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元絵赤増殖中…増殖中…!?領域を閉じてないと起こる事故。青や緑や黄色で起きてもびびるけど赤だと殺人事件でも起きたかのよう。
2010.03.31
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この間まで俺はこの監獄一の強者だった。荒くれ者どもを支配し、更生させるのが俺の役目。だからこのわけがわからん奴がどれだけ強かろうと正さねばならない。「なーぁオッサン、いーかげん飯くれよぉ」今日も見て見ぬふりをする。「なんでおれには飯ねぇの?おれが力を取り戻しちまうと困るからぁ?」それもある。こいつは監獄にあるあらゆるものを使って他の囚人に喧嘩を売ったり脱出を仕掛けたり俺達を脅して見せたりととんでもないトラブルメーカーだから。あいつの喚き立てる声を背に歩く。ようやっと聞こえなくなった所で一緒に歩いていた部下が口を開く。「……本当、あいつだけはこの監獄に居座らせるべきじゃなかったかもですねぇ。聞いてくださいよ、この間もエイトちゃんが慈悲でくれたお菓子、指ごと食いちぎろうとしたんですよぉ?」「……世間話はいいから異常確認に集中しろナイン」「はいはいぃ。……分かりましたよぉテン様」あの異常性は恐らく奴でさえ制御できていない。凶行に及んだ後澄んだ目で邪悪に笑ってやがるのがその証拠。「テン様…大丈夫ですかぁ?」「…別に」「……わかりましたぁ」俺の口元は引きつってる。大丈夫だ。あいつは檻の中、俺は檻の外。なのに何故、安心できない。
2010.03.30
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ちまこあんこつのこはづこふぶこ
2010.03.29
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2010.03.28
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Last updated 2017.12.04 14:03:30
2010.03.28
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今学期新しくできた友人は独り言がやたらと多い人間だった。恐らく考えたことを全て言っているのだろう。若干不気味だし扱いにも困った。だがしかし、言っていること全て悪気がないものだから、僕としてはある意味ありがたくもあった。問題の思考、特に彼の自虐思考を訂正し彼自身から彼を擁護するのは少し面倒だったが、そしてそれを放っておくと特定の名前は挙げないものの寂しいと繰り返すものだから嫌気がさすことも少なくはなかったが、そんな彼のもとに寄って慰めて、そうしてお礼を言われたり、束の間彼が笑って何も考えずに居られる瞬間を迎えるのはなかなかに至福であり光栄だった。また、悪意のない彼と付き合うこと、理不尽な目に遭って嘆きはすれど我慢や頑張りにつなげようとする彼は多少うるさくても好ましいもので、僕もその声がないとじきに落ち着かなくなっていった。*俺は屑だ。だから俺の本当の声は隠さないといけない。俺はどうしようもない。だから声でだけはどうにかすることを言わないといけない。声に出していれば俺以外の誰かが助けてくれる。引っ張り上げてくれる。そうしてそうやって助ける自分自身に誇りを持つんだ。俺は涙をただ流せばいい。だけどこれは天然であると見せかけないといけない。心の声を、生い茂らせた表向きの声で隠して隠して隠して、そうすれば、本当にその表向きの人格のようにすらなれる。俺のこの声は独り言。他人に向けた声ではない。自分自身への暗示の声だ。それが偶然他人に聞こえてしまっただけだ。そうであろうとするのは、そうである資格を持つはずだ。悪意のない、打算のない人間。そうでありたいのだ。隠さず、誤魔化さず、不器用な人間。そうでありたいのだ。こうしてくよくよと思い、計算を続ける俺こそが、気のせいなんだ。
2010.03.27
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憎いあいつを追わなければならない。でなければ今度は追われる側になってしまう。そしたら今度は罪を負わなければならない。だから俺は追い続けなければいけない。〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇「お詫び致します、どんなことでもしますから、許して下さい」やっと、終われる。こいつを終わりにしたら、俺が今度は終わる。復讐を免罪符に、犠牲にしてきた全てに。往々にして復讐は何も生まないと言うが、世の動き、人の動きは生んでいるように俺には思える。それならば、俺に発散される前に俺が死んだら、淀んだ動きはどこに行くのだろうか。ーまあ、どうでもいいことか。〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇目の前で復讐相手が消えた。生き甲斐も消えてしまった。理由も消えてしまった。ああなんてことをしてくれたんだ畜生。恨むぜ神様、俺だけがこんな目に遭うなんて許せねえよ。せめて俺を追う奴も同じ目に。〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇世の中に恨みを持ち持たれる者は居なくなった。けれど、その人々が居ればこそあった暖かさや優しさも全てなくなった。
