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こんばんは。今日から1週間ぐらいに渡って、旧西ドイツの首都ボン(Bonn)とその周辺の街について書いていきたいと思います。なお、この旅日記は9月21日に訪問したときの内容です。この日も早朝出発の旅でした。あの事件以来すっかり目覚まし時計を信用しなくなってしまいました。そこで、その前夜、あの目覚まし時計の代わりとして腕時計のアラーム機能をONにして眠りにつきました。さすがCASIO製の腕時計!!時間になったらちゃんと僕を起してくれました。いつものように、歯磨き、髭剃り、服を着替えて、寝癖を直して足早に駅に向かいました。ドイツ・ルール地方の日の出は7時過ぎなので、それまでは列車の窓の外は真っ暗で、車窓を見ても反射した自分の顔しか見えないです。いつもなら車窓を見ているんだけど、この日はどんな旅になるのかなぁっていろいろと想像しながらボン中央駅までの旅路を楽しんでいました。最初の目的地ボンに到着したのは7時前(だったと思います うぅ~、記憶があまり残ってない・・・)。人の少なさに唖然とし、これでも旧西ドイツの首都だったのかと疑問を抱くような閑散とした街です。首都って言うと、高層ビルが建ち並び、大勢の人で朝も夜も賑わっているというイメージですが・・・(お昼の2時ごろにボンに再訪問しましたが、そのときはスゴイ人で賑わっていました。)。でも、僕はこういう街並みのほうが好きです。古き良き街並みと言ったところでしょうか。お洒落なファッションを展示したショーウインドを見ながら、朝の冷たい風に凍えながらも、今は亡き偉人に出会うために少し駆け足で町を巡っていました。 朝焼けに包まれたボンの風景 そこにはドイツ独特の街並みが・・・ボンと言えば、偉大な2人の作曲家が過ごした町でもあります。ここはベートーヴェンが生まれた町であり、またシューマンが短い人生を終えたのもこの町です。ベートーヴェンの生家は彼がウィーンに引っ越すまでの間、22年間この家に住んでいたそうです。彼の直筆の楽譜、実際に使用していた補聴器とピアノなどが展示してあり、そして彼のデスマスク(彼が息絶えてから12時間以内に作られた、死顔のかたをとったもの)も見られます。お土産として、このデスマスクのレプリカが売られていましたが、誰か買う人がいるのかなぁ~?。 ベートーヴェンハウスを見上げてみた ベートーヴェンハウスと一緒に撮影只今の時刻7時30分。こんなに早くベートーヴェンの家があいているはずがないですね(笑)。自分でも笑いをこらえながら、お昼過ぎにここに再び来る事にしました。ちなみに、このベートーベンの生家ですが、本当に見つけにくいです。何の看板も目印もないので、ぼーと歩いていたら見逃してしまいます。僕は2往復してやっと見つけました。(注:もしベーとヴェンハウスと一緒に記念撮影するなら早朝がオススメです。お昼前から夕方にかけてこの通りは大混雑します。)もう少し町の散策をしようと思い、ベートーヴェンの家を去り、マルクト広場へ行きました。マルクトとはドイツ語で市場という意味があります。この日は早朝からたくさんのトレーラの中で市場の準備に追われている人たちを横目に、市庁舎の写真を撮っていました。 早朝のマルクト広場 お城のような市庁舎冷たい秋風が吹く中、じっとしているのは耐え難い。なので、さらに散歩をすることにしました。やっぱベートーヴェンの町ですね~。町のいろんなところでベートーヴェンの人形や壁画を目にすることができます。ミュンスター広場には彼の銅像も建っています。それに対して、シューマンにちなんだものは何も見つけられませんでした・・・、何だかかわいそうですね。シューマンの家と彼のお墓はボンの中心部から少し離れた位置にあるので、お墓参りはまた次の機会にとっておきます。 ミュンスター広場のベートーヴェン像 こっちは店の前に置いてあった像僕の一番のお気に入りはこの写真です。多分これはボン大学だったと思ったのですが・・・、間違っていたらごめんなさい。まるで宮殿のような校舎ですね。こんな環境で勉強をしてみたいものです。 Bonn大学?この他の見所としてポッペルスドルフ宮殿(Poppelsdorfer Schloss)、国立歴史博物館、ボン市立博物館などもあります。この後、トラムに乗って山の方へ向かいました。そこは小説や漫画の舞台になった場所です。この続きはまた次回にお話します。では、また。
September 30, 2008
