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年末年始は日本で過ごすことにしていますので、航空運賃の見積もりを旅行代理店にお願いしました。4月にドイツに来たときは仕事で来たので、その旅費は払ってもらったのですが、今回は休暇と言う目的で日本に滞在するので、旅費は自費になってしまうのです。そのような理由で、なるべく安いフライトで帰国をしたいと旅行代理店にリクエストをしました。今日、そのお返事を頂いてビックリしましたね。_____________________________________ぽんすけ様お問い合わせ有難うございます。チャイナ航空(CA)北京経由名古屋行きですが、次のようなスケジュールです。デュッセルからフランクフルトは電車になります。CA966 FRA/PEK 1440/0720+1CA159 PEK/NGO 0825/1220CA160 NGO/PEK 1320/1555ここで10時間待ちになります。CA965 PEK/FRA 0200/0545 航空券代 410EUR (電車代込み)空港税 445EUR----------------------合計 855EUR_____________________________________ 国際便の航空券の値段よりも空港税の方が高い さて、気を取り直して・・・、今日はライン川の夕暮れ時の景色をお見せしたいと思います。ライン川が秋の夕日で真っ赤に染まってくれて、誰もいなくなった街並みを一人で散歩していました。ここにどんな川魚が住んでいるのか知りませんが、2人の夜釣りの人たちが竿を投げていました。 今日のブログは解説をすることも意見を述べることもありません。ただ、この写真の景色を見て楽しんでいただけたら、それでいいのです。日本ほど美しいとは思いませんが、紅葉が始まっていました(9月28日撮影)。この日、自宅に着いたのが夜中の1時前でした。朝の5時に家を出たので、約20時間も一睡もせずに旅をしていたことになります。全てのお城が山の上に建っていたので、その山の上り下りだけでも大変だったのに・・・。今思うと、すごいエネルギーだなって自分でもビックリしてしまいます。明日はブログをお休みさせていただきます。では、また。
October 28, 2008
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こんばんは。ライン川沿いの古城について書く前に、今日も余談を書いていきたいと思います。雨の日曜日は大変退屈だったので、今日は長いブログになってしまいました。無理をせずに、何回かに分けて読んでいただけたらと思います(笑)。あの事件以来、ドイツでの散髪を躊躇してしまうようになり、約4ヶ月間も散髪をしていませんでした。しかし、ついに先週の土曜日に散髪をしてきました(祝)。ドイツの散髪屋なんかに行ったら何をされるか分からないので、日本人理容師さんにカットをお願いした方が安心&安全だと悟ったぽんすけは、日本人が多く住んでいるDuesseldorfに行きました。店の入り口に、「男性カット35ユーロ」と書いてあります。前回、ドイツ理容師にやってもらったときは8.50ユーロだったので、約4倍の値段がしますが、ここはお金がどうのこうのと文句を言ってられません。やっぱり日本人が経営されているお店が一番いいですね~。全部日本語で通じますから。この日、僕の髪を切ってくださったのはあずささんと言う女性理容師さんでした。女性の理容師さんに髪を切ってもらうのは約10年ぶり。実は彼女、昨日ドイツに到着したばかりで、その翌日から仕事をしているのだと言います。スゴイ・・・パワフル。モスクワ経由でドイツ入りをされたそうですが、モスクワ空港で18時間も次のフライトを待たれていたそうです。「寒かった~」とそのときの想い出を語ってくださって、モスクワ空港は隙間風がビュービュー入ってくるので、お酒無しでは18時間も過ごせなかったらしいです。その後、ビックリするようなお話もしてくださったのですが、人のことを遠慮無しにブログで書くのは申し訳がないので、黙っておくことにします(笑)。帰り際にあずささんの名刺を頂いて、次回もここで散髪をしようと考えています。 さて、ライン川の古城巡りですが、今日で最終回です。本当のところ、ライン川に点在している古城の半分も見ていないのですが、時間切れということでザンクト・ゴアルスハウゼン(St. Goarshausen)の見所を少し観光したら家路につくことにしました。昨日ご紹介したブラウバッハ駅から列車に乗ってザンクト・ゴアルスハウゼンへ向かいましたが、その途中ライン川と対岸の景色が望めて、山の斜面に広がるぶどう畑の景色は本当に素晴らしかったです。 ライン川東線の車窓の景色山の斜面に広がるぶどう畑がとても綺麗でした。これからライン川沿いの古城巡りをされる方のために1つだけ注意点を書きたいと思います(それ以外の方は読み飛ばしてください)。ライン川の東側にあるのが「ザンクト・ゴアルスハウゼン(St. Goarshausen)」で、その西側にあるのが「ザンクト・ゴアール(St.Goar)」です。地名がよく似ていて、僕も当初混乱しましたが、全く違う町なのでご注意ください。ちなみにこの2つの町は姉妹都市で、両方の町を渡し舟で往来することができます。もう1つ言うと、バッハラッハ(Bachrach)とブラウバッハ(Braubach)も名前が似ているので注意です。 夕焼けに包まれたザンクト・ゴアルスハウゼン(St. Goarshausen)の街並みザンクト・ゴアルスハウゼン駅から南に200メートルほど行けば、information(観光案内所)があり、そこでこの周辺の情報を集めることができます。でも、僕がこの町に着いたのは夕方の5時をまわっていたので、残念ながら閉まっていました。この辺りにはおしゃれなレストランやホテルもあり、古城巡りの宿屋として選ぶのもいいと思います。しかし、冬季はそのほとんどのホテルが休業するそうなので、ご注意ください。 町の背後にあるネコ城(Burg Katz)この町の面白いところは、「トムとジェリー」のアニメを思い出させるところですね。実はネコ城とネズミ城が同じ町にあるのです。その由来について簡単に説明しますと、この辺りの有力な領主カッツェンエーレンボーゲンが14世紀にお城を建て、彼の名前の一部「カッツ(Katz)」がドイツ語でネコを意味することから、このお城がネコ城と呼ばれるようになったそうです。ちなみにカッツェンエーレンボーゲンを全訳すると「猫のひじ」という意味になるそうです(笑)。一方、ネズミ城ですが(この日は時間切れで行けませんでしたので写真はありません)、ネコ城から狙われた位置にあるので、ネズミ城と名付けられたそうです。 白い塔の背後にネコ城が・・・・上の写真ですが、この白い塔のことを「ネズミの塔」と勘違いをしていました。本物はもっと上流にあるんですね。こちらもネコ城から狙われた位置にあるから、ネズミの塔と名付けてもいいような気もしますが・・・。 ローレライ登山口(これは散髪前です) ローレライが転落されたと言われる崖からの眺めこの町には有名な伝説があります。それはローレライ(Loreley)伝説です。クレメンス・ブレンターノ(Clemens Brentano)作のLore Leiの物語を要約すると以下のようになります。バッハラッハという小さな町にローレライという美しい女性が住んでいました。ローレライはその美しさからたくさんの求婚されましたが、彼女が愛していたのは城のそばに住む若い騎士でした。ある日聖職者からも求婚されましたが、それを受け入れたくないローレライ。その態度に怒りを覚えた聖職者は、彼女を魔女として訴え、裁判を起しました(昔、ドイツでは魔女狩りと言うのが実在したそうです。魔女と断定されたら、塔の中に閉じ込められ、火あぶりにされて燃やされ、多くの女性が命を落としたとか・・・。)。その裁判の結果、修道院送りを言い渡され、何とか命拾いをしました。その修道院へ向かう途中、崖の上からライン川を眺めていると、彼女が愛していた騎士が船に乗って崖に近づいてくるのが見えました。するとローレライは騎士に向かって両手を広げて崖から落ちてしまい、やがて川の中に消えていってしまいました。 ローレライ像・・・その顔は優しそうに見えるけど、どことなく悲しげにも見える・・・それ以来、崖の上から美しい歌声が聞こえるようになりました。ライン川は今も昔も大型船や小型船が往来する交通と輸送の主要航路。ここを往来する船乗り達は、崖の上から聞こえてくる美しい歌声に魅了され、船の舵取りを忘れて崖や対向船に衝突して、次々に船が転覆していきました・・・。この伝説が生まれた理由はローレライと呼ばれている岩山を登ればすぐに理解できます。崖の上から眺める景色は素晴らしいけど、この崖の下でライン川が急カーブをしているのです。しかもそのカーブしているところの川幅が狭く、そして川床には岩礁が横たわっていて、目の前にはその崖がそびえ立っていて見晴らしが悪いといった具合に、ライン川一の交通の難所です。そして、実際に多くの運船事故が発生したのも事実です。ローレライの岩山ですが、転落防止の柵が設置されていない箇所があり、下手に足を滑らせると、ローレライと同じ運命になってしまうので、注意してください。それと、駅からローレライの登山口まで歩くと40~50分かかり、さらにそこから急な階段を登り頂上まで行くには10~15分かかります。結構、しんどかった・・・。写真のローレライ像はライン川の中洲の端っこにあり、その中州の長さが約1キロぐらいあります(往復2キロかかります)。次回は、ライン川の紅葉&夕焼けを書いていきます。長い文章を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
