仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル
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古代の行基図などでは、関東より北は、陸奥や出羽とされる。そもそも畿内政権の支配もほとんど及ばなかっただろう。「みちのく」とは東山道の奥(みちのおく)であり、ここで道とは、東海道のような海道ではなく陸道だから、「陸奥」と書くようになったと言われている。芭蕉が「奥のほそ道」と表した際は、「奥」の一文字で東北地方を表した。そして、道奥(みちのく)を「むつ」と読む理由だ。「陸」の呉音がロクで、古代の公文書では六を陸と書くこととされていたため、「陸」を「むつ」と読んだとされる。■参考 小田忠市郎『新・モノで学ぶ日本地理』地歴社、2013年漢和辞典を見てみた。「陸」の意味の6番目に、数字の六に代えて用いる、とある。用例として「陸博」。さらに、「六」を引くと、読みは呉音はロク(リクは漢音)。金銭証書などでは、六の代わりに陸(ロク)を用いることがある、と解説がある。呉音どうしの同音から、六を陸の字で代用したということなのだろう。■関連する過去の記事 「むつ」の語源(2007年8月27日)(おだずま注。もう10年も前の記事です。ここでは、一力一夫氏が「むつ」と読む理由は不詳としつつ、南方由来の可能性を説いています。)
2017.08.14
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