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ロバート・F・ケネディが暗殺された場所、1968年6月5日の ロサンゼルス・アンバサダーホテルの一日を描いている。アメリカ大統領候補、ロバート・フランシス・ケネディ上院議員 = 愛称ボビー BOBBY民主党カリフォルニア予備選で大差で圧勝し、6月5日アンバサダーホテルで 「勝利のスピーチ」 をした夜、彼は凶弾に倒れた。ベトナム戦争の段階的拡大の停止を提唱し、貧困の撲滅、人種問題、黒人の公民権問題や環境問題に取り組んでいた。選挙陣営が置かれていたアンバサダーホテルには、選挙関係者、報道陣や外国の記者、様々な職業の宿泊客がボビーの到着を待っていたが、あの最悪の悲劇を想像できるものは誰ひとりいなかった。この映画は、人種の違う従業員たちが忙しく働くホテル厨房でのやりとりや、ロビーでチェスを楽しむ引退した元ドアマン(アンソニー・ホプキンス)、アルコール依存症の歌手(デミー・ムーア)、美容師(シャロン・ストーン)、LSDを体験する若者など、その日アンバサダーホテルに集っていた22人の人々にスポットをあて、ロバート・ケネディに関係しない人々の人生模様や感情を中心に描いている。1963年11月22日、第35代大統領ジョン・F・ケネディが暗殺され、1968年4月4日、キング牧師が暗殺された。 そしてその2ヶ月後、事件が起こった日の翌日6月6日、多くのアメリカ国民の最後の希望の光であったロバート・F・ケネディが亡くなった。ボビーの肉声スピーチが流れる。背景に、サイモン & ガーファンクル の 「サウンド オブ サイレンス」 が 静かに響いた。Hello darkness,my old friend,I've come to talk with you again,Because a vision softly creeping,Left its seeds while I was sleeping,And the vision that was planted in my brainStill remainsWithin The Sound Of Silence.In restless dreams I walked aloneNarrow streets of cobblestone.'Neath the halo of a street lamp,I turned my collar to the cold and dampWhen my eyes were stabbed by the flash of a neon lightThat split the nightAnd touched The Sound Of Silence.And in the naked light I sawTen thousand people,maybe morePeople talking without speaking,People hearing without listening,People writing songs that voices never shareAnd no one dareDisturb The Sound Of Silence.・・・・・・・中略・・・・・・・ハローぼくの古い友達 暗闇よまた君と話しに来てしまったボンヤリとした幻影がそっとやってきてぼくの眠っている間にその種を置いていったその幻はぼくの意識に宿り今も静寂の音の中で動かない安らぎのなき夢をまどろみながら玉石を敷きつめた狭い道を1人歩いた街灯のほの明かりの下を冷気と湿気に襟を立ててネオンライトの閃光がぼくの眼を射るとき夜は引き裂かれぼくは静寂の音に触れる 裸電球の明かりの中にぼくは見た1万人かもっとたくさんの人々を話すことなくしゃべり耳を傾けることなく聞き決して歌われることのない詩を書く人びとを誰も静寂の音を呼び醒まそうとはしない・・・・・・・・・・ (1964年ポール・サイモン作)
2008.02.28
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[DVDソフト] そして、ひと粒のひかり南米のコロンビアのバラ農園で働く貧しい17歳のマリア。彼女は妊娠していたが、父親である少年との明るい未来はない。生きる為に「ミュール」と呼ばれる命がけの仕事を引き受ける。報酬は5000ドル。コロンビアの貨幣価値に直すと巨額すぎるその仕事の中味とは、ゴムで包んだ圧縮した麻薬を何十個も胃に詰め込んでアメリカへ運ぶという仕事だった・・。出来事が単調に映し出されていくので、逆に現実的な恐ろしさがひしひしと伝わってくる映画だった。アメリカ映画のようにハッピーエンドで終わらず、おなかに子を持つ母親の強さというものを感じさせる一方で、コロンビアの内政の波乱からか、重い余韻を残す外国映画だった。
2008.02.26
