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2020年NHK大河ドラマ 『麒麟がくる』 の感想です。このドラマ、主役は明智十兵衛の長谷川博己さんなのですが、今はやはり場面的には織田家のほうが面白く感じてしまいます。川口春奈さん演じる帰蝶さま、今回も魅せてくれました。夫・信長の叔父にあたる織田信光(木下ほうかさん)をうまいこと誘導して清州城城主の織田彦五郎を暗殺させ、反信長勢力を一掃するのに大きな働きをしました。一方、美濃の稲葉良通(村田雄浩さん)は主君の斎藤高政(伊藤英明さん)に、父・道三や弟・孫四郎らに疑念を抱かせるよう誘導し、そそのかされてすっかり疑心暗鬼になった高政は何のためらいもなく弟二人を暗殺してしまいました。これがこの時代だったのでしょうね。でもそんな中、十兵衛の叔父・明智光安を演じる西村まさ彦さんが思いがけない癒し系になっています。西村さんは『真田丸』のときはあの名セリフの「黙れ!小童!」でしょっちゅう若いもんに怒鳴ってたけど、今度はうってかわって可愛い甥っこの十兵衛を陰ながら支え、周りとの調整を図る穏やかな人柄に。役者さんの、この変化がいいですね。そして織田信長が出てくれば、同世代の藤吉郎(佐々木蔵之介さん)が違う場所で動き出します。佐々木さんを見ていると、つい『超高速!参勤交代』を思い出してしまうのですが、この『麒麟がくる』でも面白い藤吉郎/秀吉を演じてくれそうで楽しみです。こちらのお話も楽しみましょう。 ⇒ ⇒ #麒麟がくる 天文23年(1554)春、斎藤利政(本木雅弘さん)は家督を嫡子の高政(伊藤英明さん)に譲り、自身は仏門に入って剃髪し、道三と号しました。そして家臣一同には、これからは高政の声を我が声と思って従え、従えぬならこの場から去るよう厳しく言い渡し、一同は道三の命令を承知しました。その2か月後、明智十兵衛(長谷川博己さん)は夜分に急な呼び出しを受けて叔父の明智光安(西村まさ彦さん)の館に行くと、そこには高政の異母弟の孫四郎(長谷川純さん)が側近を連れて来ていました。孫四郎は兄・高政が家督を継いだことが不満であり、またそれは尾張の織田信長に嫁いだ姉の帰蝶も同じ考えであると主張しました。さらにこれから国衆と図って兄・高政を退かせたいので明智衆にはその先陣に立つようにと言い出しましたが、十兵衛がはっきりと断ったので、孫四郎は怒って帰っていきました。孫四郎が明智家を訪れ十兵衛に反論されて帰ったことや、孫四郎が尾張にいる姉の帰蝶とやりとりしていることは、すでに当主の高政の耳に入っていました。十兵衛は高政から、尾張に行って帰蝶に孫四郎に近づかぬよう伝えよと命令されました。ただ自分が尾張に行っても意味がないと思った十兵衛は道三の元を訪れ、美濃と尾張との盟約をどうするのかを尋ねると道三は「自分の力ではどうにもならない、ただ信長という男はやすやすと負けない、高政とうまくやれ」とだけ十兵衛に伝えました。天文23年(1554)夏、尾張の清州城では守護・斯波義統(有馬自由さん)が守護代の織田彦五郎の家臣の坂井大膳によって暗殺されました。難を逃れた義統の嫡男・義銀は、織田信長を頼って那古野城に逃げ延びました。その那古野城には守山城城主であり信長の叔父である織田信光(木下ほうかさん)が来ていて、信長の正室・帰蝶(川口春奈さん)が接待をしていました。信光が清州の彦五郎から囲碁の誘いを受けていると話をすると帰蝶はその話に賛同し、さらに「叔父上が清州に行って碁を打ってくれば万事片が付く、碁が終わったと知らせがあればすぐに殿(信長)も参る」と話し、信光はその意味を理解しました。帰蝶の話は、碁の相手をしに清州城に入り織田彦五郎(梅垣義明さん)を暗殺するということで、信光もそれを「美味じゃ(良い話じゃ)」と理解して実行しました。城主・彦五郎を失った清州城はすぐに内部崩壊し、信長は斯波義銀を擁して直ちに清州城に入り、信長は岩倉城以外の反信長勢力を抑えることに成功しました。信長が尾張をほぼ手中にしたことは周辺諸国に大きな衝撃を与えました。美濃では稲葉良通(村田雄浩さん)が城主の高政の嫉妬心や怒りを煽り、父・道三や弟の孫四郎の動きに気を付けるよう言いながら、高政の憎悪がわくように仕向けていました。尾張の出来事はすぐに駿府へも伝わり、いつか織田を潰さねばと考えていた今川義元の軍師の太原雪斎(伊吹吾郎さん)は驚きを隠せませんでした。世間で大うつけと言われていた信長が実はキレ者で、今川が押さえている三河に攻めてくるかもしれないと考えた雪斎は、警戒を一層強めました。さてそのころ駿府にいた藤吉郎(佐々木蔵之介さん)は、なにかと駒(門脇 麦さん)につきまとって字を教えてほしいと頼んでいたのですが、その理由の一つに、字を覚えて出世したいという強い思いがありました。そして藤吉郎は、農民から侍になろうと思って駿河に来たけど、最近は尾張の織田信長様が評判が良い、信長様なら自分のように身分が低くても召し抱えてくれるからと、尾張行き(というか尾張に帰ること)を決意していました。弘治元年(1555)11月、兄・高政が重い病と聞いて見舞いに行った孫四郎と喜平次(犬飼直紀さん)でしたが、実はそれは高政の重臣の日根野弘就による策略でした。二人はその場で暗殺されてしまい、自分がすべてを高政に譲った仕打ちがこれかと、道三は強い怒りと深い悲しみに打ち震えていました。しかし当の高政には、弟を斬ったという思いはなく、憎き父・斎藤道三の子を斬ったのであり、自分の父は美濃の守護であった土岐頼芸であると、家臣の前で宣言しました。身の危険を察した道三は闇夜に紛れて側近とともに稲葉山城を抜け出し、美濃北部にある大桑城を目指して走っていました。
April 29, 2020
