のんびり幸兵衛夢日記

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2006.02.26
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カテゴリ: アトピー
今日は朝から本格的な雨降りですが、春が駆け足でやってきています。

小さい区切りで見ると、何にも変わらず、ずっと同じままのような気がしてきます。

去年の今頃の日記を見返してみると・・。
まあ、呆れるほど今とほとんど変わりまへん。
その中で、ごはんをおいしく食べられて嬉しかった、というのがあります。
今もこういう気持ちになれることは、あんまりないのが正直なところですが、この頃はもっと、食べなきゃと思っていたので、食べたいと思ってから食べたら美味かった♪というのが、新鮮に感じられたことを覚えています。

10年前にアトピーを悪くしてから、すっかり人相が変わるほど痩せましたが、最近は、痩せすぎを心配するほどではなくなってきました。
バランスが悪くって、胸や頬など付いて欲しいところには肉が付いてくれませんが・・、そういう美容上の悩みは、今はゼイタクと思っておきます。


痩せぎすだった時、冬の寒いときにウォーキングしていると、モコモコに温かく完全防備でいても、からだの芯のシンから冷え切ってしまい、命の火が消える~と、本気で思いました。
こんな大阪みたいなところで、寒さで死んだらシャレにならん、なんてよく思っていました。

まだ冬になる前の、誰も暖かい格好をしていないときに、ひとりセーターやカーディガンを重ね着したり、昼間でも布団や毛布を引っかぶって出てこられなかったり。
ある程度の脂肪がないと、ニンゲンほんとにあきません、ということを、何年にも渡って実感しました。

なんで、あんなに痩せてしまったのだろう。
いつも考えることですが、今思うのは、原因がいくつも重なったのではないか、ということです。

ひとつには、アトピーを改善するために、食事を変えたこと。油(特にリノール酸)、肉、砂糖をやめ、動物性たんぱく質は魚で。野菜を積極的にとるようにしました。
元々、魚や野菜の煮物など和食系統が好みだったので、制限という感覚はなく、職場にもカボチャの煮物など持って行って、なにも不満なくおいしく食べていました。

でも、どうにもおなかのすき方が半端でなく、定時が過ぎると残業があっても、ええいもう明日、と家で食べたいためだけに急いで帰るほど。
帰ると、蒸かしたサツマイモ丸々1本をすぐ食べて、間髪入れず、晩ごはん。とにかく、食欲が異常で、横で母が怖がっていました。

この頃の仕事内容、そして、途中からアトピーがどんどん悪化しだして、全身から常にたんぱく質が流出していたことから、あの食事では栄養が足りていなかったのだと、あとから考えると思います。



それから、この頃思うのは、私の性格もあっただろうなぁということです。

まだステロイドを塗っていた状態で、アトピーがどうにも悪くなったので、専門的な病院に初めていったとき。
診てくれた医師は、アレルギーやアトピーとはどういう状態なのかということを、メモ用紙にカンタンな図やグラフを書き示しながら、30分に渡って丁寧に説明してくれました。
そして、長い目で見てステロイドを塗り続けることはよくないから、出来れば少しずつ使う量を減らしていって、最終的に使わずに済むように持って行こう、という話をされ、とても平易で分かりやすい説明に、その場で明るい気持ちになり、頑張ってみようという気になりました。

しばらくして、その病院に入院することになり、消毒やクスリの塗布は、毎日入浴後、処置室に一人ずつ呼ばれてから看護師さんとともにおこなうことになりました。

でも、「今日はどうしようか」「ここは塗りますか、我慢できる?」「こっちは塗って、あっちは塗らないようにしよう」などと第三者と相談してから、少量ずつ、こすったり刷り込んだりせずに、肌にやさしく塗るようにします。

そのような毎日の中で、私はどうしても必要以上にガンバッテしまうみたいで、2年くらい掛けて脱ステしましょうといわれていたのに、2ヶ月足らずのあいだに、塗らずになんとか過ごせるようになってしまいました。

これは、昼も夜も休みなく、かなりつらいものでしたが、そのつらさよりステロイドが切れた喜びのほうが大きくて、あっかる~い気分でした。
でも、私が使ってきたのは外用剤だけでしたが、ステロイドを絶ってから、しばらくブランクを置いて、ドカンとからだにとてつもない倦怠感が襲いました。
これもあとから冷静に思い返せば、ステロイドを絶つのにも急いだためにつらい思いをして、そのためにあとでもまたからだに無理が来て、ということだったんだなと分かります。

こういう張り切りすぎの性格が、食事によってアトピーを改善しようというときにもタブン、発揮されていたのではないかという気がしています。
あとほんのちょっと、食べてもいいのに食べない、どっちか選ぶなら脂のないほう、動物性たんぱく質を避けすぎてしまう、など。。

この長い年月の中で、だんだんと分かってきたことのひとつは、マジメくさって頑張ることは決して早道にはつながらないということ。
頑張ったからといって、努力賞で治るというものではないということ。
のほほんと、のんびりと時間を重ねるのも、立派な治療だということ。です。





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最終更新日  2006.02.26 12:37:55
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