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もうすぐ10月ですね。こっちではもうすでに紅葉が始まっていて、栗がたくさん落ちています。僕がドイツに来てからそろそろ半年が経とうとしています。この半年間は、平日は研究(仕事)、休日は旅行(趣味)に没頭してきました。ここで、みなさんに言っておかねばならないことがあるんです。ドイツに来て半年も生活をしているのに、実はNRW州から1歩も外へ出たことがなかったのです。言い換えるとするなら、旅経験の豊富な外国人が大阪に来て、半年間大阪の外に出ていない状況と同じようなものです。昨日ですが、ついに井戸の中の蛙が井戸の外に飛び出しました(笑)。とうとうNRW州の外に出ました。パチパチパチ・・・(拍手)。そんな大々的に書くようなことでもありませんが・・・。で、どこに行ったのかですが、今は教えません(ぽんすけって、すんごい意地悪です。)。ちょっとだけヒントを与えますと、NRW州からほんのちょっとだけ外に出ました・・・というよりも、はみ出しましたと言った方がいいかも知れませんね。その旅ですが、旅の経験の豊富な僕ですらビックリするほど大変なものでした。朝5時に家を出て、深夜1時に家に着きました。この旅を通して、やっぱドイツって広いなぁって感じました。NRW州からちょっと外へ出ただけでこんなに時間がかかるとは、ぽんすけの読みが甘かったです。もしこれがデートだったなら、間違いなくふられています。しかも、往復ビンタ付きで・・・。一人旅でよかったです。さて、アーヘン&ケルンの旅のブログも終わり、そろそろ新しいテーマのブログを作りたいと思っています。芸術の秋ということで、ベートーヴェンのふるさとのBonnへの旅日記(9月21日訪問)を書いていこうかなって思っています。もしぽんすけに行って欲しいところがあれば、ご意見をお聞かせください。でも、砂漠の真ん中とか、北極とか書かないで下さいね。では、また。
September 29, 2008
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おはようございます。今日は少し雑談を書いていきたいと思います。その壱昨日、男ばっかりの日本人3人で市内のステーキ店へ行き、会食をしました。みんな理系出身の化学者です。だからと言って、話す内容は最新の化学事情を話したり、化学の将来性を語ったり、あるいは自分達の研究成果について議論するわけでは決してありません。話すことがあまり得意でないぽんすけは、この3人の中ではおとなしいほうです、本当に。では、どんな話をした・・・ではなくって、聞かされたのかというと、(1)ヨーロッパ旅行の話、(2)うまいコーヒーのいれ方(笑)、(3)ルール工業地帯はテロリストが住んでいて危険(驚)、(4)恋人ほしいなぁ~(涙)の話題です。1~3についてはブログで語るまでもないので、省略します。4も特に語る必要はないのですが・・・。でも、ブログに書いちゃいます。「恋人ほしいな~」の話題ですが、まずこの周辺に日本人女性が住んでいるかどうかの話題から始まりました(コレは重要)。デュッセルドルフは言わずと知れた日本人の街で、5000人以上の日本人が住んでいます。し・・か・・し・・、そのうちのほとんどが家族連れ、つまり既婚者が多いからダメだという結論に至りました。次の候補地はミュンスター。ここは、ミュンスター音楽大学があり、音楽を学んでいる日本人が多いそうです。でも、音楽を学んでいる人はみんなお嬢様で、トレーニングは超ハードで、大きな夢を持った自分に厳しい人が多いから、我々のような変な日本人とは付き合ってくれないとのこと(消極的な結論やな~)。学生がダメなら、ドイツで仕事に励んでいる未婚者なら?と言う話題に切り替わりました。ん?ちょっと明るい兆しが・・・。いろいろと議論が続いた結果、そのような女性はハンサムなドイツ人を彼氏にして結婚してしまうから、我々には無理という結論に達しました。その弐Muelheim→モスクワ→ウラジオストック→富山→ぽんすけの実家・・・という列車&船&バスの旅計画については、ちょっと前のブログに冗談半分で書きましたが、最近本気になってきました。ウソから出た誠ではないですが、行くとしたら来年の夏辺りかなって真剣に考えております。もちろんいろんな国のいろんな街で途中下車をしながら、長い旅を楽しみたいと夢見ています。昨日の会食でちょっとそのことを話したら、ロシアに入るのにビザが必要だよって助言をもらいました。観光ビザを取るのは面倒くさいけど、旅好き、乗り物好きのぽんすけにとっては1つの憧れでもあります。その参来週の3連休をどうやって過ごすか??。ドイツにも青春18きっぷモドキがあります。その名はHappy-Weekend-Ticketっていいます。これは日本のような期間限定ではなくって、自分の好きな土または日曜日に(月~金曜日は使えません。)、ドイツ国内の全路線で使えるという大変お得な一日乗車券です。ただし、特急列車への乗車はできずに(これは日本と一緒)、快速と普通列車のみ有効という過酷な旅を好む人向けの切符です。