2010.03.26
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・自動着色・対象は各チームの小学生男子とかチャラ男とかワンマン系男子とか傲慢殿方とかCOOL野郎とか・自分の正体を分かってもらうために相方にも同じ目に遭ってもらうライバルの鑑以下一枚目色違い
2010.03.25
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2010.03.24
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**********『すきDEATH』**********ある所に、モルテという少年が居た。モルテが「すき」と言った相手は、全て死んでしまった。モルテは死神のように忌避されるようになった。モルテも「すき」などと言えなくなった。心の中で何度もすきだと思うのだ。けれどそれを相手に伝える術がない。だからモルテは、すきな相手には態度だけで示すことにした。それでも、モルテの好意は地道に伝わることはあっても、言葉で形にされていないからと軽く扱われる。いつでも破られる、実行もされていない口約束の方が重んじられる。他人を妬みたくないのに、そうでもしないと自分の立っている場所が毎秒ごとに崩れそうになる。モルテはある童話をよく思い出した。口をきくと大事な兄の呪いが解けなくなってしまうからと、自分が死にそうになっても喋ろうとしない少女の話を。モルテは少女に幾度も励まされた。愛したいのだ。話したいのだ。形にしたいのだ。愛されなくても。いや、やはり、愛されたい。それでもモルテは、耐えることしか知らない。たまにもらえる好意の言葉。たまにもらえる好意の態度。それさえ失ったら生きていけない。*これは何の呪いなのだろう。耐え抜いたらいいことがあるのか。悪いことが起きないだけなのに。他の人達はそんな咎など負っていないのに。たまに何もかもを壊したくなる。愛してはいけない世界を憎みたくなる。興味がないと全てを捨てて逃げ出したくなる。*モルテはある日思い立った。生まれた意味を地の果てまで探し、見付からなければそのまま死んでしまうことにした。見付からなかった。生み出せなかった。モルテは自分のことを好きとでも言えば死ねるだろうかと声を出そうとした。死にたくないくらいには自分のことを好きだと思っているだろうと。けれど、自分のことをいくら好きと言っても、モルテは死ねなかった。*モルテは、死にかけた人を愛するようにした。そうしたらいくらでも、本気で好きと言ってもいいのだ。モルテは依然死神と呼ばれたり偽善者と呼ばれたり、忙しかった。それでも、モルテが与えた沢山のすきを抱えて死んでいくその相手は幸せそうに見えた。モルテは幸せだった。自分の人生を肯定できたと思った。「こういう人生なら、好きに生きられるかもしれない」モルテは死んだ。幸福の中で。
2010.03.23
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主人公:要定期的に対峙する敵キャラ:安居なお二人の関係性は『魔女の家』仕様闇落ち前覚悟後闇落ち後光落ち(覚醒)中お借りしました
2010.03.22
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努力と我慢のためには目標、目的、信念と言った支えが必要になってくる。かつてのギャッツにとってそれはギャツビーの栄光ある華麗な人生と来歴の夢想で、近年のギャツビーにとってそれはデイジー姫とその傍らに立ち、救い出す自身だったのだろう。洗練された所作と満足を知り諦めを知る目、金の声を響かせるのどを持ちながらも守りたくなるはかなさと危うげで遊び心に満ちた奇矯さ。しかし、黄色い車を降りてからウィルソンに殺されるまでの彼にはかつてない、対等に近い友情が大きな力となっていたのではないか。彼は自分を立ててくれる、上の人間以外に自分の来歴を明かしたことはあるのだろうか。いや、ないだろう。そんな彼が明かすことができたのは、奇妙な人間にさえ寛容に振舞ってくれる、ただし引きずり込まれはしない絶対的な安定感を持つニックという存在が居たからだろう。ギャッツビーは努力しすぎだ。そして他人からも最大限の努力を期待してしまう。それは自分の努力ゆえか、夢想ゆえか。それとも、金の工面の様子を見てきたゆえか。そうしたギャツビーからすると、安全圏から出てこようとしない、そして欲張りで、あまり犠牲にすることなく、そこそこのものを得ることで満足する余裕っぷりを見せつける貴族達、特にデイズィとトムの様子はあこがれながらも理解しがたいものなのだろう。