全世界で猛威を奮う新型コロナウイルス。収束にはまだまだ時間がかかりそうです。そんな中、少しでも感染拡大を防ぐために、たくさんの著名人が歌や言葉で国民に呼びかけています。嵐もちゃんとやってくれていました。少し前、嵐が5人で手洗い動画を出していました。今回は、嵐公式 YouTube チャンネルに期間限定ですが紙芝居を公開し、その案内がツイッターに出ていました。 ⇒ ⇒ こちら 全世界にファンがいる嵐なので、動画メッセージには英訳がついていました。私はそれを見ていたら、この言葉はこうやって英訳するのかと、昔の学校で習う英語しか知らない私にはすごく興味深いものでした。ネイティブがふだん使う表現を見る機会なんてなかなかないので、少しでも頭に入ったらいいなと思い、ここに書き留めておくことにしました。(以下がツイート内のメッセージです)Hello, everyone ! We are ARASHI ! こんにちは! 嵐で~す!We want to express our deepest sympathies with everyone who is dealing with the ongoing efforts to curb the spread of Covid-19 through self-quarantine.新型コロナウイルス感染拡大防止のため、皆さんも引き続き不要不急の外出を避け、様々な対策をされていると思います。お疲れ様です!To all of you, we have a special announcement!今日は皆さんにお知らせがあります。Thinking in particular of all the children stuck at home with the closures of schools and daycares in the current situation.このような状況になりまして、一部の学校・幼稚園・保育園では休校休園となって、おうちで過ごしている子供たちも多いんじゃないかなというふうに思っています。We have something to share just for them to have a little fun indoors.今回は一つは、そんな子供たちに向けて、おうちで楽しんでもらえるようなコンセプトをお届けしたいIn addition, to alleviate, if even just for a little while, the burden of the mothers and fathers, we have created a special picturebook story-time session.というのと、もう一つは、ふだんからそういった絵本を読んだりとかしているお父さん・お母さんの、少しでもお手伝いができたらな、という思いから、僕たち5人で紙芝居をお届けしたいと思っています。It will only be up on You Tube for a limited time, but we hope that this can give families a chance to have some fun together.YouTube での期間限定配信にはなりますが、この機会にご家族そろってお楽しみいただければと思います。In the meantime, in order to let the day we can all meet again be just a single day sooner, let's all protect ourselves and others by taking care to stop the further spread of the virus, and make that our single biggest priority. 皆さんと会える日が一日出も早く訪れるように、今、感染予防にちゃんとしっかり努めて自分自身を守ること、そして人に感染させないことを一番に考えて、行動していきましょう。Let's wash oue hands, gargle and rinse, and be conscientious of all around us while remaining indoors and away from close-contact situations.手洗い、うがい、そして咳エチケット、不要不急の外出の自粛、人と人との接触機会の削減、It starts with what we can do as individuals, and from that let's look forward to ths day when we can meet again!まずは一人一人できることから始めていきましょう。また皆さんとお会いできる日を楽しみにしております!That's all! 以上!This has been ARASHI! 嵐でした!上記ツイートの中にあるリンクをクリックすると、YouTube の『三びきのこぶた』のページに飛びます。嵐の場合ファン層が幅広いけど、中でも子育て世代に熱心なファンが多いから、親が楽しそうに動画を見ていて子供も自然と動画を楽しんだり、嵐の手洗いを真似したり、という感じで広まっていくと思います。この動画の時点では、まだ5人で一緒に活動できたけど、さすがに今は、とにかく距離をあける活動でしょうね。それでもこの5人ならではの影響力があるから、工夫しながら世に発信していってほしいです。「おうちで過ごそう」の主旨からこうなったわけではないのですが、長年育ててきたプランターのイチゴは、実ったと思ったらほとんどが虫にかじられてダメになるので、今年はイチゴをほとんど捨ててホウレンソウを作ってみることにしました。この先どうやって成長するのか、ワクワクです。
April 26, 2020