October 27, 2008
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今日はライン川の古城巡りについて書く前に少し余談をお話したいと思います。Christmas could bring with it a new hazard as you wrap your gifts - X-ray-emitting sticky tape.(クリスマスにプレゼントを包むとき、新たな危険を伴うかもしれません・・・・・X線を発生するセロハンテープ)そんなこと言われたらビックリしますよね。上の英文は僕が愛読している英字科学ニュースNature news 22 October 2008発行の一文です。実は科学雑誌ではトップレベルとされている「Nature」に、セロハンテープを勢いよくはがすとX線が発生するという実験報告が10月22日に掲載されました。なんと手の指のX線写真が取れるぐらいの強度(最大15 keV)のX線が発生するそうで、これはすごい発見で、Nature誌が作成したビデオ(但し英語です)も見られるので、もし興味があれば見てください。ここで少し解説をしておきますと、例えば氷砂糖をトンカチで叩くと光が出ると言うのはよく知られている科学的事実で、このような摩擦により得られる光を摩擦ルミネッセンスと呼んでいます。つまり、セロハンテープを激しくはがすと、その際に生じる摩擦によってX線が出ると言うわけです。でも、安心してください、これらの実験データは真空中で行った場合であって、空気中では被爆するぐらいの高強度のX線は出ないので、通常通りセロハンテープを使ってくださいね。 セロハンテープからのX線 指のX線写真も撮れているちなみに僕と同じ研究所に勤めている日本人研究員の方はX線の専門家なので、ベルリンへの出張から帰ってこられたらご意見を聞いてみます。さて、余談が長くなりましたが、ライン川の古城巡りの旅日記を書いていきます。コブレンツから列車に乗ってブラウバッハ(Braubach)と言う街に来ました。木組みの家が残されている少し古い町といったところでしょうか?決して気取らない、何十年も昔からの景色がそのまま残されている町という印象です。 ブラウバッハの街並み僕が目指すのはマルクスブルグ城です!!。でも上の写真の塔が見えてきたら、道を間違えた証拠です。行き過ぎです!戻りましょう~。実は、マルクスブルグ城へ続く道は本当に分かりづらいのです。特に案内板もなくて、民家に囲まれた路地裏の細く怪しい道を歩いていくと、やがて小さな登山道に出ます。あとはこの登山道をひたすら登ればお城に到達します。もし、徒歩でこのお城へ行かれる方は、Google地図などで一度ご確認されてから行かれた方がいいかもしれません。 山の上のマルクスブルグ城ブラウバッハ駅から歩くと、僕のペースで約20分でこのお城に着きます。でも、このお城へと続くハイキングコースには急な坂道や階段があるので疲れます。ここに来る前に、コッヘムやコブレンツの街をずっと歩いていたので、少し疲労がピークに近づいていました。 大型大砲 お城の調理場ライン川一帯の古城は度重なる戦争で破壊されてしまいましたが、創建当時の原型を留めている唯一のお城はこのマルクスブルグ城です。このお城だけは運良く爆撃を免れたのです。 いろんな植物で作ったモニュメント 古城の外壁・・・・歴史を感じさせますここのお城の見学はガイドツアー形式になっていて、4.50ユーロ支払うと約50分間ガイドさんがお城の内部を見せてくれます。毎度のことながら、その案内はドイツ語のみですが、会計のときに日本語のパンフレットを入手できますので、それをあらかじめ読んでおくといいと思います。その日本語のパンフレットですが、10数年前にワープロで作られたような貧相な印刷物で、それを受け取ったときはかなりガッカリしました・・・・。 卵色が印象的なお城の壁 お城からの眺めは素晴らしかった・・・このお城はライン川沿いに建っているお城の中では、外から見た景観が最も美しいと言われています。しかし、内部はと言うと、お城というような豪華絢爛なイメージはなく、中世時代の高・中流階級の部屋がいくつもあり、決して派手すぎずに控えめで、その当時の面影を色濃く残しているお城でした。 ナイト(戦士) 簡易型の戦闘衣ここのガイドさんがまたまた美人で、この日2回も美人ガイドさんに出会えました。ドイツに長く暮らしていると(と言ってもまだ半年ですが・・・)、最初は全く興味がなかったドイツ人女性も魅力的に感じてしまいます。では、今日はこの辺で・・・。
October 26, 2008
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こんにちは。先日は僕の風邪をご心配してくださり、そしてたくさんのコメントを頂戴しまして本当にありがとうございました。今はすっかり元気になり、いつもどおりに生活していますのでご安心ください。季節の変わり目には毎度のことながら風邪を引いてしまいます。でも一番辛かったのは今年2月にインフルエンザに感染したときでした。以下の話は今年2月のお話です。あの時、最初単なる風邪だと思い市販の風邪薬を服用しましたが全く効いてくれず、風邪の症状は悪くなるばかり・・・。あの夜、真冬だと言うのに汗がすごくて、体温を測ってみると39℃以上もありビックリしました。でも運悪くその翌朝は日曜日だったので病院が閉まっていて診察が受けられない・・・。そこで、自宅でネット検索をして急患病院を探し、電話で診察ができることを確認してから出かけました。しっかりとマスクをして、モノレールに乗って大阪・豊中市の病院(そこは看護学校だそうですが・・・、推測では旧市立病院かもしれないです)に出かけました。実は、喉までもウイルスにやられていたみたいで、声がほとんど出なくて、担当医に説明するのも一苦労・・・。そして、インフルエンザウイルスのチェックのために、鼻の奥にめんぼうのようなものを突っ込まれて、鼻孔の粘膜を少し削り取って、ウイルスチェックをしてもらったら、見事に陽性でした。一番驚いたのは、急患病院でもらった薬はタミフルのみで、しかも2日分しかくれないんです(解熱剤、喉鎮痛剤など一切なし!?)。だから、月曜日になったら近くの病院に行って、再度診察を受けてくださいと言われました。ちなみに、カルテをちらっと見たら、僕の歳が間違って記入されているし・・・。4歳も若く書いてあるのでちょっと嬉しかったですが、でも、こういう誤りが医療ミスへとつながるのです。月曜日になって近くの診療所に行って、急患病院で発行してもらったインフルエンザ感染の書類を渡すと、すぐに隔離部屋へと通されました(笑)。これは重要で、伝染病の場合はこのような対応が大切です。ここの診療医さんはとても診察が丁寧でかつ慎重で、薬も4種類ぐらいもらいました。その後、徐々に体調が回復し元気になりました。大阪に来てから長年生活していましたが、平日に休みをもらったのはこれが初めてでした。インフルエンザは本当に危険ですので、感染予防と早めの治療が大切です。なお、インフルエンザに関する情報は国立感染症研究所のホームページをご覧下さい。次回のブログではライン川の古城巡りを書いていきたいと思います。では、また。
October 25, 2008
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昨晩、熱っぽくて全然寝られなかったんです。だから、昼過ぎから急に眠くなってきてしまって・・・。今日の実験はちょっと怖かったです。ある薬品に硫酸を混ぜたら、急に温度が上がって沸騰し始めたんです。こういうことはよくあるので、特に驚かないのですが・・・。それで、さらにそれをヒーターで暖めてグツグツと煮込めって言うのです(専門用語で還流といいます)。で、やりましたよ、その通りに・・・。アルコキシドっていう反応性の高い化合物ができるので、ちょっと怖かったのですが・・・。 実験中の怪我はあまりしたことがないです。でも、火傷はよくやっていますよ。それと変な薬品が手についてかぶれたり、硝酸が手について黄色くなったこともありますね。あぁぁ眠いな~。
