ねこまんまねこの日記

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2014年03月12日
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カテゴリ: 映画90点台
90点か?評価の難しい映画である。
スティーブ・マックイーン監督というのも一瞬大脱走か?!と思ったりする。(スティーブ・マックイーンは既に亡くなっています。)

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以下ネタバレあり。要注意。
ずっと心臓を掴まれている様な緊迫感のある映像と音響効果だ。過酷なシーンの連続、大脱走もしない。耐えるのみでかなり厳しい。
楽しさとは無縁の映画だから、映画に楽しさを求めるタイプの人は観ないこと。そして予想と違い感動巨編でもない。淡々と奴隷時代の真実を紡ぐ話だ。
主人公が奴隷になるのが1841年、解放されて手記を出版したのが1853年というから、日本はまだ江戸時代だ。日本だって厳格な身分制度の中にあり、アメリカ南部だけが酷かったわけではない。ただ日本は階級があっても全てヒトだった。黒人奴隷はヒトでは無かったらしい。この様な枠組みの中に産まれたら、白人だって黒人奴隷を使わなくては農園が成り立たないのだし、第一当たり前の事過ぎて悪と感じないだろう。だから白人が悪い訳ではないが、白人達は平気で平等を説くはずのキリスト教を信じているところに、黒人は人間では無いという認識が満ち満ちている。
それが怖い。黒人はただ商品に過ぎない。買ってきた労働力、掃除機や洗濯機と同じだ。。

アメリカにはいまだにホワイトカラー、ブルーカラーという区分けが著しく存在しているのではないか。境界の人々は中流意識の高い日本ほど多くないのではないか。人種で分けてはいないが、まだ差別社会なのではないか。考えさせられる。

非常に重たい映画だ。本当は80点ぐらいなのかもしれないが、誰しも権威に弱くアカデミー作品賞を取った映画に低い評価は付けられないし、また低い評価を付けると芸術の解らない人になるという怖さもあるのだろう。いや、でもこんなにも思い返す映画は珍しい。。衝撃映像だったし、やはり良い映画だな。 


私は、一つの切り口として、余韻が長い、つまり何時迄も思い出したり考えさせられる映画であることだと思う。その意味では90点かもしれないが、楽しいとかワクワク、希望、そういう切り口があるとすれば評価は低くなると言わざるを得ない。
良い映画だと思う。普段アッサリの感想しか書かない私がこんな長文の時点で良い映画だよ。大いに興味深くもある。但し万人には勧めない。やっぱり90点かな。
本当はダラス・バイヤーズクラブを観に行ったが、満席だったんだよう。ヒューマントラストシネマは女だけでなく誰でも水曜日千円なのだ。東宝も見習え。
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大統領の執事の涙もこの映画も、奴隷制度をテーマにしている。この様にほぼ同時期に同じ様な映画が封切される事が最近多くないか??
エンドオブホワイトハウスとホワイトハウスダウンも、ラッシュプライドと友情と伝説のレーサー達もそうだ。もっとあった気がする。そうだ!あっちも観てみようと興行が伸びるのか?





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Last updated  2014年03月16日 00時42分13秒
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