新型コロナウイルスは一向に収まる気配もなく、時間がどんどん流れていきます。それでも私たちがほぼふつうの生活が送れているのは、とてもありがたいことです。日常品を販売しているお店の皆様、荷物を運んでいる運送会社の皆様、インフラを整え動かしている皆様、普段通りゴミ回収してくれる皆様、などなど本当に、日々お疲れ様&ありがとうございます。この状況下で私たちがやるべきことは、コロナ感染をこれ以上拡大させないためにも「必要なことでなければ家から出ない」ことなのです。医療関係者の皆様や対策にあたる役所の皆様は、相当お疲れだと思います。同じく休めない保育園や介護系の皆様も。休めない方々にこれ以上、労働が増える負担と、自分も感染するかもという不安を増やしてはいけません。私たちも家にいる努力を、外で混雑を作らない努力をしようではないですか。では家で時間を過ごすのに何をやったら・・と思ったとき、ゲームや映像や音楽といったふだんから楽しめるものもいっぱいあるのですが、ここであえて機器類から離れる遊びもいいかと思います。その一つがペーパークラフトなのですが、自衛隊でも陸海空それぞれでペーパークラフトで紹介していました。陸上自衛隊はHPのほうから型紙をダウンロードできて、かなり細かい作りです。 ⇒ ⇒ こちら 海上自衛隊は大湊地方隊のHPにあるギャラリーからダウンロードできて、簡易版とあるけどこれはなかなかの作りです。 ⇒ ⇒ こちら 航空自衛隊はHPのスペシャルコンテンツからダウンロードできます。 ⇒ ⇒ 3D紙飛行機 いや、どうせ作るならちゃんとした紙に印刷されたのでやろうという方は、本を購入されるといいでしょう。 ⇒ ⇒ こちら さて1月の末から、それまでふつうに買えたマスクが恐ろしく入手困難になり、早2か月半がたちました。でも日本では、紙マスクを探し求めて疲れ果てた後に、布マスクをはじめ様々な自家製簡易マスクを作りだし、いつしか自分たちでなんとかするようになりました。そしてアイデアも技もどんどん向上して、ついにはこんなタグもできました。 ⇒ ⇒ #自慢のマスクを見てくれよ ホントにいろんなのがあって、皆さん、スゴイ。無くなって嘆いた後は、自分たちで工夫するのです。政府から配布される布マスク2枚は諸事情で発送が遅れていますが、とりあえず自分たちでなんとかしてしまおうというエネルギー。これぞ日本人という感じがします。ちなみに、オーストラリアでは今ペンキが飛ぶように売れているとか。出かけないなら何しようと考えたときに、この機会に家のメンテを自分でやろうかというノリのようです。日本では、家の掃除や車の掃除を徹底してやろうとか、体を動かすためにエアロビや、集合住宅等で家で静かにしなければいけない人にはストレッチやヨガをやろう、とかの提案があります。とにかく今は “ STAY HOME ” 、ですからね。そうそう、学校に行ってる皆様は、学校に行かなくても家で必ず勉強をしておきましょう。新品の教科書を読んでおくだけでもいいです。授業がないからってダラダラ遊び呆けていると、何か月~何年後になって「あのとき自分でやっておけばよかった」と思う確率が高いと思うので。( ↑ ↑ これは過去の自分に向けて言っている言葉でもあります)桜の次はツツジの出番でしょうか。道路脇に植えてあるツツジたちを見ると、排気ガスにまみれても頑張って綺麗な花を咲かせていて、緑の葉を茂らせていて、この丈夫な子たちの存在をありがたく思います。
April 24, 2020
2020年NHK大河ドラマ 『麒麟がくる』 の感想です。今回の前半は、信長ファンが待ちに待った?聖徳寺会見の回で、後半は駿府・美濃とそれぞれ場面はあったものの、やはり村木砦の戦いが印象に残った回でした。染谷将太さん演ずる織田信長が、じわりじわりと回を追うごとにインパクトが強くなってきます。今回の信長は聖徳寺の会見で、・あなたの娘はキレ者であると舅にアピール・家の跡継ぎじゃない若者は戦での気構えが違う・金があれば鉄砲が買えて百姓でも戦力になる・戦も世の中も変わる、我らも変わらねばいけないと舅・斎藤利政(本木雅弘さん)に思いを語り、果たして自分の器量を認めさせ、大いに気に入られました。そして自分が育てた若侍たちを村木砦の戦いで死なせてしまったときの悲しみは、自分が獲ってきた魚を領民に格安で配ってやったり、妻の帰蝶に土産で花を持ってくる優しさに通じるものでした。染谷@信長から目が離せません。こちらも楽しい意見がいっぱいです。⇒ #麒麟がくる 天文22年(1553)4月、会見することとなった娘婿の織田信長(染谷将太さん)という人物がどのような者かを会う前に一目見ておこうと思った斎藤利政は、尾張の富田の聖徳寺近くにある一軒家で家来を連れて待ち伏せしていました。そこに現れたのは利政の想像をはるかに超えた鉄砲隊を持つ大軍勢と、織田家の当主とは到底思えない奇妙な出で立ちをした信長でした。当の信長はあの一軒家に舅・利政が潜んで自分を見ているであろうとわかっていました。聖徳寺に着いた信長は舅・斎藤利政(本木雅弘さん)を苛立たせるほど待たせ、ようやく現れたときには今度は先ほどとは見違えるような正装の出で立ちでした。信長は遅参を利政に詫びつつも、この衣装は妻の帰蝶が選んだことを強調し、その後も話の端々に帰蝶の名を出して、今日の自分は帰蝶の手の上で踊る尾張一のたわけと語りました。さらに今日のこの大事な会見に織田家の重臣が誰も同行していないことを問う利政に対し、信長は同行した若侍の佐々成政(菅 裕輔さん)と前田利家(入江甚儀さん)を中に呼び、利政に「この両名は尾張の土豪の家を継げぬ者、されど戦では一騎当千のつわものとなる、失うものがない食いはぐれ者は戦って新しき世をつくる、その気構えだけで戦っている」と紹介しました。さらに信長は亡き父・信秀の話を持ち出し、織田家はさしたる家柄ではない、万事おのれで新たにつくるほかない、それをやった男が美濃にもおると言っていたと利政を称えました。そして「新しい戦道具となる鉄砲は金で買えて百姓でも撃てる、これからは戦も世の中もどんどん変わる、我らも変わらねば」と持論を述べ、利政は信長の器量を認めました。利政と信長の会見は無事に終わり、明智十兵衛(長谷川博己さん)は帰宅して、やっと人心地つける・・と思っていたのですが、妻の煕子(木村文乃さん)が母・牧(石川さゆりさん)との話の流れから「帰蝶さまは十兵衛さまがお好きだった、昔から妻木でも母がよく申していました、・・云々」と言い出すので、十兵衛には居心地の悪い団らんに。そのころ望月東庵とともに駿府に来ていた駒(門脇 麦さん)は三河の農民の菊丸(岡村隆史さん)とばったり会い、また先日漢字を教えてやった藤吉郎(佐々木蔵之介さん)ともこの地で偶然会いました。