October 23, 2008
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コッヘム(Cochem)から快速列車に乗り、コブレンツ(Koblenz)へ向かいました。往路では霧でかすんでぼやけていた景色ですが、復路では色鮮やかにモーゼル川の対岸にある小さな街並みが見晴らせました。 モーゼル川沿いの車窓の景色 ぶどう畑の丘の上にお城を発見!?こんな景色を眺めながら、列車の旅を楽しんでいました。やがて列車は終着駅のコブレンツに到着。気温は暑すぎず寒すぎずで、いっぱいに広がる青空の中、コブレンツをのんびりと散歩しました。僕が最初に向かったのは、ヘルツ・イエズ教会(Herz-Jesu-Kirche)です。この教会は1903年にこの地に建てられて、それ以来ずっとコブレンツの人々を見守ってきました。ガイドブックにも載っているぐらい有名な教会ですが、意外にもその中には誰もいなくて、少し寂しさを感じてしまいました。 ヘルツ・イエズ教会の外観運良く僕が訪れたとき、パイプオルガンの演奏をしていました。正確に言うと、パイプオルガンの練習をされていて、その音色にうっとりしながら教会の祭壇に輝くステンドグラスを見つめていました。 ヘルツ・イエズ教会の内部ヘルツ・イエズ教会を出て、しばらく歩行者天国を歩くと、選帝侯の城(Kurfürstliches Schloß)が見えてきました。純白の美しい近代的なお城ですが、観光向けのお城ではなさそうです。いわゆるイベント会場的な役割を果たしているのだと思います。さらに歩くと、Koblenz Preußisches Regierungsgebäudeが見えてきました。ところで、これを日本語に訳したら「コブレンツ-プロイセン政府殿堂」っていう訳になりますが・・・。あっ、ぽんすけのドイツ語の翻訳はいつも怪しいので当てにしないで下さいね(笑)。この建物が見えてきたら、目の前には雄大なライン川が流れていて、大型船や小型船が次から次へと通り過ぎていきました。 Koblenz Preußisches Regierungsgebäude今、ブログを作りながら思うことがあるんですが・・・、コブレンツはすごい有名なんで僕がいちいち解説するまでもないなぁって思っています。ネット検索をしたらコブレンツ情報がわんさか出てくるはずだから、そっちを読んでください(コブレンツの解説を放棄かよ)。エーレンブライトシュタイン要塞(Festung Ehrenbreitstein)はコブレンツの一大名所です。118メートルの丘の上に建っていて、そこから見下ろすコブレンツの街並みは素晴らしいとよく言われています。現在はこの要塞の一部が美術館とユースホステルになっています。こんな要塞に格安で泊まれるなんて、さすがドイツですね。この日は時間がなかったのと、疲労のために、丘の上の要塞のまで行く気力がありませんでした(実はコブレンツの後がすごくて、ライン川に住む魔物にやられたっていう感じに疲れ果ててしまったのですが・・・この話題は今後のブログでお話します・・・)。 エーレンブライトシュタイン要塞前回のブログでも少し書きましたが、コブレンツは父なるライン川と母なるモーゼル川が合流する町です。コブレンツという名前は「合流地点」という語源からできているみたいで、約2000年も昔のローマ時代から栄えていたそうです。これらの川が合流する地点にドイチェス・エック(Deutsches Eck)と呼ばれる埋立地があります。当初ここまで歩くのに15分ぐらいで着くだろうと予測していたんですが・・・、そんなはずはないです。なんと30分もかかってしまいました。あとで地図をよ~く見てみたら、駅からここまで3キロぐらいありました(笑)。この写真の眺めはプロイセン国王像のある高台から撮っています。プロイセン国王像の写真はもっといい写真があったのですが、ドイツの可愛い男の子がモデルになってくれたので、あえてこの写真を選べました(でも、小さすぎて顔がよく見えないって?)。 ドイチェス・エック(左がモーゼル川、右がライン川) プロイセン国王像コブレンツの街並みはいかがでしたか?コブレンツを隅々まで見てまわるには半日かかると思います。僕のライン川巡りの旅はまだ始まったばかり。これからいくつかのライン川の名所を巡っていきますが、その続きは次回のブログに書いていきます。♪♪おまけ♪♪この日はオルゴール(?)を奏でるおじいちゃんに出会いました。小銭を貯金箱の中に入れあげたら微笑んでくれました。その顔がとっても可愛かったなぁ~(笑)。今日は疲れたから、寝る!まだ20:20だと言うのに・・・。では、また。
October 22, 2008
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コッヘム城に続いている道はすごく急勾配で、ご老人たちはヒーヒー言いながら登っていました。敵の侵略を防ぐことを考えたら、このような急勾配の山の上に建てたのも理屈にあっています。このお城はモーゼル川から100メートルの高さに位置し、日本の城で言うところの天守閣の壁厚は3.60メートルもあり、頑丈に造られていることが理解できます。 ツタが見事に紅葉しているコッヘム城 (9月28日に訪問)モーゼル川はフランスとドイツを結ぶ主要航路だったため、その川を支配するためにこの城が建設されたとも言われています。つまり、コッヘム城は関税城としての役目も担っていたと言う事です。1689年、コッヘム城はフランス軍の攻撃によりライン川流域のいくつかの古城とともに破壊されてしまいましたが、それから約200年後の1877年に再建され、今日に至っています。このお城の見学はガイドツアー形式で、わずか4.50ユーロ支払うだけで、お城の隅々まで見せてくれます。ただし、ガイドはドイツ語のみですが、希望すればガイドさんから日本語の解説書を受け取ることができます。ここは内部の写真撮影が可能でしたので、いくつかの写真とともにこのお城の説明をブログに書いていきたいと思います。 モーゼル川の雄大な景色 対岸にはぶどう畑が広がっていますまずコッヘム城全体が見える広場に案内されて、そこで城の歴史と建築史に関する説明がされました。その後、『食堂』と呼ばれる部屋に案内されて、代々伝わる美しい木彫が施された壁・ドア・家具などを見学できます。たくさんのデルフト焼きの陶器がブッフェー戸棚に飾られていて、17~18世紀のドイツの伝統芸術を見て楽しむことができます。 食堂 壁画や天井絵も必見です。次に案内されたのが『ゴシック部屋』です。この名前は天井がゴシック様式であることに由来しています。ここの見所は暖炉で、デルフト焼きのタイルが張られていました。くるみの根元から作ったセクレタリー机も必見です。僕が気に入ったのはこの部屋のステンドグラスで、暗い部屋に青色にキラキラと輝いていました。一方、『猟銃の間』にはめ込んであるガラス戸には、「ブッツェンシャイベン」と言われる円盤ガラスが用いられていて、これは今ではとても珍しいものだそうです。 ゴシック部屋のステンドガラス 猟銃の間のブッツェンシャイベン天井に吊るされた半身女像のシャンデリアは、中世時代に魔よけのシンボルとして考えられていました。その半身女像のお腹を触ると何らかのご利益があるらしく、ここを訪れた人たちが触りまくっているためにお腹の辺りの塗料がはげていました。 窓際の壁画がとっても素敵でした 半身女像のシャンデリア『騎士の間』は城内で最も広い部屋で、19世紀の上流階級の典型的なスタイルだそうです。そこには日本製の花瓶も置いてありました。ギリシヤ神話に出てくるアルグス王の娘・ダナエの油絵と、ザビーナ族の女たちの略奪の模写版(オリジナルはマドリッドのプラド美術館に所蔵)が飾られていました。 城内で最も広い騎士の間そう言えば、ブログ友達のohanazukiさんもこのお城を数十年前に訪れたことがあるらしく、その時に「このお城の中に金貨が隠されているから、探してください。」とガイドさんに言われたそうです。その金貨ですが、すごく人目に付くところに堂々と置いてありました(笑)。これじゃ、探す楽しみすらありませんね。 お城に眠っている金貨 美人ガイドさんこのお城のガイドツアーはオススメですよ。なぜなら、ガイドさんがとっっっっっっっっっても美人だからです。でも、ガイドさんはこの女性以外にも、おばちゃんのガイドさんもいましたね。当たりハズレがありま・・・、そんな事を書いたら怒られるので、この辺でブログを終わりにします。このお城を巡った後、霧が晴れてきたようなので再びライン川に戻り、古城巡りを再開しました。次回のブログはライン川の古城巡りを書いていきます。では、また。
