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昨夜は中学校時代の同窓会。15人ほどきたのかな。なかなか楽しめた。寝たのが1:00過ぎで、睡眠薬の効果もあってか、昼前まで寝てしまった…さ~て、今年読んだおすすめの10作を紹介します。なお、今年発売されたものばかりではありません。あくまで、今年読んだ作品ですので、あしからず…。特に順位はつけていません。読んだ順番に掲げ、それぞれにコメントをつけようかと思います。・浦賀和宏『透明人間』 主人公の女の子に感情移入。久々に読んだ浦賀さんの作品ということもあってか、印象に残っていました。・島田荘司『ネジ式ザゼツキー』 あまり話題にならなかったかも知れませんが、強烈なインパクトを受けました。奇妙な童話が現実の事件に結びついていく…。とても鮮やかで、これを読んだ後に他の島田さん作品を再読しました。・坂木司『動物園の鳥』 鳥井・坂木さん三部作の最終作。坂木さんは本当に登場人物を大切になさる方で。この作品でも泣きました。・京極夏彦『百器徒然袋-風』 私は榎木津さんの大ファンなので、当然ランクインです。・辻村深月『冷たい校舎の時は止まる』 ホラーかと思いながら読みましたが、中巻、下巻ではぼろぼろ涙が出てしまいました。メフィスト賞受賞作の中で、最も泣かされた作品といえるでしょう。めちゃくちゃ感動しました。・小路幸也『Q.O.L.』 小路さんが、パルプタウンシリーズ以外を書いた第一作。あくまで現実の世界が舞台で、主人公たちの過去は辛くて苦しくて、殺意を抱くのも当然と思うのですが、それでもダークな作品ではなく、優しさに満ちた作品だったと思います。・北村薫『スキップ』 とにかく泣きました。これはいい作品です。・島田荘司『奇想、天を動かす』 島田さんのすごさを再認識した作品。とにかくすごい小説だと思いました。・舞城王太郎『好き好き大好き超愛してる。』 舞城さんが恋愛の話を書くとこうなるのか、と思いながら読みました。これにも何度も泣きました。・小路幸也『そこへ届くのは僕たちの声』 日記にも書きましたが、優しくて素敵な物語です。2004年も本日で終わり。個人的には苦しい一年でしたが、こうしてHPを開設して、読書好きな方々とのつながりをもてるようになったのは、自分にとって大きなプラスになったと思っています。このHPを見に来てくださったみなさま、ありがとうございました。2005年もいっぱい本を読んで紹介していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。明日、元旦は「一日15時間小説読めますか?」に挑戦します。楽しみ☆
2004.12.31
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Showさんと一年半ぶりくらいに再会。買い物。森博嗣『工学部・水柿助教授の逡巡』安部公房『砂の女』トルストイ『イワンのばか』購入。小説は元旦まで読まないつもりだったけど、森さんの上記の作品は今日から読もうっと。アラビア語を少しおしえてもらった。ハラースが終わり(だよね、Showさん?)、インシャーアッラーが、アッラーの思うままに(アラブ人が約束をした時に言うらしい。何が起こるかは神のみぞ知る、ってことだそうな)。森博嗣『工学部・水柿助教授の逡巡』~幻冬舎~ 短編集。それぞれのタイトルが長いので、まずはタイトル紹介。それからそれぞれの内容紹介、コメントといきたいと思います。第一話「「まだ続くのか?」「命ある限り(高笑)」的な悪ふざけからしてミステリィに手を染めたのか着メロをならす」第二話「いよいよやってきた人生の転機を脳天気に乗り越えるやいなやラットのごとく駆けだしてだからそれは脱兎でしょうが」第三話「小説家として世界に羽ばたくといって本当に羽ばたいていたら変な人になってしまうこの不思議な業界の提供でお送りします」第四話「サインコサインタンジェントマッドサイエンティストサンタクロースコモエスタアカサカサントワマミー」第五話「たまには短いタイトルと昨夜から考えているうちに面白い夢を見てしまった。ああ、そろそろ秋だなあ。そこで一句。短めにタイトルつけたら秋かもね。」「第一話」学会のため北海道に行くことになった水柿君。妻の須摩子さんも誘ってみると、一緒に行くという。