行商をしていて酷い目にあった藤吉郎は、いつか出世してやると心に固く誓っていました。そして実は尾張の水野信元に仕える忍である菊丸は密かに竹千代(水野信元の妹・於大の方の子)を追って駿府入りしてたと思われます。そして駿府の臨済寺に入った望月東庵(堺 正章さん)は、住職でありながら今川義元の軍師でもある太原雪斎(伊吹吾郎さん)の診療をしていました。雪斎は東庵に「治療して自分をあと2年生かしてほしい、2年あれば尾張の織田を討ち果たせる、信長を滅ぼしておかねばならない」と心の内を語りました。天文22年(1553)、今川軍が織田方の緒川城を攻略するために、緒川城の北(約2kmの位置に)村木砦を築いたため、緒川城は信長に援軍を求めました。しかし織田家に内紛を抱えていた信長は動くことができず、美濃に援軍を求めました。父・斎藤利政との確執が絶えない嫡子・高政はこのことでも対立して織田への援軍には反対、さらに父・利政が信長をたいそう気に入っていることも怒りの元になっていました。天文23年(1554)1月、村木砦の戦いが始まりました。これは織田信長が初めて鉄砲を使った戦で、斎藤利政から信長の戦いぶりを見てくるように命じられた十兵衛は、目を見張りながら信長の戦を見ていました。9時間に及ぶ戦いの後、織田軍は勝利して今川軍を砦から一掃したものの、信長は自分が育てた多くの若侍たちを失ってしまいました。信長は悲しみに耐えながら、勝利の鬨の声をあげました。そんなころ、美濃では斎藤利政の側室で高政の母である深芳野(南 果歩さん)が一人寂しく酒に浸る日々を送っていました。ある日ふらりと姿を消した深芳野は、何かを思って入水したのか、あるいは酒に酔った上での事故だったのか、長良川の河原で帰らぬ人となって見つかりました。父・利政が母を粗末にしていたと怒り狂う高政は、せめて母の願いであった家督を自分に譲ることを母の御霊に誓えと激しく迫り、利政もそれを約束しました。
April 20, 2020
コロナウイルスの猛威が続いています。少し落ち着いたかに見えた翌日にはまた罹患した人が急に増えることもあって、まったく予断を許さない状態です。そんな中、さだまさしさんが『緊急事態宣言』という歌を作って世に発信しました。日本全体にエールを送るさださんの熱い思いが伝わります。歌詞の一部を抜粋しました。 ホントに誰も死なせたくないんだ 俺たちがウイルスに侵されないことだ 今何よりもそれが俺たちの戦い ウイルスを周りにまき散らさぬように 自分を疑え まず自分を疑いたまえ 家を出るな もっと臆病になれ 出ないで済むなら けっして家を出るな でも出なきゃいけない仕事もある 警察、消防、郵便、宅配、コンビニ 薬局、スーパー、自衛隊のみんな 生活、インフラを守る人たちに 感謝を捧げて無事を祈るばかり 頑張れって、ありがとうってまた、さださんはインスタグラムに投稿した『緊急事態宣言』に今 思うこと の中で はじめに 新型コロナウイルスとの戦いの現場において 命がけで働き続けて下さっている医療従事者の皆様に 心からの感謝と敬意を表します。と述べ、この部分は歌の後半に出てきます。そして歌の最後で、こう結んでいます。「今、ひとつになろう」「頑張れ、日本」 と。そしてもうお一方、ピコ太郎さんが『PPAP-2020』という、手洗いの楽しい動画を発信しています。ピコ太郎さんは前作の『PPAP』で世界的にも有名になったし、今回もわかりやすい作品なので、動画の下には世界中からコメントが寄せられています。そして私が何よりぐっと感動したのが最後のメッセージ。 Pray for People And Peace . そして We will win ! そう、我々はウイルスに勝たなければいけませんから。ところで、政府はマスクの増産を目指し、医療や介護関係にはまず送ることができたものの、諸事情で一般の国民はなかなか手に入らない状態が続いています。しかし、ここで無いことをただ嘆いているわけではなく、布マスク(ミシン縫い、手縫い、縫わない)をはじめ、様々な知恵があちこちから出されています。東京都医師会がクリアファイルを使った簡易マスクの作り方を紹介しています。(型紙のダウンロード付き) ⇒ ⇒ こちら また沖縄県の石垣市は、市長自らが動画で出演して「フェイスシールドの作り方」を紹介してます。 ⇒ ⇒ こちら他にもまだ色々なアイデアがたくさん出ています。また日本国内の企業の何社かが、コロナウイルス対策のために自社の工場を改造して、マスクや医療器具などを作り始めています。最前線でウイルスと戦う医療チームがいて、これまでの生活を支える人々がいて、新しい方法を考えて実行する人がいて、そして耐える国民がいるのが日本です。互いに励まし合いながら耐え、足りない物は提供し合い、知恵と力を結集してこの困難を乗り越え、そして “ We will win ! ” にならなければと思っています。不要不急の外出の自粛のため、例年あった各地のイベントがすべて中止になっていて、ときどき月日を忘れてしまいそうになります。でも自然はちゃんと時間の流れをわかっていて、姿を変えて私に教えてくれています。冬のころは枝だけだったアジサイが、いつの間にか葉っぱが大きくなっていました。
April 18, 2020