October 21, 2008
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前回はコッヘム(Cochem)の街並みについて書きましたが、今日はコッヘムのワインについて書いていきたいと思います。コッヘムはワインの産地として昔から有名で、ワイン販売所や酒場を街のいたるところで見かけました。昼真からワインを飲んでほろ酔い姿のご老人や、いろんな種類のワインを買い込んでいる人たちにたくさん出会いました。コッヘムは観光地というよりも、むしろ高級ワインの産地として名高いようです。1時間ぐらい前までは霧で真っ白だったモーゼル川も、霧が晴れてくれて、空の青色をまぶしいぐらいに反射していました。眼下に広がっているのはぶどう畑!。真っ黒に育ったぶどうをワインにするのはもったいないですね。そのままデザートとして食べたいです。では、モーゼル地方のワインってどんなものなのかちょっと調べてみました。検索の結果、こんなすごいワインがこのモーゼル川の領域で造られているらしいです。それは『トラベーナ・ウルツガルデン リースリング カビネット(Trabener Wurzgarten Riesling Kabinett )』です。。実はこのワイン、1912年にあのタイタニック号で振舞われたことのある名品です。今でもモーゼル川の中流域にあるトラーベン村で醸造が行われているそうです。日本にも輸入されているみたいなので、もしかしたら手に入るかもしれませんね。ちなみに僕が調べたサイトでは、通常価格1890円のところ割引価格1380円で売られていました。ワインに関しては素人なので、僕があまりコメントを書かないほうがいいですね・・・。次回は、コッヘム城について書いていきたいと思います。では、また。
October 20, 2008
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昨日のブログの続きです。ライン川一帯に濃霧が発生したために、急遽予定を変更して古城巡りを断念して、モーゼル川流域にある街を訪ねることにしました。コブレンツから南へ行けばライン川、そこから西へ行けばモーゼル川に沿って線路が続いています。ルクセンブルク方面行きの普通列車の発車までしばらく時間があるので、コブレンツ市内をブラブラ散歩していました。コブレンツは美しい景観が楽しめる町として有名ですが、濃霧のために街並みがぼやけてしまい、全く旅を楽しむことができませんでした。そのあと、普通列車に乗っていつものように車窓の景色を眺めていました。列車進行方向左側にはモーゼル川の静寂とした流れが望め、その右側には断崖絶壁に造られたぶどう畑の大パノラマが見られます。ドイツ列車の旅の景勝ルートとして名高いライン川ルートは素晴らしいとよく言われるけど、このモーゼル川沿いを走るルートも捨てたもんじゃないです。ドイツ人は「父なるライン、母なるモーゼル」ってよく言うけど、それらの景色は違っても、どちらも味わい深い車窓が楽しめます。ここで、またバカなことをしてしまったのです。モーゼルの景色にうっとりしてしまったために、降りるべき駅を通り過ぎてしまったのです(実はボ~としていたので・・・)。これで、さらに予定変更を余儀なくされました。残された選択肢はトリア(Trier)かコッヘム(Cochem)のどちらか。トリアは近々ルクセンブルクを旅するついでに行こうと思っていたので、残るはコッヘム! なんとも単純な理由でコッヘムで途中下車をすることに決定しました。 お洒落なコッヘム駅と言う事で、コッヘム駅で途中下車。体が少し震えるぐらい冷え込んだ町を足早に歩いていると、さっきまで窓越しに眺めていたモーゼル川が見渡せます。ここで、「父なるライン、母なるモーゼル」についてちょっと考えてみた。ライン川って激しく流れていて、ローラレイ伝説ではないけれど、水難事故が度々起こっているのです。それに対して、モーゼル川は静かに穏やかに流れているんです。なんとなくその例えが理解できたような気がします。 霧で霞むモーゼル川の流れコッヘムは市販されているガイドブックには載っていないか、載っていたとしても数行だけ案内が書かれているような町です。でも、僕はこの町がとっても好きです。なぜなら中世の風情がそのまま残っていて、街で見かけるいろんなものが絵に描いたようなメルヘンチックだから。そう言えば、ドイツにはメルヘン街道とかロマンチック街道と呼ばれる観光ルートがたくさんありますね。いつの日か、これらの街道を巡っていきたいなと考えています。あっ、話がそれてしまったけど、この街並み、どうですか?木組みの家がとても素敵で、おとぎ話の中に出てくるような光景ですね。ここを気に入ったのにはもう一つ理由があります。それは、ドイツのほとんどのお店は日曜日は休業しているのですが、ここは日曜でも開店しているんです。おみやげ物屋さんもたくさんあるし、そして何といってもワイン屋さんや酒場が町のあちこちにあるんです。ここは良質のぶどうが得られる北限地帯に位置し、ワインの醸造がはるか昔から行われてきました。老舗のワイン屋さんも軒を並べていて、ワインを飲まなくても街並みを眺めているだけで、十分楽しめます。日本人の間ではあまり知られていない観光スポットですが、意外にもドイツ人観光客の皆さんで町はごったがえしていました。素敵な町だから、遠くからみんなここへやってくるんですね。次回のブログでは、ワイン畑の丘の上からコッヘムの町を見下ろしてみます。では、今日はこれでおしまい!! 素敵な週末になりますように・・・。
October 18, 2008
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先日、ちょっとした雑貨品を買うために近くのスーパーに出かけた時の話です。家を出たときは霧雨が降っていて、傘をさすほどの雨ではありませんでした。買い物を済ませてスーパーを出ると、パラパラと雨が降り出し、のちに本降りの雨になりました。もちろん傘を持っていなかったので、全身ずぶ濡れです。パンツの中まで水浸し。こんな時こそ、水着で街を歩くべきですね~~(前回のブログのコメントを参照!)。財布も携帯電話も雨水でビショビショで、あ~ぁって言いながら家に帰ってきました。さて、話を本題に移しましょう。以前のブログにも書きましたが、朝5時ごろに家を出て、夜中の1時ごろ家に戻ってきたという酷い旅(9月28日の旅)のことを覚えていらっしゃいますでしょうか?これからその時のエピソードを何回かに分けて書いていきたいと思います。 水浸しになった可愛そうなケータイ君 スターバックスの朝食1400円也ケルン中央駅の構内にあるスターバックスで軽食(朝食)を食べました。これだけ食べて10ユーロ(約1400円)ですよ~。ドイツのスターバックスって値段が高すぎますよ。日本のスターバックスで1400円分も飲食したことないです。 早朝のケルン大聖堂ライトアップされた姿は荘厳というよりもむしろ不気味でした。お腹も満たされたことだし、目的地に向けて出発です。この日の旅の目的は『ライン川沿いの古城を巡る旅』で、その出発地であるコブレンツ(Koblenz)を目指しました。ボン(Bonn)に入った辺りから陽が昇りはじめ、朝焼けでピンク色に染まった空はとても感動的で、列車の窓からずっとこの光景を眺めていました。この日もいい天気に恵まれ、ライン川の眺めがとってもいいだろうなぁと想像しながら窓の外の景色を見つめていました。 工場の煙突からの煙がシルエットになっていて、絵になる景色でした。ボンを過ぎた辺りでトイレがしたくなったので、列車のトイレでスッキリさせました(所用5分間)。そして、再び窓の外を見ました。すると・・・・・・なんじゃこりゃ~ 窓の外が真っっっっっっ白!? この季節はライン川の霧がスゴイのです。ここで霧が発生するメカニズムを説明しておきましょう。霧は川の水温が低いとき、暖かく湿った空気が川面に流れ込み、その空気が川水に熱を奪われ冷やされることにより、空気中に含まれていた水蒸気が霧となって見えてくるものです。(ライン川下りをされる方はどんなに晴れていても霧で見晴らしが最悪の場合がありますので、注意してくださいね。)これではライン川の景色は望めません。急遽予定変更のため電車の中で地図とガイドブックを広げていろいろと検討してみました。その結果、モゼール川沿いへ行こうということに決めました。モゼール川沿いもすごい霧でしたが・・・ぽんすけ、頭悪すぎ!!さあ、この後どうなることやら・・・。次回をお楽しみに・・・。明日と明後日はブログをお休みするかもしれません。では、Have a nice weekend!