ニックも親族だけあってその一員ではある。儲け話に誘われるような、一見あまり裕福でないように見えても、トムやデイズィ、ジョーダンに『同族』として認められるだけの所以は持っている。ギャツビーはそれを持たない。所以と過去を持たないから、夢想で過ごした青年時代の自分の出自さえを後から得た金で買おうとしている。金で得た屋敷や服や人脈をもってデイズィに認められることもそのうちの一つだろう。現実を見て来なかったギャツビーが初めて夢想よりも選んで手を取った相手、それがデイズィだ。なればこそ、デイズィの身代わりとして捕まえられることも選べたのだろう。デイズィやトムと違って、ギャツビーは崖のすれすれを歩いている。ふとした瞬間に全てが崩れかねない危ない橋を渡ることで、どうにかこうにか同じ目線を得ている。だからこそ、デイズィやトムと違って、得られないことにも、いつか崩れ去ってしまうことにも覚悟は心のどこかにあったのだろう。「女の子は馬鹿な方がいい」…安定と引き換えに得る諦め、疲れと引き換えに。*****ギャツビー関係感想・考察サイトメモ。田園風景から空虚な社交界へ漕ぎだしたギャツビーgoddamnアガペーギャツビー
2010.03.21
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2010.03.20
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2010.03.20
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2010.03.19
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*******************************************どうしようもない俺を誰かがいつか暴いてしまうのではないか。そう思うといつも悪寒と表裏一体の快感が全身を走った。夢想で自分をごまかせない時の手慰みのようなもの。その先のことは考えないようにして、自殺のような脳内麻薬に浸る自分を斜めに見て嗤って。…そんなお遊びに興じていた頃が懐かしい。彼女にはばれてしまった。彼にもいずればれるだろう。ならば、せめて、彼にはすべてをばらしてしまおう。全てを話しても彼はいつもの第三者の顔で微笑んでくれるだろうか。きっとそうだ、それならば彼の中で僕は生きられる。華麗な僕も、みっともない僕も。そうして何度も何度も彼の中で僕は死を繰り返す。甘く華麗でみっともない死。それはなんと美しい光景なのだろう。ぞくりと喉を震わせて、僕は告解をすべく、その彼、どこまでも公平な神父の目を覗き込んだ。
2010.03.18
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2010.03.17
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今日は・・自由なのです☆←まあ塾あるんだけどね。なので家でPCで遊んだりジョジョ読んだり。最終更新日 2014.08.06 14:34:50 ちょっと話変わりますが最近、グミィというゲームに嵌ってます。育成シミュレーション系に近い上に、寿命とかで急かしたりするケースが少ない分もっとやりたくなっちゃうという・・その中でも特にマフィア組織育成ゲームが面白かったです。材料、道具を調達もしくは作り上げることでどんどんできることが増えて行ったり効率が良くなったり構成員が無駄死にしなくなるのもいい。問題が起きたとき、自分の力で何が原因か、どうすれば治せるのか、治すのにどれくらいの時間がかかりそうかわかるのもいいし、次にどんな工夫をしようか、どうしたら面白い世界になるか、考えるのもとても楽しい。はじめのうちと随分NPCの印象が変わったのもよかったです。実力と結果によって認められていくのとても楽しい。届かなかった声がとどく。いざという時に頼られる。だから一番初めにクエストくれた子のクエストを今でもしょうもないと思いつつも訊いてしまうwでも、1~3個ほど、もやもや要素もある。一番の敵ボスキャラが虚栄心の塊でやたら攻撃的かつ要領悪いのに周囲が協力しようとしても拒んでたのは自分の才能ないのを隠すためだったことが発覚したロール見てしまったのが個人的に修羅場……。そしてそのキャラが最近宗教にはまりかけててそれを解くクエストもあるけど生憎友好度あげるのめんどくさい。なんかもう私の改革が招いたことなのかなーこれと思うとNPC相手とはいえ罪悪感…妙に生々しくて嫌だ…縄文人に稲作教える弥生人の気持ちがわかる気がする。
2010.03.16
