星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2022.07.24
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 何となくふっきれない思いのまま、海外の国葬事情について調べると世間を騒がせたニュース、歴史的事件や戦争にも繋がっていました。

 アメリカでは歴代大統領の死去に際しては「国葬」が決められていますが、唯一人国葬にならなかったのは37代「ニクソン大統領」だったようです。任期は1969年~1974年で1972年に起きた「ウオーターゲート事件(民主党全国委員会本部への不法侵入及び盗聴事件)」の責任を取って辞任しています。歴代初となる辞任をした大統領で、最終的には「恩赦」によって有罪にはならなかったものの恩赦が与えられたこと自体が有罪を意味するという解釈もあるようです。

国葬ではなかった理由についてはニクソン元大統領の遺族から「辞退」があったことや「依然疑惑が残る大統領は国葬に値しない」という説もあったようです。この「疑惑」というのが今回の安倍元首相の国葬に関してすっきりしない要因の1つだと思います。



 イギリスでは通常王室のみ国葬が行われますが、民間人として第二次世界大戦中の名相「チャーチル首相」の国葬が行われています。それ以前では「クリミア戦争(1853-56)」で敵味方に関係なく誠心誠意の看護を務めた「ナイチン・ゲール(1820-1910)」に国から国葬の打診があったそうですが、これを遺族は「辞退」しています。

 ナイチン・ゲールの生涯を改めて見ると戦地で過酷な仕事を続けたため36歳から亡くなるまでほとんどベッドの上の生活で、その中で医療に関わる統計作りに尽力したようです。そして現在の病院の基礎となるナース・ステーション、ナース・コール、感染予防対策等などは戦時中寄付金を募ったり個人的な出費をしながらナイチン・ゲールが始めたもので、ここには一かけらの私利私欲もありません。

 そして国葬辞退という事で一層ナイチン・ゲールの偉業が光り輝いて見える気がします。要は故人に対してどれだけその偉業を讃え、心から哀悼の意を表したいかという心の底から沸き起こる感情が本来の意味での国葬に繋がるのではと思わされます。







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最終更新日  2022.07.24 11:32:58
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