October 17, 2008
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昨日はドイツ・ボン(Bonn)近郊にあるお城を紹介しました。あの後、どこへ行ったかといいますと、そこから遥か西に位置するアーヘン(Aachen)に向かいました。ボンからだと電車で1時間半ぐらいかかりますね。アーヘンを訪問するのはこれで2回目ですが、何で再びアーヘンに行ったのか?理由は2つあります。その1つは、以前のブログに書きましたが、前回訪れた時ですが、ミサの最中だからという理由で、世界文化遺産のアーヘン大聖堂の中に入れてもらえなかったのです。だから、リベンジということで・・・。もう1つの理由は、実はこの日はパンツをはいていなかったのです。あの~、僕って変なおっさんではありませんよ・・・ノーパンではなくて、水着をはいていたのです。朝から水着をはいて、龍の城、ベートーベンの家、ブリューのお城などを巡っていたわけです・・・。何で水着なのかというと、温泉に入るためです。 アーヘンのいろんな所にブロンズ像があります。ちなみに、あとで知ったのですが、ドイツの温泉には個室の更衣室があり、その中で誰にも見られることなく着替えができるそうです。だから、わざわざ水着をはいて来なくても良かったということです。ついでに言っておくと、日本の温泉では見られても恥ずかしくないですが、外国人に見られると恥ずかしいのです・・・・(何か変な理由やな)。 トルコ料理 in アーヘン 飲用の温泉がジャージャー出ていますさて、アーヘン大聖堂ですが・・・、この日は電車がすごく遅れてしまったので、大聖堂が閉まってしまい、中に入れませんでした(2戦2敗)。一方、温泉ですが、この日は臨時休業!!また、リベンジしろってか~?前回エリーゼの泉の温泉をガブガブ飲んでしまって、下痢をしてしまったのにもかかわらず、この日も温泉を飲んでしまいました(学習能力全くなし)。 アーヘンの町の夜景 移動式遊園地の観覧車この日は、運良く野外コンサートをしていて、ジャズシンガーの人が熱唱していました。「Kiss me~♪ Kiss me~♪」って歌っていたけど、僕でよかったらキスしてあげるけど・・・(笑)。ちなみに、男性シンガーです。ハハハ・・・さて、アーヘンのお土産といえばプリンテン(Printen)というお菓子ですね。このお菓子は蜂蜜とスパイスをたくさん使った焼き菓子で、通常のプリンテンの他に柔らかいもの(Weichprinten)や、チョコレートやピーナッツをまぶしたものもあります。その形は様々で、長方形のもの、象の形をしたもの、そしてハリネズミの形をしたものなどが売られています。これらの写真を見ていると、プリンテンを食べたくなるでしょ? もし、プリンテンに興味を持たれた方がいらっしゃったなら、クライン(Klein)っていうお店に併設されているプリンテン博物館(Aachener Printen Museum)へ行ってみてはいかがでしょうか?。そこでプリンテンの歴史、作り方、材料などを見せてもらえるそうですが、電話予約が必要かもしれません。またいつの日かアーヘンにリベンジ旅行をしないといけませんね。プリンテンは日本に帰るときのお土産にしようかなぁ~。では、また次回をお楽しみに。
October 15, 2008
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お久しぶりです。今日はドイツ・ボン(Bonn)の旅日記の続きを書いていきます。確か前回のブログでは、ボン市内を散策したという話でしたね。あれからどこへ行ったかというと・・・・・・電車に乗ってボンから南へ向かい、ブリュー(Brühl)という小さな街に到着しました。僕が方向音痴であることはこのブログを昔から読んでくださる方なら十分ご承知でしょうが、ブリュー駅からアウグストゥスブルク城(Schloß Augustusburg)へ向かうのに道を間違える心配はありません。なぜなら、駅を降りて目の前がお城ですから。アウグストゥスブルク城は1768年に完成し、その当時を代表する建築家Johann Contad Schlaunによってデザインされました。ロココ調のこの建造物は、お城と呼ぶよりもむしろ宮殿と呼んだ方が適切かもしれませんね。1984年に世界文化遺産に指令され、この日も多くの観光客を集めていました。本当に素晴らしいお城なので、今日は特別にすべての写真を特大サイズでお見せしたいと思います。このお城を目の前にしたとき、細部に至るまでこだわり続けた装飾品や彫刻の数々の素晴らしさに感動をすることすら忘れてしまいました。お城の外はたくさんの花で彩られた庭園になっていて、その全てを無料で見られます。特にお花の好きな方にはオススメしたいお城ですね。実はこのお城は、ブログ友達のohanazukiさんも行かれたことがあるそうです。ohanazukiさんって、お名前の通り本当にお花が好きで、ご自身でたくさんのお花を育てていらっしゃいます。さて、僕がここにやってきたのは、素晴らしいお庭を見るためだけではありません。お城の中が公開されていて、それを見るためにやってきたのです。 早速受付に行って、ガイドツアーを申し込むと、40分後のツアーに参加して下さいといわれました。そして、そのときに手渡されたのは20ページぐらいある英語のガイドブックでした。つまり40分の待ち時間の間にこれを読んで、このお城についてよ~く勉強しておきなさいってことですね。ざっと英語のガイドブックを目を通してみたけど、まだ時間がある。ということで、しばらくこのお城の庭園を拝見していました。あ、その前にトイレも済ませないと・・・(笑)。この写真のような幾何学的な形をした植え木のことを日本語でなんと言うのかなぁ?。盆栽じゃなくって、サツキの刈り込みじゃなくって・・・あぁ~悔しいけど、表現できない。今まで日本庭園の植木が世界一だと思い込んでいましたが、ドイツ式庭園の植木も捨てたもんじゃありませんね~。こんな庭園の中をブラブラと写真をとりながら時間を過ごしていたら、あっという間にガイドツアーの時間が来てしまいました。駆け足で受付の所に戻って、ドイツ人の皆さんに混じってお城の内部を拝見させてもらいました。このツアーの中には、日本からの大学生(留学生)も3人いましたよ♪ ま、それは別にいいのですが・・・。城内の写真撮影は禁止されていましたので、その光景をお見せできないのがとても残念です。城内の彫刻、油絵、調度品、大理石でできた特大の柱など、本当に全てがすご~~~~~く価値あるものばかりで、なんという贅沢なお城なんだってビックリしてしまいました。このお城はデュッセルドルフ郊外にあるBenrath城を遥かに上回る豪華絢爛な装飾品の数々で埋め尽くされていました。ちなみにこのお城から徒歩20分のところにあるファルケンルスト城(Jagdschloss Falkenlust)も世界文化遺産に指定されていますが、僕は時間切れで行くことができませんでした。おまけ下の写真ですが、新郎新婦さんがアウグストゥスブルク城をバックに写真撮影をされていました(小さすぎて見えないかな?)。実はこのお城で結婚式を挙げることができるそうですね。世界遺産で結婚式とは、なんて贅沢なんでしょう・・・。ちなみに日本の世界遺産でも挙式できますよ。どこだと思います?正解は二条城、春日大社など、他にもいくつかありますよ。ご結婚をお考えの方は、ご自身で探してみてくださいね。今日のブログはいかがでしたか?最近はブログ友達のこかげさんに教えていただいたぶどう酒がとても気に入ってしまって、毎晩酒びたりの生活・・・じゃなくて、そのお酒を楽しんでおります。外はすっかり冬模様で、この街が明るくなるのは朝の8時ごろです。いつも家を7時半頃に出ますが、いつも薄暗いですね。冬至前後の日の出はいったい何時なんじゃ~って叫びたくなるところですが・・・・・。こんな感じでいつもドイツ生活を楽しんでいます。では、また。
October 14, 2008
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今日はすごくいいお天気です。こんな日はいつもどこかへ旅に出かけるのですが、今日は結婚パーティーが夕方から予定されているので、本日の遠出はキャンセルしました。最初にちょっとだけライン川の豆知識を書きたいと思います。日本の川を想像していただきたいのですが、岸から岸へと渡るときどうしますか?もちろん、そこに橋がかかっていて、その上を歩けばいいですね。でも、ライン川ってちょっと不思議で、橋があまりかかっていないんです(全くかかっていないというわけではありませんよ)。そのため、今でも渡し舟って言うものが存在していて、車や人を乗せて、岸から岸まで運んでくれるのです。ドイツの地図を見ていただいたら、ライン川のいろんな所に渡し舟の航路があるのがお分かりになると思います。ちなみに、日本でも渡し舟があるのをご存知ですか?どこだと思います?実は大阪に8ヶ所ありますよ。僕が乗ったのはあの海遊館がある天保山の渡し舟です。ちなみに大阪市が運営していて、自転車の積み込みもできて無料で乗れますよ。興味のある方は、「大阪 渡し舟」で検索してみてください。龍の城のある町Koenigswinterにも渡し舟がありますが、こちらは車も積載できます。そしてお金も取ります(笑)。大阪もドイツもわずか数分程度の乗船ですが、川の上の旅もいいなぁって思っています。