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今日で5月も終わりですね。もうすぐここに来て2ヶ月が経ちます。ここに来て感じるのは、時間がいつもゆっくり流れていくのです。ドイツの生活スタイルって、本当にのんびりで、僕にピッタリなんです。さて、今日からHagenという小さな町への一人旅を書いていきます。日本からドイツ旅行のガイドブック「地球の歩き方ドイツ(ダイヤモンド社)」と「新個人旅行ドイツ(昭文社)」を持ってきましたが、それらにはHagenの紹介なんて1行も書いてありません。確かにHagenの中心部は特に優れた観光名所はありません。でも、その郊外へ行くと自然が豊かで、景色も綺麗です。もし、EssenやDortmundの近郊を旅される方がいらっしゃったら、その参考になればと思いつつ綴っていきます。僕の家の最寄り駅から快速列車(RE)に乗ってBochumにやってきました。そこから私鉄に乗り換えて一気にHagenを目指します。列車は南へ走っていき、車窓には雄大な大自然が見られます。どこまでも続く畑、丘の上に立つ街並みなどとても綺麗です。Bochumから行くなら、進行方向左側がお勧めです。そして、特に5月がお勧めなんです。何でかと言うと、菜の花の季節だからです。車窓からも果てしなく続く菜の花畑が一望できます。何度か途中下車したいなって思ったけど、こんな畑しかないところに駅があるわけもなく、ただ車窓いっぱいに広がる景色を眺めながら、列車に揺られていました。やがて列車は大きな川を渡ると(ここも車窓がお勧め)、HA-Vorhalle駅に到着。こんな小さな駅で降りたのは僕1人だけ。静けさに包まれた街を歩いていますが、不安でいっぱいです。何で不安かと言うと、地図を持っていないので今歩いている方向でいいのかどうか分かりません。しばらく歩いていると、Wasserschloβ(水の城)の小さな看板が!運良く、歩いている方向が当たっていた!最初の目的地はWasserschloβです。でも、この道中、思いがけない光景に出会いました。 果てしなく広がる菜の花畑。列車の中にいたときは、途中下車できずに悔しい思いをしていたのに、今こうやって音のない世界の中で黄色く輝く菜の花を一面に見ることができて、嫌な事も何もかも忘れてしまうぐらい・・・・・・。 早速、あるものを探し始めました。それは何かというと、セルフタイマーで写真を撮りたいので、カメラを置く何かがあればいいのですが・・・・・・。そして、発見!柵があったので、その上にカメラを置いて、菜の花に埋もれて記念撮影。パシャ!20分ぐらいこの景色を眺めた後、Wasserschloβに向けて歩き始めました。つづく
May 31, 2008
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昨日のブログで、朝起きると喉が痛いと言いました。ドイツ在住の“こかげさん”から、「ドイツは乾燥しているからお水をたくさん採るといいですよ。」とコメントを頂きました。早速そのアドバイスを参考に、水分摂取に努めたところ、喉の痛みは治りました(祝)。水分摂取って言っておりますが、水、コーヒー、またはお茶を飲んだ訳ではありません。昨日の晩は、病み上がりだって言うのに、同じ研究所に勤める日本人たちと一緒に呑みに行きました。ドイツの伝統的な料理、ん~名前が思い出せない、シュパーなんとかって言ったなぁ・・・・・・、を食べ、ビールをグラス2杯飲み(あまりお酒に強くないので、2杯でフラフラです。)、さらに極めつけはめちゃくちゃデカいアイスクリーム平らげました。案の定、その翌朝、鼻がつまり、首が痛くなっていて、折角治りかけていた風邪が再発してしまいました。水分(ビール)を摂取したため、喉の痛みは治りましたが(笑)。これって、アルコールで喉が消毒されたから? まっ、いつもこんな感じです。では、昨日の続きにいきましょう。 左の写真ですが、僕はあまり使わないのですが、メスシリンダーと呼ばれる容器で、ある濃度の溶液を作るときに用いるガラス器具です。僕の場合、普段の実験ではこんな綺麗な色の薬品はめったに使いません。コバルトブルーの癒し系の色をしていますが、実は猛毒です。一方、右の写真ですが、HPLCと呼ばれる機械です。これは、溶液の中にいろんな成分が混じっている場合、それらをきれいに分けてくれると言うすぐれものです。ちょっと見えにくいですが、この機械の上にコーヒーカップが置いてあります。もちろん、その中にはコーヒーが入っていました。このコーヒーをこの機械の中に流し込むと、カフェイン、コーヒーの香りの成分、コーヒーの色素などを分離してくれるんです。 この上の写真はロータリーエバポレーターという装置です。僕もよく使います。