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2007/03/01
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カテゴリ: カテゴリ未分類
以前、 今更キシリトール で、犬の歯磨き用にキシリトールを使っていない製品が少なくて困っている、と書きました。
歯磨き剤程度のキシリトール位なら心配することも無いだろう、という気はしますけれど、どうしても犬は飲み込むことが多いので躊躇っていました。

2/19にマインド・アップから、キシリトールを使わない 犬用液状はみがき が発売されていました。

キシリトールの代わりに ソルビトール を使用した、とのことです。

購入意欲は大いに湧きましたけれど、ざっと成分を見て気になるものが一つ見当たりました。
ココイルアルギニンエチルPCA は、天然由来成分を使用した天然系合成界面活性剤で、シャンプーやリンス、化粧品等に使われることが多いようです。
コンディショナー サンダース・ペリー 等、幅広く使用されているようです。

ですから、幾ら天然由来成分であろうとも、本来は口にするものではないと思いますけれど、その抗菌性の故か、 ガム・デンタルリンス フェリチッタローズキッス 等の口腔ケア用品にも使用されているようです。


ココイルアルギニンエチルPCA は味の素の製造・販売の様で、商品名は CAE です。
ヤシ脂肪酸とアルギニンのアミドのエチルエステルと、 ピロリドンカルボン酸(PCA) の塩、ということで、毒性は低そうです。

農薬としてCAEを評価した アミノ酸関連化合物の生物活性 (PDFです)によりますと、急性毒性は、マウス(経口)でLD50が10.75g/Kg との事ですので、安全性は確かに非常に高いようです。
変異原性、皮膚感作成も共に陰性とのことです。






これ以外の成分では、銀を使用しているのは犬用では始めて見ました。
勿論人間用では色々発売されている様です。
銀イオンの抗菌性はよく知られている通りで、人体に対してはほぼ無害( 銀イオンの特性 )の様ですけれど、Wikiの には



とあります。
その参考文献の 銀及び銀化合物(Silver and Silver Compounds) (PDFです)には

『銀は家禽に対しては、飲料水中総銀100mg/Lという低濃度、または飼料中総銀200mg/Kgで害を及ぼす(硝酸銀で試験)、感受性が高い実験用哺乳動物は、総銀濃度(硝酸銀)が250μg/Lと低い飲料水で(脳組織変化)、6mg/Kgの飼料で(腎臓と肝臓に高度の蓄積)、あるいは13.9mg/Kg体重で(致死性)有害作用を受けた。』

とあります。

通常、銀イオン抗菌剤等のナノテク製品はこういった有害作用を表す高濃度とはレベル(単位)が異なりますので、安全性に問題ないとは思いますけれど、一応検証して見ます。

マインド・アップの犬用液状はみがきは30ml容器で、銀の使用量等は明記されていません。
同じ抗菌の製品 銀イオン水「シルビオンP」 の銀イオン濃度が約10ppm、 銅・銀イオン除菌・殺菌装置 の説明によりますと、WHO基準: 飲料水1ppm/L以内 、とのことですので、マインド・アップの犬用液状はみがきの濃度を10ppm/Lと仮定します。

すると、1L(リットル) = 1000 ml(ミリリットル) 中には 10ppm (1 ppm = 0.0001%) ですので、0.001%含有されていることになります。
銀の比重は10.49g/cm3(Wikiでは密度10490 kg/m3と記載)ですので、1L(相当)では10.49Kgです。
この 10ppm は 10.49Kg * 0.001% = 10.49g * 1%( = 1/100) = 0.1049g = 104.9mg
と近似されます。
即ち、1L中の銀の含有量は凡そ104.9mg ということになります。
体重10Kgの犬の場合は、1L摂取すると 10.49mg/Kg体重ですので、上記 銀及び銀化合物(Silver and Silver Compounds) (PDFです)の『13.9mg/Kg体重で(致死性)有害作用を受けた。』に近い摂取量になります。

2週間で1本使用し、ありえないですけれど、全量が体内に蓄積されると仮定します。
年間では約26本使用することになります。
30ml * 26 = 780ml ですので、年間の銀の摂取量は 104.9 * 780/1000 = 81.12mg となります。
12年以上摂取し続けると総量で1gを超えます。

