星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2021.09.19
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2000 年に世界遺産に登録された東南アジア最高峰の東マレーシアのコタキナバルにある
「キナバル山(4095.2m)」に 2014 年2月に挑戦しました。​マレーシアでお世話になった群馬県出身、登山経験が豊富な方からも「キナバルは偉大な山である」と聞いていて、いつか登ってみたいと思っていました。 2007 年の富士登山から7年後です。

 富士登山と違ってキナバル山に登るためには山岳ガイドさん(ヒマラヤ登山で有名なシェルパと同じ)の同行が必要なためその手続き等を全てやってくれるツアーに参加することにしました。

 前日シンガポールから2時間ほど飛行機に乗ってコタ・キナバルへ。空港で迎えの車に乗って前泊のホテルに向かいました。街中の気温はシンガポールとほぼ同じでも、山麓のホテル前に到着して車を降りると涼し気な風が吹いていました。



 チェックインして部屋に入ると大きな窓からキナバル山が一望でき、すでに登山が始まったような気持ちになりました。近所を散歩しながら雄大な山の写真を撮り早めの夕食を取って翌日に備えました。

 翌朝ツアーの迎えの車で公園ゲートに入り、入山の手続きをしてからガイドさんの紹介を受けました。 1 人参加でも 1 人のガイドさんが付き、グループ参加であれば8人まで 1 人のガイドさんが面倒を見てくれます。



 木に登ってポーズを取ってもらいました。一見すると小柄でスリムですが、流石ほぼ毎日キナバル山に登っているだけあって力持ちで凄い身体能力です。

 登山前に注意事項などを自分なりに調べ、「登山道が整備されているので富士山より難易度は低く初心者でも安心」とあったので今回も大丈夫と軽く考えてしまいました。

 ところが登り始めてすぐに「これは富士山よりきつい!」ということに気が付きました。というのは登山道は階段状にきちんと整備されていてもその一段一段ががとても高いのです。足の長い男性であれば特に問題はないのですが、私のような普通の足の長さでは一段一段を「ヨイショ」という感じです。最初のうちはそれでも頑張っていたのですが、どんどんきつくなり途中から背負っていたリュックもガイドさんに持ってもらいました。 6000 種と言われる植物に目をやる余裕もありません。

 それでも他の登山者と時折会話をして気を紛らわせながら、仮眠をとる中腹のロッジを目指しました。どんどん追い抜かれほぼ最後尾でマレーシア人カップルとロッジに到着です。

 富士山の時のような雑魚寝をする山小屋をイメージしていたのですが広いスペースに 2 段ベットが 4 つで「今回はゆっくり休める・・」とほっとしました。マレーシア人カップルも同室で女性が晩御飯を食べに行く様子もなくベットに横になっているのでどうしたのかと聞くと、高山病になってしまったようで「今晩ゆっくり休んで明日下山する」と残念そうでした。



 一休みしてからロッジの食堂に晩御飯を食べに行くとちょうど夕日が沈むところでした。明日はもっときついのかと思うと不安になりましたが、富士山の頂上で見た「ご来光」の感動や達成感が忘れられず「なんとしてでも・・」と夕日にお願いしました。

 仮眠の後、富士山の時と同じように深夜に起きて朝ごはんを食べ真っ暗な中頂上を目指しました。
富士山の時は8合目以降はツアーガイドさんの同行はないのですが、キナバル山では下山までガイドさんが付き添ってくれます。

 最初は比較的緩やな山道が続きジョークを飛ばす余裕もありましたが、また徐々に急な斜面になり、
ガイドさんが立ち止まり「左を見て」と言うので見ると山の上がうっすらと明るくなっています。山の後ろ側で既に日が昇っていました。私の「ご来光・・」と思いましたが・・



 とにかく気を取り直して頂上へと登り続けると 前方が急斜面になっている辺りにロープが見えました。そのロープを掴んで力の限り登り続けました。

​ 「もう一息!」と声が掛かりましたが頂上までの急斜面はどう頑張ってロープを引いても上がれません。思わずガイドさんに「お尻を押し上げて!」と叫び凄い力で押し上げてもらいました。そして一瞬浮いたようになって頂上に足を付けていました。


登山認定書と登山中の身分証明書

 頂上に登ったと認められた人だけこの認定書がもら えます。自分の名前と登頂日とガイドさんの名前( Mr.Jasilibin Mat Hassan )入りです。


すでに姿を消していて、その日宿泊予定のホテルまで 送ってくれる車と運転手さんが私を待っていてくれました。案内所に預けていた バッグは車の横の路上に置かれていて、何気なく紙のような物もあるなぁとよく見るとそれは「登山認定書」でした!

 今では私の宝物なのでその時見逃さなくて本当に良かったと思っています。最後は消えていたガイドさんですが、ガイドさんがいなかったら一人では決して頂上に立てませんでした。

 翌日ホテルで目が覚めてかつて経験したことのない全身筋肉痛になっていることに気が付き、高さ 10 センチくらいの高低差でもきついくらいでしたが、頂上に立った達成感は今でも最高の思い出になっています。









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最終更新日  2022.05.05 12:41:03
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