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この季節になると、亡くなった人を思い出す。 元夫は、本当に優しい人だった。 寒い夜は、必ずわたしより先に寝床に入って、体温で暖めてくれた。 「おーい、あったまったぞー」 と声がかかるや、わたしはその心地よい場所に身体を滑り込ませるのだった。 先日、次女が旅に出る前夜、同じように布団を暖めてやった。 ひんやりとした布団がじわじわと、ほんの少しずつ温まる。 「父さんはね、こうやっていつも母さんの寝床を暖めていてくれたのよ」 「へぇ、優しいんだね」 「母さんは父さんのお姫様だったからね」 思い返せば、わたしはわがままし放題だった。 なんでも言うことは聞いてくれたし、わたしを信じていてくれた。 初恋の人が上京した時も、 「会っておいで」と、笑って送り出してくれたっけ。 その話を初恋の人に話したら、 「口説いてやろうと下心満々で来たのに、もう帰れ、帰れ」 と早々とお開きにした。 初恋の人も冗談で、それでいて少しだけ本気で言ったのだろうと思うけど、男って優しいなーと感じる瞬間がある。 そして時々。 わたしは、素敵な男達を愛してきたのだなー、と自慢したくなる。
2012年01月28日
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あっという間に正月も三日が過ぎた。 大晦日まで働いて、今日から仕事なのだから、無理もないのだけれど。 年々、一年が過ぎていく速度が速くなる。 文字通り、あっという間に過ぎて行く気がする。 今年はどんな年になるのだろうか。 でも、一つだけ言えることは、自分に正直に、日々を丁寧に過ごすということ。 不平も不満も言い出せば切りがないけど、どんな一日にも感謝して暮らしたい。 これからは、春を待つという楽しみがある。 花が咲くのを楽しみに、野原が緑に染まるのが楽しみだ。 年初に祈ること…世界が、日本が、我が家が平和でありますように。
2012年01月03日
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