一番のメリットは、この切符1枚で最大5人まで使えて、35ユーロというお得な料金です。しかし、独り者には何のメリットにもなりませんが・・・。この切符の詳細はここをクリック(英語のサイト)してください。これ以外にも各州乗り放題のチケットもあり、詳細はここをクリック(英語のサイト)してください。前回のブログのアーヘン&ケルンの旅ではNRW州の乗り放題切符(23.50ユーロ)を使いました。ぽんすけの行ってみたい街をDB(鉄道会社)のホームページで調べてみました(すべて特急列車は使用していません)。候補1.Muelheim 06:16 → トリアー 10:09 候補2.Muelheim 06:16 → フランクフルト10:34候補3.Muelheim 06:45 → ドレスデン 16:39 (こりゃ、大変だ)候補X. Muelheim 00:00 → あなたの街 候補Xのあなたの街というのは、今このブログを読んでくださっているあなたの街です。日本にお住まいの方は、Muelheim→モスクワ→ウラジオストック→富山→あなたの街ということになりますね。まっ、こんな感じに調べて、遊んでいます。ぽんすけって暇人やなぁ~。明日は遠くへぶらりとお出かけしますので、明日のブログはお休みします。良い週末を。
September 27, 2008
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陽は西に傾き始めてきた!!。地図を片手に、急ぎ足で次の目的地へ向かう。すっかりケルンの街並みの中に溶け込んでしまったぽんすけさん、次はどこを目指すの?こんにちは、ぽんすけです。ケルンの見所は大聖堂だけではありません。3つの美術館と2つの博物館があり、いずれも歩いて行ける距離に位置しています。せっかくケルンに来たのなら、ドイツ屈指の美術品を鑑賞しながら午後のひと時を過ごしたいものです。1.ローマ・ゲルマン博物館 (ローマ時代の遺跡・美術品を展示)2.ヴァルラーフ・リヒャルツ美術館 (ケルン派・ロマン派・印象派の美術品の展示)3.チョコレート博物館4.ルートヴィヒ美術館 (現代アートの展示)5.シュニュットゲン美術館 (宗教美術品の展示)時計の針は午後3時を指しています。博物館・美術館がこの辺りにあるはずなのに、人通りは意外と少ない!? そして、どんだけ歩いても美術館に到着しない・・・。おかしいなぁ~。はい、また道を間違えてしまいました。南に向かって歩いていかなくてはいけないところ、西へ向かっていました。一人旅歴10年を誇るぽんすけですが、いつまでたっても地図の見方が分からない、ホントにダメな旅人です。1時間以上ケルンの街並みを彷徨った後、ヴァルラーフ・リヒャルツ美術館になんとか到着ゼーゼー。7.50ユーロ支払い、中へ。そこにいた案内員の方に写真をとってもいいかと聞いてみたら、「地下の美術品は撮ってはいけないけど、それ以外はフラッシュ無しなら撮ってもいいよ。」と教えてくれました。と言うことで、ぽんすけ、写真を撮りまくり(笑)。 この美術館、昔からずっと来てみたいと思っていたんです。14~16世紀の『ケルン派』と呼ばれる宗教絵画、19世紀のロマン派、リアリズム派、印象派などの作品がたくさん展示されています。抽象画の嫌いな僕にとっては、大満足の美術館です。 たくさんの美術品の中で、僕が一番気に入った作品はコレ。女性の表情の描写がスゴイと感じました。遠くを見つめる目から、女性の強さみたいなものを感じてしまう・・・。しかも、こういう人、タイプなんです。横にいる男性は、描く必要はなかったと思う(笑)。 ケルンの街並み 縦長の家もなんだか面白いこの日は5つある博物館・美術館のうち、ヴァルラーフ・リヒャルツ美術館しか行けなかったです(道に迷ったからね)。でも、とっても楽しかったなぁ。夕焼け空に包まれたケルンの街並みはどこか寂しさを感じます。もう短い夏も秋も終わり、冬へ向けて季節が動いているのです。「明日からまた仕事だね」って自分に言い聞かせ、夕闇の中ケルンを去りました。 夕闇につつまれた聖マルティン教会 ケルン中央駅のプラットホームアーヘン&ケルンの旅ブログはいかがでしたか?今日はいつもよりもブログの更新が早いのでは?と思われた方もいらっしゃるでしょう。実はこれから日本人3人で、ステーキ屋さんで会食をすることになっております。と言っても、男ばっかりの華のない会食ですが・・・
September 26, 2008