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オープン・シーズン コレクターズ・エディションオープン・シーズン(狩猟解禁) の大自然を舞台に、動物たちが力を合わせて無情なハンター集団に立ち向かっていくユーモアたっぷりのハートフルアニメーション。グリズリーのブーグは子熊の時からパーク・レンジャーのべスに育てられている。お気に入りのクマのぬいぐるみを抱いて、べスの子守唄で眠るブーグ。たっぷりのペットフードとおやつをもらって、ベスの家のガレージで暮らしている。そんなブーグが、ハンターによって捕まえられたシカのエリオットを助けたことで大騒動を巻き起こしてしまい、シカと共に自然界に帰されてしまう・・・。自然界を知らないひ弱なブーグと、パートナーでちょっとお調子者のエリオットのコンビが再び巻き起こす森での騒動がとてもユニーク。動物たちの表情もゆたかで、ストーリーの展開の面白さに大笑いしたり、ちょっと涙ぐみそうになったりした。エンディングで、キャストの文字が上がる途中にはめ込まれた最後のワンシーンが最高にユニークだった。 大人も楽しめるアニメです。 オープン・シーズン 著者: ジュディー・キャッツク
2008.02.26
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著者: 水野敬也 今 ちょっと話題になってる小説 「夢をかなえるゾウ」 を読んだ。 まず、表紙の絵がユニークだ。 神様らしきインドのゾウが、中年のオヤジさんのように寝転んでタバコを吹かしながらリラックスしているような感じで描かれている。絵の下の白い帯の部分の見出しを読むと ” お前なぁ、このままやと 2000パーセント成功でけへんで。 ” 夢をなくしたサラリーマン、関西弁のゾウと出会う。・・・・と書かれている。これは面白そうだと思って私はさっそく表紙をめくった。ある朝、二日酔いで目を覚ました主人公の独身サラリーマンの前に 「ガネーシャ」 と名乗るゾウの頭をした化け物が座っている。 「夢では・・」と びっくり仰天している主人公に、おいしそうにタバコの煙をはきながら、「覚悟でけてる?」 とガネーシャは言う。思い出すこと3ヶ月前、インド旅行に行った主人公は、お土産売り場に売っていた手のひらサイズの「象の神様」の置物を買った。目の前にいる化け物は、その「神様」と全く同じ姿をしている。どうもガネーシャの話によると、自分は本当に神様で、昨晩かなり酔っぱらった主人公が 『変わりたい』 って号泣しながらガネーシャの置物に頬ずりをしたらしい。そんなわけで、象の神様ガネーシャが差し出した契約書にサインをすることになった主人公は、自分の夢や目標を実現するために 「ガネーシャ式」 なる教えを請うことになる。実はこの神様、過去において歴史に名を残したたくさんの世界的な偉人たちにも教えを説いてきたという・・・。それに 「ダチが釈迦で・・・・」「最近、釈迦と飲んでへんなあ・・」 と、つぶやいたりもする。○(・ ・)○ |=|面白くて一気に読んだ。わかりやすいし、的を得ている。 最後のオチのシーンも面白い。ものすごく身近な次元に下りてきてくれた超ユニークな神様。 そして、この小説のゾウの神様ガネーシャは、混沌とした未来に対し、主人公を通し読者にも大いなる助言と、心地よい爽快感を与えてくれる。
2008.02.20
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ローズ・イン・タイドランド(DVD) ◆20%OFF!「不思議の国のアリス」 を愛読する10歳の少女ジェライザ=ローズは、悲惨な境遇の中で暮らしていたが、3体の人形の首を友達にしながら独自の空想世界を創りあげ、その中でたくましく生きていた。ある日、肥満で薬物中毒の母がベッドで死んだので、少女は同じく薬物依存の元ロックスターの父と「ユトランド」への旅に出るが、着いた先はテキサスの広大な原野に建つ、誰も住んでいない荒れ果てた祖母の家だった。しばらくすると、椅子に座ったまま父も死んでしまうが、少女は全く気付かない様子で父にメイクをしたりカツラをかぶせたりした。ずっと離れた所に隣の家があり、そこには黒いドレスを着た右目の見えないおばさんと、頭にひどい傷あとのある知能レベルが10才の弟が住んでいた。弟はシュノーケルをいつも着けていて、荒野を泳ぐ巨大なサメの話を少女にした。少女は彼と友達になった。でもデリケートなふたりの心を砕くように一日に一回、轟音を立てた高速列車がテキサスを通過する・・。.:*:`☆>☆:"・*:・タイドランド=海と大地の間の干潟 現実と空想の間悲しくて耐え難い現実を、少女が創造する空想の世界に変換して描いた、不気味だけれど、ものすごく深く幻想的な映画でした。ラストはインパクト大!少女ジェライザ=ローズ役のジョデル・フェルランドの天才的なひとり芝居に感動しました。(^-^)g" タイドランド 著者: ミッチ・カリン
2008.02.19