一日目の夕食のとき、須摩子さんがぜひ本格ミステリィを書くように水柿くんにすすめる。水柿君は小説を書くことにし、まず椅子を買う。 コメント。冒頭から大笑いして、なかなか読めなかった。水柿くんの癖が明らかにされる。タイトルにある着メロは殆ど言及されなかった。意味なさそうに書かれていることが後に解明されるとは思ってもみなかった。第1節には本当に大爆笑。タイムマシンの話、相対性理論の話については笑ったりへえって思ったり。「第二話」水柿君が書いた小説をK談社に送った。すると、出版したいと電話がかかってきた。二作目、三作目にかかっていた水柿君。担当と話をして、四作目をデビュー作とすることにした。それとは別に、水柿君は須摩子さんに「コスプレ殺人事件」というクイズを出す。 コメント。前からずーっと思ってたことだけど、水柿君のモデルってやっぱり森さん本人ですよね?小説の出版にいたる経緯とかそのままだし…。それでもこれはフィクションなんでしょうか?「コスプレ殺人事件」の謎は解明された。「第三話」小説が売れ始めた水柿君。彼の想像の物語が展開される。 コメント。ここまでくると内容紹介が書きにくい。でもとにかく面白い。「あんかけ」のところでは大爆笑。「メタ」についてなんとなく定義されている。なんとなく知っていた概念だけど(竹本健治さんの作品を読んで知ったのだったか)、それなりの説明が分かって嬉しかった。「第四話」水柿君がはじめてのサイン会にのぞむ話。 コメント。ここでも京極夏彦さんへのリベンジ(?)がある(『工学部・水柿助教授の日常』参照)。「第五話」夫婦喧嘩、大学の会議、取材旅行などの話。 コメント。内容紹介がどんどん雑になってきている…。でもとても笑える。パペットマペットについて言及されている。森さん、パペマペ知ってるんだ…。第4節の小説紹介もすごい。解説がいい。大爆笑でした。でもなんだかラストに感動。
2004.12.29
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チャールズ・ディケンズ『クリスマス・カロル』Charles Dickens, A Christmas Carol, 村岡花子訳~新潮文庫~ 貪欲でけちで、人に避けられていたエブニゼル・スクルージ。クリスマス・イヴの夜、甥からの招待を「ばかばかしい!」と拒んで帰宅したスクルージ。彼のもとに、長年仕事をともにしており、七年前に亡くなったジェイコブ・マーレーの幽霊が現れた。彼は鎖につながれており、世界中の同胞の間を歩き回っているという。マーレーの話によれば、スクルージのもとに、クリスマスに三人の亡霊が現れるという。 一人目の幽霊は過去のクリスマスの幽霊で、スクルージを彼の子供時代へと案内する。そして、大人になるまでの過程を見せる。 二人目の幽霊-現在のクリスマスの幽霊は、スクルージを彼の甥や書記のもとへ案内する。 三人目の幽霊は未来の幽霊で…。 クリスマスにちなんで再読。 頑固なスクルージが童心に返ってにぎやかに叫んだり、パーティーで一緒に騒いだりする光景には、心が和む。自分自身が言ったひどい言葉を幽霊に言われると、複雑な気分になるスクルージ。心を入れ替えるのは、どこか恥ずかしくもあるのだろう。 村岡さんの訳はいい。 読みながら、思ったほど泣かなかったのだが、ラストでは涙。素敵。
2004.12.18
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横溝正史『赤い水泳着』~出版芸術社~「一個のナイフより」鉄橋下に落ちていた手紙とナイフ。私は、前日に寝台車で起こった殺人事件を念頭に、ナイフの持ち主を推理する。「悲しき郵便屋」郵便屋の伊山は、有名な医院の令嬢に恋をした。彼女に届けられる楽譜の暗号を解いた伊山の行動は…。「紫の道化師」山根定吉はスリをはたらこうとして、逆に二人の男につかまり、家に連れていかれた。 50円やるから呪文のようなものを読め、と言われる。翌日、神原家本邸で殺人事件が起こったことが伝えられた。「乗合自動車の客」鎌倉行きの乗合自動車に乗った私。そんな私にしつこく話しかけてくる客がいた。「赤い水泳着」ホテルに泊まっていた芳子は、スケッチをしているとき、別の客が干した赤い水泳着の下に赤い斑点ができるのを見た。「死屍を喰う虫」丘に越してきた私たち夫婦。