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今日はケルン(Köln)の発音について書いていきたいと思います。少し前の話ですが、ドイツ人の友達に「ケルンに行きたいと思っているんだ。」って言いました。すると、「えっ?どこに行きたいって?」と聞き返してきました。僕の発音が悪いから通じないんだと思い、語調を変えて、「ケルン。ケル~ン。ケ~ルン。ケルルン・・・。」と言ってみました・・・・・でも、どれも通じず。結論から言いますと、「コォロ~ン」が正しい発音なんです。全然違うやん。そういえば、オーデコロンっていう香水がありますね?このコロンって言うのは、まさにケルンのことで、フランス語で「ケルンの水」という意味になります。ちなみにオーデコロン発祥のお店は今でもケルン市内にあり、現役の香水店として多くのお客さんを集めています。その店の名前は「4711」と言います。変な名前と思われたかもしれませんが、実はこの名前にはこんなエピソードがあります。オーデコロンの歴史の始まりは1792年。当時、ケルン市内のブロッケン通りに店を構え香水の販売をしていました。ところが数年後、ナポレオン軍がケルン市内に侵略し、街を占領してしまいました。これによって、店の住所が4711番地へ変更されました。それ以来、その番地が店の名前になり、現在に至っているということです。オーデコロンは香水の代表作のようなもので、ナポレオンをはじめ、詩人ゲーテや作曲家ワーグナーにも愛用されていた逸品だそうです。4711のお店にはまだ行ったことがありませんが、そのオフィシャルホームページを見てみると、4711の店内はミニ博物館になっているようで、毎週土曜日、午後1時からオーデコロンのガイドツアーがあるそうです。これは是非一度行ってみたいですね。ぽんすけは、オーデコロンのような高価な香水よりも、女性にモテモテになるフェロモン香水がほしいのであります。全身ベタベタになるまで塗ってやる~。
September 25, 2008
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ドイツNRW州の南に位置するケルン市は言わずと知れた観光名所となり、世界各国から多くの観光客を集めています。一目だけでも大聖堂の荘厳な姿を見てみたいと思うのは皆同じで、僕もその一人でした。大聖堂はいろんな感情を抱いた人を差別することなく受け入れて、そして数え切れないぐらいの人々に感動と希望を与えてきました。新婚旅行でしあわせに満ちた人も、傷心旅行で傷ついた心をもった人も、きっとみんなこの大聖堂を見て感じることは一緒だと思っています。 大聖堂の内部 (只今、ミサ中ですので、お静かに・・・)さて、現存の大聖堂は3代目で、初代の聖堂は4世紀に建築されたらしいです。現存の大聖堂の建設は1248年に始まり、完成したのは600年以上も先の1880年です。なんだかスペイン・バルセロナにある「サグラダファミリア大聖堂」を連想してしまいますね。サグラダファミリア大聖堂はガウディが1882年に着工し、今も建設中で、さらに100年、200年はかかるだろうと言われています。完成した頃には僕は生きていないよ~。ケルン大聖堂にせよ、サグラダファミリア大聖堂にせよ、なんだか芸術にこだわり続けるヨーロッパ人のロマンを感じてしまいますね。 ケルン大聖堂は1996年に世界文化遺産に登録されました。ところが、2004年になるとユネスコの危機遺産リストに掲載されてしまいました。その理由はケルン市の経済成長に伴い、高層ビルの開発が進んで、大聖堂の景観を損なってしまったからです。これは経済成長に伴う京都の景観問題と類似しています。これに対してケルン市の対応は迅速で的確でした!すぐに建設計画を縮小化して、大聖堂周辺を大きく改善させることにより、2006年に危機遺産リストから除外されるようになりました。パチパチパチ・・・(拍手) 尖塔の高さは157m!! 爆撃から逃れたステンドグラスケルン大聖堂の歴史を紐解くと、なんだか日本の過去と類似する点がたくさんあります。例えば、南塔にとりつけられていた鐘ですが、第一次世界大戦の際に接収されて、溶かさてに武器として用いられました。渋谷駅前の忠犬ハチ公の銅像も確か同じような運命にあいましたよね。もう1つの類似点は第二次世界大戦による英米軍の攻撃を受けて、大聖堂の内部が激しく壊されたことです。でも、幸運にも全体的に崩れ落ちなかったために、戦後に懸命の修復がされて現在に至っています。でも、戦後直後の修復だったために瓦礫から集めたボロボロのレンガで修復を行っていたために、その耐久性が懸念され、さらに現在修復が進められています(特に塔の頂上あたりを)。 509段のらせん階段を使って尖塔に登りました 大聖堂の鐘(今でも時を知らせます)問題はステンドグラスです。これも戦争により一部粉々にされました。その修復のために、ドイツを代表するの芸術家ゲルハルト・リヒターに依頼し、彼にステンドグラスのデザインを頼みました。本来なら聖書にちなんだデザイン(イエス・キリストの生涯など)になるところが、市松模様のステンドグラスに置き換わってしまいました(あちゃ~・・・)。