この装置の原理ですが、モノを溶かしている液体(溶媒)を取り除きたいとき、減圧真空にすることで液体を蒸発させて取り除きます。 こんなでかい丸底フラスコは初めて見ました。250リットルぐらい入るそうです。僕がこの中に入るのに十分な大きさです。下の白いのがヒーターで、僕をグツグツ煮込むことも可能です(そんなの食べたら、みんな病院行きです(笑)。) 左の装置は核磁気共鳴分光計で、化合物の化学構造を決定するのに用います。しかもドイツ製のはハイテクで、UFOキャッチャーみたいなのでサンプルをつまんで装置の中に入れてくれます。右の写真は電子顕微鏡です。いずれの装置も数千万~数億円はするはずです(僕には買えませ~ん)。 ある展示場に行くと、すごく人が集っています。何だろうと思い行ってみると、アイスクリームを振舞っていました。実はチップとして数10セントぐらいのお金を貯金箱に入れなければいけなかったらしいのですが、それに気づきませんでした。なので、タダ食いしてしまいました。相変わらず、いけない男です。そんで、全部食べた後に重大なものを見てしまったんです。それは右の写真です。解説するまでもなく、アイスを作っています。化学者は時に自分で装置を組み立てるときがあるので、穴を開けるためのドリルを使うこともあります。そのドリルのスクリューをアイスクリーム用のヘラに付け替えてつくっておりました。それは別にいいのですが、液体窒素(-78℃)を加えています。それも問題ありません。気になるのは、この女性が手に持っているのは、実験用の魔法瓶ではありませんか!実験器具である以上、時に猛毒の薬品を使うこともしばしばあり、この魔法瓶に毒性のある薬品が混ざっている可能性もあるんです。おそらく彼らは「ピカピカに洗ってあるから大丈夫!」って言うでしょうが・・・・・・。では、ピカピカに磨いた便器の水を飲めますか? 僕は大丈夫です。嘘に決まってるでしょ。今日は、おしまい。
May 30, 2008
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こんにちは。最近のことですが、毎朝起きると喉が痛いんです。それで、ハーブティーを飲んでしばらくすると治るんですが、また翌朝目が覚めると同じく喉が痛いんです。最近、こちらの天候は不安定で、5月上旬は半袖シャツに短パン姿で過ごせたのに、中頃から長袖シャツはもちろん、朝晩は薄手のコートが必要です。気温の急激な変化のためか、あるいは別の理由かも知れませんが、朝だけ体調が悪いです。そういえば随分前に、あるホームページで読んだのですが、風邪を引いてドイツで医者に診てもらうと、日本のように薬をくれないそうです。自然治癒力を重んじるそうで、「ハーブティーなどを飲んで休んでください。」と言われて診断が終わるそうです。この話が頭に残っていたので、近くのスーパーでハーブティーを買って飲んでみたら、徐々に回復しました。でも、朝起きるとまた喉が痛いんです。寝相が悪いんで、すぐに布団を蹴飛ばしてしまうんです。となりに誰か寝ていたら、キックしまくりです。では、昨日の続きをお話しましょう。僕の働いている研究所が一般公開されたという話です。なるべく分かりやすくご説明します。 上の写真ですが、これは僕にとってはすごくお馴染みの光景です。どんな容器でもいいのですが、通常は丸や三角の形をした容器に反応液を入れて、攪拌します(かき混ぜます)。どうやってかき混ぜるかと言うと、反応液の中に縦長の磁石を入れておきます。そして、容器の下に設置された装置で、磁石を回すことにより、溶液を攪拌すると言う仕組みです。 これまた、僕にとってはお馴染みの装置です。丸い形の容器(三口フラスコといいます)の中にある試薬(黄色の溶液)を入れおき、ゆっくり別の試薬(赤い溶液)を1滴ずつ加えて、ゆっくり反応させる装置です。ある試薬の中に別の試薬を加えるときに、一度に全部加えると、ドリフターズのコントのように大爆発して、髪の毛がチリチリになり、顔が黒く焦げてしまいます(幸い、まだそんな光景は見たことありませんが)。そうならないためにも、少しずつ、場合によっては氷で冷やしながら試薬を混ぜることが必要です。研究所公開のお話はここまで。ちなみに、『モテル男の3K』っていうのが10年以上昔に流行りましたね。高収入高学歴高身長僕には全く興味のない話です。では、『化学者の3K』は何だと思いますか? 正解は危険暗い臭いです。危険というのは言うまでもなく、いつ爆発が起こるかわからないような実験をすることもしばしばあります。でも、慎重にルール通りに行えば、何も恐いことはありません。暗いと言うのは、決して華やかな職ではないと言うことです。時に悪臭漂う研究室に閉じこもって実験することもしばしばあります。特に、ピリジンっていう薬品の匂いを嗅いだ時は、月まで飛んでいってしまいそうなぐらい臭いです。と言うか、やる気をなくす匂いです。スペルミジンの香りは、エロい香りです(ご想像にお任せします。)。次回も研究所公開の模様をお伝えします。では、また。