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卒業式がありました。厳粛といえば厳粛だったし、自分の番になるときは流石に心臓がばくばく言ったんですが、感想を一言だけ言うなら、照明がまぶしかったです。もう少しまじめにいうなら、卒業生代表の思い出話にやたら夜中先生に隠れて話した話題が入ってていいのかと思いました。色んな小学校の校長先生が来賓に来てたりしましたが、私たちが通っていたZ小学校からは学区の関係で殆どはZ中学校に行ってしまっていたので、このO中にはZ小校長先生なんて来てないんだろうなあと思っていたら来てくださっていたようです^^でも知らない人でした(・ω・)あと、タイトルは二次のことじゃなく、最強の7人でもなく、卒業式で歌った歌の名前です。最初アルコと読んだ私はもうだめだと思いました。私はアルトパートを長くやってるんですが、『虹』は結構簡単なようで難しいようでやっぱりそんなに難しくはなかったです。テンポが歌いやすかったので、今度ふとした時に口ずさんでみてはと知り合いに薦めたい所存です。タイミングをあわせたりするのが結構大変だったけれど逆に「やってやろうじゃないか」と思ったりとかしました。歌詞が、なにかを示唆しているような、・・要するに妄想のきく曲なので歌っている時はFQやら七種やら復活やらキーリやらハーメルンやら俺ティーやらマリみてやら・・これ以上書いたら書ききれなくなる気がするので止めますが、いろんなシチュエーションにあてはめて妄想しつつ歌ってました。卒業式で歌う時はなにを思うんだろう、やっぱり3年間の思い出・・?と思いましたが・・FQでした。二次創作という言葉を知ったはFQにはまったことがきっかけともいえるのでまあ予想はしてましたが・・*^-^;
2010.03.15
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2010.03.14
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黒赤白緑黒緑
2010.03.13
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2010.03.12
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黒桜画像をtableで背景にあてがって透過絵と合わせてみた123
2010.03.11
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サンタしんどレッツチェンジ
2010.03.10
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今日は学校で三年生が送られる会をされました。卒業式とは違って、1年生の劇やら2年生の出し物やらかなりフランクな感じです。で、3年生は何をやるのかというと。・・なにもやりません。しいていえば拍手とざわめきと・・うん。それくらいですね(去年の司会を勤めた人のトークはちょっと面白かった。あと、うちの学校のオリジナルなのかどうか知らないけれど、『あおた(あおと?)』『ももこ』『きいろ』この三人がメインですすむ話って誰か知らないかなー・・1年生のやった劇なんですが、凄く、シュールでした・・。いつか自分のサイトを開けたら虹でパラできないかなー。『人生は一度きりだ。生まれ変わりもしない。その後は消えてしまう。』確かそんな感じの(よく覚えてない・・)言葉が、なんだか気になりました。無理やり自己満覚悟で粗筋を書こうとしたら滅茶苦茶長くなった・・orz
2010.03.09
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3/8のスパイ直情型可愛さ余って憎さ百倍百合いいよね…ルナ柚香好きです
2010.03.08
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蜘蛛の糸の先、雲の上。果たしてそこは本当に極楽なのか。上を見ないで切れたカンダタは、上に望みだけを抱いて落ちたカンダタは、もしかしたら幸せだったのかもしれない。*叡一と右京と伊織、そして俺藍彦。俺達は小学校の時から親友同士だった。特に叡一は浮き沈みが激しい奴で、俺達はよく叡一の憂さ晴らしに付き合ったり悩みを聴いたりしていた。その浮きの理由は様々だったが、最近は叡一の彼女、和音ちゃんについてのことが多かった。…親友の彼女を悪く言いたくはないけれど和音ちゃんは傍から見ても怪しい子だった。笑顔が嘘くさい子は苦手だ。そういう子は平気で人を虐める。裏切る。……そういう奴を見たことがある。だから恋をしたら盲目な叡一が俺達は心配だった。そんな時だ、俺達が和音ちゃんから相談をされたのは。「もう限界なんだ」「別れるか、あたしか叡一が変わるかしないと、もう無理」素直で単純一途な叡一と虚勢を張って収拾がつかなくなってしまう和音ちゃん。和音ちゃんは自分をよく見せようとしていて、叡一の望むように動き、望むように努力し、それがかなわなければ嘘をつき続けることで関係を保っていた。「和音はもう頑張れないんだろ?」「…でも和音ちゃん、自分で自分の嘘を全部叡一に言えるの?」