これについては、否定的な意見もあるそうで、元どおりの聖書にちなんだデザインに戻すべきとの声もあるそうです。 尖塔(157m)からの眺め・・・目の前にはライン川が優雅に流れていますケルン大聖堂のいいところは、たとえミサ中でも、聖堂の中に入りたい人を拒まないところです。神は人を選ばないっていう精神に基づくのかなぁ?僕は夕方6時過ぎにもう一度大聖堂に戻ったのですが、ちょうどミサの最中でした。キリスト教徒でない僕を含め他の観光客の人たちは、後ろの方でミサの光景を見学できます。なんといっても教会の隅々まで響き渡るパイプオルガンの音、そして賛美歌はみんなの心を癒してくれます。 ステンドグラスから光が差し込み、教会はピンク色に輝いている。 ステンドグラスからの光って、瑠璃光って言うんだよね?ぽんすけさん、この大聖堂でちゃっかりお願い事をしてきました。燃えるような恋がしたいと・・・。チャンチャン♪
September 24, 2008
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今日は祝日ですね。でも、ドイツで踏ん張っている僕にとっては関係のない話で、ドイツでは秋分を祝日に指定していません。ちなみにドイツの次の祝日は10月3日(金)、ドイツ統一記念日です。・・・と言うことは、3連休ですね♪♪ どこかお泊り旅行でも行こうかなぁって思ってしまいます。ベルリンに行けば、何か記念イベントなどをやっているのかもしれませんね。では、今日もぽんすけの旅日記を書いていきます。アーヘン中央駅へ戻り、ケルンへ向かう列車を待っていました。その間、列車の線路をずっと見つめていたんです。「この線路、ずっと遠くの国まで続いているんだよね」って思いながら・・・。ヨーロッパ各国はもちろん、北朝鮮、中国にもこの1本の線路が続いているはずです(ロシアからのシベリア鉄道がこれらの国に乗り入れています。)。切符さえ持っていれば、ここからユーラシア大陸のいろんな国にいけるなんて想像できないよ~。 アーヘンの子供達 ソーセージ型ゴミ箱(笑)ここで、ちょっとDB(日本で言うJRのようなドイツの鉄道会社)のホームページで、僕の住んでいるMuelheimからロシア東部のウラジオストックまでどれぐらい時間がかかるのか調べてみました。その結果・・・、乗り換え回数はたったの2回だけ。えっ!!以外にも少ない。でも、191時間03分かかる(笑)。ウラジオストックから、富山県の伏木行きの船が出ていたはずだから、それに乗って日本に帰国もできるやん。一度、飛行機を使わずに、帰国してみるのも面白いかもしれないです。 ぽんすけさん、マジ??さて、話を元に戻して、列車の旅の一番の問題点は、時間通りに列車が来てくれないことです。12:10発の快速列車に乗る予定でしたが、列車の発着を示す表示板には20分の遅れと表示されています。「12:30発だね」ってため息をつく。列車が来なくても誰も怒ったりしない・・・、みんな楽しそうに会話をしている・・・それってドイツ人の心が広いから? ベルギー行き列車 結局12:49発の列車に乗ることに結局12:10発の列車は来てくれず、12:49発の別の列車に乗ってケルンへ向かいました。ケルン中央駅に到着し、人の多さにビックリしながらもケルン大聖堂を目指す。駅を出ると、目の前には巨大な大聖堂が!! これが、ケルン大聖堂だぁぁぁぁぁぁぁぽんすけ、この日2つ目の世界文化遺産に到着です。この写真、下のほうに写っている人と比較したら、いかに大聖堂が巨大であるかって分かりますね。この大聖堂を全て写真に収めるには、200メートルも後ろにさがらないとダメなんです。みなさん、大聖堂の中を見てみたいですよね?でも、今日のブログはこれでおしまい(笑)。次回、大聖堂の内部の素晴らしい光景をお見せします。次回をお楽しみに。
September 23, 2008
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何かに夢中になっていると、嫌なこと、悲しいこと、辛いこと、楽しかったことも全て忘れさせてくれる。旅はいつも僕を夢中にさせてくれて、疲れた心を癒してくれて、時に希望を与えてくれる。 一人旅ってさびしくないの?って思うこともある。でも、一人きりになってはじめて分かったことはたくさんある。では、今日もぽんすけさんの旅の続きを書いていきます。まだケルンに向かう列車まで時間があり、もう1つ何か見れるかもしれない・・・。市庁舎(Rathaus)ならここから近いし、大聖堂と同じく見ごたえはあるはず。 これがアーヘン市庁舎じゃ!!アーヘン大聖堂から北へ歩くこと数分、石造りの巨大な市庁舎が見えてきました。「おぉ~、すげ~!!」と思わず声が出てしまうくらい。市庁舎を遠くから眺めてみると、黒ずんだ壁が歴史の深さを実感させてくれます。