May 29, 2008
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こんばんは。オオカミとギャングの下で怪しい研究をしているぽんすけです(昨日のブログ参照)。今まで、楽天ブログ会員以外の方のコメントの書き込みを禁止していました。というのは、あまりにも商業目的や出会い系サイトの書き込みが多いので、そうしていました。でも、今日から試験的に楽天ユーザー以外の方のコメントも書き込めるように設定を変更しましたので、お気軽にコメントをいただけると嬉しいです。と言っても、コメントできるような内容のブログを作っておりませんが・・・・・・。さて、3週間ぐらい前の話になりますが、僕の働いている研究所が一般公開されました。この公開の目的は、この研究所でどんな研究をしていて、それが社会にどのように貢献するのか? また、どんな装置をつかって、どんな科学的問題点が解明されるのか?などを一般人に知ってもらうよい機会としてオープンされています。 バーナーでガラスを加熱し、ガラスを融解させます。今日はその核心に入る前段階として、ガラス細工についてお話します。日本はもちろんドイツの理学系大学・研究所にはガラス工場が併設されていることがあります。と言っても、ガラスの研究をしているわけではありません。例えば、僕なんかよくやってしまうことなんですが、三角フラスコ、ビーカー、試験管などのガラス製の実験器具を床に落として壊してしまうんです。 息を吹きかけて、ガラスを膨らませます。これらの器具は安いからゴミ箱に捨てておしまいです。と言っても、数百円~数千円しますが・・・・・・。しかし、高価なガラス器具になると数万円~数十万円します。蒸留をするときの冷却管なんか、目玉が飛び出すぐらいの値段がします。 回転式のローターにガラスチューブを固定して、ガラスをバーナーで融解させます。それで、これらの高級ガラス器具を床に落として、粉々に壊してしまえばゴミ箱行きで、一方、僕は(叱られるために)教授室行きになるわけです。ただし、幸運にも先が欠けてしまったり、ヒビが入った程度なら修復できます。そんなおっちょこちょいな化学者のために設けられたのが、このガラス工作室です。 こちらは、ガラス管で昆虫などのアクセサリーを作っています。彼らはプロ級の腕をもっているので、きれいに元通りに直してくれるんです。また、特殊装置のために複雑なガラス器具が必要になったとき、設計図を描いて持っていけば、作成してくれます。この日は公開日と言うことで、そのデモンストレーションを行ってくれました。昆虫などのアクセサリーを作ったり、花瓶を作って見せたりしていました。おまけ僕の部屋も公開します。実は研究所内に個室をもらいました。固定電話・LAN付きです。個室がもらえるのは、教授クラスの人だけですが、不思議なことに僕にも個室が与えられました。その理由は、変な人だから隔離するためだと思います。 ぽんすけの個室です。調子に乗って写真を撮ったら、顔が真っ暗。
May 28, 2008
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こんばんは。最近、迷惑メールがよく届くんです。それは出会い系サイトや怪しい商品の販売目的のメールではありません。また、ウイルスメールでもありません。じゃ、どこからのメールかと言うと、うちの母からのメールです(笑)。僕と連絡を取るために、今年の4月に生まれて初めて携帯電話を買いました。最初は使い方が分からず、あまりメールをくれなかったんですが、最近になって、メール機能の使い方を理解し始めたらしく、じゃんじゃかメールを送ってくるんです。毎日10通以上は届いています。それで、メールの内容がちょっとおかしいです。たまに、その質問に答えるのが面倒くさいので、ちゃんと答えなかった場合、悲劇が始まります||||||||||||||||。質問に答えるまで、同じ内容のメールを何通も送ってくるのです。どんな質問かと言うと、以下の通りです。質問1) あなたの教授はオオカミとギャングですか? 最初、このメールを受け取ったとき、とうとうボケてしまったかと悲しみました(笑)。後で、事情を尋ねると、英和辞典で僕の上司(教授)の名前 ″Wolfgang“ を調べたそうです。っていうか、何で人名を辞典で調べるのか理解できませんが。英語の全く出来ない母ですが、教授の名前を勝手に「オオカミとギャング」と翻訳してしまったそうです。質問2) あなたはどんな研究をしているんですか?これはごく普通の質問ですよね。でも、回答するには、一般人には難しいので、無視しました。