本当にクルーズを楽しみたいなら、コブレンツ-マインツ間の観光船がオススメです(まだ乗ったことはないけど・・・)。山の上にいくつもの古城が建っていて、そして山の斜面にはワイン畑が一面に広がっていて、川風に吹かれながらの旅も奥ゆかしいものがありますね。 さて一人旅記の続きを書いていきます。あの後ボン(Bonn)へ帰り、ベートーヴェンハウスで彼の遺品を見てきました。館内は撮影禁止だったので、彼の遺品をお見せすることはできません(庭は撮影OKでした。)。ちなみに、受付で『Could you give me a Japanese brochure? (日本語のパンフレットを下さい)』と言えば日本語のパンフレットがもらえます。ここには世界数ヶ国語のパンフレットが準備されています。これは世界各国からベートーヴェンファンが押し寄せている証拠ですね。 時間が余ったので、ミュンスターに行きました。ドアを親切なおじさんに開けてもらい中に入ると、思わず「わぁぁ~」って声を上げるぐらい素晴らしかったです。祭壇の奥のほうでキラキラ輝くステンドグラスがめっちゃきれいかったです。教会やお寺って、人を癒す場所であるべきって昔から思っていたけど、ここはまさにそんな感じ。僕のお気に入りは、十字架を抱えた女性の像です(右上写真)。不安そうな顔をした女性像を見ていたら何だかかわいそうに思えてしまうんです。いきなりですが、クイズです。この写真は何でしょう?この季節になると、これが頭の上から落ちてくるんです。しかも、めっちゃ硬いし、スゴイ高速で落ちてくるんです。ある意味、兵器ですが・・・ 正解は栗です。日本のトゲがたくさんある栗と全然違いますよね。次回は世界遺産のお城を書きたいと思います。では、また。P.S. 明日はブログをお休みすると思います。
October 11, 2008
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こんばんは。明日は58歳にしてめでたくご結婚されたオオカミギャング(ぽんすけのお世話になっている先生)の結婚パーティーがあります。僕もそのパーティーに招待され、明日の夕方に、新婚ホヤホヤのお宅へお邪魔をすることになっています。さて、結婚パーティーと言えば、どんなものを想像されるでしょうか?日本の感覚で考えてはいけませんよ~(笑)。とりあえず、彼から送られてきた招待状(電子メール)を見てみましょう。英語で書かれていますが、僕が翻訳しますのでご心配なく。僕は最後の一文を読んで、目ん玉が飛び出しました。Dear all, final info for tomorrow evening.(皆さんへ。 明日の夕方(に開かれるパーティー)の最終情報です。) We expect you around 7pm or so.(皆さんには午後7時前後に来ていただきたいと思います。) Address should be known, and to pull you out of your illusions, (住所はご存知のはずですが、お間違えのないように・・・)we will only take care for the basics, i.e., some bread and cheese, and all drinks.(ちょっとした食べ物だけはこちらで準備します。例えば、パン、チーズ、飲み物など。) So, wyeiwyb: "what you eat is what you bring". Regards, (つまり、wyeiwybってことです。「自分が食べるものは自分で持ってきてください。」 敬具)まず、wyeiwybとは"what you eat is what you bring"の省略型だったのですね。こんな単語(?)は今まで知らなかったけど、日本語で言うKYとかMK5の類なのでしょう。そんなことはどうでもいいのですが、自分が食べるものは自分で持ってきなさいって・・・・どこまでケチなんだ~。これを読んだとき、あのホームページを思い出しました。それはある日本人の方がドイツで体験された様々な文化の違いを紹介するサイトだったように記憶しています。日本の場合ですが、バーベキューパーティーをするときは、幹事さんが全員分の食材を買ってきて、参加者は手ぶらで会場にやって来るというのが通常ですね。ところが、ドイツ式はというと、まさに「wyeiwyb」で、自分が食べる分量の肉、野菜、飲み物を自分自身で買ってきて、網の上で焼いて食べるらしいです。あるドイツ人の方がたくさん買いすぎたようで肉が余っていたそうですが、誰にもその肉を分け与えることはしなかったとも書いてありました。「余ったから、あなたにもあげる」なんて決して言わないのがドイツ式だそうです。ドイツ人のケチ話は結構有名ですが、あのオオカミギャングでさえ、ケチだとは思いませんでした。給料はいいはずなのに・・・。
October 10, 2008
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こんばんは~。日本ではすごい話題になっていると思いますが、ノーベル物理学賞3人、ノーベル化学賞1人が日本人から選ばれましたね。このニュースは同じ研究所にいる日本人の方からお聞きして初めて知りました。本当にビックリしましたよ!化学賞の受賞はGFP(green fluorescent protein: 緑色蛍光タンパク質)を発見した下村先生が選ばれましたが、実はぽんすけ、昔ちょっとだけGFPの研究をしていたことがあるんです。そして、研究室での勉強会ではGFPを含めた発光性タンパク質に関する最新の研究を何度か解説したこともあります。だから、この分野はちょっと詳しいのです。生物の中には光るものがたくさんありますね。例えばホタル、クラゲ、サンゴなどなど。このGFPはクラゲから発見されたもので、ある特定の波長の光を当てると、緑色の発光を示すのです。今ではその遺伝子を組み替えることによって発光強度を高くしたものや、青、黄色、赤色に光るタンパク質も発見されています。最近の例では光を照射すると緑色から赤色へと発光色が変わる蛍光タンパク質や、pHの変化によって発光色の変わるものなどいろんなものが作り出されたり、発見されたりしています。本当はもっといろいろと書きたいけど(発色団の形成機構とか、GFPの発光寿命や励起状態(光るメカニズム)とか、タンパク質の構造など)、専門的になりすぎてブログを読んでくださる皆さんを混乱させてはいけないので、このへんでやめておきます。このノーベル化学賞の受賞により、昔所属していた研究室の友達から次のようなメールをもらいました。「GFPの研究でノーベル賞が出たの知ってる? ○○君もぽんすけのことを話していたよ。でも、惜しい人を亡くしたもんだって言ってた。」。このメールをもらって、ぽんすけが黙っているわけがない。○○君に「あの~、まだ生きていますけど。」とメールをうつ。すると「なんと!!」という返事が返ってきた。本当にぽんすけが死んだと思っていたのかな~(´~`;)。ま、確かに急にいなくなったんだけどねぇ。ついでに、「元カノは何か言ってた?」とさりげなく聞いてみたら「何も言っていない。」と冷たい返事が返ってきました(別に未練があるわけではなく、ただ聞いてみただけですよ)。ちなみに、このニュースを僕に教えてくれた同じ研究所に所属している日本人の研究員さんで、その人はすごいと思いました。なぜなら、ノーベル賞発表日、ノーベル財団のホームページを見ながら、発表をずっと待っていたそうです。だからニュースよりも早くこの受賞を知ったそうです。一方僕ですが、この日は(家に帰ってから)何をしていたのかと言うと、ディナーパーティーで覚えた各国のギャグを鏡を見ながら練習していました。同じ研究員でも、こんなに違うとは・・・。(注)ノーベル財団のオフィシャルホームページを見たら、下村先生と南部先生の国名がアメリカになっていました。国籍を変えられたようで、正確には日本人ではないようですね。
October 8, 2008
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指にはめるリングですが、『指輪』と書くべきか、それとも『指環』と書くのが正しいのか?。僕の手元にある電子辞書によると両方とも日本語として正しいということです。実はワーグナーの書いた楽劇『ニーベルングの指環』を知るまで、「ゆびわ」は『指輪』と漢字変換するべきと思い込んでいたのです。でも、『指環』と書いたほうが、言葉に重みが出るし、何だか上品なイメージになりますね。さて、ニーベルングの指環ですが、ワーグナーが35歳のときから書き始めて61歳のときに書き終えた楽劇で、すべて完結するまでになんと26年もの歳月がかかったというから驚きです。ちなみにこの楽劇の上演時間はトータルで約15時間です。15時間も寝ず食わずに見ていたらどうなるんや!?って突っ込みを入れたくなるところです。実のところ4夜に分割して上演されるらしいです。そうしないと空腹と眠気に耐えられないですものね。 ニーベルングの指環の舞台となったKönigswinterに建つ「龍の城」。その麓ではライン川が流れています。僕が今いる場所はKönigswinterと呼ばれる山の上の町です。ここが「ニーベルングの指環(楽劇)」や「ニーベルンゲンの詩(物語:著者不明)」の舞台の一部になった地です。ニーベルングの指環では第2夜の『ジークフリート』の第2幕に出てきて、ジークフリートが龍に化身したファーフナーを倒し、そのとき浴びた返り血を受けて小鳥の言葉が分かるようになるという部分がKönigswinterでの出来事に相当します。物語の「ニーベルンゲンの詩」では、この地で宝を守る龍を倒し、その返り血を浴びて不死身の体を得たという話でした。だから、この楽劇と物語を比べると、多少話が異なることも分かります。 龍の城の天井絵これらの楽劇と物語にちなんで、このお城は『龍の城』と呼ばれて親しまれています。わずか入場料2ユーロ払うだけで、見ごたえ十分のお城です。城内には壁画や天井絵が描かれていて、とても優雅で上品なお城です。その当時流行っていたドイツの王族衣装も数点展示してあり、その当時のファッションを知ることもできます。 ドイツの王族衣装ここで1つ面白いものを発見しました。なんと名高いこのお城の中で、銀河鉄道999の著書で有名な松本零士さんの作品「ニーベルングの指環」の漫画版を発見。ガラス張りのショーケースの中に、彼の漫画が保存されていました。 今日のブログはいかがでしたか?次回はボン(Bonn)の街並みや教会などをかいていくと思います。では、また。