一昨日4月14日の火曜日ですが、大阪の吉村知事と松井市長が会見を開き、新型コロナウイルスに対応する大阪府内の医療現場でとにかく防護服が足りない、そこで代用品となる未使用の雨合羽を送ってほしいと世間に訴えがありました。大阪では防護服がなくて、治療にあたる医師たちがゴミ袋をかぶってやっているところもあるそうです。この知事と市長の訴えはツイッターのほうでもすぐに拡散され、賛同してすぐに市役所に持参したり、各地から送ったりする人もありました。翌日には大阪府内外から約1500着が集まりました。しかし同時に、批判もありました。こんな事態になる前に大阪府・市で失政があったからそれが原因だ、東京が防護服を33万着も中国に送らなければ少しは借りられた、などでした。とはいえ、連日朝から晩まで粉骨砕身しながら危険な新型コロナウイルスと戦う最前線にいる医療従事者の方々がゴミ袋をかぶってまでやっていることを思うと、自分にできることがあればと思うものです。なので私も昨日、100均ショップで上下10着ずつ買って大阪に送ってきました。私と同じように感じて行動した人は全国にたくさんいるであろうと想像しています。色や柄があってもいいということで、阪神タイガースのポンチョも寄付されてます。そんな中、素晴らしいニュースが飛び込んできました。台湾から雨合羽1万着超が大阪市へ寄贈されたのです。 ⇒ ⇒ こちら 全世界でコロナウイルスが広がり、どの国も自分たちのことで精一杯でもふつうなのに、大阪のピンチを知って台湾から1万枚も雨合羽が…。(感涙)・・・と感動していたら夕方、またもや台湾から今度はなんとマスクを200万枚も!日本に寄贈してくれるというニュースが飛び込んできました。ありがとう…。ありがとうございます。台湾の皆様。3.11のときは台湾から200億円を超える義援金をいただき、その後でも宮城県南三陸町の公立病院を再建するときは建設費用約56億円のうちの22億円を寄付してくださるという、ありえないほどのご厚意でした。台湾の皆様は日本のことをいつも気にかけてくれて、何かあるとすぐに手を差し伸べてくれています。たいしたお返しができていない日本は、ただただ申し訳なく思い、恥じ入るばかりです。でも今は、このご厚意を有難く受けましょうか。いつか日本が台湾の力になれる日がきたら、そのときは存分に恩返しをさせていただこうと思います。 挺感激的! 台湾の皆様。先ほど安倍総理大臣から、全国に緊急事態宣言が発令されました。さらにはこちら愛知県も含め、13の都道府県が特定警戒都道府県に指定されました。この国難を、人々のやるべきことと、知恵と我慢と助け合いと祈りと…etc、全ての力を結集して乗りきっていかなければと思ってます。
April 16, 2020
2020年NHK大河ドラマ 『麒麟がくる』 の感想です。この回も川口春奈さん演ずる帰蝶さまが輝きました。伊呂波太夫(尾野真千子さん)と対峙する場面の帰蝶さま、もう最高でしたね。亡き舅・織田信秀の人脈と尾張の国力を存分に活かした交渉、威圧的な雰囲気ムンムンの人が相手の目の前で床に金の袋を落とし、あげくは中の砂金をザザーってこぼしたら憎らしく思うけど、この帰蝶さまならどこか可愛くてカッコイイ。各国衆の傭兵を動かすことができる海千山千の伊呂波太夫にしたら、帰蝶はお姫様育ちの小娘かと思っていたら、中身はやはりあの蝮の娘だったか、という感じでしょうか。これまでの戦国ドラマでは、織田信長が天才的な発想をして帰蝶はそれをフォローする感じだったけど、このドラマでは「帰蝶は信長の最高の軍師」という位置づけに思えます。そして帰蝶に大金を預け、交渉を任せる信長も太っ腹です。その信長が富田(現在の愛知県一宮市、木曽川の近く)まで舅・斎藤利政に会いに行く道中はまさに織田家の軍事パレードで、ドラマの最後の1分半は見ていても圧巻でした。こういうシーンがあるとドラマも楽しめますね。※こちらのほうは今週は、川口春奈@帰蝶さまサイコー!の声が続出いたしました ⇒ ⇒ #麒麟がくる 天文20年(1552)、美濃の守護・土岐頼芸と一戦交えると家臣たちに宣言した守護代の斎藤利政(本木雅弘さん)でしたが、嫡男の斎藤高政は父に反して土岐頼芸を守ると。二人の間に挟まれた明智十兵衛(長谷川博己さん)は、美濃の国衆が二つに分かれて戦うことになるであろうこの戦をやめてほしい、と利政に訴えました。すると利政は、戦はせぬが土岐頼芸にはこの美濃から出ていってもらうと。利政は十兵衛に「手は打ってある」とだけ言いました。鷺山の館で土岐頼芸(尾美としのりさん)が鷹狩りに出ようと支度をしていたとき、鷹匠が慌てふためいて「お館様の鷹が・・すべて・・」と。頼芸が鷹の小屋に入ると、頼芸が可愛がっていた鷹がすべて惨殺されていました。そこへ斎藤高政(伊藤英明さん)が参上し、父・利政がお館様と戦を企てている、我らはお館様の味方だと強く訴えましたが、鷹のことで放心状態となっている頼芸は利政と戦と聞いて恐ろしくなり、急ぎ近江の六角氏のところへ逃げていきました。稲葉山城に戻った高政は、父と母・深芳野(南 果歩さん)がくつろいでいるところに乗りこみ、父に暴言を吐き、さらには土岐頼芸が自分の本当の父だと思いこんでいる高政は利政に面と向かって、自分には土岐家の血が流れていると言い放ちます。そんな高政の言動に耐えられなくなった深芳野は、「お父上に詫びるのじゃ!謝るのじゃ!」と泣きながら息子を土下座させ強く叱りつけました。天文22年(1553)閏正月、尾張の織田家の家老で織田信長(染谷将太さん)の守役であった平手政秀が切腹して果てました。自分の味方であった父も平手も死に、東には今川という大敵がいて、父亡き後は清州や岩倉の織田家が次々と信長に戦を仕掛けてきて、信長はまさに四面楚歌の状態でした。そんな折に妻・帰蝶(川口春奈さん)の父である美濃の斎藤利政から信長に会いたいという書状が届き、信長はその真意を測りかねていました。父と夫の対面をどうしようかと考えていた帰蝶は、亡き義父・信秀から聞いた、紀伊の根来衆他あちこちの国衆から鉄砲も扱える傭兵を集めることができるという旅芸人一座の女座長の話を思い出しました。今その旅芸人一座が信秀を弔うために尾張に来ているので、帰蝶は密かに女座長の伊呂波太夫(尾野真千子さん)に会いに行き、根来の鉄砲を扱える強い兵を急ぎたくさん集めてもらいたいと伊呂波太夫に伝えます。そういう兵は高くつくと太夫が言うと帰蝶は、砂金が詰まった袋を5つ、涼しい顔で太夫の目の前で落として見せ「手付けじゃ」と。そして太夫も思わずニヤリと。斎藤利政は十兵衛と叔父の明智光安(西村まさ彦さん)を呼び、尾張の信長と聖徳寺で会見することになったことを伝え、信長の顔を知っている十兵衛に供を命じました。また尾張・清州の織田彦五郎からは信長を殺して再び同盟を結ぼうと誘いもきているがすべては婿殿・信長に会ってから決める、ということも二人に話しました。さて、いよいよ信長が聖徳寺会見に出立するとき、帰蝶は夫・信長のために衣装を選び、「新しきもの、美しきものを好む」と父・利政の喜ぶツボを教えました。