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ニライカナイからの手紙(DVD) ◆20%OFF!(精霊が宿る神木) カジュマルの木陰で、母から届く手紙をうれしそうに読む少女がいた。母は少女が6歳の時に島を離れて東京へ行き、以来毎年、娘の誕生日に届くように手紙を送り続けていた。沖縄の離島、竹富島で、島の郵便局長のオジイとふたりで暮らす風希は、母からの手紙を心の糧にして、幼い頃に亡くなった父愛用のカメラで写真を撮りながら、カメラマンになることを夢に見て成長していった。14歳の誕生日、母から 「20歳になったらすべてを話す」 という内容の手紙が届く。高校を卒業した風希は、カメラマンの助手の仕事を頼りに、オジイの反対を押し切ってひとり東京へ向かう・・。 ** *〇*~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~ ~ ~ ⌒⌒ ~⌒⌒ ~ ~ ⌒⌒ 竹富島の温暖でゆったりとした空気が画面いっぱいに流れていました。蒼井優の素朴な可愛らしさを美しい景色に調和させた、あくまでも自然体で、人工的なイメージを一切排除した撮り方の映画でした。”ニライカナイ”・・・海のかなたにある神々の住む島。 楽土。 そう伝えられているけれど、「ニライカナイ」 は、島民の心そのものであることがよくわかるイイ映画でした。
2008.02.14
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プリズン・フリーク(DVD) ◆20%OFF! あのアメリカTVドラマで超話題になった ”プリズン・ブレイク” ではありません。刑務所が舞台というのは同じですが、囚人が囚人に刑務所内で復讐しようとするバイオレンス映画。 でもめっちゃパロディー。自分を刑務所に入れた判事に復讐を誓うジョンは、出所後、判事が亡くなっていることを知り、なぜか判事のドラ息子ネルソンに矛先を変え、彼を罪に落としいれ刑務所に送る。そして、自分も再び刑務所に入り、ネルソンに近づき信用させながらジワジワと復讐を企んでいく・・。でも、ジョンの目論みがうまくいかず、臆病者のネルソンが巻き返していくのがユニークだった。影のボスの統制もあり、日々なんらかの脅迫観念にさらされて過ごす極悪人揃いの刑務所生活を、スゴみを持たせながらも軽快なコメディタッチで描いている。コワいんだけど笑ってしまうという実に複雑な気持ちにさせる面白い映画だった。
2008.02.11
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モンタナの風に抱かれて(DVD) ◆20%OFF! ロバート・レッドフォードが監督・主演するモンタナの大自然を舞台にした、心身共に傷ついた少女グレースと愛馬ピルグリムが時間をかけながら立ち直っていくという感動的物語。(171分)乗馬中の交通事故で友達と片足を失った13才のグレースは絶望の淵にいた。愛馬のピルグリムも傷を負い、事故のショックが原因で、グレースと心を通わすことが出来ない暴れ馬になっていた。ニューヨークの雑誌社の編集長として忙しく働く母親のアニーは決意し、ホース・ウィスパラーと呼ばれる調教師(ロバート・レッドフォード)を頼って、はるかモンタナまでの長い距離を娘と馬を乗せてひたすら走っていく。人間が馬を使役とする前の遠い原始、馬は人間の食料だった。馬は本能的に人間を警戒していた。人間が馬を調教する時代になり、馬は鞭と縄を使って力づくで手なづけられていた。ある時、馬にやさしく語りかけ、馬の気持ちを理解しながら調教する人が現れ、意思の疎通で馬をもっと自然にコントロールできるようになる。 それ以来、現代に至るまで そういう人々を ささやく人・・・ウィスパラー と呼んでいる。モンタナの美しい自然に包まれて、アニーもグレースも次第に心が癒されていく・・。 許されないが互いに惹かれあうアニーと調教師トムとの愛を描きながら、映像的にもストーリー的にもとても美しい映画でした。主にモンタナの牧場でのシーンが続き、特に大きなうねりもないので、見る人によっては約3時間の長い映画として、ちょっと単調すぎると感じるかもしれない。ロバート・レッドフォードのファンの方や癒されたい人にはおすすめの逸品映画です。
2008.02.04
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【送料無料選択可!】シャーロットのおくりもの スペシャル・コレクターズ・エディション / 洋画1952年初版以来アメリカの子供たちに愛され続けてロングセラーになっているE.Bホワイト原作のファンタジーを映画化したものです。お母さんブタが11匹の子ブタを産み、1匹がお乳をもらえない状況では死んでしまうので、農家の女の子ファーンは、子ブタにウィルバーと名づけ、お母さんブタのかわりにミルクを与えて育てていた。 (ブタのお乳は10コ)でも、ちょっと大きくなったウィルバーは向かいの農場に渡され、クリスマスには燻製にされる運命になっていた。ウィルバーが他の家畜たちと暮らす納屋の戸口の角に巣をはっている、クモのシャーロットは、やさしくウィルバーに話しかけ、彼を救おうと考える・・。 納屋の住人で、ウィルバーのエサをいつも盗み食いしている自己中なネズミのテンプルトンも、後半には大活躍しているところが可愛かった。美しい田舎の風景が広がり、こころがほのぼのとする映画でした。ウィルバーに対するシャーロットの友情の中に、作者の大事なメッセージが感じとれる爽やかないい映画でした。 (TーT*)うるうる~ エンディングの曲もいい曲でした。♪シャーロットのおくりもの
2008.02.03
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