すると、質問2-1) あなたは、オオカミとギャングの下で、怪しい研究をしているのではありませんか?ハッ!!。って、マジでオオカミとギャングが僕の上司と思い込んでいる(絶叫)。確かにずいぶん昔に、日本でもサリン事件がありましたから、そう思われても・・・・・・。そして、最近多く届くのは、このメールです。質問3) 嫁探しはどうなっていますか?もし、見つからないなら、こっちで探します。ある意味、嫁探しの督促状です。しかも、頭のネジの外れた母に任せたら、とんでもない嫁さんを連れてくるに間違いない。まぁ、こんな感じです。また、面白いメールが届いたら、ブログ上で公開します。これが続くのも最初のうちだけだと信じています。僕もケータイを買った当初は、楽しくていろんな友達にこの類のメールをたくさん出しましたから。これって、親の血を引いているって事? まっ、飽きっぽい母のことだから、そのうち段々メールも少なくなってくると思いますが・・・・・・。僕もバカですので。なぜなら、カバにかまれたバカですから。最後はこの写真でしめたいと思います。では、また。
May 27, 2008
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今週は同じ研究所に勤めている日本人たちと一緒に居酒屋さんに呑みに行く予定です。ドイツのビールはいろんな種類があり、しかもとっても美味しいので、すごく楽しみです。でも、あんまりお酒に強くないので、少し心配ですが・・・・・・。さて、Kaufhofというデパートでショッピングをしていたら、日本でもすっかりお馴染みのテディベアーを発見しました。さすがサッカー大国ドイツですね。ドイツ代表のユニホームを着ています。ちなみに背番号は13です。熊さんの顔がそれぞれ違うのは、この人形が全て手作りであるからだと思います。この人形の身長は15 cm程度で5ユーロ(約750円)でした。僕の気に入った顔のテディベアーを買って帰り、僕の家で一緒に暮らしています。 さて、テディベアーの発祥の地は何処だと思いますか? 正解はドイツ&アメリカです。ドイツのSteiff(シュタイフ)社は1880年創業の老舗おもちゃメーカーで、テディベアーの発祥の会社とされています。今から100年以上も昔、1902年にリヒャルド・シュタイフが、モヘア地を使って、頭、手、足を動かすことのできる熊のぬいぐるみ(PB55)を販売したことが最初とされています。初代テディベアーのPB55はすごいプレミアが付いていることと思います。一方、テディベアーの発祥の地をアメリカとする説もあります。しかし、アメリカ発祥とされているIdeal Novelty and Toy Co.(アイデアル・ノヴェルティ社)の販売は1903年ですので、ドイツのSteiff社に比べて1年遅いわけです。しかし、「テディベアー」の名前はアメリカが名付け親になります。当時の大統領Theodore Roosevelt(ルーズベルト)のニックネームはTeddy(テディー)で、それに由来するそうです。なぜ、ルーズベルト大統領に由来するのか?。ある日、彼が熊狩りに出かけましたが熊を1頭も仕留めることが出来ませんでした。そこで、彼の付添い人が大統領を満足させるべく、次のような試みを行いました。それは、1頭の熊を猟犬に追わせ、疲れ果てて動けなくなった熊の首にロープを巻き、柳の木につなぎました。そして、大統領を柳の木の近くに連れて来て、「大統領、あそこに熊がいます。撃ってください。」と付添い人が言いました。しかし、大統領は、疲労で動けなくなった熊を瀕死の熊と思ったようで、「瀕死の熊を撃つことは、スポーツマンシップに欠ける。」と言い、一発も撃たずにその場を去ったと伝えられています。その話が全米で有名になり、米国産の熊の人形の名前をテディーと名付けました。ドイツSteiff社の公式HP http://www.steiff.de/
May 26, 2008
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ここの天気、気温は全く予測不可能です。朝はすっきり晴れていても、昼過ぎから雷が鳴り出して大雨になったり、前日までは半そでで過ごせたのに次の日には長袖のコートが必要になったり・・・・・・。例えるなら、めちゃくちゃ変わりやすいイギリスの天候ですね。さて、「ここが変だよドイツ人」の1つを挙げるなら、なんと、雨が降っても傘をささないんです。傘が売っていないわけではありません。僕の推測では、傘を持ち歩くのが面倒くさいのだと思います。あんなに大雨が降っていても、濡れて歩いているんですよ。濡れるのが好きなんでしょうか?話は変わりますが・・・・・・ 今日、ショックを受けました。街を歩いていたときのことです。すごく美人な女性が車を路肩に止めて、誰かを待っていました。世の中には、こんな美人もいるもんだと、惚れ惚れして見ていました。すると、その美人女性、何を思ったのか、いきなり鼻をほじくり始めました|||||||||||。それまでは、良かったんです。次の瞬間、その指を口の中に・・・・。後味の悪い話で締めくくるには、チョットあれなんで・・・・・・。アクセサリーショップで遊んでいた可愛い男の子の写真で今日のブログを締めたいと思います。ちなみにこの子はドイツの民族衣装を着ています。ドイツの子供たちって、カメラを向けるとちゃんとポーズをとってくれるんです。とっても素直で良い子ばかりです。 では、また。