さらに帰蝶は「できることは全てやり、あとはその場の勝負。これは父上と私の戦じゃ。」と言って夫・信長を送り出しました。(信長も「わしの戦を横取りするつもりか?」と頼もしき妻に思わず微笑んでます)一方、美濃を出た斎藤利政は尾張・富田の聖徳寺の近くにある小屋で待ち伏せ、婿の信長がどのような人物かを、対面の前に密かに確認しようとしていました。そして「見て、つまらぬやつだと思ったら寺へ遅れて入る。800の兵に寺を取り囲ませ、信長の様子次第で事を決する」と十兵衛に考えを伝えておきました。(暗くて地味な色合いの中に格子窓から差し込んでくる光が美しい場面です)いよいよ織田勢がやってきました。利政が目にした織田の軍勢は、先頭の長槍隊に続く300丁もの鉄砲隊で、利政が抱える30丁の鉄砲隊とは比較にならない規模に利政は度肝を抜かれました。そしてついに織田信長が姿を現したのですが、これから舅殿と会うとは到底思えない奇妙な恰好で、馬上で瓜をかじりながら進む信長の姿はまさにうつけそのものでした。信長が来たら知らせよと利政に言われていた十兵衛は、思わず息をのみました。
April 13, 2020
新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっています。政府は今月7日に東京・ 埼玉・千葉・神奈川・大阪・兵庫・福岡の7都府県に対し、GWまでの約1か月間、緊急事態宣言を出しました。こちら東海地方では、4月10日に愛知・岐阜・三重でそれぞれ県独自の緊急事態宣言を出しました。この事態にどう対処したらいいのか誰もが手探りの中で、まさに不眠不休で対策に当たっている政府や各自治体の長と及び関係者の皆様、最前線の現場で新型ウイルスと戦っている医療関係者の皆様、本当にお疲れ様です。また非常事態宣言が出ている中でも、私たちがふつうに生活できるのを陰で支えているスーパー・コンビニ・ドラッグストアなど小売業の皆様、商品を届けてくれる物流の皆様、水道・電気・ガス・交通などのインフラを支える皆様、私たちの安全を守っている自衛隊や警察の皆様など、本当にありがとうございます。そして私たち国民の一人一人は、これ以上ウイルスを広めないよう、感染予防に努めなければなりません。そんな中、ものすごくわかりやすいイラストでの説明があったので、ご紹介したいと思います。ぬまがさワタリさんが作った図解です。イメージのわきやすいイラストと易しい言葉での説明で、とてもわかりやすいサイトです。 ↓ ↓ ↓ イラスト図解! これが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)だ 上記リンクでも説明がありましたが、そのうち特に、今私たちがやらなければならない重要な画像をこちらでも貼っておこうと思います。追跡!新型コロナウイルスの感染&増殖メカニズム ↓ ↓ ↓そしてこちら。「石鹸をつけての手洗いを」と言われているけど、それがなぜ重要なのか、実は私もやっと理解いたしました。『新型コロナウイルスが人類にやってほしくないこと』 ↓ ↓ ↓わかりやすい絵と言葉で説明ができる方が、こうして世の中に発信してくれて、本当に助かります。今、私たちができることは、不必要に人と会うことを避け、できるだけ家にいて、そして自身と環境の清潔に努める。軽い気持ちのまま己の欲を優先させて行動すれば、自分はウイルスで苦しみ、周囲には迷惑をかけ、世の中の誰かの負担を増やしてしまいます。一人一人の毎日の小さな努力の積み重ねが大事なときです。政府インターネットテレビではこのような呼びかけの他、いくつかウイルス対策が出ています。(動画サイトです。周囲に配慮が必要な方は音にご注意ください。) ⇒ ⇒ 『3つの密を避けよう!』 そしてこちらは、ちょっとした癒しのおまけ?和歌山アドベンチャーワールドから「アシカの手洗いとうがい」が動画でUPされてます。 ⇒ ⇒ こちら ちょうど桜の季節でしたが、この地方でも「座り込んでの花見はご遠慮ください」となっていたので人出は少なく、運動がてら散策をしながらの花見はできました。
April 11, 2020
2020年NHK大河ドラマ 『麒麟がくる』 の感想です。この回は川口春奈さん演じる帰蝶が輝いた回でした。だいたい戦国モノで織田信長が出てくるドラマでは、常に賢女の誉れ高い帰蝶さまですが、この『麒麟がくる』でもさりげなく大活躍でした。死期が近い義父・信秀が息絶え絶えの状態で帰蝶だけに聞こえる声で言った言葉を、気落ちする夫・信長のためにおもいっきり信長寄りにアレンジして盛って伝えました。果たして信長はみるみるうちに精神的エネルギーの復活へ。土田御前が夫である織田家の当主の信秀を操るなら、次に織田家の命運を握る信長さまは私が支える。帰蝶のそんな気概と賢さと行動力を感じた場面でした。ところで『麒麟がくる』 全国巡回展 ですが、4月中に開催される予定だった箇所が削除されていました。(5月12日以降のは今のところ記載あり)そして大河ドラマ館のほうは、 可児 大河ドラマ館 は現段階では4月12日まで 京都 大河ドラマ館 は現段階では4月30日まで休館となっています。また、これまで周囲への配慮をしながら開館していた岐阜市と恵那市の大河ドラマ館も、この度の感染拡大の影響を受けて臨時休館となりました。 岐阜 大河ドラマ館 は現段階では4月19日まで ぎふ恵那 大河ドラマ館 は現段階では4月19日までさて、お出かけができないなら、おうちでいろんな人の話を聞いて/見て楽しみましょう。 ⇒ ⇒ #麒麟がくる 天文20年(1551)、京から戻った明智十兵衛は将軍・足利義輝の言葉が頭から離れず、心ここにあらずの日々を過ごしていました。そんな十兵衛にそろそろそろ嫁をと考えていた母・牧(石川さゆりさん)と叔父の明智光安(西村まさ彦さん)は、以前から見込んでいた妻木家の熙子と十兵衛が会う機会を作ろうと明智左馬助(間宮祥太朗さん)にその段取りを頼みました。従弟の左馬助らと妻木城の近くで鷹狩りをしていた明智十兵衛(長谷川博己さん)でしたが皆とはぐれてしまい、でもそんな折に煕子(木村文乃さん)と会うことができました。