October 7, 2008
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こんばんは。只今の時刻20:20です。研究室にはガードマンとぽんすけしかいません。実はある研究員の方が学会に出て不在になるために、彼が僕に彼の実験を代わりにやってほしいと頼まれたのです。実験はとても簡単で、アルゴンガスで溶媒(薬品を溶かしている液体)を蒸発させて、カラカラにするというものです。全部で1時間程度で終わる実験と聞いていたので、快く引き受けました。今朝、ある研究室から電話がかかってきて、彼のサンプルができたので取りに来て欲しいと連絡がありました。確かサンプルは1個だけと聞いていたんだけど、手渡されたのは大小2個です。まっ、2個でも2時間だからいいやと思いながらはじめたのはいいのですが・・・・小さいほうのサンプルにアルゴンガスを装着させて、溶媒の蒸発作業をはじめました。確か昼の3時ごろだったと思います。ということは、午後5時か遅くても6時には終わるはずですよね?いやいや、化学ってそんなに甘くないですよ(笑)。もうすぐ8時半になろうとしていますが、まだ半分ぐらいしか蒸発していません。しかも、大きいサンプルも残っているし・・・。ワシは今夜中に帰れるのだろうか?Go Go Goって感じです(意味不明)。このピースはぽんすけです。
October 6, 2008
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こんにちは。今日、ベッドから出たのが朝の11時でした。雨の降った日曜日はホントに何もやることがないのです。ほとんどの店は閉まっているし、小旅行なんて雨の中では楽しくないし・・・。だから、雨音を聴きながら布団の中でいろんな事を考えていました。12時になり町をしばらく散歩していると、教会の鐘が街中に鳴り響く中、路面電車の線路を掃除している人がいました。もうこの町も冬を迎えたようで、線路の溝に落ち葉がたまってしまうのです。そうなると路面電車が脱線してしまうので、溝の中の落ち葉やゴミを取り除かなくてはいけないのです。さて、数日休んでしまいましたが、旅ブログの続きを書いていきたいと思います。確か前回の話題は龍の城でしたね。その龍の城ですが、門が開くのが11時からだったのです。時計を見るとまだ10:10ぐらいで、あと50分も待たなければいけないのだけど、さっきから僕の歩き方がおかしいのです。 龍の城付近で偶然にも発見してしまった工芸品。これって笑いを取るために作ったのか、それともまじめに作ったけどこうなってしまったのかは不明です。体のどこかが痛いわけでもなく、気分が悪いわけでもありません。ただ・・・、トイレに行きたくて仕方がないんです。しかも大と小の両方です。この龍の城の門が開けば、真っ先にトイレに駆け込めるわけですが、あと50分も我慢できるかどうか自信がありません。何度か森の中に隠れてこっそりと排出しようかとも思いましたが、そんなことできないです・・・自分のプライドが許さないです(ハゲカツラの写真を撮ったり、カバに噛まれた写真を撮っているくせに・・・・・)。 龍の城の近くにいた子ヤギ 登山列車ぽんすけ、とうとう決断しました!! 登山電車に乗って下山して、駅のトイレで用を済ませることにしました。ジャーーーーーーーーー(トイレの水の流れる音)何とか漏らさずに用を済ますことができてホッとしていたんだけど、また龍の城まで登らなくてはいけないんです。しかし、登山電車のチケット9ユーロをまた支払うのはもったいないし・・・。という事で、キセル乗車を・・・・いやいやそんなことできません。身が軽くなったことだし、日ごろの運動不足を解消するために歩いて龍の城に向かうことにしました。 Königswinterにまつわる伝説を描いたポスター。左のポスターでは、小説「ニーベルンゲンの歌」でジーフリトがこの山に住む龍を倒す様子が描かれています。龍の城へ続く道がスゴかった。超急勾配の道が永遠と続いているんです(ぽんすけのペースで龍の城まで20分かかりました)。自転車(ロードバイク)で登っていく人もいましたが、あんな坂はママチャリでは絶対無理ですね。トイレに困ったのはこの旅だけではありません。実は何度か漏らしそうになりました・・・。これからヨーロッパを旅される方に言いたいのは、観光地でさえ公衆トイレがあまりにも少ないのです。そのため、トイレを見つけたら、出なくても無理やり済ませたほうがいいですよ。今日も、相変わらずバカバカしいブログになってしまいました。次回は龍の城でのエピソードを綴っていきたいと思います。あぁ、のろっこさんのように、さわやかな旅日記が書けたらいいのになぁ~。では、また。
October 5, 2008
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最近の僕のブログですが、「ぽんすけの雑談」がシリーズ化してしまいました。本来このブログのテーマは「ぽんすけの一人旅ブログ」で、旅のオススメやエピソードを綴っていくはずなのですが。先日のブログですが、ちょっとした旅行に出かけるので火曜日までブログをお休みすると言いましたが、僕が行きたかった場所のお天気が不安定なので、急遽旅行を延期することになりました。確か10月末にも金曜日が祝日になっているので、そのときまでのお楽しみにとっておきます。雑談その1昨日はお隣の町『Essen』まで行って、研究所の仲間達とディナーパーティーをしました。そのメンバーがすごいです。トルコ人、ロシア人、ベラルーシ人、ポーランド人、ブルガリア人、ドイツ人、宇宙人(ぽんすけ)の多国籍軍団で、インド料理店に押しかけました。インド人もビックリです。以前のブログにも書きましたが、科学者たちの集いでは科学的なトピックスはめったに話し合われないです。で、何を話したかというと・・・・バカバカしいので書きません。この日は各国のギャグを学んで帰ってきました。2次会にも行ってたから、家に着いたのが夜中の1:30でした。雑談その2僕のブログに時々コメントを書いてくださる『こかげさん』に面白いワインを教えてもらいました。このワインはフェーダーヴァイサー(Federweißer:白い羽)と言って、発酵途中の白ぶどうの発泡酒のことです。通常のワインはある程度ねかして、ぶどうの持つ糖分を完全にアルコールに変えた後に出荷されます。でも、このワインはぶどうのしぼり汁を発酵させている途中の段階(ドイツ語でモストと呼ばれる段階)で販売するそうです。つまり、ぶどうの持つ糖分が完全にアルコールに変わっていない状態です。酵母は取り除かずにそのまま入っているのも特徴的です(ワインは酵母を取り除いています)。このワインをグラスに注ぐと、まるでビールのように泡がモコモコとたってきてビックリ。味はすごく上品な甘い炭酸ぶどうジュースと言ったところでしょうか?甘口ワインの好きな僕にとっては一夜にして大ファンになってしまいました。アルコール度数11%なのに全くお酒という感じがしないです。そのためか一夜で空っぽにしてしまいました。早速、こかげさんに一晩で残部飲んでしまったと報告したら、ビックリされていました(笑)。ちなみに赤はフェダーローターと呼ばれていて、そちらもスーパー(テンゲルマン)に売っていたので、白と赤あわせて6本ぐらい買おうかなと思っています(僕の冷蔵庫はガラガラです。だって、料理が出来ないもん)。これの産地はライン川の古城でお馴染みのマインツです。ルール地方に住んでいるからこの産地のものが手に入りやすいようです。写真の後ろの方に置いてある本は気にしないで下さいね(笑)。では、また。
October 4, 2008