May 25, 2008
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日本は夕方の4時頃でしょうか?。こっちはまだ朝の9時です。さて、新居が決まりました。同じ職場に勤めている、オーストラリアからの留学生が5月いっぱいで退去するそうなので、その後に僕が入居します。部屋も見せてもらいましたが、とにかく広い!家具も一通り付いていて月々330ユーロ(約5万円)です。ベッドもダブルベッドなので、僕一人で住むのはもったいないなぁ・・・・・・なんて思いながら部屋を見させてもらいました。誰かと同居するかって?男性とダブルベッドで寝るのは、ご勘弁ください。ではでは、僕の街を写真と共に紹介をします。前のブログにも書いたようにMülheim an der Ruhrという街に暮らしています。英語では"Mülheim City on the River"と 訳されるそうで、つまり「川の町」ということですね。そこには中級河川並みの川がゆるやかに流れていて、昔は多くの商業用船が往来していたそうです。今は、観光船だけですが。 ドイツのアパート1 ドイツのアパート2駅周辺はショッピング街になっていますが、それほど大規模というわけではありません。しかも日曜・祝日は一部のレストランを除き、すべて閉まってしまうので、日本で生活していた頃に比べ、不便を感じます。日曜・祝日の方がお客さんがたくさん入り、稼ぎが良いはずなのに、何ででしょうか?。 ドイツのアパート3 ドイツのアパート4実は、ドイツでは日曜日は一部の業種を除き完全に仕事を休むように法律で定められているんです。ただし、数年前、法改正があり、多少規制緩和されて日曜日でも営業することができるようになったそうですが。でも、スーパーやデパートなどは今でも日曜・祝日は完全に休んでいて、この周辺で開いている店と言えば小さな売店、レストラン、マクドナルドぐらいしかありません。 ドイツのアパート5 ドイツのアパート6街並みはいくつか写真でお見せしているように、ディズニーランドなどのテーマパークで見るような建物がたくさん建っています。特に駅周辺では、これらの写真のようなアパートがずらりと立ち並んでいます。一方、駅から離れるにつれ、景色は一転して閑静な住宅街に変わります。 こちらの写真は、閑静な住宅街です。(右写真のような豪邸もたくさんあります。)街の中はバス、地下鉄、路面電車が走っていて、交通の便もいいです。(日本と比較すると少し不便なところはありますが・・・・・・。)まだまだ街並みの写真はたくさんありますので、機会を改めてご紹介します。では、また。
May 24, 2008
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昨日(5月22日)は『聖体節』という祝日でした。偶然にも街を歩いていたら、数百メートルの行列に出会いました。なんとパトカーまでも出動して交通整備を行っていました。 彼らは吹奏楽団の演奏にあわせて、聖歌を歌いながら街を歩き教会の方へ向かっていきました。中には白いドレスを着た女の子やダークスーツを着た男の子もいっしょに歩いていました。 聖体節とは、キリストが最後の晩餐の席で『パンは私の体、ワインは私の血と思って喫しなさい』と述べ、弟子達にパンとワインを与えたことに由来するキリスト教の儀式です。 行列が過ぎ去った後、教会の鐘の音が街中に響き渡りました。僕の街には大小様々な教会がいくつもあるため、いろんな方角から鐘の音が聞こえてきますよ。
May 23, 2008