この出会いに何かの運命を感じた十兵衛は幼き頃のことを思い出し、熙子に求婚しました。「返答は急がぬゆえ、お考えいただきたい」十兵衛はそう熙子に伝えて帰っていきました。そのころ織田家では、今川との戦で和議を結んだものの城主・織田信秀(高橋克典さん)の病は悪化していて、信秀は自分の死後のことを息子の信長(染谷将太さん)と信勝(木村 了さん)に言い渡していました。しかし父が住まい重要拠点である末盛城を弟の信勝に渡すと言う父の言葉に納得できない信長は、怒りと悲しみを抱えて退出していきました。(ただ逆に言えば、このとき一番いい城がもらえなかったことで、信長は以降、清州城→小牧山城→岐阜城→安土城と、引っ越しにためらいがない人になったのかな?とも)信長は奥の部屋で控えていた帰蝶(川口春奈さん)に事の次第を話しました。そしてこのおかしな決定は信勝を贔屓する母の影響で、父は母の言いなりになっていると。帰蝶は何かを思い立ち、夫・信長の愚痴もそこそこに席を立ってしまいました。帰蝶が向かった先は信秀の枕元でした。侍女を退出させ、義父・信秀に「この織田家を継ぐのは誰がふさわしいか、胸の内をお聞かせください。私は尾張に命を預けに参った女子、どうかお教え願います。」と訴えました。そして信秀は「帰蝶、信長をよろしゅう頼むぞ…。」とだけ言葉を残しました。信長のところに戻った帰蝶は父・信秀の言葉を夫・信長に伝えました。「信長は、わしの若いころに瓜二つじゃ。まるで己を見ているようじゃ。それゆえ可愛い、そう伝えよと。」、そしてさらに「尾張を任せる。強くなれ。」と仰せだったと。自分は母だけでなく父からも愛されていないと気落ちしていた信長でしたが、本当は父から愛されていたのだと知り、みるみると気力がわいてきました。一方、美濃の守護代・斎藤利政(本木雅弘さん)の元には、美濃国守護の土岐頼芸から頼芸が大事に育てたという鷹が贈られ、利政はたいそう喜んでいました。しかしこの鷹には爪に毒が仕込んであり、利政をかばった若い侍が命を落としました。土岐頼芸が自分を殺そうとしたことに利政は怒り心頭になりました。ちょうどそのころ明智城では、十兵衛の求婚に応じた熙子の輿入れがあり、望ましい両家の縁組に母の牧と叔父の光安は涙ながらに喜んでいました。そこへ駆け込んできた左馬助から、稲葉山城より直ちに登城するようのろしが上がっていると聞いた十兵衛は、急ぎ支度をして光安と左馬助とともに城に向かいました。利政は登城した家臣たちに、自分は土岐様に毒殺されかけ若者が身代わりとなった、自分は土岐家の内紛をおさめ、国衆をまとめ、年貢を低く抑え、開墾をして治水をし、この美濃のために命懸けで働いてきた、何ゆえ自分が殺されなければならない、そう訴えました。そして自分の家臣を死なせた土岐様を許さない、一戦交える、土岐様と戦えない者はこの場から立ち去れ!と言い渡し、誰も動かないのを見て皆が自分と同じ気持ちだと考えました。利政の話が終わり皆が立ち去った後で、斎藤高政(伊藤英明さん)は密かに十兵衛に、自分は土岐様を守って父上と戦う、自分が立てば重臣の稲葉良通たちも自分に従うと言い、さらに十兵衛に「一緒にやろう、共に父上を倒すのだ」と告げました。帰蝶の呼びかけで京から望月東庵(堺 正章さん)と駒が尾張の末盛城にやってきました。東庵はさっそく双六の相手をしに信秀の元へ参上しましたが、信秀の様子が何かおかしいと感じた東庵が信秀を診ると、信秀は座したまますでに息絶えていました。
April 8, 2020
3月の終わりに名古屋市千種区にある 東山動植物園 に行ってきたときの写真のご紹介です。コロナウイルスが猛威を振るっていて、東京および東京に隣接する関東圏と、大阪府などではこの週末も不要不急の外出を自粛するよう呼びかけが出ています。また京都などの有名な観光地では、不要不急の来訪を自粛するよう呼びかけがあるところもあれば、そこまではしていないところもあります。こちら名古屋市・愛知県では、東京や大阪ほど人が一気に動くことがあまりないせいか、建物内の施設は変わらず軒並み休業ですが、外を歩く施設は開園しています。(ちなみに ナガシマスパーランド や レゴランド は「細心の注意を払って」営業再開していました。特にナガシマでは、「並ぶときには1m以上の間隔を開けて」ってあるけど、そうなるとかなり長い行列ができているのでしょうか)東山動植物園も散策しながら互いに節度を守って動植物を見ている分には問題ないでしょう。私が行ったときは平日だけど春休み中だったこともあり、動物園側は植物園側に比べて親子連れが多い感じでしたが、来園者は互いに意識して間隔をとって楽しんでいました。「新型コロナウイルス感染症拡大防止のための臨時休園・臨時休館まとめ」がお役立ち情報として出ています。 ⇒ ⇒ こちら 植物園のガーデンテラス前から続く花園橋を通って、動物園側に入りました。(料金を払ってチケットを見せる門から外に出て動物園ー植物園を移動する場合は、出るときに再入園のスタンプを押してもらえばOKです)こども動物園のホンドザル舎のところに来ました。ホンドザル舎の前に妙な柵とマシーンが設置されてました。これは「エサピッチャー」というもので、動物園サポーターの寄付によって以前はホッキョクグマに使われていたものを改良して設置されたものです。この日は快晴でとても暖かくて、ちょうど桜が咲き始めたときでした。(私はこのとき行かなかったけど植物園側の桜の回廊でもいい感じに咲いていたらしい)上池門からすぐのところにタヌキの里があります。深く掘り下げたところにタヌキがいるので柵無しで見られるのですが、タヌキが地面ばかり見ているので、顔を上げてくれるチャンス待ちです。上池の周りに植えてある桜とモノレールとスカイタワーが、いい風景を作っていました。上池の前にコアラ舎があります。コアラ舎は風が吹き抜けになる建物なので、見学がOKになっていました。来園者は写真を撮るときも、互いに意識して距離を開けるように努めていました。ガラス越しのわりには反射も少なく撮れたのですが、周りに待っている人がいてあわてて撮ったのでピントが木のほうにいってしまいました。クマ舎にいるマレーグマです。おなかが空いたのかゆっくり寝たいのか室内に戻りたそうで、ちょっと切ない感じでした。スマトラトラです。檻越しのわりにはきれいに撮れました。ライオン舎みたいにもう少し広い空間になるといいね。
