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2020.04.17
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第72話「積年の願い」

沈星移(シンセイイ)は没落した沈家に戻った。
屋敷は荒れ果て、かつての面影もなかったが、なぜか祖廟だけきれいに片付けられ、ろうそくが灯っている。
誰かが手向けたらしい香はすでに半分の長さになっていた。
沈星移はともかく香を手向け、霊位に叩頭する。
「父上、母上、お祖母様、戻りました…必ずこの手で朝廷を覆して郡王を倒し、敵を取ります」
その時、沈星移は人の気配を感じて外を見た。
しかしやはり誰もいない。

引っ張り出してみると、包みの中には日昌和(ニッショウワ)の仕訳帳が…。

沈星移はある人を追ってかつての自分の寝殿にやって来た。
このまま周瑩(シュウエイ)を娶ることができたらどんなに幸せだろうか…
星移はふと寝台に腰掛けて目をつぶると、婚礼衣装姿の周瑩が現れる
『あなたは必ず戻ると分かっていたわ』
『君がここで待っていると分かっていた』
『以前、誓ったわね、必ず私を妻にすると…私はここにいるわ』
『嫁いでくれるのか?』
『ずっと望んでいた』
『幸せにはできない』
『あなたとならどんな日々も幸せよ…』

『あなたは私の命よ』
『では妻になってくれ』
『これからは私はあなたの妻、あなたは私の夫ね…生きるも死ぬも永遠に一緒よ』
『約束する』
『2度と離れない』


すると外から花火が上がる音が聞こえた
2人は中庭に出て花火を楽しみ、幸せな時を過ごす…

沈星移と周瑩は再会を果たしたが、愛し合いながらも別々の道を進むことになった。
「もう行かないと…心は君と共にある」
「あなたには2万両もの懸賞金がかかっている…星移、自分の身は自分で守るのよ?」
「君もだ、身体を大事にしろ」
すると星移は志ながらもやり残した″女子学堂″を周瑩に託した。
革命がいつ終わるのか分からないが、必ず成功させるという。
そして最後に周瑩を優しく抱きしめ、去って行った。

沈星移は父が残した仕訳帳を趙白石(チョウハクセキ)に送っておいた。
…陝西(センセイ)布政司(フセイシ)趙白石殿
…この文が届く頃、私は反逆の徒となっています
…臨終に父が残した帳簿を贈ります
…書かれた内容は貴兄に役立つことでしょう
…国と民を救う気持ちは貴兄も同じはず、道は違えど我々の志は同じです
…家も家族も失い、革命に身を投じる私はすでに死も恐れません
…生きて戻れても余生はわずかでしょう
…ただひとつ気がかりなのは彼女のこと
…貴兄の彼女に対する想いは私もよく存じています
…学んでも悟ることができずにいましたが、命の瀬戸際を経て儒教の道理をようやく理解しました
…誰より愛しながらも、私と彼女との縁はすでに尽きています
…だか貴兄と彼女にはまだ未来がある
…くれぐれも彼女を大切にしてください

周瑩は沈星移の志を継ぎ、早速、女子学堂の建設に乗り出した。
女子は母として家庭の中心になり、家族の支えとなる。
母の知識や見識は家族の利となり、ひいては国民と利となる、沈星移はそう考えていた。
趙白石は再び沈星移を逃した周瑩を軽率だと叱ったが、周瑩はこれで最後だという。
「多分、私たちは2度と会えないわ…」
それにしてもなぜ沈四海(シンシカイ)は即刻、刑に処されたのだろうか。
すると趙白石は、沈四海が監察御史と通じて証拠を上奏しようとしたため、それが郡王の耳に入ったと教えた。
「証拠って?」
「日昌和は他の銭荘より利息が高いため、多くの王侯貴族が顧客となった
 特に貼票(チョウヒョウ)には皆が殺到した
 郡王は利ざやを稼ぐため、戸部の資金までつぎ込んでいたのだ
 沈四海がすべてを記録した帳簿が証拠となる」
「その帳簿は今どこに?」
「…私の手元だ、沈星移が送ってくれた」
趙白石は時機を見計らって白日の下にさらすと言った。

女子学堂の完成が半年以内と目星がつき、教師の招へいも順調だった。
しかし肝心の生徒が1人も集まらない。
まだまだ女子が外へ自由に出て行くことに偏見があり、女子に学問は不要だと思われていた。
中には興味のある女子もいたが、応募しようとしても家族が連れ戻してしまう。
結局、女子学堂の記念すべき生徒第1号は身重の千紅(センコウ)だった。