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「おぉ、今日はブログの更新が早いのでは?」と思われているのではないでしょうか?はい、今日は、ドイツの祝日「聖体節」です♪♪。ドイツの祝日はそのほとんどがキリスト教にちなんだものです。そして、明日は金曜日で出勤日ではありますが、暗黙の了解で休んでもいい日なんです。だから、4連休。でも・・・・・・お天気がよろしくないので、明日も仕事を頑張ります。実は5月第1週も4連休でした。その週は、お天気も良く、いろんなところに出かけました。その旅については、またの機会にブログでお話します。昨日のブログでは、僕の住んでいる街で見られる「木組みの家」をご紹介しました。その後、ルナムーナさん&モモマロさんからコメントを頂きまして、『僕の住んでいる家はどんなの?』っていうご質問がありましたので、今日はそのご期待に応えたいと思います。まず、外観です。 ぽんすけのお家ドイツのほとんどの民家には、この写真のように煙突があります。寒い日の朝には、煙突からモコモコ煙が出ていたり、スチームが出ていたりして、見ていて楽しいです。さて、僕が住んでいるのは、この写真の右側の3階です。あの“とんがっている”部分に住んでいます。では、家の中をご案内しましょう。 入り口付近には クローゼットや棚があり、とっても便利です。(左写真の右上に見えているのは照明です。ぽんすけが光っているのではありません) 上の写真を見て分かるように、確かに天井がとんがっています。例えるなら、サンドイッチ型ですね。この住まいですが、家具(ベッド、ソファー、テーブル)が付いています。 共同利用のキッチン な、何かが寝ています!?このアパートですが、僕が働いている研究所が管理運営していて、他の学生や職員の方と共同利用しています。地下に1部屋、1階は共同利用のキッチン、ダイニング、2階に4部屋、そして3階に2部屋あります。バス・トイレ・洗面所は各階にあり、共同利用です。4月まで女の子が隣に住んでいて、その人とバス・トイレを共有していましたが、どこかに引っ越したみたいで、今は僕が独り占めしています。 ダイニング1 ダイニング2ここの長所はと言うと、メイドさんがいるんです。だから、平日は毎朝僕の部屋に来てお掃除をしてくれるんです。そして、布団のシーツも2週間に1度交換してくれます。だから、いつも快適に生活できています。短所は、部屋の中の音が外に漏れるんです。下の階に、カップルが住んでいて、廊下に出たら“ベッド上でのお楽しみ”が聞こえてくるんです。僕も楽しませてもらってますが(笑)。まっ、それはいいとして、ここは短期滞在者のための借家なんです。だから、契約期間が3ヶ月までとなっています。だから、同じ階に住んでいた女の子のように、早い人で数週間で新しい家を見つけて出ていきます。実は、僕はもう新しい家を見つけました。今日、そこへ行って、契約してきます。新しいお家に移ったら、また紹介したいと思います。 おまけ (ゴミ箱とぽんすけ)
May 22, 2008
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今日は僕の住んでいる小さな町、Muelheimの街並み紹介をします。ドイツの家は、本当にバラエティーに富んでいて、見ていて飽きません。特に、白の壁に黒のラインの入った民家は、とっても美しいのです。僕の住んでいる街でもそれらの家を見ることができますよ。早速、これらの美しい民家について情報を得るためにネット検索をしました。英語のサイトですが、この類の民家について詳しく書かれたホームページを見つけましたので、翻訳して説明します。 まず、この家の総称ですがドイツ語で「Fachwerkhaus」って言います。Fachwerkっていうのは、この家独特の建築様式の通称で、英語では「Timber framing」と言います。日本語に訳せば、「木組み」ですね。な~んだ、分かりやすい。 実は、この木組み(骨組み)は外からでも分かるんです。これらの写真を見て分かるように、黒のラインがいくつも壁にありますね。これ、デコレーションのためにペンキで壁に模様を書いているのではありません。この黒い部分が木なんです。そして、白い部分は土壁で、一般的に白ペンキが塗られています。土壁の部分ですが、粘土に細かい木を混ぜたり、あるいはレンガを入れたりして補強しているそうです。歴史的には、12~19世紀にかけて盛んに作られ、北欧独特の建築様式です。ドイツ以外では、デンマーク、イギリス、フランスの一部で見ることが出来ます。19世紀に入ると、アメリカやカナダにその建築技術が広まり、これらの一部の地域で北米の文化が融合されたFachwerkhausを見ることが出来ます。 ここで紹介した写真は、Muelheim市内で撮ったものばかり。いろんな地方で、独特のあるFachwerkhaus(木組みの家)を見ることが出来ますよ。一般的には3階建てで、急な屋根の家ですが、中には5階建のデカイものや、ピンクや黄色などのペンキで塗られたものもあります。これらの美しい民家が今でも残っているのは、日本のように地震や台風などの天災がほとんどないからだと思います。でも、古い民家だと、傾いているものもありますが・・・・・また、機会を改めてそれぞれの地域のFachwerkhausを紹介したいと思います。
May 21, 2008