April 5, 2020
2020年NHK大河ドラマ 『麒麟がくる』 の感想です。この回の前半は、美濃・斎藤家の動き次第では帰蝶(川口春奈さん)の命がどうなるかわからない状況の中で、帰蝶は父君・斎藤利政(本木雅弘さん)からも夫君・織田信長(染谷将太さん)からも愛され、命を守ってもらえる存在であることがよくわかりました。そしてその大事な帰蝶のために十兵衛は、利政だけじゃなくまだ主君にもなっていない信長に、難しい仕事を与えられ容赦なくこき使われることも。後半は一転して、京の雅な衣装に身を包みつつも心は武家の棟梁で、でも今は武家たちをまとめる力がない自分が口惜しくてたまらない13代将軍・足利義輝(向井 理さん)の思いと、衣装・雪景色・涙といった絵面の美しさに魅せられた回でした。ところで『麒麟がくる』 全国巡回展 ですが、4月4日から開催される予定だった箇所が削除されていました。(4月16日以降のは今のところ記載あり)また大河ドラマ館のほうは、 可児 大河ドラマ館 は現段階では4月12日まで、 京都 大河ドラマ館 は現段階では4月30日まで休館となっています。 岐阜 大河ドラマ館 と ぎふ恵那 大河ドラマ館 では今のところ4月からも特に臨時休館の知らせはなくて、入館の際には咳エチケットを守って入ってくださいということになっています。さて、こちらは今週も楽しい投稿がいっぱいでした。 ⇒ ⇒ #麒麟がくる 天文18年(1549)11月、織田方にいた三河の幼き主・松平竹千代(岩田琉聖くん)は、織田信広との人質交換によって駿府に送られ、今度は今川の人質となりました。駿府に到着して今川義元(片岡愛之助さん)に挨拶をする場面なのですが、太原雪斎を演ずる伊吹吾郎さんの体格がいいせいか、それとも自然な存在感なのか、義元や竹千代よりも雪斎のほうに目がいってしまいます。人質交換が成された翌年(1550)の夏、今川は尾張の知多半島に攻め入り次々と制圧。十分な反撃ができない織田方から美濃の斎藤利政(本木雅弘さん)に援軍の依頼があったものの兵は出せず、米を送るのがやっとの状況です。このことを織田方に伝える使者として、織田方に顔が利く明智十兵衛がちょうどよいと、またまた十兵衛は利政の使者として尾張に行くことになりました。明智十兵衛(長谷川博己さん)が尾張の那古野城に入ったら織田家家老で信長の守役の平手政秀(上杉祥三さん)が、美濃からの援軍の話かといそいそとやってきました。しかし十兵衛から美濃からは援軍は送れないと聞き、また若殿・信長は鉄砲に夢中で今川との戦のことを考えていないと思った平手は激しく失望し、無言で退出していきました。(平手さま、この段階では若殿が新しい戦道具を集めているとは考えていなかったのかな)美濃と尾張の盟約の意味もあって織田家に嫁いだ帰蝶(川口春奈さん)は、もし父・利政が尾張を裏切れば死を覚悟しなければいけませんでした。政略結婚とはいえ今は愛おしい妻である帰蝶を守りたい織田信長(染谷将太さん)は、将軍家を通じて織田と今川で和議を結ぶしかないと思いつきます。しかしその方法が思いつかない信長と帰蝶は二人して「帰蝶のためにとにかくなんとかせよ(意訳)」と言って十兵衛に丸投げしました。美濃に戻った十兵衛は主・斎藤利政に、帰蝶のためにも織田と今川の戦をやめさせるよう将軍家にとりなしを頼むべきと進言しますが、将軍家に頼むということは大金がかかるということなので利政はその話は認めず、「金は出さんがやりたければ勝手にやれ」と。そこで十兵衛は、幼馴染であり利政の嫡子である斎藤高政(伊藤英明さん)に、なんとか美濃の守護・土岐頼芸に会わせてほしいと頼み、会わせてくれたら後は何でも言うことをきくと約束をしてしまいました。十兵衛と高政は土岐頼芸(尾美としのりさん)のもとを訪れ、将軍家へのとりなしの一件を頼み、頼芸は折あらば高政が利政を殺すことを条件に認めてくれました。高政は何かと折り合いの悪い父・利政を父とは思っておらず、また父の出自が低いことで心の底では父を卑下していました。(その父のおかげで自分は若殿でいられるんだけどね)一方、頼芸は利政が自分を美濃から追放して守護の座を奪おうとしているという話を聞き、利政に対しては怒り心頭で、高政と頼芸の両者の思いが一致したのでした。そのころ京では権勢を誇っていた幕府管領の細川晴元に不満を抱いた家臣の三好長慶による内紛が起きていて、その争いのために室町幕府13代将軍・足利義輝は京を離れ、近江の国に落ち延びざるを得ない状況にありました。近江・坂本の宿でたまたま将軍家奉公衆の細川藤孝に会えた十兵衛は、藤孝からの情報で将軍・義輝が朽木にいると聞き、藤孝とともに朽木に向かいました。細川藤孝(眞島秀和さん)は己の権力欲のために武家の棟梁たる将軍家を利用しようとしている武士たちを嘆き、将軍・足利義輝(向井理さん)は自分の非力を嘆き、将軍の側近たちは自分たちの将軍を支える力が足りない故と口惜しく思っていました。しかし同時に将軍・義輝は、かつて三淵藤英の館で聞いた十兵衛の訴えが今の自分の心の支えになっていると、十兵衛に礼を伝えました。義輝は幼き頃より父・義晴(12代将軍)から、「強い子になれ、声は大きく、よい耳をもち、よく学べ。さすれば立派な征夷大将軍となり、世を平らかにできよう。この世に麒麟が舞い降りる。」という話をよく聞かされていて、義輝はこの話が大好きでした。しかし今の自分は麒麟を連れてこれる力がなく、その無念さに涙していました。織田と今川の和睦の一件を承知した義輝は、両者に使いを出して和議を命じてくれました。「麒麟がくる道は遠いのお」ーー自分が為政者でありながら世を平らかにできない義輝の無念さと、自分が世を平らかにしたいという強い思いに心を打たれた十兵衛は、朽木から戻る雪道で一人静かに涙していました。
April 1, 2020
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