長生きすることにより生じる肉体の機能不全が原因です。長い年月、使い続けた機械がだんだん壊れるのと同じく、人の体も徐々に壊れます。若いうちは肉体の再生も早く、怪我しても治ってしまいますが、年よりはなかなか治りません。ガンなどの悪性新生物も排除されなくなり、どんどん発生してきてしまうのです。ガンの多くは原因が老化です。もちろんそれ以外の要素も関わっていますが、体の免疫機能が衰えるため、ガン細胞の増殖を止められない事が一番の原因となっています。つまり現代人は長生きしすぎたために様々な病気が発生していると言わざるを得ません。では長生きして、肉体のあちこちに故障が生じている場合、それを改善するのはどうしたらよいのでしょうか。病気の発生に大きな影響を及ぼしているのは、体内で発生するフリーラジカルであることは間違いありません。それらが正常な細胞を傷つけ、修復を妨げているのです。体内で発生する生命力は限界があります。細胞の修復に大量のエネルギーを消費すれば、生命維持や普段の活動もパフォーマンスが低下してしまうでしょう。なのでフリーラジカルの発生しにくい食事に切り替えるか、排泄を促すような内容に変えます。また、消化酵素を多く消費する食事も体力が奪われてしまいます。人工的な加工がされていない、新鮮な食材を選ぶようにします。体内での消化、細胞修復、免疫反応と言う基本的な生命維持のための活動にエネルギーを奪われないようにすれば、肉体は自然と活力が溢れ、元気でいられます。そのように考えて毎日の食事を摂ること、これが食養です。決して、体に良いとか悪いとか、そういう側面だけで考えるのではなく、自然と肉体が修復され、それを維持できるようにするかと言うことが重要なのです。
2019.06.10
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