周瑩は女子が学ぶ利点を教えるため、求人広告を張り出した。
民たちは張り出された広告に早速、群がると、年棒と賞与で年1万両支給という高収入に沸く。
しかし良く見ると募集しているのは女子だけ、しかも文字が読めて良識があり、算術が達者という条件だった。
「妹に学問をさせておけばよかった」
民のそんな嘆きを聞いた趙鴻伍(チョウコウゴ)は女子学堂に入れば3年で一人前になれると宣伝した。

女子学堂は12人の入学希望者が集まった。
しかし周瑩は第1期生に20人は必要だという。
そこで呉家の奉公人や顧客たちのなかで娘がいる家の名簿を作らせ、自ら訪ねることにした。
「応募していない者とその理由が知りたいわ」

使用人の中には娘がいても病気の妻や小さな弟の面倒を見てもらうため、学堂に通わせることができなかった。
そこで周瑩は学費を免除し、手伝いを雇えるよう補助金を出してやる。
一方、顧客は裕福だったが、若い娘が表を出歩き、男の教師に教わるなど恥知らずだと偏見があった。
周瑩はならば自分は涇陽(ケイヨウ)一の恥知らずかと憤慨、取り引きを中止すると脅す。
驚いた童(ドウ)老板は考えを改め、明日には娘の入学手続きを済ませると約束した。

趙白石は沈星移と周瑩の縁が切れたと知り、胸の奥にしまっていた周瑩への想いが再燃した。
そこで呉家中院に呉蔚全(ゴイゼン)を訪ね、周瑩との縁談を申し込む。
呉蔚全は趙白石がずっと周瑩に想いを寄せていたと知り驚いたが、2人の仲を取り持つことにした。

趙白石は女子学堂の準備で忙しい周瑩を訪ねた。
しかし縁談の話を切り出す間もなく、周瑩から扁額の書を頼まれてしまう。
「立派な書だわ〜これを写して彫らせようっと」
「…待て」
「そうだ!1日の開校には必ず官服で来てね!総督が参列すれば学堂に箔がつくもの!」
「分かった」
「約束よ!」
「ぁ…」
結局、趙白石は縁談の件を言い出せなかった。

周瑩が別院へ帰ると、ちょうど呉蔚全と夫人の朱(シュ)氏が待っていた。
何でも今日、趙白石が訪ねてきて、周瑩との縁談を申し込んだという。
すると呉蔚全は今まで呉家に尽くしてくれた周瑩をこれ以上、束縛することは出来ないと話し、2人の縁談に賛成すると言った。
すでに鄭(テイ)氏にも相談したが、周瑩の思うようにするよう認めてくれたという。
「祖廟で立てた誓いをとやかく言う者はこの私が黙らせる」
呉蔚全は自分と鄭氏の印を押した離縁状を出し、今からもう周瑩は呉家の人間ではないと言った。
「自由になれ」
「趙大人に嫁ぎなさい、これ以上、独りでいる必要はないわ」
「そんな…」


周瑩が陝甘総督府の外で待っていると、趙白石の輿が到着した。
趙白石が中へ入って行く様子を見たが、周瑩は結局、石段の陰に座り込んでしまう。
するとそこへ趙白石がやって来た。
「なぜ中に入らぬ?」
「考えが決まらない…」
趙白石は周瑩と並んで地面に座り込んだ。

周瑩はなぜ自分を嫌っていた趙白石が縁談を申し込んだのか分からなかった。
しかし趙白石は嫌っていたのはずっと昔のことだと話し、自分の思いを告白する。
「鄭氏の銀子を盗んだそなたを打った、あの時から私の気持ちは変わったのだ
 そなたがさらわれたと聞き、大いに動揺したが、自分の想いにはまだ気づいていなかった
 そなたが韓三春(カンサンシュン)に捕らわれて初めて気づいたのだ、救いようがないほど愛していると…
 道義や世間の視線を恐れる私は自分の気持ちを抑え、一線を越えまいと努めた
 だが世の中は大きく変わり、今や家法は足かせに過ぎない
 ただ変わらぬのはそなたを守りたいという想いだけだ」
周瑩は困惑した。
確かに趙白石にはこれまで良くしてもらったが、まさか自分を慕っているからだと考えたこともない。
すると趙白石は周瑩以外は誰もが気づいていたと言った。
「呉漪(ゴイ)がそなたを陥れたのは私の出世のためと嫉妬のためだ
 沈星移は帳簿に添えた文でそなたを私に託すと言ってくれた、周瑩、私の妻に…」
「考えたこともない…」
「考えてみてくれ、急がずとも良い、待っている」

つづく


(  ̄꒳ ̄)何と言おうか…





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最終更新日  2020.04.17 18:04:47
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