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4月7日、小雨の降る中、いよいよ出国です。搭乗前に近くの公衆電話から、「もうすぐ出るからね」っと、両親に連絡。(出国前に携帯電話を解約してしまいましたから、久しぶりに口臭公衆電話を使いました。)飛行機はやがて滑走路へ向けてゆっくり動き出しました。その間、遠くに見える空港の展望デッキをぼんやり見つめていました。僕の両親はその展望デッキから飛行機の離陸を見ているはず。お互いの顔すら見えないのは分かっているけど、でも、遠くに見える展望ルームをずっと見つめていました。次、ここに戻ってくるのは、今年のクリスマスイヴ。それまで、しばらくのお別れですね。飛行機は轟音と共に雲を突き抜けて、空高く上がっていきました。さて、航空ルートですが、みなさん、どんなルートを想像されるでしょうか?ちなみに、デンマークのコペンハーゲンで乗り換えです。僕が推測していたのは、群馬・新潟の上空を通り、中国大陸を抜け、ロシア上空を飛行して・・・・というルートです。ところが、飛行機は東北地方を抜けて、北海道を通り、さらに北上して樺太上空を通過後、次第に西側に旋回していきました(ちょっと遠回りのような気もしますが・・・)。高度1万メートルからの景色は素晴らしいものです。ロシア大陸の大部分はその山々が雪で覆われ、そこを蛇行して流れる大河は凍結しているらしく、純白に輝いていました。 ロシア東部上空。山々は雪に覆われ、川は凍結しています。遥か下の景色を眺めていると、なんかいい匂いがしてきました。はい、機内食の時間です。メシの時が一番楽しいですね。スカンジナビア航空の機内設備はなかなかいいです。前座席にモニターが付いていて、映画、音楽、ゲームなどを楽しむことができます。そして、飛行機が今どこにいるのか、高度、外の気温などが表示されるんです(これはどこの会社も同じですね)。時々、そのモニターをチェックしてたんですが、なんと、北極近くを飛んでいるいるではありませんか!? お昼の機内食 北極海上空を飛んでいます。こんなところで、エンジントラブルが発生して不時着陸されたら、死んでしまうぞ!。でも、幸運にも遥か下には、流氷が浮かんでいるのが見えます。ぽんすけ、生まれて初めて流氷を見ました(感動)。 北極海に浮かぶ大小様々な流氷しばらく眠った後、2度目の機内食の時間です♪。それで、出てきたのは、なんと、ハンバ~~ガ~とそうめん!? すごい組み合わせやなぁ~。 ・・・・・・ 別荘の建ち並ぶ小島やがて、飛行機はスカンジナビア半島上空を南下し、デンマーク・コペンハーゲン空港を目指し、着陸態勢に入りました。さすが、酪農と農業の国ですね、めちゃめちゃでかい畑や牧場が見晴らせます。段々高度を下げ、北海が見えてきました。大型船、小型船が往来し、風車もクルクル回っています。 デンマーク上空。畑や牧場などが見晴らせました。ここまで来るのに12時間かかりましたが、無事空港に着陸!そして、ここデンマークで入国手続きをします(EU加盟国内では最初に到着した空港で手続きをします。)。X線で手荷物チェックをされますが、機内サービスで手に入れたワインが見つかり、没収。ちくしょ~と思いながらも、パスポートにスタンプを押してもらい、入国完了。ここで飛行機を乗り換えて、いよいよドイツのデュッセルドルフに向けて出発です。 海上に風車が一列に並んでいます。デュッセルドルフって、テレビの「あいのり」でも出てきましたが、日本人の街なんです。なんと約6千人の日本人が住んでいるんです。だから、乗り継ぎの飛行機も日本人でいっぱいかなと思っていたのですが・・・・・実際、日本人は僕一人だけ。ここでも納得いかないことがあります。それは、コペンハーゲン-デュッセルドルフ間は国際線だと言うのに、機内食が出ないんです(って、どんなけ食べるつもりだ!)。日本-韓国間でも、サンドイッチや散らし寿司などの軽食が出ると言うのに。しかも、ソフトドリンクやお菓子は通常無料なのに、この路線はちゃんとお金をとります。ちなみに、東京-コペンハーゲン間は、ソフトドリンクは無料でしたが、機内食以外のアルコールは有料でした。スカンジナビア航空って、他の航空会社とちょっとサービス内容が違うようですね。1時間ちょっとのフライトで、デュッセルドルフに到着。預けた荷物を受け取り、ロビーへ歩いていくと、変なおじさんがこっちを見て手を振っています。目を合わせないように無視しましたが、こっちへ近づいてきます。何者?と思いましたが、よく見ると僕の上司(教授)ではありませんか!早速、とんだ失礼をしてしまった。12月にお会いしたときはメガネをかけていらっしゃったんですが、この日はコンタクトレンズだったのです。だから気づかなかったんです。この日は、車でわざわざ迎えに来てくれたんです。車内でいろんなことを話しながら、僕の住むMuelheimへ。この人、すごいスピード狂です。アウトバーンを140キロでぶっ飛ばしながら、遅い車を蛇行しながら追い越していきます。長旅でクタクタだったのに、さらに疲れました。すっかり、ブログが長くなってしまいましたが、今日はこの辺で。