「……む、り」「だよねえ」右京と伊織は和音ちゃんに親身…というか近距離で相談を聞いていた。俺は静観。こういう時は誰か一人は冷静でないといけないから。……叡一も不在だから、あまり話と感情を進めすぎてもよくないだろうし。見ている内に右京と伊織の中では叡一と和音ちゃんを別れさせることこそが正解だと決定したようで、なんとその場で叡一に電話をかけ始めた。……物事は悪い方、悪い方へと転がっていくようで、その押しつけがましさというか上から目線の説得が素直な叡一に効く筈もなく、和音ちゃんと叡一の話をしていた筈が気付けば叡一と右京、叡一と伊織の関係の話へと転がっていた。『もうほっといてくれよ、お前らは関係ないだろ』「あんだよ!和音ちゃんから相談受けたのは俺らなんだけど」「俺達はお前の為を思ってだなあ…」「はいはいストップストップ」ここで止めても多分悪化するのは止められないと思ったが、目の前で物事が変化してる以上最低限は面倒を見なきゃいけねえだろう。『藍彦!?』「わり、切るわ」「あーっ!」「邪魔すんなよ!」「今日はこれくらいにしとけ。和音ちゃんも、いいよな?」「え、う、うん」二人に睨まれたが和音ちゃんは少しほっとした顔をしていた。この子もまさかここまで悪化するとは思ってなかったんだろう。「…和音ちゃんごめんね、あいつ頑固でさあ」「会話になんなかった」「う、ううん、いいの、ありがとう」会話にしなかったのはお前らも同罪じゃねえのと思ったが言わない。俺は怒ると洒落にならないと言われるから、叡一に怒る義務はない。だけどどちらかの味方をする権利もない。「……続きはあいつが和音ちゃんと話した後にしようぜ」元々俺達は相談を受けただけなんだから、と言うと二人は渋々頷く。ぜってー納得してないんだろうな。この二人も友達思いではあるんだが…。「二人があいつのことを思って言ってるのはあいつも分ってるだろうし」三人とも我を張ってることは自覚してるだろう。三者三様に溜息をつく彼らを見て、俺も心の中で嘆息する。ま、なんとかなるだろう。これまでだってどうにかなってきたんだ。そう思うことに俺はした。だが、そう思うことにしてから一か月、二か月、三か月…半年、一年。あの後に更に追撃連絡をしたらしい二人は叡一と絶縁することになり、和音ちゃんと叡一はよりを戻し、気付けば何故か俺が叡一の相談とかのろけを聴く役目になっていた。 和音ちゃんは未だに無理をしたままだし、叡一は未だに和音ちゃんに対し見当違いの気遣いをしたまま。俺はそれに気付いているが言うことはない。結論。本音で付き合うというのは理想なのだ、結局。だからこそこれだけの距離は必要で、そうして本音に焦がれながらも、善意の偶像に縋って登りながらも、永遠に下に引きずり込まれ続けることが幸福なのだ。なればこそ。叡一は和音ちゃんの嘘を見逃し、和音ちゃんは叡一の理不尽な望みにも付き合い続けるのだ。その関係は例え傍から見ていびつでも、第三者は口出しできない…してはいけない。だから俺は今日も、信じようとする叡一と、喜ばせようとする和音ちゃんを見守っている。時々助け船を出しながら。……子供が出来たら、付き合いが二人だけのものでなくなったらどうするのだろう、と俺らしくもない余計な心配をしながら。
2010.03.07
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オッスオラマリア!でかい図体の奴、山一つ越えた隣の別種族の奴、近隣の同族で別の巣の奴は漏れなく喰い荒らすので夜露死苦!!!
2010.03.06
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2010.03.05
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※ノットムキムキ
2010.03.05
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2010.03.04
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「やっと独り占めできたって思った」「あたし、酷いよね」「ごめんなさい」「……いいよ、別に」同盟伝いであたしの所にお鉢が回ってくるとは思わなかった。珍しく、彼女が同盟に顔を出した時点でイレギュラーだと思ってはいたけど、こうなるなんてなあ。……あいつが死んで、一年が経った。その一年間あたし達はあいつの思い出話に依存していた。腐っても子供の頃からの親友だから、あたしは思い出話をする事で、少しでも未来での皆の記憶を上塗り出来たらなんて思ってた。*「彼はいつも、いつまでも、あの人のことばかり考えてるの」思い起こすほど、彼はあいつの為にばかり動いていた。*「あたしとの関わりに、どこからどこまで『あの人の為』が染み込んでいるのか分からない」あたしを川から助け上げたのさえ、あいつの為かもしれなかった。あいつがはじめて、あいつに関係ない人に興味を持った相手が彼女だった。2人は、あたし達の考える恋愛関係とは一風変わった付き合いをしていた。