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昨日「半藤利一氏& 加藤陽子氏」の共著「昭和史裁判 第五章 昭和天皇」を読んでいたら、「エリザベス2世」の父王「ジョージ6世」の史実に基づくイギリス・オーストラリア・アメリカ合作映画「英国王のスピーチ」について書かれた箇所がありました。初めて聞く映画のタイトルで調べてみると日本では2011年に公開されアカデミー賞で作品賞など4部門を受賞していました。
著著「昭和史~」の中の記述ではジョージ6世は「太平洋戦争開戦時」の英国王で、昭和天皇は6世の父ジョージ5世に惚れこんだと書かれています。惚れ込んだ理由の1つに2人の王子の「子育て」があったのかもしれません。ジョージ5世には2人の王子がいて
長男「デヴィッド王子(後のウィンザー王朝2代目のエドワード8世)」をとても可愛がった半面、
次男の「アルバート王子(後のジョージ6世)」は
人格破戒に至りかねないほど厳しく育てたようです。アルバート王子には
吃音がありまた、X脚、左利きとどうひいき目に見ても兄より格段に劣っているところがあるのにです。
映画はその吃音治療に当たったオーストラリア人言語療法士の「ライオネル・ローグ」との友情と吃音を克服していく様子が史実を基に描かれているようです。果たして父王の子育ての甲斐があったのか、そして在位70年という長きに渡ってイギリス女王の地位に就いた「エリザベス2世」の父親としての子育てはどうだったのだろうと興味が湧いてきます。
因みにエドワード8世と言えば「恋のために王位を捨てた」という話は知っていてもエリザベス2世の叔父に当たる人というのに改めて気づきました。愛した女性「ウォリス・シンプソン夫人」がアメリカ人で離婚歴がある(当時は2番目の夫と離婚が成立していなかった)との恋のために即位から一年も経たずに退位したのは私の中では「美談」となっていますが・・。
話は著書に戻って昭和天皇が皇太子時代の1921年に半年に及ぶヨーロッパ外遊の旅に出た際の「大英博物館」で撮った写真が載せられていました(この時は未だ日英同盟が存続していました)右側に若き昭和天皇とその左隣がジョージ5世で1対1での会見もあったようです。改めてイギリス王室と日本の皇室の繋がりを感じ、「英国王のスピーチ」はこの時期に是非見てみたい映画だと思いました。
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