May 20, 2008
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4月7日、いよいよドイツへ向けて出発のときが来ました(今から1ヵ月以上前の話で、すみません。)。実はその前日から東京入りをしていたのです。というのは、僕の両親が見送りのために同行していて、その前日は浅草や寅さんで有名な葛飾柴又などを一緒に観光していました(おまけ画像としてアップしました)。最近、テロ対策のために簡単に成田空港へ入れなくなりましたね。空港前で全ての車を止めて、チェックするんです。具体的に言うと、リムジンバスの中に検問員の人たちが乗り込んできて、パスポートチェックをするだけで、見送りの人は何もチェックされません。ちなみに、なんで僕の実家から一番近い中部国際空港(名古屋)ではなくって、成田空港から出発するのかって言うと、次の理由があるからです。僕の場合、1年間のチケットを買わなければいけないんです。数週間~1ヶ月有効チケットなら名古屋発の格安チケットがありますが、1年以上有効となるとアラブのドバイ経由のチケットしか手に入りません。ターバンを巻いた人たちと一緒に乗るのはすごく興味がありましたが(笑)、深夜の2時ごろの出発なんです。ただ単に深夜便というのが少し抵抗があったので、成田発のスカンジナビア航空の1年FIXチケットを買うことに決めました。 浅草寺 大黒屋天麩羅の天丼(1時間の行列を待ちました)話を元に戻して、空港に到着した後、スカンジナビア航空のチェックインカウンターで順番を待ちました。ところが、なかなか進まない。と言うのは、手荷物の重量オーバーの外人たちが追加料金を払いたくないと言ってもめているからです。しかも、ほとんどの人に追加料金を請求しているみたいで、例外なく係員ともめています。今までに、こういう光景はあまり見たことがないです。なぜなら、カウンター待ちの混雑緩和のため、重量オーバーの追加請求はほとんどの場合免除されるはずですから。もぉ~、トイレに行きたいのに!! 柴又帝釈天 寅さん30分ぐらい待って、ようやく僕の番です。そして、恐れていた重量チェックです。なんだかこのときが一番緊張しますね。案の定、9キロオーバー。でも、5キロはサービスしておきますので、4キロ分の17000円払って下さいと言うではありませんか。ルフトハンザ航空に乗ったときは、7キロオーバーしたのに、一切追加料金を取られなかったのに・・・・・・・。「まけてくれ~」と頼みましたが、その願いは叶わず(僕も結局もめているじゃんか)。結局、郵便局からオーバー分を送ることにしました。空港内の郵便局前の通路で、通行人を気にしながらスーツケースを開けて、重そうな化学・生物学の本を取り出し、箱に詰めて送りました。なんと、請求されたのはわずか7000円ちょっとです!?それでも、高いかなぁ~。でも、郵便局から送って正解でした。1万円もお得なんです。決めました 次回はアラブのドバイ経由じゃ。さぁ、いよいよ出国です。次回は、高度1万メートルからのロシア、北極圏の写真をお見せします。お楽しみに。
May 19, 2008
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超お久しぶりです。残念ながら、まだ生きています。ドイツのある研究所に就任して、早いもので1ヶ月過ぎました。ドイツに到着して2~3週間ぐらいは、慣れない生活のためにいろいろと苦労しました。本当に、大変でした。ストレスのせいか、あるいは石鹸が肌に合わなかったのか分かりませんが、顔や手に湿疹ができてしまって赤くなってしまったんです。でも、周りの同僚や僕の上司(教授)がとっても親切で、いろいろと助けてくれて、問題も次々と解決しました。今は・・・こちらの生活に慣れてきて、友達もたくさんできて、ようやく落ち着いてきたかなって感じです。 ブログ友達のみなさん、大変ご無沙汰しましたが、ようやくブログ作成の時間ができつつありますので、ブログ作成を頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。 では、ドイツの街の風景や日々の出来事を書いていきますので、暇なときにチェックしてくださいね。次回は・・・・出国前のドタバタを書きたいと思います(笑)。お楽しみに。あっ、もうみんな眠っていますね(笑)。日本とドイツとの時差は7時間(サマータイム)です。
May 18, 2008
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