そして壁には50体の彫刻が取り付けられていて、これらはアーヘンで戴冠された皇帝を含む50人のドイツ王の彫像だそうです(アーヘンガイドブックより)。 アーチ型の壁には壁画が・・・ 天井絵も素晴らしいよく見ると、次から次へと人が市庁舎の中に入っていく!?これは、もしかしたら中に入れるかもしれないと思い、ぽんすけも人の後に付いて中に入ってみる。すると、幸運にも一般公開されていて、確か2ユーロ払ったと思いますが、市庁舎の内部を見学できました。階段を登り2階へ上がると、踊り場や大ホールに大きな壁画がいくつか描かれていて、おそらくフランク王国の繁栄や戦いを描写したものと思われます。まるで教会を思わせるようなアーチ型の天井、そして華やかな天井絵、どれもこれも心奪われる素晴らしさで、ドイツ人の美のこだわりと言うか、芸術性の豊かさに圧倒されてしまいました。 市庁舎内部 王冠これって本当に市庁舎?って思えるほど、日本の市役所とは比べ物にならないほど素晴らしく、まるで宮殿の中を散策しているような気分で、十分に楽しめました。秋風の吹く中この街を去り、ケルンへと向かいました。続きはまた今度。腹へった~。
September 22, 2008
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かつてはカール大帝のゴージャスな宮殿が建ち並んでいたアーヘンですが、街の姿は歴史とともに代わっていくもので、観光スポットとなっている旧市街を除けば近代的なビルが建ち並ぶ普通の街に変わってしまいました。アーヘンの歴史が色濃く残る旧市街ですが、今では半径数百メートルの中に納まってしまうくらい小さな規模になってしまいました。その中にあるアーヘン大聖堂はドイツで一番最初に世界文化遺産に指定されて(1978年)、その歴史的・芸術的価値が高く評価されています。アーヘン大聖堂が作られたのは800年。日本の歴史年表と照らし合わせてみると、平安京へ遷都されてから数年後のことです。この時代はアーヘンを含めたヨーロッパ諸国にとっては激動の時代で、このことはフランスの叙事詩『ローランの歌』でも知ることができます。さて、ぽんすけさんですが・・・大聖堂を一目見ようと、足早に石畳の坂を駆け上がりました。そして、大聖堂を目の前にして、写真を数枚とってため息をつく・・・。聖堂の壁にはたくさんの彫刻が細部にわたって施されていて、本当に見事です。天高くそびえ立つ聖堂を見上げては、カメラのシャッターをきる・・・・・。 ガイドブックによると、大聖堂の内部は黄金に輝いていて、当時では前代未聞の27 mのステンドグラスが輝いているらしい・・・・・・。これは絶対見ておかないと後悔すると思い、入り口へ向かって歩いていくと、門番が2人立っていました。彼らに中に入れてほしいと告げると、今はミサ中なので観光客は入れないと言うではありませんか。|||||||||||ぇ~~||||||||||| ちなみに、月~土曜日は11時から、日曜日は13時から一般公開されます。只今の時刻は、11時(日曜日)。あと2時間待たなくてはいけないけど、ケルン大聖堂も見たいし・・・。決めた!またの機会に訪れることにします。旅はいつも楽しいものとは限りません。時に悩むこともあります。神はぽんすけに「またアーヘンに遊びに来なさい」と招待してくれた。そう心に言い聞かせ、アーヘンを去ることにしました。
September 21, 2008
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列車の路線図を広げてみる。そして、ココと、アソコと、そしてコッチも行ってみたいなぁっていろいろと想像してみる・・・・・・。それが旅の始まりです。そして、旅の中でいろんな人に出会ってたくさんのやさしさをもらって、そして絶景を見て胸いっぱいに感動して、美味しいものをたくさん食べて元気を付ける。旅が終わり、想い出はそっと心の中にしまっておく・・・・・。 こんにちは、ぽんすけです。さて、先週日曜日にアーヘン(Aachen)とケルン(Köln)に行ってきました。その旅は早朝に出かけて夜遅くに戻ってくるという過酷なもので、朝5:16発のアーヘン行き快速列車に乗る予定でした。その前夜、目覚まし時計を4時半にセットし、深い眠りに入りました。そして・・・翌朝・・・目が覚めて・・・時計を見ると・・・・||||||||||ガーン||||||||||時計の針は7時45分!??目覚まし時計、鳴らなかったの!?そんなことってあるの~?。 試しに目覚ましの針を7時45分に合わせてみたけど、音沙汰なし。そして、叩いたら目覚まし時計が目覚めてくれたらしく、ピロリロリン~♪って鳴り出した!!目覚まし時計よ、お前も寝坊か!慌てて顔を洗って、歯を磨いて、ひげ剃って、服を着替えて、ダッシュで駅へ向かいました。8:16発の快速列車には間に合ったものの、3時間の遅れ!。