隣人の多賀が井戸に落ちて死んだ。その井戸は埋められたのだが、越してきた多賀の息子は同じところに井戸をほりはじめた。「髑髏鬼」薬屋に現れた髑髏の顔をした男。髑髏の男のことは噂になった。その後、吉井男爵の屋敷で殺人事件が起こった。その時、髑髏仮面が目撃されていた。「迷路の三人」幽霊屋敷といわれる館へ肝試しに行った三人。迷路ではぐれた一人は怪しい男に出会い、そして何者かに背中を刺されて殺された。「ある戦死」知人の戦死を知った私。友人に呼ばれてその友人のもとへ行くと、一つの指輪について調べてほしいという。「盲人の手」北海道行きの船の中で、お銀は一人の盲人と出会う。「薔薇王」日疋家と唐木子爵家の結婚式の際、花婿の唐木子爵が失踪した。しかも、唐木子爵というのは騙りであることが分かった。「木馬に乗る令嬢」鎌倉の回転木馬に、外国人と、日本人の子供が一日に何度も乗っていた。それはなぜなのか-。「八百八十番目の護謨の木」三穂子の恋人、大谷の同僚が殺された。被害者は、「O谷」というダイイングメッセージを残していた。そして、大谷は失踪。しかし、三穂子はある映画を見て、そのダイイングメッセージの意味を知り、恋人の無実を確信した。「二千六百万年」私は眠ると、未来の国に行く夢を見た。人々は空を飛んでいた。 戦時中に書かれ、これまでに角川文庫などに収録されていない短編を集めたもの。「横溝正史探偵小説コレクション」全三冊の第一巻。 なにしろ戦時中の日本が舞台だから、50円が当時どのくらいの価値だったのか、乗合自動車って何?ってなことを祖父に聞きながら読んだ。50円は、まあ、大金。祖父は一円で、電車に乗って映画を見てうどんを食べた、なんてことを言っていた。だから、一円が今の2000円くらい? 50円っていったら、だからすごい額だ。 乗合自動車は、今でいうバス。当時は燃料が木炭で、電車もそうだったらしいが、きつい坂道は上りきらなかったらしい。だから、お客さんに降りてもらい、押してもらってたのだそうだ。 さて、いくつかの作品の感想。「髑髏鬼」は、幻想的な結末。それにしても、「アレー」という叫び声は、当時は普通だったのだろうか?「二千六百万年」は、SF…なのかな。「木馬に乗る令嬢」といい、戦時中に特有のバイアスがかかっているのではないかと思ったのだが、解説はそうでもないという。んー、よく分からない。阿部謹也『刑吏の社会史』読了。Michel Pastoureau(trans. by Markus I. Cruse), Blue-The History of a Color-が届く。きれいな紙質なのでメモが書き込みにくい。だから、パソコンに訳出していこう。これは楽しい作業になりそうだ。…やっぱりパソコンで訳出は面倒くさい!本に書き込んでしまおう。
2004.12.12
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小路幸也『そこへ届くのは僕たちの声』~新潮社、2004年~ 強盗事件を目撃した男性が、植物状態になってしまった。妻が植物状態から奇跡的に回復したという本を書いて有名になった真山のもとへ、定年を控えた刑事、八木が訪れる。 真山は、新聞記者の辻谷とともに、ふしぎな誘拐事件のことを調べていた。家に「子どもを預かった」という電話がかかってくる。電話はそれだけで、いなくなった子どもが、ほぼ一日たってから自宅に戻ってくる。犯人の顔は見ていないという。そんな事件が日本中で起こっていた。しかも、全ての子どもの証言が、犯人の風貌について全く同じ証言をしていた。 そんな中で、植物状態の人間と話ができる子どもがいるらしい、ということが判明する。キーワードは、ハヤブサ。 * かほりには、ときどき空耳が聞こえた。彼女は、それを<そらこえ>と呼んでいたが。 ある日、友人の倫志が、一人で話をしているのを目撃する。 なんて優しくて、素敵な物語なんだろう-。そう思いながら、読んだ。 いろんな作家の紹介でも言っていて、全く自分は語彙がないなぁと思うのだけど、小路さんもとても優しい文章を書かれている。 ラストは切ない。でも、希望は残っている。あることのために、たくさんの思い出を残そうとしている彼らの姿にはただ涙。
2004.12.11
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