それはどこか親友じみて、共犯染みてもいた。2人は似た者同士で、あの最終試験の時も一緒に生き残っていたから、これからも末永く一緒に居るかと思っていたのに、そうはならなくて、やっぱりなあと心のどこかで思った。*「だけど、責めるに責められなかった」あいつのことを皆が責めても、彼の事を皆責めないのは、言っても意味がないと諦めているせいもあるし、彼が掴めなくて、どこからどこまで彼自身の仕業で、彼自身の為のものなのか分からないせいもあった。全てを自分で背負い込むあいつとは似ているようで違っていた。*「あの人は、責められることに慣れ過ぎているだろうから、責められなかった」だから、あいつのことはきっと責めやすかったんだろう。*「…昔から、ああだったの?」だから、あいつの変化はある意味で分かりやすくて…底知れない彼よりもまだ、「ばけもの」のように、見えたのかもしれない。…怖かった。変わってしまったことが怖かった。……変わりうる要素、骨組をもともと持ち合わせていたことが、怖かった。あたしの恋したあの真っ直ぐさは、いずれ瓦解するものだったという事実がただ悲しかった。「あたしの入り込む隙間がないのは分かってたけど、別方向から抱き着いて、それで次に進めると思っていたのに」彼とあいつの関係もそういえば未来に来て大きく変わっていた気がする。*「……ごめんね、あたしは、未来に来てから、あの二人とあまり深い話を出来てないから」悲しんでいる内に、あたしとあいつは別々に行動するようになって、たまに連絡役ぐらいはしても、あいつの作ってくれたものを使って暮らしていても、直接話す事はなくなっていった。「こちらこそ、ごめんなさい」「ううん、……昔の話なら、もう少し出来ると思う。……お風呂に一緒に入って、話そっか」「…!いい、それ楽しそう!」「うん、それじゃあ、いこっか」*あの時止めればよかった。嫌な予感、生ぬるい風があって、今日はもしかしたらうまくいかないかも、なんて思ったけどあたしは、あたしの彼氏の『頼むから近付かないでくれ』という願いを優先してしまった。*彼の言うことがどこまで本当なのかは分からなかった。だけど、その悲痛さをあたし達は信じるしかなかった。あいつと彼はずっと二人で居て、その彼の言うことだから事実なんだろうと、あたしは彼の顔も見ずに思った。あたしはとうとう、幼いころから持っていた全てを喪ってしまった。今日からは、新しい世界でもっともっとものを造っていかないといけない。*あいつの子供。あいつにそっくりなあの子が気になってちょっかいを出す子や、面倒を見る子に、かつてなくしたあの世界を思い出した。だけど、あいつじゃない。真面目さや賢さは似てるけど、あのすがすがしい笑いや、騒々しい突っ込みがない。あいつじゃないのにあいつに似てる。あの無垢さや真っ直ぐさ、色々なものを背負い込む責任感が似ている。……あいつを知らない人々にとってはどうなんだろうな。そう思いつつも、何も言えず、何もできない日々が続いた。あの子と、あの子の便宜上の兄が村を出て行った日、あたしは少しほっとしていた。もうあいつと似て非なる存在を見ないで済むと。いつものように後ろから抱き締めてくる彼氏に、ぽつりと言う。「大丈夫、ここに居るよ」だってどこにも行けない。行き方も分からない、光も見えない、だから巣に帰るほかない。あたしの羽の骨組は、長距離飛行に向いてない。前は身軽に、自由に飛んでいけても、隣にしっかり者の、心配性の、真面目な皆が居たのに、もう居ない。*初めて他の村の人を見た時、涙が出るほど嬉しかった。だからあたしは嘘を吐いた。見えなかった理由を涙で目が曇ったせいじゃなくて、茂る緑のせいにした。だって、あんなにも幸せな世界を、壊せない。奪えない。教えてもらった蝙蝠の童話が思い浮かんだ。『おれたちだけがいきのこるんだ』あたしは今、滅びる側に居るのかもしれない。
2010.03.03
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色違い
2010.03.02
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何がいいって、これまで暴力とカリスマ性と運で色々な胸糞の壁をぶっ壊してきたキーチが「自分は怒るだけしかできない」と思う所。幼少時の昏睡してるあの人との出来事再来、だけどあの時よりも冷静で計画的でそして仲間が居る、それが違う。「道」をキーチに求め自分は「策」を弄すると主張する甲斐くんたまらん。この二人の友情(?)たまらん。助けようとしてるみさとが望んだ手を放してもつかもうとするガッツと幼い故の必死さがたまらん。最後のページのみさとの言葉は、そうした後押しがあってこそ絞り出たものなんだろうな。お父さんの弱弱しい繊細チンピラっぷりよりも、その青い必死な助けようとする手が勝った。次の巻が気になる。次の巻では7巻の表紙のようにキーチが笑えているといいな。以下らくがき全然似てない
2010.03.01
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