「あ~ぁ」って嘆きながら、窓から差し込んでくる朝日に目を細めながら、列車の窓から景色を眺めていました。 Muelheim中央駅8:16 列車の中で・・・列車はケルン中央駅に到着。すると乗客が急に少なくなり、列車の中は急に静かになりました。列車は森の中を抜けると、馬が朝日を浴びながらのんびりと遊んでいる横を通り過ぎ、そして青く広がる大空の下で緑色に輝く畑が広がる中を抜けて、列車はどんどん西へ走っていきました。車窓の景色を眺めながら、いろんなことを考えていると、アナウンスが入り、まもなく列車が終着駅に着くとの事。アーヘンはドイツ最西端の町で、そのお隣はベルギーです。 Köln-Aachen間の車窓 煙がモコモコと・・・アーヘンの朝は静けさに包まれていて、人もあまり歩いていないです。朝日で黄金色に輝く街並みを見ながら、足早に大聖堂へ向かいました。その途中、真っ白に輝く市立劇場を発見。でも、お目当ては、そこではなくて、もう少し先にある大聖堂。でも、その前に、少し立ち寄りたい場所があります。 Aachen中央駅 市立劇場 実はアーヘンは温泉街なのです。日本のように温泉饅頭をふかしているわけではなく、旅館が建ち並んでいるわけでもなく、全く温泉街といった雰囲気は感じられず、本当に温泉が沸いているの?って疑問に思ってしまうほどです。しばらく歩くと、Friedrich-Willhelm広場に到着。そこで何やら不思議な建物を発見。ここら辺に泉源があると聞いたけど・・・あっ、あった! Friedrich-Willhelm広場 ライオンの口から温泉が出ています 黄金のライオンの口から何やら出ているのは、温泉のはず。さっそく手ですくって口に含んでみる・・・「あっ!硫黄の香り!! そしてちょっと塩ぱいけど、暖かい!これ、すごく懐かしい~、日本の温泉とほとんど同じ、なんだか日本を思い出す~。」何度も手ですくっては、口に含み・・・一人で郷愁に浸っていました。近くにいたドイツ人は、「変な日本人が来た」と思っていたことでしょう。(注)飲みすぎはダメです。この夜、下痢に悩まされました。公衆浴場はあるんだけど、日曜日はお休みらしいです。なので、温泉入浴は次回のお楽しみにとっておきます。ちなみに、日本のように全裸で入るのではなく、ここは水着の着用が義務付けられています。日本の温泉に馴染んだものにとっては、悩ましいところですが・・・。つづきは、また次回書きます。多分、アーヘンの大聖堂などを綴っていくと思います。では、おやすみなさい。
September 20, 2008
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昨日のブログの続きです。ラインタワーを出たのは夕方6時頃。冷たい南風に身を縮めながら、薄曇りの中ライン川沿いをしばらく歩くことにしました。ライン川は遥か南のスイスにあるアルプスのトマーゼ湖から始まり、フランス、ドイツ、オランダを通り北海まで流れています。 この地区はかつてライン川の大型港で、交通や貿易の要所となった場所です。今ではその役目を終えてしまったけど、その名残として大型クレーン車や貨物列車のレールが残されています。ライン川を走る大型船は、もはやここに立ち寄ることはなく、かつての活気は遠い昔の記憶となったのでしょうか・・・ ここは若者に人気のスポットとは聞いていたけど、何だか寂しさを感じてしまいます。僕が今歩いているのは『Medienhafen』と呼ばれている地区。その名前の通り『メディアの港』です。この地区にはローカルテレビやラジオ局のスタジオや事務所があり、かつてはCNNのオフィスもあったとか。昨日のブログで紹介したラインタワーも現役のテレビ塔として活躍しています。 ドイツの天気は本当に変わりやすいのです。さっきまで曇っていたのに、すぐに晴れ間が広がったり・・・。なんだか幻想的だけど、まっ、これもドイツ的です。さて、この地域の中で最も目を引くのがちょっと不気味な格好のビルです。白・銀・赤の3色のビルはノイアー・ツォルホーフ(Neuer Zollhof)と呼ばれていて、カリフォルニア出身の著名な建築家フランク・ゲーリー(Frank O. Gehry)の設計によるものです。 ピサの斜塔を思わせるような傾いた白いビル、そして夕陽を反射する鏡張りのビル、そして「積み木」を積み上げたような赤いビル。どれもこれも面白い反面、少し不気味さも感じられます。それが建築芸術の真髄なのかもしれませんね。 この日は本当に寒かった・・・。ちなみに今日のDuesseldorfの最低気温は4℃だそうです。同じくドイツのミュンヘンでは、今週土曜日の最低気温がマイナス1℃まで下がるそうです。まだ9月中旬だと言うのに・・・・・・おぉ~寒~。 次回はアーヘン&ケルンの旅を綴っていきます。お楽しみに。
