のんびり幸兵衛夢日記

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2006.10.11
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カテゴリ: 読書
たかが本1冊読むのに、40日もかかってしまいました。
一番にお風呂に入って、延々肌をなだめてイロイロ作業をしているうちに、夜中の1時近くになってようやく訪れる歯磨きタイム。
このときに、片手が空くのでチョビチョビ読み進み、昨日ようやく終了。
なかなか終わらんなぁ~と思ってたのに、読み終わった途端、寂しい~。

読んだ本は、宮部みゆきの 『天狗風 霊験お初捕物控(二)』

天狗風

これは、『震える岩』に続くシリーズ第2作目(この1作目については、 こちら の日記に書いています)。
過去に起こった出来事や、人の心の中といった、普通の人には見えないものが見える、特別な力を持ったお初をはじめ、その周囲の人々が前作同様登場します。


若い娘が連続して神隠しに遭い、お初がその行方を追うことになります。

そもそも、神隠しとは本当にあることなのか、とは誰もが思うことです。
本当は誰かに誘拐されたとか、事故に巻き込まれたとか、あるいは、自らの意思で失踪したのだけども、その証拠を見つけることが出来ないときに、
残されたものの気持ちを整理するために持ち出してくるのが、「神隠し」なのではないか・・。

いや、この世の中には、どうしても合理的には説明のつかない出来事が存在するのであって、神隠しという現象も、確かにあるのだ、という思い・・。

さまざまな登場人物が、これまでの経験から、さまざまな思いを抱いている様子が描かれていています。

このような、合理的な説明はつかない物事も起こりうるとする考え方は、今の世の中でも変わらずあります。
たんなる時代物や人情物を読む面白さだけでなく、読んでいる私たちの時代に通ずるものが描かれているところが、この小説の面白さだと思いました。

合理的に説明が付かないことによる不幸もあり、これを少しでも和らげるのに、人々は、神隠しなどの「装置」を生み出してきたのかもしれません。
でも、使いようによっては、現実をゆがめてしまったり、元に戻すことの出来ない状態にしてしまって、人が傷つくことにもなる・・。

やさしさとか、現実を直視することの大切さとか、いろいろ考えさせられました。


親との関係、お初など対人関係・・、わが身を照らしても、そうだなぁ~と思うことばかりです。。




昨日の晩ごはん

・炊き込みご飯、しろ菜と揚げの炊いたもの、
ワンプレートディッシュ(ミニグラタン、シュウマイ、鶏の手羽のから揚げ(ハーブ)、オクラ、たくあん)

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最終更新日  2006.10.12 18:23:34
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