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SORROW RIDES A FAST HORSE AND OTHER STORIES/DOROTHY GILMAN『悲しみは早馬に乗って』『夢見る人』『客間のジャイアンツ』『エスケープ』『ダイアルLはラブのL』『アイラブユー、アイラブユー、アイラブユー』『魔法の願い』『ストーカー』ドロシー・ギルマンの短編集と言うのは、今まで手にしたことが無かったんじゃないかしら。初期の作品とのことでどうしても物足りない感じはあるのだけど、今まで彼女の作品に触れてきた読者としては、作者が伝えたいことをちゃんと受け取れたようにも思います。ひとつひとつの作品が奇抜だし、登場人物たちも個性的ではっきりと自己主張している気がするし。『エスケープ』と『ストーカー』は少し驚いたな。はっきりとした悪意が描かれたものだから。悪い人としてのキャラクターはもちろん他の作品に登場してるんだけど、この2作品に描かれているのは‘悪い人’と言うよりは‘悪意’そのもののように感じてなんだかヒヤリとしました。一番印象的なのはやっぱり『悲しみは早馬に乗って』かな。悲しみに追いつかれないように、悲しみより早く駆けて行こうとする母親の行為は、チクリと胸に刺さるものを伴ってこちらに迫ってきます。翻訳者である柳沢由実子さんの解説によると、ドロシー・ギルマンの作品を訳すのはこれが最後であろうとのこと。新鮮と言う意味での新しい作品にこのところ出会えないこと、新刊が出るたびに時をさかのぼっていくことには気付いていました。探せばまだあるのかもしれませんが、おそらく85歳くらいであろう作者の新しい作品を期待するのも酷なのかな。でもそう思ってもまた読みたい、期待したい、ミセス ポリファックスの次なる冒険を。
2008年12月09日
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母語が日本語ではないとの事で仕方の無いことではありますが、やはり正直言って、日本語的に違和感があって読みにくい箇所が結構ありました。それでも、この程度のページ数ではなくもっと大作にしたほうが良かったんじゃないかと思います。せっかく難しい大学に友人と二人してめでたく合格したのに、なんとなく流されて民主化運動に巻き込まれていく登場人物の気持ちが理解できません。もっと激しい葛藤があるはずだろうに、心の揺れも感じないし、大事な部分をはしょってあるような気がするのです。身を投じた、という立場ではないゆえでしょうか。この二人は、二人を取り巻く人物たちは、時を経て、成長を遂げたと言えるのでしょか。とはいえ、今まであえて知ろうともせず目をそむけてきた中国の近代史へと、思考を導いてくれたようにも思います。もっと時代の流れを理解して、読み直したら違う印象を受けるのかもしれません。
2008年12月08日
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上巻「若夏(うりずん)の巻」を読み終えたんですが、かなりのページ数にもかかわらずほぼ一気読みでした。時間の許す限り止まれません。借りて読んでいるので、下巻が届くのを待つ時間がもどかしいです。尚巴志により琉球王国が成ってから五百年、清と薩摩の間で苦悩する第二尚氏王朝の時代。第一尚氏の末裔である少女・真鶴は、性を捨て宦官・孫寧温として琉球を救うため王城・首里城へと身を投じる。というものなのですが、親から存在そのものを無視され、学ぶ機会を与えられなかった少女が、日本の候文による科試に合格し、何ヶ国語にも通じ、世の事情に詳しく、駆け引きもでき、というのはありえないと思うのだけど・・突っ走りすぎてるかなと思うところも結構あるんだけど・・それはそれ、単純に楽しむということに決めてしまえばいいのですよね。
2008年12月02日
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『ジェネラルルージュの凱旋』のジェネラルこと速水医師が若き頃、東城大医学部剣道部に所属し「医鷲旗」という医学部剣道の栄誉を獲得するため戦ったお話。他の作品に登場する出来事が平行して少しだけ触れられてはいますが、あくまで剣道のお話でした。剣道のことはさっぱりなので、医療にまつわるお話を期待していた私としては、とても物足りなく思いました。次の『イノセント・ゲリラの祝祭』に期待したいと思います。
2008年12月01日
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