September 19, 2008
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先週の土曜日、久々にお出かけをしました。もう1ヶ月近くも僕の住んでいる街、Muelheimから外に出ていない・・・。コレではダメだと思い、どこかへ行ってみたいと思っていました。行き先はどこでも良かったのですが、ドイツの中で一番馴染みのあるデュッセルドルフに行くことにしました。最寄り駅から電車に揺られること30分、デュッセルドルフ中央駅に到着。相変わらずスゴく混雑しています。人ごみをかき分けて、駅の外に出て、ただあてもなくブラブラと街を歩いていたら、何故か道に迷ってしまいました。約1時間ぐらい町の中を彷徨っていると、ラインタワーを発見!あれを目印に歩けば、ライン川に出られるはずだと思い、そこへ向かうことにしました。高所恐怖所のくせに高いところに上ってみたいというのは、すごく矛盾しているけど、でも遥か上から眺める街並みはどんなのだろうって、この目で確かめてみたくもなります。空高くそびえ立つラインタワーの誘惑に負けて、チケットを買い、てっぺんまで登ることに。早速エレベーターに乗り、168 mのところにある展望台へ行きました。意外とエレベーターの速度が速いことにビックリ!?さすがSEIKO製のエレベーター(笑)。 ちなみに、右写真のモデルさんですが、公衆電話の上に乗っている人形です!展望台の内部ですが、なんだか大阪のエッフェル塔(通天閣)とよく似ています(苦笑)。ちなみに通天閣って、あのフランスのエッフェル塔を模倣して作られたんですよ。これ、実話。 ラインタワー入り口 展望台 168 mです!遥か上から眺めると、新しい発見があるものです。ライン川があんなにクネクネと曲がっているなんて、知りませんでした。遥か遠くには石炭の精錬所があるらしく、大きな煙突からモコモコと煙が上がっていました。もしかしたらケルン大聖堂が見えるのでは?と思い、遠くを見渡しましたが、残念ながらその姿形を望むことはできませんでした。実はその翌日、ケルン大聖堂を訪れることになるのですが・・・(ちと笑い)。 街のアパートが規則正しく並んでいるのも面白いし、「あんなところに教会があったんだぁ」って新しい発見もあり・・・、気付いたら1時間も展望台をグルグルを回っていました。展望台にも小さなカフェがあるので、この景色を眺めながらケーキとコーヒーを味わうことができます。 ちなみにラインタワーの最上階は高級レストランになっていて、ほとんどのお客さんがその下の展望台で降りることになるのです。デートするなら、デュッセルドルフの夜景を横目に、美味しい料理を食べながら・・・・・って、その前にお相手を見つけなければ・・・今日はデュッセルドルフの夜景を夢みながら、眠っていると思います。では、また。
September 18, 2008
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この前、集合写真を撮りました。ぽんすけさん、どこにいるのかわかりますか? 後列の真ん中にいます。この人がぽんすけさんです↓では、また。*このブログを信じた人、過去のブログをよ~~く読みなされ。
September 17, 2008
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お久しぶりです。誕生日以来のブログ更新ですね。先月は仕事(研究)が遅れているので、1日も休まずに研究に没頭しておりました。格好よく言えば化学者としてのプライド、悪く言えばバカだから実験に失敗したと言うことです(笑)。いつもなら、毎年8月は休みをとって旅行に出かけるのですが・・・。昨年は山陰一人旅、一昨年は九州一人旅でした。でも、これって、一人旅ばっかしじゃないかって、自分でもあきれてしまいます。9月からお天気も穏やかになり、青空の広がる日が戻ってきました。このチャンスを旅行に生かさないわけにはいけません。ということで、毎週末はどこか遠くへお出かけをしようと意気込んでいます。天気が良いのは問題ありませんが、朝晩の冷え込みが厳しく、昨日目覚めたら窓が曇っていてビックリ。冬のコートがそろそろ必要かなって思っています。さて、お知らせがあります。 来月、結婚します 僕じゃないですよ(笑)。僕の上司のオオカミギャングさんです。58歳にしてご結婚(再婚)されるそうです。来月吉日に2度目のバージンロードを歩くことになります。新妻となる人は生物学者で、スペインで研究をしているらしいです。「あの2人、できているのでは?」という噂は聞いていましたが、まさか本当だとは思いませんでした。
September 15, 2008
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