銀は体内に蓄積されにくい、と多くのサイトで書いていますので、摂取したものが100%体内に蓄積されるわけではないと思います。
けれども、例えば 銀の安全性について を見ますと、
『全米アカデミーの仮定では、50%が吸収されるとして、摂取量の蓄積が総計で1gに達するのに55年を要するとした。』
とありますので、あんまりこのことは過信しない方が良さそうです。
上記 銀及び銀化合物(Silver and Silver Compounds) にも、『6mg/Kgの飼料で(腎臓と肝臓に高度の蓄積)』とありましたので、高濃度になると無視できない蓄積性が発現してくる可能性もあると思います。


銀そのものではありませんけれど、ゼオライト内に銀イオン等を取り込んだ抗菌剤ゼオミックの 試験データ を見ますと、細胞毒性試験として、チャイニーズハムスターの肺V79細胞によるコロニー形成50%阻害濃度(LC50)が25μg/mlで、細胞毒性は非常に弱いことが確認された、とあります。
これは、弱いながらも、犬にも(人間にも)細胞毒性がある、ということではないでしょうか。

また、犬亜慢性毒性試験では、0,10,50,250mg/kg-bw/dayの投与水準において、90日の経口投与し、結果は10mg/kg-bw/day及び50mg/kg-bw/dayのグループにおいてなんら形態学的変化は確認されず、無毒性量(NOAEL)は50mg/kg-bw/dayと判定された、とあります。
ということは、犬では、250mg/kg-bw/dayでは影響があったということで、ゼオミックの かさ密度 は0.4(g/cm3)
ですので、銀の比重10.49g/cm3から単純計算しますと、250 * 0.4 / 10.49 = 9.53 mg
ですので、銀イオン相当量として9.53 mg/kg-bw/day 摂取した時影響が出ることになります。

これは上記 銀及び銀化合物(Silver and Silver Compounds) の『6mg/Kgの飼料で(腎臓と肝臓に高度の蓄積)』を連想していい数値ではないでしょうか。



以上から、数値を大きめに仮定した上で、10年以上摂取する(歯磨き剤を全て飲み込む)というこれもほぼありえない仮定を重ねると、数字上は若干問題になりそうな感じがします。

実際の濃度をメーカーに確認しないと何とも言えませんけれど、数値を大きめに取りましたので、実際の使用上はせいぜい100年位摂取すると影響が出るかも知れない、というレベルだとは思います。



尚、銀イオンのナノテク製品はアメリカでは規制が掛かる見通しです。( 殺菌作用のナノ銀を規制へ 米環境保護局
このニュースだけでは理由がよく分かりませんので、ワシントン・ポストを検索しました。
EPA to Regulate Nanoproducts Sold As Germ-Killing
使用済液が有用なバクテリアや水生生物まで殺したり、ヒトの健康被害等、予期せぬ危険があるかも知れない、という理由のようです。
そして、こういう製品を販売しようとする企業は、製品が環境リスクを引き起こさないという科学的根拠の提示義務が課せられた様です。




銀で気が付きましたけれど、 フィチン酸 というキレートも添加されています。
多分消臭や歯垢の抑制のためだとは思いますけれど、キレートは亜鉛や鉄などの必須ミネラルの吸収をも阻害する場合が多いので、余分な添加物は極力避けて欲しかったと思います。


このメーカーは元々 ピック & ピック(犬用歯垢歯石除去具) ティースクリーナー(犬用ステイン除去具) 等を製造しているハード屋さんのようです。
成分内容を見ますと、犬への愛情はよく分かりますけれど、初めて(?)歯磨き剤を作る、ということもあり、もっとシンプルなものにして欲しかったと思います。

ピック & ピック(犬用歯垢歯石除去具) がニュースになった時も、犬の歯はエナメル質が非常に薄く(ヒトは約1ミリ、犬は約0.4ミリ)、傷付きやすいので、これは犬に取ってはあんまりありがたくない商品じゃないのかな、と思いました。( ティースクリーナー(犬用ステイン除去具) は材質がABS樹脂とシリコンゴム(酸化マグネシウム含有)ということですので安心ですけれど)




キシリトールの入っていない、ミルク味の犬が喜ぶ歯磨き剤、という魅力的な商品ですので、取り合えず1個は購入する積りです。
継続するかどうかは、メールで安全性を確認してから考えようと思っています。

現在、私(の愛犬)は主に ソラデー を使用していますので、歯磨き剤は無くても困りませんけれど、やっぱり歯磨きは嫌がります。
犬が喜んで口の中を見せてくれる、ということも大事なことだと思っていますので。





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最終更新日  2007/03/02 01:51:49 AMコメント(0) | コメントを書く


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