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昨日、上田正樹さんの歌をブログで紹介したところ、141件のアクセスがありました(喜)。やっぱ、僕のドイツ日記とか旅日記よりもはるかにウケが良かったようで、ある意味複雑な心境でもありますが・・・。上田さんの歌を聞いていたら、なんだか昔大阪で暮らしていた時のいろんな想い出みたいなものがよみがえってきて、あの頃いっぱい撮った写真を引っ張り出してきて、過去の自分を思い出していました。楽しかったこともいっぱい、辛かったこともいっぱいあるけれど・・・。もう二度と帰る事はないと思うけど、大阪の某大学の研究室で過ごしたときに撮った数々の写真を見ては、あんなこともあった、こんなこともあったって思い出しながら夕暮れのひとときを過ごしていました。以下の写真は僕が研究室で勉強・実験していたときの想い出の一コマです。実験中はこのように、お医者さんが着るような白衣を着用しています。左の写真はタンパク質を発現させるために、いろんな試薬を混ぜているときの写真です。右の写真は、タンパク質に放射性物質を導入させる実験をしている時の様子です。ぽんすけ、放射能漏れがないかチェック中です。下手したら、放射線被爆してしまうという、ちょっと怖い実験でしたが・・・。 次の写真は男だけのクリスマスパーティー。若かりし頃のぽんすけさんです↓。 次の写真は有機合成化学(いろんな薬品を混ぜて、特定の分子を作る実験)で使っていた僕の実験場所です。いろんな想い出がいっぱい詰まったこの場所も、もうすぐ改修工事によりなくなってしまいます。S先生と一緒に組み立てた装置(右写真)もいい想い出です。この装置は減圧にすることで、反応後の溶媒を取り除くために使います。 左の写真はセミナー室で、研究発表、勉強会、食事、談話などに使われた部屋。実験報告会ではここでいっぱい怒られて、そしてちょっとしたパーティーでは思いっきり笑ったり騒いだりした場所です。ここももうすぐ無くなってしまうのです。右の写真は廊下。徹夜の実験で、研究室で朝を迎えることもしばしばありましたね。そんなときに限って、朝焼けがとても美しかったです。 次の写真ですが、みなさんもお馴染みのものですね~。左は食塩水、真ん中が重曹水(じゅうそう水)で、お料理や入浴剤などによく使いますね・・・。どれもこれも化学の実験では大切な薬品です。右写真は、夏に白浜へ研究室旅行に行ったときの一コマです・・・・ぽんすけ、すんごい若い~。研究室のみんなで篠山、高野山、白浜などいろんなところに行ったなぁ~。 そんな昔のことを思い出していたら、新婚ホヤホヤのオオカミギャングが帰ってきました。薬指には指輪が光っていました。顔はニコニコで、とっても幸せそう。そんなオオカミギャングにお嫁さんのために歌って欲しい一曲があります。紅白歌合戦ですっかりお馴染みになってしまいましたが、AIのSTORYです。3年半前だったかなぁ?ラジオを聴いていたら、たまたまこの曲が流れてきて。それ以来100回ぐらい聴いたかもしれないです。今日もYou Tubeを貼り付けますので、お時間があれば視聴してみてください。この歌を知っている人は無視してくださいね。http://www.youtube.com/watch?v=b31Ar6rqYoY明日はドイツの統一記念日で、明日から3連休です。僕のブログも3連休(場合によっては4連休)頂きたいと思います。更新は次週の火曜日か水曜日になると思います。しばらくのお別れですが・・・・。Have a nice weekend!!(良い週末を)
October 3, 2008
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本来なら今日はドイツ・ボン(Bonn)郊外にある龍の城(Drachenburg)を書くつもりでしたが、やめておきます。ぽんすけ、すんごい気まぐれやなぁ。そんなわけで、今日はぽんすけの想い出の曲(大阪バージョン)を綴っていくことにします。ぽんすけが厳選した1曲は・・・・上田正樹さんの『悲しい色やね』です。この歌のいいところは・・・、ズバリ、歌詞が関西弁なんです。関西弁の歌を完璧に歌える人は上田さんと、あと2~3人のアーティストだけと勝手に思っています。ちなみに上田正樹さんは髭とメガネがよく似合う素敵なおじさんです。僕もこんなかっこいいおじさんになれたらいいな~と思っています。歌詞は関西弁にしてはロマンチックで、どことなく切なさを感じます。その歌詞の内容についてですが、全部ここに書いてしまうと著作権上のなんちゃらでややこしそうなので、ぽんすけが標準語に翻訳&勝手な解釈をしたもの書くことにします。本当の歌詞はこちら(うたマップコム)を見てくださいね。付き合っている2人が大阪湾を見渡せるところに車を止めて、海を眺めているというシーンです(地理的には海遊館のある港あたりかな?)。 涙をこらえて「今でも好きか?」って聞くけれど・・・そんなことさえも分からなくなってしまったのか?大阪の海は悲しい色をしているそれはみんなサヨナラをここに捨てに来るから(以下省略:全部翻訳するのは大変やわ)「あんたあたしのたったひとつの青春やった」という部分から、男が女に別れを持ちかけているシーンが想像できます。さあ、詩の内容が理解できたところで、歌を聴いてみてください。You tubeから視聴できます。http://www.youtube.com/watch?v=BmJ4NGXZdxsちなみに上田さんが歌う洋楽のカヴァーは本物です。あんなにきれいな発音で歌えるアーティストはめったにいません。きっと英語ペラペラなんでしょうね。あ" ~ スミマセン、曲を間違えてしまいました。僕が最もオススメしたいのは 『悲しい色やね』ではなくて、『俺の借金全部でなんぼや』です。こんな曲を歌えるのは、関西人の特権です。この歌、本当に素晴らしいのですよ。この曲を聴いたとき、あのファンクの帝王ジェームス・ブラウン(James Brown)が頭に浮かびましたよ。このリズミカルな歌は必聴ですよ。そして笑ってください。さあ、みなさん!上田さんの借金を計算してあげてください。ちなみに数学の能力が必要です。http://www.youtube.com/watch?v=zVNNwWGN9RAこれ以外に『Come on おばはん』と言う曲や、女性の下着を盗んで監獄生活を送るという詩の『とったらあかん』も必聴です。興味のある方は是非CD屋さんでご購入を。今日のブログはいかがでしたか?また機会を見つけて、大阪ソングをブログで書いていきたいと思います。では、また。
October 2, 2008
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ボン大学前から地下鉄に乗ること20分少々、雄大に流れるライン川を見渡せるところで地下鉄が停車しました。ここで電車を降りて、ライン川のほとりで澄んだ空気を深呼吸し、しばらくライン川の景色を眺めていました。さて、ここで登山鉄道に乗り換えのはずなのに、駅らしいものがなければ、何の案内板も出ていない!? これじゃ、どこに行ったらいいのか分かんないよぉ。ここで、ぽんすけ、ひらめいた。登山鉄度=山という公式が成り立つはず。とするならば、山に向かって歩けばいいんだって考えた。テクテクと眼前にそびえたつ山をめがけて歩いていきました。でも、何だか不安だなぁ・・・。しばらく途方にくれながら歩いていたら、「information(観光案内所)」の看板を発見です。道が分かんないから、観光案内所で尋ねようと思い、そっちへ向かうことにしました。実は、観光案内所は登山鉄道の駅の中にあったのです。というわけで、偶然にも駅にたどり着いてしまったぽんすけ、早速切符を買って山のてっぺんまで一気に登ります。ちなみに往復で9ユーロもします・・・ちょっと高いのではないの?って不満を持ちながらも、おとなしく列車の席に座り発車を待っています。始発列車(9:00)の乗客は僕を含めてたったの3人。 列車はどんどん山を登っていく・・・ 列車はやがて山頂駅に到着列車はゆっくりと動き出し、急な坂道をのんびりと登っていきます。ぽんすけ、あることに気付いた。この路線、アプト式なんだって(鉄道用語ですみません。)。アプト式列車に乗るのは生まれて初めてです。しかもドイツで乗ることになるとは・・・。約10分の乗車で山頂駅に到着。他の2人の乗客は、山頂レストランの従業員さんらしく、レストランの中に消えていってしまいました。・・・という事で、この壮大なパノラマを独り占めしてしまいました。 ライン川の雄大な景色が眼下に広がっている・・・この光景はスゴイさらに、上へと続く山道を登っていくと、荒廃した城を発見!!。僕がいま立っている場所はドラッヘンフェルスと言って、「龍の岩」と呼ばれています。何で龍なのか?それは、『ニーベルンゲンの歌』という物語を読めば分かります。ニーベルンゲンの宝をこの岩山で龍が守っていました。英雄ジーフリートがその龍を倒したときに、返り血を浴びて不死身になったというけど、結局誰かにまた暗殺されてしまうんですよね。確か、そうだったような・・・。その龍と英雄ジーフリートが戦った場所がここなんです。廃城をバックに記念撮影まだ宝が残っていないか探してみたけど、枯れ葉しか落ちていない・・・。トボトボと下山をすること5分少々、ぽんすけ思わず声をあげてしまった。山の頂に建つ「龍の城(Drachenburg)」の姿はまるで南ドイツ・フュッセンにある名城ノイシュヴァンシュタイン城にどこか似ている。そこで、「ライン地方のノイシュヴァンシュタイン城」って勝手に命名して喜んでいました(ぽんすけって単純な人なんです。)。これがノイシュヴァンシュタイン城「龍の城(Drachenburg)」です。今日の旅日記はここまで。続きはまた次回にします。お楽しみに。
October 1, 2008
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